JP6316682B2 - 食品調理性に優れた収納体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水や熱湯を注ぐことにより調理可能な即席食品又はフリーズドライ食品等を包装するとともに、これを調理するための機能を兼ね備えた食品調理性に優れた収納体に関するものである。
フリーズドライ食品は、凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華させて乾燥させた食品である。このフリーズドライ食品は、食品の風味や栄養、美味しさを長期に亘り保存できる利点があり、また水分が除去されている分において軽量であるため、携帯食としても有用である。
このようなフリーズドライ食品を実際に調理するためには、例えば袋体の中に収納された乾燥状態にあるフリーズドライ食品を皿や椀等の容器に載置し、これに熱湯を注ぐことで凍結前の食品を簡単に復元することができる。これらフリーズドライ食品のうち、味噌汁や粥は、熱湯を注いだ容器から直接食することができるが、例えばパスタソースや、丼物又はカレーの具材については、容器内で解凍した後、麺やご飯の上に注いで盛り付ける必要がある。その結果、フリードライ食品を解凍するための容器が余分に必要となり、調理後の容器の洗浄の手間が増加するという問題点があった。
なお、特許文献1には、フリーズドライ食品が予め収納された調理用簡易容器が提案されている。即ち、食品収納済みの態様からなる調理用簡易容器を消費者に提供し、消費者がこの調理用簡易容器内に水や熱湯を注ぎ、更に必要に応じて電子レンジによる加熱を行うことでフリーズドライ食品を調理する。調理用簡易容器は、この調理時において、水や熱湯を注ぎやすくし、しかも型崩れしにくくするために、比較的深い凹形状に構成されている。この調理用簡易容器は、調理後において、シート材を展開して大きな開口部を有する皿状の容器に変形することができ、フリーズドライ食品の取り出し容易性を向上させることが可能となる。
特開2007−284112号公報
しかしながら、特許文献1の開示技術は、仮にフリーズドライ食品がパスタソースや、丼物又はカレーの具材等の場合には、調理後において麺やご飯の上に注いで盛り付ける際に、注ぎ口(烏口)が特段形成されていないために、調理用簡易容器を傾けた場合に具材が周囲にこぼれてしまう場合もある。また、調理用簡易容器を麺やご飯の上で傾けるためには、容器を撓ませることなく安定した状態で手で把持できるようにする必要もある。また、調理用簡易容器を手で把持した場合に、中にある調理後の具材からの熱により火傷をしてしまうのを防止する必要もあった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、水や熱湯を注ぐことにより調理可能な即席食品又はフリーズドライ食品を調理するための機能を備え、特に調理後のフリーズドライ食品を麺やご飯の上に注ぐ上で優れた性能を発揮する食品調理性に優れた収納体を提供することにある。
本発明者は、上述した課題を解決するために、注ぎ口が設けられた容器を収納する外装体について、注ぎ口に対面する一の側面から天面にかけて開封可能な開封蓋部を設け、その開封蓋部を介して開放された天面を介して容器内の食品を調理可能とし、更に開放された一の側面を介して容器の注ぎ口が外側に露出する構成とした、食品調理性に優れた収納体を発明した。
請求項1記載の食品調理性に優れた収納体は、注ぎ口が形成された容器と、上記容器が収納される外装体とを備え、上記外装体は、開封可能な開封蓋部が設けられ、その開封蓋部を介して開放された上記天面より上記容器内の食品が調理可能とされ、更に上記容器の注ぎ口が外側に露出する構成とされ、上記開封蓋部は、上記外装体における上記一の側面において、上記容器の注ぎ口を外側に突出させるための開放部分と、上記容器の周壁を支持するための閉鎖部分とが形成されるように開封可能とされていることを特徴とする。
