JP6346792B2 - 栓体及び栓体を備える飲料用容器 - Google Patents

栓体及び栓体を備える飲料用容器 Download PDF

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Description

本発明は、栓体及び栓体を備える飲料用容器に関する。
飲料用容器を構成する栓体として、特許文献1に開示されているものがある。この栓体は、飲料を収容する容器本体に取り付けられる栓本体と、栓本体を開閉する蓋体とを備えている。そして、栓本体には飲料を吸飲するためのストローが設けられている。この栓体は、蓋体を閉じることによって、ストローの飲み口部分が折り曲げられ、ストローが止水されると共に栓体内に格納される構造となっている。
また、特許文献2には、ストローを折り曲げずに止水し、格納する栓体が開示されている。この栓体では、ストローがばねで出方向に付勢され、ヒンジ回動する蓋体には止水片が設けられている。この栓体は、蓋体を閉じることによって、止水片でストローの飲み口を止水すると共に、止水片でストローをばねの付勢方向に抗って押すことで飲み口を栓体内に格納する構造となっている。
特許第5301398号公報 登録実用新案第3088853号公報
特許文献1の栓体では、飲み口部分が折り曲げられ、負荷が集中するため、飲み口が劣化しやすい。また、特許文献2の栓体の構成は、飲み口の止水・格納構造が複雑である。構造が複雑だと洗浄性に劣るといった問題が生じる。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、簡潔な構造で飲み口が劣化しにくい栓体及びこれを備える飲料用容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る栓体は、
容器本体と一体となって飲料用容器を構成する栓体であって、
前記容器本体の開口部に取り付けられる栓本体と、
前記栓本体を貫通する筒状部であって、前記栓本体から前記容器本体の外側に立設した部分が飲み口となる筒状部と、
前記栓本体に螺着されて前記飲み口を覆う蓋体と
前記栓本体を貫通する筒状の弾性部材からなる通気弁と、を備え、
前記筒状部は、前記容器本体内に位置する筒部材と繋がって、前記容器本体内から前記飲み口への飲料の流路を形成し、
前記飲み口は、弾性部材からなり、
前記蓋体は、前記栓本体に向かって突起する突起部を有し、
前記通気弁は、前記栓本体から前記容器本体の外側に立設した部分が止水壁となり、
前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記突起部の少なくとも一部が前記飲み口の開口内に挿入されて、前記突起部が前記飲み口を押圧することで止水するとともに、前記蓋体が前記止水壁を前記栓本体に向かって押圧することで前記通気弁の上部を止水する、
ことを特徴とする。
前記栓体において、
前記突起部は、先端に向かって次第に縮径して形成され、
前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記飲み口の開口内に挿入された前記突起部の外周面が、前記飲み口の内周面を前記飲み口の径方向に押圧することで止水する、
ようにしてもよい。
前記栓本体は、前記容器本体の開口を覆う天板部を有し、
前記筒状部と前記通気弁とは、それぞれ異なる位置で前記天板部を貫通し、
前記蓋体は、前記容器本体の径方向に突出するフランジ部を有し、
前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記フランジ部が前記止水壁を押圧する、
ようにしてもよい。
前記蓋体が前記栓本体に螺着される過程で、前記蓋体に前記飲み口が押圧された後に、前記止水壁が押圧される、ようにしてもよい。
前記筒状部と前記通気弁とは一体に形成されている、ようにしてもよい。
前記栓本体には、前記栓本体が前記容器本体の開口部に取り付けられた状態において、前記容器本体の開口端を覆う止水部材が設けられ、
前記止水部材と前記筒状部と前記通気弁とは一体に形成されている、
ようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る飲料用容器は、
前記栓体と、前記容器本体と前記筒部材とを備える。
前記飲料用容器において、
前記流路は、前記容器本体の高さ方向に延びる軸線に沿って形成され、
前記容器本体の内底部は、前記軸線に向かって傾斜して窪んでいる、
ようにしてもよい。
