JP2014005049A - 食品用の容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器、例えば串を容器に保持するのに別途の部材を用いないようにして容器の製造コストの上昇を抑える。また、串を容器に保持する場合に、簡単にできるようにすること。更に、串を容器から取り出す場合に、一方の手で容器を持ち、他方の手だけで串を取り出すことができること。
【解決手段】容器本体1の上部に上下に2条のスリット11を切り込み形成する。串5の先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に挿通し、更に下のスリット11に挿通して先端部を内側に押す。これにより、串5を両スリット11にて容器本体1に保持させることができる。上下のスリット11の間の部分を保持片13とし、この保持片13の復帰力により串5が保持され、串5を任意の角度で傾斜させたり、串5を上下方向の任意の位置で保持させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、団子、田楽、ミニドーナツなどの串刺し食品をコップ状の容器に入れて、これらの串刺し食品を串にて刺して食するための食品用の容器に関するものである。
従来より、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れて、これらの串刺し食品を入れる容器の従来例として、例えば、下記に示す特許文献1、2が挙げられる。
実公平3−31745号公報 特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、コップ状の容器の底部に串の先端部を刺して串を固定するための固定部材を設け、また、容器の上部の内側に中央部に開口部を有するリング状部材を配設したものである。また、このリング状部材には上記開口部と連通する串の基部を嵌入固定するとともに、出し入れ自在とした嵌入口を設けている。
そして、串刺し食品を串に刺した状態で、前記リング状部材の開口部を介して容器内に入れ、串の先端部を前記固定部材に差し込むと共に、串の基部を前記嵌入口に保持させている。
また、上記特許文献2は、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に収容及び取り出すことができる開口面を有する仕切り若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成している。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないばらの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
しかしながら、上記特許文献1においては、串刺し食品を装着した状態で容器内に固定するようにしたものであり、本発明とは技術思想を異にしている。また、串を固定するのに、容器の底部に固定部材を設けると共に、串の基部を固定するためのリング状部材を設けており、そのため、容器の他に固定部材及びリング状部材の2つの部材を別途必要とするという問題がある。
また、前記リング状部材の形状も複雑となり、しかも、容器内に固定部材を設ける工程と、リング状部材を配設する工程とが必要となり、結果として容器の製造コストが非常に高くなるという問題を有している。
また、上記特許文献2では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器を置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献2においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要があり、そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
更には、串を入れるための収納袋を必要とし、その分製造コストが高くなるという問題もある。
一方、別部材を用いずに串を容器に単に置くようにした場合や、容器に切り込み線を入れて串を該切り込み線内に入れて該串を挟み込むようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献3、4が挙げられる。
特開2003−79503号公報 特開2002−160724号公報
上記特許文献3は、容器の本体の上縁部に複数の切り欠き部を設け、食材を食べた串を、2つの切り欠き部にわたって置くことで、串を容器に置くことができるようにしている。
また、上記特許文献4では、容器本体や蓋体に1本の切り込み線を設け、この切り込み線に串を押し込むことで、串を切り込み線内に挟み込むようにしたものである。
しかしながら、上記特許文献3においては、切り欠き部にて串を単に置くことが可能であるにすぎず、串を切り欠き部にて動かないように保持することができない。そのため、容器を持った場合などで、容器を傾けたり、逆さにした場合には、串が切り欠き部から脱落してしまうという問題を有している。
また、上記特許文献4においては、単なる1条の切り込み線のため、切り込み線に串を差し込んだ場合では、串の差し込み方向に関係なく一義的に決まってしまい、任意の上下方向の位置や任意に傾斜させた状態で串を保持することができないという問題を有している。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用の容器を提供するものである。
(1)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を容器に保持するのに別途の部材を用いないようにして容器の製造コストの上昇を抑えること。
(2)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を容器に保持するためのスリットを形成する場合に、廃棄物を作らないようにすること。
(3)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を容器に保持する場合に、簡単にできるようにすること。
(4)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を容器に対して任意の上下方向の位置や任意に傾斜させた状態で串などの食器を保持することができること。
(5)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を容器から取り出す場合に、すぐに取り出すことができ、しかも、一方の手で容器を持ち、他方の手だけで串などの食器を取り出すことができること。
(6)串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の先端部分は容器内に収納して衛生的に向上させること。
(7)容器の材料を紙材で構成した場合、スリットの内縁部分に紙材を露出させずに食材が紙材に直接接触しないようにして、衛生上、安心、安全性を持たせること。
(8)意匠的効果を付与して利用者に面白みを与えること。
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用の容器では、材料を紙製若しくは樹脂製としたコップ状の容器本体1の中に入っている食品を、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を使って食する食品用の容器であって、
前記容器本体1の側面に前記串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を該容器本体1の内部に挿通させるスリット11、抜きカス7が出ないように切り込み形成しし、
前記スリット11を、前記容器本体1の略周方向に形成すると共に、上下に2条形成し、
