JP5024720B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動変速機の変速制御装置に係り、特にマニュアル(手動)操作によって運転者が変速段を任意に選択することができる自動変速機の変速制御装置に関するものである。
車両の自動変速機の変速制御装置においては、通常、スロットル開度と車速とによって予め設定された、例えば、図10に示すような変速マップに従って変速段を決定し、自動変速機の摩擦係合要素を選択的に係合して変速を行っている。
この図10の変速マップは、予め設定された所定の変速段を備え、必ずしも運転者の嗜好に合っているわけではないため、自動変速機においてもマニュアル(手動)変速が可能となるように、シフトレバーにマニュアルレンジを設定し、このマニュアルレンジにてシフトレバーをアップシフト位置に倒すたびに、1段ずつアップシフト変速を可能とし、逆に、シフトレバーをダウンシフト位置に倒すたびに、1段ずつダウンシフト変速を可能にしている。
このような自動変速機を備えた車両では、運転者がマニュアル操作により任意に変速段を選択することができるため、例えば、自動変速機のオイル温度が低温時に、高速段を選択して自動変速機が潤滑不足になったり、自動変速機のオイル温度が高温時には、高速段を選択し続けることにより、自動変速機のトルクコンバータの滑りが大きい状態が続き、オイル温度が異常に上昇してしまうという問題があった。
このため、従来、自動変速機の変速制御装置には、予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速制御する自動変速モードと、予め設定された変速段を運転者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードとを備え、低温時に、マニュアルモードヘの移行を禁止するものがある。
特許第3035184号公報 また、自動変速機の変速制御装置には、予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速制御する自動変速モードと、予め設定された変速段を運転者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードとを備え、高温時に、マニュアルモードにおいても自動変速させるようにしたものがある。 特許第3196550号公報 更に、自動変速機の変速制御装置には、マニュアルモードを選択した時に、オイル温度が所定値を超えている間、マニュアル変速を禁止し、このマニュアル変速の禁止中、自動変速モードに切り替えるものがある。 特開平11−13873号公報
ところで、従来、上記の各特許文献に記載の自動変速機の変速制御装置においては、運転者がマニュアルモードを選択しているにもかかわらず、マニュアルモードヘ移行しなかったり、あるいは、自動変速モードに切り替えてしまうために、違和感が発生するという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、運転者が選択した変速操作の実現と、自動変速機の潤滑システムを良好な状態に維持するという二つの相反する項目を両立させ、運転者にとって違和感の少ないマニュアルモードの変速制御を実施する自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
この発明は、予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速制御する自動変速モードと、予め設定された変速段を運転者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードとが備えられた制御手段を設けた自動変速機の変速制御装置において、前記自動変速機のオイル温度を検出するオイル温度検出手段を備え、前記制御手段は、マニュアルモード選択時において運転者の変速操作に応じて選択された変速段への変速が実施可能か否かを判定する判定手段を備え、この判定手段により変速が実施可能であると判定された場合には前記選択された変速段へ変速する一方、変速が実施可能ではないと判定された場合には変速を規制し、前記判定手段は、予め設定され且つ前記オイル温度検出手段により検出されたオイル温度に応じて変化するとともにアップシフトする場合とダウンシフトする場合とでは異なった値に設定される判定値を備えていることを特徴とする。
この発明の自動変速機の変速制御装置は、自動変速機のオイル温度に応じてマニュアルモードの変速制御を判定する判定値を変化させることにより、運転者が選択した変速操作の実現と、自動変速機の潤滑システムを良好な状態に維持するという二つの相反する項目を両立させ、運転者にとって違和感の少ないマニュアルモードの変速制御を実施することにある。
この発明は、運転者にとって違和感の少ないマニュアルモードの変速制御を実施する目的を、自動変速機のオイル温度に応じてマニュアルモードの変速制御を判定する判定値を変化させて実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図9は、この発明の実施例を示すものである。
図9において、1は車載用のエンジン、2はこのエンジン1に連結した自動変速機である。この自動変速機2は、トルクコンバータ3と補助変速機構4とを備えている。
