JP2013203276A5 - - Google Patents
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Description
図6は管体12と弁支持部材30とを連結機構34を介して組み付ける前の状態を示す斜視図である。連結機構34は、弁支持部材30を管体12に取り付けるための機構であり、第1連結部34Fと、第2連結部34Sとを備えている。
第1連結部34Fは、管体12の第1パイプ側係合部15と、弁支持部材30の内側連結部35とを備えている。第1パイプ側係合部15は、管体12の一部をその中心側へかつ周方向に沿って凹ませるように形成されており、管体12の管本体13の軸を中心として180゜の位置に所定の幅で2箇所設けられている。内側連結部35は、第1パイプ側係合部15に係合する部材であり、基部35aから片持ちで下方に向けて形成された係合片35bと、係合片35bの下部に形成され径外方に突設された爪35cとを備えている。内側連結部35は、弁支持部材30が管体12に装着されたときに、係合片35bの爪35cが第1パイプ側係合部15に係合することで、管体12から抜止めするように形成されている。内側連結部35が対向する弁支持本体31の部分は、弁支持本体31を下端から上方に向けて切り欠いた開口部31aとなっており、射出成形の際に型割りを容易にしている。
第1連結部34Fは、管体12の第1パイプ側係合部15と、弁支持部材30の内側連結部35とを備えている。第1パイプ側係合部15は、管体12の一部をその中心側へかつ周方向に沿って凹ませるように形成されており、管体12の管本体13の軸を中心として180゜の位置に所定の幅で2箇所設けられている。内側連結部35は、第1パイプ側係合部15に係合する部材であり、基部35aから片持ちで下方に向けて形成された係合片35bと、係合片35bの下部に形成され径外方に突設された爪35cとを備えている。内側連結部35は、弁支持部材30が管体12に装着されたときに、係合片35bの爪35cが第1パイプ側係合部15に係合することで、管体12から抜止めするように形成されている。内側連結部35が対向する弁支持本体31の部分は、弁支持本体31を下端から上方に向けて切り欠いた開口部31aとなっており、射出成形の際に型割りを容易にしている。
第2連結部34Sは、フランジ14に形成した第2パイプ側係合部16と、弁支持部材30に形成した外側連結部36とを備えている。第2パイプ側係合部16は、管体12の上部のフランジ14の下面に形成されている。外側連結部36は、第2パイプ側係合部16に係合する部材であり、弁支持部材30のフランジ32の下部から片持ちで下方に向けて形成された係合片36bと、係合片36bの下部に形成され径内方に突設された爪36cとを備えている。外側連結部36は、弁支持部材30が管体12に装着されたときに、係合片36bの爪36cがフランジ14の第2パイプ側係合部16に係合することで、管体12から抜止めするように形成されている。
連結機構34を構成する第1パイプ側係合部15およびフランジ14の第2パイプ側係合部16は、プレス成形やスエージング加工などの金属加工方法などにより形成することができる。
連結機構34を構成する第1パイプ側係合部15およびフランジ14の第2パイプ側係合部16は、プレス成形やスエージング加工などの金属加工方法などにより形成することができる。
上記連結機構34の構成において、弁支持部材30を管体12に取り付けるためには、図4および図5に示すように、弁支持部材30の弁支持本体31の下部から管体12の開口へ挿入し、そして、内側連結部35の爪35cが管体12の第1パイプ側係合部15に当たって、係合片35bが径内方へ撓み、爪35cが第1パイプ側係合部15を乗り越えて第1パイプ側係合部15に係合する。また、外側連結部36も、爪36cが管体12のフランジ14に当たって、係合片36bが径外方へ撓み、爪36cがフランジ14を乗り越えて第2パイプ側係合部16に係合する。
(2)−2 シャッタ機構40