本発明によれば、簡潔な構造で飲み口が劣化しにくい栓体及びこれを備える飲料用容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る飲料用容器の正面図である。 本発明の一実施形態に係る飲料用容器の斜視図である。 図1に示す飲料用容器のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る栓体の蓋体を外した状態における平面図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る飲料用容器1は、図1〜図4に示すように、容器本体10と、栓体20と、筒部材30と、を備える。
飲料用容器1は、後述する筒状部23と、筒部材30とによって構成されるストローにより、容器本体10に収容された飲料をユーザが吸飲することが可能な容器として構成されている。飲料用容器1は、例えば、片手で持てる大きさに形成されている。
以下では、構成の理解を容易にするため、飲料用容器1の高さ方向において、栓体20側を上、容器本体10側を下として、飲料用容器1の各部を適宜説明する。
容器本体10は、飲料を収容する。容器本体10は、図3に断面で示すように、開口部11と底部12とを有し、上部開口の有底筒状に形成されている。容器本体10の開口部11の外周には、栓体20を螺着可能なネジ部13が形成されている。
容器本体10は、その高さ方向に延びる軸線AXに対して、概ね回転対称に形成されている。つまり、軸線AXは容器本体10の中心軸線である。
容器本体10は、金属製の内容器10aと外容器10bとを接合して形成され、両者の間に真空部を設けた真空断熱構造のものである。
容器本体10の底部12のうち、内容器10aによって形成される内底部12aは、図3に示すように、軸線AXに向かって下方に傾斜して窪んでいる。内底部12aをこのように形成した理由は後に述べる。
栓体20は、容器本体10に着脱自在に取り付けられるものであり、栓本体21と、蓋体22と、筒状部23と、通気弁24と、止水部材25と、を備える。
栓本体21は、略有底筒状に形成されており、天板部210と、側周部211と、を有する。
天板部210は、栓体20が容器本体10に取り付けられた状態で、容器本体10の開口を覆う部分である。天板部210は、図4に示すように、平面視で円状に形成されている。
天板部210の中心には、蓋体22が取り付けられる部分である被取付部212が形成されている。被取付部212は、天板部210の上面から上方に突出して形成されている。被取付部212は、軸線AXを中心に円筒状に形成されている。これにより、天板部210の中心には、天板部210の上下空間を連通する第1の連通孔210aが形成されている。
図3に示すように、被取付部212の外周には、蓋体22の後述するネジ部220aと螺合するネジ部212aが形成されている。また、被取付部212の内周には、軸線AXに向かって突出するリブ212bが形成されている。リブ212bに嵌め合わされるようにして、後述するように筒状部23が被取付部212の内側に設けられる。
また、図3、図4に示すように、天板部210のうち、第1の連通孔210aと異なる位置には、天板部210の上下空間を連通する第2の連通孔210bが形成されている。第2の連通孔210b内には、後述するように通気弁24が設けられる。
側周部211は、天板部210の外周端から垂下して形成される部分である。側周部211の内面には、容器本体10のネジ部13と螺合するネジ部211aが形成されている。これにより、栓体20は、容器本体10に螺着可能となっている。
蓋体22は、栓本体21に着脱自在に取り付けられるものであり、後述の飲み口230を覆う覆い部220と、フランジ部221と、を有する。
覆い部220は、下方に開口した有底筒状に形成された部分である。覆い部220は、上方へと次第に縮径するように形成されている。覆い部220の内周面の下端部には、栓本体21のネジ部212aと螺合するネジ部220aが形成されている。これにより、蓋体22は、栓本体21に螺着され、後述の飲み口230を覆う。
蓋体22は、上から見て反時計回り(以下、開方向)に回転操作されると、ネジ部220aが栓本体21のネジ部212aに案内されて、上昇して栓本体21から離れていく。一方、蓋体22は、時計回り(以下、閉方向)に回転操作されると、下降して栓本体21に近づいていく。
覆い部220の上端の天頂部222には、内面から栓本体21に向かって(下方に向かって)突起する突起部222aが形成されている。
突起部222aは、図3に示すように、先端に向かって次第に縮径して形成されている。蓋体22が栓本体21に取り付けられた状態において、突起部222aは、その中心が軸線AXと略一致するように形成されている。つまり、突起部222aは、軸線AXに向かって下方に縮径するように突出している。
