JP2013210030A - 自動変速機の保護制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動変速機の油温の上昇を確実に防止することが可能な自動変速機の保護制御装置を提供する。
【解決手段】 車速が第1車速以上かつ油温が第1油温以上の場合に、変速段変更手段が現在の変速段から強制的にアップシフトするので、アップシフトにより自動変速機への入力回転数を低下させて油温の上昇を防止することができる。また強制アップシフトが行われた後は、変速規制手段と自動変速および運転者の操作によるダウンシフト変速を規制するので、ダウンシフトにより自動変速機への入力回転数が増加して油温が再び上昇するのを防止することができる。また油温が第1油温よりも高い第2油温に達し、最高車速が第1車速よりも高い第2車速以上のときに、最高車速規制手段が最高車速を第3車速に規制するので、現在の変速段が最高変速段であって強制アップシフトにより油温低下が望めない場合であっても、最高車速の規制によって油温の上昇を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動変速機の油温が上昇した場合に自動アップシフトやダウンシフトの規制により油温を低下させる自動変速機の保護制御装置に関する。
自動変速機の油温が上昇すると変速段を自動的にアップシフトするとともに、アップシフトした変速段からのダウンシフトを規制することで油温の上昇を防止し、その結果油温が低下したときには、例えばアクセル開度が所定値以下で車速が所定値以下、あるいはエンジン回転数が所定値以下といった所定の走行条件が満たされたことを条件にダウンシフトを許可するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009−281511号公報
ところで、かかる自動変速機の保護制御装置において、油温が上昇したために自動アップシフトにより油温の低下を図ろうとしても、自動変速機の変速段が既に最高変速段である場合には、それ以上のアップシフトが不能であるために油温が更に上昇する可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、自動変速機の油温の上昇を確実に防止することが可能な自動変速機の保護制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、自動変速機の変速段を検出する変速段検出手段と、前記自動変速機の油温を検出する油温検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車速が第1車速以上かつ油温が第1油温以上の場合に現在の変速段から強制的にアップシフトする変速段変更手段と、前記変速段変更手段により強制的にアップシフトした場合に、自動変速によるダウンシフトおよび運転者の操作によるダウンシフトを規制する変速規制手段と、油温が前記第1油温よりも高い第2油温に達し、車速が第1車速よりも高い第2車速以上のときに、最高車速を第3車速に規制する最高車速規制手段とを備えることを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記変速規制手段は、油温が前記第1油温よりも低い第3油温未満になり、かつ加速意思判定手段が運転者の加速意思を判定したときに変速規制を解除することを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記最高車速規制手段は、油温が前記第1油温よりも低くて前記第3油温よりも高い第4油温未満になり、かつ加速意思判定手段が運転者の加速意思を判定したときに最高車速規制を解除することを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2または請求項3の構成に加えて、前記変速規制手段および前記最高車速規制手段は、油温が前記第3油温以上であっても、車速が前記第1車速よりも低い第4車速未満のときに変速規制および最高車速規制を解除することを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記第1車速は変速段に応じて設定されていることを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記第4車速は変速段に応じて設定されていることを特徴とする自動変速機の保護制御装置が提案される。