前記容器本体1の上下のスリット11、11に該容器本体1の上部の内側から前記串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の先端部分を内部へ挿通させて該食器を容器本体1に引き抜き自在に保持可能としていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用の容器では、前記スリット11の周方向の寸法は、該スリット11に挿通させる串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の数に応じて設定していることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用の容器では、前記容器本体1の外面に絵図21を描くと共に、該絵図21を貫通している串5の先端部分の串図22を描いていることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用の容器では、前記スリット11を形成する前記容器本体1が紙材とした場合、前記スリット11の両端に、該スリット11と連続して切り込んだ破れ防止部12を形成していることを特徴としている。
請求項5に記載の食品用の容器では、前記容器本体1の材料を紙材とした場合、前記スリット11の内縁15を含む内縁15側には、前記紙材が露出するのを防ぐ被覆部18を形成していることを特徴としている。
請求項6に記載の食品用の容器では、前記紙材をベース30とし、該ベース30の表面には前記紙材が外部に露出しないようにフィルム31にてコーティングされており、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、前記フィルム31のフィルム素材の樹脂を塗布して形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の食品用の容器では、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、撥水撥油剤を塗布ないし噴霧して形成されていることを特徴としている。
請求項8に記載の食品用の容器では、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を塗布して形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の食品用の容器によれば、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の中で、例えば串5の場合では、串5の尖っている先端を容器本体1の内側に位置させて、串5の先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に差し込む。次に、上下のスリット11間を例えば保持片13と称すると、串5の先端部が保持片13の外側に位置しているので、該串5の先端部を支点として串5を外側に傾けると、保持片13を内側に動かすことができる。そして、串5をそのまま下方に押すと開いた下側のスリット11を挿通させることができ、さらに串5を下方に押していき、串5の先端部が容器本体1の底板2に達した位置、あるいは底板2に達する前で串5から手を離すと串5は容器本体1に保持される。このように、串5を容器本体1に簡単に保持させることができる。
また、上下のスリット11の間の保持片13は元に戻ろうとする復帰力が働くことで、保持片13の外面にて串5が外方向に付勢される。そのため、串5は容器本体1の内面と保持片13の外面とで保持され、串5は容器本体1の内面にほぼ接触する形で位置することになる。
また、保持片13の外側への付勢力(復帰力)により串5が下方へ串5の自重による滑り落ちを防止することができる。そのため、串5は上下方向の任意の位置で容器本体1に保持でき、また、串5を任意の角度で傾斜させた状態でも、その状態で串5を容器本体1に保持させることができる。更には、串5を容器本体1に保持した状態で、特許文献3、4とは異なり、容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5は容器本体1から落下することはない。
また、串5を容器本体1に保持させた状態では、串5の先端部が容器本体1内に位置しているので、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的に向上させることができる。
更には、串5を使って容器本体1内の食品を食べる場合、従来例とは異なり、容器本体1を一旦どこかに置いておく必要がなく、一方の手で容器本体1を持ち、他方の手で串5の基部を持って上方へ引き抜くだけで、串5を簡単に容器本体1から引き抜くことができる。そして、串5の先端部を容器本体1内の食品に刺して食べるものであり、串5を使うため、指を汚すことなく食品を食べることができる。
また、抜きカス7が発生しないようにカッターなどで切り込んでスリット11を形成しているために、不要な廃棄物を発生させることはない。
請求項2に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の周方向の寸法は、該スリット11に挿通させる串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の数に応じて設定しているので、複数本の食器を容器本体1に容易に保持させることができる。
請求項3に記載の食品用の容器によれば、前記容器本体1の外面に絵図21を描くと共に、該絵図21を貫通している串5の先端部分の串図22を描いていることで、一見すると串5がハート型の絵図21を貫通してように見えて、利用者に面白みやインパクトを与えることができる。
請求項4に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11を形成する前記容器本体1が紙材とした場合、前記スリット11の両端に、該スリット11と連続して切り込んだ破れ防止部12を形成しているので、破れ防止部12の部分で保持片13を内側に動かしても力が吸収され、スリット11の縁部から紙材が破れるのを防止することができる。
請求項5に記載の食品用の容器によれば、前記容器本体1の材料を紙材とした場合、前記スリット11の内縁15を含む内縁15側には、前記紙材が露出するのを防ぐ被覆部18を形成しているので、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項6に記載の食品用の容器によれば、前記紙材をベース30とし、該ベース30の表面には前記紙材が外部に露出しないようにフィルム31にてコーティングされており、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、前記フィルム31のフィルム素材の樹脂を塗布して形成されていることで、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項7に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、撥水撥油剤を塗布ないし噴霧して形成されていることで、撥水撥油剤により、スリット11の内縁15側に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項8に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を塗布して形成されていることで、食品用薬品により、スリット11の内縁15側に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
