JP2014014583A - スプリンクラーヘッドカバー - Google Patents

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Hisataka Okoshi
久誉 大越
Tatsuro YONEKURA
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Abstract

【課題】 スプリンクラーヘッドを内部に収容する筒状部材に設置したリングに作動したスプリンクラーヘッドの部品が係留されることを防止可能なスプリンクラーヘッドカバーを提供する。
【解決手段】 内部にスプリンクラーヘッドを収容する筒状部材の外周部には天井面と接触するリング18が備えられ、リング18の近傍の筒状部材の側面には穴または切欠きによる開口22が形成されており、リング18にはスプリンクラーヘッド1が作動した際に分解落下する部品を衝突させて落下方向を変えるガード部20を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通常はスプリンクラーヘッドがカバーで覆われており、火災時に該カバーが落下するスプリンクラーヘッドカバーに関するものである。
スプリンクラーヘッドカバーは、天井またはスプリンクラーヘッドに設置されており、常時はカバープレートによってスプリンクラーヘッドを覆い隠し、火災時にはカバープレートが落下して内部のスプリンクラーヘッドが露出され、スプリンクラーヘッドを作動可能な状態にする(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
従来のスプリンクラーヘッドカバーの一例として、本出願人による特願2012−134389に記載されているスプリンクラーヘッドカバーを図12に示す。図12のスプリンクラーヘッドカバーは、2つの筒状部材とカバープレート140から構成されており、筒状部材はスプリンクラーヘッド110と接続しているサポートカップ120と、下端にカバープレート140が設置されたリテーナー130から構成される。
リテーナー130の筒部分の下端には下方へ延出して形成された3つの脚131と、脚の間に形成された突出部132を有する。脚131の先端は折り曲げられており、カバープレートとの接合面133が形成されている。接合面133は低融点合金134によってカバープレート140と接合される。
突出部132は接合面133とリテーナー3の筒部分の下端の間に外方へ延出して形成されている。突出部132にはリング135が設置されており、リング135は天井下面との接触部となっている。
上記構成により、リング135とカバープレート140の間のから室内側の気流をリテーナー3内に取り込むとともに、リング135とリテーナー3の筒部分の下端の間から天井裏側の気流をリテーナー3内に取り込むことができる。リテーナー3内に流入した気流はサポートカップ120の上端に穿設された穴121より外部へ排出される。これによりリテーナー3の内部の気流の流れが促進され、火災時における室内側の熱気流をリテーナー3内に取り込んでカバープレート140が落下する前の段階でスプリンクラーヘッド110の感熱部に熱を伝えて作動を促進させる効果がある。
特開2003−245371号公報 実用新案登録第3129431号公報
上記のスプリンクラーヘッドカバーによってスプリンクラーヘッドの作動を促進させることが可能であるが、スプリンクラーヘッドが作動した際に、感熱分解部の構成部品がリングに係留されてしまうことが極稀に発生することがあった。
リングに部品が係留された状態で散水を行うと、リングに係留された部品が散水の妨げとなり、正規の散水分布パターンが得られずに消火性能が低下してしまうおそれがある。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、スプリンクラーヘッドを内部に収容する筒状部材に設置したリングに作動したスプリンクラーヘッドの部品が係留されることを防止可能なスプリンクラーヘッドカバーを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は以下のスプリンクラーヘッドカバーを提供する。
すなわち、筒状部材の内部にはスプリンクラーヘッドが収容されており、筒状部材の下方にはスプリンクラーヘッドを覆い隠すカバープレートが配置され、筒状部材とカバープレートは低融点合金によって接合されており、筒状部材の外周部には天井面と接触するリングが備えられ、リング近傍の筒状部材の側面には穴または切欠きが形成されており、リングにはスプリンクラーヘッドが作動した際に分解落下する部品を衝突させて落下方向を変えるガード部を設けたスプリンクラーヘッドカバーである。
