JP2013203444A - 食品用容器の補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器をスリーブと呼ばれている補助具に容易に出し入れ自在に保持できること。また、食器を補助具から取り出す場合に、食材を入れた容器を入れている補助具をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器ごと補助具を持ち、他方の手で串などの食器を取り出すことができること。
【解決手段】容器本体1を入れるスリーブと呼ばれている補助具10の外側面に上部を開口したポケット部11を一体に形成する。このポケット部11に串6を挿入して、該串6をポケット部11にて出し入れ自在に保持する。串6を補助具10から取り出す場合、食材を入れた容器本体1を入れている補助具10をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器本体1ごと補助具10を持ち、他方の手で串6を取り出す。
【選択図】図6

Description

本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れて、該容器内の食材を指で摘むことなく、食材を食べることができるようにした食品用容器の補助具に関するものである。
鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れ、これら食材を入れた容器ごと販売したり、あるいは無償でサービスとして提供する場合がある。
容器内の食材を食べる場合、指で直接食材を摘んで食べると、指が汚れてしまい、食べた後に指を舐めるか、水で洗うことになる。また、別途串を用いて食材を突き刺して食べる場合もある。
これらの串は、容器とは別途に置いてあり、予め容器に串が設けられておらず、店内などで食べる場合は、店内に置いてある串を用いて食べることができるが、一度、店などその場所から離れると、串を入手することができず、上述したように指を食材を摘んで食べざるを得ないことになる。
そこで、食材を入れる容器に串を備え付けたものとして、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れているものであり、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に取り出すことができる開口面を有する仕切り、若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成しているものである。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないバラの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
上記特許文献1では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器をどこかに置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献1においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要がある。そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
ところで、コーヒーショップなどで、ホットコーヒーを注文した場合、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器にホットコーヒーが入れられてくるが、手で直に持つと熱いので、上下が貫通した円筒状でスリーブと呼ばれている補助具に入れて持つことができるようになっている。
この補助具は、容器を入れることで、補助具が容器の外側になって断熱し、容器の表面が熱くても補助具には熱が伝わりにくくなって、補助具を手で直に持つことができるものである。
また、熱い液体以外に容器に上述の熱い食材を入れた場合でも、人によっては容器を直に持つと熱く感じる場合もある。そこで、上記のスリーブと呼ばれている補助具を介して容器を持つ場合も生じる。
しかし、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器や、該容器を入れる補助具は、容器や補助具単独であって、容器や補助具に食材を突き刺して食べる串などは装着されていない。
また、串などを出し入れ自在に保持する保持手段が容器や補助具に設けられておらず、近くに串などが無い場合では、食材を直接指で摘んで食べるしかなく、指が汚れるという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用容器の補助具を提供するものである。
(1)串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器をスリーブと呼ばれている補助具に容易に保持できるようにすること。
(2)串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を補助具から取り出す場合に、すぐに取り出すことができること。
(3)串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を補助具から取り出す場合に、食材を入れた容器を入れている補助具をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器ごと補助具を持ち、他方の手で串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を取り出すことができること。
(4)串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の先端部分は補助具から外部に露出させずに衛生的とすること。
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10の外側面に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設けていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段にて保持されている串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の上部は、前記補助具10より上方に突出していることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段を、上面を開口して内部を空洞とした収納部13に前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下部を保持するポケット部11にて構成していることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記補助具10を偏平にさせて一方若しくは両側に、該補助具10の縦方向及び下端部を線状に溶着させることで、上面を開口させたポケット部11を形成していることを特徴としている。
請求項5に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段を、前記補助具10の外側面に上面を開口させてポケット片11aを接着して構成したポケット部11としていることを特徴としている。
請求項6に記載の食品用容器の補助具では、前記ポケット部11の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴としている。
請求項7に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部21を配設し、
前記補助具10の外側面の上部であって、前記食器を傾斜させて支持する略コ字型の第1の支持片22を、前記受け部21とは左右方向に位置をずらせて配設し、
前記第1の支持片22は、上下方向及び前記受け部21側の側方を開口させ、
前記受け部21と前記第1の支持片22とで前記保持手段を構成していることを特徴としている。
請求項8に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部21を配設し、
前記補助具10の外側面の上部であって、前記受け部21とは上方に位置する箇所に略C字状の第2の支持片30を配設し、
前記第2の支持片30の両側の片をそれぞれ接着片31として、該接着片31を前記補助具10の外側面に接着し、
前記受け部21と前記第2の支持片30とで、前記保持手段を構成していることを特徴としている。
請求項9に記載の食品用容器の補助具では、前記受け部21と前記第2の支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴としている。
請求項10に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、
前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、
前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設けているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を容易に取り出すことができる。
請求項2に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段にて保持されている串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の上部は、前記補助具10より上方に突出していることで、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を容易に掴んで補助具10から取り出すことができる。
請求項3に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段を、上面を開口して内部を空洞とした収納部13に前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下部を保持するポケット部11にて構成しているので、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6などの食器の上部を持って串6などの食器を引き上げるだけで、串6などの食器をポケット部11から容易に取り出すことができる。
このように、補助具10のポケット部11の収納部13に串6などの食器の下部を挿入するだけで、串6などの食器を補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6などの食器には直接触れないために、衛生的である。
また、串6などの食器を補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6などの食器を差し込んだ状態では、串6などの食器の上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6などの食器の上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6などの食器を補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6などの食器を用いて容器本体1無いの食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6などの食器を補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6などの食器を簡単に取り出すことができるものである。
請求項4に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、前記補助具10を偏平にさせて一方若しくは両側に、該補助具10の縦方向及び下端部を線状に溶着させることで、上面を開口させたポケット部11を形成していることで、ポケット部11を簡単に形成することができる。
請求項5に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段を、前記補助具10の外側面に上面を開口させてポケット片11aを接着して構成したポケット部11としていることで、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
請求項6に記載の食品用容器の補助具によれば、ポケット部11の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
請求項7に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部21を配設し、前記補助具10の外側面の上部であって、前記食器を傾斜させて支持する略コ字型の第1の支持片22を、前記受け部21とは左右方向に位置をずらせて配設し、前記第1の支持片22は、上下方向及び前記受け部21側の側方を開口させているので、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を容易に取り出すことができる。
請求項8に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部21を配設し、前記補助具10の外側面の上部であって、前記受け部21とは上方に位置する箇所に略C字状の第2の支持片30を配設し、前記第2の支持片30の両側の片をそれぞれ接着片31として、該接着片31を前記補助具10の外側面に接着していることで、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を容易に取り出すことができる。
請求項9に記載の食品用容器の補助具によれば、受け部21と前記第2の支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び第2の支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下方向に重ね合わせることができる。
請求項10に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることで、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成することができ、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。また、ポケット部11から串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を取り出す場合も、単に食器を持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
本発明の第1の実施の形態における容器本体及び補助具の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第1の実施の形態における容器本体を補助具に入れた状態の図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第4の実施の形態における補助具等の斜視図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第6の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第7の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第7の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第8の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第9の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第9の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の実施の形態における他の補助具の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は第1の実施形態を示し、図1は、容器本体1と、スリーブと呼ばれている補助具10の斜視図を示している。
