JP2013195718A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒーターの熱により液晶パネルの映像に色むらを発生させることの無い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】ヒーター7と液晶パネル1とが互いに対向する領域のうち周辺シール材5と対向する領域には、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域を設けない構成とする。これにより、周辺シール材5と対向する領域においてはヒーター7と液晶パネル1との間に空気層が介在することになるため、ヒーター7の熱は周辺シール材5へ伝わり難くなり、周辺シール材5の熱膨張に起因する映像の色むらを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒーターを搭載した液晶表示装置に関するものである。
現在、液晶表示装置はさまざまな温度環境下で使用されている。温度環境としては、例えば−30℃程度の低温域から60℃程度の高温域の幅広い温度環境であり、その温度環境で正常に動作することが要求されている。
液晶の応答速度は温度環境に大きく影響を受け、特に低温環境では液晶の応答速度が遅くなるため、低温環境下で使用する場合、一般的には液晶を暖めるためにヒーターが搭載される。
図5は、従来技術による液晶表示装置を示す(a)上面図、(b)A−A断面図である。液晶パネル1は、シリコンなどの半導体基板から成る下基板2と、ガラスなどの透光性基板から成る上基板3とを備えた所謂反射型液晶パネルで、下基板2と上基板3の互いに対向する面にはそれぞれ液晶4に駆動電圧を印加するための電極と液晶4を配向させるための配向膜とが(何れも不図示)が形成されており、それら下基板2と上基板3とを枠状の周辺シール材5を介して貼り合わせることで形成された空間に液晶4が封入されている。
ヒーター7は、ガラス基板8の表面に発熱層としてITOから成る電極パターン9を形成した所謂ITOヒーターと呼ばれるもので、電極パターン9は、液晶パネル1と対向する側のガラス基板8の表面全体にベタ状に形成されている。
ヒーター7は、電極パターン9が形成された側の面が液晶パネル1の下基板2に接着剤6を介して貼り合わされることで液晶パネル1に固定されている。接着剤6は、ヒーター7が接着される液晶パネル1の下基板2の表面全体に塗布されており、ヒーター7からの熱を効率良く且つ均一に伝える必要があることから、接着剤6の厚みはできるだけ均一に薄くすることが望ましく、そのために、ヒーター7を液晶パネル1に取り付ける際には、下基板2へ接着剤6を塗布した後、ヒーター7を位置決めして接着した上で、更に下基板2に対して適度に加圧することとなる。
液晶パネル1と接着されたヒーター7は、回路基板12に両面接着テープ10を介して固定されており、その状態で液晶パネル1がワイヤー11を介して回路基板12と電気的に接続されると共に、ヒーター7が導電性接着剤(不図示)などを介して回路基板12と電気的に接続されている。
回路基板12を介してヒーター7の電極パターン9に通電すると、電極パターン9全体が発熱し、その熱がヒーター7と液晶パネル1を固定している接着剤6を介して液晶パネル1の下基板2全面に伝わり、更にその熱が種々の経路を経た上で最終的に液晶4に伝わることで液晶4が暖められる。(例えば、特許文献1参照)
特開2010−128241
従来の液晶表示装置において、液晶パネル1は主に下基板2、上基板3、周辺シール6で構成されているが、一般的に反射型液晶パネルの場合、下基板2にはシリコンが使用され、上基板3にはガラスが使用され、周辺シール材5にはエポキシ系もしくはアクリル系の有機接着剤が使用される。ここで、それら各材料はそれぞれ線膨張係数が異なるが、下基板2を構成するシリコンと上基板3を構成するガラスはもともと線膨張係数が非常に小さく、温度による線膨張係数差の影響は小さいが、周辺シール材5は有機材料であることから、シリコンやガラスに比べて線膨張係数が極端に大きいため、温度による線膨張係数差の影響が大きい。
従来の液晶表示装置では、ヒーター7が接着される液晶パネル1の下基板2の全面に接着剤6が塗布されているため、ヒーター7からの熱が下基板2の全面に伝わることとなり、その結果として液晶パネル1の周辺シール材5が急激に暖められ、線膨張係数の大きい周辺シール材5は大きく膨張し、その影響で下基板2と上基板3との間隔が不均一となり、映像に色むらが発生してしまう。
本発明は、以上の問題点に鑑みて成されたものであり、ヒーターの熱により液晶パネルの映像に色むらを発生させることの無い液晶表示装置を提供することを目的とする。
少なくとも二枚の基板が周辺シール材を介して互いに貼り合わされることで形成された空間に液晶が封入されて成る液晶パネルと、当該液晶パネルの表示領域と直交する方向において当該液晶パネルの表面に接着されたヒーターとを備えた液晶表示装置であって、前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記ヒーターと前記液晶パネルとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記周辺シール材と対向する領域の少なくとも一部には設けられていない液晶表示装置とする。
