JP2006329336A - Frp部材への部品の締結構造及びfrp部材への部品の取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】FRP部材に取り付けられる部品を、ボルトを用いて締結するに際し、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結する。
【解決手段】FRP部材1に取り付けられる部品2を、FRP部材1に設けられる孔部1a及び部品2に設けられるボルト孔2aを介してボルト3を用いて締結するFRP部材1への部品2の締結構造であって、押圧面4a及び該押圧面4aから突設されるナット部4bを有するナット体4と、押圧面5a及び該押圧面5aから突設されるボルト部5bを有するボルト体5と、を備える構成とし、これらナット体4及びボルト体5により、ボルト3が挿通されるボルト孔部10を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】FRP部材1に取り付けられる部品2を、FRP部材1に設けられる孔部1a及び部品2に設けられるボルト孔2aを介してボルト3を用いて締結するFRP部材1への部品2の締結構造であって、押圧面4a及び該押圧面4aから突設されるナット部4bを有するナット体4と、押圧面5a及び該押圧面5aから突設されるボルト部5bを有するボルト体5と、を備える構成とし、これらナット体4及びボルト体5により、ボルト3が挿通されるボルト孔部10を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、FRP(繊維強化プラスチック)部材へ部品を締結するための締結構造及びFRP部材への部品の取付方法に関する。
従来から、FRP部材へ部品を取り付けたり、FRP部材を他の金属部材などへ取り付けたりする際、ボルト及びナットを用いた締結が行われている。
こうしたFRP部材の締結に関し、例えば、自動車のFRP製のボディ(キャビン)とシャシーとの連結部などのように高負荷がかかる部位においては、十分に高いトルクで締結する必要がある。また、一旦締結したボルト及びナットは、安全性確保の面から緩むことを避ける必要がある。
こうしたFRP部材の締結に関し、例えば、自動車のFRP製のボディ(キャビン)とシャシーとの連結部などのように高負荷がかかる部位においては、十分に高いトルクで締結する必要がある。また、一旦締結したボルト及びナットは、安全性確保の面から緩むことを避ける必要がある。
しかし、FRP部材は、その材料物性上、高負荷がかかるとクリープ(応力の作用により経時的に変形する現象)が発生するため、前述の如く高いトルクで締結する必要がある場合など、FRP部材に対して直接ボルト及びナットで締め付けることは困難である。
具体的には、図7(a)に示すように、FRP部材(プリプレグ積層体を成形したもの)101に設けられる孔部101aの一側からボルト103を挿通し、該孔部101aの他側からナット107で締め付けた場合、この締結部に高負荷がかかると、FRP部材101にクリープが発生して変形し、ボルト103及びナット107によって締め付けられている部分の厚さが減少することとなる。これにより、締結部における締結面(ボルト103及びナット107のそれぞれの押圧面と、FRP部材101の被押圧面との接触面)に隙間が生じボルト103が緩んだ状態となり、締結部にガタツキ等が生じることとなる。
具体的には、図7(a)に示すように、FRP部材(プリプレグ積層体を成形したもの)101に設けられる孔部101aの一側からボルト103を挿通し、該孔部101aの他側からナット107で締め付けた場合、この締結部に高負荷がかかると、FRP部材101にクリープが発生して変形し、ボルト103及びナット107によって締め付けられている部分の厚さが減少することとなる。これにより、締結部における締結面(ボルト103及びナット107のそれぞれの押圧面と、FRP部材101の被押圧面との接触面)に隙間が生じボルト103が緩んだ状態となり、締結部にガタツキ等が生じることとなる。
そこで、ボルト及びナットの締付け力を直接作用させるためのカラー(パイプ)を用い、FRP部材へ作用する締付け力を低減させ、あるいは締付け力がFRP部材へ作用しないようにする技術が公知となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
すなわち、これら特許文献に示されているように、FRP部材に設けられる孔に該FRP部材の厚さに対応するカラーを挿入し、このカラーにボルトを挿通することで、ボルトとナットとの間のスペーサとしてカラーを介在させている。これにより、カラーにボルト及びナットの締付け力を直接作用させ、FRP部材を変形させることなく、高いトルクでの締付けを可能としている。
特開平9−310712号公報
特開2004−225802号公報
すなわち、これら特許文献に示されているように、FRP部材に設けられる孔に該FRP部材の厚さに対応するカラーを挿入し、このカラーにボルトを挿通することで、ボルトとナットとの間のスペーサとしてカラーを介在させている。これにより、カラーにボルト及びナットの締付け力を直接作用させ、FRP部材を変形させることなく、高いトルクでの締付けを可能としている。
確かに、前述の如くFRP部材へのボルト締結にカラーを用いることは、ボルト締結の締付け力によるFRP部材の変形を防止し、高い締付けトルクが得られる点で有用である。しかし、FRP部材へのボルト締結にカラーを用いた場合、次のような不具合が生じる。
すなわち、FRP部材の製造上、シート状のプリプレグ積層体をFRPとする成形方法として、比較的成形圧力が小さい真空バッグ成形などの方法が用いられた場合、FRP部材の厚さのバラツキが大きかったり、表面の面粗度が悪かったりすることがある。こうした場合、ボルトとナットとの間に所定の間隔を設けるスペーサとしてのカラーでは対応できずに締結部に隙間が生じることがあり、また、FRP部材の表面の面粗度が悪いことから、ボルト締結による締付けの信頼性が低い。
すなわち、FRP部材の製造上、シート状のプリプレグ積層体をFRPとする成形方法として、比較的成形圧力が小さい真空バッグ成形などの方法が用いられた場合、FRP部材の厚さのバラツキが大きかったり、表面の面粗度が悪かったりすることがある。こうした場合、ボルトとナットとの間に所定の間隔を設けるスペーサとしてのカラーでは対応できずに締結部に隙間が生じることがあり、また、FRP部材の表面の面粗度が悪いことから、ボルト締結による締付けの信頼性が低い。
また、図7(b)に示すように、FRP部材101へのボルト103及びナット107を用いた締結部にカラー104を用いた場合、FRP部材101へ締付け力を加えないようにすると、FRP部材101と、ボルト103及びナット107の押圧面との間に隙間が空くこととなり、締結部にガタツキが生じる。
