JP2017067829A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017067829A
JP2017067829A JP2015189679A JP2015189679A JP2017067829A JP 2017067829 A JP2017067829 A JP 2017067829A JP 2015189679 A JP2015189679 A JP 2015189679A JP 2015189679 A JP2015189679 A JP 2015189679A JP 2017067829 A JP2017067829 A JP 2017067829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment film
liquid crystal
crystal display
display device
tft substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015189679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017067829A5 (ja
Inventor
正人 櫻井
Masato Sakurai
櫻井  正人
森本 政輝
Masateru Morimoto
政輝 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display Inc
Original Assignee
Japan Display Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Display Inc filed Critical Japan Display Inc
Priority to JP2015189679A priority Critical patent/JP2017067829A/ja
Publication of JP2017067829A publication Critical patent/JP2017067829A/ja
Publication of JP2017067829A5 publication Critical patent/JP2017067829A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】小型で狭額縁の液晶表示装置において、シール部の信頼性を向上させる。
【解決手段】画素電極およびTFTを有する画素がマトリクス状に形成され、第1の配向膜106を有する表示領域と、前記表示領域を囲むシール部と、端子部を有するTFT基板と、第2の配向膜を有する対向基板が前記シール部においてシール材20を介して前記TFT基板と接着し、内部に液晶が封入された液晶表示装置であって、前記シール部においては、辺に沿って堰10が枠状にかつ島状に形成され、前記枠状の堰10の内部では、前記シール材20と前記TFT基板の間には前記第1の配向膜106が存在しないことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は表示装置に係り、特に所定に外形に対して、表示領域を大きくした、いわゆる狭額縁にすることが可能な、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置では画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等を有する画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して対向基板が配置され、TFT基板と対向基板の間に液晶が挟持されている。そして液晶分子による光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。
液晶表示装置はフラットで軽量であることから、色々な分野で用途が広がっている。携帯電話やDSC(Digital Still Camera)等には、小型の液晶表示装置が広く使用されている。小型の液晶表示装置では、外形を小さく保ったまま、表示領域を大きくしたいという要求が強い。そうすると、表示領域の端部から液晶表示装置の端部までの幅が小さくなり、いわゆる、狭額縁とする必要がある。