容器本体1は、紙製あるいは樹脂製でコップ状に形成されており、一般に市販されているものであり、また、コーヒーショップなど提供される周知な形状のものであり、上部に至るほど拡開している。
補助具10は、上下に貫通して筒状に形成されており、この補助具10は、容器本体1の外側に被せる断熱用の素材で構成されている。補助具10は、例えば、容器本体1と同様の紙材で形成するようにしても良い。
容器本体1や補助具10の大きさは特に限定されないが、容器本体1及び補助具10は、片手で持ちやすい大きさとしている。
図2は補助具10の平面図を、図3は補助具10の正面図を、図4は補助具10の底面図をそれぞれ示している。図1〜図4に示すように、補助具10の外側には、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の先端部分を出し入れ自在に保持する保持手段であるポケット部11が該補助具10に一体に形成されている。
次に、補助具10にポケット部11を一体に形成する方法について説明する。図8は、ポケット部11を形成する前の補助具10の斜視図を示し、この補助具10は一般に市販されているものと同じ形状である。
そして、補助具10の上下面は貫通しており、略円筒状であり、上部に至るほど拡開している。この補助具10を前後若しくは左右から図中矢印に示すように押圧すると図9に示すように偏平にすることができる。
補助具10を偏平に押圧すると、図9に示すように円弧状になり、この状態で図9に示す破線のように線状に溶着することで、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
補助具10の材料は、紙材とこの紙材の表面と裏面には樹脂が貼合されていて、この樹脂により熱を加えることで、容易に溶着させることができる。この溶着している部分を溶着部12としている。
また、後述するように、図9の状態で、両側に線状に溶着することで、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ形成することができる。
また、図10及び図11に示すように、上記と異なる方法にてポケット部11を形成する方法もある。円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を容易に形成することができる。
また、上記と同様に2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、両側の端部に略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を両側に容易に形成することができる。
いずれの方法にてポケット部11を形成しても良いが、後述する各実施形態では、いずれかのポケット部11を記載しているが、他方の方法で形成したポケット部11でも良い。
なお、補助具10にポケット部11を形成する場合、ポケット部11の大きさを考慮して容器本体1より径方向が大きい補助具10を用いる。
図3に示すポケット部11の上部を除いた内側と底部の部分に斜線を施している部分が溶着している箇所であり、ポケット部11の上部を開口させて串などの先端部分を収納する空洞の収納部13を形成している。
そして、ポケット部11に串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の先端部分を出し入れ自在に保持するようになっている。
前記容器本体1内には、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材が入れられて、これらの食材が入った状態で容器本体1が販売されたり、無償のサービスとして提供される。
図5は容器本体1に補助具10を被せた場合を示しており、補助具10を用いる場合としては、例えば、容器本体1の中に入れる食材が熱くて容器本体1を持つことができない場合や、また、容器本体1に食材を入れる際に食材の汁や粉が容器本体1の表面に付着した場合がある。もちろん、それ以外に任意に補助具10を用いる場合もある。
そして、容器本体1内に食材を入れる前、あるいは食材を容器本体1内に入れた後に、補助具10を介して容器本体1を持つ際に、図6及び図7に示すように、串、ストロー、フォーク(含簡易フォーク)、スプーンなど、図示例では串6をポケット部11に出し入れ自在に保持している。図6は補助具10の正面図を、図7は補助具10の側面図をそれぞれ示している。
串6を補助具10のポケット部11に差し込んで保持させるのは、ポケット部11に予め串6を保持させておいても良く、また、補助具10を介して容器本体1を持ってから串6をポケット部11に保持させるようにしても良い。
また、串6の先端部分、図示例では串6の下半分程度を補助具10のポケット部11内に差し込んで保持させた場合、ポケット部11の下部は溶着部12にて閉塞されているので、串6の下部が外部に露出することはない。
このように、本実施形態では、容器本体1の断熱用の補助具10の外側面にポケット部11を設けているものであり、補助具10のポケット部11の収納部13に串6の下部を挿入するだけで、串6を補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6には直接触れないために、衛生的である。
また、串6を補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6を差し込んだ状態では、串6の上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6の上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6を補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6を用いて容器本体1無いの食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6を補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6を簡単に取り出すことができるものである。
なお、串6を補助具10のポケット部11に出し入れ自在保持させた状態でも、ポケット部11自体が外側に傾斜しているので、串6は補助具10の外面に沿って突出した状態となっており、そのため、串6を保持させた状態でも、補助具10自体、あるいは容器本体1を入れた状態での補助具10を幾つか上下に重ね合わせることができる。
また、本実施形態では、食材を食べる場合に用いる食器として、串6を例にsて説明したが、串6に限らず、ストロー、フォーク(含簡易フォーク)、スプーンなどにも適用できるものである。なお、食器の先端の大きさに応じてポケット部11を大きくするのは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を図12〜図17により説明する。先の実施形態では、補助具10に設けたポケット部11を1カ所としていたが、本実施形態では、補助具10の両側に2カ所のポケット部11を設けた場合である。
図12は補助具10の斜視図を、図13は補助具10の平面図を、図14は補助具10の正面図を、図15は補助具10の底面図をそれぞれ示している。また、図16は容器本体1を入れた補助具10のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させた正面図を示し、図17は側面図を示している。
補助具10の両側にポケット部11を設ける場合、先の実施形態と同様に簡単に形成することができる。また、補助具10の両側にポケット部11を形成する方法は先の実施形態と同じなので、説明は省略する。
本実施形態においても、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。特に、本実施形態では、補助具10の両側のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させることができので、カップルで使用したり、あるいは串6以外のフォーク、スプーンなど食材に応じて種類の異なる食器を保持させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図18及び図19により第3の実施形態について説明する。本実施形態では補助具10のポケット部11の形状を先の実施形態と比べて若干異ならせたものである。すなわち、ポケット部11の下部を細くしたものであり、ポケット部11の作成方法や機能は先の実施形態と同様である。
また、本実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、先の各実施形態では、補助具10のポケット部11の数を1カ所、あるいは2カ所の場合について説明したが、補助具10の外周面に3カ所〜6カ所程度のポケット部11を形成するようにしても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態を図20に示す。本実施形態では、補助具10の材料を先の実施形態とは異ならせたものである。本実施形態の補助具10の材料として、段ボール形状のものを用いており、上部に至るほど拡開している内筒15と、この内筒15の外側に位置する外筒16と、上記内筒15と外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状で筒状の弾力性を有する緩衝材17とで補助具10を構成している。
内筒15と外筒16との間の空間部分に断面を略ジグザグとした緩衝材17を介装させているものであり、緩衝材17のジグザグ状の部分をポケット部11とすることで、補助具10の周方向に沿って多数のポケット部11を形成することができる。
また、補助具10の各ポケット部11の底面を閉塞するために、補助具10の底面にリング円板状の底板18を設けている。この底板18により串6をポケット部11に出し入れ自在保持させても、串6の先端がポケット部11から突き抜けることを防止している。
なお、緩衝材17の波の高さや幅を適宜設定することで、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの任意の食器を出し入れ自在にポケット部11にて保持させることができる。
このように、本実施形態では、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成しているので、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。
また、ポケット部11から串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を取り出す場合も、単に食器を持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
(第5の実施の形態)
図21〜図23により第5の実施形態について説明する。本実施形態のポケット部11は、1枚の四角のポケット片11aの上部を除いて略コ字型に接着剤を塗布して補助具10の表面(外側面)に接着(図中の斜線部分)させることで、ポケット部11を形成している。そして、ポケット部11は上部を開口させて串等の先端部分を収納する空洞状の収納部13を形成している。
本実施形態では、ポケット片11aを補助具10の外側面に接着させてポケット部11を形成しているので、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
なお、ポケット部11のポケット片11aの材料としては、補助具10の材料と同質の紙製あるいは樹脂で構成しているが、その他の材料、例えば、伸縮性のある樹脂フィルムを用いても良い。
ポケット部11に伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
図23は、補助具10のポケット部11に串6の下部を挿入して、該串6をポケット部11にて出し入れ自在に保持させている状態を示している。
なお、図21以降は、容器本体1は図示省略している。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。また、図示例では、補助具10にポケット部11を1カ所のみ設けていたが、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ設けても良く、また、3カ所〜6カ所程度ポケット部11を設けるようにしても良い。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態を図24〜図26に示す。補助具10の外面の下部に前記ポケット部11と同様な構成であって、上下方向の寸法を短くし、串6の先端部を受ける受け部21を設け、補助具10の上部の外面には、串6を支持する略コ字型の支持片22を設けたものである。
前記受け部21は、上部が開口しており、内部には串6の先端部分が挿入されて該串6を受けるようになっている。
また、支持片22は図25に示すように、一方の片を接着片23とし、補助具10の湾曲した形状に合わせて少し円弧状に曲線されている。この支持片22は、少し厚みを持たせており、例えば、補助具10が紙製であれば、同質の材料を用いている。つまり、図26に示すように、串6を支持片22にて支持させた状態でも、該支持片22が変形しない程度の厚みを持たせている。
また、支持片22は、図24及び図26に示すように、受け部21より左右方向にずらせた位置に配設すると共に、支持片22の左側を開口面として補助具10に配設している。
串6の先端部を受け部21内に挿入すると共に、串6を支持片22にて支持させることで、串6は斜めに傾斜して串6は受け部21と支持片22にて出し入れ自在に保持される。なお、受け部21と支持片22とで串6を出し入れ自在に保持する保持手段を構成している。
ここで、支持片22は受け部21に対して左右方向にずらせていることで、串6は支持片22側に傾斜した状態で保持されるので、串6が左方に倒れて、串6が補助具10から脱落することはない。
串6を補助具10に保持する場合は、串6の先端部分を受け部21に保持させ、串6の中間部分を支持片22に係止させるだけで、串6を簡単に補助具10に保持させることができる。
串6を補助具10から取り出す場合は、串6をそのまま引き上げるか、あるいは、串6を少し左方に傾けて支持片22から串6を離し、そのまま串6を引き上げることで、串6を補助具10から容易に取り出すことができる。
本実施形態においても、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を容易に取り出すことができる。
この実施形態においても、受け部21及び支持片22を補助具10の外面に複数設けても良い。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第7の実施の形態)
図27及び図28は第7の実施形態を示し、前記第6の実施形態の支持片22とは対称な支持片22を形成し、該支持片22を図28に示すように、受け部21に対して左方の配設したものである。
本実施形態では、第6の実施形態と比べて支持片22の構成と配設位置が異なるだけで、基本的な構成は同じなので、本実施形態において第6の実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第8の実施の形態)
