JP2013205517A - 画像形成装置用の清掃部材、帯電装置、画像形成装置用のユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯体100Aと、芯体100Aの外周面に、芯体100Aの軸方向の一端から他端にかけて、螺旋状に配置された発泡弾性層100Bであって、少なくとも長手方向端部の一方又は両方における前記芯体の外周面と対向する側の面に存在する発泡弾性層100Bの気泡に、充填剤11Aが充填されている発泡弾性体層100Bと、芯体100Aと発泡弾性層100Bとを接着するための接着層100Dと、を備えた画像形成装置用の清掃部材とする。
【選択図】図4
Description
請求項1に係る発明は、
芯体と、
前記芯体の外周面に、前記芯体の一端から他端にかけて、短冊状の発泡弾性部材を螺旋状に巻き回されて配置された発泡弾性層であって、少なくとも長手方向端部の一方又は両方における前記芯体の外周面と対向する側の面に存在する発泡弾性層の気泡に、充填剤が充填されている発泡弾性体層と、
前記芯体と前記発泡弾性層とを接着するための接着層と、
を備える画像形成装置用の清掃部材。
前記発泡弾性層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方において、当該層の厚み方向に沿って前記芯体の外周面と対向する側の面から前記発泡弾性層の0.2mmに至るまでの領域に存在する当該気泡に、前記充填剤が充填されている請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材。
前記発泡弾性層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方において、当該層の厚み方向に沿って前記芯体の外周面と対向する側の面から前記発泡弾性層の厚みの半分に至るまでの領域に存在する当該気泡に、前記充填剤が充填されている請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材。
前記充填剤が、弾性を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材。
被帯電体を帯電させる帯電部材と、
前記帯電部材の表面に接触して配置され、当該帯電部材の表面を清掃する清掃部材であって、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材と、
を備える帯電装置。
請求項5に記載の帯電装置を少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段であって、請求項5に記載の帯電装置を有する帯電手段と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体に形成された前記潜像をトナーによって現像しトナー像とする現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
被清掃部材と、
前記被清掃部材の表面に接触して配置され、前記被清掃部材の表面を清掃する清掃部材であって、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材と、
を備える画像形成装置用のユニット。
請求項8に記載の画像形成装置用のユニットを少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
請求項8に記載の画像形成装置用のユニットを備える画像形成装置。
請求項2に係る発明によれば、発泡弾性層の気泡に充填剤が充填された領域が、発泡弾性層の0.2mmに至らない場合に比べ、芯体からの発泡弾性層の剥れが抑制された画像形成装置用の清掃部材を提供できる。
請求項3に係る発明によれば、発泡弾性層の気泡に充填剤が充填された領域が、発泡弾性層の厚みの半分を超えている場合に比べ、気泡に充填剤が充填された発泡弾性層の端部も被清掃部材に対する清掃能を有する画像形成装置用の清掃部材を提供できる。
請求項4に係る発明によれば、充填剤が弾性を有さない場合に比べ、芯体からの発泡弾性層の剥れが抑制された画像形成装置用の清掃部材を提供できる。
請求項6、7に係る発明によれば、発泡弾性体層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方における前記芯体の外周面と対向する側の面に存在する発泡弾性層の気泡に充填剤が充填されていない画像形成装置用の清掃部材を備えた場合に比べ、帯電部材の清掃不良による帯電性能の低下に起因する画像欠陥が抑制されたプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供できる。
請求項9、10に係る発明によれば、発泡弾性体層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方における前記芯体の外周面と対向する側の面に存在する発泡弾性層の気泡に充填剤が充填されていない画像形成装置用の清掃部材を備えた場合に比べ、被清掃部材の清掃不良による性能の低下に起因する画像欠陥が抑制されたプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供できる。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置用の清掃部材を示す概略斜視図である。図2は、本実施形態に係る画像形成装置用の清掃部材の概略平面図である。図3は、本実施形態に係る画像形成装置用の清掃部材における発泡弾性層を示す拡大断面図である。図4は、本実施形態に係る画像形成装置用の清掃部材における発泡弾性層を示す拡大断面図である。
