JP2016067509A - 消火用ヘッド - Google Patents

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直樹 栗本
松本 大志
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Abstract

【課題】放水口からデフレクタ側に放出された消火水がフレームを伝って上側に流れていってしまうことを抑制することができる消火用ヘッドを提供することを目的としている。
【解決手段】放水口を有するヘッド本体と、放水口に設けられた弁体と、上端側がヘッド本体に接続された上下方向に延びる複数のフレームと、フレームの下端側に設けられたデフレクタと、を備え、デフレクタのフレームの外周側に位置する部分は、フレームの取付位置の直下に設けられ、平坦面を有する上段部と、内側端部が上段部に接続された段差部と、内側端部が段差部に接続され、平坦面を有し、上段部よりも高さ位置が低い下段部とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、水等の消火剤が放射状に広がるようにするデフレクタを有する消火用ヘッドに関するものである。
従来のスプリンクラヘッド等の消火用ヘッドには、消火水(消火剤)が流れる配管に接続される本体と、本体の放水口を閉塞する弁体と、本体の下側に取り付けられたフレームと、弁体を閉塞する機構と、フレームの下端側に取り付けられたデフレクタとを有するものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のスプリンクラヘッドは、弁体が放水口から外れると、消火水が放水口からデフレクタ側に放出される。そして、デフレクタ上の消火水は、デフレクタの表面に沿って放射状に広がる。
特開2012−165801号公報(たとえば、図1及び段落0015参照)
ここで、消火水がデフレクタ上を流れると、その一部がフレームを伝って上側に飛散する。デフレクタは平板状に形成されたものであるが、デフレクタ上を流れる消火水の一部は、デフレクタの周縁部に至って放出されず、消火水の表面張力によりフレームを伝って上側に流れ、その後フレームから離れて飛散する場合がある。このような場合には、デフレクタのうちフレームが配置されている部分から放出される消火水の量、勢いなどが低減する。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、放水口からデフレクタ側に放出された消火水(消火剤)がフレームを伝って上側に流れることを抑制することができる消火用ヘッドを提供することを目的としている。
本発明に係る消火用ヘッドは、放水口を有するヘッド本体と、放水口に設けられた弁体と、上端側がヘッド本体に接続された上下方向に延びる複数のフレームと、フレームの下端側に設けられたデフレクタと、を備え、デフレクタのフレームの外周側に位置する部分は、フレームの取付位置の直下に設けられ、平坦面を有する上段部と、内側端部が上段部に接続された段差部と、内側端部が段差部に接続され、平坦面を有し、上段部よりも高さ位置が低い下段部とを有するものである。
また、フレームの下端側に設けられ、デフレクタが取り付けられているボス部と、ボス部の上部に設けられ、放水口の下側に配置された突出部とを有し、段差部は、放水口から放出されて突出部において円錐状に広がる消火水(消火剤)の着水位置よりも内側に形成されているものである。
本発明に係る消火用ヘッドによれば、上記構成を有しているため、放水口からデフレクタ側に放出された消火水がフレームを伝って上側に流れていってしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の全体図である。 本発明の実施の形態に係るスプリンクラヘッド100のデフレクタ40の説明図である。 ヘッド本体10から放出されてボス部21側に至った消火水の流れについての説明図である。 図3(b)に示すX−X断面図である。 本発明の実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の変形例1の説明図である。 本発明の実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の変形例2の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る消火水等の消火剤を放出する消火用ヘッドの一例であるスプリンクラヘッド100の全体図である。図1(a)はスプリンクラヘッド100の縦断面図であり、図1(b)はスプリンクラヘッド100を図1(a)に示す矢印A1側から見た図であり、図1(c)はスプリンクラヘッド100を底面側から見た図である。
