JP2014063003A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙を加熱ローラと加圧ローラの間から搬送ローラへ良好に案内することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙Pの搬送方向における加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ位置Nの直下流側に設けられ、上ローラ83Aと下ローラ83Bの間で熱定着後の用紙Pを搬送するように構成された搬送ローラ83と、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧を第1ニップ圧とする第1定着位置と、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧を第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧とする第2定着位置との間で、加圧ローラ82を加熱ローラ81に対して変位可能とするためのニップ圧調整機構と、第1搬送位置と、ニップ位置Nとの位置関係が第1搬送位置とは異なる第2搬送位置との間で、搬送ローラ83をニップ位置Nに対して上下に変位可能とするためのローラ変位機構とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱部材と加圧部材を備え、加熱部材と加圧部材の間を記録シートが通過するときに記録シートに転写された現像剤像を熱定着するように構成された画像形成装置に関する。
一般に、レーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置は、特許文献1などに開示されているように、加熱ローラなどの加熱部材と加圧ローラなどの加圧部材を備え、加熱部材と加圧部材の間を用紙などの記録シートが通過するときに記録シートに転写されたトナー像を熱定着するように構成されている。トナー像が熱定着された記録シートは、加熱部材と加圧部材の間から搬出され、搬送方向における加熱部材と加圧部材のすぐ下流側に設けられた搬送ローラによって排紙パス内を搬送され、排紙ローラによって排紙トレイ上に排出される。
特許文献1の画像形成装置は、加熱部材に向けて押圧される加圧部材の押圧力を、記録シートの種類に応じて調整可能に構成されているため、加熱部材と加圧部材のニップ圧を適正な圧力にすることができ、加熱部材と加圧部材の間で記録シートを良好に搬送したり、しわの発生を抑えたりすることが可能となっている。
特開2008−176087号公報
ところで、画像形成装置で使用される記録シートは、その種類が多いため、加熱部材と加圧部材のニップ圧が適正であっても、加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラの間へ良好に案内することが難しい場合があった。これは、記録シートのコシの違いやカールのしやすさの違いなどによって、加熱部材と加圧部材の間から搬出された記録シートの先端が、搬送ローラの一対のローラの間に案内されようとする際に搬送ローラに当接する位置が異なることによる。
すなわち、記録シートの先端が一対のローラの接触部に比較的近いところに当接すれば、記録シートは一対のローラの間に案内されやすくなるが、記録シートの先端が一対のローラの接触部から遠いところに当接すれば、記録シートのコシやカール量によっては、記録シートは一対のローラの間に案内されず、加熱部材および加圧部材と搬送ローラとの間で詰まってしまう可能性があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明は、加熱部材と加圧部材を備え、加熱部材と加圧部材の間を記録シートが通過するときに当該記録シートに転写された現像剤像を熱定着するように構成された画像形成装置であって、搬送ローラと、ニップ圧調整機構と、ローラ変位機構を備えている。
搬送ローラは、記録シートの搬送方向における加熱部材と加圧部材のニップ位置の直下流側に設けられ、第1ローラと第2ローラの間で熱定着後の記録シートを搬送するように構成されている。
ニップ圧調整機構は、加熱部材と加圧部材のニップ圧を第1ニップ圧とする第1定着位置と、加熱部材と加圧部材のニップ圧を第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧とする第2定着位置との間で、加熱部材および加圧部材のうちの一方を他方に対して変位可能とするように構成されている。
ローラ変位機構は、第1搬送位置と、前記ニップ位置との位置関係が第1搬送位置とは異なる第2搬送位置との間で、搬送ローラを前記ニップ位置に対して変位可能とするように構成されている。
このような構成によれば、記録シートの種類に応じて、加熱部材または加圧部材の位置をニップ圧調整機構によって選択可能であり、さらに、搬送ローラの位置をローラ変位機構によって選択可能なので、記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することができる。
前記した画像形成装置において、ニップ圧調整機構とローラ変位機構は、それぞれ独立して動作するように構成することができる。
これによれば、ニップ圧調整機構とローラ変位機構が連動して動作する構成と比較して、加熱部材または加圧部材の位置と搬送ローラの位置との組み合わせが増えるので、さらに多くの種類の記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することができる。
前記した画像形成装置は、第1搬送位置における第1ローラと第2ローラの接触圧と、第2搬送位置における第1ローラと第2ローラの接触圧とを変化させるための接触圧調整機構を備える構成とすることができる。
これによれば、記録シートの種類に応じて、第1ローラと第2ローラの接触圧を変えることができるので、記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することができるとともに、搬送ローラで記録シートを良好に搬送することができる。
前記した画像形成装置において、接触圧調整機構は、第1ローラおよび第2ローラのうちの一方を他方に向けて付勢する付勢部材を含み、搬送ローラが第1搬送位置と第2搬送位置との間で変位したときに付勢部材の形状が変化して付勢力が変化することで、第1ローラと第2ローラの接触圧を変化させるように構成することができる。
