JP2013202660A - タンデム溶接トーチ - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接トーチが被溶接物や治具等の異物と衝突したときに、自動的に元の位置に復帰する精度を向上させたショックセンサユニットを有するタンデム溶接トーチを提供すること。
【解決手段】ショックセンサユニット3は、膨出部31aを有する第1及び第2センサシャフト31,32と、膨出部31a,32aに当接する第1及び第2位置決めピンP1,P2と、第1及び第2センサシャフト31,32を押圧する第1及び第2ばね部材SP1,SP2と、第1及び第2位置決めピンP1,P2を移動可能に内包する第1及び第2センサボディB1,B2と、第1及び第2スプリングガイドG1,G2の移動を検出する第1及び第2検出手段SW1,SW2とを有する。第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2は、第1電極W1と第2電極W2との間の中心点Oを中心とする点対称な位置の2箇所に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、2つの溶接トーチを使用してタンデム溶接する溶接ロボットのロボットアームにショックセンサユニットを取り付けたタンデム溶接トーチに関する。
従来、溶接ロボットに取り付けられる一般の溶接トーチには、溶接トーチが被溶接物や治具等の異物と衝突したときに、溶接トーチを保護するためのショックセンサユニット(ショックセンサ)が取り付けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載のショックセンサユニットは、1つの溶接トーチ(ノズル)が異物に衝突したときに、その衝突を検出して溶接ロボットを停止させるためのシングルトーチ用のセンサであって、溶接ロボットの中空状の手首部に接合されるフランジと、溶接トーチとの間に介在されている。
また、タンデム溶接用トーチに設けられるショックセンサユニット(ショックセンサ)は、溶接ロボットのアームの先端に設けられ、そのショックセンサユニットの先端側にブラケットやトーチクランプ等を介在して2つの溶接トーチが取り付けられている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に記載されたタンデム溶接トーチでは、溶接ロボットのアームの先端に1つのショックセンサユニットが設けられ、その1つのショックセンサユニットの先端側にブラケットを介在して第1のトーチ及び第1の連結具を設けると共に、第1の連結具に第2の連結具を介在して第2のトーチが取り付けられている。
特開2004−351510号公報(段落0006、図1及び図2) 特開2009−34746号公報(図2〜図4) 特開2005−324250号公報(図4)
しかしながら、特許文献1,2に記載の溶接トーチ及び溶接ロボットは、1つの溶接トーチに対してその溶接トーチの中心線に沿って1つのショックセンサユニットを設けたものであって、1つの部材からなるそれらを単に2つ並設したとしても、2つの溶接トーチを有するタンデム溶接トーチには適用することはできない。
つまり、ショックセンサユニットを備えた溶接トーチを単に並設して2つにしても、それぞれの溶接トーチが被溶接物に衝突したときに、それぞれの溶接トーチがバラバラに動くので、位置決めして取り付けてあった2つの溶接トーチの先端の間隔、向き及び取り付け位置がずれてしまい、正確な溶接作業ができなくなる。このため、特許文献1,2に記載の溶接トーチは、タンデム溶接トーチに採用することはできない。
また、特許文献3に記載のタンデム溶接トーチに設けられたショックセンサユニットは、タンデム溶接トーチ、ブラケット及びトーチケーブルの全ての質量と、ロボット動作に伴うトーチケーブルへの引張及び圧縮の負荷がかかる構造になっている。このため、タンデム溶接トーチを保持する大きな保持力を得るために、強力なばね部材を使用することが必要であるという問題点がある。
このような構造のショックセンサユニットは、トーチケーブルへの引張及び圧縮の負荷がかかっても、誤検出させないために、結果的に、検出感度を鈍くしなければならないという問題点がある。
その結果、ショックセンサユニットは、溶接トーチを適正以上のばね力で保持する必要があり、トーチ保持用ばねのばね力が強いので、溶接トーチの負荷が大きな負担となって、被溶接物に衝突した際に、前記ばね力を上回る力がかからない限りセンサが反応しないため、溶接トーチが曲がるという問題点がある。
さらに、ショックセンサユニットは、衝撃に対する感度を鈍く設定していることによって、溶接トーチが被溶接物等に衝突したことを検出するのが遅延し、溶接トーチが衝撃等で変形する、あるいは、溶接線に位置決めされた溶接トーチ内の溶接ワイヤの位置がずれるという問題点がある。
なお、溶接ワイヤの位置がずれた場合は、アンダーカット、溶込み不良等の溶接欠陥が発生し、溶接品質上問題となる。このため、2本の溶接ワイヤは、溶接線に正確に位置決めされている必要がある。
また、特許文献3に記載されたタンデム溶接トーチ、及び、特許文献1,2の溶接トーチを2つ並設したタンデム溶接トーチの場合は、2つの溶接トーチがそれぞれ別個に独立して給電しているので、ショックセンサユニットにおいても、2つの電極間及び溶接ロボットのアーム間をそれぞれ絶縁することが不可欠であるため、部品点数の増加、構造の複雑化、及び、組付作業の煩雑化するという問題点がある。
本発明は、そのような問題点に鑑み創案されたものであり、その課題は、溶接トーチが被溶接物や治具等の異物と接触、衝突等した際に、溶接トーチが受けた衝撃を第1ばね部材及び第2ばね部材が逃がして溶接トーチの変形を防止すると共に、逃がした後に、溶接トーチが元の位置に復帰する精度を向上させたショックセンサユニットを有するタンデム溶接トーチを提供することにある。
前記した課題を解決するために、本発明に係るタンデム溶接トーチは、並列した2つの溶接トーチの先端側をまとめて固定するトーチ固定部と、前記2つの溶接トーチの基端側を保護する絶縁カバーと、前記絶縁カバー内に配置され、一方の溶接トーチの基端側を保持する第1基端トーチ保持部と、前記絶縁カバー内に配置され、他方の溶接トーチの基端部を保持する第2基端トーチ保持部と、前記第1基端トーチ保持部及び前記第2基端トーチ保持部の傾動及び移動をそれぞれ検出するショックセンサユニットと、を備えたタンデム溶接トーチであって、前記ショックセンサユニットは、前端部に前記第1基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第1電極が内挿される中空状の第1センサシャフトと、前記第1センサシャフトの軸線方向に沿って隣り合って配置され、前端部に前記第2基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第2電極が内挿される中空状の第2センサシャフトと、前記第1センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第1位置決めピンと、前記第2センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第2位置決めピンと、前記第1センサシャフトを第1スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第1ばね部材と、前記第1ばね部材に隣り合って配置され、前記第2センサシャフトを第2スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