図29は第8の実施形態を示し、上記第6と第7の実施形態を合わせたものであり、受け部21の上方の左右に支持片22をそれぞれ補助具10の外面に配設したものである。
串6の出し入れの作用や効果は上記と同様なので、説明は省略する。
(第9の実施の形態)
図30及び図31に第9の実施の形態を示す。本実施形態では、串6を支持する支持片30を略C字状に形成したものであり、支持片30の両側には、補助具10の外面に接着させる接着片31が折曲形成されている。この接着片31は図示例では、平板状に形成されているが、円弧状に形成しても、もちろん良いものである。
本実施形態においても、先の各実施の形態と同様の効果を奏するものである。本実施形態では、特に、受け部21及び支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下に多数重ね合わせることができる。
なお、上記第5の実施形態から第9の実施形態では、保持手段としてのポケット部11や、受け部21及び支持片22(30)を補助具10の外面に1カ所だけ設けていたが、複数設けるようにしても良いのは、もちろんである。
ところで、上記各実施形態での補助具10は、スリーブと呼ばれている筒状の場合について説明したが、かかる形状の補助具10に限らず、他の補助具にも本発明を適用することができるものである。
例えば、図32に示すように、容器本体1を受けるコップ状の補助具10であり、該補助具10の底部は閉塞されていて、容器本体1を確実に受けることができる。また、補助具10の外面には把手40が設けられている。
図32では、補助具10の外面に串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を出し入れ自在に保持する保持手段を描いていないが、上記各実施形態でのポケット部11等の保持手段をそれぞれ設けるようにしている。
1 容器本体
10 補助具
11 ポケット部
11a ポケット片
12 溶着部
13 収納部
15 内筒
16 外筒
17 緩衝材
18 底板
21 受け部
22 支持片
23 接着片
30 支持片
31 接着片
本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れて、該容器内の食材を指で摘むことなく、食材を食べることができるようにした食品用容器の補助具に関するものである。
鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れ、これら食材を入れた容器ごと販売したり、あるいは無償でサービスとして提供する場合がある。
容器内の食材を食べる場合、指で直接食材を摘んで食べると、指が汚れてしまい、食べた後に指を舐めるか、水で洗うことになる。また、別途串を用いて食材を突き刺して食べる場合もある。
これらの串は、容器とは別途に置いてあり、予め容器に串が設けられておらず、店内などで食べる場合は、店内に置いてある串を用いて食べることができるが、一度、店などその場所から離れると、串を入手することができず、上述したように指を食材を摘んで食べざるを得ないことになる。
そこで、食材を入れる容器に串を備え付けたものとして、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れているものであり、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に取り出すことができる開口面を有する仕切り、若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成しているものである。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないバラの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
上記特許文献1では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器をどこかに置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献1においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要がある。そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
ところで、コーヒーショップなどで、ホットコーヒーを注文した場合、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器にホットコーヒーが入れられてくるが、手で直に持つと熱いので、上下が貫通した円筒状でスリーブと呼ばれている補助具に入れて持つことができるようになっている。
この補助具は、容器を入れることで、補助具が容器の外側になって断熱し、容器の表面が熱くても補助具には熱が伝わりにくくなって、補助具を手で直に持つことができるものである。
また、熱い液体以外に容器に上述の熱い食材を入れた場合でも、人によっては容器を直に持つと熱く感じる場合もある。そこで、上記のスリーブと呼ばれている補助具を介して容器を持つ場合も生じる。
しかし、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器や、該容器を入れる補助具は、容器や補助具単独であって、容器や補助具に食材を突き刺して食べる串などは装着されていない。
また、串などを出し入れ自在に保持する保持手段が容器や補助具に設けられておらず、近くに串などが無い場合では、食材を直接指で摘んで食べるしかなく、指が汚れるという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用容器の補助具を提供するものである。
(1)串またはフォークをスリーブと呼ばれている補助具に容易に保持できるようにすること。
(2)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、すぐに取り出すことができること。
(3)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、食材を入れた容器を入れている補助具をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器ごと補助具を持ち、他方の手で串またはフォークを取り出すことができること。
(4)串またはフォークの先端部分は補助具から外部に露出させずに衛生的とすること。
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10の外側面に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設けていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段にて保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段を、上面を開口して内部を空洞とした収納部13に前記串またはフォークの下部を保持するポケット部11にて構成していることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記補助具10を偏平にさせて一方若しくは両側に、該補助具10の縦方向及び下端部を線状に溶着させることで、上面を開口させたポケット部11を形成していることを特徴としている。
請求項5に記載の食品用容器の補助具では、前記保持手段を、前記補助具10の外側面に上面を開口させてポケット片11aを接着して構成したポケット部11としていることを特徴としている。
請求項6に記載の食品用容器の補助具では、前記ポケット部11の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴としている。
請求項7に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10の外側面の下部に、前記串またはフォークの下端部分を保持する受け部21を配設し、
前記補助具10の外側面の上部であって、前記串またはフォークを傾斜させて支持する略コ字型の第1の支持片22を、前記受け部21とは左右方向に位置をずらせて配設し、
前記第1の支持片22は、上下方向及び前記受け部21側の側方を開口させ、
前記受け部21と前記第1の支持片22とで前記保持手段を構成していることを特徴としている。
請求項8に記載の食品用容器の補助具では、前記補助具10の外側面の下部に、前記串またはフォークの下端部分を保持する受け部21を配設し、
前記補助具10の外側面の上部であって、前記受け部21とは上方に位置する箇所に略C字状の第2の支持片30を配設し、
前記第2の支持片30の両側の片をそれぞれ接着片31として、該接着片31を前記補助具10の外側面に接着し、
前記受け部21と前記第2の支持片30とで、前記保持手段を構成していることを特徴としている。
請求項9に記載の食品用容器の補助具では、前記受け部21と前記第2の支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴としている。
請求項10に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、
前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、
前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設けているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項2に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段にて保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることで、串またはフォークを容易に掴んで補助具10から取り出すことができる。
請求項3に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段を、上面を開口して内部を空洞とした収納部13に前記串またはフォークの下部を保持するポケット部11にて構成しているので、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6またはフォークの上部を持って串6またはフォークを引き上げるだけで、串6またはフォークをポケット部11から容易に取り出すことができる。
このように、補助具10のポケット部11の収納部13に串6またはフォークの下部を挿入するだけで、串6またはフォークを補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6またはフォークには直接触れないために、衛生的である。
また、串6またはフォークを補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6またはフォークを差し込んだ状態では、串6またはフォークの上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6またはフォークの上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6またはフォークを補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6またはフォークを用いて容器本体1の食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6またはフォークを補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6またはフォークを簡単に取り出すことができるものである。
請求項4に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、前記補助具10を偏平にさせて一方若しくは両側に、該補助具10の縦方向及び下端部を線状に溶着させることで、上面を開口させたポケット部11を形成していることで、ポケット部11を簡単に形成することができる。
請求項5に記載の食品用容器の補助具によれば、保持手段を、前記補助具10の外側面に上面を開口させてポケット片11aを接着して構成したポケット部11としていることで、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
請求項6に記載の食品用容器の補助具によれば、ポケット部11の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
請求項7に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面の下部に、前記串またはフォークの下端部分を保持する受け部21を配設し、前記補助具10の外側面の上部であって、前記串またはフォークを傾斜させて支持する略コ字型の第1の支持片22を、前記受け部21とは左右方向に位置をずらせて配設し、前記第1の支持片22は、上下方向及び前記受け部21側の側方を開口させているので、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項8に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10の外側面の下部に、前記串またはフォークの下端部分を保持する受け部21を配設し、前記補助具10の外側面の上部であって、前記受け部21とは上方に位置する箇所に略C字状の第2の支持片30を配設し、前記第2の支持片30の両側の片をそれぞれ接着片31として、該接着片31を前記補助具10の外側面に接着していることで、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項9に記載の食品用容器の補助具によれば、受け部21と前記第2の支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び第2の支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下方向に重ね合わせることができる。
請求項10に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることで、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成することができ、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
本発明の第1の実施の形態における容器本体及び補助具の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第1の実施の形態における容器本体を補助具に入れた状態の図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第4の実施の形態における補助具等の斜視図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第6の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第7の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第7の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第8の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第9の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第9の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の実施の形態における他の補助具の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は第1の実施形態を示し、図1は、容器本体1と、スリーブと呼ばれている補助具10の斜視図を示している。
