JP2014097887A - 画像読取装置およびシート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体から排出されるシートの落下を抑制することができる、画像読取装置およびシート搬送装置を提供する。
【解決手段】筐体2から排出されるシートLは、第1受け部91および第2受け部93に受けられる。第2受け部93は、第1受け部91の左側に設けられている。第2受け部93は、前後方向において、中央の第2LFローラ31の後側に位置する。そのため、筐体2から排出されるシートLが第1受け部91上から第2受け部93上に差し掛かると、シートLの後側に片寄った部分が第2受け部93から摩擦力を受ける。また、突出部92が第1受け部91に設けられている。突出部92は、第2LFローラ31の前側に設けられている。そのため、シートLの前側に片寄った部分が突出部92から摩擦力を受ける。
【選択図】図9B
【解決手段】筐体2から排出されるシートLは、第1受け部91および第2受け部93に受けられる。第2受け部93は、第1受け部91の左側に設けられている。第2受け部93は、前後方向において、中央の第2LFローラ31の後側に位置する。そのため、筐体2から排出されるシートLが第1受け部91上から第2受け部93上に差し掛かると、シートLの後側に片寄った部分が第2受け部93から摩擦力を受ける。また、突出部92が第1受け部91に設けられている。突出部92は、第2LFローラ31の前側に設けられている。そのため、シートLの前側に片寄った部分が突出部92から摩擦力を受ける。
【選択図】図9B
Description
本発明は、画像読取装置およびシート搬送装置に関する。
シートを搬送するシート搬送装置は、たとえば、画像読取装置に備えられている。シートは、シート搬送装置により、画像読取部を経由して搬送される。シートが画像読取部を通過する際に、画像読取部により、シートの画像が読み取られる。
その後、コピー用紙などの薄手のシートは、搬送方向が反転されて、トレイに排出される。一方、葉書などの厚手のシートは、筐体の搬送方向下流側の側面に設けられた排紙トレイに排出される。排紙トレイは、筐体の側面に対して開閉可能に設けられる。
薄型の画像読取装置の場合、排紙トレイのシートの排出方向における長さが厚手のシートの長さよりも短くなり得る。そのため、シートが筐体から排紙トレイに排出されるときに、シートが排紙トレイから落下するおそれがある。
本発明の目的は、筐体から排出されるシートの落下を抑制することができる、画像読取装置およびシート搬送装置を提供する。
前記の目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、筐体と、前記筐体に設けられ、シートの画像を読み取るように構成される読取部と、前記筐体に設けられ、前記筐体からシートを排出するように構成される排出ローラと、前記筐体に連結され、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される受け面を有する第1受け部と、前記排出ローラによるシートの排出方向における前記第1受け部の下流側、かつ、前記排出方向と直交する幅方向における前記排出ローラの中央に対する一方側に設けられ、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される第2受け部と、前記第1受け部において、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する少なくとも他方側に設けられ、前記受け面から突出する突出部とを備える。
この構成によれば、筐体から排出されるシートは、第1受け部および第2受け部に受けられる。第2受け部は、シートの排出方向における第1受け部の下流側に設けられている。そのため、筐体から排出されるシートを受けるために、シートの排出方向において、第1受け部および第2受け部を合わせた長さを確保することができる。よって、シートの落下を抑制することができる。
第2受け部は、排出方向と直交する幅方向において、排出ローラの中央に対する一方側に位置する。
そのため、筐体から排出されるシートが第1受け部上から第2受け部上に差し掛かると、シートにおける幅方向の一方側に片寄った部分が第2受け部から摩擦力を受ける。シートにおける幅方向の一方側に片寄った部分のみに摩擦力が作用していると、シートの搬送方向が幅方向の他方側に傾き、シートが第2受け部から脱落するおそれがある。
突出部が第1受け部に設けられている。突出部は、幅方向における排出ローラの中央に対する他方側に設けられている。
そのため、シートにおける幅方向の他方側に片寄った部分が突出部から摩擦力を受ける。これにより、幅方向において、第2受け部および突出部からシートに摩擦力がバランスよく作用する。その結果、シートが幅方向に傾くことを抑制し、第2受け部からのシートの落下を抑制することができる。
