JP2013209306A - 水性多層型化粧料 - Google Patents

水性多層型化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2013209306A
JP2013209306A JP2012079097A JP2012079097A JP2013209306A JP 2013209306 A JP2013209306 A JP 2013209306A JP 2012079097 A JP2012079097 A JP 2012079097A JP 2012079097 A JP2012079097 A JP 2012079097A JP 2013209306 A JP2013209306 A JP 2013209306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
aqueous
coated
component
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012079097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5881162B2 (ja
Inventor
Yuji Masubuchi
祐二 増渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2012079097A priority Critical patent/JP5881162B2/ja
Publication of JP2013209306A publication Critical patent/JP2013209306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5881162B2 publication Critical patent/JP5881162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】清涼感及び化粧持続性に優れるとともに、使用時の色変化を感じ難い水性多層型化粧料を提供すること。
【解決手段】2層以上からなる水性相を有し、該水性相の最上層が、特定のシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体(成分(A))を含む粉末分散層である水性多層型化粧料を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性多層型化粧料に関する。
多層型化粧料、なかでも粉体を配合した粘度のない、又は粘度の低い多層型化粧料は、粉体の配合によりべたつき感がなく、清涼感等の利点があるため、需要が高い。これらの多くは、下層に粉末層を有する粉体沈降型の多層型組成物であり、含有させる粉体としては従来、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸、マイカ、タルク等の無機粉体、ポリエチレン、ポリメタクリルレート等の樹脂粉体、セルロース、デンプン等の有機粉体、粘土鉱物等が用いられてきた。
しかし、これらの粉体は、凝集が起こりやすく、たとえ何らかの方法によって多層型組成物中での再分散性を向上させた場合においても、静置状態では組成物中で沈降しているために、経時や振動により再分散性が低下するという問題があり、水性多層型化粧料としては好ましくなかった。
このため、2層以上からなる水性相を有し、その水性相の最上層がシリコーン架橋弾性体を含む粉末分散層とした多層型化粧料が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−281193号公報
従来技術として、粉体が油相とともに乳化された水中油型乳化化粧料が知られているが、このエマルションの外観は一層であり、水性多層型化粧料とは一般的に区別されている。また、水性化粧料は、多量の水が配合可能であるため、清涼感に非常に優れており、夏場等の気温や湿度が高いときには需要者に好まれる傾向にある。
ところが、従来の水性多層型化粧料は、清涼感を有する場合が多いものの、逆に油分等が少ないことにより化粧持続性も悪くなりやすい。さらに、従来の水性多層型化粧料は、化粧料の外観と粉体が乾燥することによる塗布膜との色違いが生じて、使用時の色変化の差が大きいと感じることが多い。
このように、需要者は、水性多層型化粧料に、清涼感のみならず、さらに使用時の色変化の少ないと感じるもの、かつ使用後の化粧持続性に優れるものを重要視して求める傾向にある。
そこで、本発明は、斯かる実状に鑑み、清涼感及び化粧持続性に優れるとともに、さらに使用時の色変化の少ない水性多層型化粧料を提供しようとするものである。
一般的に、撥水性の高い表面被覆処理粉体は、水の接触角が高いため水系分散は困難であり、多層型化粧料とした場合も、粉体層が固まりやすく再分散性に難があるときもあった。そこで、通常は、その粉体の水系での分散性を向上させるために界面活性剤を使用することが考えられるが、主に親水性の界面活性剤の使用により、化粧持続性は著しく低下するという問題が起き得る。そのため、撥水性の高い表面被覆処理粉体を用いた場合、化粧持続性に優れ、かつ、使用時の色変化の少ない水性化粧料を得ることは困難であった。
ところが、本発明者は、水性多層型化粧料に、下記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルを含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体を用いることで、意外にも水性多層型化粧料の化粧持続性が非常によくなったことから、清涼感及び化粧持続性に優れるとともに、さらに使用時の色変化の少ない水性多層型化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、2層以上からなる水性相を有し、該水性相の最上層が次の成分(A)を含む粉末分散層である水性多層型化粧料を提供するものである。
(A):式(I)
Figure 2013209306
(式中、各Rは、それぞれ独立して、同一又は別々に、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基を表し、nは5〜40のいずれかの整数を表す)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体。
前記成分(A)表面被覆処理粉体の含有量が、0.1〜50質量%であるのが好適である。
さらに成分(B)有機粉体を含有するのが好適である。
さらに成分(C)アルコールを含有するのが好適である。
さらに成分(D)pH調整剤を含有するのが好適である。
本発明によれば、清涼感及び化粧持続性に優れるとともに、さらに使用時の色変化の少ない水性多層型化粧料を提供することができる。
<成分(A)表面被覆処理粉体>
本開示の水性多層型化粧料は、成分(A)の表面被覆処理粉体を用いるものである。
本開示に用いる成分(A)の表面被覆処理粉体は、下記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体である。そして、当該成分(A)の表面被覆処理粉体は、当該表面処理剤を用いて、原料粉体の表面を被覆処理して得ることができる。
Figure 2013209306
(式中、各Rは、それぞれ独立して、同一又は別々に、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基を表し、nは5〜40のいずれかの整数を表す。)
本開示に用いる表面処理剤は、さらに、適宜必要に応じて、下記式(II)で表されるシリコーンリン酸ジエステルの1種又は2種以上のもの、及び/又は、下記式(III)で表されるシリコーンリン酸モノエステルの1種又は2種以上のものを含有することが可能である。本開示に用いる表面処理剤は、前記式(I)、下記式(II)及び(III)で表されるシリコーンリン酸(モノ、ジ又はトリ)エステルから構成されるものであり、このとき、表面処理剤を製造した際の副生成物が含まれていてもよい。なお、下記式(II)及び(III)中、R、R及びnは、前記式(I)におけるR、R及びnの定義と同じである。
