JP5958371B2 - 締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主に車体に設けられる部品の締結構造に関する。
軸方向に対して垂直な断面が円形又は多角形の筒状体と、軸方向と略直交する平坦面を有するとともに筒状体の一端外周に接合された板状体と、を備え、FRP材料等の複数の変形性材料の孔に挿入されて、ボルト・ナットから直接圧力を受けるフランジ付カラーは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されているフランジ付カラーは、変形性材料の変形(クリープ)を抑制するために、筒状体の長さが変形性材料の合計板厚に基づいて設定されている。
しかしながら、変形性材料の板厚を一定に製作することは困難であることから、この特許文献1に記載されているフランジ付カラーでは、筒状体の長さと変形性材料の合計板厚との差異により、板状体と変形性材料との間に隙間が生じるおそれがあり、その締結箇所にガタつきが生じるおそれがある。
一方、金属部材と樹脂部材とをカラーを介してフランジ付ボルト及びフランジ付ナットで締結する締結装置も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載されている締結装置では、カラーの内周面に、フランジ付ボルトが螺合される雌ネジ部が形成され、カラーの外周面に、フランジ付ナットが螺合される雄ネジ部が形成されており、締結箇所毎の樹脂部材の板厚のばらつきに対応できるようになっている。
特開2004−232755号公報 特開2007−303486号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている締結装置では、樹脂部材側のカラーを回転しないように押さえつつ、金属部材側のフランジ付ボルトを回転させて螺合しなければならないため、締結用治具を金属部材側及び樹脂部材側の両方に進入させなければならない。つまり、片側(例えば樹脂部材側)にしか締結用治具を進入させることができない場合には、この締結装置を用いることができない。
そこで、本発明は、金属部材と樹脂部材とをカラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきを抑制できるとともに、片側からのみで締結操作ができる締結構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の締結構造は、第1貫通孔が形成された金属部材と、前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔が形成され、前記金属部材と締結される樹脂部材と、軸方向長さが前記樹脂部材の板厚よりも長く、軸心部に第3貫通孔が形成され、前記樹脂部材側から前記第2貫通孔に挿入されて軸方向の一端が前記金属部材に当接されたカラーと、前記カラーの外径よりも外径が大きいフランジ部の外周面に雄ネジ部が形成され、前記第3貫通孔及び前記第1貫通孔に前記カラー側から挿入されて前記フランジ部が前記カラーの軸方向端面に当接されるとともに、前記金属部材に固着されたウエルドナットに螺合されたフランジ付ボルトと、内周面に雌ネジ部が形成され、前記雄ネジ部に螺合されることで前記樹脂部材に接触し、該樹脂部材を前記金属部材側へ押圧する押さえナットと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、軸方向長さが樹脂部材の板厚よりも長いカラーが樹脂部材の第2貫通孔に挿入され、軸方向の一端が金属部材に当接されている。これにより、カラーの軸方向の他端が樹脂部材から外部に突出する。この状態で、樹脂部材側からカラーの第3貫通孔、金属部材の第1貫通孔にフランジ付ボルトを挿入して金属部材に固着されたウエルドナットに螺合する。この際、フランジ付ボルトのフランジ部がカラーの端面に当接される。
すなわち、フランジ付ボルトで金属板と樹脂板を締結する場合には、樹脂板の板厚よりも軸方向長さが長いカラーにフランジ部が当接することによって、フランジ部が樹脂板を押圧することが回避される。
続いて、外周面に雄ネジ部が形成されたフランジ付ボルトのフランジ部に、内周面に雌ネジ部が形成された押さえナットを螺合させる。フランジ部(の外周面)の外径は、カラーの外径よりも大きいため、押さえナットは樹脂部材に当接し、樹脂部材を金属部材側へ押圧する。
