JP2013204523A - 小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関と、シリンダボディよりも後方でクランクケースに形成される変速機収容部に収容される変速機とを備えて車体フレームに搭載される小型車両用パワーユニットにおいて、ウォータポンプを含むパワーユニットの車幅方向での小型化を図るとともにシリンダボディのウォータジャケットおよびウォータポンプ間の配管長を短くする。
【解決手段】シリンダボディ36のウォータジャケット50に冷却水を流通させるウォータポンプ54が、シリンダボディ36の後方かつ変速機収容部35aの上方に配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフトを回転自在に支承するクランクケース、ならびに前記クランクシャフトに連接されるピストンを摺動自在に嵌合せしめて前記クランクケースの前部から上方に立ち上がるとともに冷却水を流通させるウォータジャケットが内部に形成されるシリンダボディを有する内燃機関と、前記シリンダボディよりも後方で前記クランクケースに形成される変速機収容部に収容されて前記クランクシャフトよりも後方に配置される変速機とを備えて車体フレームに搭載される小型車両用パワーユニットに関し、特に、その冷却系構造の改良に関する。
自動二輪車等の小型車両に搭載されるパワーユニットにおいて、ウォータポンプの配置設計にあたって、レイアウト上の制約を受け難く、しかも配管長が長くなることを回避し得る位置としてシリンダボディの側壁にウォータポンプが配設されるようにしたものが、特許文献1で既に知られている。
特開2005−9350号公報
ところで、パワーユニットの搭載位置が運転者の居住空間に大きな影響を与えるような自動二輪車等の小型車両にあっては、車幅方向でパワーユニットを極力小型化したいという要望がある。しかるに上記特許文献1で開示されたものでは、クランクシャフトの一端側で該クランクシャフトに連動、連結されるウォータポンプが、シリンダボディの側壁から車幅方向で外側に膨出するように配置されるので、パワーユニットの車幅方向での大型化を招くとともにシリンダボディのウォータジャケットおよびウォータポンプ間の配管長も長くなっている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ウォータポンプを含むパワーユニットの車幅方向での小型化を図るとともにシリンダボディのウォータジャケットおよびウォータポンプ間の配管長を短くした小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフトを回転自在に支承するクランクケース、ならびに前記クランクシャフトに連接されるピストンを摺動自在に嵌合せしめて前記クランクケースの前部から上方に立ち上がるとともに冷却水を流通させるウォータジャケットが内部に形成されるシリンダボディを有する内燃機関と、前記シリンダボディよりも後方で前記クランクケースに形成される変速機収容部に収容されて前記クランクシャフトよりも後方に配置される変速機とを備えて車体フレームに搭載される小型車両用パワーユニットにおいて、前記シリンダボディの前記ウォータジャケットに冷却水を流通させるウォータポンプが、前記シリンダボディの後方かつ前記変速機収容部の上方に配置されることを第1の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記変速機収容部の上面に下方に凹む凹部が設けられ、前記ウォータポンプの一部が前記凹部内に配置されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記変速機は、前記クランクシャフトから動力が伝達されるようにして前記クランクケースで回転自在に支承される変速機軸を有し、前記ウォータポンプのポンプ軸および前記変速機軸間に動力伝機構が設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ウォータポンプが備えるポンプハウジングに設けられる吐出口を、前記ウォータジャケットに通じて前記シリンダボディに設けられる流入口に連通させるようにして、前記ポンプハウジングが前記シリンダボディに取付けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記吐出口および前記流入口間を結ぶ剛性導管の一端部が、前記ポンプハウジングおよび前記シリンダボディの一方に第1の環状シール部材を介して液密に嵌合され、前記剛性導管の他端部が前記ポンプハウジングおよび前記シリンダボディの他方に第2の環状シール部材を介して液密に締結されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シリンダボディのウォータジャケットに連なるシリンダヘッド側ウォータジャケットを有するシリンダヘッドが前記シリンダボディの上端部に結合され、前記シリンダヘッド側ウォータジャケットに通じるサーモスタットのサーモスタットケースが前記シリンダヘッドに接続され、前記サーモスタットケースの直下に前記ウォータポンプが配置されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記サーモスタットケースが、前記ウォータポンプのポンプハウジングと一体に形成されることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シリンダボディを前記ウォータポンプとの間に挟むようにして前記シリンダボディの前方にラジエータが配置されることを第8の特徴とする。
なお実施の形態のメインシャフト49が本発明の変速機軸に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、ウォータポンプが、シリンダボディの後方で、クランクケースに形成される変速機収容部の上方に配置されるので、シリンダボディのウォータジャケットにウォータポンプを近づけて配置し、シリンダボディのウォータジャケットおよびウォータポンプ間の配管長を短くすることができる。しかもシリンダボディの後方にウォータポンプが配置されることにより、車幅方向でウォータポンプがシリンダボディから側方に突出することがなく、ウォータポンプを駆動する動力を発揮するクランクシャフトとの距離も短くしてパワーユニットの小型化を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、クランクケースに形成される変速機収容部の上面に設けられる凹部にウォータポンプの一部が配置されるので、ウォータポンプの配置位置を低く抑え、パワーユニットの小型化を図るとともに低重心化を図ることができる。
本発明の第3の特徴によれば、クランクシャフトの後方に配置される変速機が備える変速機軸が、変速機収容部の上方に配置されるウォータジャケットのポンプ軸に動力伝達機構を介して連結されるので、クランクシャフトに比べてウォータポンプに近い位置にある変速機軸からポンプ軸に動力を伝達するようにして動力伝達機構を小型化することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ウォータポンプのポンプハウジングがシリンダボディに取付けられるので、ウォータポンプの取付け剛性を高めることができる。
本発明の第5の特徴によれば、吐出口および流入口間を結ぶ剛性導管の一端部がポンプハウジングおよびシリンダボディの一方に液密に嵌合され、剛性導管の他端部がポンプハウジングおよびシリンダボディの他方に液密に締結されるので、成形精度のばらつきによる組立時の位置ずれを許容しながらポンプハウジングおよびシリンダボディ間を液密を保持しつつ接続することができる。
本発明の第6の特徴によれば、シリンダヘッド側ウォータジャケットに通じるサーモスタットのサーモスタットケースが、シリンダボディの上端部に結合されるシリンダヘッドに接続され、サーモスタットケースの直下にウォータポンプが配置されるので、サーモスタットを配置することでサーモスタットの下方に生じるデッドスペースを有効に活用してウォータポンプを配置することでパワーユニットの小型化に寄与することができる。
本発明の第7の特徴によれば、サーモスタットケースがポンプハウジングと一体に形成されるので、サーモスタットを配置することによる部品点数の増加を抑制することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、シリンダボディの前後に振り分けてラジエータおよびウォータポンプを配置することで、ラジエータおよびウォータポンプをそれらの相互干渉を回避しつつシリンダボディに近づけてコンパクトに配置することができる。