本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100は、放水口12からデフレクタ40側に放出された消火剤の一例である消火水がフレーム20A及びフレーム20Bを伝って上側に流れていってしまうことを抑制することができる改良が加えられたものである。
なお、本実施の形態の説明において、「上」「下」とは、スプリンクラヘッド100を設置した状態における「上」「下」に対応しており、また、図1(a)(b)の「上」「下」とも対応している。
[構成説明]
スプリンクラヘッド100は、ヘッド本体10、フレーム20A、フレーム20B、ボス部21、弁体30、デフレクタ40及び弁体支持機構50を備えている。
(ヘッド本体10)
ヘッド本体10は、消火水等の消火剤が供給される配管に接続されているものであって、上下方向に延びる中空部10Aが形成されている。中空部10Aには、上端に開口部11が形成され、下端に放水口12が形成されている。この開口部11は、消火水を下側に放出する放水口12を有している。ヘッド本体10の外周部にはフランジ13が形成されており、フランジ13の上側のヘッド本体10の外周部には給水管に接続されるねじ部14が形成されている。
また、ヘッド本体10には、高さ方向における中間部にノズル部18が設けられている。すなわち、ヘッド本体10には、高さ方向における中間部に、ノズル部18の下端側を支持する係止部15が形成されており、ノズル部18は係止部15に固定されている。
また、ヘッド本体10には、ノズル部18の上部に、ノズル部18が上側に移動することを規制するストップリング19が設けられている。すなわち、ヘッド本体10には、ノズル部18の配置位置の上側の内周面に環状の凹部16が形成されている。ストップリング19は、凹部16に取り付けられている。このように、ノズル部18は、係止部15及びストップリング19により上下方向の動きが規制されるようになっている。
さらに、ヘッド本体10には、高さ方向における下端部に弁体30が設けられる弁座17が形成されている。弁座17に弁体30が取り付けられている状態においては、弁座17の内側に形成されている放水口12が閉じられて、ヘッド本体10の消火水が放水口12から放出されることが防止される。即ち、ヘッド本体10には、たとえば平らに形成された弁座17が設けられており、平常時には放水口12が弁体30によって塞がれている。
ノズル部18は、上側の開口径よりも下側の開口径の方が小さくなっている。このノズル部18を消火水が通過すると、その消火水の流束が小さくなる。これにより、ヘッド本体10の放水口12から放出される消火水の流束が広がることを抑制し、放水口12から下方に放出された消火水がより確実にデフレクタ40上に落ちるようになっている。
(弁体30)
弁体30は、スプリンクラヘッド100の平常時においてヘッド本体10の弁座17に押しつけられている。弁体30は、その下面が弁体支持機構50によって保持されている。ヘッド本体10には、たとえばバネなどの弾性部材(図示省略)が取り付けられており、スプリンクラヘッド100の平常時において、弁体30は、この弾性体によって下側に付勢されている。
(フレーム20A及びフレーム20B)
フレーム20A及びフレーム20Bは、上部側がヘッド本体10に接続されて固定され、下端側にデフレクタ40が取り付けられている。フレーム20A及びフレーム20Bは、弁体30の開閉を制御する弁体支持機構50を保護するように上下に延び、いわゆる馬蹄形に形成されている。フレーム20A及びフレーム20Bは、上端側がヘッド本体10に接続され、当該接続部分から下側に延びるように形成されている。また、フレーム20A及びフレーム20Bの下端側には、後述するボス部21が接続されている。
フレーム20A及びフレーム20Bは、たとえば、上端側及び下端側よりも中間部の方が、ボス部21を通る鉛直方向の軸からの距離が大きくなるように湾曲している。そして、フレーム20Aの内周側とフレーム20Bの内周側との間には、弁体30及び弁体支持機構50が配置されている。ここで、フレーム20A及びフレーム20Bを水平断面視したときにおいて、フレーム20Aとフレーム20Bとは、弁体支持機構50が設置される位置を中心として、中心角が180度となるように配置されている。
(ボス部21)
ボス部21は、フレーム20A及びフレーム20Bの下端側に位置している。本実施の形態では、ボス部21は、フレーム20A及びフレーム20Bと一体的に形成されている。このボス部21には、ネジ22が締結されている。すなわち、ボス部21には上下に延びるネジ穴が形成されており、その開口部の内周面に雌ねじが形成されている。そして、ボス部21には、雄ねじであるネジ22が締結されている。このネジ22をねじ込むことで、ネジ22は上側に移動する。このため、ネジ22と弁体30とは、弁体支持機構50の上下を挟み込んでいる。すなわち、弁体支持機構50は、上端側が弁体30に当接し、下端側がネジ22に当接し、両者に挟み込まれて固定されている。