請求項2記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1記載の発明において、上記容器は、上記外装体内に遊嵌され、上記容器内の調理後の食品を上記注ぎ口を介して注ぐ場合には、当該食品の自重により上記容器を上記外装体内において上記一の側面に向けて滑らせて上記開放部分から上記注ぎ口を突出させるとともに、上記閉鎖部分を介して上記容器の周壁を支持可能とされていることを特徴とする。
請求項3記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1又は2項記載の発明において、上記外装体における側面と、上記容器との間には、当該容器から当該外装体に向けて食品調理に伴う伝熱を抑えるためのエア層が形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1〜3のうち何れか1項記載の発明において、上記容器は、その周縁が外側に向けて延長されたフランジと、上記フランジの外側端部から下側に向けて立ち下げられた立ち下げ部とを有していることを特徴とする。
請求項5記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項4項記載の発明において、上記側面を把持した場合に、上記容器のフランジ部及び立ち下げ部を介して、その把持による押圧力に対抗しつつ、その把持した側面と上記容器との間に形成された食品調理に伴う伝熱を抑えるためのエア層を確保することを特徴とする。
請求項6記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1〜5のうち何れか1項記載の発明において、上記容器は、樹脂製で構成され、上記外装体は、紙製で構成されていることを特徴とする。
請求項7記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1〜6のうち何れか1項記載の発明において、上記食品は、水又は熱湯を注ぐことにより調理可能な即席食品又はフリーズドライ食品、或いは電子レンジにより加熱調理可能な食品であり、上記開封蓋部の未開封時には上記調理用容器内に収納されていることを特徴とする。
請求項8記載の食品調理性に優れた収納体は、請求項1〜7のうち何れか1項記載の発明において、上記外装体の底面には、内側に押し込むことにより上記容器を支持可能な押し込み片が形成されていることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、食品がパスタソースや、丼物又はカレーの具材等の場合に、注ぎ口を介して調理後の食品を麺やご飯の上に注いで盛り付けることが可能となる。このため食品が周囲にこぼれてしまうのを防止することができる。また、本発明によれば、外装体の内部に収納されている容器を使用して調理を行うことができるため、調理用の容器、換言すれば食品がフリーズドライ食品である場合にこれを解凍するための容器を余分に準備する必要が無くなる。このため、余分に準備した容器の洗浄の手間を省くことが可能となる。
特に本発明では、容器内で調理した食品を麺やご飯の上に注いで盛り付ける上で優れた作用を発揮するものであり、上述したように、容器を傾ける際にこれを容器を撓ませることなく安定した状態で手で把持でき、調理後の食品からの熱により火傷をしてしまうのを防止することが可能となる。
本発明を適用した収納体の開封状態の斜視図である。 本発明を適用した収納体の組立斜視図である。 (a)は、容器の平面図であり、(b)は(a)のS−S´断面図である。 本発明を適用した収納体における図3(a)のP−P´断面図である。 外装体の開封前の状態を示す斜視図である。 外装体の開封後の状態を他の例を示す斜視図である。 外装体の内部に容器を収納した状態を示す断面図である。 本発明を適用した収納体を利用して実際に食品を調理する方法について説明するための図である。 本発明を適用した収納体による調理後の食品をご飯や麺の上へ盛り付ける作業例を示す図である。 調理後の食品からの熱が外装体へ伝熱されるのを防止する機構について説明するための図である。 注ぎ口を介して容器から調理後の食品をご飯等の上に盛り付ける例を示す図である。 開封後の開封蓋部を、外装体の側面に形成された長孔に差し込んだ例を示す図である。 押し込み片を外装体の底面に形成させる例について説明するための断面図である。 押し込み片を外装体の底面に形成させる例について説明するための組立斜視図である。
