JP2006336715A - 自動変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン負荷が短い周期で変化したときの頻繁な変速動作を防止して、良好なシフトフィーリングを確保できる自動変速制御装置を提供する。
【解決手段】 車両の変速機3の各ギア段毎に、燃料消費率と、現在の運転状態を維持するために必要な必要トルクとを決定し、必要トルクがエンジンの最大トルク以下であるギア段の中で最も燃料消費率の低いギア段を目標ギア段として選定し、上記変速機3をその目標ギア段に変速する変速制御手段9と、上記車両のアクセル開度が第一所定開度を超え、かつ現ギア段での必要トルクが上記エンジンの最大トルクよりも小さい比較トルクを超えたときに、上記変速制御手段による変速を禁止し、その禁止後、上記アクセル開度が、上記第一所定開度よりも小さい第二所定開度以下となったときに、上記変速の禁止を解除する変速禁止手段9とを備えたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、変速機を車両が失速しない範囲で最も低燃費で走行可能なギア段へと自動変速する自動変速制御装置に関するものである。
変速機を自動的に変速する自動変速制御装置において、変速機のギア段を、車両が失速しない範囲で最も低燃費で走行可能なギア段へと変速する低燃費モードと称される変速制御を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この低燃費モードの変速制御内容の概略を図3を用いて説明する。
図3中横軸がエンジン回転速度であり、縦軸が正味平均有効圧力Pme(エンジントルクに相当)である。図中実線Aで示す線図はエンジンの等燃費線図であり、同一ライン上であれば燃料消費率SFCが同じであることを意味している。また、この等燃費線図Aにおいて、内側のラインに近づくほど燃料消費率が低く(燃費が良く)、逆に外側のラインに近づくほど燃料消費率が高く(燃費が悪く)なる。点線Bで示すラインは、エンジンの最大トルク線図である。
低燃費モードでは、車両の運転状態に基づいて、現在の運転状態を維持するために最低限必要な馬力(つまり現在の状態で定常走行するために必要な出力)を決定し、その等馬力線図Cを作成する。定常走行に必要な馬力は、走行条件(路面の勾配など)やアクセル開度、つまりエンジン負荷に応じて変化する。
今、変速機のギア段がN段で、エンジン回転速度がR(N)で走行しているとする。すると、まず、現ギア段Nで現在の運転状態を維持するために最低限必要となる必要トルクT(N)が算出され、その必要トルクT(N)とエンジン回転速度R(N)とに基づいて等馬力線図Cが作成される。なお、図3において、エンジン回転速度R及びエンジントルクTの括弧内の記号は対応するギア段を示している。
次に、現在のエンジン回転速度R(N)と変速機の各ギア段のギア比とに基づいて、変速機の各ギア段毎に変速後の仮想エンジン回転速度を決定し、その仮想エンジン回転速度と等馬力線図Cとに基づいて、各ギア段毎に、変速後現在の運転状態を維持するために必要となる必要トルクを決定する。つまり、図3において、変速機を現ギア段Nから1段シフトアップした後の仮想エンジン回転速度がR(N+1)であり、そのN+1段で現在の運転状態を維持するために必要なトルクはT(N+1)である。また、変速機を現ギア段Nから2段シフトアップした後の仮想エンジン回転速度がR(N+2)であり、N+2段で現在の運転状態を維持するために必要なトルクはT(N+2)である。なお、図3では、現ギア段NからN+2段までしか示されていないが、変速機の全てのギア段に対して変速後の仮想エンジン回転速度Rと必要トルクTとが決定される。そして、その仮想エンジン回転速度R及び必要トルクTと等燃費線図Aとに基づいて、変速機の各ギア段毎に燃料消費率が決定される。
次に、必要トルクTが、エンジンの最大トルクB以下であるギア段のみを選択可能なギア段として決定する。これは、必要トルクTがエンジンの最大トルクBよりも大きいギア段に変速すると、変速後に車両が失速してしまうからである。そして、選択可能なギア段のなかで、最も燃料消費率の低い(燃費の良い)ギア段を目標ギア段として選定し、変速機をその目標ギア段へ変速する。
図3の例では、選択可能なギア段として、現ギア段Nと、現ギアよりも一つ高いギア段N+1が決定され、両者の燃料消費率が比較される。ここでは、現ギア段NよりもN+1段の方が燃料消費率が低いので、変速機がN+1段にシフトアップされることになる。
特開平11−082084号公報 特開2003−291684号公報
