JP2013197283A - 発光素子駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体発光素子の出力波形の非対称性を低減することが可能な発光素子駆動回路を提供する。
【解決手段】発光素子駆動回路3Aは、発光素子LDへ変調電流Imを出力する回路であって、逆相信号Ve1を伝搬する配線24aと、逆相信号Ve1に対して逆相であり振幅が逆相信号Ve1よりも小さい正相信号Vc1を伝搬する配線24bと、配線24bに接続され、正相信号Vc1に遅延を与える遅延要素25と、逆相信号Ve1と、遅延要素25を経た正相信号Vc1とを重畳することにより重畳信号Vsp1を生成する信号重畳部26と、重畳信号Vsp1に基づいて変調電流Imを出力する駆動部23とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】発光素子駆動回路3Aは、発光素子LDへ変調電流Imを出力する回路であって、逆相信号Ve1を伝搬する配線24aと、逆相信号Ve1に対して逆相であり振幅が逆相信号Ve1よりも小さい正相信号Vc1を伝搬する配線24bと、配線24bに接続され、正相信号Vc1に遅延を与える遅延要素25と、逆相信号Ve1と、遅延要素25を経た正相信号Vc1とを重畳することにより重畳信号Vsp1を生成する信号重畳部26と、重畳信号Vsp1に基づいて変調電流Imを出力する駆動部23とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光素子駆動回路に関するものである。
特許文献1には、非対称な波形のレーザダイオード変調電流を生成可能なレーザダイオード駆動回路が記載されている。この駆動回路は、主増幅部及び副増幅部を備えている。主増幅部は、相補的な第1及び第2データ信号と、該第1及び第2データ信号がそれぞれ所定時間遅延された第1及び第2遅延信号とのうち一方の信号を受け、この信号を差動増幅して第1信号電流を出力する。副増幅部は、主増幅部に対して並列に接続されており、増幅回路、第1演算回路、及び第2演算回路を有している。増幅回路は、第1及び第2データ信号と第1及び第2遅延信号とのうち他方の信号を受け、この信号を差動増幅して第2信号電流を出力する。第1演算回路は、第1データ信号及び第1遅延信号の入力を受け該第1データ信号及び該第1遅延信号の否定論理和である第3信号電流を出力する。第2演算回路は、第2データ信号及び第2遅延信号の入力を受け該第2データ信号及び該第2遅延信号の否定論理和である第4信号電流を出力する。そして、この駆動回路は、第1〜4信号電流が合成し、レーザダイオード変調電流として出力する。
一般に、レーザダイオードといった半導体発光素子から出力される光の波形は、緩和振動の影響により、立ち上がり時間が早く、立ち下がり時間が遅いという、非対称な波形となる。例えば光通信の光送信装置において半導体発光素子を高速動作させる場合には、このような非対称性は改善されることが望まれる。本発明は、このような半導体発光素子の出力波形の非対称性を低減することが可能な発光素子駆動回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による発光素子駆動回路は、半導体発光素子へ変調電流を出力する発光素子駆動回路であって、オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す第1の信号を伝搬する第1の配線と、第1の信号に対して逆相であり振幅が第1の信号よりも小さい第2の信号を伝搬する第2の配線と、第2の配線に接続され、第2の信号に遅延を与える遅延要素と、第1の信号と、遅延要素を経た第2の信号とを重畳することにより第3の信号を生成する信号重畳部と、第3の信号に基づいて変調電流を出力する駆動部とを備えることを特徴とする。
また、発光素子駆動回路は、一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続された第1のトランジスタを更に備え、第1のトランジスタの制御端子には第1の信号と同相の信号が入力され、一方の電流端子から第1の配線に第1の信号が出力され、他方の電流端子から第2の配線に第2の信号が出力され、第2の抵抗の抵抗値が、第1の抵抗の抵抗値よりも小さいことを特徴としてもよい。
また、発光素子駆動回路は、一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続された第1のトランジスタを更に備え、第1のトランジスタの制御端子には第1の信号に対して逆相の信号が入力され、一方の電流端子から第2の配線に第2の信号が出力され、他方の電流端子から第1の配線に第1の信号が出力され、第1の抵抗の抵抗値が、第2の抵抗の抵抗値よりも小さいことを特徴としてもよい。