以下、本発明を適用した食品調理性に優れた収納体の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した収納体1の斜視図であり、図2はその組立斜視図である。
収納体1は、コンビニエンストアやスーパーマーケット等を始めとした小売店で販売するための食品2を装入するために用いられる。この収納体1は、大きく分類して、容器3と、容器3が収納される外装体4とを備えている。
食品2は、例えば、水又は熱湯を注ぐことにより調理可能な即席食品又はフリーズドライ食品、或いは電子レンジにより加熱調理可能な食品であれば、いかなるものを含む。食品2は、これを収納した収納体1を購入した消費者が自分で調理することを前提としたものである。特に本発明では、この食品2として、パスタソースや、丼物又はカレーの具材等、調理後において麺やご飯の上に注いで盛り付けることを前提としたものである場合に顕著な効果を発揮する。このため、以下の説明においては、これらを食品2として適用した場合を例にとり説明をする。なお、ここでいう調理とは、水又は熱湯を容器3に注いた上で食品を撹拌することや、電子レンジで加熱することも含まれ、更にこれら以外のいかなる調理方法を含む概念である。また、この食品2は、少なくとも調理直前の段階で容器3内に装入されていればよく、流通販売時から容器3内に収納されていてもよいし、流通販売時においてこの容器3内は空になっているものの、調理直前に調理者が容器3内に外から装入するようにしてもよい。
容器3は、調理時において上述した食品2を載置し、水や熱湯を注いで調理を行い、必要に応じて電子レンジによる加熱による調理を行うための容器である。容器3は、樹脂製、紙製、発泡スチロール製等、いかなる材料で構成されていてもよい。図3(a)は、容器3の平面図であり、図3(b)は図3(a)のS−S´断面図であり、図4は、図3(a)のP−P´断面図である。容器3は、底板35と、底面の周囲に立設されている周壁36とを有している。また容器3は、周壁36における任意の一端側に注ぎ口31が形成されている。また容器3における周壁36の周縁に設けられたフランジ33と、フランジ33の外側端部33aから下側に向けて立ち下げられた立ち下げ部34とを有している。
底板35は、平面視で略矩形状、略円形状、略楕円形状等、いかなる形状とされていてもよい。この底板35における表面は、極力平滑化されていることで、調理後の食品2を麺やご飯の上に注ぎ込む過程で、その食品2の滑り性を向上させることができるが、これに限定されるものではなく、当該表面上に凹凸やリブ、段差等が形成されていてもよい。
周壁36は、容器内において調理する食品2が外側にこぼれるのを防止する役割を担うものである。この周壁36は、調理作業性、及び食品調理に伴う伝熱を抑えるための後述するエア層を形成する観点から、外側に向けて傾斜されて構成されていることが望ましい。このように周壁36を外側に向けて傾斜させることにより、側面視において底板35に近づくにつれて全体的に縮径化された形状とすることができ、容器3を外装体4へ容易に収納することが可能な構成となる。これに加えて、使用する樹脂の量を減らすことも可能となり、容器3の材料コストの低減化を図ることが可能となる。
但し、この周壁36は、このように外側に傾斜されてなる場合に限定されるものではなく、略鉛直方向に向けて立設されるものであってもよいし、その他いかなる傾斜角度で構成されていてもよい。
また、周壁36の側面には、例えば図3(b)に示すように入れ目線38が形成されていてもよい。この入れ目線38が形成されていることにより、調理のために容器3に水や熱湯を注ぐ際において、その注入量を精度良く合わせる上での目印とすることが可能となり、常に求める味を再現することが可能となる。
