JP6443924B2 - プラグカバー - Google Patents
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Description
前記プラグに装着される装着部と、前記装着状態のときに円筒状に構成されると共に前記装着部に連結される円筒部と、を備え、前記円筒部の軸方向一端側には、前記装着状態のときに前記プラグを覆う構成で配置される底部が設けられ、前記円筒部の軸方向他端側には、前記装着状態のときに前記継手の入口となる挿入口が形成され、前記装着部及び前記円筒部は、当該プラグカバーを軸方向に沿って分断した形態の一対の半筒状部材によってそれぞれ構成されており、
前記一対の半筒状部材のうちの第一の半筒状部材には、前記円筒部の一部をなす第一半筒部と、前記第一半筒部の内周面から内側に張り出す第一張出部と、が形成され、前記一対の半筒状部材のうちの第二の半筒状部材には、前記円筒部の一部をなす第二半筒部と、前記第二半筒部の内周面から内側に張り出す第二張出部と、が形成され、
前記第一の半筒状部材と前記第二の半筒状部材とが連結した筒状連結状態では、前記第一張出部の少なくとも一部が、前記第二張出部の少なくとも一部よりも前記挿入口側に配置された構成で、前記第一張出部と前記第二張出部とが軸方向に重なり、前記円筒部の内部空間側と前記装着部側とを区画する前記底部が構成されるようになっており、
前記第二張出部において前記内部空間側の壁部には、前記第一張出部の一部と係合し得る係合部と、前記挿入口側に突出する突出部とが形成され、
前記第一張出部には、前記係合部と係合可能な被係合部と、前記筒状連結状態のときに前記突出部を当該第一張出部よりも前記挿入口側に突出させるための案内領域を構成する案内部とが形成されており、
前記筒状連結状態では、前記係合部と前記被係合部とが係合することで当該筒状連結状態が維持され、且つ前記突出部が前記第一張出部よりも前記挿入口側に突出する配置となり、
前記筒状連結状態のときに、前記挿入口から挿入される前記継手によって前記突出部が前記装着部側に押圧されることで、前記突出部と連動する前記係合部が前記被係合部と係合しない状態となり、前記筒状連結状態が解除されることを特徴とする。
より具体的には、第二張出部の内部空間側の壁部において、第一張出部の一部と係合し得る係合部と、挿入口側に突出する突出部とが形成されている。そして、第一張出部には、係合部と係合可能な被係合部と、筒状連結状態のときに突出部を当該第一張出部よりも挿入口側に突出させるための案内領域を構成する案内部とが形成されている。つまり、筒状連結状態のときには、係合部と被係合部との係合により、第一張出部と第二張出部とが軸方向に重なった状態(即ち、底部が構成された状態)で安定的に維持される。
そして、筒状連結状態のときには、第二張出部に形成された突出部が第一張出部よりも挿入口側に突出する配置となり、挿入口から挿入される継手によって突出部が装着部側に押圧されることで、突出部と連動する係合部が被係合部と係合しない状態となり、筒状連結状態が解除されるような構成となっている。このように、挿入口側に突出した突出部を装着部側に押すことで係合部と被係合部との係合を解除させる構成であるため、正規の解除操作(即ち、正規の継手の挿入操作)のときには、継手を挿入する力の向きが係合解除のために力を作用させるべき向き(突出部を装着部側に変位させる向き)と同方向又は近い方向となる。ゆえに、正規の解除操作の際には、継手の挿入力が効率的に突出部に伝達され、より小さな挿入力で係合部と被係合部の係合状態の解除、ひいては筒状連結状態の解除が可能となる。
本発明のプラグカバーは、係合部において、第二半筒部の内周壁側から第一の半筒状部材側に延びる胴部と、胴部の先端部側に形成されたる爪部と、が設けられていてもよい。この場合、少なくとも胴部が撓み変形可能とされ、この胴部に突出部が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、継手が挿入されて突出部を押圧した際に、その押圧力が突出部を介して効率的に胴部に伝達され、胴部が良好に撓みやすくなる。そして、このような胴部の撓みと連動してその先端部に形成された爪部が確実に変位するため、係合部と被係合部との係合状態がより良好に解除されやすくなる。
この構成では、筒状連結状態となっているプラグカバー内に正規の継手が挿入され、底部側に押し当てられる際には、継手の開口部内に規制部が挿入されることにより、継手の中心を円筒部の中心位置に近づけるような中心合わせの作用を生じさせながら、継手の先端部が規制部の先端よりも奥の位置に案内されることになり、継手の先端部によって突出部が良好に押圧されやすくなる。よって、正規部品(正規の継手)による正規の解除操作のときには係合部と被係合部とが良好に解除されやすくなる。一方、先端部に開口が存在しない軸状物が筒状連結状態となっているプラグカバー内に挿入され、底部側に押し当てられる際には、この軸状物の先端部に規制部が接触し、軸状物による突出部の押圧が規制されることになる。よって、不正な軸状物による不正な解除操作のときには、突出部に対する押圧を抑制することで係合状態の解除を困難にすることができ、筒状連結状態が良好に維持されやすくなる。
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。図1は、ガスストーブ、ガスファンヒータ、ガス炊飯器等のガス燃焼機器本体4に対してプラグカバー10が装着されてなるプラグカバー付きガス燃焼機器2を示している。なお、図1では、プラグカバー付きガス燃焼機器2の一部(プラグ部分)のみを示しており、ガス燃焼機器本体4については、ガスプラグ4Aの部分のみを示し、その他の部分は省略している。また、以下の説明では、プラグカバー付きガス燃焼機器2を単にガス燃焼機器2とも称することとし、ガスプラグ4Aを単にプラグ4Aとも称することとする。
