JP2013201233A - 電源装置 - Google Patents

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Yasuhiro Hara
康浩 原
Masaki Sato
雅樹 佐藤
Wataru Nakahori
渉 中堀
Torao Misono
寅雄 御園
Masahide Onishi
正秀 大西
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Abstract

【課題】メイン基板とサブ基板のそれぞれに載置された発熱部品からの放熱を効率よく行うと共に小型化を達成する。
【解決手段】電源装置1の金属フレーム100によって支持をすることで、発熱部品を有する制御基板30を主回路基板20の上方に高さ方向(Z軸方向)に取り付けることが可能となるため、電源装置1全体としての小型化が可能となる。また、インダクタ21に対して熱的に接続する凸部、及び、コンデンサに対して熱的に接続する絞り凸部を備えることで、これらの発熱部品からの熱を金属フレーム100に伝熱することが可能となる。この結果、主回路基板20及び制御基板30に設けられた発熱部品からの放熱を効率よく行うことも可能となる。また、凸部の形状を変えることによって、種々の発熱部品の放熱を行うことが可能となるので、電源装置における発熱部品の配置をより柔軟に行うこともできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関し、特に、メイン基板及びサブ基板の2つの基板を備える電源装置に関する。
電源装置は、スイッチング素子となる半導体、フェライトコアを用いたトランス、インダクタ等の巻線類、そして、これらの電子部品に対して電気的及び物理的に接続される主回路基板、及び、これらの電子部品を制御するための制御基板等により構成される。電源装置が、ハイブリッドカーや電気自動車等に用いられるような車載用の大型電源装置である場合は特に、動作時にはこれらの部品において損失による高い発熱が生じる。このため、電源装置の破損等を回避する目的から種々の冷却方法が検討されている。
例えば、特許文献1では、コイルに用いられるフェライトコアについて、ヒートシンクや放熱シートを介してカバーと接触させることで、フェライトコアを冷却させる方法が示されている。
特許第4784170号公報
しかしながら、高容量化に伴い発熱部品の点数が増加すると、部品毎にヒートシンクやカバーとの間に放熱シートを設ける必要がある。特に、主回路基板と制御基板とがあり、それぞれに発熱部品が取り付けられている場合にそれぞれをヒートシンクや放熱シートを介してカバーに当接させて冷却をしようとすると、電源装置の小型化が困難となる。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、メイン基板とサブ基板のそれぞれに載置された発熱部品からの放熱を効率よく行うと共に小型化を達成することが可能な電源装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電源装置は、第1の発熱部品を備えるメイン基板と、前記メイン基板の上方に設けられ、第2の発熱部品を備えるサブ基板と、前記サブ基板を支持するプレートを有する金属フレームと、を備え、前記金属フレームは、前記プレートの下面から下方に突出し、前記第1の発熱部品と熱的に接続する第1の凸部と、前記プレートの上面から上方に突出し、平面視において前記第2の発熱部品に対応する位置において前記サブ基板と熱的に接続する第2の凸部と、を備えることを特徴とする。
上記の電源装置によれば、金属フレームによって支持をすることでサブ基板をメイン基板の上方に取り付けることが可能となるため、メイン基板とサブ基板とを横に並べて配置するときと比較して、電源装置の小型化が可能となる。また、第1の発熱部品に対して熱的に接続する第1の凸部を備えることで、第1の発熱部品からの熱を金属フレームに伝熱することが可能となると共に、第2の発熱部品に対して熱的に接続する第2の凸部を備えることで、第2の発熱部品からの熱を金属フレームに伝熱することが可能となる。この結果、メイン基板及びサブ基板に設けられた発熱部品からの放熱を効率よく行うことも可能となる。また、凸部の形状を変えることによって、種々の発熱部品の放熱を行うことが可能となるので、電源装置における発熱部品の配置をより柔軟に行うこともできる。