注ぎ口31は、容器3内において調理された食品2を麺やご飯の上に注ぐための注ぎ口を構成するものである。以下の例では、この注ぎ口31について烏口とされている場合を例にとり説明をするが、これに限定されるものではなく、他のいかなる形状を採用するものであってもよい。注ぎ口31は、外側に向けて突出されて構成されている。注ぎ口31は、その突出方向に向けて徐々に幅が狭小化されて構成され、注ぎ込む食品がその先端に集中可能な形状とされている。また周壁36のうち、この注ぎ口31の部分については、図4の断面図に示すように、他の周壁36の傾斜角と比較して緩やかに構成されていることが望ましい。これにより、調理された食品2を麺やご飯の上に注ぐための注ぐ際に、その注ぎ口31につながる周壁36に当該食品2の自重により効果的に注ぎ口31へ集めることが可能となる。なお、この注ぎ口31の形状やサイズは、実際に調理する食品2の種類に応じてその都度最適なものが選択されることとなる。
周壁36の周縁に設けられたフランジ33は、外側に向けてほぼ水平方向に延長されている。このようなフランジ33が設けられていることにより、周壁36の剛性を向上させることができ、周壁36の面外方向への変形を抑制することが可能となる。これに加えて、周壁36の剛性を向上させることにより、容器3の板厚をより薄肉化しても面外変形への変形を抑制することができ、材料コストの低減化を図ることが可能となる。ちなみに、この周壁36は、上述のようなフランジ33を設けることにより、0.25〜0.3mm程度まで薄肉化させることが可能となる。またフランジ33は、ある程度の延長幅が設けられていることにより、容器3が外装体4の鍔部42に係止させることが可能となる。
またフランジ33における外側端部33aから下側に向けて立ち下げられた立ち下げ部34が更に設けられていることにより、フランジ33自体の剛性を向上させることができる。即ち、この立ち下げ部34は、周壁36に対して直接連結されているものではないため、その周壁36の剛性を直接向上させることに寄与するものではない。しかし、フランジ33に連結されていることにより、周壁36の剛性向上に寄与するフランジ33そのものを強くすることができる。これによりフランジ33としての機能をより強く発揮させることができ、周壁36自体の剛性向上に寄与することとなる。
また周壁36には、リブ39が形成されていてもよい。このリブ39は、周壁36の外面から視認した場合には、外側に向けて凸状に構成された態様とされているが、周壁36の内面から視認した場合には、凹状の窪みが形成された態様とされている。このリブ39は、1箇所のみならず複数個所に亘り設けられていてもよい。このようなリブ39が設けられることにより、周壁36の剛性を向上させることが可能となる。
なお、上述したフランジ33や立ち下げ部34、リブ39は必須ではなく、必要に応じて省略するようにしてもよい。
外装体4は、実際に収納体1を小売店で販売する上で、内部の食品2や容器3を包装して、見栄えを向上させる役割を担う。また、外装体4は、実際に容器3内において調理された食品2を麺やご飯の上に注ぐ際に、消費者が直接把持する部位に相当する。この外装体4は、以下において紙製で構成されている場合を例にとり説明をするが、これに限定されるものではなく、樹脂製、ビニール製等、他のいかなる材料で構成されていてもよい。また外装体4は、いかなる形状で構成されていてもよく、立方体状、直方体状、円柱状、錐状、錐台状、その他ランダムな形状等であってもよい。以下の例では、外装体4の形状として、直方体状とされている場合を例にとり説明をする。
図5は、外装体4の開封前の状態を示している。外装体4は、一の側面43aから天面40にかけて開封可能な開封蓋部41と、天面40において形成されている鍔部42と、側面43と底面44とを備えている。
鍔部42は、天面40における周縁から内側に向けて突出されている。この鍔部42は、図1、2に示すような開封蓋部41の開封時において、容器3が外装体4からの逸脱を防止するための、いわゆる押さえ用部材として機能させるものである。即ち、この鍔部42は、外装体4の内部に容器3が収納された状態において、平面視において、その周壁36やフランジ33に至るまで、あるいはこれらよりも内側に至るまで突出されている。これにより、収納状態にある容器3における周壁36やフランジ33の直上は、鍔部42により覆われている状態となる。これにより、外装体4の天面40を下向きにひっくり返した場合においても、容器3における周壁36やフランジ33は、鍔部42により支持されるため、外装体4から容器3が落下してしまうのを防止することが可能となる。
