JP2013209930A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン停止中におけるインジェクタの油密洩れが大きいと想定される条件(油密洩れ想定条件)が成立している場合に、エンジン始動時に失火状態が判定されれば、スロットルバルブ5の開き制御を行って吸入空気量の増量により、HCが高濃度の混合気を早期に掃気する。これによりエンジン始動時の混合気の空燃比を適正化し、始動性を向上させることができる。併せてインジェクタによる燃料の噴射量を減量補正してもよい。
【選択図】図3
Description
まず、本発明を適用する内燃機関(以下、エンジンともいう)について説明する。図1は本発明を適用するエンジンの概略構成を示す図である。なお、図1にはエンジンの1気筒の構成のみを示している。
ECU200は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203及びバックアップRAM204などを備えている。
まず、インジェクタ2を備えたエンジン1にあっては、上述したように、エンジン停止中(ソーク中)にインジェクタ2から燃料が洩れる油密洩れが生じる場合がある。このインジェクタ2の油密洩れは、前回にエンジン停止したときの運転条件や環境条件によって大きくなる。例えば、低速高負荷運転状態や登坂走行状態でのエンジン停止時で燃温・燃圧が高い場合、また、夏季等の外気温が高く燃温・燃圧が高い場合には、インジェクタ2の油密洩れが大きくなる。インジェクタ2の油密洩れが大きくなるとインテークマニホールド11b(吸気ポート11a)内のHCの濃度が高くなる。そして、そのHC濃度が高くなることにより、混合気の空燃比がリッチとなって可燃空燃比の範囲を超えた場合には、燃焼状態が悪化してエンジン1が始動不良(失火状態)になる場合がある。
条件J2:エンジン再始動時の水温が所定の水温判定値以下で、かつ、エンジン再始動時の吸気温が所定の吸気温判定値以下であること
条件J3:前回のエンジン停止時の水温に対するエンジン再始動時の水温の低下値([前回停止時の水温]−[再始動時の水温])が、前回停止時水温ごとに設定した水温低下判定値以上であること
各条件J1〜J3について説明する。
エンジン1が停止するときの水温及び吸気温が高い場合、エンジン停止中におけるインジェクタ2の油密洩れが大きくなる。この点を考慮して、前回のエンジン停止時の水温が所定の水温判定値以上で、かつ、前回のエンジン停止時の吸気温が所定の吸気温判定値以上であることを油密洩れ想定条件の1つとしている。
前回のエンジン停止後から再始動時までのエンジン停止時間(ソーク時間)が長いほどインジェクタ2の油密洩れが大きくなる点を考慮して、エンジン再始動時の水温が所定の水温判定値以下で、かつ、エンジン再始動時の吸気温が所定の吸気温判定値以下であることを油密洩れ想定条件の1つとしている。すなわち、エンジン停止時の水温及び吸気温が上記判定値以上である場合、エンジン停止時間(ソーク時間)が長いほど、それに伴い再始動時の水温及び吸気温が低くなる点を利用し、それら水温及び吸気温が判定値以下であることを油密洩れ想定条件の1つとしている。
エンジン停止時の水温が例えば90℃以上でかつ油温が90℃以上である場合、潤滑油の温度(油温)による影響等により水温が低下しにくい傾向となる。この点を考慮して、水温については上記条件J2に加えて、前回のエンジン停止時の水温に対するエンジン再始動時の水温の低下値([前回のエンジン停止時の水温]−[再始動時のエンジン水温])が、停止時水温ごとに設定した水温低下判定値以上であることを条件としている。この条件J3に用いる水温低下判定値は、エンジン停止時の水温に基づいて図4のマップ(テーブル)を参照して求める。
次に、前記したエンジン始動制御の変形例について、図7のフローチャートを参照して説明する。この変形例では、前記の実施形態のようにエンジン始動時に吸入空気量を増量した場合に、始動完了時のエンジン回転数が通常よりも高く吹け上がってしまうおそれがあることに着目して、点火時期の遅角制御などによりエンジン1の無用な回転上昇を抑制するようにしたものである。
上述した実施形態では、エンジン始動時に油密洩れ想定条件が成立していて、かつ失火状態が判定された場合に、燃料噴射量を減量するとともに吸入空気量を増量するようにしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、図9のフローチャートに一例を示すように、吸入空気量の増量(掃気制御)は実行する一方で、燃料噴射量の減量補正は行わないようにしてもよい。
2 インジェクタ(燃料噴射弁)
5 スロットルバルブ
31 クランクポジションセンサ
200 ECU
Claims (8)
- 吸入空気と燃料噴射弁から噴射される燃料との混合気を燃焼室内で燃焼させて動力を得る内燃機関の始動制御装置であって、
前記燃料噴射弁の油密洩れが想定される所定の油密洩れ想定条件が成立している場合に、機関始動時に失火状態を判定すれば、吸入空気量を増量して混合気の掃気を促す掃気制御を実行することを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記内燃機関が複数の気筒を有し、その各気筒毎に前記燃料噴射弁が配設され、
前記失火状態の判定は、少なくとも前記各気筒毎の1回目の点火が終了した後に行うことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記内燃機関にはクランク角を検出するためのクランクポジションセンサが設けられ、
前記各気筒毎の2回目の点火が終了した後に、前記クランクポジションセンサの出力信号から失火状態の判定を行うことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記掃気制御として、前記燃焼室に通じる吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を制御することにより、吸入空気量を増量することを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項4に記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記吸入空気量を増量する場合の前記スロットルバルブの開度は、当該スロットルバルブよりも下流の吸気通路が負圧にならない開度に制御することを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項4又は5のいずれかに記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記吸入空気量を増量する場合の前記スロットルバルブの開度は、機関水温及び機関回転数に基づいて設定されることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記油密洩れ想定条件が成立している場合に機関始動時に失火状態を判定すれば、前記燃料噴射弁による燃料の噴射量を減量補正することを特徴とする内燃機関の始動制御装置 - 請求項7に記載の内燃機関の始動制御装置において、
前記燃料噴射量の減量補正量が少なくとも機関水温に基づいて設定されることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
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