前記した画像形成装置は、装置本体に対して変位可能に支持されることで、搬送ローラを第1搬送位置と第2搬送位置との間で変位可能に保持する保持部材を備え、保持部材には、ニップ位置から搬出された記録シートを第1ローラと第2ローラの間に向けてガイドするためのガイド部が形成されている構成とすることができる。
これによれば、保持部材の変位(搬送ローラの変位)に伴って保持部材に形成されたガイド部も変位するため、第1搬送位置および第2搬送位置のいずれにおいてもガイド部によって記録シートを第1ローラと第2ローラの間に向けて良好に案内することができる。
前記した画像形成装置において、第1ローラは、記録シートの加熱部材と接触する側の面と接触し、第2ローラは、記録シートの加圧部材と接触する側の面と接触するように配置され、搬送ローラは、第1ローラの前記搬送方向下流側に配置され、第2ローラとの間で記録シートを搬送する第3ローラを有する構成とすることができる。
これによれば、第3ローラと第2ローラの間を記録シートが搬送されることで、記録シートの加熱部材に巻き付こうとする方向のカールを抑制することができる。また、カールを抑制できることで記録シートを良好に搬送することができる。
前記した画像形成装置において、ニップ圧調整機構は、加熱部材と加圧部材のニップ圧を第1ニップ圧よりも小さくかつ第2ニップ圧よりも大きい第3ニップ圧とする第3定着位置で、加熱部材および加圧部材のうちの一方を他方に対して保持可能に構成することができる。
これによれば、加熱部材および加圧部材のうちの一方が他方に対して、第1定着位置と、第3定着位置と、第2定着位置との間で変位可能となるので、より多くの種類の記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することが可能となる。
前記した画像形成装置は、加熱部材を支持するフレーム部材を備え、ニップ圧調整機構は、加圧部材の回転軸方向両側に設けられて加圧部材を支持し、フレーム部材に対し一端部を中心として揺動可能に支持されることで加圧部材を加熱部材に対して近づける方向または遠ざける方向に移動可能とする一対の加圧アームと、前記回転軸方向両側に設けられて対応する加圧アームの前記一端部とは反対側の他端部に回動可能に支持され、回動することで、加圧部材を、第1定着位置と、第3定着位置と、第2定着位置との間で変位させる一対のカム部材とを有する構成とすることができる。
この場合、フレーム部材は、各カム部材に対応して1つずつ設けられた突起部を有し、各カム部材は、対応する突起部と摺接可能なカム面を有し、カム面は、加圧部材が第1定着位置にあるときに突起部と係合する第1係合部と、加圧部材が第3定着位置にあるときに突起部と係合し、カム部材の回動中心から突起部までの距離を加圧部材が第1定着位置にあるときよりも大きくする第3係合部と、加圧部材が第2定着位置にあるときに突起部と係合し、回動中心から突起部までの距離を加圧部材が第3定着位置にあるときよりも大きくする第2係合部と、第1係合部と第3係合部をつなぐ第1摺接面と、第3係合部と第2係合部をつなぐ第2摺接面とを有する構成とすることができる。
これによれば、フレーム部材に設けられる突起部が1つのカム部材に対して1つですむので、このような突起部を1つのカム部材に対して2つ以上設けて同様の動作を実現する構成と比較して、カム部材の操作性を向上させることができる。
前記した画像形成装置において、カム部材は、加圧アームの前記他端部に突設された軸部に回動可能に軽圧入されている構成とすることができる。
これによれば、装置を設置したときの衝撃などによってカム部材が簡単に回動することを抑制することができる。
前記した画像形成装置において、搬送ローラによる記録シートの搬送速度は、加熱部材と加圧部材の間での記録シートの搬送速度よりも速い構成とすることができる。
これによれば、加熱部材および加圧部材と搬送ローラとの間で記録シートが撓むようなことがないため、加熱部材および加圧部材と搬送ローラとの間で記録シートが詰まることを抑制しつつ、記録シートを良好に搬送することができる。
本発明によれば、記録シートを加熱部材と加圧部材の間から搬送ローラへ良好に案内することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタの概略構成を示す図である。 定着部の側面図である。 加圧ローラが第1定着位置にあるときの定着部を示す図である。 加圧ローラが第3定着位置にあるときの定着部を示す図である。 加圧ローラが第2定着位置にあるときの定着部を示す図である。 カム部材の側面図である。 定着部と搬送ローラ周辺の構成を示す図であり、搬送ローラが第1搬送位置にあるときの図(a)と、搬送ローラが第2搬送位置にあるときの図(b)である。 搬送ローラ周辺を後から見た図であり、搬送ローラが第1搬送位置にあるときの図(a)と、搬送ローラが第2搬送位置にあるときの図(b)である。 変形例に係る搬送ローラ周辺の構成を示す図であり、搬送ローラが第1搬送位置にあるときの図(a)と、搬送ローラが第2搬送位置にあるときの図(b)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、方向は、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<カラープリンタの概略構成>
図1に示すように、カラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体筐体10内に、給紙部20や画像形成部30、定着部80、搬送ローラ83などを備えている。
本体筐体10の上側には、後側を回動中心として上下に開閉可能に構成されたアッパーカバー12が設けられている。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、記録シートの一例としての用紙Pを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30に供給するように構成された給紙機構22とを主に備えている。給紙トレイ21内の用紙Pは、給紙機構22によって1枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70とから主に構成されている。