なお鍔部42は、天面40における周縁に沿って帯状に連続するように形成される場合に限定されるものではなく、周縁から内側に向けて断続的に形成されるものであってもよい。
図6は、鍔部42について他の形状を適用した例を示している。この鍔部42は、容器3における周壁36やフランジ33の隅部のみを覆う構成とされている。このため、周壁36やフランジ33において隅部を除く領域については、鍔部42が特段設けられていないため、平面視で鍔部42に覆われることなく直接露出する構成とされている。
このような鍔部42の構成であっても、外装体4の天面40を下向きにひっくり返した場合において、容器3における周壁36やフランジ33の少なくとも隅部が鍔部42により支持されるため、外装体4から容器3が落下してしまうのを防止することが可能となる。
開封蓋部41は、図5に示すような開封前において閉蓋状態とされており、天面40においては、鍔部42と互いに連結されていることで、天面40全体を被包する。開封蓋部41は、閉蓋状態において鍔部42との間でミシン目45を介して連結されている。このミシン目45は、鍔部42との間で切り離し容易とするために、当該鍔部42との境界線に沿って小穴を断続的に設けたものである。なおミシン目45の代替として、ハーフカット等が設けられていてもよく、その他切り離し容易とするためのいかなる手段が適用されていてもよい。
開封蓋部41は、開封時において、外装体4における一の側面43aから掴み部41aを掴み、これを天面40方向に向けて引き上げる。これにより、掴み部41aからミシン目45が切り離され天面40において鍔部42と開封蓋部41とが互いに離間していくこととなる。なお、掴み部41aは、一の側面43aにおいて、容器の周壁を支持するための閉鎖部分46との間でミシン目45を介して隔てられている。開封蓋部41の開封後、側面43aは、図1に示すように開放部分47と閉鎖部分46とから構成されることとなる。掴み部41aと閉鎖部分46との境界を構成するミシン目45は、直線状に立ち上げられた後に徐々に拡径化される構成とされている。直線状とされていることで、掴み部41aを指で掴みやすくし、またその後拡径化される構成とすることにより、中央から力がより均等に分散されることとなり、ミシン目45に沿った形状に切り離すことができ、歪な形状に破けてしまうのを防止することが可能となる。
なお、この開放部分47には、互いに離間している閉鎖部分46にそれぞれ連結されている連結部48が設けられていてもよい。これにより、閉鎖部分46が連結部48を介して連結されて安定されることとなる。このため、掴み部41aを掴んで引き上げる過程で、閉鎖部分46の形状が変形してしまうのを防止することができ、ひいては外装体4の全体形状が崩れることを防止でき、またミシン目45に沿った切り離しも容易に実現できる。
図7は、外装体4の内部に容器3を収納した状態を示す断面図である。外装体4の内側面と、容器3のフランジ33の外側端部33a及び立ち下げ部34とが僅かに離間しているのが望ましい。これにより、容器3は、外装体4の内部においていわゆる遊嵌状態となるため、外装体4の内部において注ぎ口方向に向けて近接離間させることが可能となる。
また、外装体4の側面43bと、容器3の周壁36との間には、エア層63が形成されている。このエア層63は、容器3の内部において行った食品調理に伴う伝熱を抑えるための役割を担うものである。
また、外装体4の内部に容器3を収納する際において、容器3の注ぎ口31が、外装体4における側面43a側に位置するように、換言すれば、注ぎ口31が、側面43aにおける開放部分47に近接するように配置される。
次に、本発明を適用した収納体1の実際の使用方法について説明をする。
先ず、収納体1を小売店において販売する場合には、外装体4の内部に容器3を収納し、さらにこの容器3の内部に食品2が封入されている。即ち、食品2がフリーズドライ食品であれば、この容器3に凍結状態にある食品2が置かれる。このとき、食品2は、別の袋体に封入されていてもよいし、容器3に直接載置され、当該容器3におけるフランジ33に、シールされる蓋体を設けるようにしてもよい。このように食品2が装入される容器3を外装体4の中に収納する際には、開封蓋部41は閉蓋状態とされている。