請求項1の構成によれば、車速が第1車速以上かつ油温が第1油温以上の場合に、変速段変更手段が現在の変速段から強制的にアップシフトするので、アップシフトにより自動変速機への入力回転数を低下させて油温の上昇を防止することができる。また強制アップシフトが行われた後は、変速規制手段が自動変速によるダウンシフトおよび運転者の操作によるダウンシフトを規制するので、ダウンシフトにより自動変速機への入力回転数が増加して油温が再び上昇するのを防止することができる。また油温が第1油温よりも高い第2油温に達し、車速が第1車速よりも高い第2車速以上のときに、最高車速規制手段が最高車速を第3車速に規制するので、現在の変速段が最高変速段であって強制アップシフトによる油温の低下が望めない場合であっても、最高車速の規制によって油温の上昇を防止することができる。
また請求項2の構成によれば、油温が第3油温未満になり、かつ運転者の加速意思が判定されたときに変速規制を解除するので、運転者が加速意思を持っていないのにダウンシフトが実行されて違和感を与えるのを防止することができる。
また請求項3の構成によれば、油温が第4油温未満になり、かつ運転者の加速意思が判定されたときに最高車速規制を解除するので、運転者が加速意思を持っていないのに車速が増加して違和感を与えるのを防止することができる。
また請求項4の構成によれば、油温が第3油温以上であっても、車速が第1車速よりも低い第4車速未満のときに変速規制および最高車速規制を解除するので、車速が充分に低くて油温が上昇する虞のないときに変速規制および最高車速規制を的確に解除することができる。
また請求項5の構成によれば、第1車速は変速段に応じて設定されているので、そのときの変速段に応じて強制アップシフトおよび変速規制を的確に実行することができる。
また請求項6の構成によれば、第4車速は変速段に応じて設定されているので、そのときの変速段に応じて変速規制および最高車速規制を的確に解除することができる。
自動変速機の保護制御装置を搭載した車両の全体構成を示す図。 電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図。 強制アップシフト後にアクセルペダルを踏み込んだ場合のタイムチャート。 強制アップシフト後にアクセルペダルを戻した場合のタイムチャート。 自動変速機の保護制御ルーチンのフローチャート。 加速意思判定ルーチンのフローチャート。 油温警告灯の点灯/消灯ルーチンのフローチャート。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態の車両は例えば前進6速の自動変速機Tを備えており、冷却水ポンプ11によって汲み上げられたエンジンEの冷却水は、オイルクーラ12を通過して自動変速機Tのオイルを冷却し、ラジエータ13を通過して空気との間で熱交換し、ウオータジャケットを通過してエンジンEを冷却する。自動変速機Tは、エンジンEのクランクシャフト14にトルクコンバータ15を介して接続されたメインシャフト16と、メインシャフト16に複数の油圧クラッチやギヤ列を介して接続されたカウンタシャフト17と、カウンタシャフト17に接続されたディファレンシャルギヤ18とを備えており、ディファレンシャルギヤ18が左右の駆動輪W,Wに接続される。
自動変速機Tの油温が過剰に上昇するのを防止する保護制御を行うための電子制御ユニットUには、メインシャフト16の回転数を検出するメインシャフト回転数検出手段Saと、カウンタシャフト17の回転数を検出するカウンタシャフト回転数検出手段Sbと、自動変速機Tの油温を検出する油温検出手段Scと、駆動輪W,Wの回転数から車速を検出する車速検出手段Sdとが接続される。自動変速機Tの変速比は、(メインシャフト16の回転数)/(カウンタシャフト17の回転数)で決まるため、メインシャフト回転数検出手段Saおよびカウンタシャフト回転数検出手段Sbは変速比検出手段を構成する。また電子制御ユニットUには、運転者の加速意思を検出すべく、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段Seと、ステアリングホイールに設けられた変速パドルの操作を検出するパドル操作検出手段Sfと、シフトセレクタで選択されたシフト位置を検出するシフト位置検出手段Sgと、運転者に警報を発する油温警告灯21とが接続される。