容器本体1は、紙製あるいは樹脂製でコップ状に形成されており、一般に市販されているものであり、また、コーヒーショップなど提供される周知な形状のものであり、上部に至るほど拡開している。
補助具10は、上下に貫通して筒状に形成されており、この補助具10は、容器本体1の外側に被せる断熱用の素材で構成されている。補助具10は、例えば、容器本体1と同様の紙材で形成するようにしても良い。
容器本体1や補助具10の大きさは特に限定されないが、容器本体1及び補助具10は、片手で持ちやすい大きさとしている。
図2は補助具10の平面図を、図3は補助具10の正面図を、図4は補助具10の底面図をそれぞれ示している。図1〜図4に示すように、補助具10の外側には、串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持する保持手段であるポケット部11が該補助具10に一体に形成されている。
次に、補助具10にポケット部11を一体に形成する方法について説明する。図8は、ポケット部11を形成する前の補助具10の斜視図を示し、この補助具10は一般に市販されているものと同じ形状である。
そして、補助具10の上下面は貫通しており、略円筒状であり、上部に至るほど拡開している。この補助具10を前後若しくは左右から図中矢印に示すように押圧すると図9に示すように偏平にすることができる。
補助具10を偏平に押圧すると、図9に示すように円弧状になり、この状態で図9に示す破線のように線状に溶着することで、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
補助具10の材料は、紙材とこの紙材の表面と裏面には樹脂が貼合されていて、この樹脂により熱を加えることで、容易に溶着させることができる。この溶着している部分を溶着部12としている。
また、後述するように、図9の状態で、両側に線状に溶着することで、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ形成することができる。
また、図10及び図11に示すように、上記と異なる方法にてポケット部11を形成する方法もある。円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を容易に形成することができる。
また、上記と同様に2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、両側の端部に略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を両側に容易に形成することができる。
いずれの方法にてポケット部11を形成しても良いが、後述する各実施形態では、いずれかのポケット部11を記載しているが、他方の方法で形成したポケット部11でも良い。
なお、補助具10にポケット部11を形成する場合、ポケット部11の大きさを考慮して容器本体1より径方向が大きい補助具10を用いる。
図3に示すポケット部11の上部を除いた内側と底部の部分に斜線を施している部分が溶着している箇所であり、ポケット部11の上部を開口させて串などの先端部分を収納する空洞の収納部13を形成している。
そして、ポケット部11に串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持するようになっている。
前記容器本体1内には、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材が入れられて、これらの食材が入った状態で容器本体1が販売されたり、無償のサービスとして提供される。
図5は容器本体1に補助具10を被せた場合を示しており、補助具10を用いる場合としては、例えば、容器本体1の中に入れる食材が熱くて容器本体1を持つことができない場合や、また、容器本体1に食材を入れる際に食材の汁や粉が容器本体1の表面に付着した場合がある。もちろん、それ以外に任意に補助具10を用いる場合もある。
そして、容器本体1内に食材を入れる前、あるいは食材を容器本体1内に入れた後に、補助具10を介して容器本体1を持つ際に、図6及び図7に示すように、串またはフォーク(含簡易フォーク)、図示例では串6をポケット部11に出し入れ自在に保持している。図6は補助具10の正面図を、図7は補助具10の側面図をそれぞれ示している。
串6を補助具10のポケット部11に差し込んで保持させるのは、ポケット部11に予め串6を保持させておいても良く、また、補助具10を介して容器本体1を持ってから串6をポケット部11に保持させるようにしても良い。
また、串6の先端部分、図示例では串6の下半分程度を補助具10のポケット部11内に差し込んで保持させた場合、ポケット部11の下部は溶着部12にて閉塞されているので、串6の下部が外部に露出することはない。
このように、本実施形態では、容器本体1の断熱用の補助具10の外側面にポケット部11を設けているものであり、補助具10のポケット部11の収納部13に串6の下部を挿入するだけで、串6を補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6には直接触れないために、衛生的である。
また、串6を補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6を差し込んだ状態では、串6の上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6の上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6を補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6を用いて容器本体1の食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6を補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6を簡単に取り出すことができるものである。
なお、串6を補助具10のポケット部11に出し入れ自在保持させた状態でも、ポケット部11自体が外側に傾斜しているので、串6は補助具10の外面に沿って突出した状態となっており、そのため、串6を保持させた状態でも、補助具10自体、あるいは容器本体1を入れた状態での補助具10を幾つか上下に重ね合わせることができる。
また、本実施形態では、食材を食べる場合に串6を例にて説明したが、串6に限らず、フォーク(含簡易フォーク)にも適用できるものである
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を図12〜図17により説明する。先の実施形態では、補助具10に設けたポケット部11を1カ所としていたが、本実施形態では、補助具10の両側に2カ所のポケット部11を設けた場合である。
図12は補助具10の斜視図を、図13は補助具10の平面図を、図14は補助具10の正面図を、図15は補助具10の底面図をそれぞれ示している。また、図16は容器本体1を入れた補助具10のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させた正面図を示し、図17は側面図を示している。
補助具10の両側にポケット部11を設ける場合、先の実施形態と同様に簡単に形成することができる。また、補助具10の両側にポケット部11を形成する方法は先の実施形態と同じなので、説明は省略する。
本実施形態においても、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。特に、本実施形態では、補助具10の両側のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させることができので、カップルで使用したり、あるいは串6以外の食材に応じてフォークを保持させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図18及び図19により第3の実施形態について説明する。本実施形態では補助具10のポケット部11の形状を先の実施形態と比べて若干異ならせたものである。すなわち、ポケット部11の下部を細くしたものであり、ポケット部11の作成方法や機能は先の実施形態と同様である。
また、本実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、先の各実施形態では、補助具10のポケット部11の数を1カ所、あるいは2カ所の場合について説明したが、補助具10の外周面に3カ所〜6カ所程度のポケット部11を形成するようにしても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態を図20に示す。本実施形態では、補助具10の材料を先の実施形態とは異ならせたものである。本実施形態の補助具10の材料として、段ボール形状のものを用いており、上部に至るほど拡開している内筒15と、この内筒15の外側に位置する外筒16と、上記内筒15と外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状で筒状の弾力性を有する緩衝材17とで補助具10を構成している。
内筒15と外筒16との間の空間部分に断面を略ジグザグとした緩衝材17を介装させているものであり、緩衝材17のジグザグ状の部分をポケット部11とすることで、補助具10の周方向に沿って多数のポケット部11を形成することができる。
また、補助具10の各ポケット部11の底面を閉塞するために、補助具10の底面にリング円板状の底板18を設けている。この底板18により串6をポケット部11に出し入れ自在保持させても、串6の先端がポケット部11から突き抜けることを防止している。
なお、緩衝材17の波の高さや幅を適宜設定することで、串またはフォークを出し入れ自在にポケット部11にて保持させることができる。
このように、本実施形態では、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成しているので、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。
また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
(第5の実施の形態)
図21〜図23により第5の実施形態について説明する。本実施形態のポケット部11は、1枚の四角のポケット片11aの上部を除いて略コ字型に接着剤を塗布して補助具10の表面(外側面)に接着(図中の斜線部分)させることで、ポケット部11を形成している。そして、ポケット部11は上部を開口させて串等の先端部分を収納する空洞状の収納部13を形成している。
本実施形態では、ポケット片11aを補助具10の外側面に接着させてポケット部11を形成しているので、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
なお、ポケット部11のポケット片11aの材料としては、補助具10の材料と同質の紙製あるいは樹脂で構成しているが、その他の材料、例えば、伸縮性のある樹脂フィルムを用いても良い。
ポケット部11に伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
図23は、補助具10のポケット部11に串6の下部を挿入して、該串6をポケット部11にて出し入れ自在に保持させている状態を示している。
なお、図21以降は、容器本体1は図示省略している。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。また、図示例では、補助具10にポケット部11を1カ所のみ設けていたが、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ設けても良く、また、3カ所〜6カ所程度ポケット部11を設けるようにしても良い。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態を図24〜図26に示す。補助具10の外面の下部に前記ポケット部11と同様な構成であって、上下方向の寸法を短くし、串6の先端部を受ける受け部21を設け、補助具10の上部の外面には、串6を支持する略コ字型の支持片22を設けたものである。
前記受け部21は、上部が開口しており、内部には串6の先端部分が挿入されて該串6を受けるようになっている。
また、支持片22は図25に示すように、一方の片を接着片23とし、補助具10の湾曲した形状に合わせて少し円弧状に曲線されている。この支持片22は、少し厚みを持たせており、例えば、補助具10が紙製であれば、同質の材料を用いている。つまり、図26に示すように、串6を支持片22にて支持させた状態でも、該支持片22が変形しない程度の厚みを持たせている。
また、支持片22は、図24及び図26に示すように、受け部21より左右方向にずらせた位置に配設すると共に、支持片22の左側を開口面として補助具10に配設している。
串6の先端部を受け部21内に挿入すると共に、串6を支持片22にて支持させることで、串6は斜めに傾斜して串6は受け部21と支持片22にて出し入れ自在に保持される。なお、受け部21と支持片22とで串6を出し入れ自在に保持する保持手段を構成している。
ここで、支持片22は受け部21に対して左右方向にずらせていることで、串6は支持片22側に傾斜した状態で保持されるので、串6が左方に倒れて、串6が補助具10から脱落することはない。
串6を補助具10に保持する場合は、串6の先端部分を受け部21に保持させ、串6の中間部分を支持片22に係止させるだけで、串6を簡単に補助具10に保持させることができる。
串6を補助具10から取り出す場合は、串6をそのまま引き上げるか、あるいは、串6を少し左方に傾けて支持片22から串6を離し、そのまま串6を引き上げることで、串6を補助具10から容易に取り出すことができる。
本実施形態においても、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串またはフォークを容易に取り出すことができる。
この実施形態においても、受け部21及び支持片22を補助具10の外面に複数設けても良い。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第7の実施の形態)
図27及び図28は第7の実施形態を示し、前記第6の実施形態の支持片22とは対称な支持片22を形成し、該支持片22を図28に示すように、受け部21に対して左方の配設したものである。
本実施形態では、第6の実施形態と比べて支持片22の構成と配設位置が異なるだけで、基本的な構成は同じなので、本実施形態において第6の実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第8の実施の形態)
図29は第8の実施形態を示し、上記第6と第7の実施形態を合わせたものであり、受け部21の上方の左右に支持片22をそれぞれ補助具10の外面に配設したものである。
串6の出し入れの作用や効果は上記と同様なので、説明は省略する。
(第9の実施の形態)
図30及び図31に第9の実施の形態を示す。本実施形態では、串6を支持する支持片30を略C字状に形成したものであり、支持片30の両側には、補助具10の外面に接着させる接着片31が折曲形成されている。この接着片31は図示例では、平板状に形成されているが、円弧状に形成しても、もちろん良いものである。