第2ばね部材と、前記第1センサシャフト、前記第1位置決めピン及び前記第1ばね部材を移動可能に内包する第1センサボディと、前記第2センサシャフト、前記第2位置決めピン及び前記第2ばね部材を移動可能に内包する第2センサボディと、前記第1スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第1検出手段と、前記第2スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第2検出手段と、を備え、前記第1センサボディと前記第2センサボディとは、前記第1電極と前記第2電極との間を中心点とする点対称な位置にそれぞれ配置され、前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンは、前記第1電極と前記第2電極との間の中心点を中心とする点対称な位置の少なくとも2箇所にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデム溶接トーチは、一方及び他方の溶接トーチが、被溶接物や治具等の異物と衝突して移動した際に、溶接トーチに固定された第1センサシャフト及び第2センサシャフトは、膨出部が点対称の2箇所に配置された第1位置決めピン及び第2位置決めピンによって均等に支持された状態で連動して動くことにより、動きがスムーズになるので、受けた衝撃を第1ばね部材及び第2ばね部材が逃がして溶接トーチの変形を防止することができる。
タンデム溶接トーチは、それと共に受けた衝撃等を確実に第1検出手段及び第2検出手段に伝えて検出することができる。
タンデム溶接トーチは、移動した後もそれと同様に、第1ばね部材及び第2ばね部材のばね力で元の位置に復帰するときに、各膨出部が、点対称な位置に配置された第1位置決めピン及び第2位置決めピンで均等に支持されているので、スムーズに復帰移動して正確に元の位置に復帰する。
また、本発明に係る溶接トーチは、並列した2つの溶接トーチの先端側をまとめて固定するトーチ固定部と、前記2つの溶接トーチの基端側を保護する絶縁カバーと、前記絶縁カバー内に配置され、一方の溶接トーチの基端側を保持する第1基端トーチ保持部と、前記絶縁カバー内に配置され、他方の溶接トーチの基端部を保持する第2基端トーチ保持部と、前記第1基端トーチ保持部及び前記第2基端トーチ保持部の傾動及び移動をそれぞれ検出するショックセンサユニットと、を備えたタンデム溶接トーチであって、前記ショックセンサユニットは、前端部に前記第1基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第1電極が内挿される中空状の第1センサシャフトと、前記第1センサシャフトの軸線方向に沿って隣り合って配置され、前端部に前記第2基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第2電極が内挿される中空状の第2センサシャフトと、前記第1センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第1位置決めピンと、前記第2センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第2位置決めピンと、前記第1センサシャフトを第1スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第1ばね部材と、前記第1ばね部材に隣り合って配置され、前記第2センサシャフトを第2スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第2ばね部材と、前記第1センサシャフト、前記第1位置決めピン及び前記第1ばね部材を移動可能に内包する第1センサボディと、前記第2センサシャフト、前記第2位置決めピン及び前記第2ばね部材を移動可能に内包する第2センサボディと、前記第1スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第1検出手段と、前記第2スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第2検出手段と、を備え、前記第1センサボディと前記第2センサボディとは、前記第1電極と前記第2電極との間を中心点とする点対称な位置にそれぞれ配置され、前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンとは、前記第1電極と前記第2電極との間の中心点を中心とする同心円上の少なくとも2箇所にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデム溶接トーチは、一方あるいは他方の溶接トーチが被溶接物に衝突して移動した際に、これに連動して移動した第1センサシャフト及び第2センサシャフトは、軸心線に沿って移動するときと、移動した後、第1ばね部材及び第2ばね部材のばね力で元の位置に復帰するときに、各膨出部が、第1電極と第2電極との間の中心点を中心とする同心円上の2箇所に配置された第1位置決めピン及び第2位置決めピンによって支持されているので、スムーズに移動して正確に元の位置に復帰する。
タンデム溶接トーチは、それと共に受けた衝撃等を確実に第1検出手段及び第2検出手段に伝えて検出することができる。
また、本発明に係るタンデム溶接トーチは、前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンが、前記同心円と半径が相違する同心円上の少なくとも2箇所以上の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデム溶接トーチは、第1位置決めピン及び第2位置決めピンが、同心円と半径が相違する同心円上の少なくとも2箇所以上の位置にそれぞれ配置されていることにより、第1センサシャフト及び第2センサシャフトの膨出部が、それぞれ2つ以上配置された位置決めピンによって支持されるため、たとえ、膨出部が動いたとしても、ガイドして元の位置状態に復帰するように支持することができる。
また、本発明に係るタンデム溶接トーチは、前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンが、前記第1電極の中心点と、前記第2電極の中心点とを結ぶ中心線に直交する方向の2箇所にそれぞれ配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、タンデム溶接トーチは、第1位置決めピン及び第2位置決めピンが、第1電極の中心点と、第2電極の中心点とを結ぶ中心線に直交する方向の2箇所にそれぞれ配置されていることにより、電極間の中心点から全て等間隔となるその2箇所にそれぞれ配置された2つの位置決めピンによって第1センサシャフト及び第2センサシャフトの膨出部が支持されるため、たとえ、膨出部が動いたとしても、ガイドして元の位置状態に復帰するように支持することができる。
また、本発明に係るタンデム溶接トーチは、前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンは、前記第1電極の中心点と前記第2電極の中心点とを結ぶ中心線の方向と、当該中心線の方向と直交する方向との4箇所の位置にそれぞれ配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、タンデム溶接トーチは、第1位置決めピン及び第2位置決めピンが、第1電極の中心点と第2電極の中心点とを結ぶ中心線の方向と、この中心線の方向と直交する方向との4箇所の位置にそれぞれ配置されていることにより、第1センサシャフト及び第2センサシャフトの膨出部が、第1位置決めピン及び第2位置決めピンによって支持されるため、たとえ、膨出部が動いたとしても、ガイドして元の位置状態に復帰するように支持することができる。