ここで、上記作用を効果的に奏する構成として、具体的には、前記第1の凸部と前記第1の発熱部品との間、または、前記第2の凸部と前記第2の発熱部品との間には、放熱シートが設けられている態様が挙げられる。
また、前記第1の凸部または前記第2の凸部は、絞り成型により形成されて態様とすることができる。絞り成型により第1の凸部または第2の凸部を形成する場合、部品点数及び装置の重量を増やすことなく凸部の形成が可能となる。
また、前記第1の凸部または前記第2の凸部は、金属製のブロックを前記プレートに対して取り付けることにより形成されている態様としてもよい。この場合、凸部の形成が金属製のブロックの取り付けのみで達成することが可能である。また、放熱対象となる発熱部品の形状が変更した場合も取り付けるブロックの形状変更のみで対処ができるため、設計変更が柔軟となる。
また、前記第1の凸部と前記第2の凸部とは、平面視において互いに異なる位置に設けられている態様とすることができる。上記の構成とすることで、第1の発熱部品及び第2の発熱部品からの熱が一か所に集中することなく分散して金属フレームに伝熱されるため、放熱効果をより高めることができる。
また、前記金属フレームは、前記メイン基板及び前記サブ基板を収容する筺体と熱的に接続している態様とすることができる。この場合、発熱部品からの熱を金属フレームからさらに筺体に移動させることができるため、冷却効果をより高めることができる。
また、前記金属フレームは、前記プレートの側縁であって平面視において前記サブ基板とは重ならない位置に切欠き部を備える態様とすることができる。この場合、切欠き部を介して、金属フレームの下方に設けられたメイン基板からの空気を伝った放熱が可能となり、放熱効果をさらに高めることができる。
また、前記プレートの下面から下方に突出し、前記第1の発熱部品とは異なる発熱部品を押圧する押圧支持具を備える態様としてもよい。この場合、押圧支持具により、発熱部品を筐体に固定すると共に、押圧支持具を介して当該発熱部品からの熱を金属フレームに伝達することができるため、電源装置における放熱効果をより高めることができる。
本発明によれば、メイン基板とサブ基板のそれぞれに載置された発熱部品からの放熱を効率よく行うと共に小型化が達成された電源装置が提供される。
本実施形態に係る電源装置の概略構成を示す分解斜視図である。 電源装置を構成する筺体及び主回路基板の構成を示す概略斜視図である。 電源装置を構成する金属フレームの上面側の構成を示す概略斜視図である。 金属フレームの下面側の構成を示す概略斜視図である。 筺体、主回路基板、放熱シート及び金属フレームを組み立てた際の概略斜視図である。 図5の構成に放熱シート及び制御基板を取り付けた際の概略斜視図である。 図6のVII−VII断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る電源装置の概略構成を示す分解斜視図である。図2は、電源装置を構成する筺体及び主回路基板の構成を示す概略斜視図である。なお、以降の図1〜7においては、構成の説明のため、X,Y,Z軸を記載している。
本実施形態に係る電源装置1は、筺体10、主回路基板(メイン基板)20、制御基板(サブ基板)30、金属フレーム100、放熱シート41,42を含んで構成される。電源装置1は、主回路基板20及び制御基板30を含む電源装置を構成する各部品がケースに収容された構成を備える。具体的には、入力コンデンサ、スイッチング素子、メイントランス、チョークコイル、出力コンデンサ等が収容され、これらの部品がバスバーやプリント基板のパターン等の導電部材により接続されることで、例えばDC−DCコンバータとして機能する。
図1、図2に示すように、筺体10は、電源装置1の金属製ケースの一部を構成する。電源装置1では、筺体10の内部に上記の電気部品を収容した後にこれをカバー50で覆われる。図1では、カバーを図示していないが、図2において、カバー50を破線で示している。電源装置1のケース側面を構成する筺体10の側壁についても、一部を省略している。筺体10の底面側には、筺体を冷却するための放熱フィン11が設けられていて、放熱フィン11は、空冷により冷却される。これにより、筺体10が冷却され、上面側に載置された電源装置1の各部品が冷却される。すなわち、筺体10は、電源装置1を構成する電気部品からの熱を放熱するヒートシンクとして機能する。
