JP2008133934A - 締結部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合材のクリープに起因する緩みを防止することができる車体構造を得る。
【解決手段】車両用締結部構造10は、繊維と樹脂との複合材より成るアッパパネル18と、アッパパネル18を板厚方向に挟むフランジ付金属カラー22及びフランジ32と、
第1及び第2の金属部材と、フランジ付金属カラー22及びフランジ32に締結荷重を作用させるねじ孔25及びボルト34と、フランジ付金属カラー22とフランジ32材との間隔を所定間隔にスペーサ部30Aと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維と樹脂との複合材より成る板材を含む締結部構造に関する。
3次元複合材織物にて構成された窓枠に金属製のナットを埋め込み、該ナットに螺合させたボルトによって、窓枠に重ね合わせた複合材製の押え板を固定する締結構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−34296号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、複合材にて構成された押え板のクリープによって締結部に緩みを生じる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、複合材のクリープに起因する緩みを防止することができる締結部構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る締結部構造は、繊維と樹脂との複合材より成る板材と、前記板材を板厚方向に挟む第1及び第2の金属部材と、前記第1及び第2の金属部材に締結荷重を作用させる締結手段と、前記第1及び第2の金属部材の間隔を所定間隔に設定するための間隔設定手段と、を備えている。
請求項1記載の締結部構造では、第1及び第2の金属部材は、締結手段による締結荷重を受けた状態で間隔設定手段にて所定間隔に保たれつつ、互いの間に複合材より成る板材を挟み込んでいる。第1及び第2の金属部材の間隔が所定間隔に保たれるので、換言すれば、板材に作用する締結荷重を抑えることができるため、該板材のクリープを抑制することができる。
このように、請求項1記載の締結部構造では、複合材のクリープに起因する緩みを防止することができる。
請求項2記載の発明に係る締結部構造は、請求項1記載の締結部構造において、前記第1及び第2の金属部材の少なくとも一方は、前記板材に接着されている。
請求項2記載の締結部構造では、第1及び第2の金属部材の少なくとも一方と板材とを接着しているので、これらの間に水等が侵入する経路を閉止することが防止される。
請求項3記載の発明に係る締結部構造は、請求項1又は請求項2記載の締結部構造において、前記締結手段は、前記第1の金属部材と、該第1の金属部材に対し前記板材側とは反対側に設けられた荷重受け部との間に被締結部材を締結している。
請求項3記載の締結部構造では、第1の金属部材は、第2の金属部材との間隔が間隔設定手段によって保持された状態で、荷重受け部(例えばビスやボルトの頭部、ナット等)との間に被締結部材を締結している。間隔設定手段によって複合材製の板材に作用する締結荷重が制限されているので、被締結部材を所要の締結荷重で締結することができる。
請求項4記載の発明に係る締結部構造は、請求項3記載の締結部構造において、前記板材は、閉断面構造の一部を構成しており、前記第2の金属部材は、前記閉断面の内部に配置されており、前記締結手段は、前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、前記閉断面の外側から前記めねじ部に螺合するおねじ部材とを含んで構成されている。
請求項4記載の締結部構造では、板材を含む壁部で囲まれた閉断面内に第2の金属部材が配設されており、該第2の金属部材に形成されためねじ部に螺合したおねじ部材の締結部と第1の金属部材との間に、所定の締め付け荷重で被締結部材が締結されている。これにより、閉断面の内側に配設した第2の金属部材(すなわち閉断面)に対し被締結部材を固定することができる。また例えば、閉断面を構成する複合材にて第2金属部材の周囲を覆ってから、孔開け、螺旋切り等の加工を施して、めねじ部を得ることが可能である。
請求項5記載の発明に係る締結部構造は、請求項4記載の締結部構造において、前記第2の金属部材は、繊維を樹脂にて固めてブロック状に形成され前記閉断面内に固定された複合材ブロックに埋設されている。
請求項5記載の締結部構造では、複合材ブロックに第2金属部材を埋め込むことで、第2金属部材が閉断面構造に強固に固定される。また、閉断面内に第2金属部材を密に収容する場合と比較して軽量化が図られる。
請求項6記載の発明に係る締結部構造は、請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の締結部構造において、前記間隔設定手段は、前記第1及び第2の金属部材間に位置する金属製のスペーサ部であり、前記締結手段は、前記荷重受け部と前記第2の金属部材との間に、前記被締結部材、前記第1の金属部材、及び前記スペーサ部を共に締結している。
請求項6記載の締結部構造では、締結手段は、荷重受け部と他方の金属部材との間に、被締結部材、第1の金属部材、及びスペーサ部を共に締結している。したがって、これらの間には、一定の締結荷重が作用(バランス)している。そして、間隔設定手段は、一対の金属部材間に金属製のスペーサ部を介在させているので、該一対の金属部材間に挟まれている板材に作用する締結荷重を確実に制限することができる。
請求項7記載の発明に係る締結部構造は、請求項6記載の締結部構造において、前記締結手段は、前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、一端側が前記めねじ部に螺合すると共に他端側に前記荷重受け部が設けられたおねじ部材とを含んで構成されている。
請求項7記載の締結部構造では、第2の金属部材にめねじ部が形成されており、このめねじ部に螺合されたおねじ部には、例えば固定的な頭部又は螺合されたナット部が荷重受け部として設けられている。そして、この荷重受け部と、めねじ部が形成された金属部材との間に、締結部材、第1の金属部材、及びスペーサ部が共に締結されている。これにより、簡単な構造で、板材に作用する締結荷重を抑制しながら被締結部材を所要の締結荷重で固定することができる。
