JP2009299761A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、快適な運転を実現可能な自動変速機の変速制御装置を提供する。
【解決手段】マニュアル変速モードへの切り替え時における入力側回転数が所定値以上のときはアップシフトを実行するに際し、ステップ4〜8にて、現在の変速比Ratio_1と、アップシフト後の目標変速比Ratio(u)との偏差Ratio(o)_ABSを求め、この偏差をフィルタTBLに通してフィルタ値Ratio(o)_ABSaを算出し、このフィルタ値Ratio(o)_ABSaを基に変速指令値Ratio(o)を算出・出力することで、当該偏差Ratio(o)_ABSが大きいほど、アップシフト中の変速比変化量δを大きく制限して、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトに規制をかける。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者の意図に因らない走行条件に応じた所望の変速を実行する自動変速モードから、運転者の意図に応じた所望の変速を実行するマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、マニュアル変速モードへの切り替え時における入力側回転数が所定値以上であるときはダウンシフトに替えてアップシフトを実行する自動変速機の変速制御装置に関するものである。
従来の変速制御装置には、例えば、自動変速モードからマニュアル変速モードへ切り替えられたとき、エンジン回転数が所定値より低いときにはダウンシフトを実行することにより、エンジンの過回転を回避しながら、加速力やエンジンブレーキを効果的に得られるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−103468号公報
しかしながら、かかる装置では、自動変速モードからマニュアル変速モードへ切り替えられたとき、エンジン回転数が所定値より高いと、運転者がダウンシフトを望む場合であっても、オーバーレブの回避等を目的に、強制的にアップシフトが実行される。
即ち、従来の装置は、エンジン回転数が所定値以上の場合、運転者がダウンシフトを希望してマニュアル変速モードへの切り替えを行っても、運転者の予期しないアップシフトが実行されるため、運転者に違和感を与えてしまうという問題があった。
本発明は、こうした事実認識に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、快適な運転を実現可能な自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
本発明は、運転者の意図に因らない走行条件に応じた所望の変速を実行する自動変速モードと、運転者の意図に応じた所望の変速を実行するマニュアル変速モードと、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、マニュアル変速モードへの切り替え時における入力側回転数が所定値以上であるときはダウンシフトに替えてアップシフトを実行する強制アップシフト制御手段とを備える自動変速機の変速制御装置において、強制アップシフト制御手段は、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトに規制をかけるアップシフト規制手段を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、従来通り、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、マニュアル変速モードへの切り替え時における入力側回転数が所定値以上であるときは、ダウンシフトに替えてアップシフトを実行するが、このアップシフトは、当該アップシフトに規制がかけられることで、運転者に違和感を与えないように徐々に実行されていく。
これにより、従来のように、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、その切り替え時における入力側回転数が所定値以上であるため、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、運転者に与える違和感は抑制される。
従って本発明によれば、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、運転者に与える違和感が抑制された快適な運転を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明である自動変速機の変速制御装置を説明する。
図1は、本発明である自動変速機の変速制御装置1の一形態を模式的に示すシステム図である。
図1において、符号2は、運転者の意図に因らない走行条件に応じた所望の変速を実行する自動変速モード用ゲートG1と、運転者の意図に応じた所望の変速を実行するマニュアル変速モード用ゲートG2とを有し、運転者がシフトレバーを切り替えて自らの意思で操作可能なモード選択装置である。
自動変速モード用ゲートG1は、P(駐車)、R(後進)、N(中立)及びD(前進)に代表される複数のレンジを有し、運転者がシフトレバーを操作して選択したレンジの領域内で、運転者の意図に因らない車速(TVO)やスロットル開度(VSP)等の走行条件に応じた所望の変速を実行するためのレンジ信号を出力する。
また、マニュアル変速モード用ゲートG2は、アップシフトを指令するアップシフトポジション(+)と、ダウンシフトを指令するダウンシフトポジション(−)とを有し、運転者がシフトレバーを操作してシフトポジションを選択する度に、運転者の意図に応じた所望の変速を実行するためのシフトポジション信号(UP/DOWN信号)を出力する。