電子制御ユニットUは、前記各検出手段Sa〜Sgからの信号に基づき、自動変速機Tの変速を制御する変速制御手段19の作動と、エンジンEの出力を制御する電子制御スロットルバルブ20の作動とを制御することで、自動変速機Tの油温の過剰な上昇を防止するとともに、油温警告灯21の点灯および消灯を制御して運転者に油温が上昇したことを報知する。
図2に示すように、電子制御ユニットUは、変速段変更手段M1と、変速規制手段M2と、最高車速規制手段M3と、加速意思判定手段M4とを備える。
変速段変更手段M1は、メインシャフト回転数検出手段Sa、カウンタシャフト回転数検出手段Sb、油温検出手段Scおよび車速検出手段Sdに接続され、自動変速機Tの油温が過剰に上昇した場合に、その油温を低下させるべく自動変速機Tの変速制御手段19の作動を制御して強制的にアップシフトする。変速規制手段M2は、変速段変更手段M1により強制的にアップシフトが行われた場合に、アップシフトされた変速段からのダウンシフトを規制することで、自動変速機Tの油温の上昇を防止する。
最高車速規制手段M3は、メインシャフト回転数検出手段Sa、カウンタシャフト回転数検出手段Sb、油温検出手段Scおよび車速検出手段Sdに接続され、それ以上アップシフトができない最高変速段(6速変速段)において油温が更に上昇する場合に、電子制御スロットルバルブ20の作動を制御して最高車速を規制することで、自動変速機Tの油温の上昇を防止する。
また変速段変更手段M1、変速規制手段M2および最高車速規制手段M3は油温警告灯21に接続され、自動変速機Tの保護制御が実行されているときに油温警告灯21を点灯し、そのことを運転者に報知する。
加速意思判定手段M4は、アクセル開度検出手段Se、パドル操作検出手段Sf、シフト位置検出手段Sgに接続され、運転者が加速意思を有しているか否かを判定する。変速規制手段M2による変速規制の解除、あるいは最高車速規制手段M3による最高車速の規制の解除は、加速意思判定手段M4が運転者の加速意思を判定した場合に限って許可され、これにより運転者の予期せぬダウンシフトや加速が実行されて違和感を与えることが防止される。
次に、電子制御ユニットUによる自動変速機Tの保護制御の一例を、図3のタイムチャートに基づいて説明する。図3の例は、油温が上昇して強制的にアップシフトが行われた後に、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合を示している。
変速段が5速変速段で車速が車速規制値V4での走行中に自動変速機Tの油温が上昇し、時刻t1に油温規制値T2(強制アップシフト実施油温)以上になると、変速段変更手段M1により現在の5速変速段から6速変速段に強制的にアップシフトされ、これと同時に変速規制手段M2によりダウンシフトが規制され、油温警告灯21が点灯して油温が上昇したことを運転者に警報する。自動変速機Tがアップシフトすると、自動変速機Tへの入力回転数が低減することで、自動変速機Tの発熱量が減少して油温の上昇が防止される。
油温警告灯21が点灯しても、運転者がアクセルペダルを更に踏み込むと、6速に強制アップシフトしたにも関わらずに油温は更に上昇し、時刻t2に油温が油温規制値T4(最高車速規制油温)以上になると、最高車速規制が実行されて電子制御スロットルバルブ20が作動し、エンジンEの出力を低下させることで最高車速が車速規制値V4よりも低く、車速規制値V1よりも高い車速規制値V3に規制される。その結果、油温は次第に低下し、時刻t3に油温が油温規制値T1(ダウンシフト規制解除油温)未満に低下すると、油温警告灯21が消灯する。そして、例えば運転者がアクセルペダルを踏み込むことで加速意思判定手段M4が運転者の加速意思を判定すると、時刻t4に変速規制手段M2によるダウンシフトの規制が解除され、自動変速制御の変速マップに応じて6速変速段から5速変速段にダウンシフトされ、同時に最高車速規制手段M3による最高車速規制が解除されて車速が増加し始める。
図4の例は、油温が上昇して強制アップシフトが行われた後に、運転者がアクセルペダルを踏み込まずに戻した場合を示している。
時刻t2までは図3で説明した場合と同じであり、時刻t2に油温が油温規制値T4(最高車速規制油温)以上になると、最高車速規制が実行されて電子制御スロットルバルブ20が作動し、エンジンEの出力を低下させることで最高車速が車速規制値V3に規制される。続いて時刻t3に運転者がアクセルペダルを戻すと、油温および車速は更に低下する。そして時刻t4に車速が車速規制値V1未満になると、最高車速規制とダウンシフト規制とが解除されて油温警告灯21が消灯し、時刻t5に運転者のマニュアルダウンシフト操作あるいは自動変速制御の変速マップの何れかに応じて、変速段が6速変速段から5速変速段にダウンシフトされる。