請求項8記載の発明に係る締結部構造は、請求項6又は請求項7記載の締結部構造において、前記締結手段を構成するおねじ部材を貫通させる段付きワッシャを備え、前記段付きワッシャのフランジ部を前記第1の金属部材とすると共に、該段付きワッシャにおける前記フランジ部から軸線方向に突出した部分を前記スペーサ部とした。
請求項8記載の締結部構造では、おねじ部材を貫通させる段付きワッシャとして、第1の金属部材及びスペーサ部が一体に形成されているので、部品点数の増加が防止される。おねじ部材としては、例えば、請求項7記載のおねじ部材の他、軸方向両端に荷重受け部を有すると共に第2の金属部材を貫通し、該第2の金属部材の両側に段付きワッシャ(第1の金属部材及びスペーサ部)を介してそれぞれ被締結部材を締結するボルト等を採用することができる。
請求項9記載の発明に係る締結部構造は、請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の締結部構造において、前記締結手段は、前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、第1おねじ部と第2おねじ部との間から前記第1の金属部材としてのフランジ部が延設され、前記第1おねじ部が前記めねじ部に螺合された状態で、前記フランジ部と前記第2おねじ部に螺合したナット部材との間に前記被締結部材を締結したおねじ部材と、を含んで構成されており、前記間隔設定手段は、前記第1おねじ部の前記めねじ部への螺合量により前記第1及び第2の金属部材の間隔を設定している。
請求項9記載の締結部構造では、第2の金属部材に形成された第1めねじ部に対するおねじ部材の螺合量によって、該第2の金属部材とおねじ部材から延設された第1の金属部材としてのフランジ部との間隔が所定間隔に保持される。この状態で、フランジ部とナット部材との間には、被締結部材が締結されている。したがって、本締結部構造では、おねじ部材を第2の金属部のめねじ部に螺合して得られる締結荷重、すなわち第2の金属部材とフランジ部との間に挟まれた板材に作用する締結荷重を、フランジ部とナット部材との間に被締結部材を締結する締結荷重に対し独立して設定することができる。これにより、締結部材を締結するための所要の締結荷重を維持しつつ、板材に作用する締結荷重を抑制することができる。
請求項10記載の発明に係る締結部構造は、請求項9記載の締結部構造において、前記間隔設定手段は、前記フランジ部と前記第2の金属部材との間に位置して、前記第1おねじ部の前記めねじ部への螺合量を制限する金属製のスペーサ部を含んで構成されている。
請求項10記載の締結部構造では、スペーサがフランジ部と第2の金属部材との間に介在することで、それ以上の第1おねじ部のめねじ部への螺合が制限される。これにより、板材に作用する締結荷重を確実に抑制することができる。
請求項11記載の発明に係る締結部構造は、請求項10記載の締結部構造において、前記スペーサ部は、前記おねじ部材の軸線方向において前記フランジ部に隣接して該おねじ部材に一体に形成されている。
請求項11記載の締結部構造では、スペーサ部がおねじ部材のフランジ部に隣接して一体に形成されているので、部品点数の増加が防止される。
請求項12記載の発明に係る締結部構造は、請求項10記載の締結部構造において、前記スペーサ部は、前記第1及び第2の金属部材の何れに対しても独立した別体として構成されている。
請求項12記載の締結部構造では、スペーサ部がおねじ部、第2金属部材とは独立した別体であるため、板材の厚みに応じてスペーサ部を交換することで、異なる厚みの板材に対しおねじ部材の共通化を図ることが可能になる。
請求項13記載の発明に係る締結部構造は、請求項10乃至請求項12の何れか1項記載の締結部構造において、前記おねじ部材は、軸線方向における前記フランジ部と前記第2おねじ部との間に工具による締め付けトルク入力部が形成されている。
請求項13記載の締結部構造では、第2おねじ部に螺合するナットの寸法とは無関係に締め付けトルク入力部を設定することができ、大きな締め付けトルクで第1おねじ部を第2金属部材のめねじ部に螺合させることができる。
以上説明したように本発明に係る締結部構造は、複合材のクリープに起因する緩みを防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る締結部構造が適用された車両用締結部構造10について、図1及び図2に基づいて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、矢印Uにして示す側を上側、矢印Lにして示す側を下側とするが、これにより、車両用締結部構造10の車体に対する適用方向が限定されることはない。
図1には、車両用締結部構造10の全体構成が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造10は、閉断面構造を成す車体骨格部材12に被締結部材14を締結によって固定するための構造とされている。以下、具体的に説明する。
車体骨格部材12は、炭素繊維を樹脂で固めて成る複合材としての炭素繊維強化プラスチック(CFRP)にて断面ハット形状に構成されたロアパネル16と、ロアパネル16のフランジ16Aに接合された平板状のアッパパネル18とを主要部として構成されている。図示は省略するが、車体骨格部材12は、図1で示す断面との直交方向に長手とされている。車両用締結部構造10では、車体骨格部材12の長手方向における被締結部材14を締結する部分に、複合材ブロックとしてのGFRPブロック20が配設されている。
GFRPブロック20は、ガラス繊維強化プラチックをブロック状に形成したものであり、その周囲が車体骨格部材12の内面に接触するように該車体骨格部材12にて覆われている。このGFRPブロック20には、第2の金属部材としてのフランジ付金属カラー22が埋設されている。フランジ付金属カラー22は、略有底円筒状を成すカラー本体24の軸線方向一端部からフランジ26が同軸的かつ一体に延設されて構成されている。また、カラー本体24の軸心部には、ねじ孔25が形成されており、該ねじ孔25の内面にはめねじ部25Aが形成されている。
このフランジ付金属カラー22は、圧入により、フランジ26までGFRPブロック20に埋め込まれており、アッパパネル18に形成された座繰り孔27からねじ孔25を含む部分を露出させている。この実施形態では、フランジ付金属カラー22における座繰り孔27からの露出部分は、カラー本体24におけるねじ孔25の開口端面とフランジ26の端面とが略面一とされてワッシャ当接面22Aを構成している。すなわち、座繰り孔27は、フランジ26の一部まで露出させている。一方、フランジ26におけるアッパパネル18にて覆われた部分は、該アッパパネル18に接着されている。このため、アッパパネル18とフランジ26(ワッシャ当接面22Aの径方向外側)との間には、接着層Sが形成されている。