突出部は、幅方向における排出ローラの中央に対する一方側および他方側に設けられていてもよい。
この構成によれば、筐体から排出されるシートは、幅方向の一方側および他方側の突出部上に乗り上がる。これにより、シートの排出方向下流側の端部は、第1受け部の受け面から浮き上がる。そのため、その端部は、第2受け部の排出方向の上流側の端部を越えて、第2受け部の排出方向の途中部から下流側の部分に接触する。その結果、シートが第2受け部から摩擦力を受けながら搬送される期間が短くなる。よって、第2受け部からのシートの落下を一層抑制することができる。
突出部の排出方向の下流側は、突出部の排出方向の上流側よりも突出していてもよい。
これにより、シートを第1受け部の受け面から突出部上にスムーズに移動させることができる。
第2受け部は、排出方向の下流側の端部に、突出部と同じ側に突出する突起部を備えていてもよい。
この構成によれば、シートの先端部が突起部に当接することにより、シートが第2受け部を搬出方向に越えて落下することを抑制できる。
第2受け部は、排出方向および幅方向と直交する方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に設けられていてもよい。
回動軸線が第1受け部の搬送方向下流側の端縁よりも搬送方向上流側に配置されていれば、第2受け部の回動により、第2受け部を第1受け部の搬送方向下流側の端縁よりも搬送方向上流側の位置とその端縁よりも搬送方向下流側の位置とに移動させることができる。
第2受け部の回動軸線は、幅方向における排出ローラの中央に対する一方側に設けられていてもよい。
これにより、第2受け部が第1受け部の搬送方向下流側の端縁よりも搬送方向下流側に位置するときに、第2受け部を幅方向における排出ローラの中央に対する一方側に位置させることができる。
本発明の他の局面に係るシート搬送装置は、筐体と、前記筐体に設けられ、前記筐体からシートを排出するように構成される排出ローラと、前記筐体に連結され、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される受け面を有する第1受け部と、前記排出ローラによるシートの排出方向における前記第1受け部の下流側、かつ、前記排出方向と直交する幅方向における前記排出ローラの中央に対する一方側に設けられ、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される第2受け部と、前記第1受け部において、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する少なくとも他方側に設けられ、前記受け面から突出する突出部とを備える。
この構成によれば、筐体から排出されるシートは、第1受け部および第2受け部に受けられる。第2受け部は、シートの排出方向における第1受け部の下流側に設けられている。そのため、シートの排出方向において、第1受け部および第2受け部を合わせた長さを確保することができる。よって、シートの落下を抑制することができる。
第2受け部は、排出方向と直交する幅方向において、排出ローラの中央に対する一方側に位置する。
そのため、筐体から排出されるシートが第1受け部上から第2受け部上に差し掛かると、シートにおける幅方向の一方側に片寄った部分が第2受け部から摩擦力を受ける。シートにおける幅方向の一方側に片寄った部分のみに摩擦力が作用していると、シートの搬送方向が幅方向の他方側に傾き、シートが第2受け部から脱落するおそれがある。
突出部が第1受け部に設けられている。突出部は、幅方向における排出ローラの中央に対する他方側に設けられている。
そのため、シートにおける幅方向の他方側に片寄った部分が突出部から摩擦力を受ける。これにより、幅方向において、第2受け部および突出部からシートに摩擦力がバランスよく作用する。その結果、シートが幅方向に傾くことを抑制し、第2受け部からのシートの落下を抑制することができる。
本発明によれば、筐体から排出されるシートの落下を抑制することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<外観構成>
図1および図3に示されるように、画像読取装置1は、筐体2、トレイ3、メンテナンスカバー4および排出カバー5を備える。トレイ3、メンテナンスカバー4および排出カバー5は、筐体2に取り付けられている。
なお、トレイ3およびメンテナンスカバー4が設けられている側を上側とし、排出カバー5が設けられている側を左側として、上下、左右および前後の各方向を規定する。そして、図1以降の各図では、矢印で方向を表示する。
筐体2は、非図示のプリンタの筐体に上方から結合される。筐体2は、前側板6、後側板7、左側板8および右側板9を備える。前側板6および後側板7は、互いに前後方向に間隔を空けて配置されている。左側板8は、前側板6および後側板7の各左端部間に架設されている。左側板8は、前左側板10と後左側板11とに分割されている。前左側板10および後左側板11は、互いに前後方向に離間している。右側板9は、前側板6および後側板7の各右端部間に架設されている。
