JP2013208146A - スプリンクラヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取り付け穴との隙間を覆うためのシーリングプレート100、又は外力から保護する保護手段(120、130)を備えたスプリンクラヘッドにおいて、シーリングプレート100又は保護手段(120、130)は、その外周に沿って形成された熱気流の誘導部105を備える。誘導部105は、上方に向かって縮径するテーパー状に形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明に係るスプリンクラヘッドにおいて、前記シーリングプレートは、円筒部と、前記円筒部の下端に設けられたフランジ部とを備え、前記円筒部の下部に開口部が形成される。
本発明に係るスプリンクラヘッドにおいて、前記保護手段はカバープレートから構成されており、前記カバープレートは、外縁側から中心方向に放射状に立設された板部材を3枚以上備えている。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドの縦断面図である。
まず、スプリンクラヘッドの構成の概要について説明する。
スプリンクラヘッドは、上部にヘッド本体1を備えている。ヘッド本体1は内部に放水口2を有し、その下部に鍔部3が設けられており、鍔部3には円筒フレーム4が取り付けられている。放水口2は弁体5により閉塞されており、放水口2と弁体5との間はシール部材7によりシールされている。円筒フレーム4内には、摺動落下するデフレクタ8の連結棒の上端縁に取り付けられているストッパリング10が配置されている。
シーリングプレート100は、ヘッド本体1と接合されるために、周方向に一部が切り欠かれた円筒部101と、円筒部101の下端に形成されたフランジ部102と、リング状(環状)に形成された部材103とを備えている。フランジ部102は天井板の開口部90を覆うことができる大きさである。また、リング状の部材103は、フランジ部102にリブ104を介して取り付けられている。リング状の部材103は中央部に感熱板18が通り抜ける程度の開口部があり、スプリンクラヘッドの設置状態においては、リング状部材103の底面と感熱板18の底面はほぼ同じ高さにある。リング状部材103は、フランジ部102とリブ104を介して接続されている。リブ104は放射状に設けられ、リブの高さは2〜20mm程度である。つまり、フランジ部102とリング状の部材103は、2〜20mm程度離れている。また、リング状の部材103の周縁部は、外周側に行くにしたがって肉厚が薄くなる断面三角形になっており、外周方向に沿って誘導部105を構成している。即ち、この誘導部105は、上方に向かって縮経してテーパー状に形成されており、熱気流を斜め上方に誘導して感熱板18側に導く。
火災により熱気流が発生すると、熱気流はシーリングプレート100の誘導部105により斜め上方に誘導されて、感熱板18や有底筒体19等を加熱し、可溶合金20を溶融せしめる。可溶合金20が溶けると、圧縮ピストン25は、シリンダ22及び有底筒体19に案内されながら摺動する。この圧縮ピストン25の摺動により、リンク機構51が分解する。このリンク機構51の分解により、弁体5が放水口2から離れるとともにデフレクタ8が下方に摺動し、放水口2から放出される消火水は、デフレクタ8に衝突してその飛散方向を調整されながら、所定方向に散水される。
図4及び図5は、上記の実施の形態の変形例の要部の断面図である。
図4のスプリンクラヘッドは、シーリングプレート100のフランジ部102に誘導部105を形成するとともに、誘導部105付近の円筒部101にその周方向に沿って複数の開口部110が形成された例である。フランジ部102は上面開口の器型であり、複数の四角形のスリットがあり、そのスリットから熱気流が流入するようになっている。
図5のスプリンクラヘッドは、リング状部材103の外周縁に誘導部105が設けられると共に、誘導部105付近の円筒部101の下部及びフランジ部102に、その周方向に沿って複数の開口部110が形成された例である。詳細には、開口部110は、フランジ部102と接する円筒部101の下部に周方向に複数形成される開口部と、その開口部に連通するようにフランジ部102に周方向に複数形成される開口部とからなる。フランジ部102が有する開口部110は、誘導部105の上方に位置している。
図4及び図5のような開口部110を付加した構成にすることにより、熱気流の流入量が増える。また、熱気流が流入した開口部110に対向した開口部110は熱気流の出口となり、内部により深く誘導することができる。このため、例えば感熱板18が天井から露出しないようにした場合にも、熱気流を感熱板18に誘導することができる。
図13は、上記の実施の形態の変形例の要部の断面図である。
図13のスプリンクラヘッドは、シーリングプレート100のリング状部材103の外周縁に誘導部105が設けられている。そして、誘導部105は断面L字状の段部になっており、上の段の方が下の段よりも小径になっている。上記の実施の形態のように、誘導部105を傾斜としなくても、段部を設けるだけでも熱気流を感熱板18に誘導することができる。なお、誘導部105の段部は2段に限らず、何段で形成しても良く、下の段より上の段の径が小径になっていれば良い。
図6(a)(b)は、本発明の実施の形態2に係るカバープレートの平面図及び正面図である。図7(a)(b)はそのカバープレートの取り付け状態を示す縦断面図及び一部断面図である。なお、カバープレートは本発明の保護手段の一例を示すものである。