リングに係留されやすい部品の一例として、板材の一端側を鉤状に屈曲して形成させたレバーがあげられる。スプリンクラーヘッドが作動してレバーがスプリンクラーヘッドから脱落するときに一端側に形成された鉤状の屈曲部がリングの内周縁に引っ掛かり係留されるケースが極稀に見られた。
本発明では、レバーが脱落する際に、レバーの屈曲部がリングの内周部に到達する前の段階でレバーをガード部に衝突させ、これによりレバーの落下する方向を変え、レバーの屈曲部がリングの内周部に引っ掛かることを防止した。
より具体的に説明すると、レバーはスプリンクラーヘッドのノズルを塞ぐ弁体を閉止状態に支持する感熱分解部に組み込まれており、感熱分解部は火災時の熱によって分解作動することで弁体の支持が解除され、ノズルが開放して水が放出される。レバーは感熱分解部において屈曲部が形成された一端側がノズル側に位置に配置されている。屈曲部の先端はスプリンクラーヘッドの本体の段部に係合されており、感熱分解部内の低融点合金が火災の熱によって溶融したときにレバーが回動して本体の段部との係合が解除される。
スプリンクラーヘッドが作動したときレバーは屈曲部が形成された一端側を支点として回転しながら脱落する。そのときレバーの屈曲部が形成された側と反対側の端(他端側)は、リテーナーの側面に向かって回転する。回転動作によって一端側とスプリンクラーヘッドの本体との係合が解除されるとレバーはスプリンクラーヘッドから脱落する。レバーは回転しながら脱落し、他端側がリングの近傍を通過するとき、リングに設けたガード部にレバーの他端側を衝突させてレバーが落ちる方向を変えてレバーの屈曲部がリングに引っ掛かることを防止する。ガード部はリングに厚みを持たせることによって構成可能であり、リング全体を厚く構成してもよいし、レバーが衝突する内周部だけを厚く構成することもできる。
前記本発明については、ガード部をリングの内周部を屈曲させて構成可能である。
これによれば、リングの内周部にガード部を設置することでレバーの他端側がガード部に衝突したときにレバーがリングに引っ掛かることなく脱落させることができる。
ガード部をリングの内周部を屈曲させて形成したことでガード部とリングを一体に構成することができる。ガード部はリングの内周部をカバープレートが設置された側に屈曲させるとレバーがガード部の縁に引っ掛かることを防止できる。
前記本発明については、リングにカバープレートとの接続部を設置して構成可能である。
これによれば、リングとカバープレートを接合した後に筒状部材へリングを取り付けることが可能となり、例えばリングと接合されたカバープレートの表面に塗装をしたものを予め在庫として保有していれば、客先からの急なオーダーにも対応することができる。
前記本発明については、断面が円形のリングを設置することでガード部を構成可能である。
これによれば、リングの断面が円形であるので、スプリンクラーヘッドが作動してレバーが脱落する際、レバーの屈曲部がリングに引っ掛かってもレバーが落下する勢いによりレバーが回転してリングからレバーを脱落させることができる。
前記本発明については、リングの内周径をスプリンクラーヘッドが挿通される天井に穿設された穴の径よりも大きくして構成可能である。
これによれば、リング上部が天井面に当接するように構成可能であり、スプリンクラーヘッドの作動により脱落する部品がリングの上部に載ることや、引っ掛かることを防止できる。
以上、説明したように本発明によれば、スプリンクラーヘッドを内部に収容する筒状部材に設置したリングに作動したスプリンクラーヘッドの部品が係留されることを防止可能なスプリンクラーヘッドカバーを実現することができる。
第1実施形態のスプリンクラーヘッドカバーが設置されたスプリンクラーヘッドの断面図 図1のX−X断面図 図1の平面図 スプリンクラーヘッドカバーの分解断面図 図1のカバープレートが落下した状態の断面図 図1のスプリンクラーヘッドが作動した状態の断面図 感熱分解部の動作を説明する断面図 天井穴が非円形の場合の底面図 ガードの作用を説明する断面図 第1実施形態の変形例のリングの作用を説明する断面図 第2実施形態の断面図 従来のスプリンクラーヘッドカバーの分解断面図
第1実施形態のスプリンクラーヘッドカバーCは、スプリンクラーヘッド1に設置され、サポートカップ2、リテーナー3、カバープレート4から構成される。
スプリンクラーヘッド1は、天井面や壁面に設置され、天井裏の配管(図1において二点鎖線で示す)と接続されている。スプリンクラーヘッド1は、内部に感熱分解部5を有しており該感熱分解部5によってノズル6の末端に設置された弁体7をノズル6側に保持している。感熱分解部5内には内部に低融点合金8が充填されているシリンダー9を備えており、火災の熱でシリンダー9内の低融点合金8が溶融することで感熱分解部5が分解作動して、感熱分解部5にて保持していた弁体7が解放されることでノズル6から水が放出される。