また、孔部101a内においてFRP部材101とカラー104との間にも隙間が空くことがあるため、この隙間の発生を防止するにはFRP部材101とカラー104との間を、接着剤を用いて接合する方法が考えられるが、この場合、FRP部材101とカラー104との接触面に接着剤を塗布して固める必要が生じコスト高となる。
また、孔部101a内においてFRP部材101とカラー104との間にも隙間が空くことがあるため、この隙間の発生を防止するにはFRP部材101とカラー104との間を、接着剤を用いて接合する方法が考えられるが、この場合、FRP部材101とカラー104との接触面に接着剤を塗布して固める必要が生じコスト高となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、FRP部材に取り付けられる部品を、ボルトを用いて締結するに際し、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、FRP部材に取り付けられる部品を、FRP部材に設けられる孔部及び部品に設けられるボルト孔を介してボルトを用いて締結するFRP部材への部品の締結構造であって、前記孔部の一側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記孔部内に挿入可能に形成されるナット部を有するナット体と、前記孔部の他側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記ナット部に螺挿可能にかつ該ナット部の長さよりも長く形成されるボルト部を有するボルト体と、を備え、前記ナット体には、前記ナット部の突設方向に貫通する挿通孔が形成され、前記ボルト体には、前記ボルト部の突設方向に貫通する挿通孔が形成されており、前記孔部の一側から前記ナット部を挿入するとともに、該孔部の他側から前記ボルト部を前記ナット部に螺挿させた状態で、前記ナット体の挿通孔と前記ボルト体の挿通孔とで、前記ボルトが挿通されるボルト孔部を構成するものである。
請求項2においては、前記ナット体及び前記ボルト体の少なくとも一方に、前記ボルト孔部に挿通される前記ボルトが螺合可能なネジ部を設けたものである。
請求項3においては、FRP部材に取り付けられる部品を、FRP部材に設けられる孔部及び部品に設けられるボルト孔を介してボルトを用いて締結するFRP部材への部品の締結構造であって、前記孔部の一側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記孔部内に挿入可能に形成されるナット部を有するナット体と、前記孔部の他側の周縁部を押圧するとともに前記ナット部の外径よりも小さい孔径であって前記ボルトが挿通される挿通孔を有するワッシャ体と、を備え、前記孔部の一側から前記ナット部を挿入するとともに、該孔部の他側から前記ワッシャ体を前記ナット部の先端面に当接させた状態で、前記ナット体のナット部と前記ワッシャ体の挿通孔とで、前記ボルトが螺挿されるボルト孔部を構成するものである。
請求項4においては、前記ナット体に、前記ナット部を複数設けたものである。
請求項5においては、請求項1または請求項2または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記ボルト部をその先端面が前記ナット部の底面に当接するまで該ナット部に螺挿した状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させ、前記ボルト孔部を構成するものである。
請求項6においては、前記未硬化状態のFRP部材は熱により硬化され、前記ボルト部を前記ナット部に螺挿する前に、前記ナット部及び前記ボルト部の少なくとも一方のネジ部に、FRP部材の熱硬化における熱反応により緩み防止能力を発揮して前記ナット体と前記ボルト体とを接合する緩み防止剤を、予め塗布するものである。
請求項7においては、請求項3または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記部品のボルト孔を介して、前記ボルトを前記ワッシャ体が前記ナット部の先端面に当接するまで該ナット部に螺挿して前記部品を取り付けた状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させるものである。
請求項8においては、請求項3または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記ボルトを前記ワッシャ体が前記ナット部の先端面に当接するまで該ナット部に螺挿した状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させ、前記ボルト孔部を構成するものである。
請求項9においては、前記未硬化状態のFRP部材は熱により硬化され、前記ナット部を前記孔部に挿入する前に、前記ナット体と前記FRP部材との接触面に、FRP部材の熱硬化における熱反応により接着能力を発揮して前記ナット体と前記FRP部材とを接合する接着剤を、予め塗布するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することができる。
請求項2においては、ボルトを用いてFRP部材に部品を取り付けるに際し、ボルトと螺合するナットを用いる必要がなくなり、ボルトを締結する際の作業性の向上が図れる。また、ナットが不要となるため、仮にボルトが緩んだとしても、ナットが脱落して他の装置などに影響を及ぼすという事態を回避することができる
請求項3においては、締結部に高負荷がかかる部品であり、かつ、その部品が小さく、その締結に用いられるボルト等も小さい場合であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することができる。
請求項4においては、FRP部材に取り付けられる部品をより強固に締結することができる。また、部品における複数の締結箇所で一つのナット体を共用することができるので、部品点数を削減することができるとともに、ボルトが挿通されるボルト孔部を構成する際の作業性の向上が図れる。
請求項5においては、FRP部材に対して隙間なくナット体及びボルト体を締結することができる。したがって、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することができる。
請求項6においては、ナット体とボルト体との締結が緩むことを防止することができる。これにより、締結部における隙間やガタツキの発生をより確実に防止することができる。
