JP4684484B2 - 蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器 - Google Patents

蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、収納物を収納する容器本体と、これに嵌合される蓋体とからなる包装用容器に関し、特に、収納物に対して別途振りかけたり添加したりする収納物のための補助物をも収納するようにした包装用容器であって、例えばドレッシングを掛けたサラダ毎振った場合にも、ドレッシング等の液が漏れ出ないようにした包装用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収納物を収納する容器本体と、これに嵌合される蓋体とからなる包装用容器は、合成樹脂シートから形成されることが一般的であり、安価で衛生的なものでもあることから、近年ではお菓子やカット野菜等の食品を収納するものとして、種々なタイプのものが大量に使用されている。
【0003】
この種の包装用容器に収納される対象として、お菓子やカット野菜等の食品を考えてみると、これらには、消費者のニーズに合わせるために、好みに応じて振りかけたり添加したりする塩やドレッシング等の調味料、あるいはこれらを食するための簡易フォークやスプーン等の飲食用具を付加することがなされることがある。以下では、これらの調味料や飲食用具を「補助物」というが、これらの補助物は、当該包装用容器とは別に、例えば陳列棚の隅、あるいはレジの横などに置かれていて、消費者が自由に使用できるようにしてはある。
【0004】
しかしながら、これらの調味料や飲食用具等の補助物は、消費者が棚においてあることに気がつかなかったり、店員が消費者の買い物内容を確認して出すか出さないかを一々判断しなければならず、消費者のニーズに十分応えられなかったり、店員に作業負担を掛けることになっているのである。勿論、これらの補助物を、包装用容器内に収納物とともに入れておくことも十分考えられるのであるが、そのようにすると、食品等の収納物の十分な収納を行えないだけでなく、陳列場所を大きく取る商品となるため、何らかの工夫が必要になる。
【0005】
例えば、揚げたお菓子に振るための塩や、カット野菜に掛けるためのドレッシングを補助物として容器内に収納した場合には、その全体に塩やドレッシングが行き渡るようにするために、かき混ぜ作業を行わなければならないが、このかき混ぜ作業は、別の容器に移し替えて行うのではなく、できればその包装用容器をそのまま使用して行いたい。そうなると、収納されているカット野菜にドレッシングを掛け、このカット野菜等を収納したまま当該包装用容器全体を振ることになると思うが、その際には中身が飛びでないように蓋をする必要があることは当然として、例えばドレッシング等が漏れ出ないようにしなければならないことは当然である。
【0006】
そこで、本発明者は、一つの包装用容器内に、例えばカット野菜とこれに掛けられるべきドレッシングやフォーク等の補助物を分けて入れておくことができ、カット野菜を食するときにこのドレッシング等の補助物が簡単に取り出せ、しかもカット野菜上に掛けたドレッシングの混ぜ合わせを液漏れなく当該容器毎行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容器本体と蓋体とからなる包装用容器における以上のような実情に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、蓋体20の天板部21の位置を変更できるようにすることにより、ドレッシングや塩等の調味料、あるいはフォークやスプーン等の飲食用具等の補助物の収納が十分できて、ドレッシングのような液状物を掛けて全体を振ったときでも液漏れのない包装用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に内嵌合または外嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10側に内嵌合される膨出部22を介してフランジ部24を形成するとともに、このフランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成し、
容器本体10の開口部外側に形成したフランジ部13の外周に蓋体20側の垂下部23が係合されることになる第1係合部11を形成するとともに、当該容器本体10のフランジ部13より下方内側に位置する部分に、蓋体20側の膨出部22が係合されることになる第2係合部12を形成したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器100」
である。
【0009】
すなわち、この請求項1に係る包装用容器100は、図1〜図3に示すように、カット野菜等の収納物50が収納される容器本体10と、この容器本体10の開口部に嵌合されて補助物30を収納する補助物空間21aを有した蓋体20とからなるものである。この包装用容器100の蓋体20は、当該包装用容器100が販売のために陳列されたり購入されて持ち帰られる場合には、図1の左半分に示すように、少し持ち上がった状態で容器本体10に嵌合される(以下、この状態を「浅嵌合」という)のであり、補助物30の内のドレッシングを掛けたカット野菜を入れたまま振る場合には、図1の右半分で示すように、左半分に示した状態から高さhだけ低くなった状態で嵌合される(以下、この状態を「深嵌合」という)のである。