消費者は、このような状態にある収納体1を手に取り、これを購入することとなる。食品2を装入した状態で販売する際には、これらが装入された容器3の状態で直接販売するのではなく、あくまで外装体4に収納した状態で販売することで、衛生面に優れるばかりでなく、外装体4に色彩や模様等を施すことで意匠性を向上させたり、商業的な宣伝文等を掲載することも可能となる。
なお本発明では、容器3内に食品2を装入した状態で取引される場合に限定されるものではなく、容器3及び外装体4と、食品2とを互いに別々に流通取引対象とするようにしてもよい。かかる場合に消費者は、容器3が収納された外装体4のみを収納体1として購入し、これらとは別に食品2を購入することとなる。
次に消費者は、購入した収納体1について、先ず外装体4を開封する。この外装体4の開封時に消費者は、上述したように外装体4の側面43aから掴み部41aを掴み、これを天面40方向に向けて引き上げることとなる。これにより、掴み部41aからミシン目45が切り離され、天面40において鍔部42と開封蓋部41とを互いに離間させることが可能となる。
このようにして開封蓋部41が切り離された収納体1には、図8(a)に示すように、外装体4の天面40が開放され、内部から容器3が露出している状態となる。また、この容器3の中には、フリーズドライ食品であれば乾燥状態にある食品2が容器内に載置されている状態にある。仮に食品2を収納体1とは別に購入した場合には、消費者自身がその購入した食品2を容器3内に載置することとなる。
次にこの容器3内にある食品2を調理する。この調理は、あくまで容器3を外装体4の中に収納した状態のまま、開封蓋部41を介して開放された天面40を介して容器3に装入された食品を調理する。この食品2が仮にフリーズドライ食品や、即席食品である場合には、図8(b)に示すように、開放された天面40を介して熱湯を注ぎ、必要に応じてスプーン等を利用して攪拌を行う。これらの調理動作についても、外装体4が開封蓋部41を介して開放され、容器3の容器内が直接外部に露出する構成とされていることで、容易に実現することができる。また熱湯を注ぐ過程において、上述した入れ目線38が開放された天面40を介して直接外部から視認できるため、これを目印にしながら熱湯の注入量を調整することが可能となる。
次に、調理後の食品2をご飯や麺の上へ盛り付ける作業を行う。かかる場合には、消費者は、図9(a)に示すように、容器3を収納した状態にある外装体4を外側から手で把持する。仮に外装体4が直方体状で構成される場合には、側面43aと隣接する両側に位置する側面43bを手で把持することとなる。
かかる場合において、図10に示すように、外装体4における側面43bに把持力が伝わる結果、その側面43bが内側に撓もうとする力が作用することとなる。かかる場合には、側面43bが容器3のフランジ33及び立ち下げ部34に当接されることとなる。フランジ33及び立ち下げ部34により、周壁36の剛性が高められていることから、容器3の周壁36が、かかる把持により面外方向に撓んだり変形してしまうのを防止することが可能となる。
また、フランジ33及び立ち下げ部34により、把持による押圧力に対抗することができるため、その把持した側面43bと容器3の周壁36間に形成されたエア層63をそのまま確保し続けることが可能となる。即ち、把持に伴う側面43bの内側への撓みが、これが当接されるフランジ33及び立ち下げ部34にある程度抑えられるため、当該側面43bの撓み量を僅かに抑えることができ、その結果、エア層63を残すことができる。このため、このエア層63を介して容器3内部における食品調理に伴う伝熱を抑えることができ、外装体4を把持する消費者の手に、かかる熱が伝わるのを防止することができる。その結果、消費者は、調理後の食品の熱さを手で感じることなく外装体4を把持することが可能となり、かかる熱による火傷をしてしまうのを防止することが可能となる。