したがって、金属部材と樹脂部材とをカラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきが抑制される。また、フランジ付ボルトは、金属部材に固着されたウエルドナットに螺合するので、フランジ付ボルトを螺合させる締結操作及び押さえナットを螺合させる締結操作が、樹脂部材側(片側)からのみでできる。
さらに、フランジ付ボルトのフランジ部が樹脂部材に当接せず、押さえナットで樹脂部材へ押圧力を作用させているため、樹脂部材への押圧力を押さえナットで適宜設定することが可能である。
また、フランジ付ボルトを用いていることによって、押さえナットがない状態でも樹脂部材と金属部材の締結は(仮)可能である。つまり、フランジ付ボルトの締結後に、後から押さえナットで締結することが可能であるため、組み付け性に優れる。
また、本発明に係る請求項2に記載の締結構造は、第1貫通孔が形成された金属部材と、前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔が形成され、前記金属部材と締結される樹脂部材と、円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端側に前記円筒部よりも径方向外側に延出し、外周面に雄ネジ部が形成された第1フランジ部とを備え、前記円筒部の軸方向長さが前記樹脂部材の板厚よりも長く、軸心部に第3貫通孔が形成されるとともに、前記樹脂部材側から前記第2貫通孔に前記円筒部が挿入されて前記円筒部の軸方向端面が前記金属部材に当接されたフランジ付カラーと、前記第1フランジ部の外周面よりも外周面が径方向内側に位置する第2フランジ部を備え、前記第3貫通孔及び前記第1貫通孔に前記フランジ付カラー側から挿入され、前記金属部材に固着されたウエルドナットに螺合されたフランジ付ボルトと、内周面に雌ネジ部が形成され、前記雄ネジ部に螺合されることで前記樹脂部材に接触し、該樹脂部材を前記金属部材側へ押圧する押さえナットと、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、円筒部の軸方向長さが樹脂部材の板厚よりも長いフランジ付きカラーの円筒部が樹脂部材の第2貫通孔に挿入され、円筒部の軸方向の一端が金属部材に当接されている。これにより、円筒部の軸方向の他端が樹脂部材から外部に突出する。すなわち、フランジ付きカラーの第1フランジ部と樹脂部材の間に隙間がある状態とされる。この状態で、樹脂部材側からカラーの第3貫通孔、金属部材の第1貫通孔にフランジ付ボルトを挿入して金属部材に固着されたウエルドナットに螺合する。この際、フランジ付ボルトの第2フランジ部がカラーの第1フランジ部に当接される。
すなわち、フランジ付ボルトで金属板と樹脂板を締結する場合には、樹脂板から離間された第1フランジ部にフランジ付ボルトの第2フランジ部が当接しても、樹脂板に押圧力が作用することはない。
続いて、外周面に雄ネジ部が形成されたフランジ付カラーの第1フランジ部に、内周面に雌ネジ部が形成された押さえナットを螺合させる。第1フランジ部は、円筒部から径方向外側に延出して形成されているため、押さえナットは樹脂部材に当接し、樹脂部材を金属部材側へ押圧する。この際、第1フランジ部の外周面は、第2フランジ部の外周面よりも径方向外側に位置するため、フランジ付ボルトをウエルドナットに螺合させた後、ボルト側からフランジ付カラーの第1フランジ部に押さえナットを螺合させることができる。
したがって、金属部材と樹脂部材とをフランジ付カラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、フランジ付カラー(円筒部)の長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきが抑制される。また、フランジ付ボルトは、金属部材に固着されたウエルドナットに螺合するので、フランジ付ボルトを螺合させる締結操作及び押さえナットを螺合させる締結操作が、樹脂部材側(片側)からのみでできる。
さらに、フランジ付カラーの第1フランジ部及びフランジ付ボルトの第2フランジ部が直接、樹脂部材に当接せず、押さえナットで樹脂部材へ押圧力を作用させているため、樹脂部材への押圧力を押さえナットで適宜設定することが可能である。
また、フランジ付ボルトを用いていることによって、押さえナットがない状態でも樹脂部材と金属部材の(仮)締結は可能である。つまり、フランジ付ボルトの締結後に、後から押さえナットで締結することが可能であるため、組み付け性に優れる。