また、発光素子駆動回路は、正相信号及び逆相信号からなる差動信号を入力する一対の入力端と、一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続され、一対の入力端の一方から制御端子に正相信号が入力される第1のトランジスタと、一方の電流端子が第3の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第4の抵抗を介して電源電位線に接続され、一対の入力端の他方から制御端子に逆相信号が入力される第2のトランジスタとを更に備え、第1のトランジスタの一方の電流端子から第1の配線に第1の信号が出力され、第2のトランジスタの一方の電流端子から第2の配線に第2の信号が出力されることを特徴としてもよい。
また、発光素子駆動回路は、駆動部が、基準電位線と電源電位線との間に直列に接続された第3及び第4のトランジスタを含んでおり、第3のトランジスタと第4のトランジスタとの接続点から変調電流を出力し、第3の信号が第1のトランジスタの制御端子に提供され、第3の信号とは逆相の信号が第2のトランジスタの制御端子に提供されることを特徴としてもよい。
本発明による発光素子駆動回路によれば、半導体発光素子の出力波形の非対称性を低減することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による発光素子駆動回路の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光素子駆動回路を備える光送信装置の構成を概略的に示す図である。本実施形態に係る光送信装置1は、外部装置から入力される電気信号を受けると、この電気信号に応じて光信号を出力するTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光素子駆動回路を備える光送信装置の構成を概略的に示す図である。本実施形態に係る光送信装置1は、外部装置から入力される電気信号を受けると、この電気信号に応じて光信号を出力するTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)である。
光送信装置1は、発光素子駆動回路3A、発光素子LD、及び、光検出素子PDを備えている。光送信装置1は、TOSAであり、発光素子駆動回路3A、発光素子LD、及び、光検出素子PDは、光送信装置1のパッケージ内に実装される。発光素子駆動回路3Aは、差動信号を構成する正相信号Vinp及び逆相信号Vinnの入力を受けて変調電流Imを出力する。発光素子LDは、本実施形態における半導体発光素子であり、例えばレーザダイオードである。光検出素子PDは、発光素子LDの光出力をモニタする。
光送信装置1は、端子T1〜T6を備えている。端子T1には、光送信装置1の外部に設けられる光データリンク基板上の駆動ICから正相信号Vinpが入力される。端子T2には、その光データリンク基板上の駆動ICから逆相信号Vinnが入力される。端子T3には、光送信装置1の外部から電源電圧Vccが入力される。この電源電圧Vccは、発光素子駆動回路3Aの端子T3aに供給される。端子T4は、光送信装置1の外部の基準電位(GND)に接続されている。端子T5には、光送信装置1の外部に設けられる光データリンク基板からバイアス電流Ibiasが入力される。端子T6は、発光素子LDの発光パワーをモニタするために用いられる端子であり、例えば光送信装置1の外部のオートパワーコントロール(APC)回路に接続される。発光素子LDのカソードは、端子T4に接続されている。
発光素子駆動回路3Aは、差動信号(正相信号Vinp及び逆相信号Vinn)の入力に応じて発光素子LDの駆動電流Idを増減する。具体的には、発光素子駆動回路3Aは、差動信号に基づいて発光素子LDに供給される駆動電流Idの変調成分(変調電流Im)を制御する。発光素子駆動回路3Aは、端子T1a,T2a,T3a,T4a,T5aを有する。端子T1aは、端子T1に接続されている。端子T2aは、端子T2に接続されている。端子T1a及び端子T2aは、差動信号の入力端子(信号端子)となっている。端子T1aには、差動信号の正相信号Vinpが入力される。端子T2aには、差動信号の逆相信号Vinnが入力される。端子T3aは、端子T3に接続されており、電源電圧Vccを受ける。端子T4aは、端子T4に接続されており、基準電位となる。端子T5aは、発光素子LDのアノード端子に接続されており、発光素子LDに対して変調電流Imを供給する。
図2は、発光素子駆動回路3Aの内部構成を示す回路図である。図2を参照すると、この発光素子駆動回路3Aは、トランジスタ11及び12を備えている。なお、トランジスタ11及び12は、本実施形態における第1のトランジスタである。トランジスタ11及び12は、例えばバイポーラトランジスタによって構成される。トランジスタ11及び12は、エミッタフォロワ回路をそれぞれ構成する。具体的には、トランジスタ11の一方の電流端子(例えばエミッタ)は、抵抗13a(第1の抵抗)を介して基準電位線14に接続されている。なお、基準電位線14は、端子T4aを介して端子T4(図1を参照)に接続されている。また、トランジスタ11の他方の電流端子(例えばコレクタ)は、抵抗13b(第2の抵抗)を介して電源電位線15に接続されている。なお、電源電位線15は、端子T3aを介して端子T3(図1を参照)に接続されている。抵抗13bの抵抗値は、抵抗13aの抵抗値よりも小さい。トランジスタ11の制御端子(ベース)は端子T2aに接続されており、トランジスタ11の制御端子(ベース)には逆相信号Vinnが入力される。
