JP2013209200A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラ対を追加して設けなくとも、ストレートパスなどのワンウェイパスにおけるシートの良好な搬送性を発揮できる、シート搬送装置を提供する。
【解決手段】押出部24が設けられている。押出部24は、従動ローラ21と同一の回転軸線を中心とした放射状に突出する突出部26を有している。押出部24は、従動ローラ21の回転に伴って回転する。そして、突出部26の先端と回転軸線との間の距離は、その回転軸線と従動ローラ21の周面との間の距離よりも大きい。そのため、シートがワンウェイパス42に送り込まれるときに、たとえシートの後端部が従動ローラ21上に残っても、シートにおける後端部に突出部26が当接して、突出部26からシートに左方向の力が加えられる。
【選択図】図11

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関する。
たとえば、イメージスキャナおよびプリンタには、シートを搬送するシート搬送装置が備えられている。イメージスキャナでは、シート搬送装置により、シートが画像読取部を経由して搬送される。シートが画像読取部を通過する際に、画像読取部により、シートに形成されている画像が読み取られる。プリンタでは、シート搬送装置により、シートが画像形成部を経由して搬送される。シートが画像形成部を通過する際に、画像形成部により、シートに画像が形成される。
シート搬送装置において、シートの排出先を2つのトレイの一方に選択的に切替可能に構成されたものがある。
この構成の一例では、シート搬送装置が収容される筐体の上面および一側面にそれぞれ第1トレイおよび第2トレイが設けられている。シートが搬送される搬送路は、その途中部で、第1トレイに向けて延びるUターンパスと、第2トレイに向けて延びるストレートパスとに分岐している。Uターンパスとストレートパスとの分岐点には、駆動ローラおよび従動ローラが設けられている。従動ローラは、駆動ローラに対して上方から対向している。そして、Uターンパスは、駆動ローラと従動ローラとの接触部分から第1トレイに向けて、U字状に湾曲している。ストレートパスは、駆動ローラと従動ローラとの接触部分から第2トレイに向けて、直線状に延びている。
特開平2−291352号公報
前述の構成では、シートの排出先が第2トレイに切り替えられているときに、シートが排出の途中で停止するおそれがある。たとえば、シートに腰があると、シートの後端部が駆動ローラと従動ローラとに挟まれた状態で、シートの先端部が持ち上がることがある。この場合、シートの後端部が駆動ローラおよび従動ローラから離れると、シートがストレートパスと駆動ローラとに架設された状態となって停止する可能性がある。
そのため、特許文献1に開示されているように、ストレートパスに、シートを第2トレイに確実に排出するためのローラ対を設ける必要がある。ところが、そのローラ対を設けると、装置のサイズがローラ対の設置スペースによって増大する。また、コストアップを招く。
本発明の目的は、ローラ対を追加して設けなくとも、ストレートパスなどのワンウェイパスにおけるシートの良好な搬送性を発揮できる、シート搬送装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、筐体と、前記筐体内に形成され、シートを第1方向に搬送するための共通パスと、前記筐体内に形成され、前記共通パスから送り込まれるシートを前記第1方向と反対方向の第2方向に折り返すための折り返しパスと、前記筐体内に形成され、前記共通パスから送り込まれるシートを前記第1方向に排出するためのワンウェイパスと、前記共通パスから前記折り返しパスおよび前記ワンウェイパスが分岐する位置に配置され、駆動力によって回転し、シートを前記折り返しパスおよび前記ワンウェイパスに選択的に送り込む駆動ローラと、前記駆動ローラの下側に前記駆動ローラに対向して配置され、前記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラと、前記従動ローラと同一の回転軸線を中心とする放射状に突出している突出部を有し、前記従動ローラの回転に伴って回転して、シートを前記ワンウェイパスに押し出す押出部とを含む。前記突出部の先端と前記回転軸線との間の距離は、前記従動ローラの周面と前記回転軸線との間の距離よりも大きい。
共通パスから折り返しパスおよびワンウェイパスが分岐する位置には、駆動ローラおよび従動ローラが配置されている。従動ローラは、駆動ローラに下方から対向している。駆動ローラが駆動力によって回転すると、駆動ローラの回転に伴って、従動ローラが回転する。共通パスを第1方向に搬送されるシートは、駆動ローラおよび従動ローラの回転により、共通パスから折り返しパスまたはワンウェイパスに送り込まれる。
押出部が設けられている。押出部は、従動ローラと同一の回転軸線を中心とした放射状に突出する突出部を有している。押出部は、従動ローラの回転に伴って回転する。そして、突出部の先端と回転軸線との間の距離は、従動ローラの周面と回転軸線との間の距離よりも大きい。そのため、シートがワンウェイパスに送り込まれるときに、たとえシートの後端部が従動ローラ上に残っても、シートにおける第1方向の上流側の端部に突出部が当接して、突出部からシートに第1方向の力が加えられる。その結果、シートがワンウェイパスに押し出される。よって、ローラ対を追加して設けなくとも、ワンウェイパスにおけるシートの良好な搬送性を発揮することができる。
従動ローラに対して共通パス側において、従動ローラに対して上下方向および第1方向に直交する幅方向の外側には、共通パスの下面に対して上方に突出し、従動ローラの回転軸線よりも高く、かつ、従動ローラの周面の最上位置よりも低い上流側凸部が設けられていることが好ましい。
