JP2013197053A - リチウムイオン蓄電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

リチウムイオン蓄電デバイス及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程の複雑化を招くことなく良好な電池特性が得られるリチウムイオン蓄電デバイスおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】リチウム含有化合物を含む正極活物質、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する正極リチウム添加剤を有する正極と、リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質、及び前記負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する負極リチウム添加剤を有する負極と、を含み、初回充電後の放電時に過放電を行い、該過放電後に過充電を行うことにより得られることを特徴とするリチウムオン蓄電デバイス。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン蓄電デバイス及びその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスは、近年、電気機器等の電源として使用されており、さらに、電気自動車(EV、HEV等)の電源としても使用されつつある。そして、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスは、その更なる特性向上、例えばエネルギー密度の向上(高容量化)、出力密度の向上(高出力化)やサイクル特性の向上(サイクル寿命の向上)、高い安全性等が望まれている。
現在では、特に高エネルギー密度及び高出力密度の実現可能なリチウムイオン二次電池やリチウムイオンキャパシタ等の蓄電デバイスとして、正極、負極、及びリチウムイオンプレドープ極(以下、リチウム極という)を持つ、リチウムイオンプレドープ型蓄電デバイスが開発されている。
例えば、特許文献1により、正極及び負極の集電体として貫通孔のある孔開き箔を使用する垂直プレドープ法を用いた有機電解質電池が提案されている。この有機電解質電池では、正極及び負極以外の第三極としてのリチウム極から、正極及び負極にリチウムイオンが供給されることにより、蓄電デバイスの電圧の増大が可能とされ、かつ電極での不可逆容量が補われてエネルギー密度も向上する。
更に、特許文献2には、炭素材料を含む負極活物質と、固体のリチウムイオン伝導体(リチウム窒化物)とを含有する負極を含む非水電解液二次電池が記載されている。引用文献2の非水電解液二次電池では、固体リチウムイオン電導体を負極活物質に混合することで、容量劣化の原因である負極におけるリチウムイオン不足が解消される。
特許第4126157号 特開平7−302589号
上記特許文献1によると、例えば正極及び負極における電極反応以外の不可逆な副反応などを原因とする不可逆容量の増大によって生じる負極活物質の放電容量の低下を補うために、正負極以外の第三極としてのリチウム極が設けられる。従って、通常のリチウムイオン電池よりも製造工程が複雑になり、時間とコストが必要であった。
さらに特許文献1の有機電解質電池には、リチウム極に金属リチウムが使用されるため、プレドープ後に金属リチウム微粉が残存するなどの安全性に問題あった。また、この有機電解質電池では、負極活物質にリチウムイオンの受け渡しに利用されない電位領域が発生するため、エネルギー密度が低下するという問題があった。
一方、特許文献2によると、リチウム窒化物等のリチウムイオン伝導体は0.5V以上にも放電容量を有しているため、負極に混合し、通常の充放電を実施するだけでは全てのリチウムソースを放電容量として使用することが困難であった。
しかるに、本発明の目的は、製造工程の複雑化を招くことなく良好な電池特性が得られるリチウムイオン蓄電デバイスおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明者等は、リチウム含有化合物を含む正極活物質、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する正極リチウム添加剤を有する正極と、リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質、及び前記負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する負極リチウム添加剤を有する負極と、を含み、初回充電後の放電時に過放電を行い、該過放電後に過充電を行うことにより得られることを特徴とするリチウムオン蓄電デバイスを見出した。
本発明のリチウムイオン蓄電デバイスは、過放電により、正極活物質としてのリチウム含有化合物に由来するリチウムイオンのみならず、放電状態の負極活物質から負極リチウム添加剤に由来するリチウムイオンが放出されて、正極活物質の電位領域の全体にリチウムイオンが挿入される。また、その後の過充電において、正極活物質のリチウムイオンのみならず、正極リチウム添加剤にあるリチウムイオンが放出される。
従って、最初の放電において、最初に正極活物質に挿入されたリチウムイオンが、初期不可逆容量によりリチウムイオンが一部消費されたとしても、当該初期不可逆容量分の容量が、正極リチウム添加剤及び負極リチウム添加剤に挿入されているリチウムイオンにより補われることとなる。これにより、上記初期不可逆容量に起因して生じ、通常、充放電に関与しない負極の不可逆容量領域を、充放電に使用することができるようになる。
更に、負極活物質の高電位側の領域(SOC0%付近の領域)において、正極活物質の容量に対して多く存在する容量分のリチウムイオンがドープされ、この部分が、充電に関与しないプレドープ領域として機能する。
従って、低電位側に生じる負極の不可逆容量領域が充放電に関与して、高電位側に充電に関与しないプレドープ領域が生じることにより、負極活物質上において充放電に使用する領域が同じ放電容量を保ちつつ低電位側にシフトすることとなる。これにより、負極活物質の放電容量そのものを減少させることなく、負極活物質の高電位側を充放電に使用することで生じていたサイクル特性の低下を防止することができる。