Figure 2013209306
Figure 2013209306
前記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの含有量は、前記表面処理剤中、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは75〜100質量%、さらに好ましくは80〜100質量%とするのが好適である。
また、前記式(II)で表されるシリコーンリン酸ジエステルの含有量は、前記表面処理剤中、好ましくは0〜35質量%、より好ましくは20質量%以下とするのが好適である。
また、前記式(III)で表されるシリコーンリン酸モノエステルの含有量は、前記表面処理剤中、好ましくは0〜5質量%とするのが好適である。
前記表面処理剤中、前記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステル及び前記式(II)で表されるシリコーンリン酸ジエステルの含有質量比は、特に限定されないが、75〜95:5〜25とするのが好ましい。
前記式(I)〜(III)のRにおける「炭素数1〜4のアルキル基」としては、特に限定されないが、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基及びt−ブチル基が挙げられる。当該Rとしては、分岐でも直鎖でもよいが直鎖が好ましく、メチル基及びn−ブチル基が好ましい。
前記式(I)〜(III)のRにおける「−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基」の「炭素数2〜7の2価の炭化水素基」としては、分岐でも直鎖でもよく、例えば、エチレン鎖、プロピレン鎖、メチルエチレン鎖、ブチレン鎖、1,2−ジメチルエチレン鎖、ペンチレン鎖、1−メチルブチレン鎖、2−メチルブチレン鎖、ヘキシレン鎖及びヘプチレン鎖等が挙げられる。これらのうち、炭素数4〜6の直鎖のものが好ましい。
前記Rの「−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有している炭素数2〜7の2価の炭化水素基」としては、−O−又は−CO−を1又は2以上有していても良い。
当該Rの「−O−又は−CO−を1又は2以上有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基」ものとしては、例えば、−CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−CH−、−CH−CO−(CH−、−(CH−CO−(CH−、−(CH−CO−(CH−、−(CH−CO−(CH−、−(CH−CO−(CH−、−(CH−CO−(CH−、−(CH−CO−CH−等が挙げられる。
さらに、前記Rの「−O−及び−CO−」の数は、1つであるのが好ましく、具体的に、−R−O−R−及び−R−CO−R−と表すことも可能である。
当該R及びRは、同一又は別々に、R及びRの炭素数1〜6の2価の炭化水素基であり、これらの炭素数の合計が2〜7であるのが好適である。
前記R及び前記Rとして、例えば、前記Rの例示が挙げられ、より具体的には、例えば、メチレン基、エチレン基、プロプレン基、メチルエチレン基、ブチレン基等が挙げられる。このうち、エチレン基及びプロピレン基が好ましい。
さらに、前記「−R−O−R−及び−R−CO−R−」のうち、−(CH−O−(CH−が好ましい。
また、前記式(I)〜(III)における「R−Si(R−O−」は「R−Si(R−O−」と表してもよく、当該Rは、前記Rの定義と同じであるが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖のアルキル基であり、より好ましくは、n−ブチル基である。
前記式(I)〜(III)におけるジアルキルポリシロキサン構造の繰り返し単位nは、5〜40のいずれかの整数であり、水中で粉体の凝集が少なくなり、水系での分散性が向上するので、好ましくは8〜40、より好ましくは16〜30である。かかる範囲であれば、凝集しにくくなり、水系分散が高くなる点で好適である。
前記式(I)、(II)又は(III)で表されるシリコーンリン酸(モノ、ジ又はトリ)エステルは、好適には、下記の化合物1〜6で表されるものを挙げることができる。
なお、下記の化合物1〜6のnは、前記式(I)、(II)又は(III)におけるnと同義である。
また下記の化合物1〜6のxは、1〜3のいずれかの整数である。そして、下記化合物1〜6において、xが3である場合、シリコーンリン酸トリエステルであり、xが2である場合、シリコーンリン酸ジエステルであり、xが1である場合、シリコーンリン酸モノエステルである。
さらに、前記表面処理剤は、下記の化合物1〜6から選ばれる1種又は2種以上のものを含有して用いることができる。これら化合物1〜6のうち、化合物3を表面処理剤として用いるのが好適である。
Figure 2013209306
本開示に用いる(VI)で表されるシリコーンリン酸エステル(xは1〜3の何れかの整数である。)は、例えば、以下の反応式1に示されるように、下記式(IV)で表される片末端カルビノール変性シリコーンと、下記式(V)で表されるオキシ塩化リンとを、溶媒中で塩基の存在化で反応させる方法により製造することができる。得られた前記(VI)で表されるシリコーンリン酸エステルを本開示の表面処理剤として使用すればよい。
Figure 2013209306
前記式(IV)及び(VI)中、R、R及びnは、前記式(I)〜(III)におけるR、R及びnの定義と同じであり、また前記式(IV)及び(VI)中でR、R、Rを定義するときは、前記R、前記R及び前記Rの定義と同じである。
前記反応式1の反応を行う際に使用する溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、ジエチルエーテル、アセトニトリル等の極性溶媒等が使用できる。
塩基としては、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルアミン類、ピペラジン、イミダゾール等の複素環状アミン類、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩類、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属類等が使用できる。
反応温度は、通常、25℃〜50℃程度であり、反応時間は、シリコーン鎖長によっても異なるが、通常、2時間〜20時間程度である。
前記反応式1の反応により、前記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルが得られる。このとき、前記式(II)で表されるシリコーンリン酸ジエステル、前記式(III)で表されるシリコーンリン酸モノエステル等が生成されてもよい。
これらが存在したままシリコーンリン酸エステル混合物を前記表面処理剤として使用することもできるが、通常の方法により、生成物を精製して、実質的に前記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルのみを前記表面処理剤として使用してもよい。
前記表面被覆処理粉体を得る際の、表面被覆処理される原料粉体としては、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状や、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径や、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されない。例えば、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類及び複合粉体類等の1種又は2種以上が使用できる。