ところが、このような低燃費変速制御では、例えば、図5に示すように、登坂路51を走行中の車両52が勾配が一時的に緩やかな箇所53を通過した場合など、エンジンの負荷が比較的短い周期で変化する場合、変速機の変速が頻繁に行われてしまい、ドライバーが感じるシフトフィーリングが悪化することがあった。
この理由を図4を用いて説明する。
今、変速機のギア段がN段で登坂路を走行中であり、そのN段における必要トルクT(N)がエンジンの最大トルクBよりも僅かに小さい状態であるとする(ラインC)。
この状態から走行路面の勾配が一時的に緩やかに(小さく)なると、エンジン負荷が小さくなるため、N段での必要トルクが小さくなる(T(N)→T’(N)、ラインC→ラインC’)。これにより、N段よりも高速側のN+1段およびN+2段が新たに選択可能なギア段となり、かつN+2段の燃料消費率がN段およびN+1段の燃料消費率よりも低いため、N+2段が新たな目標ギア段として選定され、変速機がN+2段へシフトアップされる。
その後、路面の勾配が急に(大きく)なり、N+2段およびN+1段での必要トルクが最大トルクB以上になる(T’(N+2)→T(N+2)、T’(N+1)→T(N+1))と、N+2段およびN+1段が選択不能となるので、変速機がN段へシフトダウンされることになる。
勾配が一時的に緩やかな箇所でのシフトアップとその箇所を通過後のシフトダウンとは、勾配の変化を把握している(勾配状況がわかる)ドライバーにとっては、不必要に感じられ不快である。この場合、ドライバーは同じギア段で登坂することを望んでいるため、シフトフィーリングを損ねてしまう。
このように、登坂路を走行しているときなど、エンジン負荷が比較的高く、現ギア段での必要トルクがエンジンの最大トルクBの近傍に位置している場合、エンジン負荷(路面勾配)の僅かな変化によって変速が実行されることになる。そのため、勾配が頻繁に変化する登坂路を走行する場合など、エンジン負荷が短い周期で変化する場合、シフトアップとシフトダウンが短い周期で繰り返されることになり、シフトフィーリングが悪化してしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、エンジン負荷が短い周期で変化したときの頻繁な変速動作を防止して、良好なシフトフィーリングを確保できる自動変速制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、車両の変速機の各ギア段毎に、燃料消費率と、現在の運転状態を維持するために必要な必要トルクとを決定し、必要トルクがエンジンの最大トルク以下であるギア段の中で最も燃料消費率の低いギア段を目標ギア段として選定し、上記変速機をその目標ギア段に変速する変速制御手段と、上記車両のアクセル開度が第一所定開度を超え、かつ現ギア段での必要トルクが上記エンジンの最大トルクよりも小さい比較トルクを超えたときに、上記変速制御手段による変速を禁止し、その禁止後、上記アクセル開度が、上記第一所定開度よりも小さい第二所定開度以下となったときに、上記変速の禁止を解除する変速禁止手段とを備えたものである。
好ましくは、上記変速禁止手段は、上記アクセル開度が上記第一所定開度を超え、かつ上記現ギア段での必要トルクが上記比較トルクを超えた場合であっても、その状態が所定時間を超えて継続されるまでは上記変速制御手段による変速を禁止しないものである。
上記変速禁止手段は、上記アクセル開度が上記第一所定開度を超え、かつ上記現ギア段での必要トルクが上記比較トルクを超えた場合であっても、エンジン回転速度が所定回転速度を超えるときには、上記変速制御手段による変速を禁止しないものでもよい。
好ましくは、上記変速制御手段による変速を禁止した後、上記エンジン回転速度が上記所定回転速度を超えたときに、上記変速の禁止を解除するものである。
好ましくは、上記変速禁止手段は、上記変速制御手段による変速を禁止した後、上記エンジン回転速度が上記所定回転速度を超え、かつ上記変速制御手段が選定した目標ギア段が現ギア段よりも高速側のギア段であるときには、上記変速制御手段によるシフトアップを1段だけ許容するものである。
本発明によれば、エンジン負荷が短い周期で変化したときの頻繁な変速動作を防止して、良好なシフトフィーリングを確保できるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施形態に係る車両の自動変速制御装置の概略図である。
本実施形態の自動変速制御装置は、トラック等の車両に搭載されるディーゼルエンジン1にクラッチ2を介して連結された多段変速機3(ここでは前進12段変速機)を自動変速するものである。