なお、ボス部21に締結されたネジ22の先端は、ボス部21の上面よりも上側に突出している。図1に示すネジ22の先端が、突出部22Aに対応している。突出部22Aは、たとえば、先端側に向かうに従って先細るように円錐状に形成されている。突出部22Aは、放水口12の直下に配置されている。
(デフレクタ40)
デフレクタ40は、円板形状を有し、フレーム20A及びフレーム20Bの下端側に設けられたボス部21に取り付けられている。デフレクタ40は、ヘッド本体10の放水口12から放出された消火水を周方向に散水するのに利用されるものである。
(弁体支持機構50)
弁体支持機構50は、弁体30の凹部31に設置される支承部51Cを有する支柱部51と、上面が支承部51Cに当接する天秤部52と、プランジャ53A及びシリンダ53Bなどを有する感熱部53と、ネジ22の上端部(先端部)に当接する凹部54Aが形成されたレバー部54とを有している。なお、弁体30の下面部には、後述する弁体支持機構50の支柱部51の支承部51Cが設置される凹部31が形成されている。
支柱部51は、高さ位置の中間部に形成された開口部51Aと、下端側がレバー部54に当接し、上端側がシリンダ53Bに当接している係合部51Bと、弁体30を支持する支承部51Cとを有している。開口部51Aの上側には支承部51Cが設けられ、開口部51Aの下側には係合部51Bが設けられている。係合部51Bは、下端側がレバー部54に当接し、上端側がシリンダ53Bに当接しており、プランジャ53Aを介して押されるシリンダ53Bを支持している。支承部51Cは、上側が弁体30の凹部31に当接し、下側が天秤部52の上面に当接している。
天秤部52は、上側から下側に突出し、プランジャ53Aを下側に押しつける突出部52Aと、レバー部54に引っ掛けられている引掛部52Bとを有している。天秤部52は、上面が支承部51Cに押されている。このため、天秤部52は、引掛部52B側を軸とし、突出部52Aでプランジャ53Aを押しつけるように作用している。このとき、引掛部52Bがレバー部54に引っ掛かるため、天秤部52がレバー部54から外れてしまうことが防止される。
感熱部53は、天秤部52によって下側に押されるプランジャ53Aと、レバー部54の支柱部51に支持されるシリンダ53Bと、シリンダ53B内に収容される溶融部53Cとを有している。プランジャ53Aは、上面部が天秤部52の突出部52Aに当接し、下面部がシリンダ53B内に収容された溶融部53Cを押し付けている。溶融部53Cは、熱で溶融するもの、すなわち予め設定された温度になると溶融するものであり、たとえば半田などを採用することができる。シリンダ53Bは、溶融部53Cを収容する凹部を有しており、下側部分がレバー部54の係合部51Bによって支持されている。
レバー部54は、ネジ22の先端部が設けられる凹部54Aと、支柱部51の係合部51Bの下端側が設けられる凹部54Bとを有している。レバー部54は、その上端側が、天秤部52の引掛部52Bに引っ掛けられている。凹部54Aは、レバー部54の下端側部分のうちの上面側に形成され、凹部54Bは、レバー部54の下端側部分のうちの下面側に形成されている。
[デフレクタ40の詳細説明]
図2は、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100のデフレクタ40の説明図である。図2(a)はデフレクタ40の斜視図であり、図2(b)はデフレクタ40の上面視図である。また、図2(c)はデフレクタ40を図2(b)の矢印A2側から見た図であり、図2(d)はデフレクタ40を図2(b)の矢印A3側から見た図であり、図1(b)と同じ向きからデフレクタ40のみを見た図である。図2を参照してデフレクタ40について詳しく説明する。
デフレクタ40は、その中心側上面がボス部21と接しており、放射状に配置された4つの扇状部23及び4つの扇状部24を有している。ここで、フレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tに位置する扇状部23の方が、扇状部24よりも高さ位置が低くなっている。デフレクタ40のボス部21との接地面から扇状部24は平坦に形成されているが、扇状部23は、段差が形成されている。