前記原料無機粉体類としては、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ(赤色酸化鉄)、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト及び窒化硼素等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。なお、これらは10〜30nm程度の微粒子に調製したものを使用してもよい。
前記原料光輝性粉体類としては、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、酸化チタン被覆ガラス末及びアルミニウムパウダー等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記原料有機粉体類としては、ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、PET樹脂パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー及びN−アシルリジンパウダー等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記原料色素粉体類としては、有機タール系顔料及び有機色素のレーキ顔料等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記原料複合粉体類としては、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ及び酸化亜鉛含有シリカ等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これら原料粉体のうち、特に、本開示の原料粉体として好適なのは、酸化チタン、酸化鉄(例えば、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄等)、酸化亜鉛、セリサイト及びタルク等から選ばれる1種又は2種以上のものである。
例えば、酸化チタン(特に微粒子)の場合、凝集し易いので、従来の表面処理剤を用いても困難であったが、本開示の表面処理剤で表面被覆処理した酸化チタンの分散性が良好となるので、酸化チタンの特徴であるSPF(UV遮断効果)を多層型化粧料に付与することも可能となる。
本開示において、前記表面処理剤を用いて、前記原料粉体の表面を被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法(乾式処理法)、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法(湿式法)、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。
例えば、ヘンシェルミキサー等のミキサーにヘキサン等の溶媒と上記表面処理剤を加え溶解した後、粉体を加え均一分散させる。次に、この溶液を攪拌しながら、100〜200℃程度に加熱し、減圧下で溶媒を留去し、室温まで冷却後、パルベライザー等の粉砕処理機で粉砕して、表面を被覆した粉体を得る方法が挙げられる。その後、125℃以上の温度で焼成処理をしてもよい。
なお、本技術の効果が損なわれない範囲内で前記表面処理剤以外の表面処理剤を組み合わせて使用してもよい。
また、本開示においては、原料粉体に上記表面処理剤とともに、有機チタネートを同時に被覆処理してもよい。
有機チタネートは、アルコキシ基を有する、例えば、長鎖カルボン酸型、ピロリン酸型、亜リン酸型、アミノ酸型等のアルキルチタネート等が挙げられる。有機チタネートのアルコキシ基としては、粉体との反応性の観点から、炭素数1〜4のアルキル基を有するものが好ましく、これらは、直鎖でも分岐していても良く、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
これらの有機チタネートのうち、炭素数8〜22のアルキル基を有する長鎖カルボン酸型のアルキルチタネートを選択すると、分散性の観点から好ましく、これらは次式(VII)で表される化合物が例示できる。
(RO)−Ti−(OCOR (VII)
前記式(VII)において、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは炭素数8〜22のアルキル基を表す。これらのアルキル基は、直鎖でも分岐していても良い。
前記有機チタネートとして、好適には、イソプロピルトリイソステアリルチタネート、イソプロピルトリイソミリスチロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、メチルトリイソステアロイルチタネート、メチルトリイソミリスチロイルチタネート、エチルトリイソステアロイルチタネート、及びエチルトリイソミリスチロイルチタネート等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
また、複数の表面処理剤を同時に被覆処理する場合には、複数の表面処理剤を共に均一溶解し得る溶媒を選択し、湿式法にて行うと、粉体表面に均一に被覆処理することができるため好ましい。
本開示において成分(A)の表面被覆処理粉体を得た際の前記表面処理剤の被覆含有量は、特に限定されないが、成分(A)の表面被覆処理粉体中に0.1〜10質量%程度が好ましい。この範囲内であれば、耐水性及び肌への付着性が特に優れる表面被覆粉体を得ることができる。
<水性多層型化粧料>
本開示の水性多層型化粧料は、2層以上からなる水性相を有し、該水性相の最上層が、成分(A)「前記式(I)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体」(以下、「成分(A)表面被覆処理粉体」とする)を含む粉末分散層である。
本開示の水性多層型化粧料において、前記成分(A)表面被覆処理粉体を含む粉末分散層は、水性相中の最上層に位置する。本開示の水性多層型化粧料は、水性相のみからなり水性相に前記成分(A)表面被覆処理粉体を含む粉末分散層と水性層が存在する場合は二層型化粧料となる。また、前記成分(A)表面被覆処理粉体を用いることで、他の粉体を含有させて水性相中の下層に別の粉末分散層が存在する又はさらに油分を含有させて水性相の他に油性相が存在する等の三層以上の化粧料とすることもできる。
水性多層型化粧料全量中の前記成分(A)表面被覆処理粉体の含有量は、特に限定されないが、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。そして、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%、さらに好ましくは10〜20質量%である。これによって、水性多層型化粧料を容易に振とうすることができ、該化粧料中の表面被覆処理粉体を容易に再分散することができる。
なお、「水性多層型化粧料全量」とは、水及び前記成分(A)表面被覆処理粉体と、他の任意成分を含んだものを全量100質量%とするものをいう。
また、水性多層型化粧料全量中の表面被覆処理酸化チタンの含有量は、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の表面被覆処理微粒子酸化チタンの含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは1〜3質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の表面被覆処理タルクの含有量は、好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の表面被覆処理セリサイトの含有量は、好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の表面被覆処理酸化鉄の含有量は、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%、さらに好ましくは0.5〜1質量%である。