トレイ3は、前側板6および後側板7の各中央部間に配置されている。トレイ3は、カバー位置と図1などに示すトレイ位置との間で、その右端縁に沿って前後方向に延びる回動軸線まわりに回動可能に設けられている。トレイ3は、カバー位置において、筐体2の上面12に沿って延びる。トレイ3は、トレイ位置において、筐体2から右上がりに延出する。
メンテナンスカバー4は、前側板6および後側板7間に配置されている。メンテナンスカバー4は、閉位置と開位置との間で、その右端縁に沿って前後方向に延びる回動軸線まわりに回動可能に設けられている。メンテナンスカバー4は、閉位置において、筐体2の上面12に沿って延びる。メンテナンスカバー4は、開位置において、筐体2から左上がりに延出する。
排出カバー5は、前左側板10と後左側板11との間に配置されている。排出カバー5は、カバー位置とトレイ位置との間で、その下端縁に沿って前後方向に延びる回動軸13を支点に回動可能に設けられている。排出カバー5は、図1および図2に示されるように、カバー位置において、上下方向に延びる。排出カバー5がカバー位置に位置する状態で、排出カバー5の外面は、前左側板10および後左側板11の各外面と略同一平面上に配置される。排出カバー5は、図3および図4に示されるように、トレイ位置において、筐体2から左上がりに延出する。
<内部構成>
画像読取装置1は、図2および図4に示されるように、供給部21、1対のシート幅ガイド22、供給ローラ23、分離ローラ24、分離片25、共通パス形成部26、3つの第1LFローラ27、3つの従動ローラ28、下読取部29、上読取部30、排出ローラの一例としての3つの第2LFローラ31、3つの従動ローラ32,従動ローラ33、第1パス形成部35、3つの従動ローラ36、排出部37および第2パス形成部38を備える。
供給部21は、筐体2の左右方向の中央部に設けられている。画像読取の対象であるシートSは、供給部21の上面41に載置される。
1対のシート幅ガイド22は、供給部21に設けられている。1対のシート幅ガイド22は、互いに前後方向に対向している。1対のシート幅ガイド22は、それらの間の中央を基準として、互いに同じ移動量で近接および離間可能に構成されている。1対のシート幅ガイド22の間隔は、供給部21の上面41に載置されるシートSの前後方向の幅に合わせて調節される。シートSは、1対のシート幅ガイド22の間に右側から差し込まれる。これにより、シートSは、供給部21の上面41にセンタ基準で載置される。
供給ローラ23は、供給部21の左側かつ前後方向の中央部に配置されている。供給ローラ23は、筐体2に、前後方向に延びる回転軸線まわりに回転可能に設けられている。
分離ローラ24は、供給ローラ23の左側かつ前後方向の中央部に配置されている。分離ローラ24は、筐体2に、前後方向に延びる回転軸線まわりに回転可能に設けられている。
分離片25は、分離ローラ24の上側に配置されている。分離片25は、分離ローラ24の周面に上方から弾性的に当接している。
共通パス形成部26は、分離ローラ24の左側かつメンテナンスカバー4の下側において、筐体2に設けられている。共通パス形成部26は、上側形成部51および下側形成部52を備える。上側形成部51の下面53は、左下がりに傾斜している。下側形成部52の上面54は、上側形成部51の下面53と間隔を空けてほぼ平行に延びている。上側形成部51の下面53と下側形成部52の上面54との間の空間は、シートSが通過する共通パス55である。
3つの第1LFローラ27は、前後方向に延びる回転軸56に前後方向に等間隔を空けて取り付けられている。回転軸56は、上側形成部51の左右方向の中央部において、上側形成部51の上面54よりも上側に配置されている。回転軸56は、筐体2に回転可能に保持されている。各第1LFローラ27の周面の一部は、共通パス55に突出している。
3つの従動ローラ28は、前後方向に等間隔を空けて設けられている。各従動ローラ28は、前後方向に延びるばね軸57に回転可能に支持されている。ばね軸57は、下側形成部52の左右方向の中央部において、下側形成部52の上面54よりも下側に配置されている。ばね軸57は、筐体2に保持されている。各従動ローラ28の周面の一部は、共通パス55に突出している。各従動ローラ28の周面の一部は、共通パス55において、第1LFローラ27の周面に右下方から当接している。各従動ローラ28は、第1LFローラ27の回転に従動して回転する。
下読取部29は、下コンタクトガラス61および密着イメージセンサモジュール62を備える。
下コンタクトガラス61は、供給部21、供給ローラ23、分離ローラ24および従動ローラ28の下側において、筐体2に保持されている。下コンタクトガラス61は、筐体2の上面12とほぼ平行をなして、左右方向および前後方向に延びている。下コンタクトガラス61の左端部は、共通パス形成部26の左側に位置している。共通パス55は、上側形成部51の下面53と下側形成部52の上面54との間から下コンタクトガラス61の上側を経由して左方に延びている。