本発明の実施の形態における容器本体の平面図である。 本発明の実施の形態における容器本体の正面から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体の底面図である。 本発明の実施の形態に用いる串の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における串を容器本体に保持した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における串を容器本体に保持した状態を示す図である。 (a)は打ち抜いてスリットを形成した場合の説明図であり、(b)は打ち抜いた生じる抜きカスの斜視図である。 本発明の実施の形態における2本の串を容器本体に保持した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における容器本体の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリット部分の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリット部分に被覆部を形成した場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリットの両端に破れ防止部を設けた場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリットの両端に破れ防止部を設けた場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面に絵図を書いた場合の斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体に串を保持させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面に絵図を書いた場合の斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体に2本の串を保持させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるスリットの横方向の位置をずらせた場合の容器本体の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるスリットを周方向に複数形成した場合の容器本体の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるスリットを斜めに形成した場合の容器本体の正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本発明の容器本体1を示し、図1は容器本体1の平面図を、図2は容器本体1の正面から見た斜視図を、図3は容器本体1の側面から見た斜視図を、図4は容器本体1の底面図をそれぞれ示している。
容器本体1は、紙製や樹脂製のコップであり、底面は閉塞され上部は開口されていて、一般に市販されている容器である。容器本体1の大きさは特に限定されないが、片手で持ちやすい大きさである。容器本体1の形状は、図示の略円筒状のものに限らず、四角筒状や多角筒状でも良く、容器本体1の形状としては、コップとして利用可能な形状であれば良い。
この容器本体1の材料を紙製とした場合、容器本体1は、ベースの材料が紙材からなり、該紙材の表面にラミネートフィルム素材にてコーティングされていて、ベースの紙材が露出するのを防止している。そして、食材が紙材に直接接触するのを防いでいる。
図1〜図4において、容器本体1は、円形の底板2と、筒状部3とで構成されており、筒状部3の上部の両側には上下方向に少し間隔をあけてスリット11が筒状部3の周方向に2条切り込み形成されている。なお、このスリット11を切り込み形成する場合には、後述するように廃棄物、所謂抜きカスが出ないようにしている。
図5は串5を示しており、材料としては、竹串、木串であり、串5の長さは容器本体1の縦方向の寸法より大きいものを用いるようにしている。図6は容器本体1に串5を保持した状態を示している。
串5を容器本体1に保持させる手法は以下の通りである。すなわち、串5の尖っている先端を容器本体1の内側に位置させて、串5の先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に差し込む。ここで、上下のスリット11の間に位置する部分を保持片13とする。
次に、串5の先端部が保持片13の外側に位置しているので、該串5の先端部分を支点として串5を外側に傾けると、保持片13を内側に動かすことができる。そして、串5をそのまま下方に押すと開いた下側のスリット11を挿通させることができ、さらに串5を下方に押していき、串5の先端部が容器本体1の底板2に達した位置、あるいは底板2に達する前で串5から手を離すと串5は容器本体1に保持される。このように、串5を容器本体1に簡単に保持させることができる。
図6及び図7は串5を容器本体1に保持した状態を示し、上下のスリット11の間の保持片13は元に戻ろうとする復帰力が働くことで、保持片13の外面にて串5が外方向に付勢される。そのため、串5は容器本体1の筒状部3の内面と保持片13の外面とで保持され、図7に示すように、串5は容器本体1の内面にほぼ接触する形で位置することになる。
また、保持片13の外側への付勢力により串5が下方へ串5の自重による滑り落ちを防止することができる。そのため、串5は上下方向の任意の位置で容器本体1に保持でき、また、串5を図6に示すように少し傾けてもその状態を維持させることができる。更には、串5を容器本体1に保持した状態で、特許文献3、4とは異なり、容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5は容器本体1から落下することはない。
このように本実施形態では、上下に2条のスリット11を形成していることで、特許文献1、2とは異なり、別途の部材を必要とせず、串5を容器本体1に保持させることができ、しかも、串5を任意の角度で傾斜させた状態や、上下方向の任意の位置で保持させることができる。また、串5をスリット11間にて保持させた状態で容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5が容器本体1から脱落することもない。
更には、串5を保持させるのに別途の部材を必要とせず、単に2条のスリット11を切り込み形成しているだけなので、製造コストの上昇を抑えることができる。また、串5を容器本体1に保持させた状態では、串5の先端部が容器本体1内に位置しているので、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的に向上させることができる。
ところで、図8(a)はスリット11を形成するために、少しの幅を持たせて打ち抜いてスリット11を形成したものであり、この場合、スリット11の部分が図8(b)に示すように、打ち抜いた部分である抜きカス7が廃棄物として生じてしまうことになる。
しかし、本発明では、抜きカス7が発生しないようにカッターなどで切り込んでスリット11を形成しているために、不要な廃棄物を発生させることはない。
なお、容器本体1内に入れる串刺し食品としては、例えば、団子、から揚げ、ミニドーナツ、おでん、田楽、酒のつまみ等であり、これらの串刺し食品を容器本体1内に入れる場合、串5は図7に示すように、容器本体1の内面に沿って保持されているので、串5が邪魔になることはない。そのため、容器本体1へ串刺し食品を入れる作業の効率化を図ることができる。また、容器本体1内に食材を入れずに串5を容器本体1に保持した状態で、容器本体1を重ね合わせることができる。
更には、串5を使って容器本体1内の食品を食べる場合、従来例とは異なり、容器本体1を一旦どこかに置いておく必要がなく、一方の手で容器本体1を持ち、他方の手で串5の基部を持って上方へ引き抜くだけで、串5を簡単に容器本体1から引き抜くことができる。そして、串5の先端部を容器本体1内の食品に刺して食べるものであり、串5を使うため、指を汚すことなく食品を食べることができる。
また、食べている途中で串5を置きたい場合、つまり、串5を再度容器本体1に保持する場合でもスリット11を挿通させるだけで、容易に容器本体1に串5を再度保持させることができる。
なお、容器本体1の両側にもそれぞれ串5を保持させることができ、カップルがそれぞれの串5を使い分けることもできる。
また、串5を容器本体1に保持した状態では、口にする串5の先端部は容器本体1内に位置していることで、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的にも向上させることができる。
なお、容器本体1を製造する場合、筒状部3が流れるラインにおいて予めスリット11を切り込み形成しておくことで、従来の製造方法で本発明の容器本体1を容易に製造することができ、容器本体1の製造コストの上昇を抑えることができる。
ところで、スリット11の横方向の寸法は、1本の串5が挿通可能な寸法であればよく、特に長さは限定されるものではない。例えば、スリット11の横方向の寸法は、10mm〜15mmとしている。この寸法では、串5を1本、あるいは2本は保持可能である。
また、図9はスリット11の横方向の寸法を図6の場合よりも長くした場合であり、串5を2本あるいは3本保持できるようにしたものである。もちろん1本の串5も保持できることは言うまでもない。このように、保持させる串5の本数によりスリット11の長さを適宜設定することができる。