額縁領域には、TFT基板と対向基板を接着するシール材が形成されている。一方、液晶表示装置の表示領域には、液晶を初期配向させるための配向膜が形成されている。配向膜は、表示領域を確実に覆う必要があるので、配向膜の塗布面積は、表示領域よりも所定の幅大きくしなければならい。一方、配向膜がシール材との界面に存在すると、シール材の接着力が低下する。しかし、狭額縁になると配向膜をシール部のみから排除することは難しい。
近年、配向膜をインクジェットによって形成する手法が用いられている。インクジェットの場合、従来のフレキソ印刷の場合に比べて配向膜材料の粘土が小さいので、配向膜の形成範囲の制御がより難しくなる。
引用文献1には、配向膜をインクジェットで形成する場合に、配向膜が乾燥するときに、周辺部において、穴部や切欠きを形成するようにして、シール材が形成される部分において、部分的にシール材と配向膜とは接触しないような構成とすることが記載されている。
引用文献2には、表示領域に形成される第1配向膜よりも乾燥速度の早い第2の配向膜を表示領域の外側に形成することによって、第1の配向膜の形成範囲を制御する構成が記載されている。
特開2004−361623号公報 特開2011−145535号公報
「特許文献1」に記載の技術は、配向膜周辺における微小な穴部や切欠き部において、シール材の接着強度を向上させるものであるが、微小な穴部や切欠きを安定して形成することが難しい。
「引用文献2」に記載の技術は、乾燥の早い第2の配向膜によって、表示領域に形成される第1の配向膜をせき止めるものであるが、第2の配向膜の内側において、第1の配向膜の厚さが大きくなりやすい。配向膜の膜厚分布が変化すると、液晶の配向、画面の輝度等に影響を及ぼす。
本発明の課題は、狭額縁の液晶表示装置であっても、シール部において、シール材と配向膜とは接触しない領域を安定的に形成することによって、シール材の接着強度を安定化し、信頼性の高い液晶表示装置を実現することである。
本発明は上記問題を克服するものであり、代表的な手段は次のとおりである。すなわち、画素電極およびTFTを有する画素がマトリクス状に形成され、第1の配向膜を有する表示領域と、前記表示領域を囲むシール部と、端子部を有するTFT基板と、第2の配向膜を有する対向基板が前記シール部においてシール材を介して前記TFT基板と接着し、内部に液晶が封入された液晶表示装置であって、前記シール部においては、辺に沿って堰が枠状にかつ島状に形成され、前記枠状の堰の内部では、前記シール材と前記TFT基板の間には前記第1の配向膜が存在しないことを特徴とする液晶表示装置である。
本発明が適用される液晶表示装置の平面図である。 マザー基板における液晶表示パネルの配置例を示す平面図の例である。 マザー基板における本発明による液晶表示パネルの詳細図である。 図3のA部詳細図であり、堰の平面図である。 図3のA部詳細図の他の例である。 図4又は図5のA−A断面図である。 図4又は図5のB−B断面図である。 図4又は図5のA−A断面図の他の例である。 堰の平面図の他の例である。 堰の平面図のさらに他の例である。 実施例2におけるシール部の詳細平面図である。 実施例3におけるマザー基板における液晶表示パネルの配置を示す平面図の例である。 実施例3におけるマザー基板内の液晶表示パネルの例である。 実施例3におけるマザー基板内の液晶表示パネルの他の例である。
以下に実施例によって本発明の内容を詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される製品の例である、携帯電話等に使用される小型の液晶表示装置の平面図である。なお、本明細書では、液晶表示装置からバックライト等を除いたものを液晶表示パネルと称する。図1において、TFT基板100の上に対向基板200が配置されている。TFT基板100と対向基板200の間に液晶層が挟持されている。TFT基板100と対向基板200とはシール部に形成されたシール材20によって接着している。図1においては、液晶は滴下方式によって封入されるので、液晶の注入孔は形成されていない。
TFT基板100は対向基板200よりも大きく形成されており、TFT基板100が対向基板200よりも大きくなっている部分には、液晶表示パネルに電源、映像信号、走査信号等を供給するための端子部150が形成されている。端子部150には、走査信号線30、映像信号線31等を駆動するためのICドライバ160が設置されている。端子部には多くの端子が形成されており、端子に配向膜がかぶさると端子部における導通不良を生ずる。
図1の表示領域10において、横方向には走査信号線30が延在し、縦方向に配列している。また、縦方向には映像信号線31が延在し、横方向に配列している。走査信号線と映像信号線とで囲まれた領域が画素32を構成する。表示領域10の外側には周辺領域と端子部とが設けられている。
