JP2013203855A - 高柔軟塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

高柔軟塩化ビニル樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】低温柔軟性、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】1700〜4000の範囲の重合度である塩化ビニル樹脂と、フタル酸エステル可塑剤30〜50%、トリメリット酸エステル可塑剤30〜50%、ポリエステル系可塑剤10〜40%を組合せて塩化ビニル樹脂に添加する可塑剤とを備え、可塑剤のノルマル率は、30〜80%である高柔軟塩化ビニル樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、塩化ビニル樹脂組成物に関し、特に、低温柔軟性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物に関する。
塩化ビニル樹脂(PVC)組成物は、電気、機械特性等に優れるため、電線用被覆材料(電線シース材)等として使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
塩化ビニル樹脂組成物は、様々な環境で使用されるため、使用状況に適合できるように各特性を向上させることが求められている。要求に応じて塩化ビニル樹脂組成物の各特性を向上させるために、各種充填剤や添加剤の配合がなされている。
例えば、塩化ビニル樹脂組成物の低温柔軟性、非移行性を改良するためとして、グリコール成分と二塩基酸成分を主要な構成成分とするポリエステルにおいて、グリコール成分が1,9−ノナンジオール10〜50モル%、分岐を有するグリコール50〜90モル%、1,9−ノナンジオール以外の直鎖グリコール0〜40モル%であることを特徴とするポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、塩化ビニル樹脂組成物の低温柔軟性、非移行性を改良するためとして、グリコール成分と二塩基酸成分を主要な構成成分とするポリエステルにおいて、グリコール成分として2−メチル−1,8−オクタンジオールを含有する塩化ビニル樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、これらの提案の塩化ビニル樹脂組成物では、低温柔軟性、非移行性を改良しているが、低温柔軟性はまだ十分ではなく、更に改良しなければならない。更に、様々な環境で塩化ビニル樹脂組成物を使用するためには、低温柔軟性、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性等を改良していかなければならない。
特開平7−226112号公報 特開平10−101779号公報 特開平10−45882号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、低温柔軟性、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、1700〜4000の範囲の重合度である塩化ビニル樹脂と、フタル酸エステル可塑剤30〜50%、トリメリット酸エステル可塑剤30〜50%、ポリエステル系可塑剤10〜40%を組合せて塩化ビニル樹脂に添加する可塑剤とを備え、可塑剤のノルマル率は、30〜80%である高柔軟塩化ビニル樹脂組成物であることを要旨とする。
本発明によれば、低温柔軟性、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の実施例として評価検証を行った結果を示す表である。 本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の比較例として評価検証を行った結果を示す表である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、1700〜4000の範囲の重合度である塩化ビニル樹脂と、フタル酸エステル可塑剤30〜50%、トリメリット酸エステル可塑剤30〜50%、ポリエステル系可塑剤10〜40%を組合せて塩化ビニル樹脂に添加する可塑剤とを備える。
塩化ビニル樹脂は、実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物のベース樹脂として用いられる。塩化ビニル樹脂は、可塑剤の多量配合を可能とするために高重合度である必要があり、1700〜4000の範囲の重合度が適当である。塩化ビニル樹脂の重合度が1700より小さいとブリードや移行が起こりやすくなり、重合度が4000より大きいと押出加工性が悪くなってしまうからである。
可塑剤のノルマル率(直鎖率)は、30〜80%とする。可塑剤のノルマル率が30%より少ないと低温柔軟性や耐熱性が悪くなり、ノルマル率が80%より多いとブリードや移行が起こりやすくなってしまうからである。ノルマル率は、使用する可塑剤全体に占めるノルマル可塑剤の比率であり、可塑剤の配合で決定する。例えば、可塑剤としてDOP70重量部とn−TOTM30重量部を使用した場合、ノルマル率は30%となる。
可塑剤は、全体として80〜150重量部の配合とする。可塑剤の配合量が80重量部より少ないと低温柔軟性が悪くなり、配合量が150重量部より多いとブリードや移行が起こりやすくなってしまうからである。
可塑剤に含まれるフタル酸エステル可塑剤としては、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOP)、フタル酸ジウンデシル(DUP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)等を採用することができる。
可塑剤に含まれるトリメリット酸エステル可塑剤は、トリ−n−オクチルトリメリテート(n−TOTM)等を採用することができる。
可塑剤に含まれるポリエステル系可塑剤は、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合物である。多価カルボン酸は、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸等を採用することができる。多価アルコールは、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール等を採用することができる。
実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、0.05〜1重量部のカップリング剤を更に備えることが好ましい。カップリング剤としては、例えば、有機チタネート化合物を採用することができる。カップリング剤の配合量が0.05重量部より少ないとカップリング剤としての効果が発揮されにくく、1重量部より多いと着色性が悪くなってしまうからである。
実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、5〜40重量部の充填剤を更に備えることが好ましい。充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、カオリンクレー等を採用することができる。充填剤の配合量は、コスト面を考慮すると5重量部より多いことが好ましく、また、40重量部以上の添加では低温柔軟性が低下してしまうためである。
以下に、実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の実施例1〜16と、比較対照するための比較例1〜15を示す。実施例および比較例において検証する高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の特性としては、低温柔軟性(クラッシュバーグ低温柔軟性)、耐熱性(加熱後引張伸び残率)、耐油性(耐油後引張伸び残率)、ブリード性、非移行性である。実施例1〜16の検証結果を図1に示し、比較例1〜15の検証結果を図2に示す。
低温柔軟性の検証方法として、JIS K 6745、JIS K 6773、JIS K 6924-2を準拠する。具体的には、試験片を上下チャックに固定し、−30℃の溶媒中に浸し、3分間放置後に5秒間トルクを掛け、その時のねじれ角度を測定する。ねじれ角度が大きいほど柔軟性が高いことになる。低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が60度以上で「○」評価、60度未満で「×」評価とする。
耐熱性の検証方法として、JIS K 6723を準拠する。具体的には、試料を120℃のギアオーブンに投入し、120時間加熱後に取り出し、23℃にて24時間放置後に引張試験を実施する。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が90%以上を「○」評価、90%未満で「×」評価とする。
耐油性の検証方法として、JIS K 6723を準拠する。具体的には、試料を85℃の油槽に4時間浸漬して取り出し、23℃にて24時間放置後に引張試験を実施する。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が85%以上を「○」評価、85%未満で「×」評価とする。
ブリード性の検証方法としては、12.7mm×127mm×2mmのシートをループ状に曲げたものを40℃、95RH%の恒温恒湿槽内に168時間放置した後、ループ内部を肉眼にて観察する。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなければ「○」評価、油滴が確認されれば「×」評価とする。
非移行性の検証方法としては、2mm厚のプレスシートを25mm×25mmの大きさに打ち抜いたものを試験片とする。試験片を2枚のABS樹脂板(スタイラック101;旭化成ケミカルズ株式会社)で挟み、それを更に2枚のガラス板で挟み込み、500gの加重をかけた状態で70℃のギアオーブンに72時間投入する。ギアオーブンから取り出した後、目視にてABS樹脂板への可塑剤の移行による影響を確認する。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなければ「○」評価、移行による影響が確認されれば「×」評価とする。
(実施例1)
実施例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.05重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が69度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が94%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例2)
実施例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が5重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が77度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が94%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例3)
実施例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が73度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例4)
実施例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が40重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が65度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が91%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例5)
実施例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が1重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が75度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例6)
実施例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が88度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例7)