なお、本実施形態では、上下一対のスリット11を容器本体1の両側にそれぞれ形成していたが、片側のみに上下一対のスリット11を形成するようにしても良い。
ところで、上記容器本体1の材料を紙材とした場合、容器本体1の要部拡大断面図を図10に示す。容器本体1は、紙材からなるベース30と、このベース30の両面の全面にわたって貼合しているラミネートフィルム31にて構成されている。紙材からなるベース30の両面にラミネートフィルム31を貼合しているのは、以下の理由からである。
すなわち、紙コップの材料である紙が生産される際の工程で塩素系の強力な薬品を使用しているために、紙材が外部に露出しないようにラミネートフィルムをコーティングし、このラミネートフィルムにより、コップ内に入れた飲料水や食材が紙材に直接接触して塩素系の強力な薬品が飲料水に溶けたり、食材に付着しないようにして、衛生を担保するためである。
そして、スリット11を形成すべく、コップ状の容器本体1を形成する前の段階で、平板状の状態で鋭利なカッターなどで切り込んでスリット11を形成すると、図11に示すように、該スリット11の内縁15(内周面)に材料であるベース30の紙材が露出することになる。
ベース30の紙材が露出すると、串5の先端部分がベース30に接触したり、容器本体1内の食材がベース30に接触する恐れが出てきて、衛生を担保することができなくなる恐れが生じる。なお、容器本体1の材料を合成樹脂製とした場合には、かかる不具合は発生しない。
そこで、容器本体1の材料を紙材とした紙コップとした場合では、以下のようにしている。すなわち、図12に示すように、2条のスリット11の全体を覆うように、紙コップの紙の表面にコーティングするのと同等のラミネートフィルム31のラミネートフィルム素材を溶融させた状態で内縁15の部分に染み込むように塗布するようにしている。この部分を被覆部18としている。
なお、溶融させたラミネートフィルム素材の軟化・溶融させた樹脂を染み込ませたローラや刷毛などで容易に被覆部18を形成することができる。
このように、容器本体1の材料を紙材とした場合、串5が挿通されるスリット11の内縁15にラミネートフィルム素材の樹脂を塗布することで、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
また、スリット11を形成した場合にベース30の紙材が露出するのを防ぐ手段として、上記ラミネートフィルム素材に限られるものではない。例えば、フッ素系の撥水撥油剤を用いて、該撥水撥油剤を塗布(コーティング)したり、スプレー状にて噴霧してスリット11の内縁15や該内縁15の周囲に被覆部18を形成して、ベース30が露出するのを防ぐことができる。
これにより、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
なお、上記撥水撥油剤としては、例えば、ダイキン工業株式会社の商品名「ユニダイン」が好適例である。
また、ラミネートフィルム素材の樹脂や、撥水撥油剤以外では、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を用いて、形成した後のスリット11の内縁15や内縁15を含むその周辺に、該食品用薬品を塗布して被覆部18を形成するようにしても良い。
これにより、被覆部18にて紙材が露出するのを防止することができ、紙材に串5や食材が接触するのを防ぎ、衛生を担保することができるものである。すなわち、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
図13及び図14は上記スリット11の両端に連続して切り込みを形成したものであり、この切り込み部分を容器本体1の筒状部3が破れるのを防止する破れ防止部12としている。図13では、スリット11の両端にそれぞれ形成した破れ防止部12は、形状を略円弧状に形成し、図14では、スリット11の両端にアール部分を介して直線状に破れ防止部12を形成した場合である。
ここで、容器本体1の材料を紙製とした場合、破れ防止部12を形成せずに、スリット11のみとした場合は、串5の先端部で保持片13を内側に動かした際に、スリット11の縁部から紙材が破れる恐れがある。
しかし、スリット11の両端に破れ防止部12を形成していることで、破れ防止部12の部分で保持片13を内側に動かしても力が吸収され、スリット11の縁部から紙材が破れるのを防止することができる。
次に、意匠的効果を狙った実施形態について説明する。本実施形態では、図15に示すように、容器本体1の側面に絵図21を描き、この絵図21を貫通するように串の先端部分の串図22を容器本体1の側面に描いている。図15では、串図22には着色していないが、実際に使用する串5の色と同色の色を着色しておく。
図15に示す容器本体1に、図16に示すように、串5を先の実施形態と同様に該串5の先端部を容器本体1内に位置するように保持し、且つ串図22の傾きと同じ傾きで串5を傾斜させることで、一見すると串5がハート型の絵図21を貫通してように見えて、利用者に面白みやインパクトを与えることができる。
なお、絵図21の例としてハートを描いているが、どのような絵柄を描いても良いものである。
図17及び図18は、スリット11の横方向の寸法を長くして2本の串5が保持できる場合の実施形態である。
図19は上下のスリット11の位置を横方向にずらせた場合であり、図20は、容器本体1の上部に周方向に上下2条のスリット11を複数形成した場合である。また、図21は、スリット11を少し斜めに形成した場合を示している。図19〜図21に示す場合も先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、図19〜図21において、図15〜図18に示す絵図21や串図22を描いていないが、絵図21及び串図22を描く場合も当然に含まれるものである。
なお、先の実施形態では、容器本体1に保持するものとして、串5を例にして説明したが、これに限られるものではない。例えば、フォーク、スプーンなどの食器の場合においても本発明を適用することができる。
しかし、金属製のフォーク、スプーンは重く、また、幅や厚みがあるので、本発明の容器本体1には保持することができない。そこで、本発明では、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンであり、特にプラスティックからなり、軽くで簡易なフォークやスプーンの場合が好適例である。
1 容器本体
2 底板
3 筒状部
5 串
7 抜きカス
11 スリット
12 破れ防止部
13 保持片
15 内縁
18 被覆部
21 絵図
22 串図
30 ベース
31 ラミネートフィルム
本発明は、鶏肉、豚肉、牛肉などの唐揚げ物、団子、田楽、ミニドーナツなどの串刺し食品をコップ状の容器に入れて、これらの串刺し食品を串にて刺して食するための食品用の容器に関するものである。
従来より、焼き鳥、つくね、団子などの串刺し食品を容器に入れて、これらの串刺し食品を入れる容器の従来例として、例えば、下記に示す特許文献1、2が挙げられる。
実公平3−31745号公報 特開2000−33948号公報
上記特許文献1は、コップ状の容器の底部に串の先端部を刺して串を固定するための固定部材を設け、また、容器の上部の内側に中央部に開口部を有するリング状部材を配設したものである。また、このリング状部材には上記開口部と連通する串の基部を嵌入固定するとともに、出し入れ自在とした嵌入口を設けている。
そして、串刺し食品を串に刺した状態で、前記リング状部材の開口部を介して容器内に入れ、串の先端部を前記固定部材に差し込むと共に、串の基部を前記嵌入口に保持させている。
また、上記特許文献2は、つくね、焼き鳥、団子等の塊状の食品を縦方向に3〜4個程度を収容することができる高さを有する筒状容器若しくは箱状容器とし、該容器内に前記塊状の食品を上から容易に収容及び取り出すことができる開口面を有する仕切り若しくは仕切り筒を係着し、複数の仕切り区分を構成している。
また、各仕切り区分内には前記塊状の食品を串に刺さないばらの状態で縦方向に3〜4個程度を収容するようにしている。また、前記塊状の食品を串刺しするための串を別途収納袋に入れ、この串を入れた収納袋を容器の本体の一部に添付しているものである。