本発明に係るタンデム溶接トーチは、溶接トーチが被溶接物や治具等の異物と接触、衝突等をしたときに、第1ばね部材及び第2ばね部材が自動的に溶接トーチを逃がして溶接トーチの変形を防止し、第1検出手段及び第2検出手段により確実に検出することができると共に、逃がした後に自動的に元の位置に復帰する精度を向上させたショックセンサユニットを有するので、アンダーカット、溶込み不良等の溶接欠陥が発生を抑制して、溶接品質を向上させることができる。
本発明に係るタンデム溶接トーチを備えた溶接ロボットを示す要部断面図である。 本発明に係るタンデム溶接トーチを示す一部断面を有する要部平面図である。 本発明に係るタンデム溶接トーチを示す一部断面を有する要部側面図である。 本発明に係るタンデム溶接トーチを示す分解斜視図である。 本発明に係るタンデム溶接トーチのショックセンサユニットを示す拡大横断面図である。 図5のX−X断面図である。 第1センサシャフトと第1検出手段との関係を示す要部縦断面図であり、(a)は正常時の第1センサシャフトと第1検出手段との位置状態を示す図、(b)は第1センサシャフトが上方向に傾動したときの第1センサシャフト及び第1検出手段の位置状態を示す図、(c)は第1センサシャフトが後方向に移動したときの第1センサシャフト及び第1検出手段の位置状態を示す図である。 図5のY−Y断面図である。 本発明に係るタンデム溶接トーチの変形例を示すショックセンサユニットの拡大縦断面図である。
本発明に係るタンデム溶接トーチの実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明のタンデム溶接トーチ2を説明する前に、図1を参照してこのタンデム溶接トーチ2が設けられる溶接ロボット1を説明する。
なお、実施形態において、タンデム溶接トーチ2は、溶接する際の溶接作業の状態によって上下左右の向きが変化する。このため、本発明の実施形態では、便宜上、図1に対して上側を「上」、下側を「下」、左側を「前」、右側を「後」として説明する。
≪溶接ロボットの構成≫
図1に示すように、溶接ロボット1は、2本の溶接ワイヤW(第1電極W1、第2電極W2)で同時にアークを出してタンデム溶接するタンデム溶接トーチ2を備え、高能率で高速な溶接が可能な自動溶接装置である。この溶接ロボット1は、被溶接物を溶接する際に、不図示のワイヤ供給装置のワイヤプールから巻き解かれてタンデム溶接トーチ2に自動的に送給される溶接ワイヤWと、溶接電流とを供給しながらアーク溶接する溶接装置である。
溶接ロボット1は、被溶接物に対して溶接を行うタンデム溶接トーチ2と、溶接ワイヤWに電流を供給する電源(図示省略)と、ワイヤプール(図示省略)に巻回された溶接ワイヤWを供給するワイヤ供給装置(図示省略)と、タンデム溶接トーチ2を移動させるロボットアーム11と、を主に備えている。
ロボットアーム11の先端には、ショックセンサユニット3を介在してタンデム溶接トーチ2が取り付けられている。
≪タンデム溶接トーチの構成≫
図2及び図3に示すように、タンデム溶接トーチ2は、2つの溶接トーチ21,22を有する一体型二電極トーチである。タンデム溶接トーチ2は、被溶接物を溶接するための一対の溶接ワイヤWと、この溶接ワイヤWに供給する溶接電流と、シールドガスが供給されて溶接を行なう器具である。タンデム溶接トーチ2は、溶接トーチ21,22を固定するトーチ固定部23と、溶接トーチ21,22の後側(基端側)を保護する絶縁カバー24と、一方の溶接トーチ21の後側(基端側)を保持する第1基端トーチ保持部25と、他方の溶接トーチ22の基端部を保持する第2基端トーチ保持部26と、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26とショックセンサユニット3とをそれぞれ電気的に接続するための第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28と、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26の傾動及び軸心方向の移動をそれぞれ検出するショックセンサユニット3と、を主に備えている。
≪溶接トーチの構成≫
図2に示すように、溶接トーチ21,22は、並列した2つのトーチからなるダブルトーチであり、それぞれ溶接ワイヤW(図3参照)を挿通する中空状の円筒部材からなる。溶接トーチ21,22は、前端部がトーチ固定部23に固定され、後端部に第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26が固定されている。
≪トーチ固定部の構成≫
トーチ固定部23は、2つの溶接トーチ21,22の先端側をまとめて固定する部材である。トーチ固定部23の上側には、不図示の冷却水供給源からホースを介して各溶接トーチ21,22に冷却水を供給するための一対のホース接続部23aが設けられている。
≪絶縁カバーの構成≫
図2及び図3に示すように、絶縁カバー24は、2つの溶接トーチ21,22の後側(基端側)を保護する部材であり、例えば、第1基端トーチ保持部25、第2基端トーチ保持部26、第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28を移動可能に内包した円筒状のゴム部材等の絶縁材からなる。絶縁カバー24は、後側の開口縁が、鍔付円筒状のセンサケース本体37のフランジ37aの内縁部に固定されている。
≪第1基端トーチ保持部及び第2基端トーチ保持部の構成≫
図4に示すように、第1基端トーチ保持部25と第2基端トーチ保持部26とは、一方及び他方の溶接トーチ21,22の後側(基端側)を保持するトーチコネクタであり、絶縁カバー24内に所定間隔を介して並列配置された導電性筒状部材からなる。第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26には、前側開口部25a,26a(図6参照)及び後側開口部25b,26bに外周方向に弾性を付与するための割溝25c,26cと、後側開口部25b,26bの外側上下面に第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28を取り付けるための取付面25d,26dと、が形成されている。なお、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26には、センサケース本体37内からロボットアーム11の外側側面に沿って配索されて電源(図示省略)に接続される給電用電線が取り付けられた電線接続具がねじ止めされている。
前側開口部25a,26a(図6参照)には、溶接トーチ21,22が挿入され、締結具(図示省略)によって固定されている。
後側開口部25b,26bには、OリングO1を外嵌した第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の円筒部31b,32bの先端部が挿入され、締結具(図示省略)によって固定されている。