本実施形態においても、先の各実施の形態と同様の効果を奏するものである。本実施形態では、特に、受け部21及び支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下に多数重ね合わせることができる。
なお、上記第5の実施形態から第9の実施形態では、保持手段としてのポケット部11や、受け部21及び支持片22(30)を補助具10の外面に1カ所だけ設けていたが、複数設けるようにしても良いのは、もちろんである。
ところで、上記各実施形態での補助具10は、スリーブと呼ばれている筒状の場合について説明したが、かかる形状の補助具10に限らず、他の補助具にも本発明を適用することができるものである。
例えば、図32に示すように、容器本体1を受けるコップ状の補助具10であり、該補助具10の底部は閉塞されていて、容器本体1を確実に受けることができる。また、補助具10の外面には把手40が設けられている。
図32では、補助具10の外面に串またはフォークを出し入れ自在に保持する保持手段を描いていないが、上記各実施形態でのポケット部11等の保持手段をそれぞれ設けるようにしている。
1 容器本体
10 補助具
11 ポケット部
11a ポケット片
12 溶着部
13 収納部
15 内筒
16 外筒
17 緩衝材
18 底板
21 受け部
22 支持片
23 接着片
30 支持片
31 接着片
本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れて、該容器内の食材を指で摘むことなく、食材を食べることができるようにした食品用容器の補助具に関するものである。
鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れ、これら食材を入れた容器ごと販売したり、あるいは無償でサービスとして提供する場合がある。
容器内の食材を食べる場合、指で直接食材を摘んで食べると、指が汚れてしまい、食べた後に指を舐めるか、水で洗うことになる。また、別途串を用いて食材を突き刺して食べる場合もある。
これらの串は、容器とは別途に置いてあり、予め容器に串が設けられておらず、店内などで食べる場合は、店内に置いてある串を用いて食べることができるが、一度、店などその場所から離れると、串を入手することができず、上述したように指を食材を摘んで食べざるを得ないことになる。
そこで、食材を入れる容器に串を備え付けたものとして、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れているものであり、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に取り出すことができる開口面を有する仕切り、若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成しているものである。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないバラの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
上記特許文献1では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器をどこかに置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献1においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要がある。そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
ところで、コーヒーショップなどで、ホットコーヒーを注文した場合、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器にホットコーヒーが入れられてくるが、手で直に持つと熱いので、上下が貫通した円筒状でスリーブと呼ばれている補助具に入れて持つことができるようになっている。
この補助具は、容器を入れることで、補助具が容器の外側になって断熱し、容器の表面が熱くても補助具には熱が伝わりにくくなって、補助具を手で直に持つことができるものである。
また、熱い液体以外に容器に上述の熱い食材を入れた場合でも、人によっては容器を直に持つと熱く感じる場合もある。そこで、上記のスリーブと呼ばれている補助具を介して容器を持つ場合も生じる。
しかし、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器や、該容器を入れる補助具は、容器や補助具単独であって、容器や補助具に食材を突き刺して食べる串などは装着されていない。
また、串などを出し入れ自在に保持する保持手段が容器や補助具に設けられておらず、近くに串などが無い場合では、食材を直接指で摘んで食べるしかなく、指が汚れるという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用容器の補助具を提供するものである。
(1)串またはフォークをスリーブと呼ばれている補助具に容易に保持できるようにすること。
(2)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、すぐに取り出すことができること。
(3)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、食材を入れた容器を入れている補助具をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器ごと補助具を持ち、他方の手で串またはフォークを取り出すことができること。
(4)串またはフォークの先端部分は補助具から外部に露出させずに衛生的とすること。
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1は、材料を紙製あるいは樹脂製とし、一般に市販されているものであり、
前記容器本体1を内側に入れて該容器本体1を間接的に持つ補助具10は、一般にスリーブと呼ばれているものであり、
前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記容器本体1内に入れる食材が熱い場合であって、該容器本体1を直に持つと熱い場合に前記補助具10内に該容器本体1を入れて該補助具10にて前記容器本体1を間接的に持つようにした食品用容器の補助具であって、
前記補助具10を前後若しくは左右から押圧して偏平にした状態で、該補助具10の少なくとも一方の端部に縦方向と該縦方向の下部から外方向に線状に溶着して上面を開口したポケット部11を形成し、
前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1は、材料を紙製あるいは樹脂製とし、一般に市販されているものであり、
前記容器本体1を内側に入れて該容器本体1を間接的に持つ補助具10は、一般にスリーブと呼ばれているものであり、
前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記容器本体1内に入れる食材が熱い場合であって、該容器本体1を直に持つと熱い場合に前記補助具10内に該容器本体1を入れて該補助具10にて前記容器本体1を間接的に持つようにした食品用容器の補助具であって、
前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成し、
前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしていることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1は、材料を紙製あるいは樹脂製とし、一般に市販されているものであり、
前記容器本体1を内側に入れて該容器本体1を間接的に持つ補助具10は、一般にスリーブと呼ばれているものであり、
前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記容器本体1内に入れる食材が熱い場合であって、該容器本体1を直に持つと熱い場合に前記補助具10内に該容器本体1を入れて該補助具10にて前記容器本体1を間接的に持つようにした食品用容器の補助具であって、
前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略V字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成し、
前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしていることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用容器の補助具では、前記ポケット部11に保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることを特徴としている。
請求項に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、
前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、
前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10を前後若しくは左右から押圧して偏平にした状態で、該補助具10の少なくとも一方の端部に縦方向と該縦方向の下部から外方向に線状に溶着して上面を開口したポケット部11を形成しているので、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
また、前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項2に記載の食品用容器の補助具によれば、前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成しているので、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
また、前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項3に記載の食品用容器の補助具によれば、前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略V字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成しているので、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
また、前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項4に記載の食品用容器の補助具によれば、前記ポケット部11に保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることで、串またはフォークを容易に掴んで補助具10から取り出すことができる。また、串またはフォークの先端部分は、ポケット部11内に位置しているので、販売者がポケット部11に触れても、串またはフォークには直接触れないために衛生的である。
請求項に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることで、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成することができ、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
本発明の第1の実施の形態における容器本体及び補助具の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第1の実施の形態における容器本体を補助具に入れた状態の図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第4の実施の形態における補助具等の斜視図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第6の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第7の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第7の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第8の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第9の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第9の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の実施の形態における他の補助具の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は第1の実施形態を示し、図1は、容器本体1と、スリーブと呼ばれている補助具10の斜視図を示している。
容器本体1は、紙製あるいは樹脂製でコップ状に形成されており、一般に市販されているものであり、また、コーヒーショップなどで提供される周知な形状のものであり、上部に至るほど拡開している。
補助具10は、上下に貫通して筒状に形成されており、この補助具10は、容器本体1の外側に被せる断熱用の素材で構成されている。補助具10は、例えば、容器本体1と同様の紙材で形成するようにしても良い。
容器本体1や補助具10の大きさは特に限定されないが、容器本体1及び補助具10は、片手で持ちやすい大きさとしている。
図2は補助具10の平面図を、図3は補助具10の正面図を、図4は補助具10の底面図をそれぞれ示している。図1〜図4に示すように、補助具10の外側には、串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持する保持手段であるポケット部11が該補助具10に一体に形成されている。
次に、補助具10にポケット部11を一体に形成する方法について説明する。図8は、ポケット部11を形成する前の補助具10の斜視図を示し、この補助具10は一般に市販されているものと同じ形状である。
そして、補助具10の上下面は貫通しており、略円筒状であり、上部に至るほど拡開している。この補助具10を前後若しくは左右から図中矢印に示すように押圧すると図9に示すように偏平にすることができる。
補助具10を偏平に押圧すると、図9に示すように円弧状になり、この状態で図9に示す破線のように線状に溶着することで、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
補助具10の材料は、紙材とこの紙材の表面と裏面には樹脂が貼合されていて、この樹脂により熱を加えることで、容易に溶着させることができる。この溶着している部分を溶着部12としている。
また、後述するように、図9の状態で、両側に線状に溶着することで、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ形成することができる。
また、図10及び図11に示すように、上記と異なる方法にてポケット部11を形成する方法もある。円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を容易に形成することができる。
また、上記と同様に2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、両側の端部に略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を両側に容易に形成することができる。