なお、モード選択装置2には、シフトレバーを用いるマニュアル変速モード用ゲートG2に替えて、符号3に示すシフトパドルを設けてマニュアル変速モードの選択及びその操作を行なってもよい。この場合、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えは、Dレンジで走行中にシフトパドル3のパドル3a又は3bを操作することで、アップシフト又はダウンシフトを実行する。
符号CUは、自動変速モード用ゲートG1からのレンジ信号、マニュアル変速モード用ゲートG2やシフトパドル3からのシフトポジション信号、エンジン等の入力側回転数(inprev)、スロットル開度(TVO)、車速(VSP)等の走行条件が入力され、こうした走行条件に応じて自動変速機4を制御するコントロールユニットである。
自動変速機4は、例示として、プライマリプーリ(入力プーリ)と、セカンダリプーリ(出力プーリ)との間にベルトを掛け渡して無段階の変速を可能にするベルト式無段変速機であり、セカンダリプーリからディファレンシャル装置を経て左右両輪に動力を伝達する。
図2は、コントロールユニットCUに格納されているマニュアル変速を司るマップであり、横軸は車速VSP、縦軸は、目標とするプライマリプーリ回転数(以下、「目標プライマリ回転数」という。)inprev(o)を示す。
また、符号1st、2nd、3rd及び4thはそれぞれ、マニュアル変速時の1速段、2速段、3速段及び4速段を示し、更に、符号L、Hはそれぞれ、最Low変速比(自動変速機4がその機構上実現できる限界の最大変速比)及び最Hi変速比(自動変速機4がその機構上実現できる限界の最小変速比)である。
なお、図2に示す複数の破線はそれぞれ、自動変速モードにおける変速制御に用いられる、スロットル開度TVOに応じた変速線であり、高目標プライマリ回転数inprev(o)側に配置されている変速線ほど、それに対応するスロットル開度TVOも大きくなる。
本形態に係るコントロールユニットCUによれば、自動変速モード(Dレンジ)では、図2の符号Aに示す状態にある場合、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令しようとすると、同図の破線矢印d1に示すように状態変化することになるが、同図のマップに従えば、ダウンシフト側に移行可能な変速段が存在しない。
このような場合、図2の実線矢印d2に示すように、車速VSP(図2の二点鎖線参照。)を一定にした状態で移行可能な変速段のうち、最もLow側の変速段(同図では、符号Bに示す3速段)を選択し、実質的に、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりアップシフトを実行する。
しかしながら、こうしたアップシフトは、運転者の意図するものではないため、これが運転者に違和感を与えてしまう場合がある。
そこで、本発明の第一の形態では、コントロールユニットCUにて、図3に示すフローチャートに沿った制御を実行することにより、目標とする変速指令値Ratio(o)を算出し、この変速指令値Ratio(o)に基いて自動変速機4を変速制御する。
先ずステップ1では、現在のモードがマニュアル変速モードではないかどうかを判定する。自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令する場合であるかどうかを判定するためである。
現在のモードがマニュアル変速モードではないと判定した場合、現在のモードは自動変速モードであることから、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令する可能性があるとして、ステップ2に移行する。
なお、ステップ1にて、現在のモードがマニュアル変速モードであると判定した場合は、マニュアル変速モードへの切り替えはあり得ないので、本制御をそのまま終了する。
ステップ2では、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりマニュアル変速モード用ゲートG2で行われた運転者のポジション操作が、アップシフト操作であるか、ダウンシフト操作であるかを判定する。マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令する場合であるかどうかを判定するためである。
ダウンシフト操作であると判定した場合、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるとして、ステップ3に移行する。
なお、ステップ2にて、アップシフト操作であると判定した場合、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するのでないため、本制御をそのまま終了する。
ステップ3では、マニュアル変速モードへの切り替え直前のプライマリ回転数、即ち、移行前のプライマリ回転数inprev_1が、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたっての目標プライマリ回転数、 即ち、移行後の目標プライマリ回転数inprev(o)(=inprev_2)よりも大きいかどうかを判定する。マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令したにも関わらず、当該ダウンシフトに替えて、オーバーレブの防止を目的としたアップシフトが実行されるかどうかを判定するためである。
移行前のプライマリ回転数inprev_1が移行後の目標プライマリ回転数inprev_2よりも大きいと判定した場合、オーバーレブの防止を目的としたアップシフトの実行が必要であるため、運転者の意図しないアップシフトによる違和感を防止すべく、当該アップシフトの状態変化に規制をかけるとして、ステップ4に移行する。