自動二輪車の左側面図である。 パワーユニットの左側面図であって図3の2矢視図である。 図2の3矢視図である。 図3の4ー4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1〜図6を参照しながら説明するが、以下の説明で上下、左右は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、小型車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム13…と、ヘッドパイプ12および両メインフレーム13…の前部に連設されるとともにメインフレーム13…の下方で後ろ下がりに延びる左右一対のエンジンハンガ14…と、前記メインフレーム13…の後端部に連設されて下方に延びる左右一対のピボットフレーム15…と、後ろ上がりに延びて前記両メインフレーム13…の後部に連結される左右一対のシートレール16…とを備える。
前記車体フレームFには、前記メインフレーム13…の下方に位置するようにしてパワーユニットPが搭載されており、このパワーユニットPから出力される動力で回転駆動される後輪WRの車軸17が、前端部が前記ピボットフレーム15…に支軸18を介して上下に揺動可能に支承されるスイングアーム19の後端部に軸支される。また前記パワーユニットPの出力軸20に固定される駆動スプロケット21と、前記車軸17に固定される被動スプロケット22とに無端状のチェーン23が巻き掛けられる。
前記ピボットフレーム15…の下部間を連結するクロスパイプ24および前記スイングアーム19間にはリンク機構25が設けられており、そのリンク機構25の一部を構成するリンク部材26と、前記スイングアーム19の前部に設けられたブラケット27との間にリヤクッションユニット28が設けられる。
前記パワーユニットPの上方には、車体フレームFにおけるヘッドパイプ11の後方に位置するようにしてエアクリーナ30が配置され、このエアクリーナ30の後部および上部を覆う燃料タンク31が車体フレームFにおける両メインフレーム13…上に搭載される。また前記燃料タンク31の後方でシートレール15…にはライダーを座乗させるためのメインシート32が支持され、同乗者を乗せるためのピリオンシート33が前記メインシート32から後方に離れた位置でシートレール15…に支持される。
図2〜図4を併せて参照して、前記パワーユニットPは、たとえば4気筒の内燃機関Eと、前記出力軸20を有して前記内燃機関Eの機関本体34に内蔵される歯車変速機Mとを備える。
前記機関本体34は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト42を回転自在に支承するクランクケース35と、該クランクケース35の前部から前上がりに傾斜しつつ上方に立ち上がるシリンダボディ36と、該シリンダボディ36の上端部に結合されるシリンダヘッド37と、該シリンダヘッド37に結合されるヘッドカバー38とを備え、前記クランクケース35の下部にはオイルパン39が結合される。
前記クランクケース35は、上部ケース半体40と、下部ケース半体41とが相互に結合されて成るものであり、前記シリンダボディ36は上部ケース半体40に一体に設けられる。前記シリンダボディ36には、車幅方向に並ぶ各気筒毎のピストン43…(図1参照)が摺動自在に嵌合され、各ピストン43…は、図1で示すように、前記クランクシャフト42に共通に連接される。
前記シリンダヘッド37の後部側面には、各気筒毎の吸気ポート45…(図3参照)が開口されており、それらの吸気ポート45…は各気筒毎のスロットルボディ46…を介して前記エアクリーナ30に接続される。また前記シリンダヘッド37の前部側面には各気筒毎の排気管47…の上流端が接続されており、それらの排気管47…の下流端は、前記後輪WRの上方に配置される排気マフラー48に接続される。
ところで前記歯車変速機Mは、前記クランクシャフト42からの回転動力が伝達されるようにして前記クランクケース35で回転自在に支承される変速機軸としてのメインシャフト49と、前記クランクケース35で回転自在に支承されるカウンタシャフトである前記出力軸20との間に選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が設けられて成るものであり、前記クランクシャフト42よりも後方に配置される。しかもクランクケース35には、前記シリンダボディ36よりも後方に配置される変速機収容部35aが前記歯車変速機Mを収容するようにして形成される。
前記シリンダボディ36の内部には、シリンダボディ側ウォータジャケット50が形成されており、前記シリンダヘッド37の内部には、前記シリンダボディ側ウォータジャケット50に連なるシリンダヘッドウォータジャケット51が形成される。
前記シリンダボディ側ウォータジャケット50には、ウォータポンプ54から冷却水が供給されるものであり、このウォータポンプ54は、前記シリンダボディ36の後方かつ前記変速機収容部35aの上方に配置される。