請求項7においては、FRP部材に対して隙間なくナット体を締結することができる。したがって、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することができる。
請求項8においては、FRP部材に取り付けられる部品の耐熱性の有無に関わらず、請求項3または請求項4記載の締結構造を用いることが可能となり、FRP部材に対して隙間なくナット体を締結することができる。したがって、締結部に高負荷がかかる部品であっても、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材にボルトを用いて取り付ける部品を信頼性高く締結することができる。
請求項9においては、ナット体に、ボルト体あるいはボルトを締結した際にナット体に密着するFRP部材を、ナット体に対して確実に接合させることができる。これにより、締結部における隙間やガタツキの発生をより確実に防止することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
本発明に係るFRP部材への部品の締結構造について、図1を用いて説明する。
本発明に係る締結構造は、FRP部材1に取り付けられる部品2を、FRP部材1に設けられる孔部1a及び部品2に設けられるボルト孔2aを介してボルト3を用いて締結するための構造であり、前記孔部1aにおいて、ボルト3が挿通されるボルト孔部10を構成する金具であるナット体4とボルト体5とを備えている。
本発明に係るFRP部材への部品の締結構造について、図1を用いて説明する。
本発明に係る締結構造は、FRP部材1に取り付けられる部品2を、FRP部材1に設けられる孔部1a及び部品2に設けられるボルト孔2aを介してボルト3を用いて締結するための構造であり、前記孔部1aにおいて、ボルト3が挿通されるボルト孔部10を構成する金具であるナット体4とボルト体5とを備えている。
FRP部材1は、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸したプリプレグ積層体を熱硬化させて製造されるものである。なお、FRP部材1を構成する強化繊維及びマトリックス樹脂は特に限定されない。また、FRP部材1はこれに限定されず、例えば、複数のFRP板間に心材を介装したFRPサンドイッチ構造体や、FRP板が複数積層されたもの等でもよい。
ナット体4は、FRP部材1の孔部1aの一側(図示において下側)の周縁部を押圧する押圧面4aを有するとともに、該押圧面4aから突設され孔部1a内に挿入可能に形成されるナット部4bを有する。
すなわち、ナット体4は、板状の基部4cを有し、この基部4cの一側(図示において上側)の面から、該面に対して略垂直方向に、内側にネジ部が形成されている筒状のナット部4bが突設され、このナット部4bが設けられる面におけるナット部4bの外側の部分が前記押圧面4aを構成する。
また、ナット体4においては、基部4cの略中央部であってナット部4bの内側の位置に、ナット部4bの突設方向に貫通する挿通孔4dが形成されている。
すなわち、ナット体4は、板状の基部4cを有し、この基部4cの一側(図示において上側)の面から、該面に対して略垂直方向に、内側にネジ部が形成されている筒状のナット部4bが突設され、このナット部4bが設けられる面におけるナット部4bの外側の部分が前記押圧面4aを構成する。
また、ナット体4においては、基部4cの略中央部であってナット部4bの内側の位置に、ナット部4bの突設方向に貫通する挿通孔4dが形成されている。
ボルト体5は、FRP部材1の孔部1aの他側(図示において上側)の周縁部を押圧する押圧面5aを有するとともに、該押圧面5aから突設され前記ナット部4bに螺挿可能にかつナット部4bの長さよりも若干長く形成されるボルト部5bを有する。
すなわち、ボルト体5は、板状の基部5cを有し、この基部5cの一側(図示において下側)の面から、該面に対して略垂直方向に、外側にネジ部が形成されている筒状のボルト部5bが突設され、このボルト部5bが設けられる面におけるボルト部5bの外側の部分が前記押圧面5aを構成する。
また、ボルト体5においては、基部5cの略中央部から、該基部5c及びボルト部5bの略中央部を、該ボルト部5bの突設方向に貫通する挿通孔5dが形成されている。
なお、これらナット体4及びボルト体5は、本実施形態においては金属製としているが、これに限定されず、FRP部材1を熱硬化させる際に熱変形することなく、また、所望の締付け力が得られるものであればよい。
すなわち、ボルト体5は、板状の基部5cを有し、この基部5cの一側(図示において下側)の面から、該面に対して略垂直方向に、外側にネジ部が形成されている筒状のボルト部5bが突設され、このボルト部5bが設けられる面におけるボルト部5bの外側の部分が前記押圧面5aを構成する。
また、ボルト体5においては、基部5cの略中央部から、該基部5c及びボルト部5bの略中央部を、該ボルト部5bの突設方向に貫通する挿通孔5dが形成されている。
なお、これらナット体4及びボルト体5は、本実施形態においては金属製としているが、これに限定されず、FRP部材1を熱硬化させる際に熱変形することなく、また、所望の締付け力が得られるものであればよい。
そして、これらナット体4及びボルト体5を、FRP部材1の孔部1aに装着することにより、部品2を締結するボルト3を挿通させるボルト孔部10を構成する。
すなわち、FRP部材1の孔部1aの一側から、ナット体4のナット部4bを挿入するとともに、孔部1aの他側からボルト体5のボルト部5bをナット部4bに螺挿する。ここで、ボルト体5のFRP部材1に対する十分な締付け力を得るため、FRP部材1の孔部1aの周縁部とボルト体5の押圧面5aとの間にはワッシャ6が介装される。
この状態で、ナット体4の挿通孔4dと、ボルト体5の挿通孔5dとが連通した状態となり、これら挿通孔4d・5dとで、前記ボルト孔部10が構成される。
すなわち、FRP部材1の孔部1aの一側から、ナット体4のナット部4bを挿入するとともに、孔部1aの他側からボルト体5のボルト部5bをナット部4bに螺挿する。ここで、ボルト体5のFRP部材1に対する十分な締付け力を得るため、FRP部材1の孔部1aの周縁部とボルト体5の押圧面5aとの間にはワッシャ6が介装される。
この状態で、ナット体4の挿通孔4dと、ボルト体5の挿通孔5dとが連通した状態となり、これら挿通孔4d・5dとで、前記ボルト孔部10が構成される。
このようにして構成されるボルト孔部10に対して、FRP部材1に取り付けられる部品2に設けられるボルト孔2aを合わせ、これらボルト孔部10及びボルト孔2aにボルト3を挿通し、このボルト3の突出部分のネジ部にナット7を螺合して部品2を締結する。