筺体10の上に載置される主回路基板20は、長尺平板状のプリント基板であって、Y軸方向に長手方向が沿うように載置され、内部には電源装置の回路が設けられている。また、主回路基板20には、トランス、インダクタ、コンデンサ等の各部品が接続される。主回路基板20は、筺体10の底面部に対して周縁部のネジにより固定されることにより、主回路基板20と筺体10とが熱的に接続され、主回路基板20において発生した熱が筺体10側に対して伝熱される。また、主回路基板20には、その略中央部において、筺体10に設けられた2本の支柱14(詳細は後述する)を挿通するための2つの貫通孔が設けられている。
また、主回路基板20に接続される各部品のうち、図2に示すインダクタ21(第1の発熱部品)及びトランス22,チョークコイル23,24,25が特に高温になりやすく冷却を必要とする部品である。したがって、本実施形態に係る電源装置1においてはインダクタ21、トランス22、チョークコイル23〜25の冷却が目的の一つである。
インダクタ21は、主回路基板20に載置された電気部品である。インダクタ21は、主回路基板20に設けられた貫通孔に対して一方のコアであるU型コアの脚部を貫通させ、他方のコアであるI型コアを筐体10へ載置する。また、トランス22、チョークコイル23〜25も、それぞれ主回路基板20に設けられた貫通孔に対してそれらのコアの脚部が挿通された構成となっている。トランス22のコアについては、図2のX軸方向及びY軸方向に沿って2×2の4つの脚部が設けられている。また、チョークコイル23〜25のコアについては、Y軸に沿って脚部が2つ設けられた所謂U型コアと、主回路基板20の下方に設けられたI型コアとによって形成されている。第1の発熱部品は、主回路基板20上に部品全体が載置されている場合もあれば、インダクタ21、トランス22、チョークコイル23〜25のように、当該部品の一部を構成するコア等が筐体10に載置される場合もある。
電源装置1を構成する制御基板30は、主回路基板20の基板厚さ方向(Z軸方向)に沿って主回路基板20の上方に設けられる。制御基板30には、図1に示すように、例えばコンデンサや半導体部品31,32(第2の発熱部品)が設けられている。半導体部品31,32は、制御基板30の中でも特に高温になりやすく冷却を必要とする部品である。
次に上記の制御基板30を載置する金属フレーム100について、さらに、図3,4を用いて説明する。図3は、電源装置を構成する金属フレームの構成を示す概略斜視図、図4は、金属フレームの底面側の構成を示す概略斜視図である。
金属フレーム100は、略長尺平板状のプレート101からなり、電源装置1の主回路基板20の上方に設けられる。具体的には、図2に示すように、筺体10のうちY軸方向に延びて対面する一対の側縁の近傍であって、主回路基板20とは重ならない位置に設けられた複数の支柱12を側縁に沿って掛け渡すことで形成された一対の支持フレーム13に対して6つのネジ102A(一方の支持フレーム13に対して3つのネジ)により固定されると共に、筺体10の略中央部から高さ方向(Z軸方向)に延びる2本の支柱14に対して2つのネジ102Bにより固定される。
図3に戻り、金属フレーム100のプレート101を高さ方向から見たときに、プレート101の一対の側縁のそれぞれにおいてY軸方向に沿って設けられた隣接するネジ102Aの間に、それぞれ内側に凹んだ切欠き部103が設けられる。すなわち、プレート101の側縁のうちY軸方向に延びる側縁にはそれぞれ2つずつ切欠き部103が形成されている。なお、制御基板30の大きさは、プレート101のうち切欠き部103が形成された領域よりも内側の領域よりも小さくされる。すなわち、プレート101の上部に制御基板30を載置したとき、制御基板30はプレート101の切欠き部103を塞がない程度とされる。
また、図3に示す上面側には、絞り成型により形成されてプレート101の上方に突出する絞り凸部104(第2の凸部)が設けられている。この絞り凸部104は、制御基板30と金属フレーム100上に載置する際に、高さ方向(Z軸方向)から見た時に、発熱部品である半導体部品31,32とほぼ重なる位置に設けられている。また、絞り凸部104の高さは、金属フレーム100上に制御基板30を取り付けた際に、放熱シート42を介してコンデンサの下方の制御基板30と接するように設計される。