密着イメージセンサモジュール62は、下コンタクトガラス61の下側に、左右方向に移動可能に設けられている。密着イメージセンサモジュール62の内部には、たとえば、LED光源、レンズおよびイメージセンサなどが設けられている。密着イメージセンサモジュール62は、ADF読取時および画像読取装置1の未使用時などにおいて、下コンタクトガラス61の左端部の下側に配置されている。
上読取部30は、上コンタクトガラス63および密着イメージセンサモジュール64を備える。
上コンタクトガラス63は、下コンタクトガラス61の左側かつ下コンタクトガラス61よりも上側の位置において、筐体2に保持されている。上コンタクトガラス63は、前後方向に延びている。共通パス55は、上コンタクトガラス63の下側を経由して左方に延びている。
密着イメージセンサモジュール64は、上コンタクトガラス63の下側に配置されている。密着イメージセンサモジュール64の内部には、たとえば、LED光源、レンズおよびイメージセンサなどが設けられている。
3つの第2LFローラ31は、上読取部30の左側に設けられている。3つの第2LFローラ31は、前後方向に延びる回転軸65に等間隔を空けて取り付けられている。回転軸65は、筐体2に回転可能に保持されている。
3つの従動ローラ32は、第2LFローラ31の下側に配置されている。3つの従動ローラ32は、前後方向に延びる回転軸66に等間隔を空けて取り付けられている。回転軸66は、筐体2に回転可能に保持されている。各従動ローラ32の周面の一部は、第2LFローラ31の周面に当接している。従動ローラ32は、第2LFローラ31の回転に従動して回転する。
従動ローラ33は、中央の第2LFローラ31の下側かつ従動ローラ32の左側に配置されている。従動ローラ33には、前後方向に延びる回転軸67が挿通されている。回転軸67は、筐体2に保持されている。従動ローラ33の周面の一部は、中央の第2LFローラ31に当接している。従動ローラ33は、第2LFローラ31の回転に従動して回転する。共通パス55は、分離ローラ24と分離片25との接触位置から第2LFローラ31と従動ローラ33との接触位置まで延びている。
第1パス形成部35は、上側形成部71および下側形成部72を備える。上側形成部71は、メンテナンスカバー4の内面に設けられている。上側形成部71の左端部73の下面は、第2LFローラ31の左側に間隔を空けた位置から第2LFローラ31の周面に沿って湾曲している。上側形成部71の右端部74の下面は、筐体2の上面12とほぼ平行をなして、前後方向および左右方向に延びている。下側形成部72は、上側形成部71の右端部74の下側に間隔を空けて、前後方向および左右方向に延びている。第2LFローラ31と上側形成部71との間の空間および上側形成部71と下側形成部72との間の空間は、シートSが通過する第1パス75である。
3つの従動ローラ36は、第2LFローラ31の上側に配置されている。3つの従動ローラ36は、前後方向に延びる回転軸76に等間隔を空けて取り付けられている。回転軸76は、メンテナンスカバー4に回転可能に保持されている。各従動ローラ36の周面の一部は、第1パス75において、第2LFローラ31の周面に当接している。従動ローラ32は、第2LFローラ31の回転に従動して回転する。
排出部37は、下側形成部72の右側において、供給部21の上側に間隔を空けて設けられている。排出部37の上面77は、前後方向および左右方向に延びる略平面に形成されている。
第2パス形成部38は、従動ローラ33の左側において、筐体2に設けられている。第2パス形成部38は、従動ローラ33の左側に間隔を空けた位置から左方に少し延び、左上側に屈曲して、排出カバー5の下端部の右側に間隔を空けた位置まで延びている。第2パス形成部38の上側の空間は、シートLが通過する第2パス78である。
また、画像読取装置1は、フラッパ81およびリンク機構82を備えている。
フラッパ81は、第1パス形成部35の上側形成部71の左端部の下側に配置されている。フラッパ81は、筐体2に、図2に示される状態と図4に示される状態とに揺動可能に設けられている。図2に示される状態のフラッパ81は、第1パス75に沿って延びる。図2に示される状態のフラッパ81は、第1パス75へのシートSの進入を許容する。図4に示される状態のフラッパ81は、第2パス78に沿って延びる。図4に示される姿勢のフラッパ81は、第2パス78へのシートSの進入を許容する。
リンク機構82は、排出カバー5の変位に連動して、フラッパ81を図2に示される状態と図4に示される状態とに変位させる。具体的には、排出カバー5がカバー位置からトレイ位置に変位されると、リンク機構82の働きにより、フラッパ81が図2に示される状態から図4に示される状態に移動する。また、排出カバー5がトレイ位置からカバー位置に変位されると、リンク機構82の働きにより、フラッパ81が図4に示される状態から図2に示される状態に移動する。