エンジン1はエンジン制御手段(ECU)6によって制御される。ECU6は基本的には、エンジン1の回転速度を検出するエンジン回転センサ7と、アクセルペダル5の開度を検出するアクセル開度センサ8との検出値からエンジンの運転状態(エンジン回転速度及びエンジン負荷)を読取り、そのエンジン運転状態に基づいてエンジン1の燃料噴射時期及び燃料噴射量(エンジン出力)等を制御する。
クラッチ2及び変速機3は、TMCU(変速制御手段)9によって自動制御される。ECU6とTMCU9とは互いにバスケーブル等を介して接続され、相互に連絡可能となっている。
クラッチ2にはクラッチアクチュエータ10が設けられ、TMCU9はこのクラッチアクチュエータ10に信号を出力し、クラッチアクチュエータ10を介してクラッチ2を断接制御する。なお、本実施形態では、クラッチ2はクラッチペダル11によるマニュアル断接も可能となっている。クラッチ2には、クラッチプレート(図示せず)の位置を検出するためのクラッチストロークセンサ14が設けられ、クラッチストロークセンサ14の検出値はECU6及びTMCU9に送信される。
また、変速機3にはギアシフトユニット(GSU)12が設けられ、TMCU9はこのGSU12に信号を出力し、GSU12を介して変速機3を変速制御する。変速機3には、そのギアポジションを検出するためのギアポジションセンサ23が設けられ、そのギアポジションセンサ23の検出値がTMCU9に送信される。また、変速機3には、そのアウトプットシャフト(図示せず)の回転速度を検出するためのアウトプットシャフトセンサ28が設けられ、そのアウトプットシャフトセンサ28の検出値がTMCU9に送信される。TMCU9は、アウトプットシャフトセンサ28の検出値に基づいて車速を算出する。
変速機3を変速する際には、TMCU9はまずクラッチアクチュエータ10に信号を出力してクラッチ2を断し、次いでGSU12に信号を出力して変速機3のギア抜き・ギアインを実行し、その後クラッチ2を接続する。なお、本実施形態では、変速機3はシフトチェンジ手段29によるマニュアル変速もできるようになっている。
TMCU9は、「背景技術」の欄で説明したような低燃費モードと称される変速制御を実行する。詳しくは上述したので省略するが、基本的には、変速機3の各ギア段毎に、燃料消費率と、現在の運転状態を維持するために必要な必要トルクとを決定し、必要トルクがエンジンの最大トルク以下であるギア段の中で最も燃料消費率が低い(燃費が良い)ギア段を目標ギア段として選定し、変速機3をその目標ギア段へと自動変速する。特に、本実施形態では、TMCU9は、現ギア段の必要トルクがエンジンの最大トルクを越えた場合、基本的には、その現ギア段の燃料消費率を、予め定められた最高燃料消費率(最悪燃費)とすることで、現ギア段を選択可能なギア段から除外するようにしている。
さて、本実施形態の自動変速制御装置の特徴は、TMCU9が、エンジン負荷が比較的短い周期で変化したときの不必要な変速動作を防止する「変速禁止手段」としての機能を備える点にあり、坂路を登坂中の車両が、一時的に勾配が緩やかになる箇所を通過するときなど、エンジン負荷が比較的短い周期で変化するときのシフトフィーリング向上が図られている。
本実施形態では、TMCU9が、車両のエンジン負荷を検出し、エンジン負荷が高負荷である状態が所定時間を超えて継続された場合に、車両が坂路(登坂路)を走行していると判定(認識)し、その判定後から、エンジン回転速度が所定回転速度を超える(所定回転速度に達する)までは、シフトアップを禁止する。
以下、詳細な制御内容について、図2のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、TMCU9が所定周期毎に実行するものである。
まず、図2のステップS1では、TMCU9は、アクセル開度センサ8により検出されたアクセル開度が設定値1(第一所定開度)を超えるか否かを判断する。本実施形態の設定値1は、アクセル全開を100%とした場合、95%のアクセル開度である。ステップS1で、アクセル開度が設定値1を超えると判断された場合ステップS2に進む。
ステップS2では、TMCU9は、現在の車速を維持するための必要トルク(必要最低トルク)がTMCU9に予め格納された設定値2(比較トルク)を超えるか否かを判断する。本実施形態の設定値2は、最大トルクの80%の値であり、最大トルクに所定係数として0.8を乗じて算出される。
以上のステップS1およびステップS2により、TMCU9は、エンジン負荷が高負荷か否かを判断する。TMCU9は、アクセル開度と必要トルクとに基づいてエンジン負荷を検出して、アクセル開度が全開の近傍に位置し、かつ必要トルクが最大トルクの近傍に位置する場合には、エンジン負荷が高負荷である判定する。