【0010】
以上の蓋体20の容器本体10に対する「浅嵌合」状態は、図1の左半分で示すように、容器本体10側のフランジ部13の外側端部に形成してある第1係合部11に、蓋体20側の膨出部22下部に形成してある例えば下方係合部26を係合させることにより行われるものであり、このような嵌合状態は、一般的には「外嵌合」と呼ばれている。この「浅嵌合」状態は、容器本体10側の第1係合部11と蓋体20側の下方係合部26との係合によってなされているため、少し力を入れるだけで解除できるものであり、持ち帰った当該包装用容器100の開封も簡単に行えることを意味している。
【0011】
なお、後述する実施形態の包装用容器100においては、容器本体10内に収納したカット野菜の乾燥や、お菓子の湿気吸収を防止するために、図1中の点線にて示すように、そのフランジ部13上にトップシール60を貼付するものである。このトップシール60は、例えばカット野菜を衛生的に保護するものであり、鮮度維持をも行うものである。
【0012】
一方、蓋体20の容器本体10に対する「深嵌合」状態は、図1の右半分で示すように、容器本体10側のフランジ部13の内側に形成してある第2係合部12内に、蓋体20側の、天板部21の側壁とフランジ部24との間に形成してある膨出部22を強制嵌合させることにより行われるものであり、このような嵌合状態は、一般的には「内嵌合」と呼ばれている。この「深嵌合」状態にある当該包装用容器100では、容器本体10側の第2係合部12と蓋体20側のアンダーカット部22aとが、図1の右半分に示しているように、互いに完全に密着し合っているため、当該包装用容器100を大きく振ったとしても、容器本体10側のフランジ部13と蓋体20側のフランジ部24との間をドレッシング等の液状物が外に漏れ出ることはないのである。
【0013】
以上の「深嵌合」状態を形成するためには、前述した「浅嵌合」状態を乗り越えなければならない。しかしながら、「浅嵌合」は、前述した通り、容器本体10側の第1係合部11と蓋体20側の下方係合部26との係合によってなされているため、少し力を入れるだけで乗り越えられるのであり、容易に行えることである。
【0014】
また、この包装用容器100においては、上記の「浅嵌合」と「深嵌合」とを行ったときに、蓋体20の天板部21の高さを、図1中に示した「h」分だけ変化させることができるようにしたものであり、「h」分だけ高い場合にはその下の補助物空間21aを十分なものとし、低くした場合には包装用容器100全体を小さくして、包装用容器100を掴み易くしたものである。
【0015】
この包装用容器100の具体的な使用方法を、収納物50としてカット野菜を、また補助物30としてドレシングを例に採って説明すると、まず、コンビニエンスストアへの配送センター等において、容器本体10内にカット野菜を詰め、容器本体10のフランジ部13上にトップシール60を貼る。このトップシール60上に必要な補助物30を置いてから、容器本体10に対して蓋体20を嵌合するのである。この場合の嵌合は、容器本体10側の第1係合部11に蓋体20側の下方係合部26を係合させる前述した「浅嵌合」である。なお、トップシール60上に補助物30を置かないこともあり、またトップシール60は必ずしも必要なものではない。
【0016】
このようにした包装用容器100を購入した消費者は、一旦蓋体20を外して補助物30を取り出し、この補助物30の内の好きな量をカット野菜上に振りかける。その後に、蓋体20を容器本体10に対して「深嵌合」させるのであるが、「深嵌合」後の蓋体20の補助物空間21aは、何も入っていない空間を形成するものである。このため、蓋体20で容器本体10の開口部を閉じた包装用容器100全体を振れば、カット野菜である収納物50は、図1の右半分にて示すように、容器本体10内と蓋体20の補助物空間21a内との全体に広がりながらかき混ぜられるのである。勿論、この包装用容器100を振っているときに、ドレッシングが零れ出るようがないことは前述した通りである。
【0017】
そこで、蓋体20を容器本体10から外し、中に入っていたフォーク等の補助物30を使用してカット野菜を食するのであるが、もし、ドレッシングの量が不足しているのであれば、残しておいたドレッシングを再度掛けて、上述した操作を行えばよいのである。
【0018】
なお、この請求項1の包装用容器100については勿論、後述する請求項2または請求項3の包装用容器100についても、その少なくとも第2係合部及びこれに係合される膨出部22の部分を、開口部に沿った全周に形成することがなされる。このようにするのは、「深嵌合」を開口部の全周にわたって行い、「浅嵌合」は部分的に行ってもよいものとしたものであり、より確実に液漏れを防止するものである。
【0019】
従って、この請求項1に係る包装用容器100は、蓋体20の天板部21の位置(高さ)の変更が可能となっているのであり、ドレッシングや塩等の調味料、あるいはフォークやスプーン等の飲食用具等の補助物30を収納し得るのであり、ドレッシングのような液状物を掛けて全体を振ったときでも液漏れのないものであり、それぞれの場合に応じて蓋体20の天板部21の位置調整を行えるものとなっているのである。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10側に嵌合される膨出部22を介してフランジ部24を形成するとともに、このフランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成し、