上流側凸部が共通パスの下面よりも上方に突出しているので、共通パスにおけるシートの搬送に伴って、シートにおける第1方向の下流側の端部が上流側凸部に乗り上がる。そして、シートにおける第1方向の下流側の端部は、上流側凸部上を従動ローラに向けて移動する。これにより、シートにおける第1方向の下流側の端部を従動ローラの周面上に良好に案内することができる。その結果、シートにおける第1方向の下流側の端部を駆動ローラと従動ローラとの接触部分に良好に導き入れることができる。
従動ローラに対してワンウェイパス側において、従動ローラに対して幅方向の外側には、ワンウェイパスの下面に対して上方に突出し、従動ローラの回転軸線よりも高く、かつ、従動ローラの周面の最上位置よりも低い下流側凸部が設けられていることが好ましい。
下流側凸部がワンウェイパスの下面よりも上方に突出しているので、シートがワンウェイパスに送り込まれた後に、そのシートにおける第1方向の上流側の端部が従動ローラに接触することを防止できる。
ワンウェイパスが第1方向における上流側の端部よりも下流側の端部が上方に位置するように傾斜している場合、下流側凸部が設けられることは、シートと従動ローラとの接触を防止する点でとくに有効である。
上流側凸部と下流側凸部との間には、従動ローラの回転支点となるローラ軸を保持するローラ軸保持部が設けられていてもよい。
下流側凸部は、押出部よりも第1方向における下流側に突出していることが好ましい。
これにより、シートがワンウェイパスに送り込まれた後に、そのシートにおける第1方向の上流側の端部が押出部に接触することを防止できる。
駆動ローラが幅方向に間隔を空けて複数設けられる場合、従動ローラは、筐体における幅方向の中央に最も近い1つの駆動ローラに対向して配置されていてもよい。
本発明によれば、ローラ対を追加して設けなくとも、ワンウェイパスにおけるシートの良好な搬送性を発揮することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1の左前上方から見た斜視図であり、トレイ3が使用位置に配置された状態を示す。 図2は、図1に示される前記画像読取装置1の断面図である。 図3は、前記画像読取装置1の左前上方から見た斜視図であり、排出カバー4が開かれた状態を示す。 図4は、図3に示される前記画像読取装置1の断面図である。 図5は、前記画像読取装置1の左前上方から見た斜視図であり、メンテナンスカバー6が開かれた状態を示す。 図6は、図5に示される前記画像読取装置1の断面図である。 図7は、前記画像読取装置1の左前上方から見た斜視図であり、排出カバー4およびメンテナンスカバー6が開かれた状態を示す。 図8は、図6に示される前記画像読取装置1の断面図である。 図9は、前記画像読取装置1の筐体2内の左端部の斜視図である。 図10は、前記画像読取装置1の第2LFローラ19の近傍の断面図であり、フラッパ45が折り返しパス41に沿って延びた状態を示す。 図11は、前記画像読取装置1の第2LFローラ19の近傍の断面図であり、前記フラッパ45が前記ワンウェイパス42に沿って延びた状態を示す。 図12は、前記筐体2の下部の斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<画像読取装置の外観構成>
図1に示されるように、画像読取装置1は、平面視略矩形状をなしている。画像読取装置1は、たとえば、不図示のプリンタ上に取り付けられる。そして、画像読取装置1は、そのプリンタとともに、コンパクトサイズの複合機を構成する。
なお、平面視における画像読取装置1の長手方向を左右方向と規定する。また、平面視における画像読取装置1の長手方向と直交する方向を前後方向と規定する。複合機が水平面上に載置された状態で、左右方向および前後方向と直交する方向は、上下方向である。図1以降の各図では、図面の理解を助けるために、その規定された方向を矢印で示す。また、以降の説明において、左側から右側に向かう方向が第1方向の一例である。この場合に、右側が第1方向の上流側となり、左側が第1方向の下流側となる。
画像読取装置1は、筐体2を備えている。
筐体2には、トレイ3が取り付けられている。トレイ3は、不使用位置と使用位置とに変位可能である。トレイ3の外面は、不使用位置において、筐体2の上面の左右方向の中央部をなす。トレイ3が不使用位置から使用位置に変位されるときには、不使用位置に配置されたトレイ3の左端部が持ち上げられて、トレイ3が右端部を支点に右側に回動される。トレイ3は、使用位置において、図1および図2に示されるように、右上がりに傾斜して延びる。
筐体2の左側面には、排出カバー4が設けられている。排出カバー4は、前後方向に延びる回動軸61を中心とする回動によって開閉される。排出カバー4は、前後方向に筐体2の左側面よりも短い幅で延びる略矩形板状をなしている。
回動軸61は、排出カバー4の下端縁に沿って延びている。排出カバー4が閉じられた状態で、排出カバー4の外面は、図1および図2に示されるように、筐体2の左側面の前後方向の中央部をなす。排出カバー4が開かれた状態で、排出カバー4は、図3および図4に示されるように、水平面に対して約50°の角度で左上がりに傾斜して延びる。この状態で、排出カバー4は、図4に示されるように、後述するワンウェイパス42に対して、ワンウェイパス42と平行な方向D1からワンウェイパス42と垂直な方向D2に近づくように屈曲して延びる。排出カバー4が開かれた状態で、筐体2と排出カバー4とにより、排出口5が形成される。