図1〜図4、図5(A)のように、第一の半筒状部材30と第二の半筒状部材50とが円筒状に連結した筒状連結状態では、図2のように、第一張出部34の少なくとも一部が第二張出部54の少なくとも一部よりも挿入口14A側(即ち前側)に配置された構成で、第一張出部34と第二張出部54とが軸方向(前後方向)に重なり、円筒部14の内部空間側と装着部12側とを区画するように底部20が構成される。具体的には、第二張出部54における爪部56B,56Cの突起(前方側に突出する突起)以外の部分が第一張出部34よりも後方側に配置されると共に、第一張出部34と第二張出部54とが前後に接触した重なり状態となる。このような筒状連結状態のときには、装着部12によって構成される収容空間(プラグ4Aを収容する空間)と、円筒部14によって構成される内部空間(外側からアクセス可能となる空間)とが底部20によって分断されるため、底部20が解除されない限り(即ち、筒状連結状態が解除されない限り)、装着部12に装着されたプラグ4Aに対する前側からの操作が防がれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
4…ガスプラグ
10…プラグカバー
12…装着部
14…円筒部
14A…挿入口
20…底部
30…第一の半筒状部材
32…第一半筒部
34…第一張出部
34A…壁部
36A,36B…被係合部
38…規制部
40…案内部
50…第二の半筒状部材
52…第二半筒部
54…第二張出部
54A…壁部
56…係合部
56A…胴部
56B,56C…爪部
58A,58B…突出部
100…ガスコード
102…継手
102A…開口部
Claims (4)
- ガスコード先端部に設けられた継手が着脱可能に装着されるプラグを備えたガス燃焼機器に取り付けられ、前記プラグへの装着状態が前記継手によって解除可能とされた軸状のプラグカバーであって、
前記プラグに装着される装着部と、前記装着状態のときに円筒状に構成されると共に前記装着部に連結される円筒部と、を備え、前記円筒部の軸方向一端側には、前記装着状態のときに前記プラグを覆う構成で配置される底部が設けられ、前記円筒部の軸方向他端側には、前記装着状態のときに前記継手の入口となる挿入口が形成され、前記装着部及び前記円筒部は、当該プラグカバーを軸方向に沿って分断した形態の一対の半筒状部材によって構成されており、
前記一対の半筒状部材のうちの第一の半筒状部材には、前記円筒部の一部をなす第一半筒部と、前記第一半筒部の内周面から内側に張り出す第一張出部と、が形成され、前記一対の半筒状部材のうちの第二の半筒状部材には、前記円筒部の一部をなす第二半筒部と、前記第二半筒部の内周面から内側に張り出す第二張出部と、が形成され、
前記第一の半筒状部材と前記第二の半筒状部材とが連結した筒状連結状態では、前記第一張出部の少なくとも一部が、前記第二張出部の少なくとも一部よりも前記挿入口側に配置された構成で、前記第一張出部と前記第二張出部とが軸方向に重なり、前記円筒部の内部空間側と前記装着部側とを区画する前記底部が構成されるようになっており、
前記第二張出部において前記内部空間側の壁部には、前記第一張出部の一部と係合し得る係合部と、前記挿入口側に突出する突出部とが形成され、
前記第一張出部には、前記係合部と係合可能な被係合部と、前記筒状連結状態のときに前記突出部を当該第一張出部よりも前記挿入口側に突出させるための案内領域を構成する案内部とが形成されており、
前記筒状連結状態では、前記係合部と前記被係合部とが係合することで当該筒状連結状態が維持され、且つ前記突出部が前記第一張出部よりも前記挿入口側に突出する配置となり、
前記筒状連結状態のときに、前記挿入口から挿入される前記継手によって前記突出部が前記装着部側に押圧されることで、前記突出部と連動する前記係合部が前記被係合部と係合しない状態となり、前記筒状連結状態が解除されることを特徴とするプラグカバー。 - 前記係合部は、前記第二半筒部の内周壁側から前記第一の半筒状部材側に延びる胴部と、前記胴部の先端部側に形成された爪部と、を備え、少なくとも前記胴部が撓み変形可能とされており、
前記突出部は、前記胴部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラグカバー。 - 少なくとも2つの前記突出部が、前記円筒部の中心軸を挟んだ両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラグカバー。
- 前記継手は、ガス供給を行うための開口部が先端面側に形成されたものであり、
前記第一張出部において前記内部空間側の壁部には、前記挿入口側に突出する規制部が形成されており、
前記規制部は、前記筒状連結状態のときに前記底部の中心となる位置に配置されるとともに、前記筒状連結状態において前記突出部よりも前記挿入口側への突出量が大きくなるように突出する構成となっており、
前記筒状連結状態において、前記継手が前記挿入口から挿入されて前記底部側に押し当てられる場合には、当該継手の前記開口部内に前記規制部が挿入され、且つ当該継手の先端部によって前記突出部が押圧され、
前記筒状連結状態において、先端部に開口が存在しない軸状物が前記挿入口から挿入されて前記底部側に押し当てられる場合には、当該軸状物の先端部に前記規制部が接触し、当該軸状物による前記突出部の押圧を規制することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプラグカバー。
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