しかしながら、上記特許文献1においては、串刺し食品を装着した状態で容器内に固定するようにしたものであり、本発明とは技術思想を異にしている。また、串を固定するのに、容器の底部に固定部材を設けると共に、串の基部を固定するためのリング状部材を設けており、そのため、容器の他に固定部材及びリング状部材の2つの部材を別途必要とするという問題がある。
また、前記リング状部材の形状も複雑となり、しかも、容器内に固定部材を設ける工程と、リング状部材を配設する工程とが必要となり、結果として容器の製造コストが非常に高くなるという問題を有している。
また、上記特許文献2では、収納袋内に串を入れておき、該収納袋を容器の外側面に係着しているために、串を使って容器内の串刺し食品を食べようとした場合、先ず、一方の手で容器を掴み、他方の手で収納袋を容器から取り外し、さらに、容器を置いて両方の手で収納袋を破いて収納袋から串を取り出して、やっと串刺し食品を食べることができる。
そのため、この特許文献2においては、串刺し食品を串を使って食べる場合に、串をすぐに取り出すことができず、利用者にイライラ感を与えてしまうことになる。また、収納袋から串を取り出す場合、両手で収納袋を破って串を取り出さなければならず、容器を一度どこかに置く必要があり、そのため、歩きながら串を取り出して串刺し食品を食べることが非常に困難であるという問題を有している。
更には、串を入れるための収納袋を必要とし、その分製造コストが高くなるという問題もある。
一方、別部材を用いずに串を容器に単に置くようにした場合や、容器に切り込み線を入れて串を該切り込み線内に入れて該串を挟み込むようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献3、4が挙げられる。
特開2003−79503号公報 特開2002−160724号公報
上記特許文献3は、容器の本体の上縁部に複数の切り欠き部を設け、食材を食べた串を、2つの切り欠き部にわたって置くことで、串を容器に置くことができるようにしている。
また、上記特許文献4では、容器本体や蓋体に1本の切り込み線を設け、この切り込み線に串を押し込むことで、串を切り込み線内に挟み込むようにしたものである。
しかしながら、上記特許文献3においては、切り欠き部にて串を単に置くことが可能であるにすぎず、串を切り欠き部にて動かないように保持することができない。そのため、容器を持った場合などで、容器を傾けたり、逆さにした場合には、串が切り欠き部から脱落してしまうという問題を有している。
また、上記特許文献4においては、単なる1条の切り込み線のため、切り込み線に串を差し込んだ場合では、串の差し込み方向に関係なく一義的に決まってしまい、任意の上下方向の位置や任意に傾斜させた状態で串を保持することができないという問題を有している。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った食品用の容器を提供するものである。
(1)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを容器に保持するのに別途の部材を用いないようにして容器の製造コストの上昇を抑えること。
(2)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを容器に保持するためのスリットを形成する場合に、廃棄物を作らないようにすること。
(3)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを容器に保持する場合に、簡単にできるようにすること。
(4)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを容器に対して任意の上下方向の位置や任意に傾斜させた状態で串または簡易フォークを保持することができること。
(5)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを容器から取り出す場合に、すぐに取り出すことができ、しかも、一方の手で容器を持ち、他方の手だけで串または簡易フォークを取り出すことができること。
(6)串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークの先端部分は容器内に収納して衛生的に向上させること。
(7)容器の材料を紙材で構成した場合、スリットの内縁部分に紙材を露出させずに食材が紙材に直接接触しないようにして、衛生上、安心、安全性を持たせること。
(8)意匠的効果を付与して利用者に面白みを与えること。
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用の容器では、材料を紙製若しくは樹脂製としたコップ状の容器本体1の中に入っている食品を、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを使って食する食品用の容器であって、
前記容器本体1は、略円筒状であって、下部に至るほど細径であり、
前記容器本体1の側面に串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークを該容器本体1の内部に挿通させるスリット11を、抜きカス7が出ないように切り込み形成し、
前記スリット11を、前記容器本体1の略周方向に形成すると共に、上下に2条形成し、前記上下のスリット11、11の間に位置する部分を保持片13とし、
前記串5または簡易フォークの尖っている先端を前記容器本体1の内側に位置させて、串5または簡易フォークの先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に差し込み、容器本体1の外側に位置している串5または簡易フォークの先端部分を支点として該串5または簡易フォークを外側に傾けることで前記保持片13を内側に動かし、該串5または簡易フォークを下方に押して下側のスリット11に挿通し、前記保持片13の復帰力により外方向に付勢される該保持片13の外面と前記容器本体1の内面とで該串5または簡易フォークを容器本体1に引き抜き自在に保持可能としていることを特徴としている。
請求項2に記載の食品用の容器では、前記スリット11の周方向の寸法は、該スリット11に挿通させる串または簡易フォークの数に応じて設定していることを特徴としている。
請求項3に記載の食品用の容器では、前記容器本体1の外面に絵図21を描くと共に、該絵図21を貫通している串5の先端部分の串図22を描いていることを特徴としている。
請求項4に記載の食品用の容器では、前記スリット11を形成する前記容器本体1が紙材とした場合、前記スリット11の両端に、該スリット11と連続して切り込んだ破れ防止部12を形成していることを特徴としている。
請求項5に記載の食品用の容器では、前記容器本体1の材料を紙材とした場合、前記スリット11の内縁15を含む内縁15側には、前記紙材が露出するのを防ぐ被覆部18を形成していることを特徴としている。
請求項6に記載の食品用の容器では、前記紙材をベース30とし、該ベース30の表面には前記紙材が外部に露出しないようにフィルム31にてコーティングされており、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、前記フィルム31のフィルム素材の樹脂を塗布して形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の食品用の容器では、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、撥水撥油剤を塗布ないし噴霧して形成されていることを特徴としている。
請求項8に記載の食品用の容器では、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を塗布して形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の食品用の容器によれば、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークの中で、例えば串5の場合では、串5の尖っている先端を容器本体1の内側に位置させて、串5の先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に差し込む。次に、上下のスリット11間を例えば保持片13と称すると、串5の先端部が保持片13の外側に位置しているので、該串5の先端部を支点として串5を外側に傾けると、保持片13を内側に動かすことができる。そして、串5をそのまま下方に押すと開いた下側のスリット11を挿通させることができ、さらに串5を下方に押していき、串5の先端部が容器本体1の底板2に達した位置、あるいは底板2に達する前で串5から手を離すと串5は容器本体1に保持される。このように、串5を容器本体1に簡単に保持させることができる。