筐体2の上面の左端部には、メンテナンスカバー6が設けられている。メンテナンスカバー6は、前後方向に延びる回動軸62を中心とする回動によって開閉される。メンテナンスカバー6は、前後方向の長さL1が筐体2の上面の前後方向の長さとほぼ等しい略矩形板状をなしている。これにより、図1に示されるように、メンテナンスカバー6の前後方向の長さL1は、筐体2の左側面よりも前後方向に小幅である排出カバー4の前後方向の長さL2よりも大きい。
回動軸62は、メンテナンスカバー6の右端縁に沿って延びている。メンテナンスカバー6が閉じられた状態で、メンテナンスカバー6の外面は、図1および図2に示されるように、筐体2の上面の左端部をなす。メンテナンスカバー6が開かれた状態で、メンテナンスカバー6は、図5および図6に示されるように、左上がりに傾斜して延びる。この状態で、筐体2とメンテナンスカバー6とにより、メンテナンス開口7が形成される。そして、メンテナンス開口7が形成されることにより、後述する折り返しパス41およびワンウェイパス42が露出する。
また、図7および図8に示されるように、排出カバー4およびメンテナンスカバー6の両方が開かれた状態では、排出口5とメンテナンス開口7とが連通する。これにより、排出口5およびメンテナンス開口7からなる大きな開口が形成され、筐体2の内部がさらに見やすい状態となる。
一方、図1および図2に示されるように、排出カバー4およびメンテナンスカバー6の両方が閉じられた状態において、排出カバー4の上端縁とメンテナンスカバー6の左端縁とは、互いに突き合わされて、ほぼ隙間のない状態で、それぞれ前後方向に延びる。
メンテナンスカバー6の左端部における前後方向の中央部には、指挿入部8が形成されている。指挿入部8は、平面視において、メンテナンスカバー6の左端縁から矩形状に切りかかれた形状をなしている。また、指挿入部8は、図7および図8に示されるように、メンテナンスカバー6の上面から下方に凹み、上方および左方に開放される凹部をなしている。排出カバー4およびメンテナンスカバー6の両方が閉じられた状態において、指挿入部8に指先が入れられて、指先で排出カバー4の上端部が左方に押されることにより、排出カバー4が開かれる。また、排出カバー4およびメンテナンスカバー6の両方が閉じられた状態において、指挿入部8に指先が入れられて、指先でメンテナンスカバー6の左端部が上方に引き上げられることにより、メンテナンスカバー6が開かれる。
画像読取装置1は、落下防止部材65を備えている。落下防止部材65は、排紙カバー4が閉じられた状態では、排紙カバー4に収納されている。落下防止部材65は、排紙カバー4が開かれた状態において、図3、図4、図7および図8に示すように、前側を向く収納位置から上側を向く展開位置へ回動可能となる。
落下防止部材65は、延出部66と、ストッパ67とを備える。延出部66は、落下防止部材65が展開位置に位置している状態において、左上側へ延出する形状をなしている。ストッパ67は、落下防止部材65が展開位置に位置している状態において、延出部66から右上側に突出している。ストッパ67は、後述するワンウェイパス42を通過して排紙される葉書などに当接可能である。ストッパ67と葉書などが当接することにより、ストッパ67は、ワンウェイパス42を通過して排紙される葉書等が画像読取装置1の外部に落下することを抑制することができる。
<画像読取装置の内部構成>
筐体2内には、トレイ3が使用位置に配置されることによって露出する部分に、供給部11および排出部12が設けられている。
供給部11は、排出部12の下方に位置している。供給部11の上面は、右端部を除いて、前後方向および左右方向に延びる平面に形成されている。供給部11の上面の右端部は、下方に凸となるように緩やかに湾曲しつつ右上がりに傾斜している。そして、供給部11の上面の右端部は、使用位置に配置されたトレイ3の内面の下端部に微小な隙間を空けて接続される。
供給部11には、1対のシート幅ガイド13が設けられている。1対のシート幅ガイド13は、互いに前後方向に対向している。1対のシート幅ガイド13は、それらの間の中央を基準として、互いに同じ移動量で近接および離間可能に構成されている。
1対のシート幅ガイド13が互いに最も近接した状態では、図3に示されるように、それらの間の間隔が欧米名刺サイズの短辺の長さとほぼ同じ最小幅となる。この状態で、1対のシート幅ガイド13の間に、欧米名刺サイズのシートが右側から差し込まれることにより、そのシートが供給部11上にセンタ基準で載置される。
1対のシート幅ガイド13が互いに最も離間した状態では、図1に示されるように、それらの間の間隔がリーガルサイズの短辺の長さとほぼ同じ最大幅となる。この状態で、1対のシート幅ガイド13の間に、リーガルサイズのシートが右側から差し込まれることにより、そのシートが供給部11およびトレイ3上にセンタ基準で載置される。
また、欧米名刺サイズよりも大きく、リーガルサイズよりも小さいサイズのシートが供給部11上に載置されるときには、そのシートの前後方向の幅に合わせて、1対のシート幅ガイド13の間の間隔が調節される。
排出部12は、供給部11の上方に、供給部11と間隔を空けて設けられている。排出部12は、前後方向および左右方向に延びる矩形板状をなしている。排出部12上には、シートが筐体2内から右側に向けて排出される。そして、そのシートの右端部は、排出部12を越えて、トレイ3上に載置される。シートの左端部は、排出部12上に残って、排出部12上に載置される。シートの左端部が排出部12上に残るので、そのシートは、供給部11およびトレイ3上にそれらに跨がって載置されているシートと重なり合わない。
筐体2の内部には、図2、図4、図6および図8に示されるように、共通パス14が形成されている。共通パス14は、供給部11の左端部から左方に延び、屈曲して左下方に傾斜して延び、さらに屈曲して左方に延びている。