本実施の形態のカバープレート120は、周縁部の上面が斜めに形成された円板121と、この円板121に直立して外縁側から中心に向かって放射状に等間隔に設けられた複数枚の、例えば5枚の板部材122と、中央部に設けられた突起部123とを備えている。この突起部123が、感熱板18側に取り付けられている。また、板部材122の内周側の先端を結んだ範囲内に感熱板18が位置する。板部材122は外周縁から中心に向かって、少なくとも誘導部105を越える長さになっている。板部材の高さは2〜20mm程度であり、円板121と天井板の下面との間も、板部材の高さと同等、もしくはそれよりも大きくなっている。図7の場合、可溶合金20を保持するフランジ付きのピストンの中心部には穴部があり、その穴部にカバープレート120の突起部123を圧入又は螺合等して、スプリンクラヘッドにカバープレート120を取り付けている。つまり、フランジ付きのピストンの穴部の内径と、突起部123の外径はほぼ同一となっている。穴部は、どの部材に設けられるかはスプリンクラヘッドの構造によって異なり、図7の場合は、穴部はピストンに設けられたが、スプリンクラヘッドの作動時に落下する感熱部の下端に設けられれば良く、例えば、感熱板18の中心部に設けられても良い。また、上記の円板121の上面が斜めに形成され周縁部が誘導部105を構成している。カバープレート120の材質は金属や、熱気流で溶けない程度の樹脂等で形成される。なお、図7のスプリンクラヘッドの構成は、上記の実施の形態1とは相違しているが、それ自体は公知のものであり、その説明は省略する。
また、カバープレート120は、上記のように誘導部105を備えており、上記のような効果が得られているが、それに加えて、スプリンクラヘッドの作動時には、感熱部と共に同時に落下するので、散水を乱さないのでこの点においても優れている。このカバープレート120は、その直径を拡大すれば、スプリンクラヘッドが設けられている天井板の開口部が見えなくなり、シーリングプレートとしての機能も発揮する。更に、カバープレート120の一部をシーリングプレートや天井と一部接触するような構成にすれば、外力からスプリンクラヘッドを守るプロテクターとしての機能を発揮させることができる。
なお、実施の形態2に係るカバープレート120は、突起部123をピストンの中心部の穴部に圧入して設けたが、カバープレートの取り付け方はどのような場合でも良く、例えば、従来通り、リテーナーを用いて固定される場合でも同様の効果を有する。
図8は、本発明の実施の形態3に係るカバープレートの平面図及び正面図である。図9は、そのカバープレートが取り付けられた状態のスプリンクラヘッドの縦断面図である。
図10(a)(b)は、本発明の実施の形態4に係る保護網の正面図及び平面図である。図11は、保護網130が取付けられた状態のスプリンクラヘッドの縦断面図である。なお、保護網130は本発明の保護手段の一例を示すものである。
本実施の形態の保護網130は、図10に示されるように網状に構成されており、その中央には感熱板側に取り付けられ突起部131が形成されている。突起部131は、実施の形態2に係る突起部123と同様に、感熱部の下端に設けられた穴部に圧入又は螺合されて係止される。保護網130を構成している線状の部材はその断面が例えば三角形から構成されている。例えば斜辺が外側(外周側)になる三角形から形成されており、上方に向かって縮経されたものとなっており、本発明の誘導部105を形成している。
図12に示されるように、本実施の形態に係る保護網130は感熱部に取り付けられている。このため、従来の保護網であればスプリンクラヘッドのフレームに取り付けられていたので、作動後もその場に留まり、散水に影響を与える虞があったが、本実施の形態にかかる保護網は、作動時には落下するので、散水障害になることはない。
Claims (6)
- 取り付け穴との隙間を覆うためのシーリングプレート、又は下部に設けられ、外力から保護する保護手段を備えたスプリンクラヘッドにおいて、
前記シーリングプレート又は前記保護手段は、その外周に沿って形成された熱気流の誘導部を備え、
前記誘導部は、上方に向かって縮径するテーパー状に形成されていることを特徴とするスプリンクラヘッド。 - 前記シーリングプレートは、円筒部と、前記円筒部の下端に設けられたフランジ部とを備え、前記円筒部の下部に開口部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラヘッド。
- 前記保護手段はカバープレートから構成されており、
前記カバープレートは、外縁側から中心方向に放射状に立設された板部材を3枚以上備えたことを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラヘッド。 - 作動時には落下する感熱部と、該感熱部の下部に設けられる保護手段を備え、該保護手段により保護されるスプリンクラヘッドにおいて、
前記感熱部は、中心部に穴部を有し、
前記保護手段は、中心部に、前記穴部の内径とほぼ同一の外径である突起部を有し、
前記突起部が前記穴部に係止されることにより、前記感熱部に前記保護手段が取り付けられ、作動時には前記感熱部と共に前記保護手段が落下することを特徴とするスプリンクラヘッド。 - 作動時に落下する感熱部と、該感熱部が落下すると降下するデフレクタを有するスプリンクラヘッドにおいて、
前記感熱部の下方に位置し、前記感熱部の外周に沿って、熱気流を上方へ誘導する誘導部を備え、前記誘導部の内径側には前記デフレクタが通過可能な間隙が形成されていることを特徴とするスプリンクラヘッド。 - 作動時に落下する感熱部と、前記感熱部の下方に備えられ、外力から保護するカバープレートを有するスプリンクラヘッドにおいて、
前記カバープレートに、熱気流を上方へ誘導する誘導部が備えられていることを特徴とするスプリンクラヘッド。
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