さらに金属フレーム100のプレート101には、制御基板30を取り付けるためのネジ穴が設けられた取付け部105がプレート101から上方へ突出して設けられている。このため、制御基板30を金属フレーム100へ取り付けた際、制御基板30とプレート101の上面との間には、間隙が形成される。
次に図4を用いて、金属フレーム100の下面側について説明する。下面側には、凸部111(第1の凸部)と、バネ支持具112,113,114,115(押圧支持具)とが設けられている。凸部111及びバネ支持具112〜115は金属製であって、熱伝導性を有している。凸部111は、プレート101の下面から下方に突出するように形成されていて、プレート101とは別体の金属製のブロックからなるものであり、プレート101に対してネジにより固定されている。この凸部111の高さは、金属フレーム100を筺体10に対して取り付けた際に放熱シート41を介してインダクタ21の上方と接するように設計される。また、上面の絞り凸部104と下面の凸部111とは、平面視、すなわち高さ方向(Z軸方向)から見たときに互いに異なる位置に設けられている。
また、バネ支持具112〜115は、金属フレーム100を取り付けた際にそれぞれトランス22、チョークコイル23〜25のコアを筺体10の底面部に対して押圧するものであり、例えば金属板を用いた折板構造とされている。バネ支持具112は、プレート101に対してネジ等により固定された支持部112aと、支持部の112aの両端側に連続する板バネ部112bとを備えている。また、バネ支持具112の2つの板バネ部112bは、トランス22のコアの4つの脚部のうち対角の位置に設けられた2つの脚部を上方から抑えるように配置される。また、バネ支持具113〜115は、バネ支持具112と同様に支持部及び板バネ部を備えていて、それぞれチョークコイル23〜25のコアを上方から固定する機能を有するが、板バネ部がチョークコイルのコアの長手方向(Y軸方向)に延びるように設けられていて、チョークコイルのコアの2つの脚部に対応する位置をそれぞれ上方から押圧する構成とされている。
次に、図1に示す放熱シート41,42は、例えば樹脂シート等の可撓性を有する絶縁材料により構成される。また、放熱シート41,42は、熱伝導性を有している。放熱シート41は、図1の高さ方向(Z軸方向)から見たときに、インダクタ21、及び金属フレーム100の凸部111と重なる位置に設けられ、金属フレーム100を筺体10に対して取り付けた際に、インダクタ21の上面と凸部111の下面とによって挟まれる。また、放熱シート42は、図1の高さ方向(Z軸方向)から見たときに、半導体部品31,32、及び金属フレーム100の絞り凸部104と重なる位置に設けられ、金属フレーム100を筺体10に対して取り付けた後にさらに制御基板30を金属フレーム100に対して取り付けた際に、絞り凸部104の上面と半導体部品31,32に対応する位置の制御基板30の下面とによって挟まれる。
上記の構成を有する電源装置において、筺体10、主回路基板20、制御基板30、放熱シート41,42及び金属フレーム100を取り付けた際の構成について図5〜7を用いて説明する。図5は、筺体10、主回路基板20、放熱シート41及び金属フレーム100を組み立てた際の概略斜視図であり、図6は、さらに放熱シート42及び制御基板30を取り付けた際の概略斜視図である。また、図7は、図6のVII−VII断面図である。
まず、図5に示す通り、筺体10に対して固定された主回路基板20に対して、金属フレーム100を取り付ける。このとき、金属フレーム100は、支持フレーム13に対して6つのネジ102Aにより固定されると共に、中央の支柱14(図2参照)に対して2つのネジ102Bにより固定される。これにより金属フレーム100と筺体10とが熱的にも接続される。
ここで、図7に示すように、金属フレーム100の凸部111の下面が放熱シート41を介してインダクタ21の上面と接続した状態で金属フレーム100がネジ固定されるため、インダクタ21は凸部111及び放熱シート41により上方から付勢された状態で固定されると共に、インダクタ21、放熱シート41及び凸部111が熱的に接続される。これによって、インダクタ21において発生した熱は筺体10の底面に伝熱すると共に、放熱41を介して金属フレーム100の凸部111からプレート101へと伝熱し、さらに支持フレーム13を介して筺体10へと伝熱される。