図5を併せて参照して、前記ウォータポンプ54は、ポンプハウジング55の内部に形成されるポンプ室56に収容されるインペラ57が、前記ポンプハウジング55で回転自在に支承されるポンプ軸58に設けられて成る。
前記クランクケース35における前記変速機収容部35aの上面には、下方に凹む凹部59が設けられており、前記ウォータポンプ54は、その一部が前記凹部59内に配置されるようにして前記シリンダボディ36の後方に配置される。
図4で明示するように、前記歯車変速機Mのメインシャフト49と、前記ウォータポンプ54のポンプ軸58との間には動力伝機構60が設けられており、該動力伝達機構60は、前記メインシャフト49に固定される駆動歯車61と、該駆動歯車61に噛合する第1中間歯車62と、第1中間歯車62と一体に回転する第2中間歯車63と、前記ポンプ軸58に固定されて第2中間歯車63に噛合する被動歯車64とで構成される。
前記ウォータポンプ54のポンプハウジング55には、前記ポンプ室56に通じる吐出口65を形成する吐出管部55aがシリンダボディ36側に向けて一体に設けられる。一方、シリンダボディ36の後部側面には、シリンダボディ側ウォータジャケット50に通じる流入口66を形成する接続管部36aが前記ウォータポンプ54側に向けて一体に突設されており、前記ポンプハウジング55は、前記吐出口65を前記流入口66に連通させるようにして、前記ポンプハウジング55が第1の剛性導管67を介して前記シリンダボディ36に取付けられる。
第1の剛性導管67は、前記吐出口65および前記流入口66間を直線状に結んで剛性材料から成るものであり、第1の剛性導管67の一端部が、ポンプハウジング55およびシリンダボディ36の一方に第1の環状シール部材68を介して液密に嵌合され、第1の剛性導管67の他端部がポンプハウジング55およびシリンダボディ36の他方に第2の環状シール部材69を介して液密に締結される。而してこの実施の形態では第1の剛性導管67の一端部がポンプハウジング55の吐出管部55aに第1の環状シール部材68を介して液密に嵌合され、第1の剛性導管67の他端部に設けられるフランジ部67aが前記シリンダボディ36の接続筒部36aに第2の環状シール部材69を介して複数のボルト70,70で液密に締結される。
図6を併せて参照して、前記シリンダヘッド側ウォータジャケット51に通じるサーモスタット71のサーモスタットケース72は、前記シリンダヘッド37の後方に配置されており、前記サーモスタットケース72には、流入口73を形成する流入管部72aがシリンダヘッド37側に向けて一体に設けられる。一方、シリンダヘッド37の後部側面には、シリンダヘッド側ウォータジャケット51に通じる流出口74を形成する接続管部37aが前記サーモスタットケース72側に向けて一体に突設されており、前記サーモスタットケース72は、前記流出口74を前記流入口73に連通させるようにして、第2の剛性導管75を介して前記シリンダヘッド37に取付けられる。
第2の剛性導管75は、前記流出口74および前記流入口73間を直線状に結んで第1の剛性導管67と同様に剛性材料から成るものであり、第2の剛性導管75の一端部が、サーモスタットケース72の流入管部72aに第3の環状シール部材76を介して液密に嵌合され、第2の剛性導管75の他端部に設けられるフランジ部75aが前記シリンダヘッド37の接続筒部37aに第4の環状シール部材77を介して一対のボルト78,78で液密に締結される。
ところで図1で示すように、前記シリンダボディ36を前記ウォータポンプ54との間に挟むようにして前記エンジンシリンダボディ36の前方にラジエータ80が配置されており、前記サーモスタット71は、前記シリンダヘッド側ウォータジャケット51から流出してくる冷却水の温度が高くなるにつれて前記サーモスタットケース71に設けられる接続管部72bから前記ラジエータ80に流通する冷却水の流通量を多くするとともに前記ウォータポンプ54に流通する冷却水の流通量を少なくするようにして、前記冷却水の温度に応じて前記ラジエータ80および前記ウォータポンプ54への冷却水の分配量を制御する。
前記サーモスタットケース72の直下に前記ウォータポンプ54が配置されており、前記サーモスタットケース72は、前記ポンプハウジング55と一体に形成される。すなわち前記サーモスタットケース72および前記ポンプハウジング55は、前記ラジエータ80を迂回して前記サーモスタット71から前記ウォータポンプ54のポンプ室56に冷却水を導くバイパス通路82を形成する通路部81を介して一体に形成される。