更に、本発明において、正極リチウム添加剤は、正極活物質と比較してその容量維持率が低い材料が用いられ、負極リチウム添加剤は、前記負極活物質と比較してその容量維持率が低い材料が用いられる。このような構成をとることで、正極リチウム添加剤及び負極リチウム添加剤は、所定回数のサイクルの後に、それぞれ正極活物質及び負極活物質よりも早く劣化する。従って、当該所定回数のサイクル後においては、正極リチウム添加剤及び負極リチウム添加剤は、充放電に関与しなくなり、正極活物質及び負極活物質のみが充放電に関与することとなるので、正負極間でバランスのとれた充放電を行うことが可能となる。
本発明においては、正極リチウム添加剤が正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有するものであり、負極リチウム添加剤が負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有するものであれば、状況に応じて、正極活物質、負極活物質、正極リチウム添加剤、及び負極リチウム添加剤に関して種々の材料を選択することができる。
正極リチウム添加剤は、高い電位で不可逆的にリチウムイオンを出す物質が望ましい。具体的にはLiMnOの等のリチウムマンガン酸化物であることが望ましい。また、リチウムマンガン酸化物が、層状構造を有するLiMO2(Mは遷移金属元素)と結晶構造内で固溶体を形成した物質であっても構わない。放電容量が既知であるこれらの材料を用いれば、正極リチウム添加剤の放電容量を容易に制御することができる。
本発明のリチウムイオン蓄電デバイスにおいて、過放電は、初回充電後の初回放電時に行われ、過充電が過放電後に行われることが好ましい。これにより、サイクル特性が良好なリチウムイオン蓄電デバイスが製造され、この状態での出荷が行われる。
また、本発明で使用する正極リチウム添加剤の初回充放電効率は80%以下であり、負極リチウム添加剤の初回充放電効率が80%以下であることが好ましい。
これにより、正極リチウム添加剤及び負極リチウム添加剤のサイクル劣化が、正極活物質及び負極活物質と比較して極めて早いので、速やかにバランスの良い充放電状態を実現することができる。
更に、本発明のリチウムイオン蓄電デバイスでは、負極リチウム添加剤の放電容量が、前記初回充電において生じる負極の初期不可逆容量以上であると好ましい。また、正極リチウム添加剤の放電容量が、初回充電において生じる負極の初期不可逆容量以上であることが好ましい。これにより、負極リチウム添加剤にあるリチウムイオン及び/又は正極添加剤にあるリチウムイオンにより、初期不可逆容量によって消費されるリチウムイオンを確実に補充することができる。なお、ここで、初期不可逆容量とは、初回の充電時において、充電に係る反応以外の副反応などの原因によりリチウムイオンが消費されることにより生じる、以後の充放電に関与できない容量を意味する。
なお、正極リチウム添加剤や負極リチウム添加剤としては、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金であると好ましい。放電容量が既知であるこれらの材料を用いることにより、正極リチウム添加剤及び/又は負極リチウム添加剤の初回充放電効率が容易に制御される。
更に、本発明のリチウムイオン蓄電デバイスの製造方法は、リチウム含有化合物を含む正極活物質に、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有しリチウムを含有する正極リチウム添加剤を添加する工程と、リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質に、該負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有しリチウムを含有する負極リチウム添加剤を添加する工程と、初回充電後の放電時に過放電を行い、該過放電後に過充電を行う工程と、を有することを特徴とする。これにより、大容量の充放電が可能な状態のリチウムイオン蓄電デバイスが製造され、この状態での出荷が行われる。
本発明のリチウムイオン蓄電デバイスでは、負極活物質上において充放電に使用する領域が同じ放電容量を保ちつつ低電位側にシフトさせることができるので、負極活物質の放電容量を減少させることなく、負極活物質の高電位側を充放電に使用することで生じるサイクル特性の低下を防止することができる。
本実施の形態にかかる蓄電デバイスにおける充放電において、各電極間における活物質等の放電容量及びリチウムイオンの挿入状態を説明する図である。 同じく、各電極間における活物質等の放電容量及びリチウムイオンの挿入状態を説明する図である。 同じく、各電極間における活物質等の放電容量及びリチウムイオンの挿入状態を説明する図である。 本実施の形態にかかる蓄電デバイスの構造を模式的に示した図である。 本実施の形態にかかる蓄電デバイスの構造を模式的に示した図である。
以下に本発明にかかる実施の形態について詳細に説明する。
本発明のリチウムオン蓄電デバイスは、リチウム含有化合物を含む正極活物質、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する正極リチウム添加剤を有する正極と、リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質、及び前記負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する負極リチウム添加剤を有する負極と、を含むリチウムイオン蓄電デバイスである。
また、本実施の形態では、正極リチウム添加剤は正極活物質と比較してその容量維持率が低く、負極リチウム添加剤は負極活物質と比較してその容量維持率が低くなるように設定される。
好ましくは、正極リチウム添加剤は、耐久性に乏しく、放電と充電が数サイクル(理想的には1サイクル)行われると分解するか又は他の化合物に転化し、以後、充放電に関与しない材料で構成される。一方、負極リチウム添加剤も耐久性に乏しく、数回(理想的には1回)充電を行われると分解するか又は他の化合物に転化し、以後、充放電に関与しない材料で構成される。
使用する正極活物質の種類によりその平均放電電位が異なるが、通常は3.5〜4.3Vの範囲、特に、4.2V程度となるように設計されている。従って、例えばLiCoOを正極活物質に用いる場合には、3.8V以上の放電電位に放電容量を有する。また、本実施の形態では、正極リチウム添加剤は、正極活物質の平均電位よりも高い放電電位に放電容量を有している。具体的に、正極リチウム添加剤の放電容量を有する電位は、上記正極物質との関係にもよるが、4.3〜5.0V、より好ましくは4.3〜4.7V、最も好ましくは4.3〜4.5Vである。
また、使用する負極活物質の種類によりその平均放電電位が異なるが、通常は0.1〜0.5Vの範囲となるように設計されている。従って、例えばグラファイト等の炭素系の負極活物質を用いる場合には、0.1V以上の放電電位に放電容量を有する材料を、シリコン系の負極活物質を用いる場合には、0.5V以上の放電電位に放電容量を有する材料を負極リチウム添加剤として用いることが好ましい。
上記構成のリチウムイオン蓄電デバイスでは、リチウムイオンの受け渡しにより充放電が行われるため、正極と負極の容量が一致している場合に、充放電が最も効率的に行われる。いずれかの電極に存在していたリチウムイオンが放出して、他方の電極に挿入されなければ、充放電が成立しないためである。
なお、一般的に、リチウムイオン蓄電デバイスにおいては、正極及び負極における電極反応以外の不可逆な副反応などを原因として、最初の充電時においてリチウムイオンの脱挿入に関与できない初期不可逆容量が生じる。従って、初期状態で正極活物質に含まれるリチウムイオンの一部は、充放電に使用されず、負極活物質には、低電位領域においてその初期不可逆容量に相当する一定量の不可逆容量領域が生じる。
以下、図面を参照しつつ、本発明における、負極活物質の不可逆容量領域の消去及び負極活物質において高電位側の領域をプレドープ領域とするメカニズムについて説明する。
図1〜図3は、本実施の形態にかかる蓄電デバイスにおける充放電時において、各電極間における活物質等の放電容量及びリチウムイオンの挿入状態を説明する図である。なお、図において曲線Xは正極活物質の電位曲線を模式的に示している。なお、横軸となる放電容量の軸線の図示は省略しており、図中網かけは、各状態においてリチウムイオンが挿入されていることを意味している。
図1(a)は、初回の充電を行う前、すなわち初期放電状態におけるリチウムイオン蓄電デバイスにおけるリチウムイオンの状態を示す図である。当図では、電位点α1は電位点β1に対応しており、電位点α2は電位点β2に対応している。すなわち、正極活物質におけるα1とα2の間の領域における容量は、負極活物質におけるβ1とβ2の間の領域における容量と等しいことを意味する。また、本実施の形態では、負極活物質において、上記正極活物質の電位点α1に対応する電位点β1よりも低い電位領域において、正極活物質との間の容量のバランスをとるためにバッファ領域C2が形成されている。
本発明では正極において、正極活物質としてリチウム含有化合物(例えば、LiCoO2)が用いられ、さらに正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有する正極リチウム添加剤(例えば、Li2MnO)が含まれている。従って、初期放電状態では、正極活物質の領域A及び正極リチウム添加剤の領域Bに全体的にリチウムソースが含まれている。
一方、負極において、負極活物質としてリチウム元素を含まない炭素材料等が用いられるが、負極リチウム添加剤としては、負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有するリチウム含有の材料(例えば、窒化リチウム)が用いられる。従って、初期放電状態では負極活物質の領域Cにはリチウムソースは含まれていないものの、負極リチウム添加剤の領域Dにはリチウムソースが含まれている。
図1(b)は、初期放電状態の蓄電デバイスに対して初回の充電により、リチウムイオンが正極活物質の領域Aから脱離し、負極活物質の領域Cの一部である領域C3に挿入された状態を模式的に示している。なお、当図においては、正極側の電位点α1〜電位点α2の区間における領域(領域A)の放電容量が、負極側の電位点β1〜電位点β2の区間における領域の放電容量に等しい。
リチウムイオンは各電極とも、高電位側から挿入される。ここで、負極リチウム添加剤の領域Dにはリチウムが元々含有されていることから、正極活物質の領域Aにおいて低電位側から充電により放出されたリチウムイオンは、負極活物質の領域Cの高電位側(図の右側)から順次に挿入されることとなる。
一方、初回充電時においては、上述のように、当該充電に係る反応の他の副反応などの原因によりリチウムイオンが消費され初期不可逆容量Eが生じる。すなわち、正極活物質において充電により優先的に放出される高電位側のリチウムイオン(図の領域A1のリチウムイオン)が、初期不可逆容量Eに消費されることとなる。従って、負極活物質の領域Cには、初期不可逆容量Eとほぼ一致する容量の充放電に関与しない不可逆容量領域C4が形成される。これにより、負極活物質の領域Cにおいて、通常の充放電(過充放電でない)に関与し得る部分は、図に示される領域C3の部分となる。
本実施の形態においては、図1(b)に示された充電状態の蓄電デバイスに対して過放電を行う。ここで、過放電とは、セル全体が放電終止電圧を下回る状態となるまで放電を行うことを意味する。なお、過放電は、当業者により知られている公知の放電装置、例えばアスカ電子製充放電装置等を用いて行うことができる。
このように、過放電を行うことにより、負極活物質の領域C3に挿入されているリチウムイオンのみならず、当該負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位を有する負極リチウム添加剤の領域Dからもリチウムイオンが放出される。本実施の形態では、この過放電は、負極リチウム添加剤の領域Dに含まれる放出可能なリチウムイオンが全て放出される程度に行われることが好ましい。
本実施の形態では、過放電時の負極の電位は、Li/Liを基準として0.5〜3.0V、好ましくは1.0〜2.0Vとされる。更に、過放電時の正極の電位は、Li/Liを基準として2.0V以上、好ましくは2.5〜3.5Vとされる。また、過放電に際して、正極及び負極の電位差は3.5〜0.5Vの範囲、好ましくは3.5〜2.0Vとされる。そして、このように過放電が行われることで、負極活物質の領域C3及び負極リチウム添加剤の領域Dに挿入されているリチウムイオンは全て、正極に放出される。
図2(c)は、上記過放電が行われた状態を示している。当図では、正極側の電位点α1´〜電位点α2の区間における領域の放電容量(領域Aの放電容量+領域Bの放電容量)が、負極側の電位点β1´´〜電位点β2の区間における領域の放電容量(領域Cの放電容量)に等しい。
図1(b)及び図2(c)を参照すれば理解されるように、負極活物質の領域C3及び負極リチウム添加剤の領域Dから送られたリチウムイオンは、正極活物質の領域Aに挿入される。
本実施の形態では、負極の領域C3と領域Dの放電容量の合計が、正極の領域Aの放電容量と等しいので、負極側の領域C3及び領域Dから放出されるリチウムイオンが正極側の領域Aに挿入され、当該領域Aの容量が埋まる。そして、もともと領域Dにあるリチウムイオンと併せて正極側の全領域(正極活物質の領域A及び負極活物質の領域B)が全体的に埋まることとなる。