この垂下部23の上下両部分に、容器本体10の開口部外周に形成したフランジ部13の外側が係合されることになる上方係合部25及び下方係合部26をそれぞれ形成したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器100」
である。
【0021】
すなわち、この請求項2の包装用容器100は、フランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成している点は、上記請求項1のそれと同じであるが、この垂下部23の上下両部分に、容器本体10の開口部外周に形成したフランジ部13の外側が係合されることになる上方係合部25及び下方係合部26を、図5に示すようにそれぞれ形成したことが、上記請求項1のそれと異なっている点である。
【0022】
これらの上方係合部25及び下方係合部26は、例えば突条を等間隔に形成して構成されるものであり、各上方係合部25及び下方係合部26を構成している各突条の上下位置をそれぞれ同一位置に形成してもよく、あるいは互い違いとなるように形成してもよいものであるが、互い違いにするとアンダーカットを多く採ることができて、容易に形成できるものである。
【0023】
換言すれば、この請求項2の包装用容器100は、図6に示すように、容器本体10側のフランジ部13の外端に形成した外端係合部13aを、容器本体10側の下方係合部26に係合させることにより、「浅嵌合」を行い、図7に示すように、容器本体10側の外端係合部13aを下方係合部26より上に形成してある上方係合部25に係合させることにより、「深嵌合」を行えるようにしたものである。勿論、この「深嵌合」時には、容器本体10側のフランジ部13と蓋体20側のフランジ部24とは互いに密着し合っているため、液漏れを発生させるような隙間は存在していない。
【0024】
従って、この請求項2に係る包装用容器100も、蓋体20の天板部21の位置(高さ)の変更が可能となっているのであり、ドレッシングや塩等の調味料、あるいはフォークやスプーン等の飲食用具等の補助物30を収納し得るのであり、ドレッシングのような液状物を掛けて全体を振ったときでも液漏れのないものであり、それぞれの場合に応じて蓋体20の天板部21の位置調整を行えるものとなっているのである。
【0025】
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10のフランジ部13外周係合される係合部を有したフランジ部24を形成し、
蓋体20の天板部21とフランジ部24との間を、このフランジ部24上面から段々に高くなる蛇腹部40によって液密的に連結したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器100」
である。
【0026】
すなわち、この請求項3に係る包装用容器100は、販売時でも、ドレッシングを掛けた後のシェイク時でも、容器本体10に対する蓋体20の嵌合を同一位置で行い、液漏れを防止するためには、蛇腹部40を潰して蓋体20の天板部21を下げるようにしたものである。
【0027】
つまり、補助物30のための補助物空間21aを十分なものとするためには、図8中の実線にて示すように、蛇腹部40を潰さないでおくものであり、ドレッシングを掛けたカット野菜を当該包装用容器100中でかき混ぜる場合には、図8中の矢印にて示すように、天板部21を押し下げて蛇腹部40を潰すようにするのである。
【0028】
従って、この請求項3に係る包装用容器100は、蛇腹部40をそのままにするかこれを潰すかによって、蓋体20の天板部21の位置(高さ)の変更が可能となっているのであり、ドレッシングや塩等の調味料、あるいはフォークやスプーン等の飲食用具等の補助物の収納が十分できて、ドレッシングのような液状物を掛けて全体を振ったときでも液漏れのないものとなっているのである。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器100について説明すると、図1〜図4には、請求項1に係る包装用容器100が示してあり、この包装用容器100は、お菓子やカット野菜等の収納物50が収納される容器本体10と、この容器本体10の上方開口部に嵌合されて、塩やドレッシング、あるいはスプーンやフォーク等の補助物30を収納するための補助物空間21aを有した蓋体20とからなっている。本実施形態の容器本体10及び蓋体20は、合成樹脂を材料として形成したものであり、収納物50等の収納を行う前には、それぞれが、例えば図4に示した蓋体20のように、多数段積み(ネスティング)されるものである。
【0030】