また、上下のスリット11の間の保持片13は元に戻ろうとする復帰力が働くことで、保持片13の外面にて串5が外方向に付勢される。そのため、串5は容器本体1の内面と保持片13の外面とで保持され、串5は容器本体1の内面にほぼ接触する形で位置することになる。
また、保持片13の外側への付勢力(復帰力)により串5が下方へ串5の自重による滑り落ちを防止することができる。そのため、串5は上下方向の任意の位置で容器本体1に保持でき、また、串5を任意の角度で傾斜させた状態でも、その状態で串5を容器本体1に保持させることができる。更には、串5を容器本体1に保持した状態で、特許文献3、4とは異なり、容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5は容器本体1から落下することはない。
更には、串5を保持させるのに別途の部材を必要とせず、単に2条のスリット11を形成しているだけなので、製造コストの上昇を抑えることができる。また、串5を容器本体1に保持させた状態では、串5の先端部が容器本体1内に位置しているので、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的に向上させることができる。
また、容器本体1内に食材を入れずに串5を容器本体1に保持した状態で、容器本体1を重ね合わせることができる。
更には、串5を使って容器本体1内の食品を食べる場合、従来例とは異なり、容器本体1を一旦どこかに置いておく必要がなく、一方の手で容器本体1を持ち、他方の手で串5の基部を持って上方へ引き抜くだけで、串5を簡単に容器本体1から引き抜くことができる。そして、串5の先端部を容器本体1内の食品に刺して食べるものであり、串5を使うため、指を汚すことなく食品を食べることができる。
また、抜きカス7が発生しないようにカッターなどで切り込んでスリット11を形成しているために、不要な廃棄物を発生させることはない。
請求項2に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の周方向の寸法は、該スリット11に挿通させる串または簡易フォークの数に応じて設定しているので、複数本の串または簡易フォークを容器本体1に容易に保持させることができる。
請求項3に記載の食品用の容器によれば、前記容器本体1の外面に絵図21を描くと共に、該絵図21を貫通している串5の先端部分の串図22を描いていることで、一見すると串5がハート型の絵図21を貫通してように見えて、利用者に面白みやインパクトを与えることができる。
請求項4に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11を形成する前記容器本体1が紙材とした場合、前記スリット11の両端に、該スリット11と連続して切り込んだ破れ防止部12を形成しているので、破れ防止部12の部分で保持片13を内側に動かしても力が吸収され、スリット11の縁部から紙材が破れるのを防止することができる。
請求項5に記載の食品用の容器によれば、前記容器本体1の材料を紙材とした場合、前記スリット11の内縁15を含む内縁15側には、前記紙材が露出するのを防ぐ被覆部18を形成しているので、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項6に記載の食品用の容器によれば、前記紙材をベース30とし、該ベース30の表面には前記紙材が外部に露出しないようにフィルム31にてコーティングされており、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、前記フィルム31のフィルム素材の樹脂を塗布して形成されていることで、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項7に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、撥水撥油剤を塗布ないし噴霧して形成されていることで、撥水撥油剤により、スリット11の内縁15側に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
請求項8に記載の食品用の容器によれば、前記スリット11の内縁15側に形成した被覆部18は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を塗布して形成されていることで、食品用薬品により、スリット11の内縁15側に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串または細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク、例えば、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
本発明の実施の形態における容器本体の平面図である。 本発明の実施の形態における容器本体の正面から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体の底面図である。 本発明の実施の形態に用いる串の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における串を容器本体に保持した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における串を容器本体に保持した状態を示す図である。 (a)は打ち抜いてスリットを形成した場合の説明図であり、(b)は打ち抜いた生じる抜きカスの斜視図である。 本発明の実施の形態における2本の串を容器本体に保持した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における容器本体の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリット部分の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリット部分に被覆部を形成した場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリットの両端に破れ防止部を設けた場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体のスリットの両端に破れ防止部を設けた場合の説明図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面に絵図を書いた場合の斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体に串を保持させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態における容器本体の側面に絵図を書いた場合の斜視図である。 本発明の実施の形態における容器本体に2本の串を保持させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるスリットの横方向の位置をずらせた場合の容器本体の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるスリットを周方向に複数形成した場合の容器本体の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるスリットを斜めに形成した場合の容器本体の正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本発明の容器本体1を示し、図1は容器本体1の平面図を、図2は容器本体1の正面から見た斜視図を、図3は容器本体1の側面から見た斜視図を、図4は容器本体1の底面図をそれぞれ示している。