また、車両用締結部構造10は、被締結部材14と車体骨格部材12すなわちフランジ付金属カラー22との間に介在する段付きワッシャ28を備えている。段付きワッシャ28は、短円筒状に形成されたボス部30の軸線方向一端側からフランジ32が同軸的かつ一体に延設されて構成されている。ボス部30は、その外径が座繰り孔27の内径よりも若干小とされると共に、その内径がねじ孔25の内径(最大径)よりも若干大とされている。また、フランジ32の外径は、座繰り孔27の内径に対し十分に大とされている。
この段付きワッシャ28は、ボス部30におけるフランジ32から軸方向に突出した部分が間隔設定手段としてのスペーサ部30Aとされている。スペーサ部30Aは、ボス部30におけるフランジ32の延設側とは反対側の端面30Bをフランジ付金属カラー22のワッシャ当接面22Aに突き当てた状態で、該ワッシャ当接面22Aとフランジ32との間隔を一定間隔に保持する構成とされている。この実施形態では、段付きワッシャ28のフランジ32(及びボス部30におけるスペーサ部30Aを除く部分)が本発明における第1の金属部材に相当する。
この段付きワッシャ28は、そのフランジ32とフランジ付金属カラー22のフランジ26との間に、板材としてのアッパパネル18を挟み込んでいる。アッパパネル18とフランジ32とは、接着されている。すなわち、アッパパネル18とフランジ32との間には、接着層Sが形成されている。この実施形態では、アッパパネル18における座繰り孔27の縁部とスペーサ部30Aとの間にも接着層Sが形成されている。車両用締結部構造10では、これらの接着層Sにより、車体骨格部材12内に水が侵入することが防止されている。
また、車両用締結部構造10では、おねじ部材としてのボルト34を備えている。ボルト34は、被締結部材14及び段付きワッシャ28を貫通したおねじ部34Aを、フランジ付金属カラー22のめねじ部25Aに螺合することで、その荷重受け部としての頭部34Bと段付きワッシャ28との間で被締結部材14を締め付けている。すなわち、車両用締結部構造10では、締結手段としてのフランジ付金属カラー22(めねじ部25A)とボルト34とによって、被締結部材14が車体骨格部材12に締結されている。
以上説明した車両用締結部構造10は、例えば、フロントサイドメンバやリヤサイドメンバとしての車体骨格部材12に対しサスペンションメンバ等の車体部品を締結したり、ダッシュパネル等に埋め込んだダッシュクロスメンバ等の車体骨格部材12に対しフロントサイドメンバ等との間に介在する連結部材を締結したりする用途に用いられる。この実施形態では、車体骨格部材12に設けられた複数の車両用締結部構造10によって被締結部材14を支持し、又は複数の車体骨格部材12にそれぞれ設けられた車両用締結部構造10によって共通の被締結部材14を支持しており、ボルト34廻りに車体骨格部材12と被締結部材14とが相対回転(角変位)することのない構成とされている。
次に、車両用締結部構造10の締結(組立)手順を図2に基づいて説明する。上記構成の車両用締結部構造10を組み立てるに当たっては、先ず、図2(A)に示される如く、GFRPブロック20に孔加工、座繰り加工を施し、該GFRPブロック20にカラー本体24が入り込む圧入孔36を形成すると共に、フランジ26が入り込む座繰り孔38を形成する。次いで、図2(B)に示される如く、圧入孔36、座繰り孔38が形成されたGFRPブロック20にフランジ付金属カラー22を圧入する。すなわち、圧入孔36にカラー本体24を圧入すると共に、座繰り孔38にフランジ26を嵌入する。
次いで、図2(C)に示される如く、フランジ付金属カラー22が圧入されているカラー本体24を包むように車体骨格部材12を成形する。具体的には、ロアパネル16が成形されている金型にGFRPブロック20を載置し、GFRPブロック20の上面20A、カラー本体24におけるねじ孔25の開口面及びフランジ26の上面(ワッシャ当接面22A)に接着剤を塗布し、ロアパネル16の開口端を閉止するようにアッパパネル18を成形する。この状態から車体骨格部材12を焼成する。
次いで、図2(D)に示される如く、アッパパネル18の外側から孔加工を施し、フランジ付金属カラー22にねじ孔25を形成し、さらにねじ切り加工によりねじ孔25にめねじ部25Aを形成する。その後、座繰り加工によって、図2(E)に示される如く、座繰り孔27を形成する。この座繰り加工によって、ワッシャ当接面22Aが露出されるように、接着層Sを除去する。この場合、フランジ付金属カラー22の一部を座繰っても良い。
次いで、段付きワッシャ28のフランジ32の下面、スペーサ部30Aの外周面に接着剤を塗布し、図2(F)に示される如く、スペーサ部30Aが座繰り孔27に挿入されるように段付きワッシャ28を車体骨格部材12に載置する。この状態で段付きワッシャ28は、フランジ32とアッパパネル18との接着により、車体骨格部材12に仮保持されている。
そして、この段付きワッシャ28上に被締結部材14を載置し、ボルト34のおねじ部34Aをフランジ付金属カラー22のめねじ部25Aに螺合する。ボルト34をフランジ付金属カラー22に螺合することで、段付きワッシャ28のフランジ32とフランジ付金属カラー22のフランジ26との間に位置するアッパパネル18は締結(圧縮)荷重を受け、段付きワッシャ28の端面30Bがフランジ付金属カラー22のワッシャ当接面22Aに着座する。この状態からさらにボルト34を螺合方向に回転し、ボルト34のフランジ付金属カラー22に対する螺合量を増す。これにより、図1に示される如く、被締結部材14が車体骨格部材12に締結固定された車両用締結部構造10が得られる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用締結部構造10では、被締結部材14が車体骨格部材12に締結によって固定されている。具体的には、被締結部材14は、段付きワッシャ28と頭部34Bとの間に作用する締結荷重にて車体骨格部材12に対し固定されている。
ここで、車両用締結部構造10では、アッパパネル18を挟み込んだ段付きワッシャ28のフランジ32とフランジ付金属カラー22のフランジ26との間隔が一定に保持されるので、アッパパネル18に作用する締結荷重が抑制される。このため、車両用締結部構造10では、例えば高温環境下でアッパパネル18にクリープが生じることが防止され、また仮にアッパパネル18にクリープが生じても被締結部材14の締結荷重が低下することが防止される。