また、トランジスタ12の一方の電流端子(例えばエミッタ)は、抵抗16a(第1の抵抗)を介して基準電位線14に接続されている。トランジスタ12の他方の電流端子(例えばコレクタ)は、抵抗16b(第2の抵抗)を介して電源電位線15に接続されている。なお、抵抗16bの抵抗値は、抵抗16aの抵抗値よりも小さい。トランジスタ12の制御端子(ベース)は端子T1aに接続されており、トランジスタ12の制御端子(ベース)には正相信号Vinpが入力される。
ここで、図3は、トランジスタ11及び12を含むエミッタフォロワ回路の動作を説明するための図である。図3には、トランジスタ11(12)と、抵抗13a(16a)と、抵抗13b(16b)とが示されている。いま、トランジスタ11(12)のベースに逆相信号Vinn(正相信号Vinp)が入力されると、トランジスタ11(12)のエミッタには、逆相信号Vinn(正相信号Vinp)からトランジスタ11(12)のベース−エミッタ電圧Vbe分だけ差し引かれた信号Ve(=Vinn−Vbe)が発生する。トランジスタ11(12)のエミッタは抵抗13a(16a)を介して基準電位線14に接続されているので、トランジスタ11(12)を流れる電流Icは、抵抗13a(16a)の抵抗値をR1とするとVe/R1となる。すなわち、信号Veの変化に応じて電流Icが変調される。
また、この電流Icは抵抗13b(16b)を流れているので、抵抗13b(16b)の抵抗値をR2とすると、トランジスタ11(12)のコレクタには信号Vc(=Vcc−Ic・R2)が発生する。すなわち、逆相信号Vinn(正相信号Vinp)がハイ状態のとき、信号Veはハイ状態となり、電流Icが増加する。そして、電流Icが増加するとIc・R2が増加するので信号Vcはロー状態となる。また、逆相信号Vinn(正相信号Vinp)がロー状態のとき、信号Veはロー状態となり、信号Vcはハイ状態となる。
また、本実施形態では、抵抗13b(16b)の抵抗値が、抵抗13a(16a)の抵抗値よりも小さい。したがって、信号Vcの振幅(ハイ状態とロー状態との電圧差)は、信号Veの振幅よりも小さい。
再び図2を参照する。トランジスタ11のエミッタは、配線24a(第1の配線)に接続されている。トランジスタ11は、この配線24aに逆相信号Ve1(図2の信号Veに相当)を提供する。なお、この逆相信号Ve1は、本実施形態における第1の信号であり、逆相信号Vinnの変化に対応して、オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す。配線24aは、この逆相信号Ve1を伝搬する。
また、トランジスタ11のコレクタは、配線24b(第2の配線)に接続されている。トランジスタ11は、この配線24bに正相信号Vc1(図2の信号Vcに相当)を提供する。なお、この正相信号Vc1は、本実施形態における第2の信号である。正相信号Vc1は逆相信号Ve1に対して逆相であり、正相信号Vc1の振幅は逆相信号Ve1の振幅よりも小さい。配線24bは、この正相信号Vc1を伝搬する。そして、配線24bには、遅延要素25が接続されている。遅延要素25は、正相信号Vc1に遅延を与えるための回路要素である。遅延要素25は、正相信号Vc1に対し、例えば一周期の半分より短い時間の遅延を与える。
本実施形態の発光素子駆動回路3Aは、信号重畳部26を更に備えている。信号重畳部26は、逆相信号Ve1と、遅延要素25を経た正相信号Vc1とを重畳することにより重畳信号Vsp1(第3の信号)を生成する回路部分である。なお、本実施形態では、信号重畳部26は、遅延要素25から容量27を介して延伸された配線と、配線24aとが互いに接続されることによって構成されているが、信号重畳部26の構成は、逆相信号Ve1と遅延要素25を経た正相信号Vc1とを互いに重畳させ得る構成であればこれに限られない。容量27は、高周波成分のみ重畳させるために設けられ、容量27の容量値は、例えば50fF以上300fF以下である。
トランジスタ12のエミッタは、配線28aに接続されている。トランジスタ12は、この配線28aに正相信号Ve2(図2の信号Veに相当)を提供する。正相信号Ve2は、本実施形態における第1の信号であり、正相信号Vinpの変化に対応して、オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す。配線28aは、この正相信号Ve2を伝搬する。
また、トランジスタ12のコレクタは、配線28bに接続されている。トランジスタ12は、この配線28bに逆相信号Vc2(図2の信号Vcに相当)を提供する。なお、この逆相信号Vc2は、本実施形態における第2の信号である。逆相信号Vc2は正相信号Ve2に対して逆相であり、逆相信号Vc2の振幅は正相信号Ve2の振幅よりも小さい。配線28bは、この逆相信号Vc2を伝搬する。そして、配線28bには、遅延要素29が接続されている。遅延要素29は、逆相信号Vc2に遅延を与えるための回路要素である。遅延要素29は、逆相信号Vc2に対し、例えば一周期の半分より短い時間の遅延を与える。