容器本体1は、紙製や樹脂製のコップであり、底面は閉塞され上部は開口されていて、一般に市販されている容器である。容器本体1の大きさは特に限定されないが、片手で持ちやすい大きさである。容器本体1の形状は、図示の略円筒状のものに限らず、四角筒状や多角筒状でも良く、容器本体1の形状としては、コップとして利用可能な形状であれば良い。
この容器本体1の材料を紙製とした場合、容器本体1は、ベースの材料が紙材からなり、該紙材の表面にラミネートフィルム素材にてコーティングされていて、ベースの紙材が露出するのを防止している。そして、食材が紙材に直接接触するのを防いでいる。
図1〜図4において、容器本体1は、円形の底板2と、筒状部3とで構成されており、筒状部3の上部の両側には上下方向に少し間隔をあけてスリット11が筒状部3の周方向に2条切り込み形成されている。なお、このスリット11を切り込み形成する場合には、後述するように廃棄物、所謂抜きカスが出ないようにしている。
図5は串5を示しており、材料としては、竹串、木串であり、串5の長さは容器本体1の縦方向の寸法より大きいものを用いるようにしている。図6は容器本体1に串5を保持した状態を示している。
串5を容器本体1に保持させる手法は以下の通りである。すなわち、串5の尖っている先端を容器本体1の内側に位置させて、串5の先端部を容器本体1の内側から上のスリット11に差し込む。ここで、上下のスリット11の間に位置する部分を保持片13とする。
次に、串5の先端部が保持片13の外側に位置しているので、該串5の先端部分を支点として串5を外側に傾けると、保持片13を内側に動かすことができる。そして、串5をそのまま下方に押すと開いた下側のスリット11挿通させることができ、さらに串5を下方に押していき、串5の先端部が容器本体1の底板2に達した位置、あるいは底板2に達する前で串5から手を離すと串5は容器本体1に保持される。このように、串5を容器本体1に簡単に保持させることができる。
図6及び図7は串5を容器本体1に保持した状態を示し、上下のスリット11の間の保持片13は元に戻ろうとする復帰力が働くことで、保持片13の外面にて串5が外方向に付勢される。そのため、串5は容器本体1の筒状部3の内面と保持片13の外面とで保持され、図7に示すように、串5は容器本体1の内面にほぼ接触する形で位置することになる。
また、保持片13の外側への付勢力により串5が下方へ串5の自重による滑り落ちを防止することができる。そのため、串5は上下方向の任意の位置で容器本体1に保持でき、また、串5を図6に示すように少し傾けてもその状態を維持させることができる。更には、串5を容器本体1に保持した状態で、特許文献3、4とは異なり、容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5は容器本体1から落下することはない。
このように本実施形態では、上下に2条のスリット11を形成していることで、特許文献1、2とは異なり、別途の部材を必要とせず、串5を容器本体1に保持させることができ、しかも、串5を任意の角度で傾斜させた状態や、上下方向の任意の位置で保持させることができる。また、串5をスリット11間にて保持させた状態で容器本体1を傾けたり、逆さにしても串5が容器本体1から脱落することもない。
更には、串5を保持させるのに別途の部材を必要とせず、単に2条のスリット11を切り込み形成しているだけなので、製造コストの上昇を抑えることができる。また、串5を容器本体1に保持させた状態では、串5の先端部が容器本体1内に位置しているので、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的に向上させることができる。
ところで、図8(a)はスリット11を形成するために、少しの幅を持たせて打ち抜いてスリット11を形成したものであり、この場合、スリット11の部分が図8(b)に示すように、打ち抜いた部分である抜きカス7が廃棄物として生じてしまうことになる。
しかし、本発明では、抜きカス7が発生しないようにカッターなどで切り込んでスリット11を形成しているために、不要な廃棄物を発生させることはない。
なお、容器本体1内に入れる串刺し食品としては、例えば、団子、から揚げ、ミニドーナツ、おでん、田楽、酒のつまみ等であり、これらの串刺し食品を容器本体1内に入れる場合、串5は図7に示すように、容器本体1の内面に沿って保持されているので、串5が邪魔になることはない。そのため、容器本体1へ串刺し食品を入れる作業の効率化を図ることができる。また、容器本体1内に食材を入れずに串5を容器本体1に保持した状態で、容器本体1を重ね合わせることができる。
更には、串5を使って容器本体1内の食品を食べる場合、従来例とは異なり、容器本体1を一旦どこかに置いておく必要がなく、一方の手で容器本体1を持ち、他方の手で串5の基部を持って上方へ引き抜くだけで、串5を簡単に容器本体1から引き抜くことができる。そして、串5の先端部を容器本体1内の食品に刺して食べるものであり、串5を使うため、指を汚すことなく食品を食べることができる。
また、食べている途中で串5を置きたい場合、つまり、串5を再度容器本体1に保持する場合でもスリット11挿通させるだけで、容易に容器本体1に串5を再度保持させることができる。
なお、容器本体1の両側にもそれぞれ串5を保持させることができ、カップルがそれぞれの串5を使い分けることもできる。
また、串5を容器本体1に保持した状態では、口にする串5の先端部は容器本体1内に位置していることで、販売者の手が串5の先端部に触れるのを防止でき、衛生的にも向上させることができる。
なお、容器本体1を製造する場合、筒状部3が流れるラインにおいて予めスリット11を切り込み形成しておくことで、従来の製造方法で本発明の容器本体1を容易に製造することができ、容器本体1の製造コストの上昇を抑えることができる。
ところで、スリット11の横方向の寸法は、1本の串5が挿通可能な寸法であればよく、特に長さは限定されるものではない。例えば、スリット11の横方向の寸法は、10mm〜15mmとしている。この寸法では、串5を1本、あるいは2本は保持可能である。
また、図9はスリット11の横方向の寸法を図6の場合よりも長くした場合であり、串5を2本あるいは3本保持できるようにしたものである。もちろん1本の串5も保持できることは言うまでもない。このように、保持させる串5の本数によりスリット11の長さを適宜設定することができる。
なお、本実施形態では、上下一対のスリット11を容器本体1の両側にそれぞれ形成していたが、片側のみに上下一対のスリット11を形成するようにしても良い。
ところで、上記容器本体1の材料を紙材とした場合、容器本体1の要部拡大断面図を図10に示す。容器本体1は、紙材からなるベース30と、このベース30の両面の全面にわたって貼合しているラミネートフィルム31にて構成されている。紙材からなるベース30の両面にラミネートフィルム31を貼合しているのは、以下の理由からである。
すなわち、紙コップの材料である紙が生産される際の工程で塩素系の強力な薬品を使用しているために、紙材が外部に露出しないようにラミネートフィルムをコーティングし、このラミネートフィルムにより、コップ内に入れた飲料水や食材が紙材に直接接触して塩素系の強力な薬品が飲料水に溶けたり、食材に付着しないようにして、衛生を担保するためである。
そして、スリット11を形成すべく、コップ状の容器本体1を形成する前の段階で、平板状の状態で鋭利なカッターなどで切り込んでスリット11を形成すると、図11に示すように、該スリット11の内縁15(内周面)に材料であるベース30の紙材が露出することになる。
ベース30の紙材が露出すると、串5の先端部分がベース30に接触したり、容器本体1内の食材がベース30に接触する恐れが出てきて、衛生を担保することができなくなる恐れが生じる。なお、容器本体1の材料を合成樹脂製とした場合には、かかる不具合は発生しない。
そこで、容器本体1の材料を紙材とした紙コップとした場合では、以下のようにしている。すなわち、図12に示すように、2条のスリット11の全体を覆うように、紙コップの紙の表面にコーティングするのと同等のラミネートフィルム31のラミネートフィルム素材を溶融させた状態で内縁15の部分に染み込むように塗布するようにしている。この部分を被覆部18としている。