また、請求項に記載の車体部品の締結構造は、請求項1又は請求項に記載の締結構造であって、前記雌ネジ部と前記雄ネジ部の少なくとも一方には、緩み防止剤が塗布されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、雌ネジ部と雄ネジ部の少なくとも一方に、緩み防止剤が塗布されている。したがって、金属部材と樹脂部材とをカラー又はフランジ付カラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、カラー又はフランジ付カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきが更に抑制又は防止される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、金属部材と樹脂部材とをカラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきを抑制することができるとともに、その締結操作が片側からのみでできる。
請求項2に係る発明によれば、金属部材と樹脂部材とをフランジ付カラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、フランジ付カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきを抑制することができるとともに、その締結操作が片側からのみでできる。
請求項に係る発明によれば、金属部材と樹脂部材とをカラー又はフランジ付カラーを介してフランジ付ボルトで締結する場合に、カラー又はフランジ付カラーの長さと樹脂部材の板厚との差異で生じる隙間によるガタつきを更に抑制又は防止することができる。
第1実施形態に係る締結構造を示す断面図である。 第1実施形態に係る締結構造を樹脂パネル側から見て示す平面図である。 第1実施形態に係る締結構造を構成する押さえナットを示す斜視図である。 第2実施形態に係る締結構造を示す断面図である。 第2実施形態に係る締結構造を構成するフランジ付カラーを示す斜視図である。 第3実施形態に係る締結構造を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において、矢印UPを上方向とし、それを基準に「上」「下」を付加して説明する場合があるが、「上」「下」を付加した説明によって、各部の方向が限定されるものではない。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1に示されるように、第1実施形態に係る締結構造10は、車体に設けられる部品の一例である金属部材としての平板状の金属パネル12と、車体に設けられる部品の一例である樹脂部材としての平板状の樹脂パネル14と、を重ね合わせて締結する場合などに用いられる。
金属パネル12には、円形状の第1貫通孔12Aが形成されており、樹脂パネル14には、第1貫通孔12Aと同軸的に連通するとともに、第1貫通孔12Aの内径よりも大きい内径とされた円形状の第2貫通孔14Aが形成されている。そして、その第2貫通孔14Aには、樹脂パネル14側(下方側)から金属製で円筒状のカラー16が挿入されるようになっている。
カラー16としては、その軸方向の長さ(高さ)が樹脂パネル14の板厚よりも僅かに長いものが用いられるようになっており、カラー16の上端面16Bが金属パネル12の下面12Bに当接するようになっている。そして、カラー16の外径は、第2貫通孔14Aの内径と同一か、それよりも小さくされており、カラー16の軸心部には、第1貫通孔12Aと同軸的に連通する第3貫通孔16Aが形成されている。
また、金属パネル12の上面12Cには、内周面に雌ネジ部28Aを有するウエルドナット28が第1貫通孔12Aと同軸的に固着されている。そして、カラー16側(樹脂パネル14側)から、第3貫通孔16A及び第1貫通孔12Aの順にフランジ付ボルト20の軸部22が挿入され、その軸部22に形成されている雄ネジ部22Aがウエルドナット28の雌ネジ部28Aに螺合されることにより、金属パネル12と樹脂パネル14とが、その板厚方向(ボルト軸方向)に僅少な隙間Sを有して仮締結されるようになっている。
詳細には、フランジ付ボルト20のフランジ部24の軸部22側における上面24Aがカラー16の下端面16Cに当接して、その位置が規制されるとともに、カラー16の軸方向の長さ(高さ)と樹脂パネル14の板厚との差異により、そのフランジ部24の外周縁部側における上面24Aと、第2貫通孔14A周りの樹脂パネル14の下面14Bとの間には、僅少な隙間Sが形成されるようになっている。