なお、図1等においては、ボルト3をナット体4側から挿通し、部品2をボルト体5側に取り付ける場合を示しているが、ナット体4及びボルト体5により構成されるボルト孔部10は、ボルト3を挿通させるボルト孔として機能するものであり、ボルト3を挿通させる方向や部品2を取り付ける側は限定されない。
なお、図1等においては、ボルト3をナット体4側から挿通し、部品2をボルト体5側に取り付ける場合を示しているが、ナット体4及びボルト体5により構成されるボルト孔部10は、ボルト3を挿通させるボルト孔として機能するものであり、ボルト3を挿通させる方向や部品2を取り付ける側は限定されない。
このように、ナット体4及びボルト体5を用いて、FRP部材1に部品2をボルト締結するためのボルト孔部10を設けることにより、締結部に高負荷がかかる部品2であっても、FRP部材1の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材1にボルト3を用いて取り付ける部品2を信頼性高く締結することができる。
すなわち、未硬化状態のFRP部材1(プリプレグ積層体)に対して、ナット体4のナット部4bを孔部1aに若干の隙間を持った状態で挿入し、該孔部1aを介してFRP部材1をナット体4及びボルト体5によって締め付け、その後にFRP部材1を熱硬化させることにより、FRP部材1とナット体4及びボルト体5とを密着させた状態でボルト孔部10を構成することができる。また、ボルト3及びナット7による締結面が、ナット体4及びボルト体5によって形成されるので、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、高いトルクで締結することができる。
すなわち、未硬化状態のFRP部材1(プリプレグ積層体)に対して、ナット体4のナット部4bを孔部1aに若干の隙間を持った状態で挿入し、該孔部1aを介してFRP部材1をナット体4及びボルト体5によって締め付け、その後にFRP部材1を熱硬化させることにより、FRP部材1とナット体4及びボルト体5とを密着させた状態でボルト孔部10を構成することができる。また、ボルト3及びナット7による締結面が、ナット体4及びボルト体5によって形成されるので、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、高いトルクで締結することができる。
以上のような、FRP部材1への部品2の締結構造を用いた、FRP部材1への部品2の取付方法について、図2を用いて具体的に説明する。
図2(a)に示すように、まず、FRP部材1が未硬化の状態にあるプリプレグ積層体に対して、その孔部1aの一側から、ナット体4のナット部4bを孔部1bに対して若干の隙間sを持って挿入する。つまり、孔部1aとナット部4bとは、ナット部4bが孔部1aに挿入された状態で若干の隙間sが設けられるように、孔部1aの孔径がナット部4bの外径よりも若干大きく形成される。
図2(a)に示すように、まず、FRP部材1が未硬化の状態にあるプリプレグ積層体に対して、その孔部1aの一側から、ナット体4のナット部4bを孔部1bに対して若干の隙間sを持って挿入する。つまり、孔部1aとナット部4bとは、ナット部4bが孔部1aに挿入された状態で若干の隙間sが設けられるように、孔部1aの孔径がナット部4bの外径よりも若干大きく形成される。
次に、孔部1aの他側から、ボルト体5のボルト部5bを、その先端面5eがナット部4bの底面4eに当接するまで、該ナット部4bに螺挿する。すなわち、前述の如く、ボルト体5のボルト部5bは、ナット体4のナット部4bの長さよりも若干長く形成されるため、ナット部4bの先端面4fとボルト体5の押圧面5aとの間に若干の隙間(クリアランス)を設けた状態で、ボルト部5bを、その先端面5eがナット部4bの底面4eに当接するまで螺挿することができる。ここで、ボルト体5の押圧面5aと孔部1aの周縁部との間には、前記ワッシャ6を介装する。
このように、ボルト部5bをナット部4bに螺挿することにより、同図(b)に示すように、未硬化状態のFRP部材1の孔部1aの周縁部は、ナット体4とボルト体5との締付け力(軸力)により、ナット体4の押圧面4a及びワッシャ6を介したボルト体5の押圧面5aに押圧され若干つぶれることとなる。これにより、FRP部材1の厚さが減少するにともない、その体積減少分が孔部1aの内側に向けて圧出され、孔部1aの内面が前記隙間sを埋めてナット部4bの外面に密着する。
なお、ボルト体5のボルト部5bの長さは、ボルト体5を、ボルト部5bの先端面5eがナット部4bの底面4eに当接するまで、該ナット部4bに螺挿した状態で、ナット部4bの先端面4fとボルト体5の押圧面5aとの間に隙間が形成され、かつボルト体5の押圧面5aと孔部1aの周縁部との間に介装されたワッシャ6が圧縮された状態となる範囲の長さに設定される。
なお、ボルト体5のボルト部5bの長さは、ボルト体5を、ボルト部5bの先端面5eがナット部4bの底面4eに当接するまで、該ナット部4bに螺挿した状態で、ナット部4bの先端面4fとボルト体5の押圧面5aとの間に隙間が形成され、かつボルト体5の押圧面5aと孔部1aの周縁部との間に介装されたワッシャ6が圧縮された状態となる範囲の長さに設定される。
したがって、ナット体4の押圧面4aとボルト体5の押圧面5aとの間隔(ワッシャ6の厚さ分を除く)は、ボルト体5が、ボルト部5bの先端面5eがナット部4bの底面4eに当接するまで螺挿された状態で、未硬化状態のFRP部材1の厚さよりも若干短くなるように設定される。つまり、ボルト体5が前述の如く螺挿された状態で、未硬化状態のFRP部材1の変形量が大きくなり過ぎないように、FRP部材1の厚さ、ナット部4b及びボルト部5bの長さ、ワッシャ6の厚さがそれぞれ設定される。そして、ナット体4とボルト体5とを締結することによるFRP部材1の変形量に応じて、前記隙間sの間隔が設定される。
なお、隙間sの間隔は、ナット体4をボルト体5に締結することにより孔部1aにおいてFRP部材1をナット部4bに確実に密着させるため、孔部1aにナット部4bを差し込むのに必要最小限であることが好ましい。
なお、隙間sの間隔は、ナット体4をボルト体5に締結することにより孔部1aにおいてFRP部材1をナット部4bに確実に密着させるため、孔部1aにナット部4bを差し込むのに必要最小限であることが好ましい。
そして、図2(b)に示すように、ナット体4とボルト体5とを締結した状態で、未硬化状態のFRP部材1を熱硬化させる。
このようにして構成されるボルト孔部10に対して、前述のようにボルト3及びナット7を用いて部品2を締結する。
このようにして構成されるボルト孔部10に対して、前述のようにボルト3及びナット7を用いて部品2を締結する。