前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記周辺シール材と対向する領域の全てに設けられていない液晶表示装置とする。
前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域と一致している液晶表示装置とする。
前記ヒーターは、接着剤を介して前記液晶パネルに接着されている液晶表示装置とする。
前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域の外周には、前記接着剤の流出防止手段が設けられている液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた凹部である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた凸部である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた粗面である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーターの表面に設けられた、前記ヒーターの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い膜である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記液晶パネルの表面に設けられた、前記液晶パネルの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い膜である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーターの表面に表面処理を施すことで形成された、前記ヒーターの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い表面である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記液晶パネルの表面に表面処理を施すことで形成された、前記液晶パネルの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い表面である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーターの発熱層の一部に設けられた非形成領域である液晶表示装置とする。
前記流出防止手段は、前記ヒーターを貫通する穴部である液晶表示装置とする。
前記ヒーターの前記液晶パネルと接着された側とは反対側の表面に接着された回路基板を備え、当該回路基板と前記ヒーターとの接着領域は、当該回路基板と前記ヒーターとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域の少なくとも一部には設けられず、同方向において前記周辺シール材と対向する領域の少なくとも一部には設けられている液晶表示装置とする。
前記回路基板と前記ヒーターとの接着領域は、前記回路基板と前記ヒーターとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域の全てに設けられず、同方向において前記周辺シール材と対向する領域の全てに設けられている液晶表示装置とする。
本発明によれば、周辺シール材と対向する領域からはヒーターの熱が液晶パネルへ直接伝わらなくなるため、周辺シール材の熱膨張に起因する映像の色むらを防止することができる。
本発明による液晶表示装置の第一の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図 本発明による第一実施形態の変形例を示す要部拡大断面図 本発明による第一実施形態の変形例を示す要部拡大断面図 本発明による液晶表示装置の第二の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図 本発明による液晶表示装置の第三の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図 従来技術による液晶表示装置を示す(a)上面図、(b)A−A断面図
図1は、本発明による液晶表示装置の第一の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図である。本実施例は、図5に示した従来技術による液晶表示装置と基本構成は同じであるため、基本構成についての説明は省略し、本実施例において特徴的な点についてのみ詳しく説明をする。まず、本実施例が従来技術と大きく異なるのは、液晶パネル1に対するヒーター7の接着領域である。即ち、本実施例において、ヒーター7の接着領域は、液晶パネル1の表示領域13と同じ大きさであり、液晶パネル1の表示領域13と直交する方向から見た状態において、液晶パネル1の表示領域13と平面的に一致している。尚、この構成を逆の視点から見ると、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域は、ヒーター7と液晶パネル1とが互いに対向する領域のうち、液晶パネル1の表示領域13と直交する方向において周辺シール材5と対向する領域の全てに設けられていないことになる。