LEDユニット40は、感光体ドラム53の上方に配置され、その下端に左右に配列された図示しない複数のLED(発光ダイオード)を備えている。このLEDユニット40は、画像データに基づいてLEDが明滅することで、感光体ドラム53の表面を露光する。また、LEDユニット40は、アッパーカバー12に保持されており、アッパーカバー12を開くことで感光体ドラム53から離間する。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙トレイ21の間で前後に並んで配置されており、アッパーカバー12が開かれた状態において本体筐体10に対し交換可能に装着される構成となっている。各プロセスカートリッジ50は、それぞれ、感光体ユニット51と、感光体ユニット51に対して着脱自在な現像ユニット61とを備えている。各感光体ユニット51は、感光体ドラム53や帯電器54などを有して構成され、各現像ユニット61は、現像ローラ63や供給ローラ64、層厚規制ブレード65、アジテータ66、トナーが収容されるトナー収容部67などを有して構成されている。
転写ユニット70は、給紙トレイ21とプロセスカートリッジ50の間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを主に備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張設された無端状のベルトであり、外側の面が感光体ドラム53に対向配置され、その内側には転写ローラ74が感光体ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
画像形成部30では、感光体ドラム53の表面が、帯電器54により一様に帯電された後、LEDユニット40によって露光されることで、感光体ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部67内のトナーは、アジテータ66によって撹拌されつつ、供給ローラ64を介して現像ローラ63に供給され、現像ローラ63と層厚規制ブレード65の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ63に担持される。そして、現像ローラ63上のトナーが感光体ドラム53に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム53上に現像剤像としてのトナー像が形成される。その後、給紙部20から供給された用紙Pが、感光体ドラム53と搬送ベルト73の間を搬送されることで、感光体ドラム53上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。
定着部80は、プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後方に設けられ、加熱部材の一例としての加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置されて加熱ローラ81を押圧する加圧部材の一例としての加圧ローラ82とを主に備えている。この定着部80は、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間を用紙Pが通過するときに用紙Pに転写されたトナー像を熱定着するように構成されている。トナー像が熱定着された用紙Pは、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬出された後、搬送ローラ83や中間排紙ローラ92によって排紙経路91内を搬送され、排紙ローラ93によって排紙トレイ13上に排出される。
<カラープリンタの詳細構成>
次に、本発明の特徴部分に係るカラープリンタ1の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、定着部80は、加熱ローラ81や加圧ローラ82のほか、さらに、フレーム部材84と、左右対称に形成された一対の加圧アーム110(一方のみ図示)と、各加圧アーム110に対応して1つずつ設けられた左右の引っ張りコイルバネ85(一方のみ図示)とを備えている。
フレーム部材84は、定着部80のフレームを主に構成する部材であり、加熱ローラ81を回転可能に支持している。定着部80は、このフレーム部材84がネジなどによって本体筐体10に取り付けられることで、本体筐体10内に設けられている。
左右一対の加圧アーム110は、加圧ローラ82の回転軸方向両側に1つずつ設けられた板状の部材であり、加圧ローラ82を回転可能に支持している。左右の各加圧アーム110は、フレーム部材84に対し一端部である前端部111を中心として、一端部とは反対側の他端部である後端部112が上下に揺動可能に支持されている。これにより、加圧アーム110は、加圧ローラ82を図2の矢印で示す方向、具体的には、加圧ローラ82を加熱ローラ81に対して近づける方向または遠ざける方向に移動可能としている。
左右の引っ張りコイルバネ85は、それぞれ、上端部85Aがフレーム部材84に係止され、若干引き延ばされた状態で下端部85Bが対応する加圧アーム110の後端部112に形成されたフック部113に係止されている。これにより、引っ張りコイルバネ85の復元力によって加圧アーム110の後端部112が上方に向けて付勢されるため、加圧ローラ82が加熱ローラ81を押圧する。
本実施形態において、カラープリンタ1は、図3に示す第1定着位置と、図4に示す第3定着位置と、図5に示す第2定着位置との間で、加圧ローラ82を加熱ローラ81に対して変位可能とするためのニップ圧調整機構100を備えている。図3〜5に示す各定着位置では、加熱ローラ81の回転中心81Aと加圧ローラ82の回転中心82Aの距離(以下、軸間距離という。)が互いに異なっており、これによって、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧が互いに異なっている。
具体的に、図3に示す第1定着位置における軸間距離をD11とし、図4に示す第3定着位置における軸間距離をD13とし、図5に示す第2定着位置における軸間距離をD12としたとき、軸間距離は、D11、D13、D12の順に大きくなっている。また、図3に示す第1定着位置におけるニップ圧を第1ニップ圧とし、図4に示す第3定着位置におけるニップ圧を第3ニップ圧とし、図5に示す第2定着位置におけるニップ圧を第2ニップ圧としたとき、ニップ圧は、第1ニップ圧、第3ニップ圧、第2ニップ圧の順に小さくなっている。
図3に示すように、ニップ圧調整機構100は、前記した左右一対の加圧アーム110と、加圧ローラ82の回転軸方向両側で各加圧アーム110に対応して1つずつ設けられた一対のカム部材120(一方のみ図示)とを主に有して構成されている。また、フレーム部材84には、各カム部材120の後述するカム面124に対応して1つずつ、下方に向けて突出する突起部84Aが設けられている。