ステップ4では、現在の変速比、即ち、アップシフト前の変速比Ratio_1と、移行先変速段変速比、即ち、アップシフト後の変速比Ratio_M(u)との偏差(以下、「フィルタ前偏差」という。)Ratio(o)_ABSを算出したのち、このフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSをフィルタTBLに入力して、フィルタ後の偏差(以下、「フィルタ値」という。)Ratio(o)_ABSaを算出する。
なお、ステップ3にて、移行前のプライマリ回転数inprev_1が移行後の目標プライマリ回転数inprev_2よりも大きいと判定しない場合、オーバーレブの防止を目的としたアップシフトを実行する必要がなく、マニュアル変速モードへの切り替えにより指令したダウンシフトを実行できるとして、ステップ9に移行する。
ステップ9では、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令したときの移行先の変速段変速比(以下、「移行先変速段変速比」という。)Ratio_M(=Ratio_M(d))を、実際に自動変速機4を制御するための変速指令値Ratio(o)として出力する。
ステップ5では、ステップ4にて算出した目標変速量であるフィルタ値Ratio(o)_ABSaと、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSとを比較し、ステップ5にて、フィルタ値Ratio(o)_ABSaがフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSよりも小さいと判定されると、ステップ6に移行する。
ステップ6では、アップシフト操作が行われたか否かを判定する。ステップ6にて、アップシフト操作が行われたと判定されると、ステップ7に移行する。
ステップ7では、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトの状態変化に規制をかけるべく、現在の変速比Ratio_1からフィルタ値Ratio(o)_ABSaを減算し、この減算値を実際に自動変速機4を変速制御するための変速指令値Ratio(o)として出力する。即ち、ステップ7では、値の小さいフィルタ値Ratio(o)_ABSを基に変速指令値Ratio(o)を算出し、変速指令値Ratio(o)を自動変速機4に出力する。
ここで、図4は、アップシフト前、即ち、現在の変速比Ratioとアップシフト後の目標変速比Ratio(o)から求めたフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSを、本発明に従うフィルタを通してフィルタにかけ、このフィルタ値Ratio(o)_ABS aに基づいて算出した変速指令値Ratio(o)で変速制御したときの、フィルタ前の偏差Ratio(o)_ABSに応じた変速比変化量δを示す特性図である。
変速指令値Ratio(o)は、図4に示すように、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが大きい時の変速は変速量、即ち、変速比変化量δの出力がδ1に示すように小さくなり、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが小さくなるにつれ、変速比変化量δの出力もδ2に示すように大きくなる。
これは、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが大きい時の変速はアップシフト感が顕著に出るので、変速量の規制を大きくして変速変化量δを抑えることで、ギア(プーリ)のホールド感を保ち、エンジンブレーキの感覚を演出するのが狙いであり、逆に、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが小さくなるにつれ、変速時のアップシフト感も小さくなってくるので、アップシフト感の感度が低い偏差領域では、変速量の規制を小さくして変速変化量δを大きくすることで、目標変速段の変速比Ratio_M(u)に早く移行させる。
ステップ7にて算出した変速指令値Ratio(o)を出力した後は、ステップ8にて、現在の変速比Ratioが移行先変速段変速比Ratio_M(u)となったかどうかを判定し、現在の変速比Ratioが移行先変速段変速比Ratio_M(u)となるまでは、ステップ4にリターンする。これにより、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令したにも関わらず、アップシフトが実行される場合であっても、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトの状態変化に規制をかけることができる。ここで、徐々に行われるアップシフトの変速速度は、マニュアル変速モード選択中のアップシフト操作により生じるアップシフトの変速速度より、遅くなるよう設定される。
即ち、ステップ1〜8が強制アップシフト制御手段に相当し、そのうちのステップ3〜7及びステップ3、5,9、10がそれぞれ、アップシフト規制手段及び通常アップシフト手段に相当する。
なお、ステップ5にて、フィルタ値Ratio(o)_ABSaがフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSよりも小さくないと判定されると、変速時のアップシフト感が小さく、アップシフト感の感度が低い偏差領域、すなわちフィルタTBLを通してアップシフト中の変速比変化量δを制限して当該アップシフト中の状態変化に規制をかける必要がないと判断して、ステップ10に移行し、このステップ10にて、変速量を規制することなく、アップシフト後の移行先変速段変速比Ratio_M(u)を変速指令値Ratio(o)として出力する。