画像読取装置1は、図2および図4に示されるように、第1受け部91、2つの突出部92および第2受け部93を備える。
第1受け部91は、図2および図4に示されるように、排出カバー5に、排出カバー5の内面94と間隔を空けて設けられている。これにより、第2受け部93を収納可能なスペース95が第1受け部91と排出カバー5の内面94との間に形成されている。
2つの突出部92は、第1受け部91の排出カバー5側と反対側の受け面96から突出している。2つの突出部92は、前後方向において、それぞれ中央の第2LFローラ31に対し前側および後側に設けられている。各突出部92は、排出カバー5の回動軸13から遠い側が近い側よりも突出している。より具体的には、各突出部92は、排出カバー5の回動軸13から遠ざかるほど、受け面96からの突出量が大きくなるように形成されている。各突出部92は、回動軸13から遠い側が近い側よりも突出するように傾斜している。
第2受け部93は、図7に示される収納位置と図8に示される展開位置とに回動可能に設けられている。第2受け部93は、収納位置に位置する状態において、図2に示されるように、スペース95に収納される。第2受け部93は、収納位置に位置する状態において、前後方向に延びている。第2受け部93は、図4に示されるように、展開位置に位置する状態において、スペース95から排出カバー5の内面94に沿って延出する。
第2受け部93は、図6に示されるように、延出部97および突起部98を備える。延出部97は、後述する軸100の位置から延出している。突起部98は、延出部97から突出している。
第2受け部93が収納位置に位置する状態において、図7に示されるように、孔99が延出部97の後端部に形成されている。孔99は、排出カバー5に突設された軸100に外嵌される。これにより、第2受け部93は、図7および図8に示されるように、軸100を支点として、回動可能に設けられている。軸100は、排出カバー5と直交する方向に、前後方向の中央の第2LFローラ31に対する後側に突設されている。そのため、第2受け部93は、展開位置に位置する状態において、前後方向の中央の第2LFローラ31に対する後側に設けられる。
突起部98は、図7に示されるように、第2受け部93が収納位置に位置する状態において、延出部97の前端部に形成されている。突起部98は、延出部97から突出部92と同じ側に突出している。すなわち、突起部98は、突出部92と同様に、略右上方に突出している。
<画像読取動作1>
画像読取装置1における画像の読取対象のシートSがコピー用紙などの腰の比較的弱いシートである場合、図1および図2に示されるように、排出カバー5が閉じられる。前述したように、シートSは、供給部21およびトレイ3上にセンタ基準で載置される。
シートSの先端部は、供給ローラ23の周面上に配置される。供給ローラ23が前側から見て反時計回りに回転されると、供給部21上の最下のシートSの下面と供給ローラ23の周面との摩擦力などにより、そのシートSが分離ローラ24と分離片25との間に送り込まれる。
分離ローラ24は、前側から見て反時計回りに回転されている。シートSの先端部が分離ローラ24と分離片25との間に挟まれたときに、シートSがたとえば1枚ずつに分離され、1枚のシートSが分離ローラ24と分離片25との間を通過して、共通パス55に送り込まれる。
第1LFローラ27は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ28は、第1LFローラ27の回転に伴って、前側から見て反時計回りに回転している。共通パス55に送り込まれたシートSの先端部が第1LFローラ27および従動ローラ28の各周面の当接部分に到達すると、第1LFローラ27および従動ローラ28からシートSに搬送力が付与される。
その後、シートSは、下コンタクトガラス61および上コンタクトガラス63上を順に通過する。下コンタクトガラス61および上コンタクトガラス63上のシートSに、それぞれ密着イメージセンサモジュール62,64のLED光源から光が照射される。そして、シートSでの反射光が密着イメージセンサモジュール62,64のイメージセンサに受けられることにより、シートSの両面に描かれている画像が読み取られる。
第2LFローラ31は、前側から見て時計回りに回転される。従動ローラ32,33は、前側から見て反時計回りに回転する。シートSの先端部が第2LFローラ31および従動ローラ32の各周面の当接部分に到達すると、第2LFローラ31および従動ローラ32からシートSに搬送力が付与される。その後、シートSの先端部が第2LFローラ31および従動ローラ33の各周面の当接部分に到達すると、第2LFローラ31および従動ローラ33からシートSに搬送力が付与される。