図3において、シャッタ機構40は、給油ノズルの挿入に連動して導入開口23aを開閉するための機構であり、カバー部材20に固定されている。シャッタ機構40は、シャッタ部材41と、シャッタ部材41の軸42を支持しカバー部材20に固定された軸受部45と、シャッタ部材41を閉じ方向に付勢するスプリング48とを備えている。このシャッタ機構40の構成により、シャッタ部材41が給油ノズルFNの先端で押されると、スプリング48の付勢力に抗して、軸受部45に支持された軸42を中心に回動することにより、導入開口23aを開き、一方、給油ノズルFNを抜くことにより、スプリング48の付勢力で導入開口23aを閉じる。
図3において、シャッタ機構40は、給油ノズルの挿入に連動して導入開口23aを開閉するための機構であり、カバー部材20に固定されている。シャッタ機構40は、シャッタ部材41と、シャッタ部材41の軸42を支持しカバー部材20に固定された軸受部45と、シャッタ部材41を閉じ方向に付勢するスプリング48とを備えている。このシャッタ機構40の構成により、シャッタ部材41が給油ノズルFNの先端で押されると、スプリング48の付勢力に抗して、軸受部45に支持された軸42を中心に回動することにより、導入開口23aを開き、一方、給油ノズルFNを抜くことにより、スプリング48の付勢力で導入開口23aを閉じる。
図8はフラップ弁機構50を分解した断面図、図9はフラップ弁機構50の付近を分解した斜視図である。開閉部材51は、押圧部材52と、弁室形成部材53とを備えている。押圧部材52は、給油ノズルにより押圧される上面部52aと、上面部52aの外周から突設された側壁部52bとを備え、下方に開放した皿状に形成されている。弁室形成部材53は、カップ形状であり、押圧部材52と接合されることで調圧弁60を収納する弁室51Sを形成している。弁室形成部材53の外周部には、フランジ53aが形成されている。ガスケットGSは、ゴム材料から形成されており、フランジ53aの内周側の上面と押圧部材52の外周開口周縁部との間で挟持されることで保持され、図7に示すように、弁支持部材30のシート部33aとの間で圧縮されることで注入口30aをシールしている。
回転規制機構58は、規制部58aと、被規制部58bとを備えている。規制部58aは、注入口形成部材33の下面から下向きに三角形に突設された楔であり、一対の上側軸支持体56aの内側に対向してそれぞれ配置されている。被規制部58bは、軸支持部55aの外周部の一部を三角形に切り欠くことにより形成されており、規制部58aが突入することにより、開閉部材51の回転を規制している。軸体55bは、ほぼ円状の外周部を有しており、外周部の一部に被規制部58bと連続する切欠きが形成されており、規制部58aの先端を突入させるように形成されている。
スプリング59は、弦巻スプリングであり、そのコイル状の一端部が弁支持部材30(図7)の内壁に支持され、他端部が開閉部材51の下部で支持されて、弦巻に巻かれた部分が軸部材55の軸支持部55aの間に配置されており、開閉部材51を閉じる方向に付勢している。図7に示すように、スプリング59の他端部は、弁室形成部材53の中央下面のスプリング支持端53bで支持されている。スプリング支持端53bは、スプリング59の端部を滑り可能で支持しており、これにより、開閉部材51は、軸部材55を軸心として回動したときに、スプリング59によってその動きが規制されないように構成されている。
スプリング59は、弦巻スプリングであり、そのコイル状の一端部が弁支持部材30(図7)の内壁に支持され、他端部が開閉部材51の下部で支持されて、弦巻に巻かれた部分が軸部材55の軸支持部55aの間に配置されており、開閉部材51を閉じる方向に付勢している。図7に示すように、スプリング59の他端部は、弁室形成部材53の中央下面のスプリング支持端53bで支持されている。スプリング支持端53bは、スプリング59の端部を滑り可能で支持しており、これにより、開閉部材51は、軸部材55を軸心として回動したときに、スプリング59によってその動きが規制されないように構成されている。
図10および図11はフラップ弁機構50の開閉動作を説明する説明図である。図7の開閉部材51の閉じ状態にて、開閉部材51は、スプリング59に抗した挿入方向の力を受ける。この状態にて、スプリング59の付勢力は、開閉部材51を介して軸体55bに及んでいるから、軸体55bは、軸支孔56c内の上部である第1位置P1にある。第1位置P1では、軸体55bは、軸支孔56cの長穴の上部に位置しているから、挿入方向(下方)への移動が許容されており、しかも、軸体55bは、回転規制機構58の規制部58aが被規制部58bに係合しているから、該軸体55bを中心とした回動が規制されている。