カム部材120は、後述するように、回動することで、加圧ローラ82を、図3に示す第1定着位置と、図4に示す第3定着位置と、図5に示す第2定着位置との間で変位させる部材であり、左右対称に形成されて、図6に示すように、それぞれ、被支持部121と、レバー部122と、カム部123とを主に有している(一方のみ図示)。
被支持部121は、中央に貫通孔121Aを有する略円板状に形成された部分である。カム部材120は、この被支持部121の貫通孔121Aが対応する加圧アーム110の後端部112に突設された軸部114(図2など参照)に摺動可能に係合することで、加圧アーム110の後端部112に対して回動可能に支持されている。貫通孔121Aの内周面には、カム部材120の回動中心120Aに向けてわずかに突出する突出部121Bが、貫通孔121Aの内周面の周方向に等間隔で3つ設けられている。これにより、カム部材120は、被支持部121の貫通孔121Aが加圧アーム110の軸部114に係合したときに軸部114に軽圧入されることになるので、カラープリンタ1を設置したときの衝撃などによって簡単に回動することを抑制することができる。
レバー部122は、被支持部121から図6の右斜め上方に向けて延びた後、図6の左方に向けて湾曲しながら延びる部分である。レバー部122の図6の左端部である操作部122Aは、図2に示すように、カム部材120が加圧アーム110に取り付けられた状態でフレーム部材84の後端から操作可能に突出する。カム部材120は、レバー部122の操作部122Aを上下に回動操作することで、図3〜5に示す姿勢の間で回動する。
図6に戻り、カム部123は、被支持部121とレバー部122との接続部分付近から図6の右方向および紙面手前方向に突出するように形成された部分である。このカム部123には、左右方向に所定の幅を有し、二点鎖線で示すフレーム部材84に設けられた対応する突起部84Aと摺接可能なカム面124が形成されている。カム面124は、第1係合部124Aと、第1摺接面124Bと、第3係合部124Cと、第2摺接面124Dと、第2係合部124Eとをこの順に有している。
第1係合部124Aは、加圧ローラ82が第1定着位置にあるときに突起部84Aと係合する部分であり、カム部材120の回動中心120Aから突起部84Aまでの距離(具体的には、回動中心120Aからカム面124の突起部84Aが接触する部分までの距離。以下、同様。)がD21に設定されている。また、第3係合部124Cは、加圧ローラ82が第3定着位置にあるときに突起部84Aと係合する部分であり、回動中心120Aから突起部84Aまでの距離が、加圧ローラ82が第1定着位置にあるときよりも大きいD23に設定されている。さらに、第2係合部124Eは、加圧ローラ82が第2定着位置にあるときに突起部84Aと係合する部分であり、回動中心120Aから突起部84Aまでの距離が、加圧ローラ82が第3定着位置にあるときよりも大きいD22に設定されている。
第1摺接面124Bは、第1係合部124Aと第3係合部124Cをつなぐ面であり、第2摺接面124Dは、第3係合部124Cと第2係合部124Eをつなぐ面である。本実施形態において、第1摺接面124Bは、第1係合部124Aと第3係合部124Cを通る一点鎖線で示す平面に対して突出する凸面状に形成され、第2摺接面124Dは、第3係合部124Cと第2係合部124Eを通る一点鎖線で示す平面に対して大部分が突出する凸面状に形成されている。これにより、レバー部122を操作しないときのカム部材120の回動が規制されるため、突起部84Aの第1係合部124Aと第3係合部124Cの間および第2係合部124Eと第3係合部124Cの間の相対移動を抑制することができ、各定着位置で加圧ローラ82を加熱ローラ81に対して保持することができる。
図7(a),(b)に示すように、搬送ローラ83は、用紙Pの搬送方向における加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ位置N(以下、単に「ニップ位置N」という。)のすぐ下流側に設けられた上下1組のローラであり、第1ローラの一例としての上ローラ83Aと第2ローラの一例としての下ローラ83Bとの間で熱定着後の用紙Pを搬送するように構成されている。本実施形態において、搬送ローラ83は、図8(a),(b)に示すように、左右方向に並んで合計4組設けられている。
この搬送ローラ83と、加熱ローラ81および加圧ローラ82とは、搬送ローラ83による用紙Pの搬送速度が、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間での用紙Pの搬送速度よりも速くなるように構成されている。そのため、加熱ローラ81および加圧ローラ82と、搬送ローラ83との間を搬送される用紙Pは、搬送ローラ83によって若干引っ張られることになるので、加熱ローラ81および加圧ローラ82と、搬送ローラ83との間で用紙Pが撓みにくくなっている。これにより、加熱ローラ81および加圧ローラ82と、搬送ローラ83との間で用紙Pが詰まることを抑制しつつ、用紙Pを良好に搬送することができる。
本実施形態において、カラープリンタ1は、図7(a)に示す第1搬送位置と、図7(b)に示す第2搬送位置との間で、搬送ローラ83をニップ位置Nに対して変位可能とするためのローラ変位機構200を備えている。各搬送位置では、搬送ローラ83とニップ位置Nとの位置関係が互いに異なっている。さらに説明すると、第1搬送位置は、第2搬送位置にあるときよりも搬送ローラ83が下に下がった位置であり、逆に言うと、第2搬送位置は、第1搬送位置にあるときよりも搬送ローラ83が上に上がった位置である。
ローラ変位機構200は、搬送ローラ83を第1搬送位置と第2搬送位置との間で変位可能に保持する保持部材210と、搬送ローラ83を各搬送位置に維持する揺動フレーム220と、搬送ローラ83を変位させる際に操作される操作部材230(図8も参照)とを主に有して構成されている。
揺動フレーム220は、後述する第2保持部材250を介して下ローラ83Bを支持する部材であり、加圧ローラ82の後方に設けられている。この揺動フレーム220は、第2保持部材250および下ローラ83Bとともに、本体筐体10またはフレーム部材84に対し下端部の左右両側に設けられた揺動軸221(図8も参照)を中心として上端部が略前後に揺動可能に支持されている。なお、カラープリンタ1は、本体筐体10の後側に設けられた下側を回動中心として略前後に開閉可能に構成されたリアカバー14(図1参照)を開き、揺動フレーム220を図7(a)に二点鎖線で示す姿勢に揺動させることで、下ローラ83Bを上ローラ83Aから離間させ、かつ、加熱ローラ81と加圧ローラ82を外部に露出させるように構成されている。これにより、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間や搬送ローラ83で詰まった用紙Pの処理を容易に行うことができる。