また、フランジ付ボルト20のフランジ部24の外周面には、雄ネジ部26が形成されており、図1、図2に示されるように、金属製(又は樹脂製でもよい)の押さえナット30が螺合されるようになっている。この押さえナット30は、フランジ付ボルト20を螺合させるウエルドナット28とは独立して設けられており、図3に示されるように、その内周面には、フランジ部24の雄ネジ部26に螺合する雌ネジ部32が形成されている。
したがって、図1に示されるように、この押さえナット30が、フランジ部24に螺合されつつ、フランジ部24の上面24Aよりも、少なくとも隙間S分(隙間S以上)、上方へ移動することにより、その押さえナット30の上面30Aが、樹脂パネル14の下面14Bに所定の圧力で接触(圧接)し、樹脂パネル14を金属パネル12側へ所定の圧力で押圧する(本締結する)ようになっている。
また、図3に示されるように、押さえナット30の雌ネジ部32には、緩み防止剤Gが塗布されるようになっている。緩み防止剤Gは、主剤と硬化剤(又は硬化促進剤)とが分離・含有されたアクリル系又はエポキシ系の反応型接着剤であり、予め雌ネジ部32に塗布して皮膜を形成させ、雄ネジ部26への螺合による摩擦で主剤と硬化剤とを混合させて硬化反応を進ませ、硬化後は、その接着力により回転抵抗を増加させて、押さえナット30の緩みを抑制又は防止するものである。
具体的には、スリーボンド社製のTB−2410TやTB−2403、日本ロックタイト社製のドライロック#200などが、緩み防止剤Gの一例として挙げられる。なお、緩み防止剤Gは、押さえナット30の雌ネジ部32ではなく、フランジ付ボルト20のフランジ部24の雄ネジ部26に塗布するようにしてもよいし、雌ネジ部32及び雄ネジ部26の両方に塗布するようにしてもよい。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る締結構造10において、次にその作用について説明する。
例えば、車体の部品としての金属パネル12と樹脂パネル14とを重ね合わせて締結固定する際には、まず、金属パネル12の第1貫通孔12Aと、樹脂パネル14の第2貫通孔14Aとを同軸的に連通させる。そして、樹脂パネル14の第2貫通孔14Aにカラー16を挿入し、更にカラー16の第3貫通孔16A及び金属パネル12の第1貫通孔12Aにフランジ付ボルト20の軸部22を挿入して、ウエルドナット28に螺合する。
これにより、樹脂パネル14と金属パネル12とが互いの板厚方向(ボルト軸方向)に隙間Sを有した状態で仮締結される。つまり、カラー16の軸方向の長さ(高さ)と樹脂パネル14の板厚との差異により、そのフランジ部24の上面24Aと、第2貫通孔14A周りの樹脂パネル14の下面14Bとの間には、僅少な隙間Sが形成される。
なお、フランジ付ボルト20とウエルドナット28との間には、金属製のカラー16及び金属パネル12しか介在していないため、フランジ付ボルト20をウエルドナット28に螺合することによって生じる軸力は確保される。したがって、ウエルドナット28に対するフランジ付ボルト20の経時による緩みは、その軸力によって抑制又は防止される。
その後、押さえナット30を、フランジ付ボルト20のフランジ部24に螺合しつつ、フランジ部24の上面24Aよりも、少なくとも隙間S分(隙間S以上)、上方へ移動させ、その押さえナット30の上面30Aを樹脂パネル14の下面14Bに圧接させる。これにより、押さえナット30が樹脂パネル14を金属パネル12側へ所定の圧力で押圧する。
したがって、金属パネル12と樹脂パネル14とをカラー16を介してフランジ付ボルト20で締結する場合に、カラー16の軸方向の長さと樹脂パネル14の板厚との差異で生じる隙間Sによるガタつきを抑制することができる。そして、その押さえナット30の雌ネジ部32には、緩み防止剤Gが予め塗布されている。
そのため、押さえナット30の雌ネジ部32をフランジ部24の雄ネジ部26に螺合する動作が完了した後(樹脂パネル14を金属パネル12側へ所定の圧力で押圧した後)では、その押さえナット30の(経時による)緩みが抑制又は防止される。よって、上記隙間Sによるガタつきを更に抑制又は防止することができる。
また、樹脂パネル14の下面14Bには、押さえナット30の幅広な上面30Aが圧接しているだけなので、樹脂パネル14には、経時によるクリープが発生し難い。したがって、金属パネル12と樹脂パネル14との経時によるガタつきの発生も抑制又は防止することができる。
また、金属パネル12側からフランジ付ボルト20を挿入させて、樹脂パネル14側に設けられた図示しないナットに螺合する場合には、樹脂パネル14側のナットを回転しないように押さえつつ、金属パネル12側のフランジ付ボルト20を回転させて螺合しなければならない。そのため、図示しない締結用治具を金属パネル12側及び樹脂パネル14側の両方に進入させなければならない。