また、図7に示すように、チョークコイル25のコアは、金属フレーム100の裏面側に設けられたバネ支持具115の板バネ部によって下方へ、すなわち、筺体10の底面側へ押圧される。これにより、チョークコイル25のコアは筺体10と接続して、チョークコイル25において発生した熱が筺体10に対して効率よく伝熱されると共に、バネ支持具115を介して金属フレーム100へ伝熱し、支持フレーム13を介して筺体10へと伝熱される。なお、トランス22のコア、チョークコイル23、24のコアについても、チョークコイル25のコアと同様に、バネ支持具112〜114により押圧されて固定されていて、チョークコイル25と同様に放熱が行われる。
次に、図6に示すように、金属フレーム100の上に制御基板30を取り付ける。具体的には、制御基板30を金属フレーム100の取付け部105に対してネジで固定することで金属フレーム100に対して制御基板が固定される。このとき、金属フレーム100の上面に形成された絞り凸部104の上に放熱シート41を置いた後に制御基板30を取り付ける。この結果、図7に示すように、半導体部品31,32の下の制御基板30の下面と金属フレーム100の絞り凸部104の上面との間に放熱シート42が挟まれた状態で固定される。これにより、制御基板30と金属フレーム100とが熱的に接続され、半導体部品31,32において発生した熱は放熱シート42を介して金属フレーム100の絞り凸部104からプレート101へと伝熱し、さらに支持フレーム13を介して筺体10へと伝熱される。また、制御基板30は上面と下面の双方に間隙が形成されているので、空冷も可能となる。
さらに、図6に示すように、金属フレーム100を筺体10の支持フレーム13に対して取り付けた際に、プレート101に切欠き部103が形成されていることで、主回路基板20及び主回路基板20近傍で発生した熱をいち早く外部へ逃がすことが可能となり、冷却効果を高めることが可能となる。
以上、本実施形態に係る電源装置1によれば、金属フレーム100によって支持をすることで、発熱部品を有する制御基板30を同じく発熱部品を有する主回路基板20の上方に高さ方向(Z軸方向)に取り付けることが可能となるため、主回路基板20と制御基板30とを横に並べて配置する場合と比較して、電源装置の小型化が可能となる。また、インダクタ21に対して熱的に接続する凸部111、及び、半導体部品31,32に対して熱的に接続する絞り凸部104を備えることで、これらの発熱部品からの熱を金属フレーム100に伝熱することが可能となる。この結果、主回路基板20及び制御基板30に設けられた発熱部品からの放熱を効率よく行うことも可能となる。また、凸部の形状を変えることによって、種々の発熱部品の放熱を行うことが可能となるので、電源装置における発熱部品の配置をより柔軟に行うこともできる。
また、上記の電源装置1では、金属フレーム100と発熱部品(インダクタ21,半導体部品31,32)との間に放熱シート41,42を間に介していることで、絶縁性を維持しつつ且つ放熱シートの可撓性を利用してインダクタ21との接続をより確実にすることができる。なお、放熱シートを介さない場合であっても、金属フレームと発熱部品とが熱的に接続する構成とすることで本発明の効果は達成される。
また、絞り凸部104のように、絞り成型により凸部を形成する場合、部品点数及び装置の重量を増やすことなく凸部の形成が可能となる。
さらに、凸部111のように金属製のブロックをプレートに対して取り付けることにより形成されている場合、凸部111の形成が容易である。また、放熱対象となる発熱部品の形状が変更した場合も取り付けるブロックの形状変更のみで対処ができるため、設計変更が柔軟となる。
また、本実施形態の電源装置1のように、絞り凸部104と凸部111とが平面視において互いに異なる位置に設けられている場合、発熱部品(インダクタ21,半導体部品31,32)からの熱が金属フレーム100の一か所に集中することなく分散して伝えられるため、放熱効果をより高めることができる。
また、本実施形態の電源装置1のように、金属フレーム100が筺体10と熱的に接続している態様とすることで、発熱部品からの熱を金属フレーム100からさらに筺体10に移動させることができるため、冷却効果をより高めることができる。