蓋体22が閉方向に回転操作され、栓本体21に螺着されると、突起部222aの少なくとも一部が、後述の飲み口230の開口内に挿入されて、飲み口230が止水される。
フランジ部221は、覆い部220の下端から径方向外側に突出する部分である。フランジ部221は、図2に示すように、円盤状に形成されている。蓋体22が栓本体21に螺着された状態において、フランジ部221の下面は、栓本体21の天板部210の上面と略平行になるように形成されている。
蓋体22が閉方向に回転操作され、栓本体21に螺着されると、フランジ部221の下面において、後述する止水壁241が押圧されて通気弁24の上部が止水される。また、蓋体22は、栓本体21に螺着される過程で、飲み口230、通気弁24の順で段階的に止水するように構成されている。このようにした理由は後述する。
フランジ部221の外周端には、下方に突出する防水壁221aが全周に渡って形成されている。この防水壁221aは、蓋体22が栓本体21に螺着された状態において、栓本体21の天板部210と当接し、飲料用容器1が振動や衝撃を受け、後述のスリット240aから飲料が染み出した際に、蓋体22と栓本体21との間から飲料が外に漏れ出すことを防止する。
筒状部23は、エラストマーなどの弾性部材から形成されている。筒状部23は、栓本体21が容器本体10に取り付けられた状態で、その中心が軸線AXと略一致するように配設されている。筒状部23は、栓本体21の第1の連通孔210aに挿入されて、栓本体21に取り付けられている。具体的には、筒状部23は、第1の連通孔210aに圧入され、特に、被取付部212のリブ212bと嵌合されていることにより、栓本体21の被取付部212との間を液密に保っている。
筒状部23のうち、栓本体21(具体的には、被取付部212)から上方に立設する部分は、ユーザが飲料を吸飲する際に口を付ける飲み口230として構成されている。
飲み口230は、開口端部の内周が上方に向かうに従って拡径するように形成されている。これにより、飲み口230の開口端部の内周には、全周に渡って、傾斜面230aが形成されている。この傾斜面230aにより、蓋体22が栓本体21に螺着される際に、蓋体22の突起部222aが飲み口230の開口内に案内される。そして、突起部222aが飲み口230の開口内に挿入されると、傾斜面230aが突起部222aの外周面によって径方向に押圧され、飲み口230が良好に止水される。
筒状部23の下端部231は、図3に示すように、栓体20が容器本体10に取り付けられた状態において、容器本体10内に位置する。このようにして、筒状部23は、栓本体21の天板部210を上下方向で貫通している。筒状部23の下端部231には、筒部材30が下方から係入される。これにより、筒状部23は、筒部材30と繋がってストローを構成し、容器本体10内から飲み口230への飲料の流路を形成する。
通気弁24は、容器本体10の内部空間と外部空間とを連通するものであり、容器本体10を通気するために設けられている。これにより、ユーザがストローから飲料を吸飲し易くなると共に、容器本体10の内圧が上昇していたとしても、飲み口230から飲料が飛散することを防止することができる。通気弁24は、蓋体22の回転操作に伴って昇降する蓋体22のフランジ部221によって開閉される。
通気弁24は、エラストマーなどの弾性部材から形成されている。通気弁24は、有底筒状に形成され、栓本体21の第2の連通孔210bに係入されるようにして、栓本体21の天板部210を上下方向で貫通している。
通気弁24の底部240は、栓本体21が容器本体10に取り付けられた状態で、容器本体10内に位置している。この底部240には、図4に示すように、スリット240aが形成されている。スリット240aは、底部240を切り抜いて形成されている。例えば、スリット240aは、同図に示すように十字状に形成されている。
スリット240aにより、通気弁24を開放すると容器本体10が通気される。このようにスリット240aを設ければ、通気弁24の底部240を開口せずに済むため、蓋体22が十分に螺着されておらず、閉弁状態が不完全であったとしても、飲料が通気弁24から外に漏れ出ることを極力防止できる。
通気弁24の上端は、栓本体21から容器本体10の外側に(具体的には、天板部210から上方に)立設している。通気弁24のうち、栓本体21の上方に立設した部分は、止水壁241として構成されている。
止水壁241は、その外径が、栓本体21の第2の連通孔210bの径よりも若干大きく形成されている。これにより、通気弁24と第2の連通孔210bとの間から飲料が漏れ出すことを防止している。また、止水壁241は、栓本体21に蓋体22が螺着されると、蓋体22のフランジ部221によって、下方に押圧される。これにより、止水壁241とフランジ部221との間は、止水される。つまり、通気弁24が閉状態となる。