しかしながら、第1実施形態に係る締結構造10では、金属パネル12の上面12Cに固着されたウエルドナット28に、樹脂パネル14側から挿入されたフランジ付ボルト20を螺合するので、フランジ付ボルト20を螺合させる締結操作が、樹脂パネル14側(片側)からのみでできる。
そして、押さえナット30も、樹脂パネル14側からフランジ付ボルト20のフランジ部24に螺合するので、押さえナット30を螺合させる締結操作が、樹脂パネル14側(片側)からのみでできる。つまり、第1実施形態に係る締結構造10は、片側(樹脂パネル14側)にしか締結用治具を進入させることができない場合でも適用可能となる利点がある。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位については、同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は適宜省略する。
図4に示されるように、この第2実施形態に係る締結構造10では、金属製のフランジ付カラー34が用いられ、そのフランジ部38の外周面に雄ネジ部40が形成されている。詳細には、図5に示されるように、このフランジ付カラー34は、円筒部36と、その円筒部36の下端部(一端部)に一体に設けられた平板環状のフランジ部38と、を有している。
図4に示されるように、フランジ付カラー34としては、円筒部36(フランジ部38を除く軸方向)の長さ(高さ)が樹脂パネル14の板厚よりも僅かに長いものが用いられるようになっており、フランジ付カラー34の円筒部36の上端面36Bが金属パネル12の下面12Bに当接するようになっている。そして、フランジ付カラー34の円筒部36の外径は、第2貫通孔14Aの内径と同一か、それよりも小さくされている。
また、フランジ付カラー34の円筒部36及びフランジ部38における軸心部には、第1貫通孔12Aと同軸的に連通する第3貫通孔36Aが形成されている。そして、その円筒部36の下端部に一体に設けられたフランジ部38の外周面に雄ネジ部40が形成されており、押さえナット30の雌ネジ部32が、その雄ネジ部40に螺合されるようになっている。
この第2実施形態の場合、フランジ付ボルト20の軸部22をウエルドナット28に螺合して仮締結した際には、フランジ付カラー34の円筒部36の長さと樹脂パネル14の板厚との差異により、フランジ付カラー34のフランジ部38の上面38Aと樹脂パネル14の下面14Bとの間に僅少な隙間Sが形成される。
したがって、押さえナット30が、フランジ部38に螺合されつつ、フランジ部38の上面38Aよりも、少なくとも隙間S分(隙間S以上)、上方へ移動することにより、その上面30Aを樹脂パネル14の下面14Bに圧接させることができ、樹脂パネル14を金属パネル12側へ所定の圧力で押圧する(本締結する)ことができる。なお、この第2実施形態の場合、緩み防止剤Gは、フランジ付カラー34のフランジ部38の雄ネジ部40に塗布するようにしてもよい。
<第3実施形態>
最後に、第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位については、同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は適宜省略する。
図6に示されるように、この第3実施形態に係る締結構造10では、カラー16の外周面に雄ネジ部17が形成され、押さえナット30の雌ネジ部32が、そのカラー16の雄ネジ部17に螺合されるようになっている。
この第3実施形態の場合、フランジ付ボルト20の軸部22を第3貫通孔16A及び第1貫通孔12Aに挿入する前に、押さえナット30の雌ネジ部32がカラー16の雄ネジ部17に仮螺合されるようになっており、フランジ付ボルト20の軸部22をウエルドナット28に螺合して仮締結した後、再度押さえナット30をカラー16に螺合することにより、その上面30Aを樹脂パネル14の下面14Bに圧接させるようになっている。
つまり、カラー16の長さが、樹脂パネル14の板厚と押さえナット30の板厚とを合わせた厚みよりも僅かに長く形成されているため、押さえナット30が、カラー16に螺合されつつ、上方へ移動して、樹脂パネル14を金属パネル12側へ押圧した(本締結した)ときには、押さえナット30の下面30Bとフランジ付ボルト20のフランジ部24の上面24Aとの間に僅少な隙間Sが形成されるようになっている。なお、この第3実施形態の場合、緩み防止剤Gは、カラー16の雄ネジ部17に塗布するようにしてもよい。