デフレクタ40には、放射状にスリットSが形成されている。スリットSは、隣接する扇状部23同士の間、隣接する扇状部24同士の間、及び隣接する扇状部23と扇状部24との間に形成されている。さらに、デフレクタ40には、中央部に開口部Oが形成されており、開口部Oを介してネジ22により、デフレクタ40をボス部21に締結できるようになっている。
(扇状部23)
扇状部23は、フレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tに対向するように設けられているものである。ここで、デフレクタ40のうち、フレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tの部分とは、消火水がフレーム20A及びフレーム20Bを伝って上側に移動してしまうような部分を指す。すなわち、デフレクタ40は、デフレクタ40上の消火水がフレーム20A及びフレーム20Bを伝って上側に移動しないように位置が設定された扇状部23が形成されている。
本実施の形態では、扇状部23は、フレーム20Aの外周側20Tに2つ設けられ、フレーム20Bの外周側20Tに2つ設けられている。
扇状部23は、ボス部21の設置面であって平坦面を有する上段部25と、内側端部が上段部25に接続され、フレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tに形成された段差部26と、内側端部が段差部26に接続され、平坦面を有し、上段部25よりも高さ位置が低い下段部27とを有している。すなわち、扇状部23は、段差が形成されており、この段差を境として中心側(弁体支持機構50側)の面の方が外周縁側の面よりも高さが高くなっている。本実施の形態では、デフレクタ40には、4つの段差が形成されている。
上段部25は、その上面が扇状部24の上面と同じ高さに位置している。上段部25は、フレーム20A及びフレーム20Bの取付位置の直下に設けられている。段差部26は、水平面に平行な平坦面を有する上段部25に対して下側に傾斜する傾斜面を有している。段差部26は、一端側である内側端部が上段部25の外周縁に接続され、他端側である外側端部が下段部27に接続されている。段差部26は、たとえば、上段部25の上面と下段部27の上面との高さ位置の差がデフレクタ40の板材の厚み程度異なるように傾斜している。
(扇状部24)
扇状部24は、上段部25と同一平面上にあり、その上面が平坦面となっており、扇状部23に形成された段差部26のような構成は設けられていない。扇状部24は、その上面が扇状部23の下段部27の上面よりも高くなっている。より詳細には、扇状部24の上面は、その中心側については扇状部23(上段部25)と同じ高さ位置となっているが、外周縁側については扇状部23(下段部27)よりも高くなっている。扇状部24の中心側上及び扇状部23の上段部25上には、ボス部21が設置されている。扇状部24は、フレーム20A及びフレーム20Bのうちフレーム20Aとフレーム20Bとの間に対応する位置に設けられている。
[消火水の流れなどについて]
図3は、ヘッド本体10から放出されてボス部21側に至った消火水の流れについての説明図である。図4は、図3(b)に示すX−X断面図である。なお、図3(a)は、フレーム20A及びフレーム20Bのうちのボス部21及びデフレクタ40についての斜視図であり、図3(b)は、図3(a)に対応する図であって図3(a)のデフレクタ40の上面視図である。また、図4に示す点O1、点O2及び点O3は、図3(b)に示す点O1、点O2及び点O3に対応している。図3及び図4を参照して、消火水の流れ、及びスプリンクラヘッド100の段差部26の形成位置などについての説明をする。
図3(a)では、ヘッド本体10から放出されてボス部21側に至る消火水の流れを流れF0として示している。そして、ボス部21側に至った消火水、すなわちボス部21から上側に突出している突出部22Aに至った消火水は、異なる経路でデフレクタ40に至る。図3(a)では、その経路の一例として、流れF1、流れF2及び流れF3を示している。流れF1及び流れF2は、ボス部21の横側面21Aから離れるように放射状に広がり、デフレクタ40に至る流れである。流れF1は、ボス部21の横側面21Aから離れる流れのうち、ボス部21に対して最も内側の流れである。すなわち、流れF1よりも流れF2の方が外側に位置している。流れF3は、ボス部21の横側面21Aを伝って下側に移動し、デフレクタ40に至る流れである。なお、図3(a)において、流れF1は、横側面21Aを伝わらない場合を一例として示しているが、横側面21Aのたとえば上部を伝い、途中で横側面21Aから離れるものであってもよい。