図15に示す比較例に係る車両用締結部構造200との比較しつつ説明すると、車両用締結部構造200では、頭部34Bとアッパパネル18との間に被締結部材14を締結保持しているため、アッパパネル18には全締結荷重が作用し、高温環境下でアッパパネル18のクリープを生じやすい。車両用締結部構造200におけるアッパパネル18のクリープは、締結荷重の低下すなわちボルト34の緩みの原因となる。
これに対して車両用締結部構造10では、上記の通りアッパパネル18に作用する締結荷重が抑制されているため、アッパパネル18のクリープを生じ難い。また、アッパパネル18の締結荷重とは無関係に、ボルト34の頭部34Bと段付きワッシャ28との間での被締結部材14の締結荷重を設定することができるので、仮にアッパパネル18にクリープを生じても、ボルト34の緩みすなわち被締結部材14の締結荷重の低下が生じることが防止される。
また、車両用締結部構造10では、フランジ付金属カラー22のフランジ26とアッパパネル18との間、段付きワッシャ28のフランジ32とアッパパネル18との間がそれぞれ接着層Sにてシールされているので、車体骨格部材12内への水の浸入が防止される。これにより、車両用締結部構造10では、フランジ付金属カラー22、ボルト34の電食が防止される。
さらに、車両用締結部構造10では、段付きワッシャ28におけるスペーサ部30Aの端面30Bを、フランジ付金属カラー22のワッシャ当接面22Aに当接させることで、換言すれば、段付きワッシャ28とフランジ付金属カラー22とのメタルタッチで、フランジ32とフランジ26との間隔が一定に保たれるので、アッパパネル18に作用する締結荷重を確実に制限することができる。特に、スペーサ部30Aがフランジ32と一体に形成されているため、部品点数の増加を抑えながら、簡単な構造で、アッパパネル18に作用する締結荷重を確実に制限することができる。
またさらに、車両用締結部構造10では、車体骨格部材12内に配設されたフランジ付金属カラー22にめねじ孔25を設けたため、例えばフランジ付金属カラー22からボルトを立設した構成と比較して、組立性、締結性能が良好である。例えば、フランジ付金属カラー22からボルトを立設する場合、予め成形されると共に座繰り孔27が形成されたアッパパネル18を用意したり、フランジ部が下側(ロアパネル16の底壁16B側)に位置するように底壁16Bを貫通してフランジ付金属カラー22を下側から圧入したりすることが必要になる。前者の場合、組立工程が増えてしまい、後者の場合、フランジ26とフランジ32との間にアッパパネル18と共にGFRPブロック20が位置することとなる。この後者の構成では、フランジ26とフランジ32との間に、これらとは線膨張係数が異なる樹脂層が厚肉で配置されるので、使用温度範囲が限られるが、車両用締結部構造10では、フランジ26とフランジ32との間には薄肉のアッパパネル18が挟まれるだけであるので、自動車に要求される広い温度範囲での使用が可能となる。
さらに、車両用締結部構造10では、GFRPブロック20によってフランジ付金属カラー22を車体骨格部材12内に保持しているため、フランジ付金属カラー22が車体骨格部材12に強固に固定される。また、GFRPブロック20に相当する部分を含めて金属で構成する場合と比較して、軽量化を図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記した第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品又は部分には、第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略し、図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図3には、本発明の第2の実施形態に係る車両用締結部構造40が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造40は、GFRPブロック20及びフランジ付金属カラー22に代えて、第2の金属部材としてのアルミブロック42を備える点で、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10とは異なる。
アルミブロック42は、アルミニウム又はアルミニウム合金にてGFRPブロック20(圧入孔36、座繰り孔38が形成される前のもの)と略同じ外形状を有すると共に、中央部にねじ孔25が形成されて構成されている。アルミブロック42は、その上面のうちアッパパネル18にて覆われた部分が接着層Sによって該アッパパネル18に接着されており、座繰り孔27から露出したワッシャ当接面42Aが段付きワッシャ28の端面30Bと当接するようになっている。
このアルミブロック42は、フランジ付金属カラー22が圧入されたGFRPブロック20と同様に、ロアパネル16が成形されている金型に載置され、アッパパネル18が成形されることで車体骨格部材12内に固定的に封止されている。車両用締結部構造40の他の構成は、車両用締結部構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車両用締結部構造40によっても、フランジ付金属カラー22とは材質の異なるGFRPブロック20を設けたことによる作用効果を除いて、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、GFRPブロック20に圧入孔36、座繰り孔38を形成するための加工工程、及びフランジ付金属カラー22をGFRPブロック20に圧入する圧入工程に相当する各工程をなくすことができる。
(第3の実施形態)
図4には、本発明の第3の実施形態に係る車両用締結部構造50が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造50は、車体骨格部材12の上下両側に被締結部材14が締結されている点で、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10とは異なる。上下の被締結部材14は、略上下対称の構造によって車体骨格部材12に締結されている。以下、具体的に説明する。