図10に示すように、給油ノズルFNの先端が開閉部材51を押すと、開閉部材51は、スプリング59に抗した挿入方向の力を受ける。この状態にて、スプリング59の付勢力は、開閉部材51を介して軸体55bに及んでいるから、軸体55bは、軸支孔56c内の上部である第1位置P1にある。給油ノズルFNからの下方への力を受けた開閉部材51は、軸体55bとともに軸支孔56c内を下方へ移動する。これにより、規制部58aが被規制部58bから外れ、軸体55bは、軸支孔56cの下端に当たる第2位置P2まで移動する。そして、図11に示すように、第2位置P2にて、給油ノズルFNにより押圧力を受けた開閉部材51は、軸体55bを中心に回転する。ここで、開閉部材51とガスケットGSとの関係において、第1位置P1は、開閉部材51がガスケットGSを撓ませる位置になり、第2位置P2は、開閉部材51がガスケットGSを撓ませない位置になる。
(3) 燃料タンクの開閉装置10の開閉動作
次に、燃料タンクの開閉装置10への給油ノズルFNによる給油動作について説明する。
(3)−1 開き動作
図1に示すように、給油蓋FLを開けると、給油室FR内に配置された燃料タンクの開閉装置10が表れる。図12に示すように、給油ノズルFNを導入開口23aに挿入して、給油ノズルFNの先端がシャッタ部材41を押すと、シャッタ部材41は、軸受部45を中心にスプリング48の付勢力に抗して回動して、給油ノズルFNをフラップ弁機構50の開閉部材51に達するまで挿入する。そして、給油ノズルFNの先端が開閉部材51を押すと、図7で説明した状態から、図10の状態へ移行し、つまり、開閉部材51がスプリング59の付勢力に抗して、ガスケットGSがシート部33aからガスケットGSを配置した面と平行な姿勢を維持して第1位置P1から第2位置P2へ移行する。そして、図11に示すように、第2位置P2にて、給油ノズルFNにより押圧力を受けた開閉部材51は、軸体55bを中心に回転する。これにより、図13に示すように給油ノズルFNがタンク側通路11Pbに挿入される。
次に、燃料タンクの開閉装置10への給油ノズルFNによる給油動作について説明する。
(3)−1 開き動作
図1に示すように、給油蓋FLを開けると、給油室FR内に配置された燃料タンクの開閉装置10が表れる。図12に示すように、給油ノズルFNを導入開口23aに挿入して、給油ノズルFNの先端がシャッタ部材41を押すと、シャッタ部材41は、軸受部45を中心にスプリング48の付勢力に抗して回動して、給油ノズルFNをフラップ弁機構50の開閉部材51に達するまで挿入する。そして、給油ノズルFNの先端が開閉部材51を押すと、図7で説明した状態から、図10の状態へ移行し、つまり、開閉部材51がスプリング59の付勢力に抗して、ガスケットGSがシート部33aからガスケットGSを配置した面と平行な姿勢を維持して第1位置P1から第2位置P2へ移行する。そして、図11に示すように、第2位置P2にて、給油ノズルFNにより押圧力を受けた開閉部材51は、軸体55bを中心に回転する。これにより、図13に示すように給油ノズルFNがタンク側通路11Pbに挿入される。
(3)−2 閉じ動作
燃料タンクの開閉装置10の閉じ動作は、上述した開き動作と逆の動作を行なう。すなわち、給油を終えて、給油ノズルFNを注入口30aから抜くと、図11に示すように、開閉部材51がスプリング59の復元力により、閉じ方向へ回転しつつ軸部材55が軸支孔56c内を上方へ移動する。そして、軸部材55の軸支持部55aの外周部55cが規制部58aの下端に当たると、軸部材55の上方への移動が規制される。この状態にて、スプリング59の復元力により、開閉部材51が回転して、被規制部58bが規制部58aに達すると、外周部55cのほぼ円形状にならって被規制部58bに規制部58aが入り込むように、軸部材55が上方へ移動する。このとき、開閉部材51のフランジ53aがガスケットGSを圧縮する。そして、規制部58aが被規制部58bに完全に入った状態にて、開閉部材51は、注入口30aを閉じる。さらに、図12に示すように、給油ノズルFNが抜かれると、シャッタ機構40のシャッタ部材41が軸受部45のスプリング48の復元力により回動して導入開口23aを閉じる。さらに、給油蓋FL(図1)を閉じる。