図1において、表示領域10は配向膜によって完全に覆われている。配向膜はインクジェットによって形成されている。配向膜は後で述べる本発明の構成によって、シール部の一部においてせき止められている。これによって、シール部において、シール材は一部において配向膜と接触せず、他の部分においては配向膜と接触している。
液晶表示パネルは、1個ずつ製作するのは効率が悪いので、マザー基板に複数の液晶表示パネルを作成し、最後に個々の液晶表示パネルに分離することが行われている。すなわち、マザーTFT基板に複数のTFT基板を作成し、マザー対向基板に複数の対向基板を形成し、マザーTFT基板とマザー対向基板とを接着する。
図2はマザー基板1000の例を示す平面図である。図2において、マザー基板1000には54個の液晶表示パネル40が形成され、これをスクライブライン400に沿って個々に分離する。すなわち、マザー基板完成後、スクライブライン400に沿ってスクライブを入れ、その後衝撃を加えることによってガラスを破断して、個々の液晶表示パネル40を分離する。
図3は、マザーTFT基板における、3個の液晶表示パネルについての詳細平面図である。図3において、各TFT基板は表示領域500と端子部150とに分かれている。シール材20によって囲まれた領域に表示領域500が存在している。また、表示領域500はTFT基板と対向電極が重なった部分に形成され、端子部150は、TFT基板が1枚となった部分に形成されている。
TFT基板と対向基板とはシール材20によって接着している。表示領域500には配向膜106が形成されている。配向膜106は、液晶分子を初期配向させるものである。配向膜106は、例えばインクジェットで形成するが、配向膜材料は、液体状態では粘度が小さいので、シール部にまで、拡がってしまう。シール材20と配向膜106とは接着強度が強くないので、シール材20の全面が配向膜106と接触すると、シール部の信頼性が問題となる。
液晶表示装置は視野角特性が問題である。IPS(In Plane Swiching)方式は、液晶分子をTFT基板の主面と平行方向に回転させることによって透過率を制御するものであり、優れた視野角特性を有している。IPSはプレティルト角が必要でないため、いわゆる光配向方式を使用することが出来る。光配向は、偏光紫外線を照射することによって、特定方向の鎖を破壊し、配向膜に一軸異方性を与え、配向特性を発揮させるものである。光配向処理された配向膜は、光配向以外の配向処理を受けた配向膜に比べて、シール材との接着性が低いという性質を有している。
本発明は、図3に示すように、配向膜106を所定の領域でせき止める堰10を形成することによって、シール材20と配向膜106とが接触しない領域(配向膜非形成領域)を形成することによって、シール材20の接着力を維持している。堰10は、配向膜106と同様な材料であって、かつ、乾燥の早い材料でもよく、配向膜106とは別な有機材料でもよい。いずれの場合も、配向膜106よりも乾燥の早い材料が望ましい。さらには、画素電極やコモン電極に使用するITO等の透明導電膜を用いて堰を形成することもできる。
図3において、堰10はスクライブライン400を挟んで隣り合うTFT基板に島状に四角い枠状に形成されている。その後配向膜106をインクジェットで形成する。インクジェットに用いられる配向膜材料は粘度が低いので、材料は濡れ拡がる。しかし、島状に形成された堰10には、配向膜106は侵入しない。その後、配向膜106を焼成してポリイミドの膜を形成するが、この状態でも、島状の堰10の内部には、配向膜106は形成されていない。
図4は、図3のA部の拡大図である。図4において、スクライブライン400を中心として、堰10が四角い枠状に形成されている。また、スクライブライン400の両側にシール材20が形成されている。四角い堰10の枠外においては、配向膜106とシール材20とはオーバーラップしているので、この部分でのシール材の接着強度は小さくなる。一方、四角い堰10の枠内には、配向膜106は形成されていないので、この部分でのシール材20の接着強度は強く保つことが出来る。したがって、本発明によれば、全体としてシール部の信頼性を高く保つことが出来る。
図5は、本発明の他の例である。図5で使用している配向膜106の粘度は、図4の場合よりもさらに小さく、2つの液晶表示パネルの境界まで、配向膜106が形成されている。しかし、図4と同様に、堰10である四角の枠の内部には、配向膜106は形成されていないので、この部分において、シール材20の接着力を維持することが出来る。液晶表示パネルをマザー基板から分離した状態における、図4あるいは図5に示す堰10の形状は、例えば、堰10の枠とTFT基板の辺とで矩形をなしている。