なお、図3は、図1のA−A断面図、つまり、発泡弾性層の螺旋方向に沿った断面図である。
また、図4は、図1のB−B断面図、つまり、発泡弾性層の螺旋方向に対して直交方向に沿った断面図である。
発泡弾性層100Bは、芯体の外周面に、芯体の一端から他端にかけて、短冊状の発泡弾性部材100C(以下、短冊100Cと称する)を螺旋状に巻き回されて形成されている。具体的には、発泡弾性層100Bは、例えば、芯体100Aの一端から他端にかけて、芯体100Aを螺旋軸とし、短冊100Cを間隔を持って螺旋状に巻き回された状態で配置されている。
なお、図中、111は、発泡弾性層100Bの発泡セル110に充填剤110Aが充填されている領域を示している。
また、本実施形態では、発泡弾性層100Bの長手方向端部の両方の下面に存在する発泡セル110に、充填剤110Aが充填されている態様を示してる。
これにより、発泡弾性層100Bの少なくとも長手方向端部の一方又は両方において、発泡弾性層100Bの下面のうち接着層100Dを介して芯体100Aに対して直接接触している領域(部分)の総面積が増大され、より多くの接着力が得られると考えられ、芯体100Aからの発泡弾性層100Bの剥れ(特に発泡弾性層100Bの長手方向端部からの剥れ)が抑制される。
芯体100Aに用いる材質としては、金属(例えば、快削鋼又はステンレス鋼等)、又は樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂(POM)等)が挙げられる。なお、材質及び表面処理方法等は必要に応じて選択するのが望ましい。
特に、芯体100Aが金属で構成される場合メッキ処理を施すのが望ましい。また、樹脂等で導電性を有さない材質の場合、メッキ処理等の一般的な処理により加工して導電化処理を行ってもよいし、そのまま使用してもよい。
接着層としては、芯体100Aと発泡弾性層100Bとを接着し得るものであれば、特に制限はないが、例えば、両面テープ、その他接着剤により構成される。
発泡弾性層100Bは、発泡セル110(気泡)を有する材料(いわゆる発泡体)で構成されている。
発泡弾性層100Bの材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、又はポリプロピレン等の発泡性の樹脂、或いは、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、EPDM、NBR、CR、塩素化ポリイソプレン、イソプレン、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム等のゴム材料を1種類、又は2種類以上をブレンドしてなる材料が挙げられる。
なお、これらには必要に応じて、発泡助剤、整泡剤、触媒、硬化剤、可塑剤、又は加硫促進剤等の助剤を加えてもよい。
ポリウレタンとしては、例えば、ポリオール(例えばポリエステルポリオール、ポリーエテルポリエステルやアクリルポリオール等)と、イソシアネート(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートや4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、の反応物が挙げられ、鎖延長剤(1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン)が含まれたものであってもよい。
そして、ポリウレタンの発泡は、例えば、水やアゾ化合物(例えばアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等)等の発泡剤を用いて行われるのが一般的である。
発泡ポリウレタンには、必要に応じて発泡助剤、整泡剤、触媒などの助剤を加えてもよい。
ここで、シリコーンオイル以外の整泡剤として具体的には、例えば、Siを含まない有機系の界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤)が挙げられる。また、特開2005−301000に記載のシリコーン系整泡剤を用いない製法も適用できる。
なお、エステル系発泡ポリウレタンが、シリコーンオイル以外の整泡剤を用いたか否かは、成分分析により、「Si」を含むか否かで判断される。
レーザー測定機(ミツトヨ社製レーザースキャンマイクロメータ、型式:LSM6200)を用いて、清掃部材の周方向は固定した状態で、1mm/sのトラバース速度にて清掃部材の長手方向(軸方向)へスキャンさせて発泡弾性層厚み(発泡弾性層肉厚)のプロファイルの測定を行う。その後、周方向位置をずらし同様の測定を行う(周方向位置は120°間隔、3箇所)。このプロファイルを基に発泡弾性層100Bの厚みの算出を行う。