車両用締結部構造50は、フランジ付金属カラー22に代えて、円筒状に形成されたカラー本体54の長手方向両端にフランジ26が形成された第2の金属部材としてのフランジ付金属カラー52を備えている。すなわち、フランジ付金属カラー52は、上下対称に形成されており、またロアパネル16の底壁16Bには、座繰り孔27に対応する座繰り孔55が形成されている。なお、カラー本体54の軸心部はめねじ部が形成されない貫通孔とされている。このフランジ付金属カラー52は、例えば、インサート成形によってGFRPブロック20に埋め込んだり、カラー本体54の中間部で2分割構造とすることで上下両側からGFRPブロック20に圧入したりすることができる。
そして、車両用締結部構造50では、上下の被締結部材14が締結手段を構成するボルト56及びナット58にて共締めされている。具体的には、おねじ部材としてのボルト56は、上側の被締結部材14、段付きワッシャ28、フランジ付金属カラー52、下側の段付きワッシャ28、被締結部材14を貫通しており、該下側の被締結部材14から突出したおねじ部56Aにナット58を螺合することで、上下の被締結部材14が車体骨格部材12に共締めされる構成である。すなわち、上側の被締結部材14は、段付きワッシャ28とボルト56における荷重受け部としての頭部56Bとの間に締結され、下側の14は、段付きワッシャ28と荷重受け部としてのナット58との間に締結されていると把握することができる。車両用締結部構造50の他の構成は、車両用締結部構造10の対応する構成同じである。
したがって、第3の実施形態に係る車両用締結部構造50によっても、フランジ付金属カラー22にねじ孔25を設けた(フランジ付金属カラー22が締結手段を構成する)ことによる作用効果を除いて、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。なお、車両用締結部構造50では、アッパパネル18のクリープ防止、仮にアッパパネル18がクリープを生じた場合に被締結部材14の締結荷重が低下しない各効果は、それぞれロアパネル16の底壁16Bに対しても得ることができる。また、車両用締結部構造50では、車体骨格部材12の上下に被締結部材14を共締めするため、フランジ付金属カラー52がねじ孔25を有しない構成でありながら、締結性能、組立性が良好である。
なお、第3の実施形態では、両フランジ形状のフランジ付金属カラー52を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、単一のフランジ26を有して構成されたカラー本体54を用いても良い。また、フランジ付金属カラー52を有する構成に代えて、軸心部に貫通孔を有するアルミブロック42を用いても良い。
(第4の実施形態)
図5には、本発明の第4の実施形態に係る車両用締結部構造60が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造60は、ねじ孔25を有するフランジ付金属カラー22に代えて、軸心部からおねじ部としてのボルト62が立設された第2の金属部材としてのフランジ付金属カラー64を備える点で、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10とは異なる。
フランジ付金属カラー64は、フランジ付金属カラー22と同様の外形状を有し、GFRPブロック20に埋設されている。そして、ワッシャ当接面22Aに対応するワッシャ当接面64Aの軸心部からボルト62が立設されている。ボルト62は、フランジ付金属カラー64に一体に形成されても良く、溶接等にてフランジ付金属カラー64に固着されても良い。後者の場合、座繰り孔27の形成後にボルト62の溶接を行うことも可能である。そして、車両用締結部構造60では、段付きワッシャ28、被締結部材14を貫通したボルト62にナット66が螺合されることで、被締結部材14が荷重受け部としてのナット66と段付きワッシャ28との間に締結される構成とされている。車両用締結部構造60の他の構成は、車両用締結部構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係る車両用締結部構造60によっても、フランジ付金属カラー22にねじ孔25が形成されていることによる効果を除いて、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、第4の実施形態では、ボルト62がフランジ付金属カラー64から立設された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ねじ孔25が形成されていないアルミブロック42からボルト62を立設した構成としても良い。
(第5の実施形態)
図6には、本発明の第5の実施形態に係る車両用締結部構造70が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造70は、第1の金属部材及び間隔設定手段(スペーサ部)として段付きワッシャ28を用いる構造に代えて、フランジ付きのスタッドボルト72を用いる点で、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10とは異なる。
スタッドボルト72は、軸線方向の両端側にそれぞれおねじ部74A、74Bが形成されたボルト本体74と、ボルト本体74における第1おねじ部74Aと第2おねじ部74Bとの間から径方向に延設されたフランジ部76とを主要部として構成されている。このスタッドボルト72は、第1おねじ部74Aをフランジ付金属カラー22のめねじ部25Aに螺合させることで該車体骨格部材12に保持されている。この実施形態では、フランジ部76とアッパパネル18との間に接着層Sが形成されている。なお、車両用締結部構造70では、フランジ付金属カラー22(フランジ26)とアッパパネル18との間に接着層Sが形成されていれば足り、フランジ部76とアッパパネル18との間に接着層Sを設けない構成とすることも可能である。
また、車両用締結部構造70では、上記の通り車体骨格部材12に保持されたスタッドボルト72は、第2おねじ部74Bが被締結部材14を貫通しており、該第2おねじ部74Bに荷重受け部としてのナット78を螺合させることで、該ナット78とフランジ部76との間に被締結部材14を締結している。車両用締結部構造70の他の構成は、車両用締結部構造10の対応する構成と同じである。