排出カバー5が閉じられているので、フラッパ81が図2に示される状態に位置している。すなわち、フラッパ81は、第2パス78への径路を閉じ、第1パス78への径路を開放している。なお、「第2パス78への径路を閉じる」とは、常に第2パス78への径路を完全に閉鎖することを意味する訳ではなく、たとえば部分的に閉鎖し、第2パス78へのシートSの進入を抑制する形態をも含む表現である。「開放する」も同様である。そのため、第2LFローラ31と従動ローラ32との間から送り出されるシートSは、その先端がフラッパ81に沿って移動することにより、第1パス75を搬送される。
従動ローラ36は、第2LFローラ31の回転に伴って、前側から見て反時計回りに回転する。シートSの先端部が第2LFローラ31および従動ローラ36の各周面の当接部分に到達すると、第2LFローラ31からシートSに搬送力が付与される。
第2LFローラ31と従動ローラ36との間を通過したシートSは、たとえば排出部37およびトレイ3上に跨がった状態に排出される。シートSの先端部は、たとえば排出部37の右端縁を越えて、トレイ3上に載置される。シートSの後端部は、たとえば排出部37上に残って、排出部37上に載置される。これにより、排出部37上のシートSと供給部21およびトレイ3上に跨がって載置されているシートとが重なり合うことが抑制される。
<画像読取動作2>
画像読取装置1における画像の読取対象のシートSが葉書などの腰の比較的強いシートである場合、図3および図4に示されるように、排出カバー5が開かれる。以下の説明では、その腰の比較的強いシートSを「シートL」と称して区別する。シートLは、1対のシート幅ガイド22の間に右側から差し込まれて、供給部21の上面41にセンタ基準で載置される。
シートLの先端部は、供給ローラ23の周面上に配置される。供給ローラ23が前側から見て反時計回りに回転されると、供給部21上の最下のシートLの下面と供給ローラ23の周面との摩擦力などにより、そのシートLが分離ローラ24と分離片25との間に送り込まれる。
分離ローラ24は、前側から見て反時計回りに回転されている。シートLの先端部が分離ローラ24と分離片25との間に挟まれたときに、シートLがたとえば1枚ずつに分離され、1枚のシートLのみが分離ローラ24と分離片25との間を通過して、共通パス55に送り込まれる。
第1LFローラ27は、前側から見て時計回りに回転されている。従動ローラ28は、第1LFローラ27の回転に伴って、前側から見て反時計回りに回転している。共通パス55に送り込まれたシートLの先端部が第1LFローラ27および従動ローラ28の各周面の当接部分に到達すると、第1LFローラ27および従動ローラ28からシートLに搬送力が付与される。
その後、シートLは、下コンタクトガラス61および上コンタクトガラス63上を順に通過する。下コンタクトガラス61および上コンタクトガラス63上のシートLに、それぞれ密着イメージセンサモジュール62,64のLED光源から光が照射される。そして、シートLでの反射光が密着イメージセンサモジュール62,64のイメージセンサに受けられることにより、シートLの両面に描かれている画像が読み取られる。
第2LFローラ31は、前側から見て時計回りに回転される。従動ローラ32,33は、前側から見て反時計回りに回転する。シートLの先端部が第2LFローラ31および従動ローラ32の各周面の当接部分に到達すると、第2LFローラ31および従動ローラ32からシートLに搬送力が付与される。その後、シートLの先端部が第2LFローラ31および従動ローラ33の各周面の当接部分に到達すると、第2LFローラ31および従動ローラ33からシートLに搬送力が付与される。
排出カバー5が開かれているので、フラッパ81が図4に示される状態に位置している。すなわち、フラッパ81は、第2パス78への径路を開放し、第1パス78への径路を閉じている。そのため、第2LFローラ31と従動ローラ32との間から送り出されるシートLは、フラッパ81の下側を搬送される。
フラッパ81の下側を通過したシートLの先端部は、図9Aに示されるように、第2パス76を搬送される。シートLの搬送が進むと、シートLの先端部は、たとえば第2パス形成部38の上面に当接して、第2パス形成部38の上面に摺擦しつつ移動する。このとき、シートLの先端部は、第2パス形成部38と前後方向において一様に接触する。そのため、シートLは、搬送方向が左右方向に沿ったまま、第1受け部91に向かって移動する。
シートLの搬送が進むと、シートLの先端部は、2つの突出部92に当接する。その後、シートLの先端部は、図9Bに示されるように、2つの突出部92の上面に沿って移動する。このとき、シートLの先端部と2つの突出部92の上面との間に摩擦力が発生する。2つの突出部92は、前後方向において、それぞれ中央の第2LFローラ31の前側および後側に設けられているため、シートLの先端部と2つの突出部92の上面との間に発生する摩擦力は、前後方向において、シートLにバランスよく作用する。