実施例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が98度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が97%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が90%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例8)
実施例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が40重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が50重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が109度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が98%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が92%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例9)
実施例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が40重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が118度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が98%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が94%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例10)
実施例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が20重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が125度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が88%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例11)
実施例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が45重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が45重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が60重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が167度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が97%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例12)
実施例12に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が45重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が45重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が60重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例12に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が183度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が94%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例12に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例13)
実施例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が75重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が45重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が30重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が192度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が92%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例14)
実施例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が75重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が45重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が30重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が213度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が89%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例15)
実施例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度3000の塩化ビニル樹脂(TK−2500P;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が84度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(実施例16)
実施例16に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度3000の塩化ビニル樹脂(TK−2500P;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
実施例16に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が93度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が98%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が92%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。実施例16に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、全ての検証結果で「○」評価であるので、適した組成物である。
(比較例1)
比較例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が15重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が15重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が20重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が17度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例1に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例2)
比較例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が24重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が24重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が32重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.01重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が33度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が94%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例2に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例3)
比較例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が10重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が50重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が39度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が97%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が96%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例3に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例4)
比較例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(TOTM;株式会社ジェイ・プラス)が60重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が58度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が93%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が83%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例4に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例5)
比較例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が60重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が103度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が97%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が78%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例5に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例6)
比較例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が60重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が111度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が98%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が72%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例6に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例7)