本発明では、枠状の堰10を島状に形成することによって、図4あるいは図5の矢印で示すように、配向膜材料が移動することが出来るので、配向膜106が堰10の部分において、厚く形成されてしまうという問題を避けることが出来る。ただし、図3における端子部150側においては、配向膜材料が端子に流れだすと端子の導通不良を生ずるので、端子部150においては、堰10を連続して形成して、配向膜材料が端子部150に流れだすのを防止している。なお、端子部150側はスペース的には余裕があるので、シール材20の幅を大きくとることが出来るため、堰10とシール材20をオーバーラップさせることによって、配向膜106の端部を表示領域500から遠ざけ、配向膜106の膜厚の変化が表示領域500に及ぼす影響を防止することが出来る。
また、図3においては、各液晶表示パネルのコーナー部には枠状の堰10が形成され、コーナー部では、シール材20の接着強度を強くしている。剥離応力は、液晶表示パネルのコーナー部において最も強いからである。このような構成によって、シール部の信頼性を高く維持することが出来る。
図6は、TFT基板100と対向基板200が接着した状態における図4および図5のA−A断面図であり、図7はB−B断面図である。図6および図7は、TFT基板100側も対向基板200側も枠状の堰10は同じ形状であるとしている。すなわち、TFT基板100側も対向基板200側も同じ形状の堰10によって、配向膜106の塗布範囲を制御している。
本実施例では、液晶表示装置はいわゆるIPS方式の一つである、FFS(Fling Field Switching)方式を例にとって説明する。FFSでは、下層に平面状の電極を形成し、絶縁膜を介して櫛歯状あるいはスリットを有する電極を配置する。平面状の電極と上層の櫛歯状あるいはスリットを有する電極との間に発生する電界によって液晶分子を回転させて画素内の光の透過率を変化させ、画像を形成する。
図6において、シール材20によってTFT基板100と対向基板200が接着している。図6において、シール材20の内側には液晶300が充填されている。図6において、ガラスで形成されたTFT基板100に第1の絶縁膜101が形成されている。第1の絶縁膜101はガラスからの不純物がTFTの半導体層を汚染することを防止するために形成されるアンダーコート膜である場合もある。第1の絶縁膜101の上に第2の絶縁膜102が形成されている。第2の絶縁膜102は、TFTにおけるゲート絶縁膜である場合もある。第2の絶縁膜102の上に走査線引出し線103が形成されている。矩形の走査線引き出し線103は、図1において、図面の上側から端子側に向かう走査線引出し線103の断面を表している。
走査線引出し線103を覆って有機パッシベーション膜104が形成されている。有機パッシベーション膜104は2乃至3μmと、厚く形成され、平坦化膜としての役割も有している。有機パッシベーション膜104は感光性樹脂で形成され、パターニングにフォトレジストを必要としない。
図6において、有機パッシベーション膜104の上にSiNで形成された層間絶縁膜105が形成されている。この層間絶縁膜105は、IPS方式の液晶表示装置の表示領域において、平面状の下層電極と櫛歯状あるいはスリットを有する上層電極の層間の絶縁膜である。下層電極がコモン電極で、上層電極が画素電極である場合もあるし、その逆の場合もあるが、下層電極も上層電極もITO(Indium Tin Oxide)で代表される透明酸化物導電膜で形成されている。
有機パッシベーション膜104は、水分を透過しやすいので、端部から有機パッシベーション膜104を透過してくる水分を遮断するために、有機パッシベーション膜104に溝状スルーホール1041が形成されている。この溝状スルーホール1041は、シール部内に表示領域を囲むように、TFT基板100の全周に形成される。
図6において、層間絶縁膜105の上に配向膜106が形成されている。配向膜106は、当初液体である配向膜材料を、フレキソ印刷、インクジェット等によって塗布するが、配向膜材料がシール部の外側端部、すなわち、スクライブラインにまで達しないように、ストッパーとして、堰10が形成されている。配向膜106はこの堰10より内側に形成されている。堰10より内側ではシール材20は配向膜106と接触しているが、堰10より外側つまり、スクライブライン側400では、シール材20が層間絶縁膜105と直接接触している。