この被覆率を上記範囲よりも大きいと、発泡弾性層100Bが被清掃部材に接触する時間が長くなるため、清掃部材の表面に付着する付着物が被清掃部材へ再汚染する傾向が高くなる一方で、被覆率が上記範囲より小さいと、発泡弾性層100Bの厚み(肉厚)が安定し難くなり、清掃能力が低下する傾向となる。
螺旋幅R1とは、発泡弾性層100Bの清掃部材100の軸方向Q(芯体軸方向)に沿った長さを意味する。
螺旋ピッチR2とは、発泡弾性層100Bの清掃部材100の軸方向Q(芯体軸方向)に沿った、隣合う発泡弾性層100B間の長さを意味する。
また、発泡弾性層100Bとは100Paの外力印加により変形しても、もとの形状に復元する材料から構成される層をいう。
充填剤11Aは、発泡弾性層100Bの少なくとも長手方向端部の一方又は両方の下面に存在する発泡弾性層100Bの発泡セル110(気泡)に充填されている。
これにより、発泡弾性層100Bの下面に存在する発泡セル110に充填された充填剤110Aが、発泡弾性層100Bに係る応力により発泡セル110から抜ける難くなると考えられ、芯体100Aからの発泡弾性層100Bの剥れがより抑制され易くなる。
これにより、発泡弾性層100Bの表層側の弾性が維持されると共に、当該表層側に未充填の発泡セル110が存在することから、発泡セル110に充填剤110Aが充填された発泡弾性層100Bの端部も被清掃部材に対する清掃能を持たせられる。その結果、発泡セル110に充填剤が充填されることにより、弾性が低下した発泡弾性層100Bの端部の表面により、被清掃部材の清掃面を傷つけたり、それを回避するために、当該発泡弾性層100Bの端部が被清掃部材と接触しないように、清掃部材100の軸方向長さを長くする必要がなくなる。
なお、領域111において、下面から発泡弾性層100Bの0.2mm、又は下面から発泡弾性層100Bの厚みの半分を境とする境界に存在する気泡は、上記領域111内に存在する気泡と見なす。
充填剤110Aが弾性を有することにより、発泡弾性層100B(短冊100C)の剛直化が抑制され、芯体100Aの外周面に曲率に追随して巻き付けられ易くなり、芯体100Aからの発泡弾性層100Bの剥れがより抑制される。
発泡弾性層100Bが2本以上の短冊100Cを芯体100Aに螺旋状に巻き付けた構成を用いることで、清掃部材100のクリーニング性能が向上し易くなる。
短冊100Cの巻き付ける本数は数が多いほどクリーニング性能向上の効果が得られるが、巻き付けた際の発泡弾性層100Bの螺旋幅R1は、例えば3mm以上25mm以下、好ましくは3mm以上10mm以下であることがよい。
螺旋幅R1が3mm以下の場合、発泡弾性層100Bを構成する短冊100Cを2本以上用いても十分なクリーニング性能向上の効果が得られない場合がある。
特に、発泡弾性層100Bが、例えば、2本の短冊100Cの接着面の長手方向の辺を互いに接触させた状態で螺旋状に巻き回されて配置された場合(図5参照)、同一の螺旋幅R1で1本の発泡弾性部材を用いた場合(図4)と比較して、被清掃体への高い接触圧がもたらされることからより優れたクリーニング性能が得られ易くなると考えられる。
図6は、本実施形態に係る清掃部材100の製造方法の一例を示す工程図である。
具体的には、例えば、準備したシート状の発泡弾性部材の片面のうち、得られる短冊100Cの長手方向端部の下面に相当する面から発泡セル110に、充填剤110Aとしての液状の硬化性樹脂等を含浸させた後、硬化させて、充填しておく。
その後、接着層100Dとしての両面テープを貼り付けた後、打ち抜き型により当該部材を打ち抜いて、目的とする短冊100Cを得る。
なお、充填剤110Aとしての液状の硬化性樹脂の硬化は、両面テープの貼り付け後に行ってもよいし、短冊100Cを芯体100Aに巻き付けた後に行ってもよい。
この伸びは、短冊100Cが芯体100Aに巻き付く曲率半径と短冊100Cの厚みにより制御され、短冊100Cが芯体100Aに巻き付く曲率半径は芯体100Aの外径及び短冊100Cの巻き付け角度により制御される。
短冊100Cの厚みとしては、例えば、1.5mm以上4mm以下程度がよく、望ましくは1.5mm以上3.0mm以下である。また、短冊100Cの幅としては、発泡弾性層100Bの被覆率が上記範囲となるように調整することがよい。また、短冊100Cの長さは、例えば、芯体100Aに巻き付ける領域の軸方向長さと巻き角度と巻き付ける際の張力により決定される。
以下、本実施形態に係る画像形成装置について図面に基づいて説明する。
図8は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
なお、記録用紙24は、用紙収納容器28から取出ローラ30により取り出され、搬送ロール32,34により用紙搬送ベルト20まで搬送される。
ここでは、清掃部材100を帯電部材14へ常時当接させ、帯電部材14と従動させて使用する方法に関して説明を行うが、清掃部材100は常時接触させて従動による使用でもよいし、帯電部材14のクリーニング時のみ接触させ従動する使用でもよい。また、清掃部材100は、帯電部材14のクリーニング時のみ接触させ、別駆動により帯電部材14に対して周速差を付けても構わない。但し、清掃部材100を常時帯電部材14へ接触させて周速差を付ける方法は帯電部材14上の汚れを清掃部材100へ溜め込み、帯電ロールへ再付着させ易くなることから、望ましくない。
以下、帯電部材の説明をするが、以下の構成に限定されるものではない。