また、ステップ5にてRatio(o)_ABSaが選択されて強制アップシフト制御中であっても、ステップ6で示すようにアップシフト操作がなされた場合は、ステップ10へ移行し、変速量を規制することなく、アップシフト後の移行先変速段変速比Ratio_M(u)を変速指令値Ratio(o)として出力する。
本発明にあっては、変速量として、変速比変化量δに換えて、変速速度を規制した場合も、その変速指令値Ratio(o)によれば、変速速度の特性は、図4と同様、変速速度を抑えることで変速量の規制を大きくして、エンジンブレーキの感覚を演出し、また、変速速度を大きくすることで変速量の規制を小さくして、目標変速段変速比Ratio_M(u)に早く移行する。
更に、本発明にあっては、変速量として、変速比変化量δや変速速度に換えて、車両の減速度を規制した場合も同様である。このため、変速速度に換えて、減速度を用いてもよい。
なお、図5は、図2のマップを参照して、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるのにあたり、このダウンシフトに替えて、オーバーレブの防止等を目的としてアップシフトが指令されるとき、このアップシフトが図3のフローチャートに従う変速制御によって達成されるまでの状態推移を時系列的な軌跡として示したマップである。
図3のフローチャートに従いアップシフトが実行されると、フィルタ値Ratio(o)_ABSaを基に算出した変速指令値Ratio(o)が出力されるため、変速比変化量δに規制がかかり、自動変速機4の状態は、図5に示す軌跡Uに沿って時系列的に変化しながら移行先変速段(第3段)に到達する。
即ち、本形態によれば、従来通り、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、マニュアル変速モードへの切り替え時におけるプライマリ回転数inprev_1が、切り替え後の目標プライマリ回転数inprev(o)(=inprev_2)を所定値Pとして、この所定値P以上であるときは、ダウンシフトに替えてアップシフトを実行するが、このアップシフトは、当該アップシフト中の状態変化に規制がかけられることで、運転者に違和感を与えないように徐々に実行されていく。
これにより、従来のように、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、その切り替え時におけるプライマリ回転数inprev_1が所定値P以上であるため、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、運転者に与える違和感は抑制される。
従って本形態によれば、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードへの切り替えを行ったとき、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、運転者に与える違和感が抑制された快適な運転を実現することができる。
なお、図5に示す軌跡Uは、或る加速度又は減速度で走行中における変速比の時系列的な変化を表すものであるため、加速度又は減速度が異なる場合には異なる軌跡をとる。例えば、加速度又は減速度が減速度が小さいときは、規制δが変化し、一点鎖線に示すような軌跡を描く。
ところで、図5の斜線領域は、ダウンシフトが指令されても、オーバーレブ等の原因により、その実行が不可能な領域である。
マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを実行する場合、この切り替え時におけるプライマリ回転数inprev_1が大きいと、同図の斜線領域で示すように、切り替え後の目標プライマリ回転数inprev(o)(=inprev_2)が自動変速機4の許容回転数を超えてしまう、いわゆる「オーバーレブ」を発生することがあり得る。この場合、運転者の意図がダウンシフトにあっても、実際には、アップシフトを実行する必要がある。
そこで、本形態の如く、上記所定値Pとして、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたっての目標プライマリ回転数inprev(o)(=inprev_2)を用いれば、運転者の意図するダウンシフトに替えて実行されるアップシフトを必要最小限に抑えることができる。
従って、かかる構成によれば、本当にアップシフトを実行せざるを得ない場合にのみ、アップシフトが実行されるため、運転者に与える違和感の発生そのものを極力抑えることで、更に快適な運転を実現することができる。
また、本形態において、マニュアル変速モードで選択した変速段を表示するインジケータ(変速段表示手段)を備える場合、このインジケータを、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、ダウンシフトに替えてアップシフトが実行されるときは、当該アップシフト後の変速段を表示するものとすれば、運転者がダウンシフトを意図してマニュアル変速モードに切り替えたにも関わらず、運転者の意図しないアップシフトが実行されても、インジケータの表示は適切であるところから、運転者が現実の変速段(変速比)を認識することで快適な運転を実現できる。
また、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフト中の状態変化に規制をかけるにあたっては、本形態の如く、アップシフト中の変速比変化量δを制限するフィルタTBLを設け、このフィルタTBLを通してアップシフト中の変速比変化量δを制限することができる。