割溝25c,26cは、前側開口部25a,26a及び後側開口部25b,26bの外側を締結具(図示省略)で締め付けたときに、前側開口部25a,26a(図6参照)及び後側開口部25b,26bにそれぞれ外周方向に弾性的に縮径して溶接トーチ21,22及び円筒部31b,32bをしっかりと固定できるようにするための溝である。割溝25c,26cは、前側開口部25a,26a及び後側開口部25b,26bの端面から溶接トーチ21,22及び円筒部31b,32bが挿入される部位の外側まで形成されている。
取付面25d,26dは、第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28の接続板27a,28aがねじ止めされる部位であり、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26の後側上面に形成された平坦な面からなる。
≪第1電気接続部材及び第2電気接続部材の構成≫
図4に示すように、第1電気接続部材27と第2電気接続部材28とは、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26と、第1センサボディB1及び第2センサボディB2とを電気的に接続するための部材であり、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26を、第1センサボディB1及び第2センサボディB2に揺動自在に連結している。
第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28は、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26の上下の取付面25d,26dに固定される接続板27a,28aと、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の前側上下に形成された取付面B1a,B2aの前側に固定される接続板27b,28bと、接続板27a,28aと接続板27b,28bとを接続する接続ケーブル27c,28cと、を備えて構成されている。
第1センサボディB1と第2センサボディB2とは、第1電極W1と第2電極W2との間を中心点Oとする点対称な位置にそれぞれ配置されている。
接続板27a,27b,28a,28bは、四角形の導電性平板材からなり、取付面25d,26d,B1a,B2aにそれぞれねじ止めされている。
接続ケーブル27c,28cは、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26が溶接トーチ21,22に連動して傾動または軸方向に移動可能に接続するために、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26に固定される接続板27a,28aと、第1センサボディB1及び第2センサボディB2に固定される接続板27b,28bとの間に亘って側面視して互いに対称な上下の外方向に盛り上がった状態に配線されている。
≪ショックセンサユニットの構成≫
図4に示すように、ショックセンサユニット3は、溶接トーチ21,22が被溶接物や治具等の異物と接触、衝突等した際に、溶接トーチ21,22の動きを検出して保護するためのセンサであって、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26の傾動及び移動を第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2でそれぞれ検出して、溶接ロボット1を停止させるための保護装置である。ショックセンサユニット3は、溶接ロボット1のロボットアーム11の先端と溶接トーチ21,22との間に介在され、溶接トーチ21,22の後側(基端側)を傾動(図7(b)参照)及び軸方向に移動自在(図7(c)参照)に、かつ、自動復帰可能に弾性的に支持している。
ショックセンサユニット3は、それぞれ後記する第1センサシャフト31と、第2センサシャフト32と、第1位置決めピンP1と、第2位置決めピンP2と、第1ばね部材SP1と、第2ばね部材SP2と、第1センサボディB1と、第2センサボディB2と、絶縁部材B3と、第1検出手段SW1と、第2検出手段SW2と、第1給電アダプタ33と、第2給電アダプタ34と、センサカバー35と、ゴムシート36と、絶縁ブラケット38と、センサケース本体37と、を備えて構成されている。
<第1センサシャフト及び第2センサシャフトの構成>
図4に示すように、第1センサシャフト31と第2センサシャフト32とは、互いに軸線方向に沿って隣り合って配置された同一形状の導電性金属部材から形成され、第1電極W1及び第2電極W2が、内挿される中空状の略鍔付円筒形状の部材からなる。第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32は、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26を介在して各溶接トーチ21を一体に傾動自在(図6及び図(b)の矢印a,b方向に傾動自在)及び移動自在(図6及び図7の(c)の矢印c方向に移動自在)に配置されている。
第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32は、前端部側に形成された円筒部31b,32bと、後端部に形成された膨出部31a,32aと、膨出部31a,32aの外周面に形成された係合部31c,32cと、を有している。
膨出部31a,32aは、図6に示すように、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の後端部に、拡径して形成された環状部位である。膨出部31a,32aの外周部の上下には、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が係合する正面視して凹部形状の係合部31c,32cが形成されている。膨出部31a,32aの内壁面は、後端側に向かって拡径されて略テーパ状に形成されている。このため、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32は、第1電極W1及び第2電極W2が内挿されてあっても、膨出部31a,32aを中心として傾動可能になっている(図7(c)参照)。
円筒部31b,32bは、前端側が、第1基端トーチ保持部25及び第2基端トーチ保持部26内に内嵌されて連結される部位であり、OリングO1が外嵌されている。
係合部31c,32cは、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2の後側(基端側)が位置決めされて係合される位置決め用の係合溝であり、側面視してL字状に切欠形成されている。係合部31c,32cは、このように第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が係合して位置決めされる係合溝状に形成されていることにより、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が移動したとしても、元の係合状態に復帰するように位置決めできる機能を果たす。
<第1位置決めピン及び第2位置決めピンの構成>
図8に示すように、第1位置決めピンP1と第2位置決めピンP2とは、第1電極W1と第2電極W2との間の中心点Oに垂直に配置された絶縁部材B3を中心として線対称及び点対称な位置に配置される同一部材からなる。第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2は、第1センサボディB1及び第2センサボディB2のピン挿入孔B1e,B2eに挿入されると共に、軸心側が、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の膨出部31a,32aの外周面に形成された係合部31c,32cに係合され、ピン挿入孔B1e,B2eの外側開口部が、第1電気接続部材27及び第2電気接続部材28の接続板27b,28bで閉塞されて、僅かに上下動できるように配置されている。