この構成によれば、ヒーター7と液晶パネル1とが互いに対向する領域のうち、周辺シール材5と対向する領域には接着剤6が存在せず、空気層(隙間)が介在していることから、ヒーター7の熱は周辺シール材5と対向する領域からは下基板2へ直接伝わらなくなり、周辺シール材5の温度上昇が抑えられる。その一方で、ヒーター7の熱は液晶パネル1の表示領域13に集中的に伝わるようになることから、映像を表示する上で最も重要である表示領域13を効率良く暖めることができる。
ヒーター7と液晶パネル1との接着領域の外周には、接着領域を取り囲むようにヒーター7の表面に溝状の凹部14が設けられている。凹部14は、流動性の高い硬化前の接着剤6がヒーター7の接着予定領域を超えて周辺シール材5と対向する領域へ流出しないように塞き止める役割を果たすもので、ヒーター7を液晶パネル1に接着する前の段階で、予めヒーター7を構成するガラス基板8の表面をダイシング装置で切削加工することなどにより形成されている。
尚、凹部14はヒーター7のガラス基板8を貫通する穴部と置き換えることも可能である。但し、この場合には、ガラス基板8の中央部が抜け落ちてしまわないように、少なくとも一部はガラス基板8の外周部と繋がった状態にしておく必要がある。この構成では、有底の凹部14に比べて接着剤6を収容する空間が大きくなることから、接着剤6を塞き止める効果がより高まるだけでなく、ヒーター7の外周部が発熱量の多いヒーター7の中央部から空気層(穴部)を介して隔絶された状態となることから、ヒーター7の外周部の温度上昇が抑えられ、結果的にヒーター7の外周部と近接する周辺シール材5の温度上昇をより効果的に抑えることができる。但し、ガラス基板8に設けられた穴部のサイズが小さいと、ヒーター7の中央部と外周部との間にある空気層が流出した接着剤5で完全に埋まってしまい、ヒーター7の中央部から外周部へ熱が伝わり易くなる虞があるため、穴部のサイズは流出した接着剤5で完全に埋まらない程度であるのが好ましい。
ヒーター7は回路基板12に両面接着テープ10を介して接着されているが、その接着領域は、液晶パネル1の表示領域13と直交する方向から見た状態において、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域とは平面的に重なっておらず、その一方で、周辺シール材5と対向する領域の全てとは平面的に重なっている。この構成を逆の視点から見ると、ヒーター7と回路基板12との接着領域は、ヒーター7と回路基板12とが互いに対向する領域のうち、液晶パネル1の表示領域13と直交する方向において液晶パネル1の表示領域13と対向する領域には設けられておらず、周辺シール材5と対向する領域には設けられていることになる。
周辺シール材5と対向する領域においてヒーター7と液晶パネル1との間には空気層が介在しているため、ヒーター7の熱は周辺シール材5と対向する領域からは周辺シール材5へ伝わり難くなっているが、ヒーター7と回路基板12との接着領域が周辺シール材5と対向する領域に設けられていれば、ヒーター7と液晶パネル1との間の空気層周辺に籠るヒーター7の熱が両面接着テープ10を介して回路基板12へ逃がされるため、周辺シール材5への熱の伝わりをより効果的に抑えることができる。
また、その一方で、ヒーター7と回路基板12との接着領域は液晶パネル1の表示領域12と対向する領域には設けられておらず、ヒーター7と回路基板12との間には空気層が介在していることから、その領域においてヒーター7の熱は回路基板12へ逃げ難く、積極的に加熱を行いたい液晶パネル1の表示領域13へは効率的に熱を伝えることができる。
但し、ヒーター7と回路基板12との接着領域は、液晶パネル1の表示領域13と対向する領域の全てではなく一部に設けられていないだけ、また、周辺シール材5と対向する領域の全てではなく一部に設けられているだけでも、少なからず上述と同様の効果が得られる。
尚、本実施例では、両面接着テープ10の形状自体を枠状にすることでその接着領域を制限しているが、両面接着テープ10の形状は矩形状にしておき、接着成分の存在する領域を枠状にすることで接着領域を制限するようにしても良い。
以上説明した本実施例1の液晶表示装置を製造する際には、まず、予めガラス基板8の表面に凹部14を形成した上でガラス基板8の表面に電極パターン9を一様に形成することでヒーター7を製作しておき、そのヒーター7あるいは液晶パネル1の接着予定領域の概ね中央に接着剤6を適量塗布し、液晶パネル1とヒーター7とを所定の位置関係で貼り合わせて適度に加圧する。この時、余分な接着剤6は、ヒーター7の表面にある凹部14に流れ込んでそこで塞き止められるため、液晶パネル1の表示領域13以外の領域に食み出すことはない。次に、この状態で接着剤6に加熱や紫外線照射などの所定の硬化処理を施し、接着剤6を硬化させる。続いて、ヒーター7の液晶パネル1が固定された側とは反対側の面を、回路基板12の表面に枠状の両面接着テープ10を介して固定し、その状態で液晶パネル1を回路基板12とワイヤー11にて電気的に接続すると共に、ヒーター7を回路基板12と導電性接着剤などを介して電気的に接続する。