保持部材210は、上ローラ83Aを回転可能に保持する第1保持部材240と、下ローラを回転可能に保持する第2保持部材250とから構成されている。
第1保持部材240は、各上ローラ83Aに対応して1つずつ、合計4つ設けられ(1つのみ図示)、フレーム部材84が取り付けられた本体筐体10に対して変位可能に支持されている。より詳細に、第1保持部材240は、フレーム部材84に対し前端部の揺動軸241を中心として後端部が上下に揺動可能に支持されている。これにより、第1保持部材240は、上ローラ83Aを第1搬送位置と第2搬送位置との間で上下に揺動可能に保持している。
また、第1保持部材240は、付勢部材の一例としてのトーションバネ300によって後端部が下方に向けて付勢されている。これにより、上ローラ83Aは、下ローラ83Bに向けて付勢された状態で接触している。なお、詳細については後述するが、トーションバネ300は、第1搬送位置における上ローラ83Aと下ローラ83Bの接触圧と、第2搬送位置における上ローラ83Aと下ローラ83Bの接触圧とを変化させるための接触圧調整機構として機能する。
第2保持部材250は、回転軸83S(図8参照)で連結された4つの下ローラ83Bを一体的に保持するように設けられ、揺動フレーム220が取り付けられた本体筐体10に対して変位可能に支持されている。より詳細に、第2保持部材250は、揺動フレーム220に対し上下にスライド移動可能に支持されている。これにより、第2保持部材250は、下ローラ83Bを第1搬送位置と第2搬送位置との間で上下にスライド移動可能に保持している。
第2保持部材250には、ニップ位置Nから搬出された用紙Pを上ローラ83Aと下ローラ83Bの間に向けてガイドするためのガイド部251が形成されている(1つのみ図示)。より詳細に、ガイド部251は、用紙Pをガイドする面が搬送ローラ83の間付近から加圧ローラ82に向けて延びるように形成されたリブ状をなしており、左右方向に並んで複数設けられている。
図8(a),(b)に示すように、操作部材230は、第2保持部材250の左右両端部に1つずつ設けられている。各操作部材230は、図7(a),(b)に示すように、第2保持部材250と揺動フレーム220の間に配置される支持部231と、支持部231の後端部から上方に向けて延びる操作部232とを有している。支持部231は、側面部の下端が丸みを有する形状をなしており、また、上部に上方に向けて延びる断面視略T形状の係合部233が形成されている。各操作部材230は、係合部233が第2保持部材250の下壁部252に形成された左右に長い貫通孔(符号省略)に係合することで、第2保持部材250に対して左右にスライド移動可能に支持されている。
図8に戻り、第2保持部材250の後壁部254には、下方に向けて突出する複数の凸部255が形成され、揺動フレーム220の上部には、操作部材230の支持部231が入り込み可能な凹部222が2箇所形成されている。また、揺動フレーム220の上面223と凹部222との間には、角を丸み付けしたような形状の傾斜面224が形成されてる。
搬送ローラ83が図8(a)に示す第1搬送位置にあるとき、操作部材230は、支持部231が凹部222に入り込む位置にある。このとき、第2保持部材250は、凸部255が揺動フレーム220の上面223に当接することで揺動フレーム220に支持されている。一方、搬送ローラ83が図8(b)に示す第2搬送位置にあるとき、操作部材230は、支持部231が揺動フレーム220の上面223に当接する位置にある。このとき、第2保持部材250は、操作部材230の支持部231によって持ち上げられた状態で、支持部231を介して揺動フレーム220に支持されている。
以下、ニップ圧調整機構100とローラ変位機構200の動作および作用効果について説明する。本実施形態では、ニップ圧調整機構100とローラ変位機構200が上記したように構成されていることで、それぞれ独立して動作する。
まず、ニップ圧調整機構100の動作について説明する。
レバー部122を操作して、カム部材120を図3に示す第1定着位置から図4に示す姿勢に回動させると、カム面124が回動中心120Aを中心として図示反時計回り方向に回動する。これにより、第1係合部124Aと突起部84Aとの係合が解除され、突起部84Aが凸面状の第1摺接面124Bを乗り越えるように相対移動し、第3係合部124Cと係合する。その結果、回動中心120Aから突起部84Aまでの距離がD21からD23に広がり(図6参照)、これに対応して、加熱ローラ81の回転中心81Aと加圧ローラ82の回転中心82Aの距離がD11からD13に広がるので、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧が第1定着位置のときの第1ニップ圧よりも小さい第3ニップ圧となる。
図3に示す第1定着位置は、いわゆる普通紙などを熱定着するのに適した位置であるが、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧が小さい図4に示す第3定着位置は、はがきや紙が折り重なった封筒などの厚紙を熱定着するのに適した位置となっている。ニップ圧が強いと加熱ローラ81に巻き付こうとする方向へのカールの量が大きくなるため、特に厚紙は詰まりやすくなるが、ニップ圧が弱いとカールを抑制できるので、ニップ位置Nから搬送ローラ83へ厚紙を良好に搬送することができる。なお、カラープリンタ1は、リアカバー14(図1参照)を開くことで、搬送ローラ83から搬出された用紙Pをリアカバー14上に排出することができるように構成されており、リアカバー14を開いた状態で画像形成を実行することで、特に厚紙が湾曲した排紙経路91内で詰まることを抑制することができる。
図4に示す第3定着位置からカム部材120を、図5に示す姿勢にさらに回動させると、第3係合部124Cと突起部84Aとの係合が解除され、突起部84Aが略凸面状の第2摺接面124Dを乗り越えるように相対移動し、第2係合部124Eと係合する。これにより、回動中心120Aから突起部84Aまでの距離がD23からD22にさらに広がり(図6参照)、これに対応して、軸間距離がD13からD12にさらに広がるので、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧が第3定着位置のときの第3ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧となる。
本実施形態では、図5に示す第2定着位置は、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間で用紙Pが詰まった際に、ニップ圧を弱くして(望ましくは加熱ローラ81と加圧ローラ82を離間させて)詰まった用紙Pを取り除くための位置となっている。
図5に示す第2定着位置から図4に示す第3定着位置に戻す際や、図4に示す第3定着位置から図3に示す第1定着位置に戻す際には、上記とは逆に、レバー部122を操作して、カム部材120を図示時計回り方向に回動させればよい。これにより、回動中心120Aから突起部84Aまでの距離が狭くなり、これに対応して、軸間距離が狭くなるので、加圧ローラ82が加熱ローラ81に大きく食い込み、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧が変位前の定着位置のニップ圧よりも大きくなる。
なお、上記と同様の動作は、1つのカム部材120に対してフレーム部材84に突起部を2つ(合計4つ)設けて実現することも理論的には可能である。しかしこの場合は、フレーム部材に設ける2つの突起部をつなぐ面の傾斜が急になるので、カム面との摺接抵抗が大きくなってカム部材を回動動作させにくくなる。しかし、本実施形態では、フレーム部材84に設けられる突起部84Aが1つのカム部材120に対して1つなので、カム面124の起伏を比較的小さくすることができるため、カム部材120の操作性を向上させることができる。
次に、ローラ変位機構200の動作について説明する。
図8(a)に示す第1搬送位置から操作部材230を摘んで左右方向外側に移動させると支持部231が揺動フレーム220の傾斜面224に沿って持ち上がるように移動して凹部222内から、図8(b)に示すように、上面223上に移動する。これに伴い、第2保持部材250が押し上げられて上へスライド移動するので、下ローラ83Bが上へスライド移動し、下ローラ83Bに押し上げられて上ローラ83Aが上方に揺動する。これにより、搬送ローラ83が第1搬送位置から第2搬送位置に変位する。
逆に搬送ローラ83を第2搬送位置から第1搬送位置に戻す際には、図8(b)に示す状態から操作部材230を摘んで左右方向内側にスライド移動させる。そうすると、図8(a)に示すように、上面223による支持を失った支持部231が揺動フレーム220の凹部222に入り込むので、これに伴って、第2保持部材250が下へスライド移動する。これにより、下ローラ83Bが下へスライド移動し、トーションバネ300の付勢力によって上ローラ83Aが下方に揺動するため、搬送ローラ83が第2搬送位置から第1搬送位置に変位する。
搬送ローラ83を図7(a)に示す第1搬送位置から図7(b)に示す第2搬送位置に変位させたとき、トーションバネ300は、図7(a)に示す状態よりも、その形状が大きく変化、言い換えれば、大きく変形する。これにより、上ローラ83Aを下ローラ83Bに向けて付勢する付勢力が大きくなるので、上ローラ83Aと下ローラ83Bの接触圧が第1搬送位置よりも大きくなる。逆に、搬送ローラ83を図7(b)に示す第2搬送位置から図7(a)に示す第1搬送位置に変位させたとき、トーションバネ300は、図7(b)に示す状態よりも変形量が小さくなる。これにより、上ローラ83Aを下ローラ83Bに向けて付勢する付勢力も小さくなるので、上ローラ83Aと下ローラ83Bの接触圧が第2搬送位置よりも小さくなる。
このように、搬送位置に応じて、言い換えれば、用紙Pの種類に応じて、上ローラ83Aと下ローラ83Bの接触圧を変えることができることで、用紙Pを加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬送ローラ83へ良好に案内することができるとともに、搬送ローラ83で用紙Pを良好に搬送することが可能となる。
また、本実施形態では、第2保持部材250にガイド部251が形成されているため、搬送ローラ83(第2保持部材250)の変位に伴ってガイド部251が、フレーム部材84に設けられた対面するガイド84Bに対して変位する。これにより、第1搬送位置および第2搬送位置のいずれにおいてもガイド部251によって用紙Pを上ローラ83Aと下ローラ83Bの間に向けて良好に案内することができる。
以上説明したとおり、本実施形態のカラープリンタ1は、用紙Pの種類に応じて、加圧ローラ82の位置をニップ圧調整機構100によって選択可能であり、さらに、搬送ローラ83の位置をローラ変位機構200によって選択可能なので、用紙Pを加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬送ローラ83へ良好に案内することができる。より詳細には、用紙Pが普通紙である場合は図3に示した第1定着位置とし、厚紙である場合は図4に示した第3定着位置とすることで、加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップ圧を用紙Pに応じた適正な圧力にすることができるので、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間で用紙Pを良好に搬送したり、しわやカールの発生を抑えたりすることができる。また、加圧ローラ82の位置を調整しても加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬出される用紙Pのカール量がある程度大きい場合には、搬送ローラ83の位置を図7(a)に示した第1搬送位置よりも上の図7(b)に示した第2搬送位置とすることで、カールした用紙Pの先端を搬送ローラ83の間へ案内しやすくなるので、用紙Pを加熱ローラ81および加圧ローラ82と搬送ローラ83との間で良好に搬送することができる。
特に本実施形態では、ニップ圧調整機構100とローラ変位機構200をそれぞれ独立して動作させることができるので、これらが連動して動作するような構成と比較して、加圧ローラ82の位置と搬送ローラ83の位置との組み合わせを増やすことができる。これにより、より多くの種類の用紙Pを加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬送ローラ83へ良好に案内することができる。