なお、有機パッシベーション膜104に凹部が3箇所形成されており、凹部のさらに外側に溝状スルーホール1041が形成されているが、これらは、堰で、配向膜を制御しきれなかった場合の予備の配向膜ストッパーとして機能させることが出来る。
図6において、対向基板200側にはブラックマトリクス201が形成されている。図6におけるブラックマトリクス201はシール部からの光漏れを防止するために設けられている。ブラックマトリクス201は樹脂で形成されているので、樹脂を浸透してくる水分を遮断するためにブラックマトリクス溝2011が形成されている。ブラックマトリクス201の上には、カラーフィルタ202が紙面垂直方向にストライプ状に形成されている。カラーフィルタ202はオーバーコート膜203の上に形成される第1柱状スペーサ210に対応して形成されている。
カラーフィルタ202の上にオーバーコート膜203が形成されている。オーバーコート膜203を覆って配向膜106が形成されている。オーバーコート膜203の上には堰10が形成されており、この堰10は、TFT基板100側と同様に、配向膜材料がシール部の外側端部、すなわち、スクライブラインにまで達しないように、配向膜材料のストッパーとしての役割を有する。オーバーコート膜203には、カラーフィルタ202の部分に対応して凸部が形成されている。この凸部は、配向膜材料を塗布した時に配向膜材料が基板外側方向に広がろうとするのを防止するための補助的な役割を有する。
図6において、オーバーコート膜106の上に形成された堰10より内側では、シール材20と配向膜106が接触しているが、堰10より外側、すなわちスクライブライン400側ではシール材20は層間絶縁膜105と接触している。堰10によって、配向膜106の塗布範囲を制限することによって、シール部におけるシール材20の接着強度を安定化している。
オーバーコート膜203の凸部に第1柱状スペーサ210が形成されている、第1柱状スペーサ210はシール部における対向基板200とTFT基板100の間隔を規定する役割を有する。図6において、第1柱状スペーサ210よりも表示領域側に、第1柱状スペーサ210よりも高さが低い第2柱状スペーサ220が形成されている。第2柱状スペーサ220は対向基板200に外部から圧力が加わった場合、TFT基板100と対向基板200の間隔が過度に小さくなることを防止する役割を有する。
シール部の端部には土手状スペーサ230が形成されている。土手状スペーサ230は、液晶表示パネルが複数形成されたマザー基板において、隣接する液晶表示パネルの境界に配置され、土手状スペーサ230の中心に沿ってスクライビングをいれ、その後、破断することによって個々の液晶表示パネルを分離する。すなわち、土手状スペーサ230は、スクライビングを入れた後の破断を安定して行うための役割を有する。
図6において、シール材20がTFT基板100側あるいは対向基板200側と接触している幅をwsとした場合、堰の中心は、シール材20の幅方向の中心よりも表示領域側に形成したほうが良い。シール材20の接着力をより安定化するためである。なお、シール材20がTFT基板100側あるいは対向基板200側と接触している幅wsはTFT基板100側と対向基板200側とで異なる場合もある。
図7は図4あるいは図5のB−B断面図である。図7のTFT基板100側において、配向膜106は堰10よりも内側に形成されている。堰10は、有機パッシベーション膜104の第2の凹部から外側、すなわち、スクライブライン400側まで形成されている。図7の対向基板200側において、配向膜106は堰10より内側に形成されている。堰10は、オーバーコート膜203の第1の凹部から外側、すなわちスクライブライン400側まで形成されている。その他の構成は図6で説明したのと同様である。
このように、本発明によれば、堰10を形成することによって、配向膜106の塗布範囲を制御することが出来るとともに、堰10を枠状にかつ島状に形成することによって、堰10の部分において配向膜106が厚く形成される現象を防止することが出来る。
以上は、TFT基板100側も対向基板200側も同様に形成された堰10によって、配向膜106の形成範囲を制御した場合である。対向基板200側では、柱状スペーサを形成する際に、同時に堰10を形成することが出来る。すなわち、柱状スペーサは、アクリル等の透明有機材料を塗布した後、フォトリソグラフィによって形成するが、同じ工程で堰10を形成することが出来る。