上記構成の車両用締結部構造70を組み立てる際には、図2(D)に示すねじ孔25、めねじ部25Aの加工までは、車両用締結部構造10と共通である。その後、車両用締結部構造70では、スタッドボルト72のフランジ部76がアッパパネル18に着座するまで、該スタッドボルト72のおねじ部74Aをフランジ付金属カラー22のめねじ部25Aに螺合させる。次いで、おねじ部74Aが被締結部材14を貫通するようにスタッドボルト72のフランジ部76に被締結部材14を載置し、該おねじ部74Aにナット78を所定量だけあるいは所定トルクで螺合させる。これにより、被締結部材14は、フランジ部76とナット78との間に所定の締結荷重で締結される。
以上により、車両用締結部構造70では、それぞれ間隔設定手段を構成するめねじ部25Aに対するおねじ部74Aでの螺合量によって、非接触でフランジ部76とフランジ26との間隔を一定に保つようになっており、これにより、アッパパネル18に作用する締結荷重を抑制する構成とされている。換言すれば、アッパパネル18に作用する締結荷重は、第2のめねじ部74Bに対するナット78の螺合量によって決まる被締結部材14の締結荷重とは独立して設定可能な構成とされている。このアッパパネル18に作用する締結荷重を抑制するメカニズムは、端面30Bにおいてフランジ付金属カラー22にメタルタッチするスペーサ部30Aの厚みでフランジ32とフランジ26との間隔を一定に保つ車両用締結部構造10におけるメカニズムとは異なる。
したがって、車両用締結部構造70は、アッパパネル18に作用する締結荷重を抑制するメカニズムが異なることに起因する作用の相違を除き、第1の実施形態に係る車両用締結部構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、フランジ部76とアッパパネル18との間に接着層Sを形成した構成では、スタッドボルト72の車体骨格部材12に対する取り付け剛性が向上する。なお、第1の実施形態で説明した通り、車体骨格部材12と被締結部材14とは、スタッドボルト72廻りに相対回転を生じないので、締結荷重が比較的小さいおねじ部74Aとめねじ部25Aとの螺合が弛むことはない。
(第6の実施形態)
図7には、本発明の第6の実施形態に係る車両用締結部構造80が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造80は、GFRPブロック20及びフランジ付金属カラー22に代えて、第2の金属部材としてのアルミブロック42を備える点で、第5の実施形態に係る車両用締結部構造70とは異なる。車両用締結部構造70の他の構成は、車両用締結部構造70の対応する構成と同じである。
したがって、第6の実施形態に係る車両用締結部構造80によっても、フランジ付金属カラー22とは材質の異なるGFRPブロック20を設けたことによる作用効果を除いて、第5の実施形態に係る車両用締結部構造70と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、GFRPブロック20に圧入孔36、座繰り孔38を形成するための加工工程、及びフランジ付金属カラー22をGFRPブロック20に圧入する圧入工程に相当する各工程をなくすことができる。
(第7の実施形態)
図8には、本発明の第7の実施形態に係る車両用締結部構造90が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造90は、フランジ付金属カラー22及びスタッドボルト72に代えて、ボルト62が立設された第2の金属部材としてのフランジ付金属カラー64及び第1の金属部材としてのフランジ付ナット92を備える点で、第5の実施形態に係る車両用締結部構造70とは異なる。
フランジ付ナット92は、ボルト62に螺合するナット本体94の軸線方向一端側からフランジ96が延設されて構成されている。フランジ付ナット92は、フランジ96がアッパパネル18に着座するまでボルト62に螺合され、この位置でフランジ96とナット66との間に被締結部材14を締結するようになっている。この実施形態では、フランジ96とアッパパネル18との間には、接着層Sが形成されている。車両用締結部構造90の他の構成は、車両用締結部構造70の対応する構成と同じである。
したがって、第7の実施形態に係る車両用締結部構造90によっても、フランジ付金属カラー22にねじ孔25が形成されていることによる効果を除いて、第5の実施形態に係る車両用締結部構造70と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。なお、第7の実施形態では、ボルト62がフランジ付金属カラー64から立設された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ねじ孔25が形成されていないアルミブロック42からボルト62を立設した構成としても良い。
(第8の実施形態)
図9には、本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造100が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造100は、スタッドボルト72に代えて、おねじ部74Aとおねじ部74Bとの間から段付フランジ102が延設されたスタッドボルト104を備える点で、第5の実施形態に係る車両用締結部構造70とは異なる。
図10にも示される如く、段付フランジ102は、フランジ部76に対するおねじ部74A側からスペーサ部106が突設されて構成されている。スペーサ部106の外径は、フランジ部76の外径と比較して十分に小とされている。また、この実施形態では、おねじ部74Aは、アルミブロック42に形成されためねじ部25Aに螺合するようになっている。アッパパネル18には、スペーサ部106の外径よりも大径の座繰り孔27が形成されている。
この実施形態では、座繰り孔27は、アルミブロック42の一部にまで及んでいる。すなわち、図11(B)に示される如く、座繰り孔27の深さH1は、アッパパネル18と接着層S(アッパパネル18とアルミブロック42との間の接着層S)との厚みの和H2よりも大(H1>H2)とされている。一方、スペーサ部106のフランジ部76からの突出高H3(図10参照)は、座繰り孔27の深さH1よりもわずかに大(H3>H1)とされ、スペーサ部106が座繰り孔27の底面となるスペーサ当接面42Bに着座した状態でフランジ部76とアッパパネル18との間に接着剤を充填可能(接着層Sの形成可能)とされている。
そして、車両用締結部構造100では、スペーサ部106がアルミブロック42のスペーサ当接面42Bに着座(メタルタッチ)した状態で、フランジ部76とナット78との間に被締結部材14が締結されている。また、ボルト本体74におけるおねじ部74Aとは反対側の端部には、例えば断面六角形状の工具係合部108が形成されている。車両用締結部構造100の他の構成は、車両用締結部構造70の対応する構成と同じである。この実施形態では、車両用締結部構造100は、締結方向に長い被締結部材14を締結している。