このように、ナット体4及びボルト体5をFRP部材1に締結してボルト孔部10を構成することにより、FRP部材1に対して隙間なくナット体4及びボルト体5を締結することができる。したがって、部品2が締結部に高負荷がかかるものであっても、FRP部材1の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材1にボルト3を用いて取り付ける部品2を信頼性高く締結することができる。
また、ナット体4及びボルト体5を用いた締結構造におけるボルト孔部10を作製するに際し、ナット部4bを孔部1aに挿入する前に、ナット体4とFRP部材1との接触面に、FRP部材1の熱硬化における熱反応により接着能力を発揮してナット体4とFRP部材1とを接合する接着剤11を予め塗布することが好ましい。
すなわち、ナット体4とFRP部材1との接触面とは、ナット体4側については、押圧面4a及びナット部4bの外周面であり、FRP部材1側については、押圧面4aに押圧される孔部1aの周縁部及びナット部4bの外周面に接触する孔部1aの内面である。そして、これら接触面のうち、ナット体4側及びFRP部材1側の少なくとも一方(図2(a)においては、ナット体4側に塗布した状態を示している。)に接着剤11を予め塗布する。
ここで、接着剤11としては、FRP部材1の熱硬化とともに熱反応し、FRP部材1と金属製であるナット体4とを接着するものが用いられる。
ここで、接着剤11としては、FRP部材1の熱硬化とともに熱反応し、FRP部材1と金属製であるナット体4とを接着するものが用いられる。
このように、接着剤11を予め塗布し、この接着剤11を用いてFRP部材1とナット体4とを接合することにより、ナット体4とボルト体5とを締結した際にナット体4に密着するFRP部材1を、ナット体4に対して確実に接合させることができる。これにより、締結部における隙間やガタツキの発生をより確実に防止することができる。
さらに、ナット体4及びボルト体5を用いた締結構造においてボルト孔部10を作製するに際し、ボルト部5bをナット部4bに螺挿する前に、ナット部4b及びボルト部5bの少なくとも一方のネジ部に、FRP部材1の熱硬化における熱反応により緩み防止能力を発揮してナット体4とボルト体5とを接合する緩み防止剤(図示略)を予め塗布することが好ましい。
すなわち、ボルト部5bをナット部4bに螺挿するに際し、それぞれのネジ部が螺合する部分に摩擦抵抗を大きくするような緩み防止剤を予め塗布する。
ここで、緩み防止剤としては、FRP部材1の熱硬化とともに熱反応し、ナット部4bとボルト部5bとの螺合部における摩擦抵抗を増加させてナット体4とボルト体5とを接合するものが用いられる。そして、この緩み防止剤が、例えば、融着加工により、ナット部4b及びボルト部5bの少なくとも一方のネジ部にコーティングされること等により予め塗布される。
ここで、緩み防止剤としては、FRP部材1の熱硬化とともに熱反応し、ナット部4bとボルト部5bとの螺合部における摩擦抵抗を増加させてナット体4とボルト体5とを接合するものが用いられる。そして、この緩み防止剤が、例えば、融着加工により、ナット部4b及びボルト部5bの少なくとも一方のネジ部にコーティングされること等により予め塗布される。
このように、緩み防止剤を予め塗布し、この緩み防止剤を用いてナット体4とボルト体5とを接合することにより、ナット体4とボルト体5との締結が緩むことを防止することができる。これにより、締結部における隙間やガタツキの発生をより確実に防止することができる。
続いて、本発明に係る締結構造の他の実施形態について、図3及び図4を用いて説明する。なお、重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明に係る締結構造においては、ナット体4及びボルト体5の少なくとも一方に、前記ボルト孔部10に挿通されるボルト3が螺合可能なネジ部10aを設けることもできる。
すなわち、ナット体4及びボルト体5が締結されることにより構成されるボルト孔部10において、このボルト孔部10を構成するナット体4の挿通孔4d及びボルト体5の挿通孔5dの一部または全部に、ボルト3が螺合可能なネジ部10aを設ける。
本発明に係る締結構造においては、ナット体4及びボルト体5の少なくとも一方に、前記ボルト孔部10に挿通されるボルト3が螺合可能なネジ部10aを設けることもできる。
すなわち、ナット体4及びボルト体5が締結されることにより構成されるボルト孔部10において、このボルト孔部10を構成するナット体4の挿通孔4d及びボルト体5の挿通孔5dの一部または全部に、ボルト3が螺合可能なネジ部10aを設ける。
具体的には、図3に示すように、ボルト孔部10のボルト体5側からボルト3を挿通する場合、ナット体4の基部4cにネジ部10aを設け、該ネジ部10aに、ボルト孔部10に挿通されるボルト3を螺合させる。
ネジ部10aは、図3においては、ボルト孔部10におけるナット体4側のみに設けているが、これに限定されず、例えば、ネジ部10aをボルト体5側に設けたり、ナット体4及びボルト体5の両方に設けてボルト孔部10全体をネジ孔に構成したりしてもよい。
ネジ部10aは、図3においては、ボルト孔部10におけるナット体4側のみに設けているが、これに限定されず、例えば、ネジ部10aをボルト体5側に設けたり、ナット体4及びボルト体5の両方に設けてボルト孔部10全体をネジ孔に構成したりしてもよい。
このように、ボルト孔部10にボルト3が螺合可能なネジ部10aを設けることにより、ボルト3を用いてFRP部材1に部品2を取り付けるに際し、ボルト3と螺合するナットを用いる必要がなくなり、ボルト3を締結する際の作業性の向上が図れる。また、ナットが不要となるため、仮にボルト3が緩んだとしても、ナットが脱落して他の装置などに影響を及ぼすという事態を回避することができる。
また、本発明に係る締結構造においては、ナット体4にナット部4bを複数設けることもできる。
すなわち、ナット体4の基部4cに複数のナット部4bを設けることで、各ナット部4bに対してボルト体5を締結し、FRP部材1に取り付ける部品2を複数箇所で締結する場合、これら複数の締結箇所におけるボルト孔部10を共通のナット体4により構成する。
すなわち、ナット体4の基部4cに複数のナット部4bを設けることで、各ナット部4bに対してボルト体5を締結し、FRP部材1に取り付ける部品2を複数箇所で締結する場合、これら複数の締結箇所におけるボルト孔部10を共通のナット体4により構成する。
具体的には、図4に示すように、FRP部材1に取り付けられる部品2の締結箇所が2箇所ある場合、FRP部材1の各締結箇所に設けられる孔部1aに対応して、ナット体4の一つの基部4cに二つのナット部4bを設ける。そして、各ナット部4bに対してボルト体5を締結し、それぞれの締結箇所においてボルト孔部10を構成する。
つまり、部品2の複数の締結箇所について一つのナット体4の基部4cを共用する。
つまり、部品2の複数の締結箇所について一つのナット体4の基部4cを共用する。