止水部材25は、エラストマーなどの弾性部材から形成されている。止水部材25は、円盤状をなし、栓本体21の天板部210の下面を全域に渡って覆うように設けられている。止水部材25は、栓本体21が容器本体10に螺着されると、容器本体10の開口端を下方に押圧しつつ覆う。このようにして、止水部材25は、容器本体10の開口端において止水する。これにより、容器本体10の開口端と栓本体21との間から、飲料が外に漏れ出すことが防止される。
本実施形態では、筒状部23と通気弁24と止水部材25とは、一体に形成されている。このように一体に形成することで、飲料用容器1の部品点数を削減することができ、組み付けも容易となっている。
筒部材30は、所定の樹脂から円筒状に形成されている。筒部材30は、前述のように、筒状部23に下方から係入され、ストローを構成する。筒状部23に係入された筒部材30は、その径中心が軸線AXと略一致するようにして、容器本体10の内底部12aに向かって延びる格好となる。
ここからは、以上のように構成される飲料用容器1における蓋体22の開閉操作を説明する。
図3に示すように、蓋体22が栓本体21に螺着されている状態では、飲み口230、通気弁24共に、蓋体22によって止水されている。以下、この状態を栓体20の閉状態という。
蓋体22を開方向に回転操作すると、栓本体21に螺着された蓋体22は上昇していき、やがて、栓本体21に設けられたネジ部212aから離脱する。これにより、蓋体22を栓本体21から取り外すことが可能となる。
栓体20の閉状態から、開方向に蓋体22を回転操作する過程では、まず、蓋体22のフランジ部221が通気弁24の止水壁241から離れる。これにより、通気弁24は開状態となり、スリット240aを介して、容器本体10が通気される。蓋体22を開方向に回転操作し続けると、蓋体22の突起部222aが次第に飲み口230から離れていくと共に、蓋体22は栓本体21のネジ部212aから離脱する。そして、蓋体22を栓本体21から取り外せば、ユーザは、露出した飲み口230から容器本体10内の飲料を吸飲することができる。
このように、栓体20は、蓋体22を開方向に回転操作して取り外す際に、通気弁24、飲み口230の順で段階的に開放するように構成されている。したがって、容器本体10の内圧が上昇していても、通気弁24により確実に容器本体10を通気した上で、飲み口230を開放できるため、飲み口230から飲料が飛散することを防止できる。
なお、飲料用容器1においては、容器本体10の内底部12aが軸線AXに向かって下方に傾斜して窪んでおり、且つ、飲み口230を有する筒状部23と筒部材30とで構成されるストローが軸線AXを中心として配置されている。これにより、容器本体10の内底部12aの中心に飲料を集めることができ、中心に集められた飲料をストローで効率良く吸飲することができるため、飲み口230から吸いきれない飲料の量を減らすことができる。つまり、ユーザは飲料用容器1を傾けずとも最後まで飲料を飲みきることができる。
ユーザが飲料を飲むのを止めて、飲料用容器1を携帯する時などには、外されていた蓋体22を、栓本体21の被取付部212に合わせて、閉方向に回転操作する。これにより、蓋体22が栓本体21に螺着されて、栓体20は閉状態になる。
閉方向に蓋体22を回転操作して栓体20が閉状態になるまでの過程では、蓋体22の突起部222aが次第に飲み口230に近づいていき、傾斜面230により、突起部222aが飲み口230の開口内へと案内される。そして、突起部222aが飲み口230の開口内に挿入されると、傾斜面230aが突起部222aの外周面によって径方向に押圧され、飲み口230が止水される。
閉方向に回転操作されて、蓋体22が栓本体21に近づいてく過程では、飲み口230が突起部222aによって止水された後に、蓋体22のフランジ部221によって、通気弁24が閉状態になる。具体的には、フランジ部221によって、通気弁24の止水壁241が、栓本体21の天板部210に向かって押圧されることで、フランジ部221と止水壁241との間は止水される。
このように、栓体20は、蓋体22を栓本体21に螺着する際には、飲み口230、通気弁24の順で段階的に止水するように構成されている。したがって、飲み口230を止水することによって容器本体10の内圧が上昇しても、通気弁24で容器本体10を通気した上で、飲み口230、通気弁24共に止水することができる。そのため、蓋体22を栓本体21に取り付ける際にも、飲み口230から飲料が飛散することを防止できる。