本実施の形態では、上述のように負極側の領域C3及び領域Dから放出されるリチウムイオンが正極側の領域Aの容量を丁度埋めるために、負極添加剤の領域Dの放電容量が、消費された初期不可逆容量E(すなわち、領域C4の放電容量)と、負極活物質のバッファ領域C2の放電容量との合計値と等しく設定されているが、当該合計値を越えるようにしても良い。
次いで、過放電されたリチウムイオン蓄電デバイスに対して過充電を行う。
そして、本実施の形態においては、図2(c)に示された放電状態の蓄電デバイスを過充電させる。ここで、過充電とは、セル全体が放電終止電圧を上回る状態となるまで電圧のセルに印加を行うことを意味する。なお、過充電は、当業者により知られている公知の充電装置、例えばアスカ電子製充放電装置等を用いて行うことができる。
このように、過充電を行うことにより、正極活物質の領域Aに挿入されているリチウムイオンのみならず、当該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位を有する正極リチウム添加剤の領域Bからもリチウムイオンが放出される。この過充電は、正極リチウム添加剤の領域Bに含まれる放出可能なリチウムイオンが全て放出される程度に行われることが好ましい。
本実施の形態では、過充電時の負極の電位は、Li/Liを基準として0〜0.5V
、好ましくは0〜0.2Vとされる。更に、過充電時の正極の電位は、Li/Liを基準として4.3〜5.0V以上、好ましくは4.3〜4.7Vとされる。また、過充電に際して、正極及び負極の電位差は3.8〜5.0Vの範囲、好ましくは3.8〜4.7Vとされる。そして、このように過放電が行われることで、正極活物質の領域A及び正極リチウム添加剤の領域Bに挿入されているリチウムイオンは全て、負極に放出される。
図2(d)は、リチウムイオン蓄電デバイスが過充電された状態を示す模式図である。当図においては、正極側の電位点α1〜電位点α2の区間における領域の放電容量(領域Aの放電容量)が、負極側の電位点β1´´〜電位点β2´の区間における領域の放電容量(領域Cの放電容量−領域Vの放電容量)に等しい。
図2(c)及び図2(d)を参照すれば理解されるように、過放電後の蓄電デバイスに対して過充電を行うことにより、リチウムイオンが正極活物質の領域A及び正極リチウム添加剤の領域Bから脱離し、負極活物質の領域Cに挿入される。
ここで、上述のように負極リチウム添加剤は、負極活物質と比較して劣化の激しい材料で形成されているので、その領域Dは一度リチウムイオンを放出したら再びリチウムイオンを受け入れる能力が極めて低い。従って、図に示したように、正極側からのリチウムイオンは、ほとんど領域Dに挿入されること無く負極活物質の領域Cに全て挿入されることとなる。
また、本実施の形態では、上述のように、正極活物質の領域Aの容量が、負極活物質の領域C3の容量及び負極リチウム添加剤の領域Dの容量の合計と等しい。
従って、上記過放電過程において、正極活物質の領域A及び正極リチウム添加剤の領域Bに挿入されていたリチウムイオンにより、領域C3を埋めてなお、領域C2及び領域C4、すなわち、領域C全体を埋めることができる。本実施の形態では、負極リチウム添加剤の領域Dにおける容量と正極の領域Bにおける容量との合計が、負極活物質の領域C2の容量と領域C4の容量との合計と以上に設定されることで、当該過充電の際に、負極活物質の領域C全体にリチウムイオンを挿入することができる。
上述のような過放電及び過充電を経て、本実施の形態にかかるリチウムイオン蓄電デバイスのセルが完成する。
以下、後の説明の明瞭化のために、負極活物質の全領域において、その低電位部分から正極活物質の領域Aに相当する容量分の領域を「C−V領域」と記載し、それ以外の部分を「PD領域V」と記す。
次に、図2(d)における過充電された状態から再び放電を行う。
図3(e)は、2度目の放電状態におけるリチウムイオン蓄電デバイスのリチウムイオンの状態を示す。本実施の形態においては、正極リチウム添加剤の領域Bは、正極活物質と比較してサイクル特性の低い材料、すなわち、劣化の激しい材料で形成されているので、一度リチウムイオンを挿入し放出したら再びリチウムイオンを受け入れる能力が極めて低い。従って、負極からのリチウムイオンは、領域Bに挿入されることなくほぼ全て正極活物質の領域Aに挿入される。ここで、負極からはその低電位側からリチウムイオンが放出される。
そして、上述のように負極活物質のC−V領域の放電容量は、正極リチウム添加剤の領域Aの放電容量に相当するので、このC−V領域からのリチウムイオンにより正極リチウム添加剤の領域Aの全域がリチウムイオンで満たされる。
従って、通常の放電(放電終止電圧までの放電)では負極活物質の領域Vからリチウムイオンは放出されない。すなわち、負極活物質のPD領域Vは以降の充放電に関与しなくなる。
これにより、図3(e)に示した放電状態から以後、充電を行えば正極活物質の領域Aから放出されるリチウムイオンは負極活物質の領域C―Vに挿入される。従って、後の充放電においてリチウムイオンの授受は、正極活物質の領域Aと負極活物質の領域C−Vとの間で行われることとなる。
以上により、本実施の形態に係るリチウムイオン蓄電デバイスにおいては、負極活物質において高電位側のPD領域V(SOC0%付近)において、正極活物質の容量に比して多く有する容量分に相当するリチウムイオンがドープされた状態となり、この部分が、充電に関与しないプレドープ領域として機能する。これにより、負極活物質の領域Cにおける高電位側の領域V(いわゆるSOC0%付近の領域)を充放電に使用する必要がなくなり、当該SOC0%付近の領域を充放電に使用していたことに起因して生じるサイクル特性の低下を防止することができる。
本実施の形態において特筆すべき点は、負極活物質の不可逆容量領域C4が充放電に利用可能となっており、且つPD領域Vが充放電に関与しなくなったことで、負極活物質上において充放電に使用する領域C−Vが、通常充放電に使用されるべき領域C1と同じ放電容量を有しており、低電位側にシフトしていることである。これにより、負極活物質の容量を高水準に保ちつつ、従来において負極活物質の高電位側を充放電に使用することで生じていたサイクル特性の低下を防止することができる。
本実施の形態で使用する正極リチウム添加剤の初回充放電効率は80%以下であると好ましい。すなわち、正極リチウム添加剤はリチウムを受け入れた後に再度リチウムを放出ことができない、あるいは実質的に放出しない不可逆性の材料であることが好ましい。正極リチウム添加剤の添加量は正極の総質量に対して5質量%〜80質量%、好ましくは5質量%〜20質量%であると好適である。