また、金属フレーム100のように制御基板30とは重ならない位置に切欠き部103を備える態様とすることで、切欠き部103を介して、金属フレーム100の下方に設けられた主回路基板20からの空気を伝った放熱が可能となり、放熱効果をさらに高めることができる。
さらに、プレート101の下面から下方に突出して発熱部品(トランス22、チョークコイル23〜25)のコアを押圧する押圧支持具であるバネ支持具112〜115を備えることで、発熱部品を固定すると共に、バネ支持具112〜115を介して当該発熱部品からの熱を金属フレーム100に伝達することができるため、電源装置1における放熱効果をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更を用いることができる。例えば、主回路基板20及びサブ基板30に設けられた発熱部品の点数や形状が変更した場合、それに対応させて凸部の数や形状を適宜変更することができる。また、すべての凸部を絞り成型で形成してもよいし、逆にすべての凸部を金属製のブロックを取り付けることで形成してもよい。なお、上面の凸部と下面の凸部とが、平面視において同じ位置に設けられている場合は、絞り成型で両者を形成することは、困難であるから、両者とも金属製のブロックを取り付ける構成とするか、あるいは、一方を絞り成型とし、他方を金属製のブロックを取り付ける必要がある。
また、金属フレーム100は筺体10と熱的に接続されている必要はないが、筺体10と接続している場合のほうが、筺体10からの放熱を活用することができるため、電源装置1全体としての放熱効果を高めることができる。なお、筺体10と熱的に接続されていない場合であっても、金属フレーム100に対して絞り凸部104及び凸部111を介して発熱部品から伝熱させることで金属フレーム100からの放熱を利用することができるため、放熱効果を得ることができる。
1…電源装置、10…筺体、20…主回路基板(メイン基板)、30…制御基板(サブ基板)、41,42…放熱シート、100…金属フレーム、101…プレート、103…切欠き部、104…絞り凸部、111…凸部、112〜115…バネ支持具。

Claims (8)

  1. 第1の発熱部品を備えるメイン基板と、
    前記メイン基板の上方に設けられ、第2の発熱部品を備えるサブ基板と、
    前記サブ基板を支持するプレートを有する金属フレームと、
    前記金属フレームは、
    前記プレートの下面から下方に突出し、前記第1の発熱部品と熱的に接続する第1の凸部と、
    前記プレートの上面から上方に突出し、平面視において前記第2の発熱部品に対応する位置において前記サブ基板と熱的に接続する第2の凸部と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1の凸部と前記第1の発熱部品との間、または、前記第2の凸部と前記第2の発熱部品との間には、放熱シートが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記第1の凸部または前記第2の凸部は、絞り成型により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 前記第1の凸部または前記第2の凸部は、金属製のブロックを前記プレートに対して取り付けることにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  5. 前記第1の凸部と前記第2の凸部とは、平面視において互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 前記金属フレームは、前記メイン基板及び前記サブ基板を収容する筺体と熱的に接続していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源装置。
  7. 前記金属フレームは、前記プレートの側縁であって平面視において前記サブ基板とは重ならない位置に切欠き部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電源装置。
  8. 前記プレートの下面から下方に突出し、前記第1の発熱部品とは異なる発熱部品を押圧する押圧支持具を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電源装置。
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