いずれの方法にてポケット部11を形成しても良いが、後述する各実施形態では、いずれかのポケット部11を記載しているが、他方の方法で形成したポケット部11でも良い。
なお、補助具10にポケット部11を形成する場合、ポケット部11の大きさを考慮して容器本体1より径方向が大きい補助具10を用いる。
図3に示すポケット部11の上部を除いた内側と底部の部分に斜線を施している部分が溶着している箇所であり、ポケット部11の上部を開口させて串などの先端部分を収納する空洞の収納部13を形成している。
そして、ポケット部11に串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持するようになっている。
前記容器本体1内には、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材が入れられて、これらの食材が入った状態で容器本体1が販売されたり、無償のサービスとして提供される。
図5は容器本体1に補助具10を被せた場合を示しており、補助具10を用いる場合としては、例えば、容器本体1の中に入れる食材が熱くて容器本体1を持つことができない場合や、また、容器本体1に食材を入れる際に食材の汁や粉が容器本体1の表面に付着した場合がある。もちろん、それ以外に任意に補助具10を用いる場合もある。
そして、容器本体1内に食材を入れる前、あるいは食材を容器本体1内に入れた後に、補助具10を介して容器本体1を持つ際に、図6及び図7に示すように、串またはフォーク(含簡易フォーク)、図示例では串6をポケット部11に出し入れ自在に保持している。図6は補助具10の正面図を、図7は補助具10の側面図をそれぞれ示している。
串6を補助具10のポケット部11に差し込んで保持させるのは、ポケット部11に予め串6を保持させておいても良く、また、補助具10を介して容器本体1を持ってから串6をポケット部11に保持させるようにしても良い。
また、串6の先端部分、図示例では串6の下半分程度を補助具10のポケット部11内に差し込んで保持させた場合、ポケット部11の下部は溶着部12にて閉塞されているので、串6の下部が外部に露出することはない。
このように、本実施形態では、容器本体1の断熱用の補助具10の外側面にポケット部11を設けているものであり、補助具10のポケット部11の収納部13に串6の下部を挿入するだけで、串6を補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6には直接触れないために、衛生的である。
また、串6を補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6を差し込んだ状態では、串6の上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6の上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6を補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6を用いて容器本体1内の食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6を補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6を簡単に取り出すことができるものである。
なお、串6を補助具10のポケット部11に出し入れ自在保持させた状態でも、ポケット部11自体が外側に傾斜しているので、串6は補助具10の外面に沿って突出した状態となっており、そのため、串6を保持させた状態でも、補助具10自体、あるいは容器本体1を入れた状態での補助具10を幾つか上下に重ね合わせることができる。
また、本実施形態では、食材を食べる場合に串6を例にして説明したが、串6に限らず、フォーク(含簡易フォーク)にも適用できるものである。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を図12〜図17により説明する。先の実施形態では、補助具10に設けたポケット部11を1カ所としていたが、本実施形態では、補助具10の両側に2カ所のポケット部11を設けた場合である。
図12は補助具10の斜視図を、図13は補助具10の平面図を、図14は補助具10の正面図を、図15は補助具10の底面図をそれぞれ示している。また、図16は容器本体1を入れた補助具10のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させた正面図を示し、図17は側面図を示している。
補助具10の両側にポケット部11を設ける場合、先の実施形態と同様に簡単に形成することができる。また、補助具10の両側にポケット部11を形成する方法は先の実施形態と同じなので、説明は省略する。
本実施形態においても、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。特に、本実施形態では、補助具10の両側のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させることができので、カップルで使用したり、あるいは串6以外の食材に応じてフォークを保持させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図18及び図19により第3の実施形態について説明する。本実施形態では補助具10のポケット部11の形状を先の実施形態と比べて若干異ならせたものである。すなわち、ポケット部11の下部を細くしたものであり、ポケット部11の作成方法や機能は先の実施形態と同様である。
また、本実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、先の各実施形態では、補助具10のポケット部11の数を1カ所、あるいは2カ所の場合について説明したが、補助具10の外周面に3カ所〜6カ所程度のポケット部11を形成するようにしても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態を図20に示す。本実施形態では、補助具10の材料を先の実施形態とは異ならせたものである。本実施形態の補助具10の材料として、段ボール形状のものを用いており、上部に至るほど拡開している内筒15と、この内筒15の外側に位置する外筒16と、上記内筒15と外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状で筒状の弾力性を有する緩衝材17とで補助具10を構成している。
内筒15と外筒16との間の空間部分に断面を略ジグザグとした緩衝材17を介装させているものであり、緩衝材17のジグザグ状の部分をポケット部11とすることで、補助具10の周方向に沿って多数のポケット部11を形成することができる。
また、補助具10の各ポケット部11の底面を閉塞するために、補助具10の底面にリング円板状の底板18を設けている。この底板18により串6をポケット部11に出し入れ自在保持させても、串6の先端がポケット部11から突き抜けることを防止している。
なお、緩衝材17の波の高さや幅を適宜設定することで、串またはフォークを出し入れ自在にポケット部11にて保持させることができる。
このように、本実施形態では、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成しているので、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。
また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
(第5の実施の形態)
図21〜図23により第5の実施形態について説明する。本実施形態のポケット部11は、1枚の四角のポケット片11aの上部を除いて略コ字型に接着剤を塗布して補助具10の表面(外側面)に接着(図中の斜線部分)させることで、ポケット部11を形成している。そして、ポケット部11は上部を開口させて串等の先端部分を収納する空洞状の収納部13を形成している。
本実施形態では、ポケット片11aを補助具10の外側面に接着させてポケット部11を形成しているので、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
なお、ポケット部11のポケット片11aの材料としては、補助具10の材料と同質の紙製あるいは樹脂で構成しているが、その他の材料、例えば、伸縮性のある樹脂フィルムを用いても良い。
ポケット部11に伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
図23は、補助具10のポケット部11に串6の下部を挿入して、該串6をポケット部11にて出し入れ自在に保持させている状態を示している。
なお、図21以降は、容器本体1は図示省略している。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。また、図示例では、補助具10にポケット部11を1カ所のみ設けていたが、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ設けても良く、また、3カ所〜6カ所程度ポケット部11を設けるようにしても良い。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態を図24〜図26に示す。補助具10の外面の下部に前記ポケット部11と同様な構成であって、上下方向の寸法を短くし、串6の先端部を受ける受け部21を設け、補助具10の上部の外面には、串6を支持する略コ字型の支持片22を設けたものである。
前記受け部21は、上部が開口しており、内部には串6の先端部分が挿入されて該串6を受けるようになっている。
また、支持片22は図25に示すように、一方の片を接着片23とし、補助具10の湾曲した形状に合わせて少し円弧状に曲線されている。この支持片22は、少し厚みを持たせており、例えば、補助具10が紙製であれば、同質の材料を用いている。つまり、図26に示すように、串6を支持片22にて支持させた状態でも、該支持片22が変形しない程度の厚みを持たせている。
また、支持片22は、図24及び図26に示すように、受け部21より左右方向にずらせた位置に配設すると共に、支持片22の左側を開口面として補助具10に配設している。
串6の先端部を受け部21内に挿入すると共に、串6を支持片22にて支持させることで、串6は斜めに傾斜して串6は受け部21と支持片22にて出し入れ自在に保持される。なお、受け部21と支持片22とで串6を出し入れ自在に保持する保持手段を構成している。
ここで、支持片22は受け部21に対して左右方向にずらせていることで、串6は支持片22側に傾斜した状態で保持されるので、串6が左方に倒れて、串6が補助具10から脱落することはない。
串6を補助具10に保持する場合は、串6の先端部分を受け部21に保持させ、串6の中間部分を支持片22に係止させるだけで、串6を簡単に補助具10に保持させることができる。
串6を補助具10から取り出す場合は、串6をそのまま引き上げるか、あるいは、串6を少し左方に傾けて支持片22から串6を離し、そのまま串6を引き上げることで、串6を補助具10から容易に取り出すことができる。
本実施形態においても、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串またはフォークを容易に取り出すことができる。
この実施形態においても、受け部21及び支持片22を補助具10の外面に複数設けても良い。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第7の実施の形態)
図27及び図28は第7の実施形態を示し、前記第6の実施形態の支持片22とは対称な支持片22を形成し、該支持片22を図28に示すように、受け部21に対して左方の配設したものである。
本実施形態では、第6の実施形態と比べて支持片22の構成と配設位置が異なるだけで、基本的な構成は同じなので、本実施形態において第6の実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第8の実施の形態)
図29は第8の実施形態を示し、上記第6と第7の実施形態を合わせたものであり、受け部21の上方の左右に支持片22をそれぞれ補助具10の外面に配設したものである。
串6の出し入れの作用や効果は上記と同様なので、説明は省略する。
(第9の実施の形態)
図30及び図31に第9の実施の形態を示す。本実施形態では、串6を支持する支持片30を略C字状に形成したものであり、支持片30の両側には、補助具10の外面に接着させる接着片31が折曲形成されている。この接着片31は図示例では、平板状に形成されているが、円弧状に形成しても、もちろん良いものである。
本実施形態においても、先の各実施の形態と同様の効果を奏するものである。本実施形態では、特に、受け部21及び支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下に多数重ね合わせることができる。
なお、上記第5の実施形態から第9の実施形態では、保持手段としてのポケット部11や、受け部21及び支持片22(30)を補助具10の外面に1カ所だけ設けていたが、複数設けるようにしても良いのは、もちろんである。
ところで、上記各実施形態での補助具10は、スリーブと呼ばれている筒状の場合について説明したが、かかる形状の補助具10に限らず、他の補助具にも本発明を適用することができるものである。
例えば、図32に示すように、容器本体1を受けるコップ状の補助具10であり、該補助具10の底部は閉塞されていて、容器本体1を確実に受けることができる。また、補助具10の外面には把手40が設けられている。
図32では、補助具10の外面に串またはフォークを出し入れ自在に保持する保持手段を描いていないが、上記各実施形態でのポケット部11等の保持手段をそれぞれ設けるようにしている。
1 容器本体
10 補助具
11 ポケット部
11a ポケット片
12 溶着部
13 収納部
15 内筒
16 外筒
17 緩衝材
18 底板
21 受け部
22 支持片
23 接着片
30 支持片
31 接着片
本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れて、該容器内の食材を指で摘むことなく、食材を食べることができるようにした食品用容器の補助具に関するものである。
鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材をコップ状の容器に入れ、これら食材を入れた容器ごと販売したり、あるいは無償でサービスとして提供する場合がある。
容器内の食材を食べる場合、指で直接食材を摘んで食べると、指が汚れてしまい、食べた後に指を舐めるか、水で洗うことになる。また、別途串を用いて食材を突き刺して食べる場合もある。
これらの串は、容器とは別途に置いてあり、予め容器に串が設けられておらず、店内などで食べる場合は、店内に置いてある串を用いて食べることができるが、一度、店などその場所から離れると、串を入手することができず、上述したように指を食材を摘んで食べざるを得ないことになる。
そこで、食材を入れる容器に串を備え付けたものとして、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れているものであり、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に取り出すことができる開口面を有する仕切り、若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成しているものである。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないバラの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