また、フィルタTBLを通してアップシフト中の変速比変化量δを制限するにあたり、アップシフトにおけるフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが大きい場合、運転者の受けるアップシフト感は顕著であるため、運転者に与える違和感は大きい。これに対し、アップシフトにおけるフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが小さい場合、運転者の受けるアップシフト感が小さいため、運転者に与える違和感も小さい。
そこで、上述のフィルタTBLを、アップシフト前の変速比inprev_1と、アップシフト後の目標変速比inprev_2とのフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSを求め、図4に示すように、このフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが大きいほど、アップシフト中の変速比変化量δの制限が大きくなるように設定すれば、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSの大きい場合は変速比変化量δの制限を大きくすることで、変速比固定に伴うギアのホールド感を保つことで、エンジンブレーキを演出することができ、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSの小さい場合は変速比変化量δの制限を小さくすることで、目標とする変速段(変速比)に早く移行させることができる。
この結果、ダウンシフトに替えて運転者の意図しないアップシフトが実行されることになっても、運転者に与える違和感が更に抑制された快適な運転を実現することができる。
また、上述の如く、フィルタTBL通してアップシフト中の変速比変化量δを制限するにあたり、アップシフト前の変速比inprev_1とアップシフト後の目標変速比inprev_2とから求めたフィルタ前偏差Ratio(o)_ABSが、フィルタTBLによって制限されたフィルタ値Ratio(o)_ABSaよりも大きいかどうかを判定し、フィルタ前偏差Ratio(o)_ABSがフィルタ値Ratio(o)_ABSaよりも大きくないときは、フィルタTBLを通してアップシフト中の変速比変化量δを制限して当該アップシフト中の状態変化に規制をかけることなく、アップシフトを実行すれば、変速時のアップシフト感が小さく、アップシフト感の感度が低い偏差領域、すなわちフィルタTBLを通してアップシフト中の変速比変化量δを制限して当該アップシフト中の状態変化に規制をかける必要がない場合、あるいは、運転者自らが意図してアップシフト操作を行う場合には、アップシフト操作に対する応答性を重視して、アップシフトを優先的に実行することで、運転者に違和感を与えない快適な運転を実現することができる。
また、本発明は、第二の形態として、コントロールユニットCUにて、図6に示すフローチャートに沿った制御を実行することにより、ダウンシフトに替えて実行されるアップシフトを遅延させてもよい。
このフローチャートでは、先ずステップ1にて、第一の形態と同様、現在のモードがマニュアル変速モードではないかどうかを判定し、現在のモードがマニュアル変速モードではないと判定した場合には、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令する可能性があるとして、ステップ2に移行する。
ステップ2も、第一の形態と同様、マニュアル変速モードへの切り替えによりアップシフト操作が行われたか、ダウンシフト操作が行われたかを判定し、ダウンシフト操作であると判定した場合、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるとして、ステップ3に移行する。
但し、ステップ1にて、現在のモードがマニュアル変速モードであると判定した場合や、ステップ2にて、アップシフト操作であると判定した場合は、第一の形態と同様、本制御をそのまま終了する。
ステップ3も、第一の形態と同様、移行前のプライマリ回転数inprev_1が移行後の目標プライマリ回転数inprev(o)(=inprev_2)よりも大きいかどうかを判定し、移行前のプライマリ回転数inprev_1が移行後の目標プライマリ回転数inprev_2よりも大きいと判定した場合、オーバーレブの防止を目的としたアップシフトの実行が必要であるため、運転者の意図しないアップシフトによる違和感を防止すべく、当該アップシフトの状態変化に規制をかけるとして、ステップ4に移行する。
ステップ11では、移行前のプライマリ回転数inprev_1を用いて制限回転数をどのように設定するか判定する。ここで、制限回転数とは、ダウンシフトに替えてアップシフトが実行される場合、このアップシフトの進行を如何に規制すべきかを判断するものである。即ち、ステップ11は、アップシフト規制手段を選択するための判定手段に相当する。
ステップ11では、当初の制限回転数として、予め設定された最高回転数制限値inprev_limを用いる。即ち、ステップ11では、移行前のプライマリ回転数inprev_1が、最高回転数制限値inprev_limを超えるか超えないかを判定する。移行前のプライマリ回転数inprev_1が最高回転数制限値inprev_limを超えない場合はステップ12に移行し、移行前のプライマリ回転数inprev_1が最高回転数制限値inprev_limを超える場合はステップ20へ移行する。
但し、ステップ3にて、移行前のプライマリ回転数inprev_1が移行後の目標プライマリ回転数inprev_2よりも大きいと判定しない場合は、第一の形態と同様、オーバーレブの防止を目的としたアップシフトを実行する必要がないため、ステップ22にて、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令したときの移行先の変速段変速比Ratio_M(=Ratio_M(d))を、変速指令値Ratio(o)として出力する。