本開示においては、成分(A)表面被覆処理粉体以外の粉体が含有されていてもよいが、成分(A)表面被覆処理粉体を含む粉末分散層が水性相中の上層に形成されることを条件とする。このときの粉体全量中の成分(A)表面被覆処理粉体の含有量は、70質量%以上であるのが好ましく、80質量%以上であるのがより好ましい。
本開示の水性多層型化粧料は、静置した際には、水性相と、粉末分散層との境界が明確に層分離して多層構造となるものである。そして、本開示の水性多層型化粧料は、塗布等の使用する際には、当該水性多層型化粧料を振とうして、粉末分散層における前記成分(A)表面被覆処理粉体等の粉体を水性相中に分散させるものである。使用後、分散状態の化粧料を一定時間放置すると、再び層分離して多層構造となり、繰り返し分離と分散とを良好に行うことができる。この分離と分散とが良好であることは、前記成分(A)表面被覆処理粉体を用いることで達成できることである。
ところで、後記〔実施例〕に示すように、従来の撥水性の高い表面被覆処理粉体、例えば、シリコーン化合物で表面被覆処理された粉体やフッ素化合物で表面被覆処理された粉体等を用いた場合では、化粧持続性に劣る水性多層型化粧料となり易かった(例えば比較例1〜3参照)。それは、撥水性の高い表面被覆処理粉体は水の接触角が高くなるため、水中での分散は困難であることから、粉体の水系での分散性を向上させるために界面活性剤や親水性高分子等を使用していたことに起因する。
ところが、前記成分(A)表面被覆処理粉体は高撥水性を有するにも拘わらず、界面活性剤や親水性高分子、油剤等を含有しなくとも、清涼感及び化粧持続性に優れるとともに、使用時の色変化を少なく感じさせることができる(例えば、実施例1〜11参照)。
従来技術では、金属酸化物(酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化鉄等)が多くなると分散性、化粧持続効果、及び使用時の色変化の少なさを発現することが水系分散では困難であった。しかし、前記成分(A)表面被覆処理粉体を用いる本開示の水性多層型化粧料は、使用する際の粉末層の再分散性に優れ、塗布する際には使用感触のよい化粧料とすることが可能であり、需要者のニーズにマッチしたものである。
さらに、本開示の水性多層型化粧料は、後述する任意成分である成分(B)有機粉体、成分(C)アルコール及び成分(D)pH調整剤等から選ばれる1種又は2種以上を含有させることによって、清涼感、化粧持続性、使用時の色変化の少なさに加えて、さらに隠蔽性、肌負担感のなさ及び再分散性等の性質をも向上させることが可能となる。
本開示の水性多層型化粧料は、常法に従い、成分(A)表面被覆処理粉体、又は成分(A)表面被覆処理粉体及び後述する任意成分(例えば成分(B)〜(D)等)を水に配合することにより製造することができる。
本開示の水性多層型化粧料は、成分(A)表面被覆処理粉体以外の粉体として、さらに成分(B)有機粉体を含有するのが好適である。この成分(B)有機粉体として、球状のもの(例えば、有機球状粉体等)を含有するのがより好適である。水性多層型化粧料に有機球状粉体が含有されていることで、肌への感触を良好とし、しわ隠し効果や肌への負担感の軽減(肌負担感のなさ)に寄与することが可能となる。
前記成分(B)の有機粉体としては、成分(A)表面被覆処理粉体以外の有機粉体であれば特に限定されないが、例えば、ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、PET樹脂パウダー、ポリエチレンパウダー、架橋ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体パウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー、及びN−アシルリジンパウダー等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これらの有機粉体のうち、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体パウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ナイロンパウダー、及び架橋ポリスチレンパウダーから選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好適である。
水性多層型化粧料全量中の成分(B)有機粉体の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%、さらに好ましくは1〜3質量%である。
本開示の水性多層型化粧料には、さらに、成分(C)アルコールを含有するのが好適である。水性多層型化粧料における水性相を構成する成分として、水のほかに、1価アルコール及び/又は多価アルコールを含有することで、上記成分(A)表面被覆処理粉体等の粉体の分散性と化粧持続性との相反する性質を両立し易くすることができる。
前記アルコールは、1価アルコール及び/又は多価アルコールが挙げられる。
前記1価アルコールとしては、メタノール、エタノール及びイソプロピルアルコール等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記多価アルコールとしては、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類等からなる群から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記成分(C)アルコールとしては、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びグリセリンから選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好適であり、このうちエタノールが好適である。
水性多層型化粧料全量中の成分(C)アルコールの含有量は、特に限定されないが、好ましくは5〜60質量%、より好ましくは10〜50質量%、さらに好ましくは15〜45質量%、特に好ましくは20〜40質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の前記1価アルコールの含有量は、好ましくは1〜60質量%、より好ましくは1〜15質量%、さらに好ましくは3〜15質量%、特に好ましくは5〜15質量%である。
また、水性多層型化粧料全量中の前記多価アルコールの含有量は、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは5〜30質量%、さらに好ましくは10〜25質量%、特に好ましくは15〜25質量%である。
本開示の水性多層型化粧料には、さらに、成分(D)pH調整剤を含有してもよい。pH調整剤としてはアルカリ性剤、酸性剤が挙げられる。
前記アルカリ性剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム及びトリエタノールアミン等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。この場合のアルカリ性剤としては、水酸化ナトリウム及び/又はトリエタノールアミンが好適である。アルカリ性剤を用いることで、分散性が向上するので好適である。
前記酸性剤としては、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、及び乳酸等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。このうち、クエン酸を用いるのが好適である。
これらを1種又は2種以上用いてもよい。
また、水性多層型化粧料全量中の成分(D)pH調整剤の含有量は、特に限定されないが、pH(25℃)が4〜10(好適には、pH6.5〜9.5)の範囲になるように配合させればよい。