上記構成の車両用締結部構造100の組み立てについて補足すると、図11(A)に示される如く、アルミブロック42を車体骨格部材12内に封入、固定する。この工程は、図2(C)にて示したGFRPブロック20(フランジ付金属カラー22を保持したもの)を車体骨格部材12に封入、固定する工程と基本的に同じであり、アッパパネル18とアルミブロック42とを接着層Sにて接着する。次いで、図11(B)に示される如く、ねじ孔25、めねじ部25Aを形成し、座繰り孔27を形成する。この際、アルミブロック42の上表面の一部まで座繰る。これにより、確実に金属表面であるスペーサ当接面42Bが露出する。次いで、スペーサ部106がスペーサ当接面42Bに着座(メタルタッチ)するまでおねじ部74Aをめねじ部25Aに螺合し、フランジ部76とアッパパネル18との隙間に接着剤を充填する。そして、フランジ部76とナット78との間に被締結部材14を締結する。
このように、第8の実施形態に係る車両用締結部構造100は、スペーサ部106の厚みによっておねじ部74Aのめねじ部25Aに対する螺合量が制限されている点のみで車両用締結部構造70と異なるので、基本的第5の実施形態に係る70と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用締結部構造100では、スペーサ部106がスペーサ当接面42Bにメタルタッチしているため、アッパパネル18に作用する締結荷重を確実に抑制することができる。さらに、車両用締結部構造100では、フランジ部76とアッパパネル18との間の接着層Sによって段付フランジ102の取り付け剛性が向上している。この点は、車両用締結部構造70も同様であるが、締結方向に長い被締結部材14を締結により固定する車両用締結部構造100においては、段付フランジ102の取り付け剛性の向上による寄与が大きい。
(第8の実施形態の変形例)
図12には、車両用締結部構造100を構成する第1変形例に係るスタッドボルト110が示されている。この図に示される如く、スタッドボルト110は、スペーサ部106が一体に形成されず、別体であるスペーサ部としてのワッシャ112をフランジ部76とアルミブロック42のワッシャ当接面42Aとの間に介在させる点で、スタッドボルト104とは異なる。このスタッドボルト110、ワッシャ112を用いた車両用締結部構造100では、上記作用効果の他に、座繰り孔27の深さが異なる車両用締結部構造100について、ワッシャ112(の厚み)の変更で共通のスタッドボルト110を用いることが可能になる。
図13には、車両用締結部構造100を構成する第2変形例に係るスタッドボルト114が示されている。この図に示される如く、スタッドボルト114は、工具係合部108に代えて、締め付けトルク入力部としての工具係合部116を有する点で、スタッドボルト104とは異なる。工具係合部116は、フランジ部76に対するおねじ部74B側に隣接して形成されている。このスタッドボルト114を用いた車両用締結部構造100では、上記作用効果の他に、めねじ部25Aに対するおねじ部74Aの締め付けトルクを増大することができる。具体的には、スタッドボルト104の工具係合部108は、ナット78を貫通可能とするための寸法上の制約があるが、工具係合部116はナット78とは無関係に所要の締め付けトルク応じた寸法を採用することができる。この締め付けトルクの増大により、スタッドボルト114の取り付け剛性を一層向上することができる。この構成は、被締結部材14に大きな荷重入力がある場合に特に好適とされる。
(第9の実施形態)
図14には、本発明の第9の実施形態に係る車両用締結部構造120が断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用締結部構造120は、スタッドボルト72に代えて、段付きフランジを有するスタッドボルト122を備える点で、第6の実施形態に係る車両用締結部構造80とは異なる。具体的には、スタッドボルト122では、フランジ部76から第1おねじ部74A側に突出された円板状(短円柱状)段付部124が、該フランジ部76とで段付きフランジを構成している。一方、車体骨格部材12には、アッパパネル18を貫通すると共にアルミブロック42まで至る座繰り孔27が形成されている。この実施形態では、座繰り孔27の内径は、段付部124の外径に略一致している。
そして、車両用締結部構造120では、スタッドボルト72のフランジ部76がアッパパネル18に着座するまで該スタッドボルト72のおねじ部74Aをフランジ付金属カラー22のめねじ部25Aに螺合させ、フランジ部76とフランジ26との間隔が一定に保たれた状態で、段付部124の外周面124Aが、座繰り孔27におけるアルミブロック42に形成された部分であるブロック座繰り孔42Cの周壁面42Dに接触する構成とされている。換言すれば、スタッドボルト122の段付部124がアルミブロック42のブロック座繰り孔42Cに嵌合する構成とされている。なお、この状態では、段付部124の端面とブロック座繰り孔42C(座繰り孔27)の底面との間には、隙間が形成されている。車両用締結部構造120の他の構成は、車両用締結部構造80の対応する構成と同じである。
したがって、第9の実施形態に係る車両用締結部構造120によっても、第6の実施形態に係る車両用締結部構造80と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用締結部構造120では、段付部124の外周面124Aと、アルミブロック42におけるブロック座繰り孔42Cの周壁面42Dとが接触しているため、スタッドボルト122の軸直角方向の荷重をアルミブロック42におけるブロック座繰り孔42Cの周壁面42Dで受けることになる。このため、車両用締結部構造120では、被締結部材14から入力されるスタッドボルト122の軸直角方向の荷重に対し、車体骨格部材12と被締結部材14とをより強固に結合することができる(取り付け剛性が向上する)。