スプリンクラーヘッド1および感熱分解部5の詳細な構造については特開平7−284545号公報や国際公開WO2011/125169に記載されているものと同様な構成である。ここでは主に火災時の動作について説明する。
感熱分解部5は図2、図7に示すようにノズル6の下方に設置された内方フランジ1Aに一対のレバー51、51が係合されている。レバー51の内方フランジ1Aと係合している側の端は湾曲した形状の屈曲部51AとなっておりサドルSが載置されている。サドルSにはネジNが螺合されており、ネジNの上端は弁体7をノズル6側に押圧している。ネジNをノズル6側に螺入させることで弁体7によりノズル6を閉塞するとともに、サドルSを介してレバー51の屈曲部51A側の端を内方フランジ1Aに押圧することができる。
レバー51のもう一方の端51Bには穴51Cが穿設されている。図7(a)に示すように、レバー51の下部に穿設された穴51Cには平板状のバランサー52の端が係合されており、バランサー52の端はレバー51の端51B側に屈曲されて穴51Cとの係合状態を維持している。バランサー52の中心部に穿設された穴にはシリンダー9が挿通されて設置されている。
レバー51の穴51Cの上方にはサポートプレート53が係合されており、レバー51によりサポートプレート53が図中上方へ移動できないように係合されている。サポートプレート53の中心にはセットスクリュー54がねじ込まれており、セットスクリュー54の下端はシリンダー9内に挿入されたプランジャー55を介して低融点合金8を押圧している。それによりシリンダー9と係合しているバランサー52がレバー51の穴51Cの下部に押圧され、バランサー52の端が穴51Cから外れないように構成されている。
一方レバー51、51の屈曲部51Aは前述のようにサドルSやネジNを介して弁体7を閉止する力を常に受けているので、内方フランジ1Aとの接触部を中心としてレバー51の屈曲部51Aと反対側の端51Bには、外方へ回転する力が作用しているが、前述のように穴51Cとバランサー52の端が係合しているのでレバー51の回転は阻止されている。
火災が発生すると、その熱により低融点合金8が溶融する。溶融した低融点合金8はシリンダー9の内周とプランジャー55の外周の間の僅かな隙間を通過して外部に溶け出る。プランジャー55はセットスクリュー54により図中下方へ押圧されているのでプランジャー55がシリンダー9内に没入する。すると、セットスクリュー54により押圧されていたバランサー52の端とレバー51の穴51Cとの係合が緩まり、バランサー52がサポートプレート53側に移動可能となる。
前述のようにレバー51には端51Bが外方へ回転する力が作用しているので、穴51Cとバランサー52の端の係合が緩まったことにより、レバー51は回転動作する。この回転動作によりバランサー52はサポートプレート53側に移動してレバー51とバランサー52の係合が解除される(図7(b)参照)。
図7(c)に示すようにレバー51、51は回転動作により、内方フランジ1Aとの係合も解除されてスプリンクラーヘッド1から脱落する。またレバー51と係合していたバランサー52やサポートプレート53等もスプリンクラーヘッド1から脱落する。
感熱分解部5の分解作動により、感熱分解部5によって支持されていた弁体7はノズル6から離れて脱落し、ノズル6が開放される。
ノズル6の外方は前述の配管と接続するための牡ネジ10が螺刻されている。牡ネジ10の根元部分11にはサポートカップ2が固定設置されている。
サポートカップ2は筒状であり上端側に端面12を有する。端面12には穴12Aが穿設されており、該穴にはスプリンクラーヘッド1の牡ネジ10が挿通され、端面12の外部に突出している。穴12Aの周囲には気流出口12Bが複数形成されている。気流出口12Bの開口部面積が大きい程、サポートカップ2およびリテーナー3内の気体の排出効果が向上する。
サポートカップ2の側面には、リテーナー3と着脱可能に接続できる螺旋溝13が刻設されている。
リテーナー3は筒状であり、前述のサポートカップ2の螺旋溝13と螺合可能な係合部14が側面に形成されている。係合部14は螺旋溝13側の斜め下方へ突出して切り起こされた形状をしており、サポートカップ2にリテーナー3を取付ける際にはリテーナー3をサポートカップ2側に挿通させると係合部14の折り曲げ部側が先に螺旋溝13に当たるので係合部14の先端側は弾性により変形して螺旋溝13を乗り越えて通過可能である。反対にサポートカップ2からリテーナー3を取外す際には、リテーナー3を下方に引張っても係合部14の先端が螺旋溝13に係合されて引き抜くことができないのでリテーナー3を回転させて螺旋溝13に沿って係合部14を回転させて取外す。