本開示の水性多層型化粧料には、必要に応じて配合可能な成分を適宜配合することができる。例えば、油剤、界面活性剤、アルコール、水、保湿剤、ゲル化剤及び増粘剤、上記成分(A)及び前記成分(B)以外の粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン等を配合してもよい。
本開示の水性多層型化粧料は、広いpHの範囲で化粧持続性や再分散性等が良好であるので、pH調整をすること、またアスコルビン酸やグリチルリチン酸等の電解質成分が多いものを用いること可能である。これによって、幅広い分野、特に医薬部外品への応用の利用が期待される。
また、本開示の水性多層型化粧料は、界面活性剤及び油剤の量を低減して極微量又は未配合でも水系分散が良好である。これにより、化粧料の化粧持続性を向上させることも可能である。
本開示の水性多層型化粧料は、乳液、美容液、化粧下地、ファンデーション、水白粉、日焼け止め、アイシャドウ、化粧水、制汗剤、クレンジングローリョン、フレグランス、芳香剤、消臭スプレー等として用いることができる。粉体が上層に位置する外観的な面白さがあり、さらに肌に塗布等の付着した際に良好なさらさら感が得られる。
以下、本発明(本技術)を具体的に説明するために実施例及び比較例等を挙げるが、本発明(本技術)は実施例等に限定されるものではない。なお、以下の実施例等において、%は質量%を意味する。
<表面処理剤1の製造方法>
カルビノール変性シリコーン(下記反応式における式2)302g、テトラヒドロフラン150gを混合し、−40℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6mol/ヘキサン溶液)74mlを滴下し90分反応させた後、オキシ塩化リン(下記反応式における式1)5.4gを添加し、1時間反応させた。温度を25℃まで上げ、さらに2時間熟成させた後、水10gを加え反応を終了させた。メタノールで洗浄し、溶媒を留去することにより、シリコーン変性リン酸トリエステルを含む生成物(以下、「表面処理剤1」とする)を得た。得られた表面処理剤1の組成比は、31P−NMR測定により、トリ体である上記式(I)が83%、ジ体である上記式(II)が17%の混合物であった。
Figure 2013209306
<成分(A)(表面被覆処理粉体)の製造方法>
製造例1〜7にて、実施例1〜11で使用した成分(A)(表面被覆処理粉体)を製造した。
[製造例1]
イソプロピルアルコール750gに、「前記表面処理剤1」60gを加え溶解した後、20Lのヘンシェルミキサーに投入した。そこに原料粉体の酸化チタン(石原産業株式会社製の商品名「TIPAQUE CR−50」)を2940g加え、70℃にて均一分散させた。次に、120℃に加熱し、減圧下で溶媒を留去しながら2時間ほど攪拌した。粉体が乾燥した後、室温まで冷却し、ミキサーから取り出し、アトマイザーにて粉砕した。130℃の恒温槽にて6時間の焼成を行い、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理した酸化チタンを得た。
[製造例2]
イソプロピルアルコール1000gに、「前記表面処理剤1」150gを加え溶解した後、20Lのヘンシェルミキサーに投入した。そこに原料粉体の微粒子酸化チタン(テイカ株式会社製の商品名「MICRO TITANIUM DIOXIDE MT−05」)を2850g加え、70℃にて均一分散させた。次に、120℃に加熱し、減圧下で溶媒を留去しながら2時間ほど攪拌した。粉体が乾燥した後、室温まで冷却し、ミキサーから取り出し、アトマイザーにて粉砕した。130℃の恒温槽にて6時間の焼成を行い、表面被覆処理粉体中に5.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理した微粒子酸化チタンを得た。
[製造例3]
原料粉体のタルク(浅田製粉株式会社製の商品名「タルクJA−46R」)49.0gに、「前記表面処理剤1」1.0gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、125℃にて1時間焼成させ、パルベライザーで粉砕して、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理したタルクを得た。
[製造例4]
製造例1の原料粉体タルクをセリサイト(三信鉱工業株式会社製の商品名「セリサイトFSE」)に代えた以外は、上記製造例3と同様にして、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理したセリサイトを得た。
[製造例5]
原料粉体の赤酸化鉄(チタン工業株式会社製の商品名「タロックスR−516P」)49.0gに、「前記表面処理剤1」1.0gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、125℃にて1時間焼成させ、パルベライザーで粉砕して、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理した赤酸化鉄を得た。
[製造例6]
製造例5の赤酸化鉄を黄酸化鉄(チタン工業株式会社製の商品名「TAROX IRON OXIDE YP1200P」)に代えた以外は、上記製造例5と同様にして、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理した黄酸化鉄を得た。
[製造例7]
製造例5の赤酸化鉄を黒酸化鉄(チタン工業株式会社製の商品名「タロックスブラックBL−100P」)に代えた以外は、上記製造例5と同様にして、表面被覆処理粉体中に2.0%の「前記表面処理剤1」で表面処理した黒酸化鉄を得た。
[比較例1のシリコーン処理粉体の製造例]
上記製造例1〜7の各「前記表面処理剤1」を、それぞれシリコーン(信越化学工業株式会社製の商品名「シリコーンKF−96(20CS)」)に代えた以外は、それぞれの製造例1〜7の原料粉体を、上記製造例1〜7に準じて、シリコーンで表面処理した各粉体(表1成分8〜14参照)を得た。
[比較例2のメチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体の製造例]
上記製造例1〜7の各「前記表面処理剤1」を、それぞれメチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学工業株式会社製の商品名「KF−99−P」)に代えた以外は、それぞれの製造例1〜7の原料粉体を、上記製造例1〜7に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサンで表面処理した各粉体(表1成分15〜21参照)を得た。
[比較例3のフッ素処理粉体の製造例]
上記製造例1〜7の各「前記表面処理剤1」を、それぞれフッ素化合物(旭硝子株式会社製の商品名「AG−530」)に代えた以外は、それぞれの製造例1〜7の原料粉体を、上記製造例1〜7に準じて、フッ素化合物で表面処理した各粉体を得た(表1成分22〜28参照)。
<実施例1〜10及び比較例1〜3:ファンデーション>
表1の実施例1〜10の欄に示す各成分を用いて、下記の組成物製造方法により実施例1〜10の水性多層型ファンデーションを調製した。
また、表1の比較例1〜3の欄に示す各成分を用いて、下記の組成物製造方法により比較例1〜3の水性多層型ファンデーションを調製した。
実施例1〜11及び比較例1〜3の粉体は、上述の[製造例]にて製造したものを使用した。
なお、表1中の各組成物は、精製水にて全量100質量%となるように調製するものである。
[組成物製造方法]
(1)表1中のNo.1〜32の各成分を表1の通り配合して、ローラーにて処理する。
(2)表1中のNo.33〜40の各成分を表1の通り配合して、均一に混合溶解する。
(3)(1)を(2)に加え、ディスパーにて均一分散し、水性多層型ファンデーションを得た。