次に図9(b)に示すように、調理後の食品2をご飯や麺の上に注ぐべく、容器3を収納した状態にある外装体4を注ぎ口31が下になるようにして傾ける。その結果、調理後の食品2は、注ぎ口31の方向に向けて偏り始める。これにより、容器3の自重の重心自体が注ぎ口31側に移行することになる。容器3は、外装体4の内部において遊嵌状態で保持されていることから、重心が注ぎ口31側に移行した容器は、この外装体4の内部において、側面43b側に向けて滑り始める。その結果、側面43bにおける開放部分47に注ぎ口31を近接させることができ、ひいては図9(b)に示すように注ぎ口31を開放部分47から突出させることが可能となる。即ち、本発明によれば、外装体4を傾けるのみの簡単な動作で、注ぎ口31を開放部分47から簡単かつ自動的に出現させることが可能となる。この状態では、容器3は、この開放部分47の両脇に形成されている閉鎖部分46を介して支持されている。このため、滑り始めた容器3がそのまま落下してしまうのを防止することができる。
次に図11に示すように注ぎ口31を介して容器3から調理後の食品2をご飯66等の上に盛り付ける。注ぎ口31は、開放部分47から既に突出されている状態にあるため、注ぎ口31から流れ出る食品2が、外装体4の内部にこぼれてしまうのを防止することができる。なお、本発明によれば、注ぎ口31が開放部分47から必ずしも突出されている必要は無く、少なくとも開放部分47を介して注ぎ口31が外側に露出するものであればよい。
このように、本発明を適用した収納体1では、食品2がパスタソースや、丼物又はカレーの具材等の場合には、注ぎ口31を介して調理後の食品2を麺やご飯の上に注いで盛り付けることが可能となる。このため食品2が周囲にこぼれてしまうのを防止することができる。また、本発明によれば、外装体4の内部に収納されている容器3を使用して調理を行うことができるため、の容器、換言すれば食品2がフリーズドライ食品である場合にこれを解凍するための容器を余分に準備する必要が無くなる。このため、余分に準備した容器の洗浄の手間を省くことが可能となる。
特に本発明では、容器3内で調理した食品2を麺やご飯の上に注いで盛り付ける上で優れた作用を発揮するものであり、上述したように、容器3を傾ける際にこれを容器を撓ませることなく安定した状態で手で把持でき、調理後の食品2からの熱により火傷をしてしまうのを防止することが可能となる。
なお、上述した例では、あくまで容器3が平面視で長方形であり、これを収納する外装体4も直方体状で構成されている場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではない。仮に容器3が平面視で円形又は楕円形であり、これを収納する外装体4も円柱状で構成することで実現できる。上述した側面43aは、平面状とされている場合に限定されず、曲面として構成される場合も含まれることから、かかる円柱状の外装体4の側面43aから注ぎ口31を突出させることとなる。
また、本発明によれば、外装体4の開封蓋部41を効果的に活用することもできる。図12は、開封後の開封蓋部41を、外装体4の側面43cに形成された長孔71に差し込んだ例を示している。この例では、開封後の開封蓋部41を折り返して側面43c側に折り返してその先端を長孔71に差し込む。これにより、開封蓋部41における中腹部分72が丸みを帯びた状態で直立させることができる。このため消費者は、例えば電子レンジに入れた収納体1について、この中腹部分72を掴んで取り出すことが可能となる。
また、本発明によれば、外装体4を紙製で構成し、容器3を樹脂製で構成することにより、使用後においてこれらを互いに分別して簡単に廃棄することが可能となる。特に容器3を樹脂製で構成することにより、食品2を衛生的かつ漏れることなく調理を行うことができ、外装体4を紙製とすることで容器3からの調理に伴う伝熱を効果的に防止することが可能となる。
更に、この外装体4、容器3を互いに同一の材料で構成することにより、これらを互いに分別することなく簡単に廃棄することができる。このため、本発明は、環境面においても配慮がなされた構成とすることが可能となる。