以上に説明した栓体20は、容器本体10の開口部11に取り付けられる栓本体21と、栓本体21を貫通する筒状部23であって、栓本体21から容器本体10の外側に立設した部分が飲み口230となる筒状部23と、栓本体21に螺着されて飲み口230を覆う蓋体22と、を備える。筒状部23は、容器本体10内に位置する筒部材30と繋がって、容器本体10内から飲み口230への飲料の流路を形成し、飲み口230は、弾性部材からなり、蓋体22は、栓本体21に向かって突起する突起部222aを有する。そして、蓋体22栓本体21に螺着されると、突起部222aの少なくとも一部が飲み口230の開口内に挿入されて、突起部222aが飲み口230を押圧することで止水する。
このように、飲み口230を折り曲げずに止水することができるため、飲み口230が劣化しにくく、飲み口230が切れてしまうこと等を防止できる。また、蓋体22に、弾性部材からなる止水部材などをあえて設ける必要がないため、構造が簡潔であり、洗浄性にも優れる。さらに、栓体20は、飲み口230を蓋体22で覆う構造となっているため、落下衝撃などによる飲み口230の倒れや軸ずれを防止することができる。
また、栓体20においては、突起部222aは、先端に向かって次第に縮径して形成され、蓋体22が栓本体21に螺着されると、飲み口230の開口内に挿入された突起部222aの外周面が、飲み口230の内周面を飲み口230の径方向に押圧することで止水する。
この構成により、蓋体22を栓本体21に螺着した際に、突起部222aが飲み口230の内部に滑らかに入り込むため、飲み口230の倒れや軸ずれを、より良好に防止できる。また、止水性にも優れる。
また、栓体20は、栓本体21を貫通する筒状の弾性部材からなる通気弁24をさらに備え、通気弁24は、栓本体21から容器本体10の外側に立設した部分が止水壁241となり、蓋体22は、栓本体21に螺着されると、止水壁241を栓本体21に向かって押圧することで通気弁24において止水する。
このようにしたから、前述したように、飲料を飲み口230からスムーズに吸飲することができ、また、飲み口230から飲料が飛散することを防止できる。また、通気弁24の上部で止水する構造となっているため、仮にスリット240aが欠損してしまっても、漏水を防止することができる。
また、栓本体21は、容器本体10の開口を覆う天板部210を有し、筒状部23と通気弁24とは、それぞれ異なる位置で天板部210を貫通し、蓋体22は、容器本体10の径方向に突出するフランジ部221を有し、蓋体22が栓本体21に螺着されると、フランジ部221が止水壁241を押圧する。
このように、蓋体22に全周に渡るフランジ部221を設けたため、蓋体22の回転方向位置によらず、通気弁24の止水壁241を押圧することができる。これにより、通気弁24からの漏水を良好に防止できる。
また、栓体20では、蓋体22が栓本体21に螺着される過程で、蓋体22に飲み口230が押圧された後に、止水壁241が押圧される。
このように、栓体20は、蓋体22を閉める際に、飲み口230、通気弁24の順で段階的に止水するよう構成されている。そのため、前述したように、容器本体10の内圧が上がっていたとしても、飲み口230から飲料が飛散することを確実に防止できる。
また、筒状部23と通気弁24とは一体に形成されているため、部品点数を削減できる。
また、栓本体21には、栓本体21が容器本体10の開口部11に取り付けられた状態において、容器本体10の開口端を覆う止水部材25が設けられ、止水部材25と筒状部23と通気弁24とは一体に形成されている。
このようにしたから、さらに部品点数を削減できる。また、止水部材25と筒状部23と通気弁24とを別体で形成した場合において生じる、それぞれの取り付け部を介しての漏水を防止できるため、止水性が向上する。
また、栓体20と容器本体10と筒部材30とを備える飲料用容器1において、筒状部23と筒部材30とにより形成される流路は、容器本体の高さ方向に延びる軸線AXに沿って形成され、容器本体10の内底部12aは、軸線AXに向かって傾斜して窪んでいる。
このようにしたから、前述したように、飲み口230から吸いきれない飲料の量を減らすことができる。
なお、本発明は以上の実施形態によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上の説明では、止水部材25と筒状部23と通気弁24とが一体で形成される例を示したが、これらのうち少なくとも一部は別体であってもよい。ただし、前述のように一体で形成したほうが、部品点数・止水性の観点からは良い。