このため、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2は、係合部31c,32cに噛み合った状態に係合していることにより、傾動及び軸方向に移動可能な第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が、たとえ、動いたとしても、軸心線上の予め位置決めされた位置に自動戻りするように配置されている。
第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2は、第1電極W1及び第2電極W2の中心点OW1,OW2を中心とする中心線L3,L4の上下2箇所にそれぞれ配置された円柱形状のスチール製部材からなる。
換言すると、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2とは、第1電極W1と第2電極W2との間の中心点Oを中心とする同心円C1上の少なくとも2箇所にそれぞれ配置されている。なお、ここでは、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が、第1電極W1及び第2電極W2の中心点OW1,OW2の上下の2箇所の線対称な位置にそれぞれ配置されている。
<第1ばね部材及び第2ばね部材の構成>
図4に示すように、第1ばね部材SP1と第2ばね部材SP2とは、互い軸心線L1(図8参照)に沿って隣り合って並設された同一部材からなる。第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2は、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32を第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2を介在して先端側に押圧するばね部材であり、例えば、圧縮コイルばねからなる。
<第1スプリングガイド及び第2スプリングガイドの構成>
図4に示すように、第1スプリングガイドG1と第2スプリングガイドG2とは、互いに同一形状に形成され、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2の前端部を支持する円筒形状の導電性金属部材あるいは非導電性樹脂部材からなる。第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2は、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の中空部B1b,B2b内に互いに軸線方向に沿って移動可能に隣り合って配置されている。
図6に示すように、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2には、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2の前端部を支持するばね受け部G1a,G2aと、膨出部31a,32aが当接する当接面G1b,G2bと、OリングO2が係合される環状溝G1c,G2cと、ドグD1,D2が取り付けられるドグ取付面G1d,G2dとが形成されている。
ばね受け部G1a,G2aは、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2の前端部が当接する部位であり、円筒状の第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2の前端の内周縁部に形成された環状の内底面からなる。
当接面G1b,G2bは、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2の前端面に形成され、傾動する膨出部31a,32aの表面形状に合わせて略すりばち状に窪んで形成されている。
図4に示すように、環状溝G1c,G2cは、OリングO2が係合される溝であり、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2の前端側寄りの外周面にリング形状に形成された凹溝からなる。
ドグ取付面G1d,G2dは、第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2を取り付けるためのドグD1,D2がねじ止めされる部位であり、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2の後端側寄りの上側外周面に形成された平坦な面からなる。
<第1センサボディ及び第2センサボディの構成>
第1センサボディB1と第2センサボディB2とは、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2を移動可能に内包する筒状の導電性金属製部材であり、例えば、ジュラルミン等によって形成されている。第1センサボディB1と第2センサボディB2とは、第1電極W1と第2電極W2との間を中心点Oとする点対称な位置に配置され、互いに対向面、上面及び下面が平らに形成された線対称な形状をしている。
第1センサボディB1及び第2センサボディB2は、前記取付面B1a,B2aと、前記中空部B1b,B2bと、取付面B1a,B2aから中空部B1b,B2bに連通されたドグ配置孔B1c,B2cと、絶縁ブラケット38が固定される下側平坦面B1d,B2dと、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が挿入されるピン挿入孔B1e,B2eと、取付面B1a,B2a上に載設された絶縁カバー固定部材39と、取付面B1a,B2a上を覆うセンサカバー35と、第1センサボディB1及び第2センサボディB2を抱持するゴムシート36と、第1センサボディB1と第2センサボディB2との間に介在された絶縁部材B3と、第1センサボディB1、第2センサボディB2及び絶縁部材B3の下に設けられた絶縁ブラケット38と、を有している。
取付面B1a,B2aは、絶縁カバー固定部材39、第1検出手段SW1、第2検出手段SW2及びゴムシート36が取り付けられる面であり、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の外側上面に形成された平坦な面からなる。
中空部B1b,B2bは、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2が挿入される円柱形状の空間であり、軸心線に沿って形成されている。
ドグ配置孔B1c,B2cは、第1センサボディB1及び第2センサボディB2内に軸方向に移動可能に配置された第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2と一体に動くドグD1,D2が、軸方向(後方向)に移動可能に遊挿される貫通孔である。ドグ配置孔B1c,B2cは、平面視して左右方向に細長い長方形のドグD1,D2が前後方向に移動できるように略正方形に形成された孔からなる。
下側平坦面B1d,B2dは、絶縁ブラケット38がねじ止めされる部位であり、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の下面に形成された水平な面からなる。