補助変速機構4は、プラネタリギヤ等から構成され、クラッチやブレーキ等から構成される摩擦係合要素5として、二つの、解放側摩擦要素6と締結側摩擦要素7とにより、係合状態が切り換えられる。解放側摩擦要素6と締結側摩擦要素7とは、作動圧であるライン圧で動作し、一方を解放状態から締結状態に切り換えるとともに、他方を締結状態から解放状態に切り換えることによりダウンシフトを行う。
自動変速機2の下方には、バルブボディ8が設けられている。このバルブボディ8には、補助変速機構4の摩擦係合要素5にライン圧を供給して係合状態を切り換えるシフトバルブのシフト用第1・第2ソレノイド9・10とが設けられている。
前記シフト用第1・第2ソレノイド9・10とは、変速制御装置11の制御手段12に接続している。
この制御手段12には、エンジン1のエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段であるエンジン回転センサ13と、エンジン1の負荷としてスロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ14と、自動変速機2の入力軸の入力回転速度を検出する入力軸回転センサ15と、自動変速機2の出力軸の出力回転速度としての車両速度(車速)を検出する車速センサ16と、運転者が操作するセレクトレバーに連動して自動変速機2のシフト位置を検出するシフト位置スイッチ17と、自動変速機2のオイル温度を検出するオイル温度検出手段であるオイル温度センサ18とが接続している。
また、制御手段12には、運転者がマニュアル操作により任意に変速段を選択できるように、マニュアルスイッチ19として、アップシフトを行わせるアップスイッチ20とダウンシフトを行わせるダウンスイッチ21とが接続している。
この制御手段12は、これら各センサやスイッチからの信号を入力して変速段を選択し、シフト用第1・第2ソレノイド9・10に変速制御信号を出力してこのシフト用第1・第2ソレノイド9・10を作動し、補助変速機構4の摩擦係合要素5の係合状態を選択的に切り換えて変速制御を行う。
また、この制御手段12には、図8、図9に示す如く、予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速制御する自動変速モードと予め設定された変速段を運転者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードとを選択するモード選択手段22と、オイル温度検出センサ18に連絡してマニュアルモード選択時において選択された変速段への変速が実施可能か否かを判定する判定手段(自動変速条件切換手段)23と、この判定手段23に連絡するとともにスロットル開度センサ14・車速センサ16及び自動変速機2に連絡した変速段決定手段24とが備えられている。
判定手段23は、予め設定され且つオイル温度センサ18により検出されたオイル温度に応じて変化する判定値を備えている。また、判定手段23は、アップシフトする場合とダウンシフトする場合とでは異なった値に設定される判定値を備えている。更に、判定手段23は、オイル温度センサ18により検出されたオイル温度が低温であると判断した場合に、オイル温度が通常温度である場合よりも最高速段へのアップシフトが規制されるような判定値を備えている。更にまた、判定手段23は、オイル温度センサ18により検出されたオイル温度が高温であると判定した場合に、オイル温度が通常温度である場合よりもダウンシフトの頻度が多くなるような判定値を備えている。また、判定手段23は、判定値に車速を用いている。更に、判定手段23は、判定値として複数のアップシフト用判定値と複数のダウンシフト用判定値とを備え、この判定値をマニュアルモード選択時における車速に応じた自動変速制御の変速点として用いている。
変速段決定手段24は、マニュアルモードにおいても、車速センサ16により検出された車速と、スロットル開度センサ14により検出されたスロットル開度と、判定手段23からの判定値とに基づいて変速段を決定し、この決定した変速段になるように自動変速機2に制御信号を出力する。
このため、制御手段12には、従来の自動変速モード(オートモード)変速マップ(図10参照)の他に、温度用マニュアルモード変速マップとして、図5に示す通常温度時用のマニュアルモード変速マップと、図6に示す低温度時用のマニュアルモード変速マップと、図7に示す高温度時用のマニュアルモード変速マップとが組み込まれている。
図5に示す通常温度時用のマニュアルモード変速マップにおいて、アップシフト(1−2、2−3、3−4)線は、例えば、エンジン回転速度が過大にならないように設定され、ダウンシフト(2−1、3−2、4−3)線は、例えば、エンジン回転速度が過小にならないように設定される。ここでは、各変速線をスロットル開度によらず一定の車速と設定しているが、必ずしもこれに限定されるわけではなく、各変速線をスロットル開度により変更してもよい。
図6に示す低温度時用のマニュアルモード変速マップにおいて、自動変速機2のオイル温度が通常温度時よりも低い場合の変速マップであり、上記の図5の通常温度時用のマニュアルモード変速マップと比較して、3−4、4−3変速線が変更されており、この各変速線は、車両が実際に到達し得ない車速、例えば、250km/h等に設定される。このようにすることで、これまで説明してきたように、4−3車速未満では、4速へのアップシフトがキャンセルされるため自動変速機2のオイル温度が低い場合には、4速へのアップシフトが規制され,自動変速機2が潤滑不足になる問題を解決することができる。