以上の説明では、筒状部23と筒部材30とにより形成される流路は、容器本体10の中心軸線である軸線AXに沿って形成され、容器本体10の内底部12aは、軸線AXに向かって傾斜して窪んでいる例を示したが、これに限られない。
流路が延びる方向は中心軸線からずれていてもよい。また、内底部12aの窪む方向も中心軸線からずれていてもよい。ただし、飲み口230から吸いきれない飲料の量を減らす観点からは、流路と内底部12aが窪む方向とは一致していることが好ましい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1 飲料用容器
10 容器本体
11 開口部
12 底部
12a 内底部
AX 軸
20 栓体
21 栓本体
210 天板部
210a 第1の連通孔
210b 第2の連通孔
211 側周部
211a ネジ部
212 被取付部
212a ネジ部
212b リブ
22 蓋体
220 覆い部
220a ネジ部
222a 突起部
221 フランジ部
23 筒状部
230 飲み口
230a 傾斜面
24 通気弁
240a スリット
241 止水壁
25 止水部材
30 筒部材

Claims (8)

  1. 容器本体と一体となって飲料用容器を構成する栓体であって、
    前記容器本体の開口部に取り付けられる栓本体と、
    前記栓本体を貫通する筒状部であって、前記栓本体から前記容器本体の外側に立設した部分が飲み口となる筒状部と、
    前記栓本体に螺着されて前記飲み口を覆う蓋体と
    前記栓本体を貫通する筒状の弾性部材からなる通気弁と、を備え、
    前記筒状部は、前記容器本体内に位置する筒部材と繋がって、前記容器本体内から前記飲み口への飲料の流路を形成し、
    前記飲み口は、弾性部材からなり、
    前記蓋体は、前記栓本体に向かって突起する突起部を有し、
    前記通気弁は、前記栓本体から前記容器本体の外側に立設した部分が止水壁となり、
    前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記突起部の少なくとも一部が前記飲み口の開口内に挿入されて、前記突起部が前記飲み口を押圧することで止水するとともに、前記蓋体が前記止水壁を前記栓本体に向かって押圧することで前記通気弁の上部を止水する、
    ことを特徴とする栓体。
  2. 前記突起部は、先端に向かって次第に縮径して形成され、
    前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記飲み口の開口内に挿入された前記突起部の外周面が、前記飲み口の内周面を前記飲み口の径方向に押圧することで止水する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の栓体。
  3. 前記栓本体は、前記容器本体の開口を覆う天板部を有し、
    前記筒状部と前記通気弁とは、それぞれ異なる位置で前記天板部を貫通し、
    前記蓋体は、前記容器本体の径方向に突出するフランジ部を有し、
    前記蓋体が前記栓本体に螺着されると、前記フランジ部が前記止水壁を押圧する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の栓体。
  4. 前記蓋体が前記栓本体に螺着される過程で、前記蓋体に前記飲み口が押圧された後に、前記止水壁が押圧される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の栓体。
  5. 前記筒状部と前記通気弁とは一体に形成されている、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の栓体。
  6. 前記栓本体には、前記栓本体が前記容器本体の開口部に取り付けられた状態において、
    前記容器本体の開口端を覆う止水部材が設けられ、
    前記止水部材と前記筒状部と前記通気弁とは一体に形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の栓体。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の栓体と、
    前記容器本体と前記筒部材とを備える飲料用容器。
  8. 前記流路は、前記容器本体の高さ方向に延びる軸線に沿って形成され、
    前記容器本体の内底部は、前記軸線に向かって傾斜して窪んでいる、
    ことを特徴とする請求項に記載の飲料用容器。
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