共通パス14に沿って、供給ローラ15、分離ローラ16、第1LFローラ17、従動ローラ18、第2LFローラ19および従動ローラ20,21が設けられている。
供給ローラ15は、共通パス14の入口に配置されている。供給ローラ15は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
分離ローラ16は、供給ローラ15に対して左方に間隔を空けて設けられている。分離ローラ16は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。分離ローラ16の上方には、分離片22が設けられている。分離片22は、たとえば、ゴムからなる。分離片22は、分離ローラ16の周面に上方から弾性的に当接している。
第1LFローラ17および従動ローラ18は、共通パス14における左下方に傾斜した部分を挟んで対向して配置されている。第1LFローラ17および従動ローラ18は、それぞれ前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。従動ローラ18の周面は、第1LFローラ17の周面に下方から当接している。
第2LFローラ19および従動ローラ20,21は、共通パス14の出口付近に配置されている。
駆動ローラの一例としての第2LFローラ19は、図9に示されるように、前後方向に3個設けられている。3個の第2LFローラ19は、前後方向に延びる共通の回転軸23に、互いに間隔を空けて取り付けられている。中央の第2LFローラ19は、筐体2の前後方向の中央部に配置されている。回転軸23の両端部は、筐体2に回転可能に保持されている。これにより、3個の第2LFローラ19は、回転軸23を中心に回転可能に設けられている。
従動ローラ20は、図2、図4、図6および図8に示されるように、各第2LFローラ19に共通パス14を挟んで対向して配置されている。従動ローラ20は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。従動ローラ20の周面は、各第2LFローラ19の周面の最下点よりも少し右側の位置に当接している。
従動ローラ21は、図9に示されるように、中央の第2LFローラ19に共通パス14を挟んで対向して配置されている。前後の各第2LFローラ19に対しては、従動ローラ21は設けられていない。従動ローラ21は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。従動ローラ21の周面は、中央の第2LFローラ19の周面の最下点よりも少し左側の位置に当接している。
なお、従動ローラ21が中央の第2LFローラ19のみに対向して設けられているのは、後述するように、排出カバー4が開かれて、葉書等がワンウェイパス42を通される際に、その葉書等を第2LFローラ19と従動ローラ21とによって搬送するためである。
従動ローラ21の前後方向の両側には、押出部24が設けられている。押出部24は、図10および図11に示されるように、円板状の本体部25と、本体部25の周縁から放射状に突出する複数の突出部26とを一体的に有している。本体部25の中心には、従動ローラ21と共通のローラ軸の一例としての回転軸27が相対回転不能に挿通されている。
共通パス14の出口付近において、共通パス14の前後方向の両外側には、図10および図11に示されるように、板状の上流側凸部28および下流側凸部29が設けられている。
上流側凸部28は、回転軸27の右側で左右方向に延びている。上流側凸部28は、共通パス14の下面よりも上方に突出している。そして、上流側凸部28は、前方から見たときに、その突出量が左側ほど大きくなる三角形状をなしている。図10に示されるように、上流側凸部28の最高点の位置P3は、従動ローラ21の回転軸線、つまり回転軸27の中心線の位置P1よりも高く、従動ローラ21の周面の最上位置P4よりも低い。
下流側凸部29は、回転軸27の左側で左右方向に延びている。下流側凸部28は、共通パス14の下面よりも上方に突出している。下流側凸部28の上端縁の位置P2は、回転軸27の中心軸線の位置P1よりも高く、従動ローラ21の周面の最上位置P4よりも低い位置で、左右方向に延びている。また、下流側凸部29の後端縁は、押出部24よりも左側に位置している。
そして、上流側凸部28と下流側凸部29との間には、回転軸27の端部を回転可能に保持するローラ軸保持部の一例としての軸保持部30が形成されている。これにより、従動ローラ21および押出部24は、回転軸27を支点として回転可能に設けられている。そして、押出部24の突出部26の先端と押出部24の回転軸線との間の距離P1−P5は、その回転軸線と従動ローラ21の周面との間の距離P1−P4よりも大きい。
共通パス14は、図2、図4、図6および図8に示されるように、第1LFローラ17と第2LFローラ19との間において、第1コンタクトガラス31および第2コンタクトガラス32上を経由している。
第1コンタクトガラス31は、供給部11の下方において、左右方向に長く延びる矩形薄板状をなしている。第1コンタクトガラス31の前後方向の幅は、共通パス14の前後方向の幅とほぼ等しい。共通パス14は、第1コンタクトガラス31の左端部の上方を経由している。
第1コンタクトガラス31の下方には、CIS(Contact Image Sensor)モジュール33が左右方向に移動可能に設けられている。CISモジュール33の内部には、たとえば、LED光源、レンズおよびイメージセンサなどが設けられている。CISモジュール33は、通常、第1コンタクトガラス31の左端部と対向する位置に配置されている。