次に、図5のフローチャートに基づいて、これらの作用を包括的に説明する。
先ずステップS1で車速が車速規制値V1以上であり、ステップS2で油温が油温規制値T1以上であり、かつステップS3で現在の変速段が最高変速段(6速変速段)でない場合は、ステップS4に移行する。ここで車速規制値V1は変速段毎に設定され、変速段が高変速段の方が低変速段より車速規制値V1は高く設定される。ステップS4で車速が車速規制値V2以上であり、かつ油温が油温規制値T2以上である場合には自動変速機Tが過熱していると判断し、油温の上昇を防止すべく、ステップS5で上位の変速段に強制的にアップシフトするとともに、アップシフトした変速段からのダウンシフトを規制する保護制御を実行する。ここで車速規制値V2は変速段毎に設定され、変速段が高変速段の方が低変速段より車速規制値V2は高く設定される。
前記ステップS3で現在の変速段が最高変速段(6速変速段)であり、ステップS8で車速が車速規制値V3以上であり、ステップS9で油温が油温規制値T3以上であれば、ステップS10に移行する。ステップS10で車速が車速規制値V4以上であり、かつ油温が油温規制値T4以上である場合には自動変速機Tが過熱していると判断し、油温の上昇を防止すべく、ステップS11で最高車速を車速規制値V3に規制する最高車速規制制御を実行する。
前記ステップS1で車速が車速規制値V1未満であって油温が上昇する虞がない場合、ステップS15でダウンシフト規制を解除するとともに最高車速規制を解除する。前記ステップS2で油温が油温規制値T1未満であって油温が上昇する虞がない場合、ステップS6で保護制御が実行中でなければ、前記ステップS15でダウンシフト規制を解除するとともに最高車速規制を解除する。前記ステップS6で保護制御が実行中であれば、ステップS7で運転者の加速意思が判定されたことを条件に、前記ステップS15でダウンシフト規制を解除するとともに最高車速規制を解除する。前記ステップS7で運転者の加速意思が判定されない場合には、前記ステップS3に移行する。
前記ステップS3で現在の変速段が最高変速段(6速変速段)である場合、ステップS8で車速が車速規制値V3未満であるか、あるいは車速が車速規制値V3以上であってもステップS9で油温が油温規制値T3未満であれば、ステップS12に移行する。ステップS12で最高車速規制制御が実行中でないか、最高車速規制制御が実行中であってもステップS13で運転者の加速意思が判定されれば、ステップS14で最高車速規制を解除する。前記ステップS13で運転者の加速意思が判定されない場合には、前記ステップS10に移行する。
保護制御が解除された後は、通常のシフトマップに基づいて、そのときの車速およびアクセル開度に基づいてアップシフトおよびダウンシフトが行われる。
以上のように、エンジンEを高回転および高トルクで運転して高速走行することで自動変速機Tの油温が上昇すると(ステップS4参照)、強制アップシフトを行うとともにダウンシフトを規制することで(ステップS5参照)、自動変速機Tの入力回転数を低減して発熱を抑制し、油温の上昇を防止することができる。強制アップシフトにより変速段が最高変速段になっても油温が更に上昇する場合には(ステップS10参照)、エンジンEの出力を低減して最高車速を規制することで油温を低下させることができる(ステップS11参照)。
強制アップシフトおよびダウンシフト規制を開始する車速を変速段に応じて設定するので(ステップS4参照)、そのときの変速段に応じて強制アップシフトおよびダウンシフト規制を的確に実行することができる(ステップS5参照)。またダウンシフト規制および最高車速規制を解除する車速を変速段に応じて設定することで(ステップS1)、そのときの変速段に応じてダウンシフトおよび最高車速規制を的確に解除することができる(ステップS15参照)。
次に、前記ステップS7および前記ステップS13のサブルーチンである、運転者の加速意思の判定ルーチンを、図6に基づいて説明する。