ピン挿入孔B1e,B2eは、軸心線側が係合部31c,32cの係合部31c,32cに係合されている第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が挿入配置される孔である。
絶縁カバー固定部材39は、絶縁カバー24をショックセンサユニット3に固定するための部材であり、取付面B1a,B2aの前寄りの位置にねじ止めされるエンジニアリングプラスチック製等の絶縁材からなる。
<センサカバーの構成>
センサカバー35は、取付面B1a,B2aを抱持したゴムシート36から上方向へ突出した状態に配置される第1検出手段SW1、第2検出手段SW2及びドグD1,D2を覆って保護する樹脂製カバーである。センサカバー35は、例えば、第1センサボディB1の取付面B1aから第2センサボディB2の取付面B2aに亘って配置されて両者にねじ止めされるエンジニアリングプラスチック製の板状部材からなる。
ゴムシート36は、取付面B1a,B2aの第1検出手段SW1、第2検出手段SW2及びセンサカバー35が配置される配置面と、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の外側側面と、を覆う絶縁カバーであり、正面視して略リップ溝型形状に形成されている。ゴムシート36の上面には、第1検出手段SW1、第2検出手段SW2及びセンサカバー35をねじ止めするためのねじ部材が挿入される貫通孔と、ドグ配置孔B1c,B2cに合致する貫通孔36aと、が形成されている。
<絶縁部材及び絶縁ブラケットの構成>
絶縁部材B3は、第1センサボディB1と第2センサボディB2との間に介在されて両者間を絶縁状態にするための樹脂製板材であり、第1センサボディB1と第2センサボディB2とに挟持された状態に設置されている。
絶縁ブラケット38は、第1センサボディB1と第2センサボディB2と絶縁部材B3とを下側から保持する絶縁性板部材であり、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の下面にねじ止めされている。
<第1検出手段及び第2検出手段の構成>
第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2は、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2の軸線方向の移動を検出して溶接ロボット1を停止させるセンサであり、例えば、超小型のヒンジレバー形マイクロスイッチからなる。つまり、第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2は、溶接トーチ21,22が傾動、軸方向に移動したときに、溶接トーチ21,22と一体に動く第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が、第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2と、ドグD1,D2とを介在して溶接トーチ21,22の動きが伝達されてON,OFFするスイッチからなる。第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2は、平常時にドグD1,D2が可動接点部材を押圧する状態に配置されてONの状態に配置されており、溶接トーチ21,22、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が移動した際に、ドグD1,D2が離れてOFF状態になるように配置されている。第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2の端子は、ゴムシート36を介して第1センサボディB1及び第2センサボディB2に接続されている。
<第1給電アダプタ及び第2給電アダプタの構成>
第1給電アダプタ33と第2給電アダプタ34とは、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の後端面にそれぞれねじ止めされるフランジ付円筒形状の導電性金属からなる。第1給電アダプタ33及び第2給電アダプタ34は、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2の後端側を支持するばね受け部33a,34aと、ねじ穴が複数形成されたフランジ33b,34bと、給電用クランパ(図示省略)が外嵌される円筒接続部33c,34cと、が一体形成されている。
ばね受け部33a,34aは、中空部B1b,B2b内に内嵌される円筒形状の部位であり、外周部にOリングO3が取り付けられている。
フランジ33b,34bは、第1給電アダプタ33と第2給電アダプタ34を、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の中空部B1b,B2bの後側周縁部にねじ止めするため部位である。
円筒接続部33c,34cは、フランジ33b,34bから後方向に延設された円筒状の接続部位であり、管状の給電用クランパ(図示省略)が外嵌される。
<センサケース本体の構成>
センサケース本体37は、第1センサボディB1及び第2センサボディB2の外周を覆うように配置された鍔付円筒状の導電性金属部材からなり、前端側に、このセンサケース本体37をロボット手首4にねじ止めするための孔を有するフランジ37aが形成されている。
≪溶接トーチの動作≫
次に、図1〜図8を参照してタンデム溶接トーチ2の動作について説明する。
図1に示すように、タンデム溶接トーチ2で溶接する場合は、まず、溶接ロボット1の電源(図示省略)をONする。電源からの電流は、不図示の電線、ロボットアーム11の外側側面に沿って配索され、溶接トーチ21,22の2本の溶接ワイヤWである第1電極W1及び第2電極W2から被溶接物にアーク電流が流れてアークが発生する。溶接トーチ21,22は、ロボットアーム11によって移動しながらタンデム溶接を行う。被溶接物からは、アース電流が電源に向けて流れる。
そして、不図示の冷却水供給源から冷却水が、ホース(図示省略)、ホース接続部23aを介してトーチ固定部23内に供給されて、溶接で加熱された溶接トーチ21,22の先端部分を冷却する。
例えば、溶接の最中に溶接トーチ21,22が、被溶接物、治具等の異物と接触したり、衝突したりして傾動あるいは軸方向に移動すると、図7(a)に示す状態から図7(b)、(c)に示すように、第1基端トーチ保持部25、第2基端トーチ保持部26、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が、溶接トーチ21,22と一体となって、傾動(矢印a,b方向)あるいは軸方向(矢印c方向)に移動する。
図7(b)に示すように、溶接トーチ21,22、第1センサシャフト31、第2センサシャフト32等が上下左右方向に傾動した場合は、膨出部31a,32aの中央部にある中心点C3を中心として、上下左右方向(矢印a,b方向等)に傾く。例えば、溶接トーチ21,22が被溶接物に衝突して上方向(矢印a方向)に傾動した場合は、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の中心点C3を中心として傾くことにより、膨出部31a,32aが、第1スプリングガイドG1、第2スプリングガイドG2及びドグD1,D2を第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2を圧縮させながら後方向(矢印d方向)へ移動させる。