図7に示す高温度時用のマニュアルモード変速マップにおいて、自動変速機2のオイル温度が通常温度時よりも高い場合の変速マップであり、上記の図5の通常温度時用のマニュアルモード変速マップと比較して、ダウンシフト(2−1、3−2、4−3)車速線が高く設定されている。このようにすることで、自動変速機2のオイル温度が高い場合に、自動でダウンシフトする車速が高くなり、より低い変速段が選択されやすくなって、トルクコンバータ3の滑りによるオイル温度の異常上昇を防止することができる。これにより、運転者が変速段を選択できる範囲は狭くなるだけで,従来のように、運転者がマニュアルモードを選択しているにもかかわらず、高温時に自動で変速してしまう場合に比較して、運転者の違和感を防止することができる。
なお、図6、図7の各変速マップは、一例であり、この実施例では限定されるものではなく、他の例としては、例えば、図7の高温度時用のマニュアルモード変速マップを、図6の低温度時用のマニュアルモード変速マップのようにして、4速だけ禁止するようにしてもよい。また,この例では、低温度時用、高温度時用の夫々一つの変速マップとしていたが、極低温度時用、低温度時用、高温度時用、異常高温度時用等というように、複数の変速マップを設けることも可能である。
次に、この実施例の作用を説明する。
図1の変速制御のフローチャートに示すように、変速制御のプログラムがスタートすると(ステップA01)、先ず、マニュアルモードか否かを判断する(ステップA02)。
このステップA02がYESの場合には、オイル温度センサ18により検出された自動変速機2のオイル温度(THO)の読み込みを行い(ステップA03)、オイル温度(THO)が第1の所定温度(TMP1)よりも低いか否かを判断する(ステップA04)。このステップA04がYESの場合には、低温度時用のマニュアルモード変速マップを選択する(ステップA05)。この低温度時用のマニュアルモード変速マップは、例えば、図6のような変速マップである。
前記ステップA04がNOの場合には、オイル温度(THO)が第2の所定温度(TMP2)よりも高いか否かを判断し(ステップA06)、このステップA06がNOの場合には、通常温度時用のマニュアルモード変速マップを選択する(ステップA07)。この通常温度時用のマニュアルモード変速マップは、例えば、図5のような変速マップである。
前記ステップA06がYESの場合には、高温度時用のマニュアルモード変速マップを選択する(ステップA08)。この高温度時用のマニュアルモード変速マップは、例えば、図7のような変速マップである。
一方、前記ステップA02がNOの場合には、自動変速モード(オートモード)変速マップ(図10参照)を選択する(ステップA09)。
前記ステップA05の処理後、前記ステップA07の処理後、前記ステップA08の処理後、及び、前記ステップA09の処理後は、選択された変速段を決定し(ステップA10)、プログラムをエンドとする(ステップA11)。
この図1のフローチャートの処理は、所定周期毎、例えば、10msec毎に繰り返し行われる。
図1の前記ステップA10における変速段の決定は、図2〜図4のフローチャートに基づいて行われる。
図2に示すように、プログラムがスタートすると(ステップB01)、先ず、アップシフト指示があったか否かを判断する(ステップB02)。
このステップB02がYESの場合には、現在の変速段GPNOW=4(4速)か否かを判定する(ステップB03)。この実施例では、4速自動変速(4AT)を例にしており、現在の変速段が4速の場合は、それ以上アップシフトすることができない。
このステップB03がNOの場合には、次回変速段GPNEXT=GPNOW+1とし、次回変速段(GPNEXT)を現在の変速段(GPNOW)よりも1段高い変速段とする(ステップB04)。
前記ステップB02がNOの場合には、ダウンシフト指示があるか否かを判定する(ステップB05)。
このステップB05がYESの場合には、GPNOW>1(1速)か否かを判定する(ステップB06)。1速の場合は、それ以上ダウンシフトできない。このステップB06がYESの場合には、GPNEXT=GPNOW−1として、現在の変速段より1段低い変速段とする(ステップB07)。
前記ステップB05がNOで、ダウンシフト指示がない場合(つまり、アップシフト指示もダウンシフト指示もない場合)、及び、前記ステップB06がNOで、GPNOW=1と判定されたときには、GPNEXT=GPNOWとして、現在の変速段を保持する(ステップB08)。
そして、前記ステップB03がYESの場合、前記ステップB04の処理後、前記ステップB07の処理後、及び、前記ステップB08の処理後は、図1のフローチャートで選択した変速マップに基づいた変速段の決定を行う。
前記ステップB03がYESの場合、前記ステップB04の処理後、前記ステップB07の処理後、及び、前記ステップB08の処理後は、GPNEXT=1か否かを判定し(ステップB09)、このステップB09がYESの場合には、車速(VSP)≧1−2車速か否かを判定する(ステップB10)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した1−2変速車速と実際の車両の車速とを比較する。