図2−1、図2−2は、本発明による第一実施形態の変形例を示す要部拡大断面図である。上述の実施例1において、接着剤6の流出防止手段は、以下に示すものであっても良い。例えば、図2−1(a)に示すように、ヒーター7のガラス基板8の表面にその端部にまで延びる切欠状の凹部15を形成する、図2−1(b)に示すように、ヒーター7のガラス基板8の表面に液晶パネル1側へ相対的に突出するガラス基板8と一体又は別体の凸部16を形成する、図2−1(c)に示すように、ヒーター7のガラス基板8の表面に無数の微細な凹凸から成る粗面17を形成する、図2−2(d)に示すように、ヒーター7のガラス基板8の表面に電極パターン9よりも接着剤6の濡れ性が悪い膜18を形成する、図2−2(e)に示すように、ヒーター7の電極パターン9の表面の一部に表面改質等の表面処理を施して本来の電極パターン9よりも接着剤6の濡れ性が悪い表面19を形成する、図2−2(f)に示すように、ヒーター7の電極パターン9の一部に非形成領域(スリット)20を形成するなどの形態を取り得る。
特に図2−2(f)に示す実施形態では、電極パターン9のパターン形状を変更するだけで、接着剤6の流出防止手段(非形成領域20)を容易に形成することができる。尚、この実施形態において、電極パターン9の非形成領域20は、ガラス基板8の端部にまで延びる切欠状のものであっても良い。
尚、図1、図2−1、図2−2に示した以上の実施形態において、接着剤6の流出防止手段は、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域外周に沿って枠状に形成されているのが好ましいが、接着領域外周に沿った一部の領域にのみ形成されていても良い。
また、図1、図2−1、図2−2に示した実施形態は、技術的に矛盾が生じない範囲で互いに組み合わせて実施することが可能であり、例えば、図1又は図2−1(a)に示した実施形態において、接着剤6の流出防止手段である凹部14、15の内面に、図2−1(a)、(d)、(e)の実施形態で示したような粗面17、濡れ性の悪い膜18、濡れ性の悪い表面19を形成するようにしても良い。
また、図1、図2−1、図2−2で示した実施形態において、接着剤6の流出防止手段はヒーター7のガラス基板8の表面に設けられているが、流出防止手段は液晶パネル1の下基板2の表面に設けられていても良く、更に、ヒーター7のガラス基板8の表面と液晶パネル1の下基板2の表面の両方に設けられていても良い。
図3は、本発明による液晶表示装置の第二の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図である。本実施例の基本構成は図1に示した実施例1と同じであり、異なるのは、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域の外周に接着剤6の流出防止手段が設けられていない点である。
液晶パネル1にヒーター7を接着する際に、接着剤6が接着予定領域を超えて周辺シール材5と対向する領域へ流出しないように接着剤6の塗布量と塗布位置をディスペンス装置で制御すれば、完璧とは行かないまでも実際の接着領域を接着予定領域とほぼ一致させることができる。
図4は、本発明による液晶表示装置の第三の実施形態を示す(a)上面図、(b)A−A断面図である。本実施例の基本構成は図3に示した実施例2と同じであり、異なるのは、ヒーター7と液晶パネル1との接着領域が、周辺シール材5と対向する領域の一部にまで延在していることである。ヒーター7と液晶パネル1との接着領域は、実施例1、2のように周辺シール材5と対向する領域の全てに設けられていないのが好ましいが、一部の領域に設けられていないだけの場合であっても、その領域についてはヒーター7と液晶パネル1との間に空気層が介在することになるため、少なからず周辺シール材5への熱の伝わりを抑えることができる。
尚、接着領域の制御は、接着剤6の塗布量や塗布位置を調整することで行っても良いが、実施例1のように接着領域の外周に凹部などの流出防止手段を設けることで行っても良い。
以上説明した本発明の全ての実施形態において、液晶パネル1の表示領域13は画素が形成された全ての領域を指しているが、表示領域13は画素が形成された領域のうち実際に映像の表示に寄与する画素が配置された領域であっても良い。
また、ヒーター7の発熱層である電極パターン9は、ITOに限らず、金属などのその他の材料で構成されていても良く、形成する位置についても液晶パネル1と対向する側のガラス基板8の表面に限らず、回路基板12と対向する側の表面、外周側面、ガラス基板8の内部などに形成されていても良く、そのパターン形状についても、ベタ状に限らずその他種々の形状が適宜選択可能である。
また、ヒーター7を構成する基材はガラス基板8に限らず、その他種々の材料が適宜選択可能である。
また、ヒーター7と液晶パネル1との接着手段は、接着剤に限らず、両面接着テープなどであっても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲では、表面活性化接合などであっても良い。尚、このことはヒーター7と回路基板12との接着手段についても同様である。
また、ヒーター7と液晶パネル1とを接着する手段として接着剤や両面接着テープなどを用いる場合には、それらは熱伝導性の高いものであるが好ましい。尚、このことはヒーター7と回路基板12との接着手段についても同様である。
また、周辺シール材5のパターン形状は、表示領域13を取り囲む枠状に限らず、一部に液晶注入口を有する形状であっても良い。尚、液晶注入口が周辺シール材5と同様の材料から成る封口材で封止される場合には、この封口材も周辺シール材5の一部として見ることができる。
また、液晶パネル1は、反射型液晶パネルに限らず、互いに対向する二枚の基板がガラスなどの透光性材料で構成された透過型液晶パネルであっても良く、更に、本発明は三枚以上の基板が液晶を挟んで交互に積層されたような液晶パネルにも適用することが可能である。