一方、本実施の形態で使用する負極リチウム添加剤の初回充放電効率は80%以下であると好ましい。すなわち、負極リチウム添加剤はリチウムを放出した後に再度リチウムを受け入れることができない、あるいは実質的に受け入れない不可逆性の材料であることが好ましい。
なお、リチウム放出後の正極リチウム添加剤及び負極リチウム添加剤は、電極材料との反応により無害な副生物を構成するか、分解されて気体となる(N等)。このような副生物及び分解物は蓄電デバイスに残存するが、電池性能には影響を与えるものではない。
負極リチウム添加剤の添加量は負極の総質量に対して5質量%〜80質量%、好ましくは5質量%〜20質量%であると好適である。更に負極リチウム添加剤の分子量は 8〜300、好ましくは24〜144の範囲にあるとよい。これにより、リチウムイオン放出後の負極リチウム添加剤に由来する副生物及び分解物の蓄電デバイスにおける残存率が低下し、負極リチウム添加剤使用による充放電への影響が実質的に無視可能とされる。
本実施の形態ではリチウムイオン蓄電デバイスにおいて、過放電は、初回充電後の初回放電時に行われると好ましい。これにより、大容量の充放電が可能な状態のリチウムイオン蓄電デバイスを製造及び出荷することができ、使用開始より容量及び充放電性能の双方において優れた特性を享受することができる。
また、正極リチウム添加剤の放電容量を、負極活物質の不可逆容量領域の放電容量以上とすることで、放電状態で正極リチウム添加剤に挿入されているリチウムイオンによって、充電時に負極活物質の不可逆容量を埋めることができる。
本実施の形態に係るリチウムイオン蓄電デバイスでは、特に、負極リチウム添加剤の放電容量を、正極活物質の不可逆容量と負極活物質の不可逆容量との合計以上とすることが好ましい。これにより、正極リチウム添加剤の容量と、負極活物質の不可逆容量と、が負極リチウム添加剤からのリチウムイオンにより消去され、不可逆容量を実質的に有さず正極と負極の充放電バランスのとれたリチウムイオン蓄電デバイスが構成される。
なお、上記実施の形態においては、負極リチウム添加剤及び正極リチウム添加剤のリチウムイオンが、それぞれ一回の過放電及び一回の過充電により全て放出するように構成されているが、これに限られず、負極リチウム添加剤及び正極リチウム添加剤のリチウムイオンを、複数回の過放電及び/又は複数回の過充電により分けて放出するようにしても良い。
次に、本実施の形態にかかる蓄電デバイスの実施形態の一例として、リチウムイオン二次電池の構成例を、図面を参照しながら説明する。
図4は、本発明に係るリチウムイオン二次電池の実施形態の一例を示す概略断面図である。図示のように、リチウムイオン二次電池20は、正極21と、負極22とがセパレータ23を介して対向配置されている。
正極21は、本発明の正極材料を含む正極合材層21aと、正極集電体21bとから構成されている。正極合材層21aは、正極集電体21bのセパレータ23側の面に形成されている。負極22は、負極合材層22aと、負極集電体22bとから構成されている。
負極合材層22aは、負極集電体22bのセパレータ23側の面に形成されている。これら正極21、負極22、セパレータ23は、図示しない外装容器に封入されており、外装容器内には非水電解液が充填されている。外装材としては例えば電池缶やラミネートフィルム等が挙げられる。また、正極集電体21bと負極集電体22bとには、必要に応じて、それぞれ外部端子接続用の図示しないリードが接続されている。
次に、図5は、本発明に係るリチウムイオン二次電池の実施形態の別の一例を示す概略断面図である。図示のように、リチウムイオン二次電池30は、正極31と負極32とが、セパレータ33を介して交互に複数積層された電極ユニット34を備えている。正極31は、正極合材層31aが、正極集電体31bの両面に設けられて構成されている。負極32は、負極合材層32aが負極集電体32bの両面に設けられて構成されている(ただし、最上部および最下部の負極32については、負極合材層32aは片面のみ)。
また、正極集電体31bは図示しないが突出部分を有しており、複数の正極集電体31bの各突出部分はそれぞれ重ね合わされ、その重ね合わされた部分にリード36が溶接されている。負極集電体32bも同様に突出部分を有しており、複数の負極集電体32bの各突出部分が重ね合わされた部分にリード37が溶接されている。リチウムイオン二次電池30は、図示しないラミネートフィルム等の外装容器内に電極ユニット34と非水電解液が封入されて構成されている。リード36,37は外部機器との接続のため、外装容器の外部に露出される。
また、リチウムイオン二次電池30は、最上部および最下部に負極を配置させたが、これに限定されず、最上部および最下部に正極を配置させる構成でもよい。
[正極の製造]
本発明における正極は、特に制限はなく、公知の材料を用いて作製することができる。具体的には、以下のように作製することができる。
本発明では、正極活物質として使用する材料に特に制限はなく、正極活物質として公知の材料を使用することができる。例えば、LiMO(Mは金属原子)層状酸化物系、例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、二酸化マンガンリチウム(LiMnO)、LiNi0.5Mn0.5、LiMPO(Mは金属原子)の組成式で示されるオリビン系、例えば、リン酸鉄リチウム(LiFePO)、リン酸コバルトリチウム(LiCoPO)、の組成式で示される固溶体系、例えばLiMnOとFeまたはNiとの固溶体、LiMSiO(Mは金属原子)の組成式で示されるケイ酸塩系、例えばケイ酸鉄リチウム(LiFeSiO)、ケイ酸マンガンリチウム(LiMnSiO)、ケイ酸コバルトリチウム(LiCoSiO)、ケイ酸ニッケルリチウム(LiNiSiO)、酸化バナジウム系、例えば五酸化バナジウム(V)、ポリアニオン系、例えばリン酸バナジウムリチウム(Li(PO4)3等)、又は硫黄系、例えば硫化リチウム(LiS)、又はこれらの2種類以上の混合物を正極活物質として用いることができる。上記以外の材料、又は上記材料と他の材料との混合物も正極活物質として使用可能である。
本発明で用いられる正極リチウム添加剤は、正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有する。正極リチウム添加剤は、高い電位で不可逆的にリチウムイオンを出す物質が望ましい。具体的にはLiMnOのようなリチウムマンガン酸化物であることが望ましい。また、リチウムマンガン酸化物が、層状構造を有するLiMO2(Mは遷移金属元素)と結晶構造内で固溶体を形成した物質であっても構わない。放電容量が既知であるこれらの材料を用いれば、正極リチウム添加剤の放電容量を容易に制御することができる。負極リチウム添加剤は、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金であると好ましい。