このステップB10がYESで、VSP≧1−2車速の場合には、GPNEXT=GPNEXT+1とする(ステップB11)。
つまり、前記ステップB08までに、GPNEXT=1として算出されたとしても、ここで、GPNEXT=2となることにより、車速が1−2変速車速より高い場合に、1速への変速がキャンセルされることになる。
前記ステップB09がNOの場合、及び、前記ステップB11の処理後は、図3のフローチャートに移行する。
図3のフローチャートに示すように、先ず、GPNEXT=2か否かを判定し(ステップB12)、このステップB12がYESの場合には、車速(VSP)≧2−3車速か否かを判定する(ステップB13)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した2−3変速車速と、実際の車両の車速比較する。
このステップB13がYESで、VSP≧2−3車速の場合には、GPNEXT=GPNEXT+1とする(ステップB14)。
そして、このステップB14の処理後、及び、前記ステップB12がNOの場合には、GPNEXT=3か否かを判定し(ステップB15)、このステップB15がYESの場合には、車速(VSP)≧3−4車速か否かを判定する(ステップB16)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した3−4変速車速と、実際の車両の車速比較する。
このステップB16がYESで、VSP≧3−4車速の場合には、GPNEXT=GPNEXT+1とする(ステップB17)。
前記ステップB10がNOの場合、前記ステップB13がNOの場合、前記ステップB15がNOの場合、前記ステップB16がNOの場合、及び、前記ステップB17の処理後は、GPNEXT=4か否かを判定し(ステップB18)、このステップB18がYESの場合には、車速(VSP)4−3車速か否かを判定する(ステップB19)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した4−3変速車速と、実際の車両の車速比較する。
このステップB19がYESの場合には、GPNEXT=GPNEXT−1として、現在の変速段より1段低い変速段とする(ステップB20)。
つまり、前記ステップB17までに、GPNEXT=4として算出されたとしても、ここで、GPNEXT=3となることにより、車速が4−3変速未満であれば、4速への変速がキャンセルされることになる。
前記ステップB18がNOの場合、及び、前記ステップB20の処理後は、図4のフローチャートに移行する。
図4のフローチャートに示すように、先ず、GPNEXT=3か否かを判定し(ステップB21)、このステップB21がYESの場合には、車速(VSP)3−2車速か否かを判定する(ステップB22)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した3−2変速車速と、実際の車両の車速比較する。
このステップB22がYESで、車速(VSP)3−2車速の場合には、GPNEXT=GPNEXT−1とする(ステップB23)。
そして、このステップB23の処理後、及び、前記ステップB21がNOの場合には、GPNEXT=2か否かを判定し(ステップB24)、このステップB24がYESの場合には、車速(VSP)2−1車速か否かを判定する(ステップB25)。つまり、図5〜図7及び図10の各変速マップの内の内、選択したいずれかの変速マップにおいて設定した2−1変速車速と、実際の車両の車速比較する。
このステップB25がYESで、車速(VSP)<2−1車速の場合には、GPNEXT=GPNEXT−1とする(ステップB26)。
よって、GPNEXTは、選択した変速マップに従って更新される。
前記ステップB19がNOの場合、前記ステップB22がNOの場合、前記ステップB24がNOの場合、前記ステップB25がNOの場合、及び、前記ステップB26の処理後は、プログラムをエンドとする(ステップB27)。
従って、この実施例においては、運転者がマニュアル操作により任意に変速段を選択できるようにしたマニュアルモードを備えた自動変速機2の変速制御装置11において、マニュアルモードにおいても、自動変速モードと同様,エンジン負荷(例えば、スロットル開度)と車速とに基づいて自動変速を行う条件(変速線)を設定し、条件に基づき変速段を決定する。そして、現在の変速段がN段であるとき、運転者がアップシフト指令をしても車速がN+1段からN段へのダウンシフト変速車速時より低い場合は、アップシフト指令をキャンセルし、逆に、運転者がダウンシフト指令をしても車速がN−1段からN段へのアップシフト車速より高い場合は、ダウンシフトをキャンセルし、更に、マニュアルモードにおける自動変速を行う条件を、自動変速機2のオイル温度に応じて変更する。これにより、自動変速機2のオイル温度が低い場合、又は、自動変速機2のオイル温度が高い場合でも、運転者の意図に応じて可能な限りマニュアル変速を可能にして、運転者の違和感を防止する。