リテーナー3の下部には下方に延出して形成されたカバープレート接合部15を有する。カバープレート接合部15の先端15Aは外方に屈曲して形成されており、先端15Aの下面はカバープレート4と低融点合金16によって接合される。低融点合金16はスプリンクラーヘッドに使用されている低融点合金8よりも融点が低いものを使用する。こうすることで火災時にはカバープレート4を接合している低融点合金16がスプリンクラーヘッドに使用されている低融点合金8よりも先に溶融するのでカバープレート4が脱落した後にスプリンクラーヘッドを作動させることができる。
本実施形態においてカバープレート接続部15は3箇所形成されているが、各々のカバープレート接続部15の間にはリング接続部17が形成されている。リング接続部17はリテーナー3の下部から下方に延出して形成されており、その先端17Aは外方に屈曲して形成されている。先端17Aにはリング18が溶接によって接合している。これ以外にカシメ等、機械的に接合させることもできる。
リング18は天井面接触部であり、リテーナー3をサポートカップ2に接続する際に、リング18が天井Tの下面に当たるまで挿通させる。仮にリング18を設置しない場合、リング接続部17の先端17Aを天井面接触部とすることができる。しかしながら図8(a)に示すように天井面に穿設された破線で示す穴Hが非円形だとリング接続部17の先端17Aと天井Tの下面が当接しないケースが発生する。この場合、リテーナー3が必要以上に天井裏側へ配置されて、天井Tの下面とカバープレート4の間の隙間19が小さくなったり、あるいは隙間19が無い状態で設置されるとリテーナー3内に気流を十分取り込むことができなくなるおそれがある。これに対してリング18を設置してリテーナー3の天井面接触部を環状に形成したことで、図8(b)で示すように天井Tに穿設された破線で示す穴Hの形状が非円形の場合でも確実にリング18と天井Tの下面が当接できるように構成可能である。
リング18の内周部は下方に屈曲されており、この下方に屈曲した部分がガード部20として作用する。より具体的に説明すると、平時において図1の状態にあり、火災の発生によって図9(a)に示すようにスプリンクラーヘッド1の感熱分解部5が火災の熱によって分解作動して、感熱分解部5に含まれているレバー51が回動しながら脱落するとき、レバー51の屈曲部51Aと反対側の端51Bがリング18の近傍を通過する。その際、図9(b)に示すようにレバー51の端51Bがガード部20に衝突することでレバー51の落下方向が図9(c)に示すように変わり、レバー51の屈曲部51Aがリング18に引っ掛かることを防止することができる。
図9(a)に示すカード部20の厚さ寸法L1は、レバーの屈曲部51Aの内側寸法L2よりも大きく設定すると、レバーの屈曲部がガード部に引っ掛かることがない構成にすることができる。カード部20の厚さ寸法L1は、2mm〜10mmの範囲で構成し、より好ましくは3mm〜6mmの範囲で構成する。
リング18とリテーナー3の下部の間には、穴または切欠きによって開口22が形成されており、これが気流入口として作用する。また、リング18とカバープレート4の間の隙間19も気流入口として作用する。
カバープレート4は薄板を円盤状に形成したものであり、外周縁はリテーナー3側に屈曲されている。前述のようにカバープレート4の内側には前述のカバープレート接合部15が配置され、低融点合金16によって接合されている。低融点合金16はスプリンクラーヘッド1に使用されている低融点合金8よりも融点が低いものを用いる。
続いて、第1実施形態の作動について説明する。
スプリンクラーヘッドカバーCは、図1に示すように天井裏の配管に接続されたスプリンクラーヘッド1に設置され、リテーナー3に設置されたリング18上面が天井Tの下面に接した状態で設置されている。リング18の下面とカバープレート4の縁の間には隙間19が設けられており、隙間19から室内の気流がリテーナー3の内部に流入可能な構成となっている。
火災が発生すると、火災による熱気流が上昇して天井Tの下面に滞留する。熱気流は隙間19からリテーナー3内に流入してサポートカップ2の気流出口12Bより排出され、リテーナー3の下端側からサポートカップ2の上端側へ向かう気流が生じる。その気流に誘導され、リテーナー3の側面に設けた気流入口である開口22からリテーナー3内へ流れる気流が生じ、リテーナー3内の気流の流動量が増える。気流の流動量が増えたことでリテーナー3内に気流が停滞することがなく、天井下面の熱気流が隙間19を通過してリテーナー3内へ流入し、気流出口12Bから滞りなく排出されることで熱気流からシリンダー9内の低融点合金8へ熱が伝播される。