Figure 2013209306
なお、表1中、No.29〜32は、有機球状粉体であり、「架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体」は、信越化学工業株式会社製の商品名「KSP−100」、「ポリメタクリル酸メチル」は、松本油脂製薬株式会社製の商品名「マツモトマイクロスフェアーM−101」、「ナイロン末」は、ガンツ化成株式会社製の商品名「ガンツパールGPA−550」、「架橋ポリスチレン」は、ガンツ化成株式会社製の商品名「ガンツパールGS−0605」を表す。
また、表1中の「酸化チタン」は、原料酸化チタンが、コールターカウンター法によって測定される平均粒子径100〜1000nmの範囲にあるものを表す。また、「微粒子酸化チタン」は、原料微粒子酸化チタンが、コールターカウンター法によって測定される平均粒子径20〜100nmの範囲にあるものを表す。
<評価方法1>
実施例1〜10、及び比較例1〜3の水性多層型ファンデーションに対して、化粧品評価専門パネル20名に、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」のそれぞれの項目について、各自が以下の評価基準に従って7段階評価し、さらに全パネルの評点の平均点を用いて、以下の判定基準に従って判定した。
「化粧持続性」は、化粧料塗布後、5時間を経過しても化粧膜が崩れることがなく、初期の印象との差が少ないことを表わす。
「隠蔽性」は、しみ、そばかす等を自然に隠すことを表わす。
「肌負担感のなさ」は、使用時のきしみ感、つっぱり感がないことを表わす。
「清涼感」は、使用時に、みずみずしさを感じることを表わす。
「使用時の色変化のなさ」は、化粧料を振とうした直後の外観色と、塗布膜の色が一致していることを表わし、凝集物が少ないことを表わす。
[評価基準]
(評価結果) :(評点)
非常に良好 : 6点
良好 : 5点
やや良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
非常に不良 : 0点
[判定基準]
(評点の平均点) :(判定)
5.0以上 : ◎ 非常に良好
3.5以上〜5.0未満 : ○ 良好
1.5以上〜3.5未満 : △ 不良
1.5未満 : × 非常に不良
実施例1〜10の水性多層型ファンデーションは、化粧持続性、隠蔽性、肌負担感のなさ、清涼感、及び使用時の色変化のなさに優れた水性多層型ファンデーションであった。
比較例1のシリコーン処理粉体を用いた水性多層型ファンデーションは、化粧持続性及び使用時の色変化のなさに劣るものであった。
メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体を用いた比較例2は、化粧持続性、肌負担感のなさ、及び使用時の色変化のなさに劣るものであった。
また、比較例3のフッ素処理粉体を用いた水性多層型ファンデーションは、化粧持続性及び肌負担感のなさに劣るものであった。
<評価方法2>
再分散性は、実施例1〜10及び比較例1〜3の水性多層型ファンデーションをそれぞれガラス規格ビンに入れ、50℃で1週間静置後、ガラス規格ビンを振とうし、粉末分散層の凝集物の有無(混ざり易さ)を確認し、以下の判定基準に従って判定した。
[再分散性の判定基準]
◎:浸とう後、凝集物が観察されない。
○:浸とう後、小さな凝集物がわずかに観察される。
△:浸とうしても、凝集物が分散せず、観察される。
×:浸とうしても、大きな凝集物が分散せず、下層に沈降している。
実施例1、3〜7及び9の水性多層型ファンデーションは、振とう後に凝集物が確認されず、優れた再分散性を示した。また、実施例2、8及び10の水性多層型ファンデーションは、振とう後に小さな凝集物がわずかに確認されたに過ぎず、良好な再分散性を示した。
また、実施例の水性多層型ファンデーションは、pH4.5(実施例8)からpH9.5(実施例6)まで各評価項目で良好な結果が得られ、pHの許容幅が広いことが確認された。
<実施例11>
実施例1の組成において、1,3−ブチレングリコール及びグリセリンを配合せずに実施例1と同様に製造して、水性多層型ファンデーションを得た(実施例11)。この実施例11の水性多層型ファンデーションについても上記同様に評価したところ、化粧持続性、隠蔽性、清涼感、及び使用時の色変化のなさが非常に良好であった。再分散性についても良好であった。肌負担感のなさの項目については、実施例1の方が実施例11と比較して、優れていた。この結果から、さらに、1,3−ブチレングリコール、グリセリン及びエタノール等アルコールを含有させるのが、肌負担感のなさを向上させる点で、好適であることが示された。
次に、本技術を水性多層型ファンデーション以外の水性多層型化粧料に具体化した実施例を説明する。なお、以下の実施例12〜17の各組成物は、精製水にて全量100質量%となるように調製したものである。
後述する実施例12、14及び16では、以下の製造例8による成分(A)の表面被覆処理粉体を用いた。
[製造例8]
イソプロピルアルコール1000gに、「前記表面処理剤1」150gとイソプロピルトリイソステアリルチタネート90gを加え溶解した後、20Lのヘンシェルミキサーに投入した。そこに原料粉体の微粒子酸化亜鉛(テイカ株式会社製の商品名「MICRO ZINC OXIDE MZ−500」)を2760g加え、70℃にて均一分散させた。次に、120℃に加熱し、減圧下で溶媒を留去しながら2時間ほど攪拌した。粉体が乾燥した後、室温まで冷却し、ミキサーから取り出し、アトマイザーにて粉砕した。130℃の恒温槽にて6時間の焼成を行い、表面被覆処理粉体中に5.0%の「前記表面処理剤1」、及び3.0%のイソプロピルトリイソステアリルチタネートで複合表面処理した微粒子酸化亜鉛を得た。
<実施例12:化粧水>
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 0.01
2.精製水 2.5
3.製造例8の複合処理(8%)微粒子酸化亜鉛 0.5
4.塩化アルミニウム(注1) 0.1
5.精製水 残量
6.エタノール 15.0
7.1,3−ブチレングリコール 5.0
8.イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(注2) 0.1
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
(注1:国産化学株式会社製の商品名「塩化アルミニウム(一級)」)
(注2:日本エマルジョン株式会社製の商品名「EMALEX RWIS−150」)
[組成物製造方法]
(1)成分1〜3を混合する。
(2)(1)に成分4〜10を添加、均一に攪拌し、水性多層型の化粧水を得た。
実施例12の化粧水は、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」、「再分散性」に優れた水性多層型の化粧水であった。
<実施例13:化粧下地>
(成分) (%)
1.製造例1の処理(2%)酸化チタン 0.5
2.製造例5の処理(2%)赤酸化鉄 0.05
3.製造例6の処理(2%)黄酸化鉄 0.05
4.1,3−ブチレングリコール 10.0
5.ナイロン末(注3) 3.0
6.グリセリン 3.0
7.エタノール 5.0
8.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2.5
9.トリエタノールアミン 1.5
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 残量
(注3:ガンツ化成株式会社製の商品名「ガンツパールGPA−550」)
[組成物製造方法]
(1)成分1〜5をローラーにて処理する。
(2)成分6〜12を均一に混合溶解する。
(3)(1)を(2)に加え、ディスパーにて均一分散し、水性多層型の化粧下地を得た。
実施例13の化粧下地は、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」、「再分散性」に優れた水性多層型の化粧下地であった。