ステップ12では、現在のプライマリ回転数、即ち、移行前のプライマリ回転数inprev_1を最低回転数inprev_Lowと設定する。これにより、プライマリ回転数inprevが、移行前のプライマリ回転数inprev_1に維持されるため、アップシフトが実行されるべき状態であってもアップシフトを実行させない。また、ここでは、再度、先の最高回転数制限値inprev_limを制限回転数として設定する。
ステップ13では、現在のプライマリ回転数inprevが先に設定した最低回転数inprev_Lowに一致しているかどうか判定する。最低回転数inprev_Lowを保っている場合は、ステップ14へ移行する。このステップ14では、現在のギア比が固定されている場合、減速が可能となるようにギア比の固定が解除される。
ステップ15では、現在の変速比Ratio_1が移行先目標Ratio_M(d)に到達したかを判定する。ステップ15で、現在の変速比Ratio_1が移行先目標Ratio_M(d)に到達した判定されるまでは、ダウンシフトが完了してないとして、ステップ13にリターンする。ステップ15にて、現在のRatio_1が移行先目標Ratio_M(d)に到達したと判定されると、その時点で目標のダウンシフトが完了したことになるので本制御を終了する。これにより、運転者のダウンシフト操作後、現在のプライマリ回転数inprevを維持しつつも、エンジンブレーキの感覚を演出することにより、運転者に違和感の与えない挙動を実現することができる。
なお、この場合、現在のプライマリ回転数inprevが移行前のプライマリ回転数inprev_1が維持されるので、実際には、ダウンシフトは実行されていないが、本形態に係るインジケータ上の表示は、ダウンシフト後の移行先変速段を表示するように構成する。
一方、ステップ15において、現在の変速比Ratio_1が、移行先の目標Ratio_M(d)に達していないと判定される場合には、ステップ13にリターンして本制御を継続する。
ステップ13にて、移行前のプライマリ回転数inprev_1が、先に設定した最低回転数inprev_Lowより大きいと判定された場合は、運転者によるアクセル操作による加速、あるいは下り坂等での車両加速により、現在のプライマリ回転数inprevが上昇した可能性があるとして、ステップ16に移行する。
ステップ16では、現在のプライマリ回転数inprevが先に設定した最低回転数inprev_Lowより大きく、かつ、制限回転数より小さい値の範囲内にあるかどうかを判定する。
ステップ16にて、現在のプライマリ回転数inprevが先に設定した最低回転数inprev_Lowより大きく、制限回転数より小さいと判定された場合はステップ17にて現在のギア比を固定する。これは、運転者がギア比固定のマニュアル変速モードを選択しているという意識に沿うように、加速時(プライマリ回転数inprevが上昇時)はギア比を固定する。その後、ステップ13へリターンする。
ステップ16において、現在のプライマリ回転数inprevが、制限回転数より小さくない場合は、ステップ18へ移行する。ステップ18にて、現在のプライマリ回転数inprevが制限回転数に達したと判定されると、マニュアル変速モードからの切り替えに伴うダウンシフト操作中のアップシフトを実行すべく、ステップ19に移行し、このステップ19にて、アップシフト後の移行先変速段変速比Ratio_M(u)を変速指令値Ratio(o)として出力し、アップシフトする。
かかる制御は、従来制御にもあるような所定の回転数(通常、最高回転数に近い回転数)に達したらアップシフトを実行する、所謂、オートアップ制御であるので、運転者に違和感を与えることなく、当該アップシフトを実行することができる。
なお、ステップ18にて、現在のプライマリ回転数inprevが制限回転数に達していないと判定される場合には、ステップ13にリターンして本制御を継続する。即ち、ステップ16,18が、移行前のプライマリ回転数inprev_1よりも制限回転数が大きいときに用いられるアップシフト遅延手段に相当する。
これに対し、ステップ11にて、移行前のプライマリ回転数inprev_1が制限回転数より小さくないと判定されると、ステップ20に移行し、タイマー値T0をセット(初期化)し、タイマーをスタートさせると同時に、制限回転数を移行前のプライマリ回転数inprev_1にすると共に、最低回転数を予め設定された値(制限回転数)にセットする。その後、ステップ21にて、タイマー値Toが予め設定したタイマー値T1に達したかどうかを判定する。
これにより、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令したにも関わらず、ダウンシフトに替えて、アップシフトが実行される場合であっても、運転者のダウンシフト操作と実際にアップシフトが実行されるまでに遅延(タイムラグ)が生じる。
ステップ21にて、タイマー値Toが予め設定したタイマー値T1に達したと判定されると、マニュアル変速モードからの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、ダウンシフトに替えてアップシフトを実行すべく、ステップ21に移行し、このステップ21にて、アップシフト後の移行先変速段変速比Ratio_M(u)を変速指令値Ratio(o)として出力する。
また、ステップ21にて、タイマー値Toがタイマー値T1に達していないと判定されると、アップシフトの規制時間が短いとして、再度ステップ21にリターンし、タイマー値Toがタイマー値T1に達するまで演算を繰り返す。即ち、ステップ21が、移行前のプライマリ回転数inprev_1が制限回転数以上のときに用いられるアップシフト遅延手段に相当する。
図7は、図2のマップを参照して、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるのにあたり、このダウンシフトに替えて、オーバーレブの防止等を目的としてアップシフトが指令されるとき、このアップシフトが図6のフローチャートに従う変速制御によって達成されるまでの状態推移を時系列的な軌跡として示したマップである。