燃料タンクの開閉装置10の閉じ動作は、上述した開き動作と逆の動作を行なう。すなわち、給油を終えて、給油ノズルFNを注入口30aから抜くと、図11に示すように、開閉部材51がスプリング59の復元力により、閉じ方向へ回転しつつ軸部材55が軸支孔56c内を上方へ移動する。そして、軸部材55の軸支持部55aの外周部55cが規制部58aの下端に当たると、軸部材55の上方への移動が規制される。この状態にて、スプリング59の復元力により、開閉部材51が回転して、被規制部58bが規制部58aに達すると、外周部55cのほぼ円形状にならって被規制部58bに規制部58aが入り込むように、軸部材55が上方へ移動する。このとき、開閉部材51のフランジ53aがガスケットGSを圧縮する。そして、規制部58aが被規制部58bに完全に入った状態にて、開閉部材51は、注入口30aを閉じる。さらに、図12に示すように、給油ノズルFNが抜かれると、シャッタ機構40のシャッタ部材41が軸受部45のスプリング48の復元力により回動して導入開口23aを閉じる。さらに、給油蓋FL(図1)を閉じる。
Claims (4)
- 給油ノズル(FN)から吐出される燃料を燃料タンクへ供給する燃料通路(11P)を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
上記燃料通路(11P)の一部を構成する注入口(30a)を有する弁支持部材(30)と、
上記給油ノズル(FN)の先端で押されることで上記注入口(30a)を開く開閉部材(51)と、上記開閉部材(51)と上記弁支持部材(30)とに設けられ上記開閉部材(51)を回転可能に支持する軸支機構(54)と、上記開閉部材(51)を閉じ方向に付勢するスプリング(59)と、上記注入口(30a)の開口周縁部と上記開閉部材(51)との間をシールするガスケット(GS)とを有するフラップ弁機構(50)と、
を備え、
上記軸支機構(54)は、上記開閉部材(51)の一端部に形成された軸部材(55)と、上記軸部材(55)を上記弁支持部材(30)に対して回転可能に支持する軸支孔(56c)を有する軸受部(56)と、上記軸支孔(56c)で支持された上記軸部材(55)の回転を規制する回転規制機構(58)とを備え、
上記軸受部(56)は、上記開閉部材(51)が上記ガスケット(GS)を撓ませる第1位置(P1)と、上記開閉部材(51)が上記ガスケット(GS)を撓ませない第2位置(P2)とをとるように上記軸部材(55)が上記軸支孔(56c)内で移動可能に支持されるように構成し、
上記回転規制機構(58)は、
上記注入口(30a)の開口周縁部に設けられた規制部(58a)と、上記軸部材(55)に設けられ上記規制部(58a)に係合する被規制部(58b)とを有し、
上記第1位置(P1)にて、上記規制部(58a)が上記被規制部(58b)に係合して上記軸部材(55)の回転を規制することにより、上記開閉部材(51)は、上記ガスケット(GS)が配置されている面とほぼ平行な姿勢を維持しつつ上記ガスケット(GS)を撓ませる方向へ移動するように構成し、
上記第2位置(P2)にて、上記規制部(58a)と上記被規制部(58b)との係合を解除することにより、上記開閉部材(51)が、上記軸部材(55)を中心に回転可能とするように構成したこと、
を特徴とする燃料タンクの開閉装置。 - 請求項1に記載の燃料タンクの開閉装置において、
上記軸支孔(56c)は、上記軸部材(55)が上記第1位置(P1)と上記第2位置(P2)との間で移動可能とする長穴で構成されている、燃料タンクの開閉装置。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの開閉装置において、
上記軸部材(55)は、上記スプリング(59)により上記第2位置(P2)から上記第1位置(P1)の方向へ付勢されている、燃料タンクの開閉装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料タンクの開閉装置において、
上記規制部(58a)は、上記注入口(30a)の開口周縁部から突設された突起で形成され、
上記被規制部(58b)は、上記軸部材(55)の外周部に形成されかつ上記規制部(58a)に係合する切欠きで形成されている、燃料タンクの開閉装置。
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