図3(b)では、流れF1のうち、フレーム20A及びフレーム20Bのフレーム20A及びフレーム20Bに干渉を受けないでデフレクタ40上に至るもの、及び、フレーム20A及びフレーム20Bの干渉を受けるものを示している。具体的には、図3(b)に示す点P1と点P3とを結ぶ実線の円弧及び点P2と点P4とを結ぶ実線の円弧は、流れF1の消火水がデフレクタ40上に着水した地点を模式的に示している。一方、図3(b)に示す点P3と点P4とを結ぶ円弧及び点P1と点P2とを結ぶ円弧については点線で示している。これは、前述の実線の円弧の位置は、フレーム20A及びフレーム20Bが配置されていないので流れF1が発生するが、点線の円弧については、図示省略のフレーム20A及びフレーム20Bが障害物となり、流れF1が発生していないことを模式的に示すためである。
図3(b)に示すように、横側面21Aを伝わらない流れのうちの最も内側の流れF1の消火水及び横側面21Aを伝って流れる流れF3の消火水は、上段部25上に落下しやすい。従来のスプリンクラヘッドでは、段差部26のような構成を備えていないため、デフレクタ上のボス部の周囲に、流れF1、流れF2及び流れF3などの消火水が着水すると、表面張力等によってフレームを伝い、上側に移動してしまう場合がある。しかし、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100は、デフレクタ40のうちフレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tが低くなっている。即ち、扇状部23とフレーム20A及びフレーム20Bとの高さ方向の距離が、扇状部24とフレーム20A及びフレーム20Bとの高さ方向の距離より長い。このため、たとえば流れF1、流れF2及び流れF3などに対応する消火水が扇状部23側に流れ込むと、段差部26の段差の分だけ消火水が下側に移動している。このため、扇状部23側に流れ込んだ消火水は、その段差の分だけ、ボス部21の横側面21Aやフレーム20A及びフレーム20Bの表面から離れるような位置を流れることになる。したがって、扇状部23に流れ込んだ消火水の近傍にあるフレーム20A及びフレーム20Bを伝って、消火水が上側に移動してしまうことを抑制することができる。
図3(b)及び図4に示すように、流れF2は、突出部22Aから扇状部24側に着水するものの他に、突出部22Aからフレーム20Aおよびフレーム20Bのある扇状部23側に着水するものもある。たとえば、流れF2のうち、点P2上、点P3上、点P4上及び各点P1〜点P4の近傍におけるデフレクタ40に着水するものは、ボス部21から扇状部23側に直に着水する。そこで、突出部22Aから扇状部23側に直に着水する消火水があることを考慮し、図4に示すように、段差部26は、流れF1のデフレクタ40への着水位置Rよりも内側に形成されているとよい。これにより、流れF1及びそれよりも外側の流れF2に対応する消火水が、デフレクタ40のうちの高さ位置が低い部分を流れることになり、フレーム20A及びフレーム20Bを伝って上側に移動しにくくなり、デフレクタ40の周方向における散水分布をより均一にすることができる。
ここで、デフレクタ40のうちのフレーム20Aの外周側20Tの部分とは、たとえば、デフレクタ40の中心から点P1を通る直線と、デフレクタ40の中心から点P2を通る直線と、デフレクタ40の外周縁とで形成される扇形領域のうち、図3(b)の点P1と点P2とを結ぶ円弧よりも外側の領域を含むものとして規定することができる。デフレクタ40のうちのフレーム20Bの外周側20Tの部分についても同様である。デフレクタ40は、この領域が低くなるように形成されている。
なお、点P1と点P2に限定されるものではなく、点P1及び点P2を基準としてずれていてもよい。たとえば、点P1及び点P2で形成される中心角よりも大きい中心角を形成する2点を採用してもよい。本実施の形態では、この大きい中心角の2点を採用し、前述した扇形領域が少し広がっている。このようにマージンを取り、デフレクタ40の高さ位置が低くなる部分を広げることで、消火水がフレーム20A及びフレーム20Bを伝って上側に移動することをより確実に抑制することができる。また、説明は省略するが、デフレクタ40のうちのフレーム20Bの外周側20Tの部分についても、点P3及び点P4を基準として同様に規定することができる。
[本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の有する効果]