本実施形態の容器本体10は、その上部に開口部を備えた所謂「深もの」として形成したものであり、その開口部の外周にフランジ部13を一体的に形成したものである。このフランジ部13は、水平な帯状のものとなって開口部の全周に位置しているものであり、このフランジ部13のさらに外周端には、図1に示したように、後述する蓋体20の垂下部23が係合(外嵌合)されることになる第1係合部11が形成してある。また、この容器本体10側のフランジ部13の内側には第2係合部12が形成してあり、この第2係合部12は、容器本体10の上端開口部より少し大径の部分を有していて、後述する蓋体20の膨出部22が内嵌合される部分となっている。
【0031】
蓋体20は、図2及び図3に示したように、天板部21を比較的大きく上方に持ち上げた形状のものとして形成することにより、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有したものであり、この天板部21の外周に、容器本体10側に内嵌合される膨出部22を形成し、この膨出部22のさらに外周に、容器本体10側のフランジ部13と略同じ水平な帯形状のフランジ部24を形成したものである。
【0032】
この蓋体20に形成した膨出部22の下部外周には、図3にて拡大して示したように、外側に膨出するアンダーカット部22aが形成してあり、このアンダーカット部22aには、図3中の仮想線にて示したように、容器本体10側の第2係合部12が係合されることになる。このアンダーカット部22aを有した膨出部22が、図1に示したように、容器本体10側の第2係合部12に係合されたとき、当該蓋体20を容器本体10に対して「深嵌合」することになるものである。勿論、この「深嵌合」時には、容器本体10側のフランジ部13と蓋体20側のフランジ部24とは互いに密着し合うことになるものである。
【0033】
そして、この容器本体10を構成しているフランジ部24のさらに外周には、膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23が形成してあり、本実施形態の膨出部22には、図2及び図3こ示したように、内方に膨出する下方係合部26が形成してある。この下方係合部26は、図1に示したように、これに容器本体10側の第1係合部11に係合されたとき、当該蓋体20を容器本体10に対して「浅嵌合」することになるものである。
【0034】
なお、各蓋体20には、図1〜図4に示したように、膨出部22の所定部分にブロッキング防止突起27が形成してあり、このブロッキング防止突起27は、多数の蓋体20を図4に示したように段積みしたときに、互いが嵌合し合わないようにするものである。
【0035】
さて、図5〜図7には、請求項2及び4に係る包装用容器100の一部が示してあるが、この包装用容器100は、フランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成している点は、上記図1〜図4に示した包装用容器100と同じであるが、この垂下部23の上下両部分に、容器本体10の開口部外周に形成したフランジ部13の外側が係合されることになる上方係合部25及び下方係合部26を、図5に示すようにそれぞれ形成したことが異なっている点である。
【0036】
この実施形態に係る包装用容器100は、図6に示すように、容器本体10側のフランジ部13の外端に外端係合部13aを形成しておき、この外端係合部13aに蓋体20側の下方係合部26を係合させることにより、蓋体20の容器本体10に対する「浅嵌合」を行うようにしたものであり、一方、図7に示すように、垂下部23の下方係合部26より上方となる部分に上方係合部25を形成しておき、この上方係合部25に容器本体10側の外端係合部13aを係合させることにより、蓋体20の容器本体10に対する「深嵌合」を行えるようにしたものである。勿論、この「深嵌合」時には、容器本体10側のフランジ部13と蓋体20側のフランジ部24とは互いに密着し合うことになるものである。
【0037】
さらに、図8には、請求項3に係る包装用容器100の一部が示してあるが、この包装用容器100は、収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなり、蓋体20の外周に、容器本体10のフランジ部13外周係合される係合部を有したフランジ部24を形成したものであることは、上記の実施形態の包装用容器100と同様であるが、蓋体20の天板部21とフランジ部24との間を、このフランジ部24上面から段々に高くなる蛇腹部40によって液密的に連結したことが異なる点である。
【0038】
つまり、この図8に示した包装用容器100は、蓋体20の容器本体10に対する嵌合位置を変えないで、蛇腹部40を構成している複数の段部41を図8中の仮想線にて示したように押し潰すことにより、天板部21の位置を変更可能にしたものである。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施形態にて例示したごとく、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に内嵌合または外嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10側に内嵌合される膨出部22を介してフランジ部24を形成するとともに、このフランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成し、