シートLの搬送がさらに進むと、シートLの先端部は、突出部92の上面の左上端を通過する。シートLの先端部が突出部92から離れた直後の状態では、シートLの先端部は、シートLの腰により、第2受け部93の延出部97から浮いている。その後、シートLの先端部は、図9Cに示されるように、第2受け部93の延出部97に接触し、延出部97に摺擦しつつ移動する。
そして、シートLの後端部が第2LFローラ31と従動ローラ33との間を通過する。シートLの後端部が第2LFローラ31と従動ローラ33との間を通過した後、シートLは慣性により、搬送方向の下流側に移動する。このシートLの移動により、シートLの先端部が第2受け部93の突起部98に当接する。その後、シートLは、自重により、搬送方向の上流側に戻る。これにより、シートLの排出が完了する。シートLの排出が完了した状態において、シートLは、図9Dに示されるように、第2受け部93の延出部97と2つの突出部92と第2パス形成部38とによって支持される。シートLの重心Gは、シートLと第2受け部93、突出部92および第2パス形成部38との接触部分の内側であり、仮想線Dで示される領域D内に存在する。そのため、シートLが筐体2から排出された後に、そのシートLが第2受け部93から脱落することを抑制できる。
<作用効果>
以上のように、筐体2から排出されるシートLは、第1受け部91および第2受け部93に受けられる。第2受け部93は、第1受け部91の左側に設けられている。そのため、筐体2から排出されるシートLを受けるために、シートの排出方向において、第1受け部91および第2受け部93を合わせた長さを確保することができる。よって、シートLの落下を抑制することができる。
第2受け部93は、前後方向において、中央の第2LFローラ31の後側に位置する。そのため、筐体2から排出されるシートLが第1受け部91上から第2受け部93上に差し掛かると、シートLの後側に片寄った部分が第2受け部93から摩擦力を受ける。また、突出部92が第1受け部91に設けられている。突出部92は、第2LFローラ31の前側に設けられている。そのため、シートLの前側に片寄った部分が突出部92から摩擦力を受ける。これにより、前後方向において、第2受け部93および突出部92からシートLに摩擦力がバランスよく作用する。その結果、シートLが前後方向に傾くことを抑制し、第2受け部93からのシートLの落下を抑制することができる。
突出部92は、中央のLFローラ31の後側にも設けられている。そのため、筐体2から排出されるシートLは、2つの突出部92上に乗り上がる。これにより、シートの先端部は、第1受け部91の受け面96から浮き上がる。そのため、シートの先端部は、第2受け部93の左上端部を越えて、第2受け部93の延出部97の途中部から左上側の部分に接触する。その結果、シートLが第2受け部93から摩擦力を受けながら搬送される期間が短くなる。よって、第2受け部93からのシートLの落下を一層抑制することができる。
突出部92は、排出カバー5の回動軸13から遠い側が近い側よりも突出している。これにより、シートLを第1受け部91の受け面96から突出部92上にスムーズに移動させることができる。
第2受け部93は、第2受け部93が収納位置に位置する状態において、延出部97の前端部に、突出部92と同じ側に突出する突起部98を備えている。そのため、筐体2から排出されたシートLが慣性によって搬送方向の下流側に移動しても、シートLの先端部が突起部98に当接することにより、シートLが第2受け部93を左右方向に越えて落下することを抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、3つの第2LFローラ31が設けられた構成を取り上げた。しかしながら、4つ以上の第2LFローラ31が前後方向に並べて設けられてもよい。その場合、前後方向の両端の第2LFローラ31以外のすべての第2LFローラ31が1つの第2LFローラ31とみなされて、その1つの第2LFローラ31の前後方向の中央に対する少なくとも前側に、突出部92が設けられるとよい。
また、第2受け部93は、収納位置と展開位置とに回動可能に設けられているとした。しかしながら、第2受け部93は、他の構成であってもよい。たとえば、第2受け部93は、排出カバー5と略平行に延びた状態で、排出カバー5に固定的に設けられていてもよい。また、第2受け部93は、延出部97がスペース95に収納される位置と延出部97が排出カバー5の外側で排出カバー5と略平行に延びた状態にされる位置との間で、排出カバー5と略平行な方向にスライド可能に設けられていてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 画像読取装置
2 筐体
29 下読取部
30 上読取部
31 第2LFローラ
91 第1受け部
92 突出部
93 第2受け部
96 重なり面
98 突起部
100 軸
2 筐体
29 下読取部
30 上読取部
31 第2LFローラ
91 第1受け部
92 突出部
93 第2受け部
96 重なり面
98 突起部
100 軸