リチウムを含む窒化物としては、例えば窒化リチウム(LiN、)及びリチウム複合金属窒化物Li3−xN(MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Alより選ばれた少なくとも一種の金属元素、xは0<x<0.8の範囲の実数、例えばLi2.6Co0.4N、リチウム合金、例えばリチウムとアルミニウムとを含む合金を用いることが可能である。特に、正極リチウム添加剤は、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金であると好ましく、リチウム源の豊富なLiN、及びLi2.6Co0.4Nが特に好ましく用いられる。
上記正極材料、正極リチウム添加剤、結合剤、及び導電助剤を含む混合物を溶媒に分散させた正極スラリーを、正極集電体上に塗布、乾燥を含む工程により正極合材層を形成する。乾燥工程後にプレス加圧等を行っても良い。これにより正極合材層が均一且つ強固に集電体に圧着される。正極合材層の厚みは10〜200μm、好ましくは20〜100μmである。
正極合材層の形成に用いる結合剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン等の含フッ素系樹脂、アクリル系バインダ、SBR等のゴム系バインダ、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、カルボキシメチルセルロース等が使用できる。結合剤は、本発明の蓄電デバイスに用いられる非水電解液に対して化学的、電気化学的に安定な含フッ素系樹脂、熱可塑性樹脂が好ましく、特に含フッ素系樹脂が好ましい。含フッ素系樹脂としてはポリフッ化ビニリデンの他、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−3フッ化エチレン共重合体、エチレン−4フッ化エチレン共重合体及びプロピレン−4フッ化エチレン共重合体等が挙げられる。結合剤の配合量は、上記正極合材量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
正極合材層の形成に用いる導電助剤としては、例えばカーボンブラックやケッチェンブラック等の導電性カーボン、銅、鉄、銀、ニッケル、パラジウム、金、白金、インジウム及びタングステン等の金属、酸化インジウム及び酸化スズ等の導電性金属酸化物等が使用できる。導電材の配合量は、上記正極活物質に対して1〜30質量%が好ましい。
正極合材層の形成に用いる溶媒としては、水、イソプロピルアルコール、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド等が使用できる。
正極集電体は正極合材層と接する面が導電性を示す導電性基体であれば良く、例えば、金属、導電性金属酸化物、導電性カーボン等の導電性材料で形成された導電性基体や、非導電性の基体本体を上記の導電性材料で被覆したものが使用できる。導電性材料としては、銅、金、アルミニウムもしくはそれらの合金又は導電性カーボンが好ましい。正極集電体は、上記材料のエキスパンドメタル、パンチングメタル、箔、網、発泡体等を用いることができる。多孔質体の場合の貫通孔の形状や個数等は特に制限はなく、リチウムイオンの移動を阻害しない範囲で適宜設定できる。貫通孔を有する集電体を用いることにより、リチウムイオンがこの孔を通過することが可能とされ、リチウムイオンのプレドープが効率的に行われる。
また、本発明においては、正極合材層の目付けを4mg/cm以上、20mg/cm以下とすることで、優れたサイクル特性を得ることができる。目付けが4mg/cm未満または20mg/cmを超えると、サイクル劣化が生じる。なお、目付けが大きいほど高容量が得られる。正極合材層の目付けは10mg/cm以上、20mg/cm以下であることがさらに好ましい。なお、ここでいう目付けとは正極集電体の一方の面側の正極合材層の目付けを意味する。正極合材層を正極集電体の両面に形成する場合には、一方の面および他方の面の正極合材層がそれぞれ上記範囲に含まれるよう形成される。
また、本発明においては、正極合材層の空孔率を35%以上、65%以下とすることで、優れたサイクル特性を得ることができる。正極合材層の空孔率が35%未満ではサイクル劣化が生じる。正極合材層の空孔率が65%を超えても、優れたサイクル特性は維持できるが、容量や出力が低下するため好ましくない。正極合材層の空孔率は40%以上、60%以下であることがさらに好ましい。また、正極合剤の目付は負極合剤の利用容量の40%〜60%、特に45%〜55%の範囲とすると好ましい。
[負極の製造]
本発明において負極は、負極リチウム添加剤の含有を必須とする以外は特に制限はなく、公知の材料を用いて作製することができる。
負極活物質としては、リチウムイオンを脱挿入可能な材料であればいずれも使用可能であり、例えば、シリコン系材料、例えば、シリコン、又はシリコン合金、スズ系材料、例えば、スズ、又はスズ合金、リチウムイオンターカレーション炭素材料、例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、又は易黒鉛化炭素、又はポリアセン系有機半導体、リチウム系金属材料、例えばリチウム合金(例えば、Li−Al合金)、リチウム化合物(例えば窒化リチウム)、例えばリチウム金属と他の金属との金属間化合物材料(例えば、スズ、ケイ素等を含む金属間化合物)、リチウムイオンターカレーション炭素材料は、リチウムイオンを可逆的にドープ可能な物質であり、ポリアセン系物質は、例えばポリアセン系骨格を有する不溶且つ不融性のPAS等を用いることができる。上記各材料のうち本発明では、シリコン系材料、又は炭素材料、特にシリコンを用いることが好ましく、シリコン系材料を用いると特に好ましい。負極活物質は1種類の材料から構成されても、2種類以上の材料の混合物であってもよい。
本発明で用いられる負極リチウム添加剤は、負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有することを必須とする。負極リチウム添加剤は、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金であると好ましい。