先ずステップS21でアクセル開度検出手段Seで検出したアクセル開度と、アクセル開度MIN値との偏差がアクセル開度踏み込み量規定値以上であれば、ステップS25で運転者の加速意思があると判定する。アクセル開度MIN値は、油温が油温規制値T1よりも低下した後にアクセルペダルを戻したときのアクセル開度の最小値であり、その値はアクセルペダルを戻す毎に記憶される。アクセル開度踏み込み量規定値は、例えばアクセル開度の全開値の25%に設定される。前記ステップS21でアクセル開度とアクセル開度MIN値との偏差がアクセル開度踏み込み量規定値未満であっても、ステップS22でパドル操作検出手段Sfによって運転者のパドル操作によるマニュアルダウンシフト指令が検出された場合には、前記ステップS25で運転者の加速意思があると判定する。
前記ステップS22で運転者のパドル操作によるマニュアルダウンシフト指令が検出されない場合には、ステップS23で現在のアクセル開度と現在のアクセル開度MIN値とを比較し、アクセル開度がアクセル開度MIN値未満であれば、ステップS24で現在のアクセル開度でアクセル開度MIN値を更新する。従って、前記ステップS21で算出したアクセル開度とアクセル開度MIN値との偏差は、運転者が車両を加速すべくアクセルペダルを踏み込んだ量に対応する。
尚、ダウンシフト解除条件および最高車速規制解除条件を満たしているときに、前記ステップS2のアクセル開度およびそのときの車速の両方が、アクセル開度と車速とで規定される自動変速制御の変速マップのダウンシフト条件を満足している場合はダウンシフトが行われ、前記ステップS22のマニュアルダウンシフト指令を検出したときの車速やエンジン回転数等の条件を満足している場合はダウンシフトが行われる。
以上のように、強制アップシフトや最高車速規制によって油温や車速が低下しても直ちに保護制御を解除することなく、運転者の加速意思を判定してから保護制御を解除するので、運転者の意図せぬダウンシフトや加速が実行されて違和感を与えることが防止される。
また最高車速が規制されているときには、運転者がアクセルペダルを踏み込んでも車両は加速しないため、アクセル開度が大きくても運転者が加速意思を持っていない場合があり、単にアクセル開度が大きいときに運転者が加速意思を持っていると判定すると、誤判定を招く虞がある。しかしながら、本実施の形態ではアクセル開度ではなく、アクセルペダルを踏み込んだ量に基づいて運転者の加速意思を判定するので、誤判定を確実に防止することができる。
またマニュアルダウンシフトが行われた場合、アクセル開度が大きければ運転者は明らかに加速意思を持っており、アクセル開度が小さければ運転者はダウンシフトによるエンジンブレーキを必要としている。何れの場合であっても、マニュアルダウンシフトが行われた場合に保護制御を解除することで、運転者のダウンシフトの意思を自動変速機Tの変速段に反映することができる。
また変速段に応じて車速規制値V1と車速規制値V2とを設定することで、自動変速機Tの過熱を防止するとともに運転者の意思を可能な限り実行することができる。
尚、前記ステップS22ではパドル操作検出手段Sfによるマニュアルダウンシフト指令が検出された場合に運転者の加速意思を判定しているが、それに加えて、あるいはその代わりに、シフト位置検出手段Sgによって「D」レンジから「S」レンジに、あるいは「L」レンジにシフトされたことが検出された場合に運転者の加速意思を判定しても良い。
次に、図7に基づいて油温警告灯21の点灯/消灯ルーチンを説明する。
先ずステップS31で油温が油温規制値T5未満であるか、油温規制値T5以上であっても、ステップS32で車速が車速規制値V5未満であれば、ステップS35で油温警告灯21を消灯する。前記ステップS32で車速が車速規制値V5以上であるとき、ステップS32で保護制御が実行されていれば、即ちアップシフト規制あるいは最大車速規制が実行されていれば、ステップS34で油温警告灯21を点灯する。油温規制値T5は例えば油温規制値T1と同じ値であり、車速規制値V5は例えば車速規制値V1と同じ値である。
以上のように、保護制御の開始と同時に油温警告灯21を点灯し、運転者に保護制御中であることを報知するので、自動アップシフトやダウンシフト規制や最高車速規制が油温の上昇に伴う保護制御として実行されたことを運転者に認識させることができる。また油温警告灯21を油温条件だけで点灯する従来技術に対し、保護制御の開始を点灯条件とすることで、保護制御による車両挙動の変化が発生する前に油温警告灯21が点灯して運転者に違和感を与えることがない。また油温の低下あるいは車速の低下により油温警告灯21を消灯するので、運転者は再加速が可能になったことを認識することができる。