Claims (7)
- 筐体と、
前記筐体に設けられ、シートの画像を読み取るように構成される読取部と、
前記筐体に設けられ、前記筐体からシートを排出するように構成される排出ローラと、
前記筐体に連結され、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される受け面を有する第1受け部と、
前記排出ローラによるシートの排出方向における前記第1受け部の下流側、かつ、前記排出方向と直交する幅方向における前記排出ローラの中央に対する一方側に設けられ、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される第2受け部と、
前記第1受け部において、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する少なくとも他方側に設けられ、前記受け面から突出する突出部とを備える、画像読取装置。 - 前記突出部は、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する前記一方側および前記他方側に設けられる、請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記突出部の前記排出方向の下流側は、前記突出部の前記排出方向の上流側よりも突出している、請求項1または2に記載の画像読取装置。
- 前記第2受け部は、前記排出方向の下流側の端部に、前記突出部と同じ側に突出する突起部を備えている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 前記第2受け部は、前記排出方向および前記幅方向と直交する方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 前記第2受け部の前記回動軸線は、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する前記一方側に設けられている、請求項5に記載の画像読取装置。
- 筐体と、
前記筐体に設けられ、前記筐体からシートを排出するように構成される排出ローラと、
前記筐体に連結され、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される受け面を有する第1受け部と、
前記排出ローラによるシートの排出方向における前記第1受け部の下流側、かつ、前記排出方向と直交する幅方向における前記排出ローラの中央に対する一方側に設けられ、前記排出ローラによって排出されるシートを受けるように構成される第2受け部と、
前記第1受け部において、前記幅方向における前記排出ローラの中央に対する少なくとも他方側に設けられ、前記受け面から突出する突出部とを備える、シート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012251881A JP2014097887A (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | 画像読取装置およびシート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012251881A JP2014097887A (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | 画像読取装置およびシート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014097887A true JP2014097887A (ja) | 2014-05-29 |
Family
ID=50940261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012251881A Pending JP2014097887A (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | 画像読取装置およびシート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014097887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015208333A1 (de) | 2014-05-09 | 2015-11-12 | Nabtesco Corporation | Axialumsetzungs-Getriebevorrichtung |
-
2012
- 2012-11-16 JP JP2012251881A patent/JP2014097887A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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