なお本発明は、上述した実施の形態に加え、例えば図13、14に示すような押し込み片101を形成するようにしてもよい。この押し込み片101は、外装体4の底面44に形成されており、当該底面44の外側から指で押圧することでヒンジ状に折れ曲がり、内側に押し込むことが可能とされている。この内側に押し込まれた押し込み片101の先端が図14に示すように容器4に当接されることとなり、その結果、容器3を下側から支持可能とされている。このような押し込み片101により、容器4を支持することで、例えば容器3を収納した状態にある外装体4を注ぎ口31が下になるようにして傾けることにより、注ぎ口31を外側に突出させた場合においても、押し込み片101を介して容器3を支持することができる。その結果、外装体4の内部において容器3が動いてしまうのを、この押し込み片101を介して防止することが可能となる。
1 収納体
2 食品
3 容器
4 外装体
31 注ぎ口
33 フランジ
33a 外側端部
34 立ち下げ部
35 底板
36 周壁
38 入れ目線
39 リブ
40 天面
41 開封蓋部
42 鍔部
43b 側面
43c 側面
44 底面
45 ミシン目
46 閉鎖部分
47 開放部分
48 連結部
63 エア層
66 飯
71 長孔
72 中腹部分
101 押し込み片

Claims (8)

  1. 注ぎ口が形成された容器と、
    上記容器が収納される外装体とを備え、
    上記外装体は、開封可能な開封蓋部が設けられ、その開封蓋部を介して開放された上記天面より上記容器内の食品が調理可能とされ、更に上記容器の注ぎ口が外側に露出する構成とされ、
    上記開封蓋部は、上記外装体における上記一の側面において、上記容器の注ぎ口を外側に突出させるための開放部分と、上記容器の周壁を支持するための閉鎖部分とが形成されるように開封可能とされていること
    を特徴とする食品調理性に優れた収納体。
  2. 上記容器は、上記外装体内に遊嵌され、
    上記容器内の調理後の食品を上記注ぎ口を介して注ぐ場合には、当該食品の自重により上記容器を上記外装体内において上記一の側面に向けて滑らせて上記開放部分から上記注ぎ口を突出させるとともに、上記閉鎖部分を介して上記容器の周壁を支持可能とされていること
    を特徴とする請求項1記載の食品調理性に優れた収納体。
  3. 上記外装体における側面と、上記容器との間には、当該容器から当該外装体に向けて食品調理に伴う伝熱を抑えるためのエア層が形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2項記載の食品調理性に優れた収納体。
  4. 上記容器は、その周縁が外側に向けて延長されたフランジと、上記フランジの外側端部から下側に向けて立ち下げられた立ち下げ部とを有していること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の食品調理性に優れた収納体。
  5. 上記側面を把持した場合に、上記容器のフランジ部及び立ち下げ部を介して、その把持による押圧力に対抗しつつ、その把持した側面と上記容器との間に形成された食品調理に伴う伝熱を抑えるためのエア層を確保すること
    を特徴とする請求項4項記載の食品調理性に優れた収納体。
  6. 上記容器は、樹脂製で構成され、
    上記外装体は、紙製で構成されていること
    を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載の食品調理性に優れた収納体。
  7. 上記食品は、水又は熱湯を注ぐことにより調理可能な即席食品又はフリーズドライ食品、或いは電子レンジにより加熱調理可能な食品であり、上記開封蓋部の未開封時には上記調理用容器内に収納されていること
    を特徴とする請求項1〜6のうち何れか1項記載の食品調理性に優れた収納体。
  8. 上記外装体の底面には、内側に押し込むことにより上記容器を支持可能な押し込み片が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜7のうち何れか1項記載の食品調理性に優れた収納体。
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