本形態によれば、自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されると、図6のフローチャートに従い、設定時間T1の間は、アップシフトを実行しないため、かかる時間内での状況変化を利用することで、様々な方法により、運転者の意図しないアップシフトが実行されることによって運転者に与える違和感を抑制することができる。
様々な方法としては、例えば、図7において、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令される前の状態が符号Aである場合、アクセル等を操作することなく、プライマリ回転数inprev_1を維持しつつ車速VSPが低下すれば、同図の矢印D1に示すように状態変化することにより、変速比をマニュアル変速モードへの切り替えにより指令したダウンシフト後の変速段(本形態では、同図の符号Bで示す第2段)に移行させて、本来のダウンシフトを実行する。
また、アクセルONによりダウンシフトされ、プライマリ回転数inprevが上昇する場合は、同図の矢印D2に示すように、現在の変速比を維持しつつ制限回転数に達したとき、又は、ダウンシフト時のプライマリ回転数inprev_1が制限回転数以上であった場合は、プライマリ回転数inprev_1を上限回転数として所定時間T1を経過した後、同図の矢印D3に示すように、アップシフトを実行してオートアップ制御の挙動とする。
即ち、本形態において、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令された時から所定時間T1の間、この切り替え後の現在のプライマリ回転数inprevを所定の最低回転数inprev_Low以上に維持し、当該所定時間T1を経過した後にアップシフトを開始すれば、この所定時間T1内はアップシフトを実行しないため(ギア比をホールドする)、かかる時間T1内での状況変化を利用して、様々な方法により、運転者の意図しないアップシフトが実行されることによって運転者に与える違和感を抑制することができる。
そして、ステップ13,14,15の如く、現在のプライマリ回転数inprevが最低回転数inprev_Lowよりも大きくないと判定されるときは、マニュアル変速モードへの切り替えによって指令したダウンシフトを実行する方法をとれば、現在のプライマリ回転数inprevを維持しつつ車速VSPが低下することによって、変速比はマニュアル変速モードへの切り替えにより指令したダウンシフト後の変速比(変速段)に移行するため、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令した後も、エンジンブレーキ感を演出することで、運転者に違和感を与えない挙動を可能にすることにより、快適な運転を実現できる。
或は、ステップ18,19の如く、現在のプライマリ回転数inprevが制限回転数に達した際、アップシフトを実行する、所謂、オートアップ制御が実行されるので、運転者に違和感を与えることなく、アップシフトを実行することができる。
加えて、本形態において、所定時間T1を経過した後にアップシフトを開始するにあたり、マニュアル変速モードで選択した変速段を表示するインジケータを備える場合、このインジケータが、所定時間T1中、マニュアル変速モードへの切り替えにより指令したダウンシフト後の変速段を表示すれば、マニュアル変速モードへの切り替え時から所定時間T1の間は、上述したように、運転者の意図するダウンシフトが実行される余地があり、インジケータ表示は適切であるところから、運転者が現実の変速段(変速比)を認識することで快適な運転が実現される。
上述したところは、本発明の好適な形態であるが、請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。例えば、本形態に係る無段変速機には様々なものを採用することができる。また、本発明に係る自動変速機は、無段変速機に限定されることなく、有段式の自動変速機であってもよい。また、上述した各形態に採用されている様々な構成は、目的及び用途に応じて、適宜組み合わせや置換等の変更を行うことができる。
本発明である自動変速機の変速制御装置の一形態を模式的に示すシステム図である。 同形態に係るコントロールユニットに格納されているマニュアル変速を司るマップである。 同形態に係るコントロールユニットにて実行される本発明に従う変速制御を実現するためのフローチャートである。 アップシフト前の変速比とアップシフト後の目標変速比から求めたフィルタ前の変速比偏差を、本発明に従うフィルタを通してフィルタにかけ、このフィルタ後の変速比偏差に基づいて算出した変速指令値で変速制御したときの、フィルタ前の変速比偏差に応じた変速比変化量を示す特性図である。 同形態において、図2のマップを参照して、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるのにあたり、このダウンシフトに替えて、オーバーレブの防止等を目的としてアップシフトが指令されるとき、このアップシフトが図3のフローチャートに従う変速制御によって達成されるまでの状態推移を時系列的な軌跡として示したマップである。 同形態に係るコントロールユニットにて実行される本発明に従う変速制御を実現するための他のフローチャートである。 図2のマップを参照して、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトが指令されるのにあたり、このダウンシフトに替えて、オーバーレブの防止等を目的としてアップシフトが指令されるとき、このアップシフトが図6のフローチャートに従う変速制御によって達成されるまでの状態推移を時系列的な軌跡として示したマップである。