なお、本実施形態では、前記したとおり、図5に示した第2定着位置が、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間に詰まった用紙Pを取り除くための位置となっていたが、本発明はこれに限定されず、第2定着位置も、第1定着位置や第3定着位置と同様に、用紙Pを熱定着するための位置としてもよい。これによれば、加圧ローラ82が加熱ローラ81に対して、第1定着位置と、第3定着位置と、第2定着位置との間で変位可能であることで、この3つの定着位置で種類の異なる用紙Pを適正なニップ圧で熱定着できるので、さらに多くの種類の用紙Pを加熱ローラ81と加圧ローラ82の間から搬送ローラ83へ良好に案内することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、搬送ローラ83による用紙Pの搬送速度が、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間での用紙Pの搬送速度よりも速くなるように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、搬送ローラによる用紙の搬送速度は、加熱ローラと加圧ローラの間での用紙の搬送速度と略同じになるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、1組の搬送ローラ83が2つのローラから構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、1組の搬送ローラは、3つのローラから構成されていてもよい。一例として、図9(a)に示すように、1組の搬送ローラ86は、用紙Pの加熱ローラ81と接触する側の面PHと接触するように配置された第1ローラ86Aおよび第3ローラ86Cと、用紙Pの加圧ローラ82と接触する側の面PPと接触するように配置された第2ローラ86Bとを有して構成されていてもよい。補足すると、搬送ローラ86は、前記実施形態と同様に、左右方向に並んで複数組設けられている。そして、第1ローラ86Aは、第2ローラ86Bとの間で用紙Pを搬送するように構成され、第3ローラ86Cは、第1ローラ86Aの搬送方向下流側で第1ローラ86Aと軸方向にずれて配置されて第2ローラ86Bとの間で用紙Pを搬送するように構成されている。このような構成によれば、第3ローラ86Cと第2ローラ86Bの間を用紙Pが搬送されることで、用紙Pの加熱ローラ81に巻き付こうとする方向のカールを抑制(矯正)することができる。また、カールを抑制できることで用紙Pを良好に搬送することができる。
前記実施形態で示したニップ圧調整機構100の具体的な構成は一例であり、本発明のニップ圧調整機構は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態のニップ圧調整機構100は、加圧ローラ82の位置を加熱ローラ81に対して3段階で変位可能に構成されていたが、これに限定されず、2段階で変位可能に構成されていてもよいし、4段階以上で変位可能に構成されていてもよい。また、前記実施形態のニップ圧調整機構100は、加圧ローラ82を加熱ローラ81に対して変位可能とするように構成されていたが、これに限定されず、例えば、ニップ圧調整機構は、加熱ローラを加圧ローラに対して変位可能とするように構成されていてもよい。また、前記実施形態では、内周面に突出部121Bが設けられた貫通孔121Aを加圧アーム110の軸部114に係合することで、カム部材120が加圧アーム110に軽圧入される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、突出部を設けずに、貫通孔と軸部を高精度に成形して軽圧入する構成としてもよい。また、カム面の形状によって衝撃や振動などによるカム部材の回動が規制可能であるならば、カム部材は、加圧アームに軽圧入されていなくてもよい。
前記実施形態では、第2保持部材250のみにガイド部251が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ガイド部は、第1保持部材と第2保持部材の両方に形成されていてもよいし、第1保持部材のみに形成されていてもよい。
前記実施形態では、保持部材210は、上ローラ83Aを保持する第1保持部材240と、下ローラを保持する第2保持部材250とから構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9(a),(b)に示すように、保持部材260は、少なくとも1組の搬送ローラ86を構成するすべてのローラを一体的に保持するように構成されていてもよい。
前記実施形態で示したローラ変位機構200の具体的な構成は一例であり、本発明のローラ変位機構は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態のローラ変位機構200は、搬送ローラ83の位置を第1搬送位置と第2搬送位置との間で2段階に変位可能に構成されていたが、これに限定されず、3段階以上に変位可能に構成されていてもよい。また、ローラ変位機構は、図9(a),(b)に示すように、搬送ローラ86を一体的に保持する保持部材260において、当該保持部材260を装置本体に対して上下にスライド移動可能に変位させるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、ニップ圧調整機構100とローラ変位機構200がそれぞれ独立して動作するように構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ニップ圧調整機構とローラ変位機構は、連動して動作するように構成されていてもよい。
前記実施形態で示した接触圧調整機構の具体的な構成は一例であり、本発明の接触圧調整機構は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、接触圧調整機構を構成するトーションバネ300が、第1ローラとしての上ローラ83Aを第2ローラとしての下ローラ83Bに向けて付勢するように設けられていたが、これに限定されず、例えば、第2ローラを第1ローラに向けて付勢するように設けられていてもよい。また、前記実施形態では、接触圧調整機構を構成する付勢部材としてトーションバネ300を例示したが、これに限定されず、トーションバネ以外のバネ、例えば、圧縮コイルバネなどを採用してもよい。
前記実施形態では、加熱部材として加熱ローラ81を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、加熱部材は、ハロゲンヒータやセラミックヒータなどの熱源と、熱源によって加熱される無端状の定着ベルトとを主に備える構成であってもよい。また、前記実施形態では、加圧部材として加圧ローラ82(ローラ状の加圧部材)を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。