なお、溶融させたラミネートフィルム素材の軟化・溶融させた樹脂を染み込ませたローラや刷毛などで容易に被覆部18を形成することができる。
このように、容器本体1の材料を紙材とした場合、串5が挿通されるスリット11の内縁15にラミネートフィルム素材の樹脂を塗布することで、スリット11の内縁15に材料である紙材が露出するのを防止することができる。そのため、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
また、スリット11を形成した場合にベース30の紙材が露出するのを防ぐ手段として、上記ラミネートフィルム素材に限られるものではない。例えば、フッ素系の撥水撥油剤を用いて、該撥水撥油剤を塗布(コーティング)したり、スプレー状にて噴霧してスリット11の内縁15や該内縁15の周囲に被覆部18を形成して、ベース30が露出するのを防ぐことができる。
これにより、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
なお、上記撥水撥油剤としては、例えば、ダイキン工業株式会社の商品名「ユニダイン」が好適例である。
また、ラミネートフィルム素材の樹脂や、撥水撥油剤以外では、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を用いて、形成した後のスリット11の内縁15や内縁15を含むその周辺に、該食品用薬品を塗布して被覆部18を形成するようにしても良い。
これにより、被覆部18にて紙材が露出するのを防止することができ、紙材に串5や食材が接触するのを防ぎ、衛生を担保することができるものである。すなわち、串5をスリット11に挿通させても容器本体1の材料である紙に串5の表面が接触するのを防止することができる。これにより、衛生上、安心、安全性を持たせることができる。
図13及び図14は上記スリット11の両端に連続して切り込みを形成したものであり、この切り込み部分を容器本体1の筒状部3が破れるのを防止する破れ防止部12としている。図13では、スリット11の両端にそれぞれ形成した破れ防止部12は、形状を略円弧状に形成し、図14では、スリット11の両端にアール部分を介して直線状に破れ防止部12を形成した場合である。
ここで、容器本体1の材料を紙製とした場合、破れ防止部12を形成せずに、スリット11のみとした場合は、串5の先端部で保持片13を内側に動かした際に、スリット11の縁部から紙材が破れる恐れがある。
しかし、スリット11の両端に破れ防止部12を形成していることで、破れ防止部12の部分で保持片13を内側に動かしても力が吸収され、スリット11の縁部から紙材が破れるのを防止することができる。
次に、意匠的効果を狙った実施形態について説明する。本実施形態では、図15に示すように、容器本体1の側面に絵図21を描き、この絵図21を貫通するように串の先端部分の串図22を容器本体1の側面に描いている。図15では、串図22には着色していないが、実際に使用する串5の色と同色の色を着色しておく。
図15に示す容器本体1に、図16に示すように、串5を先の実施形態と同様に該串5の先端部を容器本体1内に位置するように保持し、且つ串図22の傾きと同じ傾きで串5を傾斜させることで、一見すると串5がハート型の絵図21を貫通してように見えて、利用者に面白みやインパクトを与えることができる。
なお、絵図21の例としてハートを描いているが、どのような絵柄を描いても良いものである。
図17及び図18は、スリット11の横方向の寸法を長くして2本の串5が保持できる場合の実施形態である。
図19は上下のスリット11の位置を横方向にずらせた場合であり、図20は、容器本体1の上部に周方向に上下2条のスリット11を複数形成した場合である。また、図21は、スリット11を少し斜めに形成した場合を示している。図19〜図21に示す場合も先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、図19〜図21において、図15〜図18に示す絵図21や串図22を描いていないが、絵図21及び串図22を描く場合も当然に含まれるものである。
なお、先の実施形態では、容器本体1に保持するものとして、串5を例にして説明したが、これに限られるものではない。例えば、フォークでも本発明を適用することができる。
しかし、金属製のフォークは重く、また、幅や厚みがあるので、本発明の容器本体1には保持することができない。そこで、本発明では、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォークであり、特にプラスティックからなり、軽くで簡易なフォークが好適例である。
1 容器本体
2 底板
3 筒状部
5 串
7 抜きカス
11 スリット
12 破れ防止部
13 保持片
15 内縁
18 被覆部
21 絵図
22 串図
30 ベース
31 ラミネートフィルム

Claims (8)

  1. 材料を紙製若しくは樹脂製としたコップ状の容器本体(1)の中に入っている食品を、串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を使って食する食品用の容器であって、
    前記容器本体(1)の側面に前記串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器を該容器本体(1)の内部に挿通させるスリット(11)を、抜きカス(7)が出ないように切り込み形成し、
    前記スリット(11)を、前記容器本体(1)の略周方向に形成すると共に、上下に2条形成し、
    前記容器本体(1)の上下のスリット(11)(11)に該容器本体(1)の上部の内側から前記串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の先端部分を内部へ挿通させて該食器を容器本体(1)に引き抜き自在に保持可能としていることを特徴とする食品用の容器。
  2. 前記スリット(11)の周方向の寸法は、該スリット(11)に挿通させる串、細身で少し偏平で且つ軽量な簡易フォーク及び簡易スプーンなどの食器の数に応じて設定していることを特徴とする請求項1に記載の食品用の容器。
  3. 前記容器本体(1)の外面に絵図(21)を描くと共に、該絵図(21)を貫通している串(5)の先端部分の串図(22)を描いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品用の容器。
  4. 前記スリット(11)を形成する前記容器本体(1)が紙材とした場合、前記スリット(11)の両端に、該スリット(11)と連続して切り込んだ破れ防止部(12)を形成していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の食品用の容器。
  5. 前記容器本体(1)の材料を紙材とした場合、前記スリット(11)の内縁(15)を含む内縁(15)側には、前記紙材が露出するのを防ぐ被覆部(18)を形成していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の食品用の容器。
  6. 前記紙材をベース(30)とし、該ベース(30)の表面には前記紙材が外部に露出しないようにフィルム(31)にてコーティングされており、
    前記スリット(11)の内縁(15)側に形成した被覆部(18)は、前記フィルム(31)のフィルム素材の樹脂を塗布して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の食品用の容器。
  7. 前記スリット(11)の内縁(15)側に形成した被覆部(18)は、撥水撥油剤を塗布ないし噴霧して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の食品用の容器。
  8. 前記スリット(11)の内縁(15)側に形成した被覆部(18)は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用薬品を塗布して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の食品用の容器。
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