本実施形態の発光素子駆動回路3Aは、信号重畳部30を更に備えている。信号重畳部30は、正相信号Ve2と、遅延要素29を経た逆相信号Vc2とを重畳することにより、重畳信号Vsp1とは逆相の重畳信号Vsp2を生成する回路部分である。なお、本実施形態では、信号重畳部30は、遅延要素29から容量31を介して延伸された配線と、配線28aとが互いに接続されることによって構成されているが、信号重畳部30の構成は、正相信号Ve2と遅延要素29を経た逆相信号Vc2とを互いに重畳させ得る構成であればこれに限られない。容量31は、高周波成分のみ重畳させるために設けられ、容量31の容量値は、例えば50fF以上300fF以下である。
本実施形態の発光素子駆動回路3Aは、駆動部23を更に備えている。駆動部23は、いわゆるプッシュプル回路の構成を有しており、トランジスタ18及び19を含む。トランジスタ18及び19は、それぞれ本実施形態における第3及び第4のトランジスタである。トランジスタ18は、例えばバイポーラトランジスタによって構成されるプルドライバである。トランジスタ19は、例えばNMOSトランジスタによって構成されるプッシュドライバである。
トランジスタ18及び19は、基準電位線14と電源電位線15との間に直列に接続されている。具体的には、トランジスタ18のコレクタとトランジスタ19のソースとが互いに接続されており、トランジスタ18のエミッタは抵抗21を介して基準電位線14に接続されており、トランジスタ19のドレインは電源電位線15に接続されている。そして、トランジスタ18のベースは信号重畳部26に接続されており、トランジスタ18のベースには重畳信号Vsp1が提供される。また、トランジスタ19のゲートは容量32を介して信号重畳部30に接続されており、トランジスタ19のゲートには重畳信号Vsp2が提供される。なお、トランジスタ19のゲートバイアスを規定するため、トランジスタ19のゲートは抵抗34を介して電源電位線15に接続されている。
駆動部23は、トランジスタ18とトランジスタ19との接続点Pから変調電流Imを出力する。すなわち、重畳信号Vsp1がロー状態(重畳信号Vsp2はハイ状態)のとき、正の変調電流Imが出力され、この電流Imはバイアス電流Ibiasに重畳される。また、重畳信号Vsp1がハイ状態(重畳信号Vsp2はロー状態)のとき、負の変調電流Imが出力され、バイアス電流Ibiasから電流Imが差し引かれる。したがって、差動信号(正相信号Vinp及び逆相信号Vinn)のオン・オフに応じて、駆動電流Idがオン・オフされる。
本実施形態の駆動部23は、トランジスタ20を更に含む。トランジスタ20は、例えばPMOSトランジスタによって構成されており、そのソースはトランジスタ18のコレクタと接続されており、そのドレインはトランジスタ19のソースと接続されている。また、トランジスタ20のゲートは定電圧電源33に接続されている。
また、発光素子駆動回路3Aは、定電圧源35を有する。定電圧源35は、抵抗素子17aを介してトランジスタ11のベースに接続されており、且つ、抵抗素子17bを介してトランジスタ12のベースに接続されている。トランジスタ18,19の制御端子(ベース又はゲート)には、抵抗素子17a及び抵抗素子17b(入力差動終端抵抗)の間の定電圧源35によって、適切なバイアス電圧が印加される。
なお、トランジスタ11及び12をそれぞれ流れる直流電流Ic0及びIc1は
Ic0=(Vcom−Vbe0)/R6
Ic1=(Vcom−Vbe1)/R7
となる。これらの数式において、Vcomは定電圧源35の出力電圧値であり、Vbe0はトランジスタ11のベース−エミッタ間電圧であり、Vbe1はトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧であり、R6は抵抗13aの抵抗値であり、R7は抵抗16aの抵抗値である。なお、一実施例では、Vcom=1.6V、Vbe0=Vbe1=0.8V、R6=R7=200オームとした場合に、Ic0=Ic1=4mAである。
Ic0=(Vcom−Vbe0)/R6
Ic1=(Vcom−Vbe1)/R7
となる。これらの数式において、Vcomは定電圧源35の出力電圧値であり、Vbe0はトランジスタ11のベース−エミッタ間電圧であり、Vbe1はトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧であり、R6は抵抗13aの抵抗値であり、R7は抵抗16aの抵抗値である。なお、一実施例では、Vcom=1.6V、Vbe0=Vbe1=0.8V、R6=R7=200オームとした場合に、Ic0=Ic1=4mAである。
続いて、発光素子駆動回路3Aの動作および発光素子駆動回路3Aによって得られる効果について説明する。端子T1aに正相信号Vinpが入力され、端子T2aに逆相信号Vinnが入力されると、逆相信号Vinnはトランジスタ11のベースに入力され、正相信号Vinpはトランジスタ12のベースに入力される。