符号の説明
1 自動変速機の変速制御装置
2 モード選択装置
3 シフトパドル
3a,3b パドル
4 自動変速機
G1 自動変速モード
G2 マニュアル変速モード

Claims (12)

  1. 運転者の意図に因らない走行条件に応じた所望の変速を実行する自動変速モードと、
    運転者の意図に応じた所望の変速を実行するマニュアル変速モードと、
    自動変速モードからマニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、マニュアル変速モードへの切り替え時における入力側回転数が所定値以上であるときはダウンシフトに替えてアップシフトを実行する強制アップシフト制御手段とを備える自動変速機の変速制御装置において、
    強制アップシフト制御手段は、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトに規制をかけるアップシフト規制手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 請求項1において、前記所定値は、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたっての目標入力側回転数であることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 請求項1又は2において、マニュアル変速モードで選択した変速段を表示する変速段表示手段を備え、この変速段表示手段は、マニュアル変速モードへの切り替えによりダウンシフトを指令するにあたり、ダウンシフトに替えてアップシフトが実行されるときは、当該アップシフト後の変速段を表示することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、前記強制アップシフト制御手段は、移行前の入力側回転数が所定の制限回転数よりも大きいかどうかを判定し、この判定結果に応じてアップシフト規制手段を選択するための判定手段を有し、
    移行前の入力側回転数が前記制限回転数以上のときは、前記アップシフト規制手段として、所定時間が経過するまでアップシフトを遅延させるアップシフト遅延手段を用いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 請求項4において、移行前の入力側回転数よりも前記制限回転数が大きい場合は、現在の入力側回転数が、所定の最低回転数よりも大きく、かつ、前記制限回転数よりも小さい値の範囲内にあるかどうかを判定し、この範囲から現在の入力側回転数が外れるときは、前記アップシフト規制手段として、現在の入力側回転数が前記制限回転数に一致するまでアップシフトを遅延させる他のアップシフト遅延手段を用いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  6. 請求項5において、前記最低回転数として、移行前の入力側回転数を用いると共に、前記制限回転数として、予め設定された最高回転数制限値を用いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  7. 請求項5又は6において、現在の入力側回転数が前記範囲内にあるときは、現在のギア比を固定するギア比固定手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項において、現在の入力側回転数が前記範囲内にあるかどうかを判定する前に、現在の入力側回転数が前記最低回転数に一致しているかどうかを判定し、当該入力側回転数が前記最低回転数に一致していると判定するときは、マニュアル変速モードへの切り替えによって指令したダウンシフトを実行するダウンシフト許可手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  9. 請求項4乃至8のいずれか一項において、マニュアル変速モードで選択した変速段を表示する変速段表示手段を備え、この変速段表示手段は、アップシフトを遅延させている間、マニュアル変速モードへの切り替えにより指令したダウンシフト後の変速段を表示することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項において、前記アップシフト規制手段は、アップシフト中の変速量を制限するフィルタ手段を有し、
    このフィルタ手段を通してアップシフト中の変速量を制限することにより、アップシフトが徐々に行われるように、当該アップシフトに規制をかけることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  11. 請求項10において、前記フィルタ手段は、アップシフト中の変速比変化量を制限するものであって、アップシフト前の変速比と、アップシフト後の変速比との変速比偏差を求め、この変速比偏差が大きいほど、アップシフト中の変速比変化量の制限が大きくなるように設定するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  12. 請求項11において、前記アップシフト規制手段は、アップシフト前の変速比とアップシフト後の変速比とから求めたフィルタ前の変速比偏差が、フィルタ手段によって制限されたフィルタ後の変速比偏差よりも大きいかどうかを判定し、フィルタ前の変速比偏差がフィルタ後の変速比偏差よりも大きくないときは、当該アップシフトに規制をかけることなく、アップシフトを実行する通常アップシフト手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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