リチウムを含む窒化物としては、例えば窒化リチウム(LiN、)及びリチウム複合金属窒化物Li3−xN(MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Alより選ばれた少なくとも一種の金属元素、xは0<x<0.8の範囲の実数、例えばLi2.6Co0.4N、リチウム合金、例えばリチウムとアルミニウムとを含む合金を用いることが可能である。特に、負極リチウム添加剤は、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金であると好ましく、リチウム源の豊富なLiN、及びLi2.6Co0.4Nが特に好ましく用いられる。
本発明における負極の製造は、上述の負極活物質、負極リチウム添加剤及び結合剤を含む混合物を溶媒に分散させた負極スラリーを、負極集電体上に塗布、乾燥等することにより負極合材層を形成する。なお、結合剤、溶媒及び集電体は上述の正極の場合と同様なものが使用できる。負極合材層の厚みは一般に10〜200μm、好ましくは20〜100μmである。
また、本発明においては、負極合材層の目付けは、正極合材層の目付けに合わせて適宜設計される。通常、リチウムイオン二次電池では、正負極の容量バランスやエネルギー密度の観点から正極と負極の容量(mAh)がおおよそ同じになるように設計される。よって、負極合材層の目付けは、負極活物質の種類や正極の容量等に基づいて設定される。
[非水電解液]
本発明における非水電解液は、特に制限はなく、公知の材料を使用できる。例えば、高電圧でも電気分解を起こさないという点、リチウムイオンが安定に存在できるという点から、一般的なリチウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液を使用できる。
電解質としては、例えば、CFSOLi、CSOLi、(CFSONLi、(CFSOCLi、LiBF、LiPF、LiClO等又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ビニルカーボネート、トリフルオロメチルプロピレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4-メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオトリル等又はこれらの2種以上の混合溶媒が挙げられる。
非水電解液中の電解質濃度は0.1〜5.0mol/Lが好ましく、0.5〜3.0mol/Lが更に好ましい。
非水電解液は液状でも良く、可塑剤やポリマー等を混合し、固体電解質又はポリマーゲル電解質としたものでも良い。
[セパレータ]
本発明で使用するセパレータは、特に制限はなく、公知のセパレータを使用できる。例えば、電解液、正極活物質、負極活物質に対して耐久性があり、連通気孔を有する電子伝導性の無い多孔質体等を好ましく使用できる。このような多孔質体として例えば、織布、不織布、合成樹脂性微多孔膜、ガラス繊維などが挙げられる。合成樹脂性の微多孔膜が好ましく用いられ、特にポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン製微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗の面で好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は本実施例に限定されるものではない。
[製造例1]負極リチウム添加剤を含む負極を用いたリチウムイオン二次電池用セルAの作製
(1)正極の作製
以下の材料、
コバルト酸リチウム(LiCoO2 ) 85質量部
ポリフッ化ビニリデン(PVdF) 5質量部
カーボンブラック 5質量部
Li2MnO 5質量部
N−メチル2−ピロリドン(NMP) 100質量部
を混合して、正極合剤スラリーを得た。
正極合材スラリーをアルミニウム箔(厚み10μm)の正極集電体に、ドクターブレード法により厚さ100μmで塗布し、乾燥し、正極集電体上に正極合材層を形成した。正極合材層の目付けは(片面当たり)、、すなわち15mg/cmであった。なお、正極リチウム添加剤Li2MnOは、4.3V以上に放電容量を有している。
(2)負極の作製
以下の材料、
シリコン(Si) 60質量部
ポリイミド(結合剤) 15質量部
カーボンブラック 15質量部
Li2.6Co0.4N 10質量部
N−メチル2−ピロリドン(NMP) 100質量部
を混合して、負極合材スラリーにした。
負極合剤スラリーを、銅箔(厚みμm)の負極集電体に、ドクターブレード法により厚さ30μmで塗布し、乾燥し、負極集電体上に負極合材層を形成した。負極合剤の目付量は3mg/cmとした(正極合剤に対して300容量%)。
(3)電解液の作成
エチレンカーボネート(EC)70容量部と、ジメチルカーボネート(DMC)25容量部と、フルオロエチレンカーボネート(FEC)5容量部に対して、6フッ化リン酸リチウム(Li−PF6)を1.2Mで溶解した電解液(EC/DMC/FEC=70/25/5)を製造した。
(4)リチウムイオン二次電池の作製
上述のように作製した正極9枚と、負極10枚とを用いて、図4の実施形態で示したようなリチウムイオン二次電池を作製した。具体的には、正極及び負極を、ポリエチレンセパレータを介して積層し、得られた積層形スタックの周囲をテープで固定した。
積層形スタックの正極側にアルミニウム金属タブを、負極側に銅タブを溶接し、各正極集電体のタブを重ねてアルミニウム金属リードを溶接した。同様に各負極集電体のタブを重ねてニッケル金属リードを溶接した。これを104mm×140mm×10mmのアルミラミネート外装材に封入し、正極リードと負極リードを外装材外側に出して、電解液封入口を残して密閉融着した。電解液封入口より上記非水電解液を注液し、真空含浸にて電極内部に電解液を浸透させた後、ラミネートを真空封止した。
これにより、正極リチウム添加剤Li2MnOを含む正極及び負極リチウム添加剤Li2.6Co0.4Nを含む負極を用いたリチウムイオン二次電池用セルIを製造した。
[製造例2]正極リチウム添加剤Li2MnOを含む正極及び負極リチウム添加剤を含まない負極を用いたリチウムイオン二次電池用セルIIの製造
上述の製造例1において、正極合剤にLi2MnOを添加しない以外は、製造例1と同様の操作を繰り返し、Li2MnOを含まない正極を用いたリチウムイオン二次電池用セルIIを製造した。
[実施例1]
製造例1により得られたリチウムイオン二次電池用セルI(正極にLi2MnOを含み負極に負極リチウム添加剤を含むセル)を用い、4.3Vまでの初回充電を行い、この後、初回放電として、2.5Vまで過放電を行った。その後、4.5Vまで過充電を行った。