このような正相信号Vinp及び逆相信号Vinnの入力によって、トランジスタ11のエミッタには逆相信号Ve1が発生し、コレクタには正相信号Vc1が発生する。また、トランジスタ12のエミッタには正相信号Ve2が発生し、コレクタには逆相信号Vc2が発生する。そして、正相信号Vc1が遅延要素25によって遅延したのち、逆相信号Ve1と遅延後の正相信号Vc1とが信号重畳部26によって重畳される。また、逆相信号Vc2が遅延要素29によって遅延したのち、正相信号Ve2と遅延後の逆相信号Vc2とが信号重畳部30によって重畳される。
逆相信号Ve1と遅延後の正相信号Vc1との重畳により生成された重畳信号Vsp1は、トランジスタ18のベースに提供される。この重畳信号Vsp1がハイ状態のとき、トランジスタ18は発光素子LDに対してプル動作を行う。また、正相信号Ve2と遅延後の逆相信号Vc2との重畳により生成された重畳信号Vsp2は、トランジスタ19のゲートに提供される。この重畳信号Vsp2がハイ状態のとき、トランジスタ19は発光素子LDに対してプッシュ動作を行う。こうして、本実施形態の発光素子駆動回路3Aによって、発光素子LDに変調電流Imが供給される。
ここで、図4は、逆相信号Ve1と正相信号Vc1とが互いに重畳される様子を概略的に示すグラフである。図4において、(a)の縦軸は逆相信号Ve1の電圧値を示しており、(b)の縦軸は正相信号Vc1の電圧値を示しており、(c)の縦軸は重畳信号Vsp1の電圧値を示している。なお、図4(a)〜(c)の横軸は時間を示している。
図4(a)に示されるように、逆相信号Ve1は時刻t1において立ち上がりを開始する。一方、遅延時間τだけ遅延されており且つ逆相信号Ve1とは逆位相である正相信号Vc1は、図4(b)に示されるように、時刻t2(=t1+τ)において立ち下がりを開始する。なお、前述したように、遅延時間τは、例えば信号Ve1,Vc1の一周期Tの半分よりも短い時間である。そして、これらの信号Ve1及びVc1が互いに重畳されると、図4(c)に示されるように、重畳信号Vsp1の電圧値が、オン状態の開始タイミング付近において一時的に高くなり(ピーキング)、同様に、オフ状態の開始タイミング付近において一時的に低くなる。そして、このような波形の重畳信号Vsp1によってトランジスタ18を駆動することにより、変調電流Imをこれと同様の波形(ピーキングを有する波形)とすることができる。
また、発光素子駆動回路3Aは、正相信号Ve2及び逆相信号Vc2についても上記と同様の動作を行う。すなわち、正相信号Ve2は或る時刻において立ち上がりを開始し、遅延時間τだけ遅延されており且つ正相信号Ve2とは逆位相である逆相信号Vc2は、その時刻よりも遅延時間τだけ遅れた時刻に立ち下がりを開始する。そして、これらの信号Ve2及びVc2が互いに重畳されると、重畳信号Vsp2の電圧値が、オン状態の開始タイミング付近において一時的に高くなり(ピーキング)、同様に、オフ状態の開始タイミング付近において一時的に低くなる。そして、このような波形の重畳信号Vsp2によってトランジスタ19を駆動することにより、変調電流Imをこれと同様の波形(ピーキングを有する波形)とすることができる。
一般に、レーザダイオードといった発光素子LDから出力される光の波形は、緩和振動の影響により、立ち上がり時間が早く、立ち下がり時間が遅いという、非対称な波形となる。対して、本実施形態では、オン状態の開始タイミング付近において変調電流Imが一時的に高まり、またオフ状態の開始タイミング付近において変調電流Imが一時的に低下することにより、発光素子LDの光波形の立ち上がり時間および立ち下がり時間(特に、立ち下がり時間)を早めることができる。したがって、この発光素子駆動回路3Aによれば、発光素子LDからの出力光の波形の非対称性を軽減し、例えば光通信の光送信装置において発光素子LDをより高速で動作させることが可能になる。
上述した本実施形態による効果について検証を行った結果について説明する。図5は、検証に使用した構成を示す図である。図5に示されるように、発光素子駆動回路3Aの端子T1aに伝送線路41、カップリングコンデンサ42及び伝送線路43を接続した。同様に、端子T2aに伝送線路44、カップリングコンデンサ45及び伝送線路46を接続した。端子T5aには、ボンディングワイヤ47を介して発光素子LDのアノードを接続した。更に、発光素子LDのカソードに基準電位線GNDを接続し、発光素子LDのアノードと電源電位線Vccとの間にバイアス電流源48を接続した。なお、伝送線路41,43,44,46は、20GHzで0.5dB程度のロスを各々有するものである。また、抵抗13b及び16bの抵抗値を50オームとし、容量27及び31を150fFとし、遅延要素25及び29における遅延時間τを15ピコ秒とした。
図6は、図5に示された検証用の構成において、正相信号Vinpおよび逆相信号Vinnとして正弦波の電圧信号を与えた場合の周波数応答特性を示すグラフである。図6において、グラフG11は本実施形態に係る発光素子駆動回路3Aの周波数応答特性を示しており、グラフG12は比較例に係る発光素子駆動回路(逆相信号Ve1をトランジスタ18のベースに入力し、正相信号Ve2をトランジスタ19のゲートに入力するもの)の周波数応答特性を示している。なお、図6において、横軸は周波数(単位:GHz)を表しており、縦軸は応答ゲイン(単位:dB)を表している。