このように、ナット体4に複数のナット部4bを設けることにより、FRP部材1に取り付けられる部品2をより強固に締結することができる。また、部品2における複数の締結箇所で一つのナット体4を共用することができるので、部品点数を削減することができるとともに、ボルト3が挿通されるボルト孔部10を構成する際の作業性の向上が図れる。
また、本発明に係る締結構造は、例えば、FRP部材1に取り付ける部品2が小さく、その締結に用いられるボルト3等も小さい場合に用いて好適な構成として、次のような構成とすることもできる。
すなわち、図5及び図6に示すように、FRP部材1の孔部1aにおいて、ボルト3が螺挿されるボルト孔部20を構成する金具であるナット体24とワッシャ体26とを備える構成である。
すなわち、図5及び図6に示すように、FRP部材1の孔部1aにおいて、ボルト3が螺挿されるボルト孔部20を構成する金具であるナット体24とワッシャ体26とを備える構成である。
この場合、ナット体24は、FRP部材1の孔部1aの一側(図示において下側)の周縁部を押圧する押圧面24aを有するとともに、該押圧面24aから突設され孔部1a内に挿入可能に形成されるナット部24bを有する。
すなわち、ナット体24は、板状の基部24cを有し、この基部24cの一側(図示において上側)の面から、該面に対して略垂直方向に、内側にネジ部が形成されている筒状のナット部24bが突設され、このナット部24bが設けられる面におけるナット部24bの外側の部分が前記押圧面24aを構成する。このナット体24に設けられるナット部24bのネジ部にボルト3が螺合する。
なお、図示において、ナット部24b内は、基部24cを介して上下方向に貫通しているが(図中24g参照)、貫通していなくてもよい。つまり、ナット体24において基部24cは、ナット部24bの内部に対して閉じた状態でもよい。
すなわち、ナット体24は、板状の基部24cを有し、この基部24cの一側(図示において上側)の面から、該面に対して略垂直方向に、内側にネジ部が形成されている筒状のナット部24bが突設され、このナット部24bが設けられる面におけるナット部24bの外側の部分が前記押圧面24aを構成する。このナット体24に設けられるナット部24bのネジ部にボルト3が螺合する。
なお、図示において、ナット部24b内は、基部24cを介して上下方向に貫通しているが(図中24g参照)、貫通していなくてもよい。つまり、ナット体24において基部24cは、ナット部24bの内部に対して閉じた状態でもよい。
また、ワッシャ体26は、FRP部材1の孔部1aの他側(図示において上側)の周縁部を押圧するとともに、前記ナット部24bの外径よりも小さい孔径であってボルト3が挿通される挿通孔26dを有する板状部材である。
すなわち、ワッシャ体26は、円盤状あるいは矩形状の板部材であり、その一側の面によりFRP部材1の孔部1aの周縁部を押圧する。
なお、これらナット体24及びワッシャ体26は、本実施形態においては金属製としているが、これに限定されず、FRP部材1を熱硬化させる際に熱変形することなく、また、所望の締付け力が得られるものであればよい。
すなわち、ワッシャ体26は、円盤状あるいは矩形状の板部材であり、その一側の面によりFRP部材1の孔部1aの周縁部を押圧する。
なお、これらナット体24及びワッシャ体26は、本実施形態においては金属製としているが、これに限定されず、FRP部材1を熱硬化させる際に熱変形することなく、また、所望の締付け力が得られるものであればよい。
そして、これらナット体24及びワッシャ体26により、部品2を締結するボルト3を螺挿させるボルト孔部20を構成する。
すなわち、FRP部材1の孔部1aの一側から、ナット体24のナット部24bを挿入するとともに、孔部1aの他側からワッシャ体26をナット体24のナット部24bの先端面24eに当接させる。ここで、前述の如く、ワッシャ体26の挿通孔26dの孔径は、ナット部24bの外径よりも小さく形成されることから、ワッシャ体26の挿通孔26d周縁部の、ナット部24bの先端面24eに対する当接が可能となる。
この状態で、ナット体24のナット部24bと、ワッシャ体26の挿通孔26dとが連通した状態となり、これらナット部24bと連通孔26dとで、前記ボルト孔部20が構成される。
すなわち、FRP部材1の孔部1aの一側から、ナット体24のナット部24bを挿入するとともに、孔部1aの他側からワッシャ体26をナット体24のナット部24bの先端面24eに当接させる。ここで、前述の如く、ワッシャ体26の挿通孔26dの孔径は、ナット部24bの外径よりも小さく形成されることから、ワッシャ体26の挿通孔26d周縁部の、ナット部24bの先端面24eに対する当接が可能となる。
この状態で、ナット体24のナット部24bと、ワッシャ体26の挿通孔26dとが連通した状態となり、これらナット部24bと連通孔26dとで、前記ボルト孔部20が構成される。
このようにして構成されるボルト孔部20に対して、ワッシャ体26側から、FRP部材1に取り付けられる部品2に設けられるボルト孔2aを合わせ、ボルト3を螺挿して部品2を締結する。つまり、部品2のボルト孔2aにボルト3を挿通するとともに、該ボルト3を、ボルト孔部20を構成するナット部24b内側に形成されるネジ部に螺合することにより部品2を締結する。
このように、ナット体24及びワッシャ体26を用いて、FRP部材1に部品2をボルト締結するためのボルト孔部20を設ける構成においては、FRP部材1に取り付けられる部品2が小さく、その締結に用いられるボルト3等も小さい場合であっても、前述したような効果を得ることができる。つまり、締結部に高負荷がかかる部品2であっても、FRP部材1の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、締結部における隙間やガタツキの発生を防止し、FRP部材1にボルト3を用いて取り付ける部品2を信頼性高く締結することができるという効果を得ることができる。
すなわち、未硬化状態のFRP部材1(プリプレグ積層体)に対して、ナット体24のナット部24bを孔部1aに若干の隙間を持った状態で挿入し、ワッシャ体26を前述の如く配置した状態でボルト3を締め付けることで、孔部1aを介してFRP部材1をナット体24及びワッシャ体26によって締め付け、その後にFRP部材1を熱硬化させることにより、FRP部材1とナット体24及びワッシャ体26とを密着させた状態でボルト締結することができる。また、ボルト3による締結面が、ワッシャ体26によって形成されるので、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、高いトルクで締結することができる。