すると、第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2は、この第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2の可動接点部材を押動させてON状態にしていたドグD1,D2が、後方向(矢印e方向)へ移動して離れることによりOFF状態になり、溶接トーチ21,22のどちらかが異物等に衝突して正常な状態でないことを検知し、溶接ロボット1を停止させる。
溶接トーチ21,22が衝突して被溶接物から離れると、溶接トーチ21,22は、第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2のばね力で第1スプリングガイドG1及び第2スプリングガイドG2を介在して第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32を元の位置方向に戻す。このため、溶接トーチ21,22、ドグD1,D2、第1検出手段SW1及び第2検出手段SW2等も元の位置状態に戻されて、ON位置の状態に復帰する。
なお、図7(c)に示すように、溶接トーチ21,22が軸心方向に移動した場合も、同様に作動する。
図7(b)、(c)に示す状態から図7(a)に示す状態に戻る場合、図6及び図8に示すように、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32は、膨出部31a,32aの係合部31c,32cが、上下にそれぞれ配置された位置決めピンP1,P2と互いに噛み合った状態に配置されていることによって、位置決めピンP1,P2が第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の傾動及び軸方向の移動をガイドするため、移動したとしてもスムーズに元の位置に復帰するように案内される。
したがって、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32と一体に動く溶接トーチ21,22は、被溶接物等の異物に当たって傾動したり、軸方向に移動したりしたとしても、元の位置状態にスムーズに復帰するので、溶接ロボット1の溶接トーチ21,22の先端に配置される2つの溶接ワイヤWの位置ずれを解消して、溶接線に正確に溶接するのを維持することができる。
このように、本発明のタンデム溶接トーチ2は、溶接トーチ21,22が被溶接物等の異物に衝突しても、溶接トーチ21,22、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が一体となって傾動したり、後退したりして第1ばね部材SP1及び第2ばね部材SP2を圧縮させながら弾性的に動いて逃げると共に、異物の衝突を検出できるので、溶接トーチ21,22にかかった衝撃力を吸収することができるため、溶接トーチ21,22が変形したり、損傷したりするのを防止することができる。
また、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が傾動したり、後退したりする際に、膨出部31a,32aの外周に形成した係合部31c,32cに係合している第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2が、膨出部31a,32aの移動をガイドするので、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の動きが安定化されて、移動したとしても、常に、元の位置状態にスムーズに戻るようにすることができる。
その結果、タンデム溶接トーチ2は、2本の溶接トーチ21,22が、常に、予め位置決めされたときの状態が維持されて、正確にタンデム溶接することが可能となる。
[変形例]
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更は可能である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図9は、本発明の実施形態に係るタンデム溶接トーチの変形例を示すショックセンサユニットの拡大縦断面図である。
前記実施形態では、図8に示すように、第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2を、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の膨出部31a,32aの上下2箇所に配置した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)は、中心点Oを中心とする同心円C1と半径が相違する同心円C2,C3上の少なくともそれぞれ4個(2箇所以上)の位置にそれぞれ配置して、さらに、位置決めピンの数を増やしても構わない。
この場合、第1センサボディB1及び第2センサボディB2は、上下左右の4箇所に第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)を挿入するためのピン挿入孔B1e,B2eを形成する。第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の膨出部31a,32aにも同様に、上下左右の4箇所にそれぞれ第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)の端部が係合する係合部31c,32cを形成する。
中心点O付近に配置された第1位置決めピンP1(P1c)と第2位置決めピンP2(P2c)とは、その間に絶縁部材B3を介在して両者を支持する。
中心点Oから左右方向に離れた位置に配置された第1位置決めピンP1(P1d)及び第2位置決めピンP2(P2d)は、図9に示すような支持形態とする。
このように、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32は、膨出部31a,32aの外周面の上下左右の4箇所に形成した係合部31c,32cに、それぞれ第1位置決めピンP1及び第2位置決めピンP2を挿入し、上下左右の合計4個の位置決めピンで係合部31c,32cが支持されている。
このようにすることにより、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の膨出部31a,32aの外周部の上下左右の4箇所を噛合した状態で支持するため、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32が傾動、軸方向に移動しても、常に、元の位置にスムーズに復帰するようにガイドすることができる。
[その他の変形例]
また、前記変形例で説明した第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)は、中心点Oを中心とする同心円C1と半径が相違する同心円C2,C3上であれば、図9に示す配置状態以外であってもよい。
第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)は、例えば、上下方向の中心線L3,L4を中心とする線対称な位置であって、中心線L3,L4に対して斜めの方向に、複数の位置決めピンを配置しても構わない。