図6を参照すると、本実施形態により得られたグラフG11では、比較例に係るグラフG12よりも高い周波数域(例えば、−3dB帯域において比較例よりも約2.6GHz程度高い周波数域)にわたって応答ゲインが維持されていることがわかる。つまり、本実施形態の発光素子駆動回路3Aによれば、発光素子LDからの出力光の波形の劣化を抑え、発光素子LDをより高速で動作させることができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動回路3Bの構成を示す回路図である。この発光素子駆動回路3Bと前述した第1実施形態の発光素子駆動回路3Aとの相違点は、遅延要素および信号重畳部の構成である。すなわち、本実施形態の発光素子駆動回路3Bは、図2に示された遅延要素25に代えて遅延要素51を備えており、遅延要素29に代えて遅延要素52を備えている。また、発光素子駆動回路3Bは、図2に示された信号重畳部26に代えて信号重畳部53を備えており、信号重畳部30に代えて信号重畳部54を備えている。
図7は、本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動回路3Bの構成を示す回路図である。この発光素子駆動回路3Bと前述した第1実施形態の発光素子駆動回路3Aとの相違点は、遅延要素および信号重畳部の構成である。すなわち、本実施形態の発光素子駆動回路3Bは、図2に示された遅延要素25に代えて遅延要素51を備えており、遅延要素29に代えて遅延要素52を備えている。また、発光素子駆動回路3Bは、図2に示された信号重畳部26に代えて信号重畳部53を備えており、信号重畳部30に代えて信号重畳部54を備えている。
図7に示されるように、遅延要素51は配線24a(第2の配線)に接続されており、遅延要素52は配線28a(第2の配線)に接続されている。遅延要素51及び52それぞれは、信号Ve3及びVe4それぞれに対し、例えば一周期の半分より短い時間の遅延を与える。そして、信号重畳部53は、遅延要素51から容量55を介して延伸された配線と、配線24b(第1の配線)とが互いに接続されることによって構成されており、信号重畳部54は、遅延要素52から容量56を介して延伸された配線と、配線28b(第1の配線)とが互いに接続されることによって構成されている。
また、この発光素子駆動回路3Bでは、抵抗13a(第1の抵抗)の抵抗値が抵抗13b(第2の抵抗)の抵抗値よりも小さく、抵抗16a(第1の抵抗)の抵抗値が抵抗16b(第2の抵抗)の抵抗値よりも小さい。
発光素子駆動回路3Bの動作について説明する。第1実施形態と異なり、この発光素子駆動回路3Bでは、端子T1aに逆相信号Vinnが入力され、端子T2aに正相信号Vinpが入力される。そして、逆相信号Vinnはトランジスタ12のベースに入力され、正相信号Vinpはトランジスタ11のベースに入力される。
このような正相信号Vinp及び逆相信号Vinnの入力によって、トランジスタ11のエミッタには正相信号Ve3が発生し、コレクタには逆相信号Vc3が発生する。また、トランジスタ12のエミッタには逆相信号Ve4が発生し、コレクタには正相信号Vc4が発生する。なお、本実施形態において、逆相信号Vc3及び正相信号Vc4は第1の信号であり、正相信号Ve3及び逆相信号Ve4は第2の信号である。
そして、正相信号Ve3が遅延要素51によって遅延したのち、逆相信号Vc3と遅延後の正相信号Ve3とが信号重畳部53によって重畳される。また、逆相信号Ve4が遅延要素52によって遅延したのち、正相信号Vc4と遅延後の逆相信号Ve4とが信号重畳部54によって重畳される。なお、抵抗13aの抵抗値が抵抗13bの抵抗値よりも小さいので、正相信号Ve3の振幅は逆相信号Vc3の振幅よりも小さい。同様に、抵抗16aの抵抗値が抵抗16bの抵抗値よりも小さいので、逆相信号Ve4の振幅は正相信号Vc4の振幅よりも小さい。
逆相信号Vc3と遅延後の正相信号Ve3との重畳により生成された重畳信号Vsp3は、トランジスタ18のベースに提供される。この重畳信号Vsp3がハイ状態のとき、トランジスタ18は発光素子LDに対してプル動作を行う。また、正相信号Vc4と遅延後の逆相信号Ve4との重畳により生成された重畳信号Vsp4は、トランジスタ19のゲートに提供される。この重畳信号Vsp4がハイ状態のとき、トランジスタ19は発光素子LDに対してプッシュ動作を行う。こうして、本実施形態の発光素子駆動回路3Bによって、発光素子LDに変調電流Imが供給される。