すなわち、未硬化状態のFRP部材1(プリプレグ積層体)に対して、ナット体24のナット部24bを孔部1aに若干の隙間を持った状態で挿入し、ワッシャ体26を前述の如く配置した状態でボルト3を締め付けることで、孔部1aを介してFRP部材1をナット体24及びワッシャ体26によって締め付け、その後にFRP部材1を熱硬化させることにより、FRP部材1とナット体24及びワッシャ体26とを密着させた状態でボルト締結することができる。また、ボルト3による締結面が、ワッシャ体26によって形成されるので、FRP部材の厚さのバラツキや表面の面粗度の悪さに関わらず、高いトルクで締結することができる。
さらに、このナット体24及びワッシャ体26を備える締結構造においても、前述の如く、ナット体24に、ナット部24bを複数設けることができ、このことにより同様の効果を得ることができる。
このような、ナット体24及びワッシャ体26を備える締結構造を用いた場合の、FRP部材1への部品2の取付方法について説明する。
この場合、まず、FRP部材1が未硬化の状態にあるプリプレグ積層体に対して、その孔部1aの一側から、ナット体24のナット部24bを孔部1bに対して若干の隙間(図2(a)参照)を持って挿入する。つまり、孔部1aとナット部24bとは、ナット部24bが孔部1aに挿入された状態で若干の隙間が設けられるように、孔部1aの孔径がナット部24bの外径よりも若干大きく形成される。
この場合、まず、FRP部材1が未硬化の状態にあるプリプレグ積層体に対して、その孔部1aの一側から、ナット体24のナット部24bを孔部1bに対して若干の隙間(図2(a)参照)を持って挿入する。つまり、孔部1aとナット部24bとは、ナット部24bが孔部1aに挿入された状態で若干の隙間が設けられるように、孔部1aの孔径がナット部24bの外径よりも若干大きく形成される。
次に、孔部1aの他側から、部品2のボルト孔2aを介して、ボルト3をワッシャ体26がナット部24bの先端面24eに当接するまで該ナット部24bに螺挿して、部品2を取り付ける。つまり、孔部1aの他側にワッシャ体26を配置し、部品2のボルト孔2aをボルト孔部20に合わせた状態で、ボルト3により部品2を締結して取り付けるべく、ボルト3をナット部24bに螺挿させる。
このように、ボルト3をナット部24bに螺挿することにより、未硬化状態のFRP部材1の孔部1aの周縁部は、ボルト3の締付け力により、ナット体24の押圧面24a及びワッシャ体26に押圧され若干つぶれることとなる。これにより、FRP部材1の厚さが減少するにともない、その体積減少分が孔部1aの内側に向けて圧出され、孔部1aの内面が前記隙間を埋めてナット部24bの外面に密着する。
ここで、ナット体24の押圧面24aとワッシャ体26との間隔、即ちナット部24bの長さは、ワッシャ体26が、ナット部24bの先端面24eに当接した状態で、未硬化状態のFRP部材1の厚さよりも若干短くなるように設定される。つまり、ワッシャ体26が前述の如く当接した状態で、未硬化状態のFRP部材1の変形量が大きくなり過ぎないように、FRP部材1の厚さ、ナット部24bの長さがそれぞれ設定される。そして、ボルト3を締結してワッシャ体26をナット部24bの先端面24eに当接させることによるFRP部材1の変形量に応じて、前記隙間の間隔が設定される。
このように、ボルト3をナット部24bに螺挿することにより、未硬化状態のFRP部材1の孔部1aの周縁部は、ボルト3の締付け力により、ナット体24の押圧面24a及びワッシャ体26に押圧され若干つぶれることとなる。これにより、FRP部材1の厚さが減少するにともない、その体積減少分が孔部1aの内側に向けて圧出され、孔部1aの内面が前記隙間を埋めてナット部24bの外面に密着する。
ここで、ナット体24の押圧面24aとワッシャ体26との間隔、即ちナット部24bの長さは、ワッシャ体26が、ナット部24bの先端面24eに当接した状態で、未硬化状態のFRP部材1の厚さよりも若干短くなるように設定される。つまり、ワッシャ体26が前述の如く当接した状態で、未硬化状態のFRP部材1の変形量が大きくなり過ぎないように、FRP部材1の厚さ、ナット部24bの長さがそれぞれ設定される。そして、ボルト3を締結してワッシャ体26をナット部24bの先端面24eに当接させることによるFRP部材1の変形量に応じて、前記隙間の間隔が設定される。
そして、ボルト3をナット体24のナット部24bに締結して部品2を取り付けた状態で、未硬化状態のFRP部材1を熱硬化させる。
このような、ナット体24とワッシャ体26を備える締結構造を用いた、FRP部材1への部品2の取付方法においては、部品2が未硬化状態のFRP部材1に予め取り付けられた状態で、FRP部材1が熱硬化されることから、FRP部材1に取り付けられる部品2が、該FRP部材1の熱硬化における加熱に対して耐熱性を有する場合(部品2が加熱可能な場合)に適用することができる。
また、例えば、部品2がFRP部材1の熱硬化の際の加熱に対して耐熱性を有しない素材で構成されるものである場合(部品2が加熱不可能な場合)、次のような取付方法を用いることができる。
この場合、図6に示すように、部品2を取り付けない状態で、ナット体24及びワッシャ体26により、予めボルト孔部20を構成する。
この場合、図6に示すように、部品2を取り付けない状態で、ナット体24及びワッシャ体26により、予めボルト孔部20を構成する。
すなわち、まず、FRP部材1が未硬化の状態にあるプリプレグ積層体に対して、その孔部1aの一側から、ナット体24のナット部24bを孔部1bに対して若干の隙間(図2(a)参照)を持って挿入する。
次に、孔部1aの他側から、ボルト3を、ワッシャ体26がナット部24bの先端面24eに当接するまで、該ナット部24bに螺挿する。これにより、前述の如く、孔部1aの内面が前記隙間を埋めてナット部24bの外面に密着した状態となる。
そして、ボルト3をナット体24のナット部24bに締結した状態で、未硬化状態のFRP部材1を熱硬化させる。
その後、ボルト3をボルト孔部20から一旦外し、部品2のボルト孔2aをボルト孔部20に合わせた状態で、ボルト3をボルト孔部20に螺挿することにより部品2を締結して取り付ける。
次に、孔部1aの他側から、ボルト3を、ワッシャ体26がナット部24bの先端面24eに当接するまで、該ナット部24bに螺挿する。これにより、前述の如く、孔部1aの内面が前記隙間を埋めてナット部24bの外面に密着した状態となる。
そして、ボルト3をナット体24のナット部24bに締結した状態で、未硬化状態のFRP部材1を熱硬化させる。
その後、ボルト3をボルト孔部20から一旦外し、部品2のボルト孔2aをボルト孔部20に合わせた状態で、ボルト3をボルト孔部20に螺挿することにより部品2を締結して取り付ける。