なお、筐体2は、上下2分割に構成されている。筐体2の上部の後端部は、不図示のヒンジを介して下部の後端部と連結されている。これにより、筐体2の上部は、ヒンジを支点に下部に対して揺動可能に設けられている。筐体2の上部の前端部が持ち上げられると、第1コンタクトガラス31が露出する。そして、第1コンタクトガラス31上に原稿を載置して、CISモジュール33に原稿の画像を読み取らせることができるようになっている。
第2コンタクトガラス32は、共通パス14に上方から対向している。第2コンタクトガラス32は、前後方向に長い矩形薄板状をなしている。第1コンタクトガラス31の前後方向の幅は、共通パス14の前後方向の幅とほぼ等しい。
第2コンタクトガラス32の上方には、CISモジュール34が左右方向に移動可能に設けられている。CISモジュール34の内部には、たとえば、LED光源、レンズおよびイメージセンサなどが設けられている。
筐体2の内部には、折り返しパス41およびワンウェイパス42が形成されている。
折り返しパス41は、メンテナンスカバー6の内面がなすカバー側搬送ガイド43と第2LFローラ19の周面および筐体2内に設けられた筐体側搬送ガイド63の上面とによって形成される。筐体側搬送ガイド63は、薄板状をなしている。筐体側搬送ガイド63は、第2LFローラ19の周面の最上位置に対して右側に微小な間隔を空けた位置から右方に延びている。筐体側搬送ガイド63の右端部は、排出部12の左端部に対して左側に微小な間隔を空けた位置に配置されている。これにより、折り返しパス41は、共通パス14の出口から第2LFローラ19の周面に沿って上方に湾曲し、第2LFローラ19の周面の最上位置から右方に延びている。折り返しパス41の出口は、排出部12の左端部の近傍に配置されている。折り返しパス41の前後方向の幅は、共通パス14の前後方向の幅とほぼ等しい。
第2LFローラ19の左上方には、折り返しパス41を挟んで、従動ローラ44が配置されている。従動ローラ44は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。従動ローラ44の周面は、第2LFローラ19の周面に左上方から当接している。
ワンウェイパス42は、共通パス14の出口から左上方に傾斜して延びている。
具体的には、従動ローラ21の左側に、搬送ガイド64が設けられている。搬送ガイド64は、薄板状をなしている。搬送ガイド64は、従動ローラ21の周面における上下方向の中央位置の近傍から左方に少し延び、左上方に屈曲して延びている。搬送ガイド64の左端部は、排出カバー4の下端部の近傍に配置されている。また、搬送ガイド64の前後方向の長さは、図9に示されるように、前側の第2LFローラ19の後端面と後側の第2LFローラ19の前端面との間の間隔よりもわずかに小さい。そして、ワンウェイパス42は、搬送ガイド64の右端部と後述するフラッパ45との間から搬送ガイド64の上面に沿って左上方に延びる空間として形成されている。
これにより、ワンウェイパス42の入口は、共通パス14の出口における前後方向の中央部に対向している。ワンウェイパス41の前後方向の幅は、共通パス14の前後方向の幅よりも小さい。ワンウェイパス42の出口は、排出カバー4の下端部の近傍に配置されている。ワンウェイパス42の水平面に対する傾斜角度は、排出カバー4が開かれた状態における排出カバー4の水平面に対する傾斜角度よりも小さく、たとえば、20°である。
そして、折り返しパス41とワンウェイパス42との分岐部分には、フラッパ45が配置されている。フラッパ45は、前後方向に延びる揺動軸線を中心に、図10に示される姿勢と図11に示される姿勢とに揺動可能に設けられている。図10に示される姿勢のフラッパ45は、折り返しパス41に沿って延び、その下端部がワンウェイパス42を塞ぐように配置される。図11に示される姿勢のフラッパ45は、ワンウェイパス42に沿って延び、その右端部が折り返しパス41を塞ぐように配置される。図11に示される姿勢のフラッパ45は、共通パス14からワンウェイパス42へのシートの進入を許容する。
フラッパ45は、排出カバー4の開閉に連動して、図10に示される姿勢と図11に示される姿勢とに切り替えられる。具体的には、排出カバー4の開閉に連動してフラッパ45を揺動させるために、図2、図4、図6および図8に示されるように、リンク機構46が設けられている。このリンク機構46の働きにより、排出カバー4が閉じられているときに、フラッパ45が図10に示される姿勢をなし、排出カバー4が開かれているときに、フラッパ45が図11に示される姿勢をなす。
筐体2の左後角部には、図12に示されるように、スペース48が生じている。具体的には、図12には、搬送ガイド64が取り外された状態が示されており、スペース48は、搬送ガイド64の後端縁と筐体2の後壁47との間に、ワンウェイパス42として使用されない空間として形成されている。このスペース48を有効に利用すべく、スペース48には、供給ローラ15、分離ローラ16、第1LFローラ17および第2LFローラ19を駆動するための駆動源であるモータ49が配置されている。
また、図2、図4、図6および図8に示されるように、ワンウェイパス42の右端部の下方には、ワンウェイパス42が右上がりに傾斜することにより、スペース50が生じている。画像読取装置1は、左右方向に延びる揺動軸線を中心とする揺動により、水平面に沿った位置と、その前端部が不図示のプリンタに対して持ち上がった位置とに変位可能に設けられている。そして、スペース50を有効に利用すべく、スペース50には、画像読取装置1の前端部が不図示のプリンタに対して持ち上がった状態で画像読取装置1を支持するための支持アーム51が収容されている。