比較例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が60重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が129度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が83%で「×」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が88%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例7に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例8)
比較例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が60重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が10重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が138度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が87%で「×」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が83%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例8に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例9)
比較例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が10重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が109度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が87%で「×」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が97%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例9に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例10)
比較例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が10重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(TOTM;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が17度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が98%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例10に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例11)
比較例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が50重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が0重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が135度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が69%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例12)
比較例12に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が10重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が10重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が80重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例12に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が26度で「×」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が85%で「×」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が100%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。非移行性の検証の判定は、異常が確認されなかったので「○」評価である。比較例11に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例13)
比較例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度2250の塩化ビニル樹脂(TK−2500;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が60重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が60重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が80重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が223度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例13に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例14)
比較例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度1300の塩化ビニル樹脂(TK−1300;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DOP;株式会社ジェイ・プラス)が30重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が40重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が90度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が95%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が88%で「○」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例14に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
(比較例15)
比較例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、ベース樹脂として平均重合度1300の塩化ビニル樹脂(TK−1300;信越化学工業株式会社)が100重量部、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤(DUP;株式会社ジェイ・プラス)が50重量部、可塑剤としてのトリメリット酸エステル可塑剤(n−TOTM;花王株式会社)が30重量部、可塑剤としてのポリエステル系可塑剤(PN−650;株式会社ADEKA)が20重量部、安定剤(RUP−14;株式会社ADEKA)が3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム(ソフトン1500;白石カルシウム株式会社)が20重量部、カップリング剤としての有機チタネート化合物(プレンアクトKR TTS;味の素ファインテクノ株式会社)が0.5重量部、加工助剤(メタブレンP−530A;三菱レイヨン株式会社)が1重量部である。
比較例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の検証結果として、低温柔軟性の検証の判定は、ねじれ角度が129度で「○」評価である。耐熱性の検証の判定は、引張伸び残率が99%で「○」評価である。耐油性の検証の判定は、引張伸び残率が83%で「×」評価である。ブリード性の検証の判定は、油滴が確認されたので「×」評価である。非移行性の検証の判定は、移行による影響が確認されたので「×」評価である。比較例15に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、検証結果で「×」評価であるので、適した組成物ではない。
以上に示した実施例1〜16及び比較例1〜15の検証結果より、高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の特性は、各添加材料の配合量に依存することが分かる。
本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物によれば、可塑剤としてフタル酸エステル可塑剤、トリメリット酸エステル可塑剤、及びポリエステル系可塑剤を組合せてベース樹脂の塩化ビニル樹脂に添加するので、可塑剤のノルマル率を制御することができる。可塑剤のノルマル率を制御することで、低温柔軟性、耐熱性、ブリード性、非移行性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物とすることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物によれば、有機チタネート化合物をカップリング剤として使用することで、充填剤の樹脂中での分散性が向上し、低温柔軟性が大きく低下することがない。また、有機チタネート化合物をカップリング剤として使用することで、可塑剤が樹脂中に強く保持されるためにブリード性や非移行性が良くなる。したがって、本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物によれば、有機チタネート化合物をカップリング剤として使用することで、低温柔軟性、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物とすることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物によれば、多量に使用するとブリード性の面で課題があるが、低温柔軟性に優れているノルマル可塑剤の配合量を示すノルマル率を制御することにより、低温柔軟性及びブリード性に優れた高柔軟塩化ビニル樹脂組成物とすることができる。
本発明の実施の形態に係る高柔軟塩化ビニル樹脂組成物は、従来の耐油性、ブリード性、非移行性を有する塩化ビニル樹脂組成物と比較して低温雰囲気下での柔軟性が大幅に向上し、耐熱性、耐油性、ブリード性、非移行性にも優れているため充電ケーブルやファクタリーオートメーション(FA)ケーブル等の電線用被覆材料として利用することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の用途に応じて、リン酸エステル可塑剤、アジピン酸エステル可塑剤、ピロメリット酸エステル可塑剤、エポキシ系可塑剤、塩素化パラフィン類等の塩化ビニル樹脂の加工分野で使用されている可塑剤を適宜併用することもできる。
また、特性やコスト等を考慮しながら高柔軟塩化ビニル樹脂組成物の仕様に応じて、安定剤、難燃剤、加工助剤、着色剤等を配合することもできる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。

Claims (4)

  1. 1700〜4000の範囲の重合度である塩化ビニル樹脂と、
    フタル酸エステル可塑剤30〜50%、トリメリット酸エステル可塑剤30〜50%、ポリエステル系可塑剤10〜40%を組合せて前記塩化ビニル樹脂に添加する可塑剤
    とを備え、
    前記可塑剤のノルマル率は、30〜80%であることを特徴とする高柔軟塩化ビニル樹脂組成物。
  2. 0.05〜1重量部のカップリング剤を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の高柔軟塩化ビニル樹脂組成物。
  3. 前記可塑剤は、全体として80〜150重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高柔軟塩化ビニル樹脂組成物。
  4. 5〜40重量部の充填剤を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高柔軟塩化ビニル樹脂組成物。
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