本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100のデフレクタ40は、フレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tに配置された扇状部23の高さ位置が、フレーム20Aとフレーム20Bとの間に対応する位置に設けられた扇状部24の高さ位置よりも低くなるように形成されている。このため、突出部22Aに至った消火水が、デフレクタ40上に着水して扇状部23側に消火水が流れ込んだときに、その流れ込んだ消火水の近傍にあるフレーム20A及びフレーム20Bを伝って消火水が上側に移動してしまうことを抑制することができる。これにより、実施の形態に係るスプリンクラヘッド100は、デフレクタ40のうちのフレーム20A及びフレーム20Bの外周側20Tに位置している部分から放出される消火水の量、勢いが低減してしまうことを抑制し、デフレクタ40の周方向における散水分布をより均一にすることができる。
なお、本実施の形態においては、フレーム20A及びフレーム20Bが設けられた態様について説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、3つ以上のフレームが設けられている態様であっても本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、主にスプリンクラヘッド100から水(消火水)が放出される場合を一例に説明しているが、消火剤はそれに限定されるものではなく、消火薬剤を消火水に添加した消火液(例えば、泡水溶液)であっても同様の効果を得ることができる。従って、本発明の消火用ヘッドは、消火水を散水するスプリンクラヘッド100だけではなく、泡水溶液等の消火液を散布するヘッドも含む。
本実施の形態では、デフレクタ40にスリットSが8つ形成され、4つの扇状部23及び4つの扇状部24が設けられた態様について説明したが、これらの構成の数に限定されるものではない。たとえば、デフレクタ40に複数のスリットが形成され、複数の扇状部が設けられていれば、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の有する効果と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態において、扇状部23及び扇状部24は、それぞれが形成する中心角が同じ角度になるように形成されている態様を一例に説明したが、それに限定されるものではない。それぞれの扇状部23及び扇状部24は、中心角が不揃いであってもよい。たとえば、扇状部24に追加のスリットを形成した態様であってもよい。この場合には、2つに分けられたそれぞれの扇状部24の形成する中心角は半分程度となるが、この態様であっても本実施に係るスプリンクラヘッド100と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態においては、全ての扇状部23の外周縁及び全ての扇状部24の外周縁が同一円周上にくるように形成されている態様について説明したが、それに限定されるものではなく、その同一円から外側又は内側にずれていてもよい。
本実施の形態においては、流れF1が横側面21Aを伝わらない流れのうちの最も内側のものとし、段差部26が流れF1の着水位置Rよりも内側に形成されているものとして説明したが、それに限定されるものではない。流れF1が、横側面21Aを伝わらない流れのうちの最も横側面21A寄りの流れであり、段差部26がこの流れF1の着水位置Rよりも外側に形成されていてもよい。この態様では、段差部26よりも内側(内周側)に横側面21Aを伝わらない消火水の流れF1が存在することになるが、流れF1よりも外側の消火水の流れについては段差部26よりも外側で着水することになる。したがって、横側面21Aを伝わらない流れの一部、すなわち流れF1よりも外側の消火水の流れについては、下段部27に着水することになり、消火水がより滑らかにデフレクタ40上を流れ、デフレクタ40の周方向における散水分布をより均一にすることができる。
本実施の形態においては、段差部26が傾斜面を有するものを一例として説明したが、それに限定されるものではなく、たとえば垂直面であってもよい。また、段差部26は、平坦面であってもよいし、曲面であってもよい。
本実施の形態においては、支柱部51、天秤部52、感熱部53及びレバー部54を有する弁体支持機構50を一例として説明したが、それに限定されるものではない。すなわち、弁体支持機構50は、この構成に限定されず、種々の公知の構成のものを採用することができる。
本実施の形態においては、デフレクタ40が扇状部23及び扇状部24の両方が一体的に形成されているものとして説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、扇状部23を備える第1のデフレクタと扇状部24を備える第2のデフレクタの2つを上下に重ねるように配置して、デフレクタ40と同様の機能を持たせるようにしてもよい。