さらに、図9に示されるように、ワンウェイパス42の前後方向の両側には、被係止部52が立設されている。被係止部52は、直方体形状をなしている。各被係止部52の前後方向の内側の面には、矩形状の凹部53が形成されている。そして、各被係止部52に対応して、メンテナンスカバー6の内面には、図5に示されるように、鉤状の係止部54が形成されている。メンテナンスカバー6が閉じられたときに、係止部54の先端部が凹部53に入り込み、係止部54が被係止部52に係止される。これにより、メンテナンスカバー6の閉じられた状態が保持される。
<画像読取動作1>
画像読取装置1では、ADF(Auto Document Feeder)機能を使用して、シートの両面に形成されている画像を並行して読み取ることができる。また、シートの一方面および他方面に形成されている画像を選択的に読み取ることができる。以下、シートの搬送および画像の読取りについて時系列的に説明する。
たとえば、シートがA4サイズの用紙である場合、排出カバー4が閉じられる。図1に示されるように、トレイ3が筐体2に対して開けられた状態で、1対のシート幅ガイド13の間の間隔がおおよそA4サイズの短辺の長さに合わされる。その後、シートが1対のシート幅ガイド13の間に右側から差し込まれる。1対のシート幅ガイド13の間の間隔が、差し込まれたシートの前後方向の長さに合わされる。こうして、シートが供給部11およびトレイ3上に載置される。
シートの先端部は、供給ローラ15の周面上に配置される。供給ローラ15が前側から見て反時計回りに回転されると、供給部11上の最下のシートの下面と供給ローラ15の周面との摩擦力により、そのシートが共通パス14に送り込まれる。
分離ローラ16は、前側から見て反時計回りに回転されている。シートの先端が分離ローラ16の周面と分離片22との接触部分に当接すると、分離ローラ16の回転により、シートが分離ローラ16の周面と分離片22との間に引き込まれる。シートが分離ローラ16の周面および分離片22から受ける摩擦力により、シートが1枚ずつに確実に分離される。そして、1枚のシートが分離ローラ16の周面と分離片22との間を通過する。
第1LFローラ17は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ18は、第1LFローラ17の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。シートの先端が第1LFローラ17の周面と従動ローラ18の周面との接触部分に当接すると、第1LFローラ17の回転により、シートの先端部が第1LFローラ17の周面と従動ローラ18の周面との間に引き込まれる。そして、第1LFローラ17からシートに搬送力が付与される。
シートの搬送が進むと、シートの下面が第1コンタクトガラス31に対向する。そして、CISモジュール33から第1コンタクトガラス31上のシートの下面に光が照射される。シートの下面での反射光がCISモジュール33のイメージセンサに受けられることにより、シートの下面に形成されている画像の読取りが達成される。
また、シートの下面が第2コンタクトガラス32に対向する。そして、CISモジュール34から第2コンタクトガラス32上のシートの上面に光が照射される。シートの上面での反射光がCISモジュール34のイメージセンサに受けられることにより、シートの上面に形成されている画像の読取りが達成される。
その後、シートの先端は、第2LFローラ19の周面と従動ローラ20の周面との接触部分に当接する。第2LFローラ19は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ20は、第2LFローラ19の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。これにより、シートの先端部が第2LFローラ19の周面と従動ローラ20の周面との間に引き込まれる。そして、第2LFローラ19からシートに搬送力が付与される。
次いで、シートの先端は、第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との接触部分に当接する。従動ローラ21は、第2LFローラ19の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。これにより、シートの先端部が第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との間に引き込まれる。そして、第2LFローラ19からシートに搬送力が付与される。
このとき、排出カバー4が閉じられているので、フラッパ45が図10に示される姿勢をなしている。そのため、第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との間から送り出されるシートは、その先端がフラッパ45に沿って移動することにより、折り返しパス41内を搬送される。
折り返しパス41内を搬送されるシートは、第2LFローラ19の周面と従動ローラ44の周面との接触部分に向けて移動する。従動ローラ44は、第2LFローラ19の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。シートの先端が第2LFローラ19の周面と従動ローラ44の周面との接触部分に当接すると、シートの先端部が第2LFローラ19の周面と従動ローラ44の周面との間に引き込まれる。そして、第2LFローラ19からシートに搬送力が付与される。
その後、シートの後端が第2LFローラ19の周面と従動ローラ44の周面との接触部分から離れると、シートが排出部12およびトレイ3上にそれらに跨がった状態に排出される。
<画像読取動作2>
たとえば、シートが葉書等のコシのあるシートである場合、排出カバー4が開かれる。図1に示されるように、トレイ3が筐体2に対して開けられた状態で、1対のシート幅ガイド13の間の間隔がおおよそ葉書等の短辺の長さに合わされる。その後、シートが1対のシート幅ガイド13の間に右側から差し込まれる。1対のシート幅ガイド13の間の間隔が、差し込まれたシートの前後方向の長さに合わされる。こうして、葉書等のシートが供給部11上に載置される。