上記特許文献1では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器をどこかに置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献1においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要がある。そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
ところで、コーヒーショップなどで、ホットコーヒーを注文した場合、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器にホットコーヒーが入れられてくるが、手で直に持つと熱いので、上下が貫通した円筒状でスリーブと呼ばれている補助具に入れて持つことができるようになっている。
この補助具は、容器を入れることで、補助具が容器の外側になって断熱し、容器の表面が熱くても補助具には熱が伝わりにくくなって、補助具を手で直に持つことができるものである。
また、熱い液体以外に容器に上述の熱い食材を入れた場合でも、人によっては容器を直に持つと熱く感じる場合もある。そこで、上記のスリーブと呼ばれている補助具を介して容器を持つ場合も生じる。
しかし、紙製あるいは樹脂製でコップ状の容器や、該容器を入れる補助具は、容器や補助具単独であって、容器や補助具に食材を突き刺して食べる串などは装着されていない。
また、串などを出し入れ自在に保持する保持手段が容器や補助具に設けられておらず、近くに串などが無い場合では、食材を直接指で摘んで食べるしかなく、指が汚れるという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用容器の補助具を提供するものである。
(1)串またはフォークをスリーブと呼ばれている補助具に容易に保持できるようにすること。
(2)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、すぐに取り出すことができること。
(3)串またはフォークを補助具から取り出す場合に、食材を入れた容器を入れている補助具をどこかに一旦置くことなく、一方の手で容器ごと補助具を持ち、他方の手で串またはフォークを取り出すことができること。
(4)串またはフォークの先端部分は補助具から外部に露出させずに衛生的とすること。
請求項1に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1は、材料を紙製あるいは樹脂製とし、一般に市販されているものであり、
前記容器本体1を内側に入れて該容器本体1を間接的に持つ補助具10は、一般にスリーブと呼ばれているものであり、
前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記容器本体1内に入れる食材が熱い場合であって、該容器本体1を直に持つと熱い場合に前記補助具10内に該容器本体1を入れて該補助具10にて前記容器本体1を間接的に持つようにした食品用容器の補助具であって、
前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成し、
前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1は、材料を紙製あるいは樹脂製とし、一般に市販されているものであり、
前記容器本体1を内側に入れて該容器本体1を間接的に持つ補助具10は、一般にスリーブと呼ばれているものであり、
前記補助具10は、前記容器本体1の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
前記容器本体1内に入れる食材が熱い場合であって、該容器本体1を直に持つと熱い場合に前記補助具10内に該容器本体1を入れて該補助具10にて前記容器本体1を間接的に持つようにした食品用容器の補助具であって、
前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略V字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成し、
前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしていることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用容器の補助具では、前記ポケット部11に保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用容器の補助具では、食材を入れるコップ状の容器本体1を内側に入れて前記容器本体1を間接的に持つ補助具10であって、
前記補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、
前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、
前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることを特徴としている。
請求項1に記載の食品用容器の補助具によれば、前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成しているので、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
また、前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項2に記載の食品用容器の補助具によれば、前記補助具10は円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて構成されており、
2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、少なくとも一方の端部に上部は溶着しないで、略V字型に線状に溶着することで、上面を開口したポケット部11を形成しているので、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
また、前記ポケット部11に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持するようにしているので、従来とは異なり、容器本体1を入れた補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串またはフォークを容易に取り出すことができる。
請求項3に記載の食品用容器の補助具によれば、前記ポケット部11に保持されている串またはフォークの上部は、前記補助具10より上方に突出していることで、串またはフォークを容易に掴んで補助具10から取り出すことができる。また、串またはフォークの先端部分は、ポケット部11内に位置しているので、販売者がポケット部11に触れても、串またはフォークには直接触れないために衛生的である。
請求項4に記載の食品用容器の補助具によれば、補助具10に、串またはフォークを片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、前記補助具10を、筒状の内筒15と、前記内筒15の外側に位置する筒状の外筒16と、前記内筒15と前記外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材17と、前記内筒15と外筒16の間の下面を閉塞する底板18とで構成し、前記緩衝材17のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部11としていることで、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成することができ、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
本発明の第1の実施の形態における容器本体及び補助具の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第1の実施の形態における容器本体を補助具に入れた状態の図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補助具にポケット部を形成する他の方法の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の平面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具の底面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の正面図である。 本発明の第4の実施の形態における補助具等の斜視図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第5の実施の形態における補助具の側面図である。 本発明の第3の実施の形態における補助具のポケット部に串を差し込んだ状態の側面図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の正面図である。 本発明の第6の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第6の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第7の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第7の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第8の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の第9の実施の形態における支持片の拡大斜視図である。 本発明の第9の実施の形態における補助具の受け部と支持片に串を保持させている状態の図である。 本発明の実施の形態における他の補助具の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は第1の実施形態を示し、図1は、容器本体1と、スリーブと呼ばれている補助具10の斜視図を示している。
容器本体1は、紙製あるいは樹脂製でコップ状に形成されており、一般に市販されているものであり、また、コーヒーショップなどで提供される周知な形状のものであり、上部に至るほど拡開している。
補助具10は、上下に貫通して筒状に形成されており、この補助具10は、容器本体1の外側に被せる断熱用の素材で構成されている。補助具10は、例えば、容器本体1と同様の紙材で形成するようにしても良い。
容器本体1や補助具10の大きさは特に限定されないが、容器本体1及び補助具10は、片手で持ちやすい大きさとしている。
図2は補助具10の平面図を、図3は補助具10の正面図を、図4は補助具10の底面図をそれぞれ示している。図1〜図4に示すように、補助具10の外側には、串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持する保持手段であるポケット部11が該補助具10に一体に形成されている。
次に、補助具10にポケット部11を一体に形成する方法について説明する。図8は、ポケット部11を形成する前の補助具10の斜視図を示し、この補助具10は一般に市販されているものと同じ形状である。
そして、補助具10の上下面は貫通しており、略円筒状であり、上部に至るほど拡開している。この補助具10を前後若しくは左右から図中矢印に示すように押圧すると図9に示すように偏平にすることができる。
補助具10を偏平に押圧すると、図9に示すように円弧状になり、この状態で図9に示す破線のように線状に溶着することで、補助具10の端部に上面を開口したポケット部11を容易に形成することができる。
補助具10の材料は、紙材とこの紙材の表面と裏面には樹脂が貼合されていて、この樹脂により熱を加えることで、容易に溶着させることができる。この溶着している部分を溶着部12としている。
また、後述するように、図9の状態で、両側に線状に溶着することで、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ形成することができる。
また、図10及び図11に示すように、上記と異なる方法にてポケット部11を形成する方法もある。円弧状の2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、一方の端部に上部は溶着しないで、略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を容易に形成することができる。
また、上記と同様に2枚の平板10a、10bを重ね合わせて、両側の端部に略コ字型に線状に溶着することで、ポケット部11を両側に容易に形成することができる。
いずれの方法にてポケット部11を形成しても良いが、後述する各実施形態では、いずれかのポケット部11を記載しているが、他方の方法で形成したポケット部11でも良い。
なお、補助具10にポケット部11を形成する場合、ポケット部11の大きさを考慮して容器本体1より径方向が大きい補助具10を用いる。
図3に示すポケット部11の上部を除いた内側と底部の部分に斜線を施している部分が溶着している箇所であり、ポケット部11の上部を開口させて串などの先端部分を収納する空洞の収納部13を形成している。
そして、ポケット部11に串またはフォークの先端部分を出し入れ自在に保持するようになっている。
前記容器本体1内には、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、おでん、団子、田楽、ミニドーナツ、オツマミなどの食材が入れられて、これらの食材が入った状態で容器本体1が販売されたり、無償のサービスとして提供される。
図5は容器本体1に補助具10を被せた場合を示しており、補助具10を用いる場合としては、例えば、容器本体1の中に入れる食材が熱くて容器本体1を持つことができない場合や、また、容器本体1に食材を入れる際に食材の汁や粉が容器本体1の表面に付着した場合がある。もちろん、それ以外に任意に補助具10を用いる場合もある。
そして、容器本体1内に食材を入れる前、あるいは食材を容器本体1内に入れた後に、補助具10を介して容器本体1を持つ際に、図6及び図7に示すように、串またはフォーク(含簡易フォーク)、図示例では串6をポケット部11に出し入れ自在に保持している。図6は補助具10の正面図を、図7は補助具10の側面図をそれぞれ示している。
串6を補助具10のポケット部11に差し込んで保持させるのは、ポケット部11に予め串6を保持させておいても良く、また、補助具10を介して容器本体1を持ってから串6をポケット部11に保持させるようにしても良い。
また、串6の先端部分、図示例では串6の下半分程度を補助具10のポケット部11内に差し込んで保持させた場合、ポケット部11の下部は溶着部12にて閉塞されているので、串6の下部が外部に露出することはない。
このように、本実施形態では、容器本体1の断熱用の補助具10の外側面にポケット部11を設けているものであり、補助具10のポケット部11の収納部13に串6の下部を挿入するだけで、串6を補助具10に容易に保持させることができる。また、販売者が補助具10単体、あるいは補助具10を介した容器本体1を購入者に手渡す場合にも、販売者の指がポケット部11に触れても串6には直接触れないために、衛生的である。