本実施形態では、逆相信号Vc3と、逆相信号Vc3より振幅が小さく且つ遅延された正相信号Ve3との重畳によって、図4(c)に示されたものと同様の波形を有する重畳信号Vsp3が生成される。また、正相信号Vc4と、正相信号Vc4より振幅が小さく且つ遅延された逆相信号Ve4との重畳によって、図4(c)に示されたものと同様の波形を有する重畳信号Vsp4が生成される。したがって、本実施形態の発光素子駆動回路3Bによれば、第1実施形態と同様に、発光素子LDからの出力光の波形の非対称性を軽減し、例えば光通信の光送信装置において発光素子LDをより高速で動作させることが可能になる。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る発光素子駆動回路3Cの構成を示す回路図である。この発光素子駆動回路3Cと前述した第1実施形態の発光素子駆動回路3Aとの相違点は、遅延要素および信号重畳部の構成である。すなわち、本実施形態の発光素子駆動回路3Cは、図2に示された遅延要素25に代えて遅延要素63を備えており、遅延要素29に代えて遅延要素64を備えている。また、発光素子駆動回路3Cは、図2に示された信号重畳部26に代えて信号重畳部65を備えており、信号重畳部30に代えて信号重畳部66を備えている。
図8は、本発明の第3実施形態に係る発光素子駆動回路3Cの構成を示す回路図である。この発光素子駆動回路3Cと前述した第1実施形態の発光素子駆動回路3Aとの相違点は、遅延要素および信号重畳部の構成である。すなわち、本実施形態の発光素子駆動回路3Cは、図2に示された遅延要素25に代えて遅延要素63を備えており、遅延要素29に代えて遅延要素64を備えている。また、発光素子駆動回路3Cは、図2に示された信号重畳部26に代えて信号重畳部65を備えており、信号重畳部30に代えて信号重畳部66を備えている。
トランジスタ11(第1のトランジスタ)のエミッタは、配線61a(第1の配線)および配線62b(第2の配線)に接続されている。トランジスタ11は、配線61a及び62bに正相信号Ve5を提供する。なお、この正相信号Ve5は、正相信号Vinpの変化に対応して、オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す。配線61a及び62bは、この正相信号Ve5を伝搬する。
トランジスタ12(第2のトランジスタ)のエミッタは、配線61b(第2の配線)および配線62a(第1の配線)に接続されている。トランジスタ12は、配線61b及び62aに逆相信号Ve6を提供する。なお、この逆相信号Ve6は、逆相信号Vinnの変化に対応して、オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す。配線61b及び62aは、この逆相信号Ve6を伝搬する。
配線61b及び62bそれぞれには、遅延要素63及び64それぞれが接続されている。遅延要素63及び64それぞれは、信号Ve6及びVe5それぞれに遅延を与えるための回路要素である。遅延要素63及び64それぞれは、信号Ve6及びVe5それぞれに対し、例えば一周期の半分より短い時間の遅延を与える。
そして、信号重畳部65は、遅延要素63から容量67を介して延伸された配線と、配線61aとが互いに接続されることによって構成されており、信号重畳部66は、遅延要素64から容量68を介して延伸された配線と、配線62aとが互いに接続されることによって構成されている。
発光素子駆動回路3Cの動作について説明する。第1実施形態と異なり、この発光素子駆動回路3Cでは、端子T1aに逆相信号Vinnが入力され、端子T2aに正相信号Vinpが入力される。そして、逆相信号Vinnはトランジスタ12のベースに入力され、正相信号Vinpはトランジスタ11のベースに入力される。
このような正相信号Vinp及び逆相信号Vinnの入力によって、トランジスタ11のエミッタには正相信号Ve5が発生し、トランジスタ12のエミッタには逆相信号Ve6が発生する。なお、本実施形態において、正相信号Ve5は第1の信号であり、逆相信号Ve6は第2の信号である。
そして、逆相信号Ve6が遅延要素63によって遅延したのち、正相信号Ve5と遅延後の逆相信号Ve6とが信号重畳部65によって重畳される。また、正相信号Ve5が遅延要素64によって遅延したのち、逆相信号Ve6と遅延後の正相信号Ve5とが信号重畳部66によって重畳される。
正相信号Ve5と遅延後の逆相信号Ve6との重畳により生成された重畳信号Vsp5は、トランジスタ18のベースに提供される。この重畳信号Vsp5がハイ状態のとき、トランジスタ18は発光素子LDに対してプル動作を行う。また、逆相信号Ve6と遅延後の正相信号Ve5との重畳により生成された重畳信号Vsp6は、トランジスタ19のゲートに提供される。この重畳信号Vsp6がハイ状態のとき、トランジスタ19は発光素子LDに対してプッシュ動作を行う。こうして、本実施形態の発光素子駆動回路3Cによって、発光素子LDに変調電流Imが供給される。
本実施形態では、正相信号Ve5と、正相信号Ve5より振幅が小さく且つ遅延された逆相信号Ve6との重畳によって、図4(c)に示されたものと同様の波形を有する重畳信号Vsp5が生成される。また、逆相信号Ve6と、逆相信号Ve6より振幅が小さく且つ遅延された正相信号Ve5との重畳によって、図4(c)に示されたものと同様の波形を有する重畳信号Vsp6が生成される。したがって、本実施形態の発光素子駆動回路3Cによれば、第1実施形態と同様に、発光素子LDからの出力光の波形の非対称性を軽減し、例えば光通信の光送信装置において発光素子LDをより高速で動作させることが可能になる。