容器本体10の開口部外側に形成したフランジ部13の外周に蓋体20側の垂下部23が係合されることになる第1係合部11を形成するとともに、当該容器本体10のフランジ部13より下方内側に位置する部分に、蓋体20側の膨出部22が係合されることになる第2係合部12を形成したこと」
また、請求項2に係る発明においては、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10側に嵌合される膨出部22を介してフランジ部24を形成するとともに、このフランジ部24の外周に膨出部22の下端より下方に延出する垂下部23を形成し、
この垂下部23の上下両部分に、容器本体10の開口部外周に形成したフランジ部13の外側が係合されることになる上方係合部25及び下方係合部26をそれぞれ形成したこと」
そして、請求項3に係る発明においては、
「収納物50を収納する容器本体10と、その開口部に嵌合されるとともに、収納物50のための補助物30を収納できる補助物空間21aを有した蓋体20とからなる包装用容器100であって、
蓋体20の外周に、容器本体10のフランジ部13外周係合される係合部を有したフランジ部24を形成し、
蓋体20の天板部21とフランジ部24との間を、このフランジ部24上面から段々に高くなる蛇腹部40によって液密的に連結したこと」
にそれぞれその構成上の特徴があり、これにより、蓋体20の天板部21の位置を変更できるようにすることにより、ドレッシングや塩等の調味料、あるいはフォークやスプーン等の飲食用具等の補助物の収納が十分できて、ドレッシングのような液状物を掛けて全体を振ったときでも液漏れのない包装用容器100を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る包装用容器を示すもので、左半分で「浅嵌合」(外嵌合)した場合を、右半分で「深嵌合」(内嵌合)した場合を示す縦断面図である。
【図2】同包装用容器を構成する蓋体の拡大縦断面図である。
【図3】同蓋体の要部拡大断面図である。
【図4】同蓋体の複数を段積みした状態を示す部分断面図である。
【図5】請求項2に係る包装用容器を構成する蓋体の要部拡大縦断面図である。
【図6】同蓋体を容器本体に対して「浅嵌合」した状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】同蓋体を容器本体に対して「深嵌合」した状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】請求項3に係る包装用容器の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
100 包装用容器
10 容器本体
11 第1係合部
12 第2係合部
13 フランジ部
13a 外端係合部
20 蓋体
21 天板部
21a 補助物空間
22 膨出部
22a アンダーカット部
23 垂下部
24 フランジ部
25 上方係合部
26 下方係合部
27 ブロッキング防止突起
30 補助物
40 蛇腹部
41 段部
50 収納物
60 トップシール

Claims (3)

  1. 収納物を収納する容器本体と、その開口部に内嵌合または外嵌合されるとともに、前記収納物のための補助物を収納できる補助物空間を有した蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋体の外周に、前記容器本体側に内嵌合される膨出部を介してフランジ部を形成するとともに、このフランジ部の外周に前記膨出部の下端より下方に延出する垂下部を形成し、
    前記容器本体の開口部外側に形成したフランジ部の外周に前記蓋体側の垂下部が係合されることになる第1係合部を形成するとともに、当該容器本体のフランジ部より下方内側に位置する部分に、前記蓋体側の膨出部が係合されることになる第2係合部を形成したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器。
  2. 収納物を収納する容器本体と、その開口部に嵌合されるとともに、前記収納物のための補助物を収納できる補助物空間を有した蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋体の外周に、前記容器本体側に嵌合される膨出部を介してフランジ部を形成するとともに、このフランジ部の外周に前記膨出部の下端より下方に延出する垂下部を形成し、
    この垂下部の上下両部分に、前記容器本体の開口部外周に形成したフランジ部の外側が係合されることになる上方係合部及び下方係合部をそれぞれ形成したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器。
  3. 収納物を収納する容器本体と、その開口部に嵌合されるとともに、前記収納物のための補助物を収納できる補助物空間を有した蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋体の外周に、前記容器本体のフランジ部外周係合される係合部を有したフランジ部を形成し、
    前記蓋体の天板部と前記フランジ部との間を、このフランジ部上面から段々に高くなる蛇腹部によって液密的に連結したことを特徴とする蓋体の天板位置を変更可能にした包装用容器。
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