ステップS2で、必要トルクが設定値2を超えると判断された場合、ステップS3に進む。ステップS3では、TMCU9が、自身に格納された坂路走行タイマーを設定値だけインクリメント(加算)する。本実施形態では、インクリメントされる設定値が、TMCU9が図2のフローチャートを実行する所定周期(例えば、500ms(500ミリ秒))と同一である。つまり、ステップS3が実行される毎に、坂路走行タイマーには500msが加算され、これにより、TMCU9は、エンジン負荷が高負荷である状態の累計時間を求める。また、坂路走行タイマーには、車両の始動時などに初期値(例えば、0)が設定される。
ステップS6では、TMCU9は、坂路走行タイマーが設定値4(所定タイマ値)を超えるか否かを判断する。設定値4は、坂路走行タイマーのインクリメント値500msよりも大きな値であり、本実施形態では10s(10秒)である。ステップS6で、坂路走行タイマーの値が設定値4を超えないと判断された場合、変速は禁止せず、上述した低燃費モードと称される変速制御が実行される。
ここで、エンジン負荷が高負荷である状態が所定時間を超えて継続し、TMCU9がステップS6で坂路走行タイマーが設定値4を超えたと判断すると、ステップS7に進む。このように、TMCU9は、エンジン負荷が高負荷である状態が所定時間(本実施形態では、10秒)を超えて継続した場合に、車両が坂路を登坂中であると判定してステップS7に進む。
ステップS7では、TMCU9は、エンジン回転センサ7により検出されたエンジン回転速度がTMCU9に予め格納された設定値5(所定回転速度)以下であるか否かを判断する。設定値5は、高回転域側に設定されており、本実施形態では、2000rpmである。
ステップS7で、エンジン回転速度が設定値5以下であると判断された場合には、ステップS10に進み、そのステップS10では、変速機3の変速(具体的には、シフトアップ)が禁止される。
一方、ステップS7でエンジン回転速度が設定値5を超えると判断された場合には、ステップS8に進む。
ステップS8では、TMCU9は、上述した低燃費モードで選定された目標ギア段が、現ギア段よりも高速側のギア段であるか否かを判断する。つまり、低燃費モードによる変速指示がシフトアップかシフトダウンかを判断する。変速指示がシフトアップである場合には、ステップS9に進み、そのステップS9では、変速機3が1段だけシフトアップされる。一方、変速指示がシフトダウンである場合には、変速機3が目標ギア段へとシフトダウンされる。なお、本実施形態では、変速後も坂路走行タイマーをクリアしないが、変速後にクリアをすることも考えられる。
このように、本実施形態では、車両が坂路を登坂中であると判定した場合で、エンジン回転速度が所定回転速度を超えるときには、つまり、エンジン回転速度が高回転域に達しているときには、変速を禁止しない、または変速を禁止している場合には、変速禁止を一時的に解除するようにしている。また、許容された変速がシフトアップである場合には、一段だけシフトアップするようにしている。一方、車両が坂路を登坂中であると判定した場合で、エンジン回転速度が所定回転速度以下のときには、変速を禁止する。
さて、このように変速を禁止した後、ドライバーがアクセルペダルを戻したときに、TMCU9が、ステップS1でアクセル開度が95%以下である判断すると、ステップS4に進む。
ステップS4では、TMCU9は、アクセル開度が設定値3(第二所定開度)未満であるか否かを判断する。設定値3は、設定値1(第一所定開度)よりも小さく、本実施形態では、アクセル全開を100%とした場合、70%のアクセル開度である。本実施形態では、この設定値3によりアクセルペダルの戻し量を検出することで、TMCU9が、ドライバーが現ギア段を維持することを望んでいるか否かを判断する。
この点を説明すると、ステップS4で、アクセル開度が設定値3未満であると判断した場合、ステップS5に進む。例えば、車両の走路が登坂路から平坦路に移行したときに、ドライバーがアクセルペダルを大きく戻した場合などには、ドライバーが現ギア段を維持することを望まないと判断され、ステップS5に進む。ステップS5では、坂路走行タイマーをクリアする(例えば、初期値0が代入される)。その結果、ステップS6では坂路走行タイマーの値が設定値4を超えないと判断されて、TMCU9は、上述した低燃費モードと称される変速制御を実行する。このように、アクセル開度が設定値3未満である場合は、変速禁止が解除される。