また、串6を補助具10から取り出す場合にも、ポケット部11の上下方向の長さは串6の長さより短くしていて、ポケット部11に串6を差し込んだ状態では、串6の上部は補助具10や容器本体1より上方に突出しているので、この突出している串6の上部を片手で持って単に引き上げるだけで、簡単に串6を補助具10のポケット部11から取り出すことができる。そして、取り出した串6を用いて容器本体1内の食材を突き刺して食べることで、指を汚すことなく食材を食べることができる。
特に、串6を補助具10から取り出す場合、従来では、容器を一旦どこかに置いて串が入っている収納袋を容器から剥がして、該収納袋を両手で破って串を取り出すようにしていたが、本実施形態では、容器本体1を入れた補助具10を一旦どこかに置く必要もなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手で串6を簡単に取り出すことができるものである。
なお、串6を補助具10のポケット部11に出し入れ自在保持させた状態でも、ポケット部11自体が外側に傾斜しているので、串6は補助具10の外面に沿って突出した状態となっており、そのため、串6を保持させた状態でも、補助具10自体、あるいは容器本体1を入れた状態での補助具10を幾つか上下に重ね合わせることができる。
また、本実施形態では、食材を食べる場合に串6を例にして説明したが、串6に限らず、フォーク(含簡易フォーク)にも適用できるものである。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を図12〜図17により説明する。先の実施形態では、補助具10に設けたポケット部11を1カ所としていたが、本実施形態では、補助具10の両側に2カ所のポケット部11を設けた場合である。
図12は補助具10の斜視図を、図13は補助具10の平面図を、図14は補助具10の正面図を、図15は補助具10の底面図をそれぞれ示している。また、図16は容器本体1を入れた補助具10のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させた正面図を示し、図17は側面図を示している。
補助具10の両側にポケット部11を設ける場合、先の実施形態と同様に簡単に形成することができる。また、補助具10の両側にポケット部11を形成する方法は先の実施形態と同じなので、説明は省略する。
本実施形態においても、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。特に、本実施形態では、補助具10の両側のポケット部11に串6を出し入れ自在に保持させることができので、カップルで使用したり、あるいは串6以外の食材に応じてフォークを保持させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図18及び図19により第3の実施形態について説明する。本実施形態では補助具10のポケット部11の形状を先の実施形態と比べて若干異ならせたものである。すなわち、ポケット部11の下部を細くしたものであり、ポケット部11の作成方法や機能は先の実施形態と同様である。
また、本実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、先の各実施形態では、補助具10のポケット部11の数を1カ所、あるいは2カ所の場合について説明したが、補助具10の外周面に3カ所〜6カ所程度のポケット部11を形成するようにしても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態を図20に示す。本実施形態では、補助具10の材料を先の実施形態とは異ならせたものである。本実施形態の補助具10の材料として、段ボール形状のものを用いており、上部に至るほど拡開している内筒15と、この内筒15の外側に位置する外筒16と、上記内筒15と外筒16との間に介装されて断面が略ジグザグ状で筒状の弾力性を有する緩衝材17とで補助具10を構成している。
内筒15と外筒16との間の空間部分に断面を略ジグザグとした緩衝材17を介装させているものであり、緩衝材17のジグザグ状の部分をポケット部11とすることで、補助具10の周方向に沿って多数のポケット部11を形成することができる。
また、補助具10の各ポケット部11の底面を閉塞するために、補助具10の底面にリング円板状の底板18を設けている。この底板18により串6をポケット部11に出し入れ自在保持させても、串6の先端がポケット部11から突き抜けることを防止している。
なお、緩衝材17の波の高さや幅を適宜設定することで、串またはフォークを出し入れ自在にポケット部11にて保持させることができる。
このように、本実施形態では、補助具10の周縁に連続してポケット部11を形成しているので、串またはフォークを任意の位置のポケット部11に出し入れ自在保持させることができる。
また、ポケット部11から串またはフォークを取り出す場合も、単に串またはフォークを持って引き上げるだけで、取り出すことができる。
(第5の実施の形態)
図21〜図23により第5の実施形態について説明する。本実施形態のポケット部11は、1枚の四角のポケット片11aの上部を除いて略コ字型に接着剤を塗布して補助具10の表面(外側面)に接着(図中の斜線部分)させることで、ポケット部11を形成している。そして、ポケット部11は上部を開口させて串等の先端部分を収納する空洞状の収納部13を形成している。
本実施形態では、ポケット片11aを補助具10の外側面に接着させてポケット部11を形成しているので、ポケット部11を補助具10の外側面に容易に形成することができる。
なお、ポケット部11のポケット片11aの材料としては、補助具10の材料と同質の紙製あるいは樹脂で構成しているが、その他の材料、例えば、伸縮性のある樹脂フィルムを用いても良い。
ポケット部11に伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、収納部13の空間部分を押しつぶす形で補助具10の表面に平たく押さえつけることができる。これにより、補助具10を上下に重ね合わせることができる。
図23は、補助具10のポケット部11に串6の下部を挿入して、該串6をポケット部11にて出し入れ自在に保持させている状態を示している。
なお、図21以降は、容器本体1は図示省略している。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。また、図示例では、補助具10にポケット部11を1カ所のみ設けていたが、補助具10の両側にポケット部11をそれぞれ設けても良く、また、3カ所〜6カ所程度ポケット部11を設けるようにしても良い。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態を図24〜図26に示す。補助具10の外面の下部に前記ポケット部11と同様な構成であって、上下方向の寸法を短くし、串6の先端部を受ける受け部21を設け、補助具10の上部の外面には、串6を支持する略コ字型の支持片22を設けたものである。
前記受け部21は、上部が開口しており、内部には串6の先端部分が挿入されて該串6を受けるようになっている。
また、支持片22は図25に示すように、一方の片を接着片23とし、補助具10の湾曲した形状に合わせて少し円弧状に曲線されている。この支持片22は、少し厚みを持たせており、例えば、補助具10が紙製であれば、同質の材料を用いている。つまり、図26に示すように、串6を支持片22にて支持させた状態でも、該支持片22が変形しない程度の厚みを持たせている。
また、支持片22は、図24及び図26に示すように、受け部21より左右方向にずらせた位置に配設すると共に、支持片22の左側を開口面として補助具10に配設している。
串6の先端部を受け部21内に挿入すると共に、串6を支持片22にて支持させることで、串6は斜めに傾斜して串6は受け部21と支持片22にて出し入れ自在に保持される。なお、受け部21と支持片22とで串6を出し入れ自在に保持する保持手段を構成している。
ここで、支持片22は受け部21に対して左右方向にずらせていることで、串6は支持片22側に傾斜した状態で保持されるので、串6が左方に倒れて、串6が補助具10から脱落することはない。
串6を補助具10に保持する場合は、串6の先端部分を受け部21に保持させ、串6の中間部分を支持片22に係止させるだけで、串6を簡単に補助具10に保持させることができる。
串6を補助具10から取り出す場合は、串6をそのまま引き上げるか、あるいは、串6を少し左方に傾けて支持片22から串6を離し、そのまま串6を引き上げることで、串6を補助具10から容易に取り出すことができる。
本実施形態においても、従来とは異なり、補助具10をどこかに一旦置く必要がなく、一方の手で補助具10を持ち、他方の手だけで串またはフォークを容易に取り出すことができる。
この実施形態においても、受け部21及び支持片22を補助具10の外面に複数設けても良い。
本実施形態においても、先の各実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第7の実施の形態)
図27及び図28は第7の実施形態を示し、前記第6の実施形態の支持片22とは対称な支持片22を形成し、該支持片22を図28に示すように、受け部21に対して左方の配設したものである。
本実施形態では、第6の実施形態と比べて支持片22の構成と配設位置が異なるだけで、基本的な構成は同じなので、本実施形態において第6の実施形態と同様の効果を奏するものである。
(第8の実施の形態)
図29は第8の実施形態を示し、上記第6と第7の実施形態を合わせたものであり、受け部21の上方の左右に支持片22をそれぞれ補助具10の外面に配設したものである。
串6の出し入れの作用や効果は上記と同様なので、説明は省略する。
(第9の実施の形態)
図30及び図31に第9の実施の形態を示す。本実施形態では、串6を支持する支持片30を略C字状に形成したものであり、支持片30の両側には、補助具10の外面に接着させる接着片31が折曲形成されている。この接着片31は図示例では、平板状に形成されているが、円弧状に形成しても、もちろん良いものである。
本実施形態においても、先の各実施の形態と同様の効果を奏するものである。本実施形態では、特に、受け部21及び支持片30の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることで、受け部21及び支持片30を平坦にすることができ、そのため、補助具10を上下に多数重ね合わせることができる。
なお、上記第5の実施形態から第9の実施形態では、保持手段としてのポケット部11や、受け部21及び支持片22(30)を補助具10の外面に1カ所だけ設けていたが、複数設けるようにしても良いのは、もちろんである。
ところで、上記各実施形態での補助具10は、スリーブと呼ばれている筒状の場合について説明したが、かかる形状の補助具10に限らず、他の補助具にも本発明を適用することができるものである。
例えば、図32に示すように、容器本体1を受けるコップ状の補助具10であり、該補助具10の底部は閉塞されていて、容器本体1を確実に受けることができる。また、補助具10の外面には把手40が設けられている。
図32では、補助具10の外面に串またはフォークを出し入れ自在に保持する保持手段を描いていないが、上記各実施形態でのポケット部11等の保持手段をそれぞれ設けるようにしている。
1 容器本体
10 補助具
11 ポケット部
11a ポケット片
12 溶着部
13 収納部
15 内筒
16 外筒
17 緩衝材
18 底板
21 受け部
22 支持片
23 接着片
30 支持片
31 接着片

Claims (10)

  1. 食材を入れるコップ状の容器本体(1)を内側に入れて前記容器本体(1)を間接的に持つ補助具(10)であって、
    前記補助具(10)の外側面に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設けていることを特徴とする食品用容器の補助具。
  2. 前記保持手段にて保持されている串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の上部は、前記補助具(10)より上方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の食品用容器の補助具。
  3. 前記保持手段を、上面を開口して内部を空洞とした収納部(13)に前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下部を保持するポケット部(11)にて構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品用容器の補助具。
  4. 前記補助具(10)は、前記容器本体(1)の形状と同様の筒状に形成されていると共に、上下に貫通し上部に至るほど拡開しており、
    前記補助具(10)を偏平にさせて一方若しくは両側に、該補助具(10)の縦方向及び下端部を線状に溶着させることで、上面を開口させたポケット部(11)を形成していることを特徴とする請求項3に記載の食品用容器の補助具。
  5. 前記保持手段を、前記補助具(10)の外側面に上面を開口させてポケット片(11a)を接着して構成したポケット部(11)としていることを特徴とする請求項3に記載の食品用容器の補助具。
  6. 前記ポケット部(11)の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項5に記載の食品用容器の補助具。
  7. 前記補助具(10)の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部(21)を配設し、
    前記補助具(10)の外側面の上部であって、前記食器を傾斜させて支持する略コ字型の第1の支持片(22)を、前記受け部(21)とは左右方向に位置をずらせて配設し、
    前記第1の支持片(22)は、上下方向及び前記受け部(21)側の側方を開口させ、
    前記受け部(21)と前記第1の支持片(22)とで前記保持手段を構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品用容器の補助具。
  8. 前記補助具(10)の外側面の下部に、前記串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器の下端部分を保持する受け部(21)を配設し、
    前記補助具(10)の外側面の上部であって、前記受け部(21)とは上方に位置する箇所に略C字状の第2の支持片(30)を配設し、
    前記第2の支持片(30)の両側の片をそれぞれ接着片(31)として、該接着片(31)を前記補助具(10)の外側面に接着し、
    前記受け部(21)と前記第2の支持片(30)とで、前記保持手段を構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品用容器の補助具。
  9. 前記受け部(21)と前記第2の支持片(30)の材料として、伸縮性のある樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項8に記載の食品用容器の補助具。
  10. 食材を入れるコップ状の容器本体(1)を内側に入れて前記容器本体(1)を間接的に持つ補助具(10)であって、
    前記補助具(10)に、串、ストロー、フォーク、スプーンなどの食器を片手で出し入れ自在に保持する保持手段を設け、
    前記補助具(10)を、筒状の内筒(15)と、前記内筒(15)の外側に位置する筒状の外筒(16)と、前記内筒(15)と前記外筒(16)との間に介装されて断面が略ジグザグ状の緩衝材(17)と、前記内筒(15)と外筒(16)の間の下面を閉塞する底板(18)とで構成し、
    前記緩衝材(17)のジグザグ状の部分を前記保持手段としてのポケット部(11)としていることを特徴とする食品用容器の補助具。
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