シートの先端部は、供給ローラ15の周面上に配置される。供給ローラ15が前側から見て反時計回りに回転されると、シートの下面と供給ローラ15の周面との摩擦力により、そのシートが共通パス14に送り込まれる。
分離ローラ16は、前側から見て反時計回りに回転されている。シートの先端が分離ローラ16の周面と分離片22との接触部分に当接すると、分離ローラ16の回転により、シートが分離ローラ16の周面と分離片22との間に引き込まれる。そして、シートが分離ローラ16の周面と分離片22との間を通過する。
第1LFローラ17は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ18は、第1LFローラ17の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。シートの先端が第1LFローラ17の周面と従動ローラ18の周面との接触部分に当接すると、第1LFローラ17の回転により、シートの先端部が第1LFローラ17の周面と従動ローラ18の周面との間に引き込まれる。そして、第1LFローラ17からシートに搬送力が付与される。
シートの搬送が進むと、シートの下面が第1コンタクトガラス31に対向する。そして、CISモジュール33から第1コンタクトガラス31上のシートの下面に光が照射される。シートの下面での反射光がCISモジュール33のイメージセンサに受けられることにより、シートの下面に形成されている画像の読取りが達成される。
また、シートの下面が第2コンタクトガラス32に対向する。そして、CISモジュール34から第2コンタクトガラス32上のシートの上面に光が照射される。シートの上面での反射光がCISモジュール34のイメージセンサに受けられることにより、シートの上面に形成されている画像の読取りが達成される。
その後、シートの先端は、第2LFローラ19の周面と従動ローラ20の周面との接触部分に当接する。第2LFローラ19は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ20は、第2LFローラ19の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。これにより、シートの先端部が第2LFローラ19の周面と従動ローラ20の周面との間に引き込まれる。そして、第2LFローラ19からシートに搬送力が付与される。
次いで、シートの先端は、第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との接触部分に当接する。従動ローラ21は、第2LFローラ19の回転に伴って、前側から見て反時計回りに従動回転している。これにより、シートの先端部が第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との間に引き込まれる。そして、第2LFローラ19からシートに搬送力が付与される。
このとき、排出カバー4が開かれているので、フラッパ45が図11に示される姿勢をなしている。つまり、フラッパ45により、共通パス14からワンウェイパス42へのシートの進入が許容されるため、第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との間から送り出されるシートは、ワンウェイパス42を搬送される。
その後、シートの後端が第2LFローラ19の周面と従動ローラ21の周面との接触部分から離れると、シートの先端部が排出カバー4上に配置された状態に排出される。
このとき、シートの腰が強いために、シートの先端部が排出カバー4またはワンウェイパス42の下面に当接し、シートの後端部が従動ローラ21の周面上に残った状態になることがある。この場合、従動ローラ21とともに回転する押出部24の突出部26がシートの後端部に当接し、シートの後端部が突出部26によって左側に押される。その結果、シートの後端部が従動ローラ21の周面上から落下し、シートの排出が完了する。
<作用効果>
以上のように、共通パス14から折り返しパス41およびワンウェイパス42が分岐する位置には、第2LFローラ19および従動ローラ21が配置されている。従動ローラ21は、第2LFローラ19に下方から対向している。第2LFローラ19が駆動力によって回転すると、第2LFローラ19の回転に伴って、従動ローラ21が回転する。共通パス14を左方に搬送されるシートは、第2LFローラ19および従動ローラ21の回転により、共通パス14から折り返しパス41またはワンウェイパス42に送り込まれる。
押出部24が設けられている。押出部24は、従動ローラ21と同一の回転軸線を中心とした放射状に突出する突出部26を有している。押出部24は、従動ローラ21の回転に伴って回転する。そして、突出部26の先端と回転軸線との間の距離は、その回転軸線と従動ローラ21の周面との間の距離よりも大きい。そのため、シートがワンウェイパス42に送り込まれるときに、たとえシートの後端部が従動ローラ21上に残っても、シートにおける後端部に突出部26が当接して、突出部26からシートに左方向の力が加えられる。その結果、シートがワンウェイパス42に押し出される。よって、ローラ対を追加して設けなくとも、ワンウェイパス42におけるシートの良好な搬送性を発揮することができる。
従動ローラ21に対して共通パス14側において、従動ローラ21に対して前後方向の外側には、上流側凸部28が設けられている。