一方、ステップS4に分岐した場合であっても、アクセル開度が設定値3以上であると判断されたときは、ステップS6に進む。例えば、登坂路を走行中の車両が勾配が一時的に緩やかな箇所を通過するときに、ドライバーが車速を微調整するためにアクセルペダルを少し戻した場合などには、ドライバーが現ギア段を維持することを望んでいると判断され、ステップS6に進む。この場合は、坂路走行タイマーがクリアされていないため、ステップS6からステップS7に分岐した後、エンジン回転速度が所定回転速度以下であるならば、変速禁止が維持される。
また、変速が禁止された後、勾配が一時的に緩やかな箇所を車両が通過する場合であっても、ドライバーがアクセルペダルを戻さない場合には、ステップS1からステップS2に進む。ここで、勾配が緩やかになり現在の車速を維持するための必要トルクが低下して、TMCU9がステップS2で必要トルクが設定値2以下であると判断した場合は、ステップS6に進む。この場合も、坂路走行タイマーがクリアされていないため、ステップS6からステップS7に分岐した後、エンジン回転速度が所定回転速度以下であるならば、変速禁止が維持される。
以上説明してきたように、本実施形態の自動変速制御装置によれば、勾配が頻繁に変化する登坂路を走行する場合など、エンジン負荷が短い周期で変化する場合であっても、エンジン負荷の変動が一時的なものであれば変速機3の変速を行わないので、変速回数を低減でき、良好なシフトフィーリングを確保できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、TMCU9は常に低燃費モードに従って変速を行うものに限定はされず、通常時は、エンジン回転速度とアクセル開度とに基づいて各ギア段の範囲を定めたマップに従って変速機3を変速し、所定の条件が成立したとき(例えば、ドライバが低燃費モードの開始スイッチをONしたときなど)にのみ低燃費モードに従った変速制御を行うもの等でも良い。
本発明の一実施形態に係る自動変速制御装置の概略図である。 変速禁止手段の制御内容を示す制御フローである。 低燃費モードによる変速制御を説明するための図である。 エンジンの負荷が比較的短い周期で変化するときに、変速が頻繁に行われてしまう状態を説明するための図である。 エンジンの負荷が比較的短い周期で変化するときに、変速が頻繁に行われてしまう状態を説明するための図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クラッチ
3 変速機
5 アクセルペダル
6 ECU
7 エンジン回転センサ
8 アクセル開度センサ
9 TMCU(変速制御手段、変速禁止手段)
28 アウトプットシャフトセンサ

Claims (5)

  1. 車両の変速機の各ギア段毎に、燃料消費率と、現在の運転状態を維持するために必要な必要トルクとを決定し、必要トルクがエンジンの最大トルク以下であるギア段の中で最も燃料消費率の低いギア段を目標ギア段として選定し、上記変速機をその目標ギア段に変速する変速制御手段と、
    上記車両のアクセル開度が第一所定開度を超え、かつ現ギア段での必要トルクが上記エンジンの最大トルクよりも小さい比較トルクを超えたときに、上記変速制御手段による変速を禁止し、その禁止後、上記アクセル開度が、上記第一所定開度よりも小さい第二所定開度以下となったときに、上記変速の禁止を解除する変速禁止手段とを備えたことを特徴とする自動変速制御装置。
  2. 上記変速禁止手段は、上記アクセル開度が上記第一所定開度を超え、かつ上記現ギア段での必要トルクが上記比較トルクを超えた場合であっても、その状態が所定時間を超えて継続されるまでは上記変速制御手段による変速を禁止しない請求項1記載の自動変速制御装置。
  3. 上記変速禁止手段は、上記アクセル開度が上記第一所定開度を超え、かつ上記現ギア段での必要トルクが上記比較トルクを超えた場合であっても、エンジン回転速度が所定回転速度を超えるときには、上記変速制御手段による変速を禁止しない請求項1または2記載の自動変速制御装置。
  4. 上記変速禁止手段は、上記変速制御手段による変速を禁止した後、上記エンジン回転速度が上記所定回転速度を超えたときに、上記変速の禁止を解除する請求項1から3いずれかに記載の自動変速制御装置。
  5. 上記変速禁止手段は、上記変速制御手段による変速を禁止した後、上記エンジン回転速度が上記所定回転速度を超え、かつ上記変速制御手段が選定した目標ギア段が現ギア段よりも高速側のギア段であるときには、上記変速制御手段によるシフトアップを1段だけ許容する請求項1から3いずれかに記載の自動変速制御装置。
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