共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、の内のいずれか1種又は複数種を重合単位として含むものであって、この共重合体に含まれる他の重合単位としては、6ナイロン、66ナイロン等が挙げられる。ここで、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロンよりなる重合単位が共重合体中に含まれる割合は、重量比で合わせて10%以上であるのが望ましい。
カーボンブラックはpH4.0以下が望ましい。
(クリーニングロール1の作製)
厚さ3mmの発泡ポリウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製、発泡セル径0.4mm)シートの片面に、充填剤として「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を塗布した。塗布した充填剤は発泡ポリウレタンシートの片面から厚み0.3mmまで浸透させた。つまり、発泡ポリウレタンシートの片面から厚み0.2mmに至る領域に存在する発泡セル(気泡)に、充填剤を充填した。その後、22℃環境下で60分間放置して、充填剤としての「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を硬化させた。
次に、短冊を、金属芯体(外径φ6、全長331mm)へ、巻き付け角度25°で、短冊全長が0%を超え5%以下程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した発泡弾性層を形成した。
このようにして、清掃部材としてのクリーニングロール1を得た。
(クリーニングロール2の作製)
充填剤「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を発泡ポリウレタンシートの片面から厚み1.5mmまで浸透させた以外(つまり、発泡ポリウレタンシートの片面から厚み1.5mmに至る領域に存在する発泡セル(気泡)に充填剤を充填した以外)は、実施例1と同様にして、クリーニングロール2を得た。
(クリーニングロール3の作製)
発泡ポリウレタンシートの片面のうち、短冊を切り出したときに当該短冊の長手方向両端部(端辺から中央部に向かって5mmまでの両端部)に相当する面に、充填剤「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を塗布した以外は、実施例1と同様にして、クリーニングロール3を得た。
(クリーニングロール4の作製)
充填剤「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を発泡ポリウレタンシートの片面から厚み1.5mmまで浸透させた以外(つまり、発泡ポリウレタンシートの片面から厚み1.5mmに至る領域に存在する発泡セル(気泡)に充填剤を充填した以外)は、実施例3と同様にして、クリーニングロール4を得た。
(クリーニングロール5の作製)
充填剤「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を発泡ポリウレタンシートの片面から厚み3.0mmまで浸透させた以外(つまり、発泡ポリウレタンシートの片面から厚み3.0mmに至る領域に存在する発泡セル(気泡)に充填剤を充填した以外)は、実施例3と同様にして、クリーニングロール5を得た。
充填材として弾性を有しない「EP106NL(セメダイン社製)」を用いた以外は、実施例1と同様にして、クリーニングロール6を得た。
(比較クリーニングロール1の作製)
充填剤「スーパーX No,8008(セメダイン社製)」を発泡ポリウレタンシートの片面に塗布しない以外は、実施例1と同様にして、比較クリーニングロールを得た。
(特性評価)
各例で得られたクリーニングロールの発泡弾性層の発泡セルに充填剤を充填した領域を芯金から切り出し、長さ30mmの試料を得た。
そして、長さ15mm位置で折り曲げ後、10分放置し、折り曲げ有無にて充填剤の弾性有無を調べた。
各例で得られたクリーニングロールを、フルカラー複写機であるDOCUPRINT C2110:富士ゼロックス社製の帯電ロールと従動するように装着した。
そして、A4用紙で100,000枚の印字テストを行った。終了後に各クリーニングロールの発泡弾性層の長手方向端部の剥がれの有無を目視により判定した。なお、ここで判定した、クリーニングロールの発泡弾性層の剥れ発生の状態は、発泡弾性層の長手方向一端部又は両端が芯体から1mm以上離れた状態を示す。
また、A4用紙100,000枚目に濃度30%のハーフトーン画質を印字し、クリーニング性(帯電ロール汚染筋)、帯電ロール傷の評価を行い、クリーニング性を判定した。
評価基準は以下の通りである。
○:剥れ発生なし
×:剥れが発生
○:帯電ロール汚染筋に起因する画質上の筋状欠陥が発生していない。
△:帯電ロール汚染筋に起因する画質上の筋状欠陥がわずかに発生するが、許容できるレベル
×:帯電ロール汚染筋に起因する画質上の筋状欠陥が発生し、許容できないレベル
○:帯電ロール上に傷の発生なし
△:帯電ロール上に傷の発生がわずかに発生するが、許容できるレベル
×:帯電ロール上に傷の発生あり
なお、本評価で適用する帯電ロールについては、以下の作製方法により作製したものを使用した。