尚、油温検出手段Scが故障した場合には、油温が油温規制値T4以上になったものと仮定して保護制御を実行することで、自動変速機Tの油温の異常な上昇を未然に防止することができる。
上述した実施の形態における第1〜第4油温規制値T1〜T4と本発明の第1〜第4油温との対応関係および大小関係は、以下の通りである。
第1油温規制値T1:第3油温
第2油温規制値T2:第1油温
第3油温規制値T3:第4油温
第2油温規制値T4:第2油温
T1<T3<T2<T4
また上述した実施の形態における第1〜第4車速規制値V1〜V4と本発明の第1〜第4車速との対応関係および大小関係は、以下の通りである。
第1車速規制値V1:第4車速
第2車速規制値V2:第1車速
第3車速規制値V3:第3車速
第2車速規制値V4:第2車速
V1<V2<V3<V4
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、高車速時に油温が上昇した場合にはアップシフトにより油温を低下させることができるが、低車速時に油温が上昇した場合には逆にダウンシフトにより油温を低下させる必要がある。なぜならば、低車速時にはトルクコンバータのタービンランナおよびポンプインペラの差回転が大きく、自動変速機Tのオイルが強く攪拌されて油温が上昇し易くなるが、ダウンシフトによりトルクコンバータのタービンランナおよびポンプインペラの差回転を小さくすれば、オイルの攪拌が抑制されて油温が低下するからである。
また走行モードがエコノミーモードからスポーツモードに切り換えられたとき、あるいは「D4」スイッチがオンされたときに運転者の加速意思を判定しても良い。
M1 変速段変更手段
M2 変速規制手段
M3 最高車速規制手段
M4 加速意思判定手段
Sa メインシャフト回転数検出手段(変速段検出手段)
Sb カウンタシャフト回転数検出手段(変速段検出手段)
Sc 油温検出手段
Sd 車速検出手段
T 自動変速機

Claims (6)

  1. 自動変速機(T)の変速段を検出する変速段検出手段(Sa,Sb)と、
    前記自動変速機(T)の油温を検出する油温検出手段(Sc)と、
    車速を検出する車速検出手段(Sd)と、
    車速が第1車速以上かつ油温が第1油温以上の場合に現在の変速段から強制的にアップシフトする変速段変更手段(M1)と、
    前記変速段変更手段(M1)により強制的にアップシフトした場合に、自動変速によるダウンシフトおよび運転者の操作によるダウンシフトを規制する変速規制手段(M2)と、
    油温が前記第1油温よりも高い第2油温に達し、車速が前記第1車速よりも高い第2車速以上のときに、最高車速を第3車速に規制する最高車速規制手段(M3)と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の保護制御装置。
  2. 前記変速規制手段(M2)は、油温が前記第1油温よりも低い第3油温未満になり、かつ加速意思判定手段(M4)が運転者の加速意思を判定したときに変速規制を解除することを特徴とする、請求項1に記載の自動変速機の保護制御装置。
  3. 前記最高車速規制手段(M3)は、油温が前記第1油温よりも低くて前記第3油温よりも高い第4油温未満になり、かつ加速意思判定手段(M4)が運転者の加速意思を判定したときに最高車速規制を解除することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動変速機の保護制御装置。
  4. 前記変速規制手段(M2)および前記最高車速規制手段(M3)は、油温が前記第3油温以上であっても、車速が前記第1車速よりも低い第4車速未満のときに変速規制および最高車速規制を解除することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の自動変速機の保護制御装置。
  5. 前記第1車速は変速段に応じて設定されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動変速機の保護制御装置。
  6. 前記第4車速は変速段に応じて設定されていることを特徴とする、請求項4に記載の自動変速機の保護制御装置。
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