なお、上記した各実施形態では、本発明の締結部構造が自動車の骨格部材12に対する部品の固定用途に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、各種用途への適用が可能であることはいうまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用締結部構造の組立過程を示す図であって、(A)はGFRPブロックの加工状態の断面図、(B)はGFRPブロックに対するフランジ付金属カラーの圧入状態の断面図、(C)はGFRPブロックを車体骨格部材12内に封入した状態の断面図である。 (D)はフランジ付金属カラー孔あけ、ねじ切り加工を施した状態の断面図、(E)は座繰りによりフランジ付金属カラーのワッシャ当接面を露出させた状態の断面図、(F)は、車体骨格部材に対する段付きワッシャの仮保持状態の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造を構成するスタッドボルトの側面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造の組立過程を示す図であって、(A)はGFRPブロックを車体骨格部材12内に封入した状態の断面図、(B)は座 本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造を構成するスタッドボルトの第1変形例を示す側面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車両用締結部構造を構成するスタッドボルトの第2変形例を示す側面図である。 本発明の第9の実施形態に係る車両用締結部構造を示す断面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用締結部構造の断面図である。
符号の説明
10 車両用締結部構造(締結部構造)
12 車体骨格部材(閉断面構造)
14 被締結部材
16B 底璧(板材)
18 アッパパネル(板材)
20 GFRPブロック(複合材ブロック)
22 フランジ付金属カラー(第2の金属部材)
25A めねじ部(締結手段)
28 段付きワッシャ(第1の金属部材、スペーサ部)
30A スペーサ部
32 フランジ(フランジ部)
34 ボルト(おねじ部材、締結手段)
34B 頭部(荷重受け部、締結手段)
40・50・60・70・80・90・100・120 車両用締結部構造(締結部構造)
42 アルミブロック(第2の金属部材)
52 フランジ付金属カラー(第2の金属部材)
56・62 ボルト(おねじ部材、締結手段)
56B 頭部(荷重受け部、締結手段)
58・66・78 ナット(荷重受け部、締結手段)
72・104・110・114・122 スタッドボルト(おねじ部材、締結手段)
74A 第1おねじ部
74B 第2おねじ部
76 フランジ部
92 フランジ付ナット(第1の金属部材)
106 スペーサ部
112 ワッシャ(スペーサ部)
116 工具係合部(締め付けトルク入力部)

Claims (13)

  1. 繊維と樹脂との複合材より成る板材と、
    前記板材を板厚方向に挟む第1及び第2の金属部材と、
    前記第1及び第2の金属部材に締結荷重を作用させる締結手段と、
    前記第1及び第2の金属部材の間隔を所定間隔に設定するための間隔設定手段と、
    を備えた締結部構造。
  2. 前記第1及び第2の金属部材の少なくとも一方は、前記板材に接着されている請求項1記載の締結部構造。
  3. 前記締結手段は、前記第1の金属部材と、該第1の金属部材に対し前記板材側とは反対側に設けられた荷重受け部との間に被締結部材を締結している請求項1又は請求項2記載の締結部構造。
  4. 前記板材は、閉断面構造の一部を構成しており、
    前記第2の金属部材は、前記閉断面の内部に配置されており、
    前記締結手段は、前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、前記閉断面の外側から前記めねじ部に螺合するおねじ部材とを含んで構成されている請求項3記載の締結部構造。
  5. 前記第2の金属部材は、繊維を樹脂にて固めてブロック状に形成され前記閉断面内に固定された複合材ブロックに埋設されている請求項4記載の締結部構造。
  6. 前記間隔設定手段は、前記第1及び第2の金属部材間に位置する金属製のスペーサ部であり、
    前記締結手段は、前記荷重受け部と前記第2の金属部材との間に、前記被締結部材、前記第1の金属部材、及び前記スペーサ部を共に締結している請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の締結部構造。
  7. 前記締結手段は、
    前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、
    一端側が前記めねじ部に螺合すると共に他端側に前記荷重受け部が設けられたおねじ部材とを含んで構成されている請求項6記載の締結部構造。
  8. 前記締結手段を構成するおねじ部材を貫通させる段付きワッシャを備え、
    前記段付きワッシャのフランジ部を前記第1の金属部材とすると共に、該段付きワッシャにおける前記フランジ部から軸線方向に突出した部分を前記スペーサ部とした請求項6又は請求項7記載の締結部構造。
  9. 前記締結手段は、
    前記第2の金属部材に形成されためねじ部と、
    第1おねじ部と第2おねじ部との間から前記第1の金属部材としてのフランジ部が延設され、前記第1おねじ部が前記めねじ部に螺合された状態で、前記フランジ部と前記第2おねじ部に螺合したナット部材との間に前記被締結部材を締結したおねじ部材と、
    を含んで構成されており、
    前記間隔設定手段は、前記第1おねじ部の前記めねじ部への螺合量により前記第1及び第2の金属部材の間隔を設定している請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の締結部構造。
  10. 前記間隔設定手段は、前記フランジ部と前記第2の金属部材との間に位置して、前記第1おねじ部の前記めねじ部への螺合量を制限する金属製のスペーサ部を含んで構成されている請求項9記載の締結部構造。
  11. 前記スペーサ部は、前記おねじ部材の軸線方向において前記フランジ部に隣接して該おねじ部材に一体に形成されている請求項10記載の締結部構造。
  12. 前記スペーサ部は、前記第1及び第2の金属部材の何れに対しても独立した別体として構成されている請求項10記載の締結部構造。
  13. 前記おねじ部材は、軸線方向における前記フランジ部と前記第2おねじ部との間に工具による締め付けトルク入力部が形成されている請求項10乃至請求項12の何れか1項記載の締結部構造。
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