下記混合物をオープンロールで混練りし、SUS416からなる直径6mmの導電性支持体表面に、厚さ3mmとなるように円筒状に被覆し、内径18.0mmの円筒型の金型に入れ、170℃で30分間加硫させ、金型から取り出した後、研磨し円筒状の導電性発泡弾性層Aを得た。
・ゴム材 ・・・・100質量部
(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム)Gechron3106:日本ゼオン社製)
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製)・・・・・25質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製) ・・・・・・8質量部
・イオン導電剤(過塩素酸リチウム) ・・・・・・1質量部
・加硫剤(硫黄)200メッシュ:鶴見化学工業社製 ・・・・・・1質量部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製) ・・・・2.0質量部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製) ・・・・0.5質量部
下記混合物をビーズミルにて分散し得られた分散液Aを、メタノールで希釈し、導電性発泡弾性層Aの表面に浸漬塗布した後、140℃で15分間加熱乾燥し、厚さ4μmの表面層を形成し、導電性ロールを得た。これを帯電ロールとした。
・高分子材料 ・・・・100質量部
(共重合ナイロン)アラミンCM8000:東レ社製
・導電剤 ・・・・・30質量部
(アンチモンドープ酸化スズ)SN−100P:石原産業社製
・溶剤(メタノール) ・・・・500質量部
・溶剤(ブタノール) ・・・・240質量部
本実施例1〜5では、実施例6に比べ、クリーニング性に優れ、帯電ロールの傷の発生が抑制されていることがわかる。
また、本実施例5では、実機評価において、さらに印字テストを行ったところ、わずかではあるが、帯電ロールの傷の発生が見られた。
また、本実施例6では、実機評価において、さらに印字テストを行ったところ、わずかではあるが、発泡弾性層の長手方向端部の剥がれが見られた。
Claims (10)
- 芯体と、
前記芯体の外周面に、前記芯体の一端から他端にかけて、短冊状の発泡弾性部材を螺旋状に巻き回されて配置された発泡弾性層であって、少なくとも長手方向端部の一方又は両方における前記芯体の外周面と対向する側の面に存在する発泡弾性層の気泡に、充填剤が充填されている発泡弾性体層と、
前記芯体と前記発泡弾性層とを接着するための接着層と、
を備える画像形成装置用の清掃部材。 - 前記発泡弾性層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方において、当該層の厚み方向に沿って前記芯体の外周面と対向する側の面から前記発泡弾性層の0.2mmに至るまでの領域に存在する当該気泡に、前記充填剤が充填されている請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材。
- 前記発泡弾性層の少なくとも長手方向端部の一方又は両方において、当該層の厚み方向に沿って前記芯体の外周面と対向する側の面から前記発泡弾性層の厚みの半分に至るまでの領域に存在する当該気泡に、前記充填剤が充填されている請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材。
- 前記充填剤が、弾性を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材。
- 被帯電体を帯電させる帯電部材と、
前記帯電部材の表面に接触して配置され、当該帯電部材の表面を清掃する清掃部材であって、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材と、
を備える帯電装置。 - 請求項5に記載の帯電装置を少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。 - 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段であって、請求項5に記載の帯電装置を有する帯電手段と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体に形成された前記潜像をトナーによって現像しトナー像とする現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。 - 被清掃部材と、
前記被清掃部材の表面に接触して配置され、前記被清掃部材の表面を清掃する清掃部材であって、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置用の清掃部材と、
を備える画像形成装置用のユニット。 - 請求項8に記載の画像形成装置用のユニットを少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。 - 請求項8に記載の画像形成装置用のユニットを備える画像形成装置。
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