1 液晶パネル
2 下基板
3 上基板
4 液晶
5 周辺シール材
6 接着剤
7 ヒーター
8 ガラス基板
9 電極パターン
10 両面接着テープ
11 ワイヤー
12 回路基板
13 表示領域
14 溝状の凹部
15 切欠状の凹部
16 凸部
17 粗面
18 濡れ性の悪い膜
19 濡れ性の悪い表面
20 電極パターンの非形成領域(スリット)

Claims (16)

  1. 少なくとも二枚の基板が周辺シール材を介して互いに貼り合わされることで形成された空間に液晶が封入されて成る液晶パネルと、当該液晶パネルの表示領域と直交する方向において当該液晶パネルの表面に接着されたヒーターとを備えた液晶表示装置であって、
    前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記ヒーターと前記液晶パネルとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記周辺シール材と対向する領域の少なくとも一部には設けられていないことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記周辺シール材と対向する領域の全てに設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域は、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域と一致していることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記ヒーターは、接着剤を介して前記液晶パネルに接着されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の液晶表示装置。
  5. 前記ヒーターと前記液晶パネルとの接着領域の外周には、前記接着剤の流出防止手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた凹部であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた凸部であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  8. 前記流出防止手段は、前記ヒーター又は前記液晶パネルの表面に設けられた粗面であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  9. 前記流出防止手段は、前記ヒーターの表面に設けられた、前記ヒーターの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い膜であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  10. 前記流出防止手段は、前記液晶パネルの表面に設けられた、前記液晶パネルの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い膜であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  11. 前記流出防止手段は、前記ヒーターの表面に表面処理を施すことで形成された、前記ヒーターの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い表面であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  12. 前記流出防止手段は、前記液晶パネルの表面に表面処理を施すことで形成された、前記液晶パネルの表面よりも前記接着剤の濡れ性が悪い表面であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  13. 前記流出防止手段は、前記ヒーターの発熱層の一部に設けられた非形成領域であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  14. 前記流出防止手段は、前記ヒーターを貫通する穴部であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  15. 前記ヒーターの前記液晶パネルと接着された側とは反対側の表面に接着された回路基板を備え、当該回路基板と前記ヒーターとの接着領域は、当該回路基板と前記ヒーターとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域の少なくとも一部には設けられず、同方向において前記周辺シール材と対向する領域の少なくとも一部には設けられていることを特徴とする請求項1〜14の何れか一つに記載の液晶表示装置。
  16. 前記回路基板と前記ヒーターとの接着領域は、前記回路基板と前記ヒーターとが互いに対向する領域のうち、前記液晶パネルの表示領域と直交する方向において前記液晶パネルの表示領域と対向する領域の全てに設けられず、同方向において前記周辺シール材と対向する領域の全てに設けられていることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置。
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