以上、本実施形態に係る締結構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る締結構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、金属パネル12と樹脂パネル14との間や樹脂パネル14の下面14B側に設けられた図示しない他の被締結部材が、金属パネル12と樹脂パネル14と共に締結される構成も、本発明に含まれる。
また、押さえナット30をロックナットとして、緩み防止剤Gの塗布を省略するようにしてもよい。すなわち、ロックナットは、トルクが掛かると雌ネジ部が変形し、その雌ネジ部に雄ネジ部が食い込むように構成されているものであり、押さえナット30をロックナットとすることで、その押さえナット30の(経時による)緩みを抑制又は防止するようにしてもよい。
また、金属パネル12側及び樹脂パネル14側の両方(両側)に締結用治具を進入させることができる場合には、フランジ付ボルト20を金属パネル12側(上方側)から挿入して、樹脂パネル14側に設けられた図示しないナットに螺合するようにしてもよい。特に、第1実施形態の場合には、図示しないフランジ付ナットのフランジ部の外周面に雄ネジ部を形成し、その雄ネジ部に押さえナット30の雌ネジ部32を螺合させるようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る締結構造10は、金属パネル12側及び樹脂パネル14側のどちら側からでもフランジ付ボルト20を挿入させることができるので、金属パネル12側からしかフランジ付ボルト20を挿入させることができない締結構造よりも使用性に優れる利点がある。
10 締結構造
12 金属パネル(金属部材)
12A 第1貫通孔
14 樹脂パネル(樹脂部材)
14A 第2貫通孔
16 カラー
16A 第3貫通孔
17 雄ネジ部
20 フランジ付ボルト
24 フランジ部
26 雄ネジ部
28 ウエルドナット
30 押さえナット
32 雌ネジ部
34 フランジ付カラー
38 フランジ部
40 雄ネジ部
G 緩み防止剤

Claims (3)

  1. 第1貫通孔が形成された金属部材と、
    前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔が形成され、前記金属部材と締結される樹脂部材と、
    軸方向長さが前記樹脂部材の板厚よりも長く、軸心部に第3貫通孔が形成され、前記樹脂部材側から前記第2貫通孔に挿入されて軸方向の一端が前記金属部材に当接されたカラーと、
    前記カラーの外径よりも外径が大きいフランジ部の外周面に雄ネジ部が形成され、前記第3貫通孔及び前記第1貫通孔に前記カラー側から挿入されて前記フランジ部が前記カラーの軸方向端面に当接されるとともに、前記金属部材に固着されたウエルドナットに螺合されたフランジ付ボルトと、
    内周面に雌ネジ部が形成され、前記雄ネジ部に螺合されることで前記樹脂部材に接触し、該樹脂部材を前記金属部材側へ押圧する押さえナットと、
    を有する締結構造。
  2. 第1貫通孔が形成された金属部材と、
    前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔が形成され、前記金属部材と締結される樹脂部材と、
    円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端側に前記円筒部よりも径方向外側に延出し、外周面に雄ネジ部が形成された第1フランジ部とを備え、前記円筒部の軸方向長さが前記樹脂部材の板厚よりも長く、軸心部に第3貫通孔が形成されるとともに、前記樹脂部材側から前記第2貫通孔に前記円筒部が挿入されて前記円筒部の軸方向端面が前記金属部材に当接されたフランジ付カラーと、
    前記第1フランジ部の外周面よりも外周面が径方向内側に位置する第2フランジ部を備え、前記第3貫通孔及び前記第1貫通孔に前記フランジ付カラー側から挿入され、前記金属部材に固着されたウエルドナットに螺合されたフランジ付ボルトと、
    内周面に雌ネジ部が形成され、前記雄ネジ部に螺合されることで前記樹脂部材に接触し、該樹脂部材を前記金属部材側へ押圧する押さえナットと、
    を有する締結構造。
  3. 前記雌ネジ部と前記雄ネジ部の少なくとも一方には、緩み防止剤が塗布されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の締結構造。
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