<実施例14:日焼け止め料>
(成分) (%)
1.製造例8の複合処理(8%)微粒子酸化亜鉛 10.0
2.製造例2の処理(5%)微粒子酸化チタン 5.0
3.1,3−ブチレングリコール 15.0
4.ポリメチルシルセスキオキサンパウダー(注4) 3.0
5.グリセリン 1.0
6.エタノール 10.0
7.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2.5
8.トリエタノールアミン 1.5
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
(注4:モメンティブパフォーマンスマテリアルズジャパン社製の商品名「トスパール2000B」)
[組成物製造方法]
(1)成分1〜4をローラーにて処理する。
(2)成分5〜11を均一に混合溶解する。
(3)(1)を(2)に加え、ディスパーにて均一分散し、水性多層型の日焼け止め料を得た。
実施例14の日焼け止め料は、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」、「再分散性」に優れた水性多層型の日焼け止め料であった。
<実施例15:白粉>
(成分) (%)
1.製造例2の処理(5%)酸化チタン 10.0
2.製造例3の処理(2%)タルク 5.0
3.1,3−ブチレングリコール 15.0
4.架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体パウダー(注5)5.0
5.グリセリン 2.0
6.エタノール 7.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 残量
(注5:信越化学工業株式会社製の商品名「KSP−100」)
[組成物製造方法]
(1)成分1〜4をローラーにて処理する。
(2)成分5〜9を均一に混合溶解する。
(3)(1)を(2)に加え、ディスパーにて均一分散し、水性多層型の白粉を得た。
実施例15の白粉は、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」、「再分散性」に優れた水性多層型の白粉であった。
<実施例16:制汗剤>
(成分) (%)
1.エタノール 56.2
2.製造例8の複合処理(8%)微粒子酸化亜鉛 0.5
3.架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体パウダー(注5)2.0
4.架橋型メチルポリシロキサン混合物(注6) 0.15
5.1,3−ブチレングリコール 1.0
6.防腐剤 0.1
7.香料 0.05
8.液化石油ガス 15.0
9.ジメチルエーテル 25.0
(注6:信越化学工業株式会社制の商品名「KSG−16」)
(製法)
(1)成分1〜7を常温にて均一に混合する。
(2)(1)を60部エアゾール缶に充填後、成分8、9を40%噴入し、制汗剤を得た。
実施例16の制汗剤は、「化粧持続性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「再分散性」に優れた制汗剤であった。
<実施例17:アイシャドウ>
(成分) (%)
1.製造例4の処理(2%)セリサイト 10.0
2.製造例3の処理(2%)タルク 5.0
3.1,3−ブチレングリコール 12.0
4.雲母チタン(注7) 5.0
5.エタノール 8.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 残量
(注7:メルク社製の商品名「TIMORON SUPERSHEEN MP1001」)
[組成物製造方法]
(1)成分1〜3をローラーにて処理する。
(2)成分4〜8を均一に混合溶解する。
(3)(1)を(2)に加え、ディスパーにて均一分散し、水性多層型のアイシャドウを得た。
実施例17のアイシャドウは、「化粧持続性」、「隠蔽性」、「肌負担感のなさ」、「清涼感」、及び「使用時の色変化のなさ」、「再分散性」に優れた水性多層型のアイシャドウであった。
本技術は、以下の構成を取ることも可能である。
〔1〕 2層以上からなる水性相を有し、該水性相の最上層が次の成分(A)を含む粉末分散層である水性多層型化粧料。
(A):式(I)
Figure 2013209306
(式中、各Rは、それぞれ独立して、同一又は別々に、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基を表し、nは5〜40のいずれかの整数を表す)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体。好適には、前記表面被覆処理された酸化チタン、前記表面被覆処理された微粒子酸化チタン、前記表面被覆処理されたタルク、前記表面被覆処理されたセリサイト及び前記表面被覆処理された酸化鉄から選ばれる1種又は2種以上のものである。
〔2〕 前記成分(A)表面被覆処理粉体の含有量が、0.1〜50質量%である前記〔1〕記載の水性多層型化粧料。
〔3〕 さらに成分(B)有機粉体を含有する前記〔1〕又は〔2〕記載の水性多層型化粧料。好適には、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン末及び架橋ポリスチレンから選ばれる1種又は2種以上のものである。
〔4〕 さらに成分(C)アルコールを含有する前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載の水性多層型化粧料。好適には、1価アルコール及び/又は多価アルコールである。さらに好適には、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びジプロピレングルコールから選ばれる1種又は2種以上のものである。
〔5〕 さらに成分(D)pH調整剤を含有する前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の水性多層型化粧料。pH調整剤にてpH(25℃)は4〜10となるように調整するのが好適である。

Claims (5)

  1. 2層以上からなる水性相を有し、該水性相の最上層が次の成分(A)を含む粉末分散層である水性多層型化粧料。
    (A):式(I)
    Figure 2013209306
    (式中、各Rは、それぞれ独立して、同一又は別々に、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは−O−及び−CO−から選ばれる少なくとも1種を有していても良い炭素数2〜7の2価の炭化水素基を表し、nは5〜40のいずれかの整数を表す)で表されるシリコーンリン酸トリエステルの1種又は2種以上を含む表面処理剤により表面被覆処理された粉体。
  2. 前記成分(A)表面被覆処理粉体の含有量が、0.1〜50質量%である請求項1記載の水性多層型化粧料。
  3. さらに成分(B)有機粉体を含有する請求項1又は2記載の水性多層型化粧料。
  4. さらに成分(C)アルコールを含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の水性多層型化粧料。
  5. さらに成分(D)pH調整剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の水性多層型化粧料。
JP2012079097A 2012-03-30 2012-03-30 水性多層型化粧料 Active JP5881162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012079097A JP5881162B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 水性多層型化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012079097A JP5881162B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 水性多層型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013209306A true JP2013209306A (ja) 2013-10-10