以上、本発明に係る発光素子駆動回路の好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、実施形態中にバイポーラトランジスタとして記載されているトランジスタはPMOSトランジスタ若しくはNMOSトランジスタに置き換えられることができ、実施形態中にPMOSトランジスタ若しくはNMOSトランジスタとして記載されているトランジスタはバイポーラトランジスタに置き換えられることができる。
1…光送信装置、3A〜3C…発光素子駆動回路、11,12…トランジスタ、13a,13b,16a,16b,21,34…抵抗、14…基準電位線、15…電源電位線、17a,17b…抵抗素子、18〜20…トランジスタ、23…駆動部、24a,24b,28a,28b…配線、25,29…遅延要素、26,30…信号重畳部、27,31,32…容量、33,35…定電圧源、41,43,44,46…伝送線路、42,45…カップリングコンデンサ、47…ボンディングワイヤ、48…バイアス電流源、Id…駆動電流、Im…変調電流、LD…発光素子、PD…光検出素子、Vinn…逆相信号、Vinp…正相信号。
Claims (5)
- 半導体発光素子へ変調電流を出力する発光素子駆動回路であって、
オン状態及びオフ状態を交互に繰り返す第1の信号を伝搬する第1の配線と、
前記第1の信号に対して逆相であり振幅が前記第1の信号よりも小さい第2の信号を伝搬する第2の配線と、
前記第2の配線に接続され、前記第2の信号に遅延を与える遅延要素と、
前記第1の信号と、前記遅延要素を経た前記第2の信号とを重畳することにより第3の信号を生成する信号重畳部と、
前記第3の信号に基づいて前記変調電流を出力する駆動部と
を備えることを特徴とする、発光素子駆動回路。 - 一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続された第1のトランジスタを更に備え、
前記第1のトランジスタの制御端子には前記第1の信号と同相の信号が入力され、
前記一方の電流端子から前記第1の配線に前記第1の信号が出力され、
前記他方の電流端子から前記第2の配線に前記第2の信号が出力され、
前記第2の抵抗の抵抗値が、前記第1の抵抗の抵抗値よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続された第1のトランジスタを更に備え、
前記第1のトランジスタの制御端子には前記第1の信号に対して逆相の信号が入力され、
前記一方の電流端子から前記第2の配線に前記第2の信号が出力され、
前記他方の電流端子から前記第1の配線に前記第1の信号が出力され、
前記第1の抵抗の抵抗値が、前記第2の抵抗の抵抗値よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 正相信号及び逆相信号からなる差動信号を入力する一対の入力端と、
一方の電流端子が第1の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第2の抵抗を介して電源電位線に接続され、前記一対の入力端の一方から制御端子に前記正相信号及び前記逆相信号のうち一方が入力される第1のトランジスタと、
一方の電流端子が第3の抵抗を介して基準電位線に接続され、他方の電流端子が第4の抵抗を介して電源電位線に接続され、前記一対の入力端の他方から制御端子に前記正相信号及び前記逆相信号のうち他方が入力される第2のトランジスタと
を更に備え、
前記第1のトランジスタの前記一方の電流端子から前記第1の配線に前記第1の信号が出力され、
前記第2のトランジスタの前記一方の電流端子から前記第2の配線に前記第2の信号が出力されることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記駆動部が、基準電位線と電源電位線との間に直列に接続された第3及び第4のトランジスタを含んでおり、前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタとの接続点から前記変調電流を出力し、
前記第3の信号が前記第1のトランジスタの制御端子に提供され、前記第3の信号とは逆相の信号が前記第2のトランジスタの制御端子に提供されることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子駆動回路。
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JP2016096221A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 住友電気工業株式会社 | 駆動回路 |
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- 2012-03-19 JP JP2012062328A patent/JP2013197283A/ja active Pending
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