これにより本実施例に係るリチウムイオンプレドープ型二次電池Iを得た。このリチウムイオン二次電池Iに対し、4.3V〜3.5Vで、10サイクルの充放電を繰り返した。放電容量を測定したところ、1サイクル目の充電容量が9.1mAhであったのに対して、2サイクル目の充電容量が12mAh、3サイクル目の充電容量が9mAh、及び10サイクル目の放電容量が8.5mAhであった。
[比較例1]
実施例1と同じリチウムイオン二次電池用セルIを用いて、4.3Vまでの初回充電を行い、この後、初回放電として2.5Vまで過放電を行って、リチウムイオン二次電池Iを得た。すなわち、実施例1とは、過充電を行っていない点で異なる。
このリチウムイオン二次電池Iに対し、4.3V〜3.5Vで、10サイクルの充放電を繰り返した。放電容量を測定したところ、1サイクル目の充電容量が9.1mAhであったのに対して、2サイクル目の充電容量が8.8mAh、及び10サイクル目の放電容量が3mAhであった。
[比較例2]
実施例1と同じリチウムイオン二次電池用セルIのリチウムイオン二次電池用セルIを構成した。このリチウムイオン二次電池Α2に対し、初回充電から4.3V〜3.5Vで、10サイクルの充放電を繰り返した。放電容量を測定したところ、1サイクル目の充電容量が9.1mAhであったのに対して、2サイクル目の充電容量が5mAh、及び10サイクル目の放電容量が3mAhであった。すなわち、実施例1とは、過放電及び過充電を行っていない点で異なる。
[比較例3]
製造例2により得られたリチウムイオン二次電池用セルII(正極にLi2MnOを含み負極に負極リチウム添加剤を含まないセル)を用い、4.3Vまでの初回充電を行い、この後、初回放電として、2.5Vまで過放電を行った。
これによりリチウムイオン二次電池IIを得た。このリチウムイオン二次電池IIに対し、4.3V〜3.5Vで、10サイクルの充放電を繰り返した。放電容量を測定したところ、1サイクル目の充電容量が9.1mAhであったのに対して、2サイクル目の充電容量が4.5mAh、及び10サイクル目の放電容量が3mAhであった。
上記結果より、本発明にかかるリチウムイオン二次電池Iは、高い放電容量を発揮しつつ多数サイクル繰り返し使用しても容量劣化の割合が極めて小さいことがわかる。
特に、過充電を行っていない比較例1の電池I、過放電及び過充電を行っていない比較例2の電池I、及び負極リチウム添加剤を含まない比較例3の電池IIと比較すると、放電容量及びサイクル特性の上で極めて良好であることがわかった。
なお、負極に負極リチウム添加剤を含まないセルII(比較例3)は、放電容量の劣化が激しいことがわかった。
なお、本発明は上記の実施の形態の構成及び実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々変形が可能である。
20、30 リチウムイオン二次電池
21、31 正極
21a、31a 正極合材層
21b、31b 正極集電体
22、32 負極
22a、32a 負極合材層
22b、32b 負極集電体
23、33 セパレータ
34 電極ユニット
36、37 リード

Claims (11)

  1. リチウム含有化合物を含む正極活物質、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する正極リチウム添加剤を有する正極と、
    リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質、及び前記負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有し、リチウムを含有する負極リチウム添加剤を有する負極と、を含み、
    初回充電後の放電時に過放電を行い、該過放電後に過充電を行うことにより得られることを特徴とするリチウムオン蓄電デバイス。
  2. 前記正極リチウム添加剤が、前記正極活物質と比較してその容量維持率が低く、
    前記負極リチウム添加剤が、前記負極活物質と比較してその容量維持率が低い請求項1に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  3. 前記過放電が、前記初回充電後の初回放電時に行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  4. 前記過充電が、前記過放電後の初回充電時に行われることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  5. 前記正極リチウム添加剤が、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金である請求項1〜4に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  6. 前記負極リチウム添加剤が、リチウムを含む窒化物又はリチウムを含む合金である請求項1〜5の何れか1項に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  7. 前記負極リチウム添加剤の放電容量が、前記初回充電において生じる負極の初期不可逆容量以上である請求項1〜6の何れか1項に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  8. 前記正極リチウム添加剤の放電容量が、前記初回充電において生じる負極の初期不可逆容量以上である請求項1〜7の何れか1項に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  9. 前記正極リチウム添加剤の初回充放電効率が、80%以下であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のリチウムイオン蓄電デバイス。
  10. 前記負極リチウム添加剤の初回充放電効率が80%以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載のリチウムオン蓄電デバイス。
  11. リチウム含有化合物を含む正極活物質に、該正極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有しリチウムを含有する正極リチウム添加剤を添加する工程と、
    リチウムイオンを脱挿入可能な負極活物質に、該負極活物質の平均放電電位よりも高い放電電位に放電容量を有しリチウムを含有する負極リチウム添加剤を添加する工程と、
    初回充電後の放電時に過放電を行い、該過放電後に過充電を行う工程と、
    を有することを特徴とするリチウムイオン蓄電デバイスの製造方法。
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