また前記ウォータポンプ54のポンプハウジング55には、前記ラジエータ80から戻る冷却水を前記ポンプ室56に導くための戻り管路部55bが一体に設けられる。
図2で明示するように、前記変速機収容部35aの上壁には、前記ウォータポンプ54の下方に配置されるスタータモータ84がそのモータ軸85をクランクシャフト42と平行にして配設されており、このスタータモータ84のモータ軸85および前記クランクシャフト42間には、図4で示すように、歯車式伝動機構86が設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、クランクケース35には、前記クランクシャフト42よりも後方に配置される歯車変速機Mを収容する変速機収容部35aがシリンダボディ36よりも後方に位置するようにして形成されており、シリンダボディ36に形成されるシリンダボディ側ウォータジャケット50に冷却水を流通させるウォータポンプ54が、シリンダボディ36の後方かつ前記変速機収容部35aの上方に配置されるので、シリンダボディ側ウォータジャケット50にウォータポンプ54を近づけて配置し、シリンダボディ側ウォータジャケット50およびウォータポンプ54間の配管長を短くすることができる。しかもシリンダボディ36の後方にウォータポンプ54が配置されることにより、車幅方向でウォータポンプ54がシリンダボディ36から側方に突出することがなく、ウォータポンプ54を駆動する動力を発揮するクランクシャフト42との距離も短くしてパワーユニットPの小型化を図ることができる。
また変速機収容部35aの上面に下方に凹む凹部59が設けられ、ウォータポンプ54の一部がその凹部59内に配置されるので、ウォータポンプ54の配置位置を低く抑え、パワーユニットPの小型化を図るとともに低重心化を図ることができる。
また歯車変速機Mは、クランクシャフト42から動力が伝達されるようにしてクランクケース35で回転自在に支承されるメインシャフト49を有し、ウォータポンプ54のポンプ軸58および前記メインシャフト49間に動力伝機構60が設けられるので、クランクシャフト42に比べてウォータポンプ54に近い位置にあるメインシャフト49からポンプ軸58に動力を伝達するようにして動力伝達機構60を小型化することができる。
またウォータポンプ54が備えるポンプハウジング55に設けられる吐出口65を、シリンダボディ側ウォータジャケット50に通じてシリンダボディ36に設けられる流入口66に連通させるようにして、ポンプハウジング55がシリンダボディ36に取付けられるので、ウォータポンプ54の取付け剛性を高めることができる。
また吐出口65および流入口66間を結ぶ第1の剛性導管67の一端部が、ポンプハウジング55に第1の環状シール部材68を介して液密に嵌合され、第1の剛性導管67の他端部がシリンダボディ36に第2の環状シール部材69を介して液密に締結されるので、成形精度のばらつきによる組立時の位置ずれを許容しながらポンプハウジング55およびシリンダボディ36間を液密を保持しつつ接続することができる。
またシリンダボディ側ウォータジャケット50に連なってシリンダヘッド37に形成されるシリンダヘッド側ウォータジャケット51に通じるサーモスタット71のサーモスタットケース72がシリンダヘッド37に接続され、サーモスタットケース72の直下にウォータポンプ54が配置されるので、サーモスタット71を配置することでサーモスタット71の下方に生じるデッドスペースを有効に活用してウォータポンプ54を配置することでパワーユニットPの小型化に寄与することができる。
またサーモスタットケース72が、ウォータポンプ54のポンプハウジング55と一体に形成されるので、サーモスタット71を配置することによる部品点数の増加を抑制することができる。
さらにシリンダボディ36をウォータポンプ54との間に挟むようにしてシリンダボディ36の前方にラジエータ80が配置されるので、シリンダボディ36の前後に振り分けてラジエータ80およびウォータポンプ54を配置することで、ラジエータ80およびウォータポンプ54をそれらの相互干渉を回避しつつシリンダボディ36に近づけてコンパクトに配置することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば本発明は、自動二輪車だけでなく自動二輪車や自動三輪車等の小型車両に関連して広く実施することができる。
35・・・クランクケース
35a・・・変速機収容部
36・・・シリンダボディ
37・・・シリンダヘッド
42・・・クランクシャフト
43・・・ピストン
49・・・変速機軸であるメインシャフト
50・・・シリンダボディ側ウォータジャケット