JP5881162B2 JP5881162B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=49527530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012079097A Active JP5881162B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 水性多層型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5881162B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019146783A1 (ja) * 2018-01-29 2019-08-01 石原産業株式会社 二酸化チタン水性分散体及びその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06116120A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Kao Corp 水性含粉体化粧料
JP2005281193A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Shiseido Co Ltd 多層型化粧料
JP2007269698A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kose Corp 液状メーキャップ化粧料
JP2008195659A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp 水系二層分離型化粧料
WO2011105076A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 株式会社コーセー シリコーンリン酸トリエステルを含有する粉体分散剤、表面被覆処理粉体及び化粧料
JP2011195571A (ja) * 2010-02-25 2011-10-06 Kose Corp シリコーンリン酸トリエステルを用いた表面被覆処理粉体及びそれを含有する化粧料
JP2011195572A (ja) * 2010-02-25 2011-10-06 Kose Corp シリコーンリン酸トリエステルを含有する粉体分散剤、粉体分散体及びそれを含有する化粧料

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06116120A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Kao Corp 水性含粉体化粧料
JP2005281193A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Shiseido Co Ltd 多層型化粧料
JP2007269698A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kose Corp 液状メーキャップ化粧料
JP2008195659A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp 水系二層分離型化粧料
WO2011105076A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 株式会社コーセー シリコーンリン酸トリエステルを含有する粉体分散剤、表面被覆処理粉体及び化粧料
JP2011195571A (ja) * 2010-02-25 2011-10-06 Kose Corp シリコーンリン酸トリエステルを用いた表面被覆処理粉体及びそれを含有する化粧料
JP2011195572A (ja) * 2010-02-25 2011-10-06 Kose Corp シリコーンリン酸トリエステルを含有する粉体分散剤、粉体分散体及びそれを含有する化粧料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019146783A1 (ja) * 2018-01-29 2019-08-01 石原産業株式会社 二酸化チタン水性分散体及びその製造方法
JPWO2019146783A1 (ja) * 2018-01-29 2021-01-07 石原産業株式会社 二酸化チタン水性分散体及びその製造方法
JP7185143B2 (ja) 2018-01-29 2022-12-07 石原産業株式会社 二酸化チタン水性分散体及びその製造方法
US11702560B2 (en) 2018-01-29 2023-07-18 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Titanium dioxide aqueous dispersion and method for producing same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5881162B2 (ja) 2016-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5740156B2 (ja) 化粧品のための水系スラリー組成物および使用法
CN104490629B (zh) 化妆品
JP2011522771A5 (ja)
US20040122152A1 (en) Viscous compositions containing hydrophobic liquids
JP2013053073A (ja) 化粧料
US20110123580A1 (en) Cosmetic Material and Cosmetic Method for Touch-up
CN107427447A (zh) 美妆用化妆品组合物
JP4870583B2 (ja) 固形粉末化粧料
JP6334237B2 (ja) 口唇化粧料
JP6630508B2 (ja) 乳化化粧料
JP5881162B2 (ja) 水性多層型化粧料
JP4011799B2 (ja) 日焼け止め化粧料
JP6997537B2 (ja) 油中水型乳化化粧料の製造方法
KR100828461B1 (ko) Mq 수지가 코팅된 마이카 복합 분체 및 이를 함유하는롱래쉬형 마스카라 조성물
JP2018070516A (ja) 油中水型乳化化粧料
WO2015072540A1 (ja) テアニンを用いた表面処理粉体及びそれを含有する化粧料
JP2001278982A (ja) 新規高分子およびこれを用いた化粧料
KR101483974B1 (ko) 실리콘/실리카 복합 파우더를 함유한 유중수 메이크업화장료 조성물
JP4142812B2 (ja) 化粧料
JP2000103717A (ja) 固形状化粧料
JP5765846B2 (ja) シリコーンリン酸トリエステルを用いた表面被覆処理粉体及びそれを含有する化粧料
CN109862867B (zh) 水润感优异的彩妆化妆料组合物及其制备方法
JP5615106B2 (ja) 表面処理粉体及びその製造方法並びにそれを含有する化粧料
JP2009286766A (ja) 化粧料
JP4976722B2 (ja) 液状メーキャップ化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5881162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250