このようにしても、第1位置決めピンP1(P1a,P1b,P1c,P1d)及び第2位置決めピンP2(P2a,P2b,P2c,P2d)は、中心線L3,L4を中心として左右にバランスが取れた状態に位置決めピンが配置されるため、第1センサシャフト31及び第2センサシャフト32の膨出部31a,32aの外周部をバランスよく支持することができる。
1 溶接ロボット
2 タンデム溶接トーチ
3 ショックセンサユニット
21,22 溶接トーチ
23 トーチ固定部
24 絶縁カバー
25 第1基端トーチ保持部
26 第2基端トーチ保持部
31 第1センサシャフト
31a,32a 膨出部
32 第2センサシャフト
B1 第1センサボディ
B2 第2センサボディ
C1,C2 同心円
G1 第1スプリングガイド
G2 第2スプリングガイド
O 第1電極と第2電極との間を中心点
OW1 第1電極の中心点
OW2 第2電極の中心点
P1 第1位置決めピン
P2 第2位置決めピン
SP1 第1ばね部材
SP2 第2ばね部材
SW1 第1検出手段
SW2 第2検出手段
W 溶接ワイヤ
W1 第1電極
W2 第2電極

Claims (5)

  1. 並列した2つの溶接トーチの先端側をまとめて固定するトーチ固定部と、前記2つの溶接トーチの基端側を保護する絶縁カバーと、前記絶縁カバー内に配置され、一方の溶接トーチの基端側を保持する第1基端トーチ保持部と、前記絶縁カバー内に配置され、他方の溶接トーチの基端部を保持する第2基端トーチ保持部と、前記第1基端トーチ保持部及び前記第2基端トーチ保持部の傾動及び移動をそれぞれ検出するショックセンサユニットと、を備えたタンデム溶接トーチであって、
    前記ショックセンサユニットは、前端部に前記第1基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第1電極が内挿される中空状の第1センサシャフトと、
    前記第1センサシャフトの軸線方向に沿って隣り合って配置され、前端部に前記第2基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第2電極が内挿される中空状の第2センサシャフトと、
    前記第1センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第1位置決めピンと、
    前記第2センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第2位置決めピンと、
    前記第1センサシャフトを第1スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第1ばね部材と、
    前記第1ばね部材に隣り合って配置され、前記第2センサシャフトを第2スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第2ばね部材と、
    前記第1センサシャフト、前記第1位置決めピン及び前記第1ばね部材を移動可能に内包する第1センサボディと、
    前記第2センサシャフト、前記第2位置決めピン及び前記第2ばね部材を移動可能に内包する第2センサボディと、
    前記第1スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第1検出手段と、
    前記第2スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第2検出手段と、を備え、
    前記第1センサボディと前記第2センサボディとは、前記第1電極と前記第2電極との間を中心点とする点対称な位置にそれぞれ配置され、
    前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンは、前記第1電極と前記第2電極との間の中心点を中心とする点対称な位置の少なくとも2箇所にそれぞれ配置されていることを特徴とするタンデム溶接トーチ。
  2. 並列した2つの溶接トーチの先端側をまとめて固定するトーチ固定部と、前記2つの溶接トーチの基端側を保護する絶縁カバーと、前記絶縁カバー内に配置され、一方の溶接トーチの基端側を保持する第1基端トーチ保持部と、前記絶縁カバー内に配置され、他方の溶接トーチの基端部を保持する第2基端トーチ保持部と、前記第1基端トーチ保持部及び前記第2基端トーチ保持部の傾動及び移動をそれぞれ検出するショックセンサユニットと、を備えたタンデム溶接トーチであって、
    前記ショックセンサユニットは、前端部に前記第1基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第1電極が内挿される中空状の第1センサシャフトと、
    前記第1センサシャフトの軸線方向に沿って隣り合って配置され、前端部に前記第2基端トーチ保持部が連結され、後端部に拡径された膨出部を有し、第2電極が内挿される中空状の第2センサシャフトと、
    前記第1センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第1位置決めピンと、
    前記第2センサシャフトの膨出部の外周面に当接して配置された第2位置決めピンと、
    前記第1センサシャフトを第1スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第1ばね部材と、
    前記第1ばね部材に隣り合って配置され、前記第2センサシャフトを第2スプリングガイドを介在して先端側に押圧する第2ばね部材と、
    前記第1センサシャフト、前記第1位置決めピン及び前記第1ばね部材を移動可能に内包する第1センサボディと、
    前記第2センサシャフト、前記第2位置決めピン及び前記第2ばね部材を移動可能に内包する第2センサボディと、
    前記第1スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第1検出手段と、
    前記第2スプリングガイドの軸線方向の移動それぞれを検出する第2検出手段と、を備え、
    前記第1センサボディと前記第2センサボディとは、前記第1電極と前記第2電極との間を中心点とする点対称な位置にそれぞれ配置され、
    前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンとは、前記第1電極と前記第2電極との間の中心点を中心とする同心円上の少なくとも2箇所にそれぞれ配置されていることを特徴とするタンデム溶接トーチ。
  3. 前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンが、前記同心円と半径が相違する同心円上の少なくとも2箇所以上の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載タンデム溶接トーチ。
  4. 前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンは、前記第1電極の中心点と、前記第2電極の中心点とを結ぶ中心線に直交する方向の2箇所にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のタンデム溶接トーチ。
  5. 前記第1位置決めピン及び前記第2位置決めピンは、前記第1電極の中心点と前記第2電極の中心点とを結ぶ中心線の方向と、
    当該中心線の方向と直交する方向との4箇所の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のタンデム溶接トーチ。
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