51・・・シリンダヘッド側ウォータジャケット
54・・・ウォータポンプ
55・・・ポンプハウジング
59・・・凹部
60・・・動力伝機構
65・・・吐出口
66・・・流入口
67・・・剛性導管
68・・・第1の環状シール部材
69・・・第2の環状シール部材
71・・・サーモスタット
72・・・サーモスタットケース
80・・・ラジエータ
E・・・内燃機関
F・・・車体フレーム
M・・・歯車変速機

Claims (8)

  1. 車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト(42)を回転自在に支承するクランクケース(35)、ならびに前記クランクシャフト(42)に連接されるピストン(43)を摺動自在に嵌合せしめて前記クランクケース(35)の前部から上方に立ち上がるとともに冷却水を流通させるウォータジャケット(50)が内部に形成されるシリンダボディ(36)を有する内燃機関(E)と、前記シリンダボディ(36)よりも後方で前記クランクケース(35)に形成される変速機収容部(35a)に収容されて前記クランクシャフト(42)よりも後方に配置される変速機(M)とを備えて車体フレーム(F)に搭載される小型車両用パワーユニットにおいて、前記シリンダボディ(36)の前記ウォータジャケット(50)に冷却水を流通させるウォータポンプ(54)が、前記シリンダボディ(36)の後方かつ前記変速機収容部(35a)の上方に配置されることを特徴とする小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  2. 前記変速機収容部(35a)の上面に下方に凹む凹部(59)が設けられ、前記ウォータポンプ(54)の一部が前記凹部(59)内に配置されることを特徴とする請求項1記載の小型車両用ウォータポンプにおける冷却系構造。
  3. 前記変速機(M)は、前記クランクシャフト(42)から動力が伝達されるようにして前記クランクケース(35)で回転自在に支承される変速機軸(49)を有し、前記ウォータポンプ(54)のポンプ軸(58)および前記変速機軸(49)間に動力伝機構(60)が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  4. 前記ウォータポンプ(54)が備えるポンプハウジング(55)に設けられる吐出口(65)を、前記ウォータジャケット(50)に通じて前記シリンダボディ(36)に設けられる流入口(66)に連通させるようにして、前記ポンプハウジング(55)が前記シリンダボディ(36)に取付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  5. 前記吐出口(65)および前記流入口(66)間を結ぶ剛性導管(67)の一端部が、前記ポンプハウジング(55)および前記シリンダボディ(36)の一方に第1の環状シール部材(68)を介して液密に嵌合され、前記剛性導管(67)の他端部が前記ポンプハウジング(55)および前記シリンダボディ(36)の他方に第2の環状シール部材(69)を介して液密に締結されることを特徴とする請求項4記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  6. 前記シリンダボディ(36)のウォータジャケット(50)に連なるシリンダヘッド側ウォータジャケット(51)を有するシリンダヘッド(37)が前記シリンダボディ(36)の上端部に結合され、前記シリンダヘッド側ウォータジャケット(51)に通じるサーモスタット(71)のサーモスタットケース(72)が前記シリンダヘッド(37)に接続され、前記サーモスタットケース(72)の直下に前記ウォータポンプ(54)が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  7. 前記サーモスタットケース(72)が、前記ウォータポンプ(54)のポンプハウジング(55)と一体に形成されることを特徴とする請求項6記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
  8. 前記シリンダボディ(36)を前記ウォータポンプ(54)との間に挟むようにして前記シリンダボディ(36)の前方にラジエータ(80)が配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の小型車両用パワーユニットにおける冷却系構造。
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