この結果、制御手段12には、マニュアルモード選択時において選択された変速段への変速が実施可能か否かを判定する判定手段23を備え、そして、この判定手段23は、予め設定され且つオイル温度センサ18により検出されたオイル温度に応じて変化する判定値を備えている。これにより、運転者が選択した変速操作の実現と、自動変速機2の潤滑システムを良好な状態に維持するという二つ相反する項目を両立させることができる。これにより、運転者にとって、違和感の少ないマニュアルモード変速制御を実現することが可能である。
また、判定手段23は、アップシフトする場合とダウンシフトする場合とでは異なった値に設定される判定値を備えている。これにより、必要以上に選択した変速段への変速制御を禁止することのない精度の高い変速制御を実現でき、これにより、運転者の選択した変速操作を可能な限り実現することが可能である。
更に、判定手段23は、オイル温度センサ18により検出されたオイル温度が低温であると判断した場合に、オイル温度が通常温度である場合よりも最高速段へのアップシフトが規制されるような判定値を備えている。これにより、自動変速機の潤滑システムが、潤滑不足になるという不具合を防止することができる。
更にまた、判定手段23は、オイル温度センサ18により検出されたオイル温度が高温であると判定した場合に、オイル温度が通常温度である場合よりもダウンシフトの頻度が多くなるような判定値を備えている。これにより、トルクコンバータの滑りが大きい状態が続いて、オイル温度が高くなりすぎるのを防止することができる。これにより、信頼性の高い変速機制御を実現できる。
また、判定手段23は、判定値に車速を用いている。これにより、判定用に新たに専用センサを設ける必要がないので、システムが複雑化することはない。
更に、判定手段23は、判定値として複数のアップシフト用判定値と複数のダウンシフト用判定値とを備え、この判定値をマニュアルモード選択時における車速に応じた自動変速制御の変速点として用いている。これにより、判定値を、マニュアルモード選択中における自動変速制御の変速点として用いることができるので、運転者が、マニュアルモードを選択しているという意思なく、マニュアルモードを選択し続けても、車速に応じて、自動変速制御するので、スムーズで快適な走行を実現することが可能である。
従って、この発明は、運転者が選択した変速操作の実現と、自動変速機2の潤滑システムを良好な状態に維持するという二つの相反する項目を両立させ、運転者にとって違和感の少ないマニュアルモードの変速制御を実施するという目的を達成することができる。
自動変速機のオイル温度に応じてマニュアルモードの変速制御を判定する判定値を変化させることを、他の制御にも適用することができる。
変速制御のフローチャートである。 変速段を決定するフローチャートである。 図2に続く変速段を決定するフローチャートである。 図3に続く変速段を決定するフローチャートである。 通常温度時用のマニュアルモード変速マップである。 低温度時用のマニュアルモード変速マップである。 高温度時用のマニュアルモード変速マップである。 変速制御装置の制御ブロック図である。 変速制御装置のシステム構成図である。 従来の自動変速用の変速マップである。
符号の説明
1 エンジン
2 自動変速機
5 摩擦係合要素
11 変速制御装置
12 制御手段
13 エンジン回転速度センサ
16 車速センサ
18 オイル温度センサ
19 マニュアルスイッチ
20 アップスイッチ
21 ダウンスイッチ
23 判定手段
24 変速段決定手段

Claims (4)

  1. 予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速制御する自動変速モードと、予め設定された変速段を運転者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードとが備えられた制御手段を設けた自動変速機の変速制御装置において、前記自動変速機のオイル温度を検出するオイル温度検出手段を備え、前記制御手段は、マニュアルモード選択時において運転者の変速操作に応じて選択された変速段への変速が実施可能か否かを判定する判定手段を備え、この判定手段により変速が実施可能であると判定された場合には前記選択された変速段へ変速する一方、変速が実施可能ではないと判定された場合には変速を規制し、前記判定手段は、予め設定され且つ前記オイル温度検出手段により検出されたオイル温度に応じて変化するとともにアップシフトする場合とダウンシフトする場合とでは異なった値に設定される判定値を備えていることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記オイル温度検出手段により検出されたオイル温度が低温であると判断した場合に、このオイル温度が通常温度である場合よりも最高速段へのアップシフトが規制されるような判定値を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記オイル温度検出手段により検出されたオイル温度が高温であると判定した場合に、このオイル温度が通常温度である場合よりもダウンシフトの頻度が多くなるような判定値を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 前記判定手段は、判定値に車速を用いていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
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