つまり、この場合においては、部品2を取り付ける前に、未硬化状態のFRP部材1に対して、ナット体24及びワッシャ体26をボルト3により締結した状態で、FRP部材1を熱硬化させることにより、予めボルト孔部20を構成する。そして、ボルト3を一旦外し、このボルト孔部20を用いてあらためてボルト3により部品2を締結して取り付ける。
このように、ナット体24とワッシャ体26を備える締結構造においては、部品2を取り付ける前に、予めボルト孔部20を構成する取付方法を用いることもできる。これにより、FRP部材1に取り付けられる部品2の耐熱性の有無に関わらず、本締結構造を用いることができる。
また、ナット体24とワッシャ体26を備える締結構造においても、前述したナット体4及びボルト体5を備える締結構造と同様に、ナット部24bをFRP部材1の孔部1aに挿入する前に、ナット体24とFRP部材1との接触面に、FRP部材1の熱硬化における熱反応により接着能力を発揮してナット体24とFRP部材1とを接合する接着剤を予め塗布することができ、その効果を得ることができる。
1 FRP部材
1a 孔部
2 部品
2a ボルト孔
3 ボルト
4 ナット体
4a 押圧面
4b ナット部
4d 挿通孔
4e 底面
5 ボルト体
5b ボルト部
5d 挿通孔
5e 先端面
10 ボルト孔部
10a ネジ部
11 接着剤
s 隙間
20 ボルト孔部
24 ナット体
24a 押圧面
24b ナット部
24e 先端面
26 ワッシャ体
26d 挿通孔
1a 孔部
2 部品
2a ボルト孔
3 ボルト
4 ナット体
4a 押圧面
4b ナット部
4d 挿通孔
4e 底面
5 ボルト体
5b ボルト部
5d 挿通孔
5e 先端面
10 ボルト孔部
10a ネジ部
11 接着剤
s 隙間
20 ボルト孔部
24 ナット体
24a 押圧面
24b ナット部
24e 先端面
26 ワッシャ体
26d 挿通孔
Claims (9)
- FRP部材に取り付けられる部品を、FRP部材に設けられる孔部及び部品に設けられるボルト孔を介してボルトを用いて締結するFRP部材への部品の締結構造であって、
前記孔部の一側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記孔部内に挿入可能に形成されるナット部を有するナット体と、
前記孔部の他側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記ナット部に螺挿可能にかつ該ナット部の長さよりも長く形成されるボルト部を有するボルト体と、を備え、
前記ナット体には、前記ナット部の突設方向に貫通する挿通孔が形成され、前記ボルト体には、前記ボルト部の突設方向に貫通する挿通孔が形成されており、
前記孔部の一側から前記ナット部を挿入するとともに、該孔部の他側から前記ボルト部を前記ナット部に螺挿させた状態で、前記ナット体の挿通孔と前記ボルト体の挿通孔とで、前記ボルトが挿通されるボルト孔部を構成することを特徴とするFRP部材への部品の締結構造。 - 前記ナット体及び前記ボルト体の少なくとも一方に、前記ボルト孔部に挿通される前記ボルトが螺合可能なネジ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のFRP部材への部品の締結構造。
- FRP部材に取り付けられる部品を、FRP部材に設けられる孔部及び部品に設けられるボルト孔を介してボルトを用いて締結するFRP部材への部品の締結構造であって、
前記孔部の一側の周縁部を押圧する押圧面を有するとともに該押圧面から突設され前記孔部内に挿入可能に形成されるナット部を有するナット体と、
前記孔部の他側の周縁部を押圧するとともに前記ナット部の外径よりも小さい孔径であって前記ボルトが挿通される挿通孔を有するワッシャ体と、を備え、
前記孔部の一側から前記ナット部を挿入するとともに、該孔部の他側から前記ワッシャ体を前記ナット部の先端面に当接させた状態で、前記ナット体のナット部と前記ワッシャ体の挿通孔とで、前記ボルトが螺挿されるボルト孔部を構成することを特徴とするFRP部材への部品の締結構造。 - 前記ナット体に、前記ナット部を複数設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項記載のFRP部材への部品の締結構造。
- 請求項1または請求項2または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、
未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記ボルト部をその先端面が前記ナット部の底面に当接するまで該ナット部に螺挿した状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させ、前記ボルト孔部を構成することを特徴とするFRP部材への部品の取付方法。 - 前記未硬化状態のFRP部材は熱により硬化され、前記ボルト部を前記ナット部に螺挿する前に、前記ナット部及び前記ボルト部の少なくとも一方のネジ部に、FRP部材の熱硬化における熱反応により緩み防止能力を発揮して前記ナット体と前記ボルト体とを接合する緩み防止剤を、予め塗布することを特徴とする請求項5記載のFRP部材への部品の取付方法。
- 請求項3または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、
未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記部品のボルト孔を介して、前記ボルトを前記ワッシャ体が前記ナット部の先端面に当接するまで該ナット部に螺挿して前記部品を取り付けた状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させることを特徴とするFRP部材への部品の取付方法。 - 請求項3または請求項4記載のFRP部材への部品の締結構造を用いた、FRP部材への部品の取付方法であって、
未硬化状態のFRP部材の前記孔部の一側から、前記ナット部を該孔部に対して若干の隙間を持って挿入するとともに、該孔部の他側から、前記ボルトを前記ワッシャ体が前記ナット部の先端面に当接するまで該ナット部に螺挿した状態で、前記未硬化状態のFRP部材を硬化させ、前記ボルト孔部を構成することを特徴とするFRP部材への部品の取付方法。 - 前記未硬化状態のFRP部材は熱により硬化され、前記ナット部を前記孔部に挿入する前に、前記ナット体と前記FRP部材との接触面に、FRP部材の熱硬化における熱反応により接着能力を発揮して前記ナット体と前記FRP部材とを接合する接着剤を、予め塗布することを特徴とする請求項5〜8のいずれかの項記載のFRP部材への部品の取付方法。
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