[変形例1]
図5は、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の変形例1の説明図である。なお、図5では、図1(b)に示すデフレクタ40及びボス部21と同じ向きのデフレクタ40A及びボス部21を示している。また、図5では、ボス部21及びネジ22の下部について示し、この下部より上側については図示を省略している。さらに、説明の便宜のため、扇状部24については図示していない。本変形例1のデフレクタ40Aは、扇状部23Aのうちの消火水が流れる部分の全体が、図示省略の扇状部24よりも高さ位置が低くなるように形成されている。
扇状部23Aは、上段部25A、段差部26A及び下段部27Aを有している。上段部25Aについては、ボス部21を設置するだけの面しか有していない。すなわち、上段部25Aの外周縁の位置は、ボス部21の横側面21Aの位置に対応している。このため、段差部26Aの形成位置は、段差部26よりも中心側である。また、段差部26Aは、垂直面である。下段部27Aは、デフレクタ40Aの径方向に平行な長さが、下段部27よりも長くなっている。この変形例1においても、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100と同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
図6は、本実施の形態に係るスプリンクラヘッド100の変形例2(スプリンクラヘッド101)の説明図である。本実施の形態においては、弁体支持機構50を備えたスプリンクラヘッド100について一例を説明したがそれに限定されるものではない。図6に示すスプリンクラヘッド101は、弁体30及び弁体支持機構50に対応する構成を有していない開放型のスプリンクラヘッドである。なお、この開放型のスプリンクラヘッド101を建物に設置する場合には、たとえば、給水管に弁体30に対応する構成及び弁体支持機構50に対応する構成(たとえば、グラスバルブなど)を備えた感熱開放継手(図示省略)を設置する。感熱開放継手は、スプリンクラヘッド101よりも給水管の上流側に設置される。熱によって弁体支持機構50に対応する構成が作動すると、弁体に対応する構成が給水管の流路を開放し、スプリンクラヘッド101に消火水が流れる。ヘッド本体10の放水口12は開放されているので、スプリンクラヘッド101に供給された消火水は、そのまま突出部22Aに流れ落ち、デフレクタ40を流れて散水される。
10 ヘッド本体、10A 中空部、11 開口部、12 放水口、13 フランジ、14 ねじ部、15 係止部、16 凹部、17 弁座、18 ノズル部、19 ストップリング、20A フレーム、20B フレーム、20T 外周側、21 ボス部、21A 横側面、22 ネジ、22A 突出部、23 扇状部、23A 扇状部、24 扇状部、25 上段部、25A 上段部、26 段差部、26A 段差部、27 下段部、27A 下段部、30 弁体、31 凹部、40 デフレクタ、40A デフレクタ、50 弁体支持機構、51 支柱部、51A 開口部、51B 係合部、51C 支承部、52 天秤部、52A 突出部、52B 引掛部、53 感熱部、53A プランジャ、53B シリンダ、53C 溶融部、54 レバー部、54A 凹部、54B 凹部、100 スプリンクラヘッド、101 スプリンクラヘッド、O 開口部、R 着水位置、S スリット。

Claims (2)

  1. 放水口を有するヘッド本体と、
    前記放水口に設けられた弁体と、
    上端側が前記ヘッド本体に接続された上下方向に延びる複数のフレームと、
    前記フレームの下端側に設けられたデフレクタと、
    を備え、
    前記デフレクタの前記フレームの外周側に位置する部分は、
    前記フレームの取付位置の直下に設けられ、平坦面を有する上段部と、
    内側端部が前記上段部に接続された段差部と、
    内側端部が前記段差部に接続され、平坦面を有し、前記上段部よりも高さ位置が低い下段部とを有する
    ことを特徴とする消火用ヘッド。
  2. 前記フレームの下端側に設けられ、前記デフレクタが取り付けられているボス部と、
    前記ボス部の上部に設けられ、前記放水口の下側に配置された突出部とを有し、
    前記段差部は、
    前記放水口から放出されて前記突出部において円錐状に広がる消火剤の着水位置よりも内側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の消火用ヘッド。
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