リテーナー3とカバープレート4を接合している低融点合金16は低融点合金8よりも融点が低いので低融点合金8よりも早い段階で溶融してカバープレート4が落下する(図5)。カバープレート4が落下したことでスプリンクラーヘッド1が露出され、天井Tの下面の熱気流から熱を吸収しやすい状態になり、シリンダー9内の低融点合金8が溶融してスプリンクラーヘッド1内の感熱分解部5が分解作動する。
感熱分解部5が分解作動すると、感熱分解部5内に含まれていたレバー51が回転しながら脱落する。レバー51がリング18の近傍を通過する際、レバー51の端51Bがリング18のガード部20に衝突してレバー51の脱落する軌跡が変わりレバー51の屈曲部51Aがリング18に引っ掛かることを防止する。
感熱分解部5の作動によりノズル6が開放されて水が放出され、放出された水はデフレクターDに衝突して四方へ飛散する。これにより火災の鎮圧がなされる(図6)。
第1実施形態の変形例(図10)
図10に示す第1実施形態の変形例は、断面形状が円形のリング31を設置したものである。スプリンクラーヘッド1の感熱分解部5が作動すると図10(a)に示すようにスプリンクラーヘッド1の感熱分解部5が火災の熱によって分解作動して、感熱分解部5に含まれているレバー51が回動しながら脱落するとき、レバー51の屈曲部51Aと反対側の端51Bがリング31の近傍を通過する(図10(b)参照)。レバー51がリング31の近傍を通過して屈曲部51Aがリング31に引っ掛かった場合、図10(c)に示すようにレバー51は感熱分解部5が分解作動して脱落する際の勢いにより、屈曲部51Aを支点として端51Bが図中に示す矢印の方向に回転する。レバー51が回転することで屈曲部51Aはリング31から外れて点線で示すように脱落する。
通常の設置状態において、図10(a)に示すようにリング31は天井Tの下面と接触しているのでレバー51の屈曲部51Aがリング31に引っ掛かることはないが、前述の図8に示すように天井Tに穿設された穴Hが非円形の場合、リング31の一部が天井Tに接しない部分が生じる。その場合レバー51の屈曲部51Aがリング31に引っ掛かる可能性があるが、上記に説明したようにリング31にレバー51が引っ掛かってもレバー51を脱落させることができる。
第2実施形態(図11)
第2実施形態のスプリンクラーヘッドカバーは、リングにカバープレート接合部を設置したものである。図11に示すリテーナー3ではリング32にカバープレート接合部15が形成されており、第1実施形態のスプリンクラーヘッドカバーと同様な効果を得ることができる。
1 スプリンクラーヘッド
2 サポートカップ(筒状部材)
3 リテーナー(筒状部材)
4 カバープレート
5 感熱分解部
6 ノズル
7 弁体
15 カバープレート接続部
17 リング接続部
18、31 リング
19 隙間
20 ガード部
22 開口
51 レバー

Claims (5)

  1. 筒状部材の内部にはスプリンクラーヘッドが収容されており、筒状部材の下方にはスプリンクラーヘッドを覆い隠すカバープレートが配置され、筒状部材とカバープレートは低融点合金によって接合されており、筒状部材の外周部には天井面と接触するリングが備えられ、リング近傍の筒状部材の側面には穴または切欠きが形成されており、リングにはスプリンクラーヘッドが作動した際に分解落下する部品を衝突させて落下方向を変えるガード部を設けたことを特徴とするスプリンクラーヘッドカバー。
  2. ガード部をリングの内周部を屈曲させて構成した請求項1記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  3. リングにカバープレートとの接続部を設置した請求項1または請求項2記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  4. 断面が円形のリングを設置することでガード部を構成した請求項1記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  5. リングの内周径をスプリンクラーヘッドが挿通される天井に穿設された穴の径よりも大きくした請求項1〜4記載の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022511696A (ja) * 2018-11-22 2022-02-01 思明 曹 自動写真装置及びセルフ写真機

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