前記実施形態では、画像形成装置として、カラー画像を形成可能なカラープリンタ1を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置は、モノクロ画像のみを形成可能なプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。また、前記実施形態では、記録シートの一例として、普通紙や厚紙などの用紙Pを示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
1 カラープリンタ
10 本体筐体
81 加熱ローラ
82 加圧ローラ
83 搬送ローラ
83A 上ローラ
83B 下ローラ
84 フレーム部材
84A 突起部
100 ニップ圧調整機構
110 加圧アーム
111 前端部
112 後端部
114 軸部
120 カム部材
120A 回動中心
121A 貫通孔
121B 突出部
124 カム面
124A 第1係合部
124B 第1摺接面
124C 第3係合部
124D 第2摺接面
124E 第2係合部
200 ローラ変位機構
210 保持部材
251 ガイド部
300 トーションバネ
N ニップ位置
P 用紙

Claims (10)

  1. 加熱部材と加圧部材を備え、前記加熱部材と前記加圧部材の間を記録シートが通過するときに当該記録シートに転写された現像剤像を熱定着するように構成された画像形成装置であって、
    記録シートの搬送方向における前記加熱部材と前記加圧部材のニップ位置の直下流側に設けられ、第1ローラと第2ローラの間で熱定着後の記録シートを搬送するように構成された搬送ローラと、
    前記加熱部材と前記加圧部材のニップ圧を第1ニップ圧とする第1定着位置と、前記加熱部材と前記加圧部材のニップ圧を前記第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧とする第2定着位置との間で、前記加熱部材および前記加圧部材のうちの一方を他方に対して変位可能とするためのニップ圧調整機構と、
    第1搬送位置と、前記ニップ位置との位置関係が前記第1搬送位置とは異なる第2搬送位置との間で、前記搬送ローラを前記ニップ位置に対して変位可能とするためのローラ変位機構と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ニップ圧調整機構と前記ローラ変位機構は、それぞれ独立して動作するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1搬送位置における前記第1ローラと前記第2ローラの接触圧と、前記第2搬送位置における前記第1ローラと前記第2ローラの接触圧とを変化させるための接触圧調整機構を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接触圧調整機構は、前記第1ローラおよび前記第2ローラのうちの一方を他方に向けて付勢する付勢部材を含み、前記搬送ローラが前記第1搬送位置と前記第2搬送位置との間で変位したときに前記付勢部材の形状が変化して付勢力が変化することで、前記第1ローラと前記第2ローラの接触圧を変化させるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 装置本体に対して変位可能に支持されることで、前記搬送ローラを前記第1搬送位置と前記第2搬送位置との間で変位可能に保持する保持部材を備え、
    前記保持部材には、前記ニップ位置から搬出された記録シートを前記第1ローラと前記第2ローラの間に向けてガイドするためのガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1ローラは、記録シートの前記加熱部材と接触する側の面と接触し、前記第2ローラは、記録シートの前記加圧部材と接触する側の面と接触するように配置され、
    前記搬送ローラは、前記第1ローラの前記搬送方向下流側に配置され、前記第2ローラとの間で記録シートを搬送する第3ローラを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ニップ圧調整機構は、前記加熱部材と前記加圧部材のニップ圧を前記第1ニップ圧よりも小さくかつ前記第2ニップ圧よりも大きい第3ニップ圧とする第3定着位置で、前記加熱部材および前記加圧部材のうちの一方を他方に対して保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記加熱部材を支持するフレーム部材を備え、
    前記ニップ圧調整機構は、
    前記加圧部材の回転軸方向両側に設けられて前記加圧部材を支持し、前記フレーム部材に対し一端部を中心として揺動可能に支持されることで前記加圧部材を前記加熱部材に対して近づける方向または遠ざける方向に移動可能とする一対の加圧アームと、
    前記回転軸方向両側に設けられて対応する加圧アームの前記一端部とは反対側の他端部に回動可能に支持され、回動することで、前記加圧部材を、前記第1定着位置と、前記第3定着位置と、前記第2定着位置との間で変位させる一対のカム部材と、を有し、
    前記フレーム部材は、各カム部材に対応して1つずつ設けられた突起部を有し、
    各カム部材は、対応する突起部と摺接可能なカム面を有し、
    前記カム面は、
    前記加圧部材が前記第1定着位置にあるときに前記突起部と係合する第1係合部と、
    前記加圧部材が前記第3定着位置にあるときに前記突起部と係合し、前記カム部材の回動中心から前記突起部までの距離を前記加圧部材が前記第1定着位置にあるときよりも大きくする第3係合部と、
    前記加圧部材が前記第2定着位置にあるときに前記突起部と係合し、前記回動中心から前記突起部までの距離を前記加圧部材が前記第3定着位置にあるときよりも大きくする第2係合部と、
    前記第1係合部と前記第3係合部をつなぐ第1摺接面と、
    前記第3係合部と前記第2係合部をつなぐ第2摺接面と、を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記カム部材は、前記加圧アームの前記他端部に突設された軸部に回動可能に軽圧入されていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記搬送ローラによる記録シートの搬送速度は、前記加熱部材と前記加圧部材の間での記録シートの搬送速度よりも速いことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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