上流側凸部28が共通パス14の下面よりも上方に突出しているので、共通パス14におけるシートの搬送に伴って、シートの前端部が上流側凸部28に乗り上がる。そして、シートの前端部は、上流側凸部28上を従動ローラ21に向けて移動する。これにより、シートの前端部を従動ローラ21の周面上に良好に案内することができる。その結果、シートの前端部を第2LFローラ19と従動ローラ21との接触部分に良好に導き入れることができる。
従動ローラ21に対してワンウェイパス42側において、従動ローラ21に対して前後方向の外側には、下流側凸部29が設けられている。
下流側凸部29がワンウェイパス42の下面よりも上方に突出しているので、シートがワンウェイパス42に送り込まれた後に、そのシートの後端部が従動ローラ21に接触することを防止できる。
上流側凸部28と下流側凸部29との間には、従動ローラ21の回転軸27を保持する軸保持部30が形成されている。
下流側凸部29は、押出部24よりも左側に位置している。
これにより、シートがワンウェイパス42に送り込まれた後に、そのシートの後端部が押出部24に接触することを防止できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、画像読取装置1は、不図示のプリンタとともに、コンパクトサイズの複合機を構成するとした。しかしながら、画像読取装置1は、それ単体で、1つの製品とされてもよい。
また、コシのあるシートの一例として、葉書を挙げたが、これに限らず、例えば、名刺、及びクレジットカード等であってもよい。また、ワンウェイパス42内を搬送させるシートの一例としてコシのあるシートを挙げたが、これに限らず、例えば、レシートのようなコシのないシート等であってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 画像読取装置
2 筐体
14 共通パス
19 第2LFローラ
21 従動ローラ
24 押出部
26 突出部
27 回転軸
28 上流側凸部
29 下流側凸部
30 軸保持部
41 折り返しパス
42 ワンウェイパス

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に形成され、シートを第1方向に搬送するための共通パスと、
    前記筐体内に形成され、前記共通パスから送り込まれるシートを前記第1方向と反対方向の第2方向に折り返すための折り返しパスと、
    前記筐体内に形成され、前記共通パスから送り込まれるシートを前記第1方向に排出するためのワンウェイパスと、
    前記共通パスから前記折り返しパスおよび前記ワンウェイパスが分岐する位置に配置され、駆動力によって回転し、シートを前記折り返しパスおよび前記ワンウェイパスに選択的に送り込む駆動ローラと、
    前記駆動ローラの下側に前記駆動ローラに対向して配置され、前記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラと、
    前記従動ローラと同一の回転軸線を中心とする放射状に突出している突出部を有し、前記従動ローラの回転に伴って回転して、シートを前記ワンウェイパスに押し出す押出部とを含み、
    前記突出部の先端と前記回転軸線との間の距離は、前記従動ローラの周面と前記回転軸線との間の距離よりも大きい、シート搬送装置。
  2. 前記従動ローラに対して前記共通パス側において、前記従動ローラに対して上下方向および前記第1方向に直交する幅方向の外側に設けられ、前記共通パスの下面に対して上方に突出し、前記従動ローラの回転軸線よりも高く、かつ、前記従動ローラの周面の最上位置よりも低い上流側凸部をさらに含む、請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記従動ローラに対して前記ワンウェイパス側において、前記従動ローラに対して前記幅方向の外側に設けられ、前記ワンウェイパスの下面に対して上方に突出し、前記従動ローラの回転軸線よりも高く、かつ、前記従動ローラの周面の最上位置よりも低い下流側凸部をさらに含む、請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記従動ローラの回転支点となるローラ軸と、
    前記上流側凸部と前記下流側凸部との間に設けられ、前記ローラ軸を保持するローラ軸保持部とをさらに含む、請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記従動ローラに対して前記ワンウェイパス側において、前記従動ローラに対して上下方向および前記第1方向に直交する幅方向の外側に設けられ、前記ワンウェイパスの下面に対して上方に突出し、前記従動ローラの回転軸線よりも高く、かつ、前記従動ローラの周面の最上位置よりも低い下流側凸部をさらに含む、請求項1に記載のシート搬送装置。
  6. 前記ワンウェイパスは、前記ワンウェイパスの前記第1方向における上流側の端部よりも、前記ワンウェイパスの前記第1方向における下流側の端部が上方に位置するように傾斜している、請求項3〜5のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記下流側凸部は、前記押出部よりも前記第1方向における下流側に突出している、請求項3〜6のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記駆動ローラは、前記従動ローラに対して上下方向および前記第1方向に直交する幅方向に間隔を空けて、複数設けられ、
    前記従動ローラは、前記筐体における前記幅方向の中央に最も近い1つの前記駆動ローラに対向して配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
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