図8は、対向基板200側において、柱状スペーサと同時に形成される堰10によって、配向膜106の形成範囲を制御した例である。図8において、対向基板200側の堰10は、TFT基板100側の堰10よりも高く形成されている。しかし、柱状スペーサと同じプロセスによって形成される対向基板側の堰10は、ハーフ露光技術を使用することによって任意の高さに形成することが可能である。なお、このような堰10は、フォトリソグラフィによって形成するので、任意の形状に形成することが出来、図4、図5等で説明したような枠状に形成することもできる。
図9は、図3の領域Aを示す他の例である。図9では、島状に形成された枠状の堰10が楕円の場合である。図9において、楕円の枠内には配向膜106は形成されていないので、シール材20と層間絶縁膜が直接接触している。一方、楕円の枠外においては、シール材20は配向膜106と接触している。
図9において、配向膜106は、矢印に示すように、楕円の堰10の外側を回り込むことが出来るので、堰10の付近において配向膜106が厚く形成される現象を防止することが出来る。図9において、楕円の形状を変化させることによって、シール部の接着強度を制御することが出来、また、配向膜106の膜厚の分布を制御することが出来る。
なお、液晶表示パネルをマザー基板から分離した状態における、図9に示す堰10の形状は、例えば、堰10の枠とTFT基板の辺とでなす形状が楕円を半分に切った場合の片側の形状となっている。また、この形状は半円であってもよい。
図10は、図3の領域Aを示すさらに他の例である。図10では、島状に形成された枠状の堰10が菱形あるいは平行四辺形の場合である。図10において、菱形の枠内には配向膜106は形成されていないので、シール材20と層間絶縁膜が直接接触している。一方、菱形の枠外においては、シール材20は配向膜106と接触している。
図10において、配向膜106は、矢印に示すように、菱形の堰10の外側を回り込むことが出来るので、堰10の付近において配向膜106が厚く形成される現象を防止することが出来る。図10において、菱形あるいは平行四辺形の形状を変化させることによって、シール材20の接着強度を制御することが出来、また、配向膜106の膜厚の分布を制御することが出来る。なお、液晶表示パネルをマザー基板から分離した状態における、図9に示す堰の形状は、例えば、堰の枠とTFT基板の辺とでなす形状が3角形となっている。
図3における島状に形成された枠状の堰の形状は、以上で説明した、長方形、楕円、菱形、平行四辺形等に限らず、ラグビーボール状等、他の形状で形成することも可能である。
実施例1では、枠状の堰10の位置がスクライブライン400から見てシール材20の端部よりも内側、すなわち、液晶側に形成されている。本実施例を示す図11では、これとは逆に枠状の堰10の位置がシール材20の端部よりも外側、すなわち、スクライブライン400側に存在している。図11の矢印は、配向膜が堰10の周りを回り込むことを示している。これによって、堰10の端部に配向膜106が厚く形成されることを防止することが出来る。
本実施例では、シール材20が配向膜106と接触しない領域は、実施例1の場合に比べて小さくなるが、レイアウトにおける堰10の影響を小さくしたい場合、あるいは、シール材20の幅を比較的広くとれるようなレイアウトの場合は効果を上げることが出来る。本実施例においても、液晶表示パネルにおける枠状の堰10の配置は図3に示したものと同様である。また、各液晶表示パネルのシール部のコーナーにおいては、枠状の堰10が存在していることが望ましい。
図12は、本実施例でのマザー基板1000における液晶表示パネル40のレイアウトを示す平面図である。図12に示すレイアウトでは、液晶表示パネル40が縦横方向とも隙間なく配置している。図2に示すレイアウトでは、行毎に液晶表示パネル40間に隙間が存在しているので、端子部150と対向する短辺においては、他の液晶表示パネルへの配向材料の流れは考えなくとも良い。しかし、図12に示すような配置においては、図12の上下方向にも隙間なく液晶表示パネル40が配置しているので、端子部150と対向する短辺側においても、配向膜が他の液晶表示パネルに影響を及ぼさないようにする必要がある。つまり、端子部150と対向する辺において、配向膜材料がスクライブライン400を超えて流出すると、隣接する液晶表示パネル40の端子に配向膜がかぶさり、導通不良を起こす危険があるからである。
図13は、図12における3個の液晶表示パネル示す拡大図である。図13において、端子部150と対向する側の短辺は、端子部150側と同様に、直線状の連続した堰10が形成されている。これによって、配向膜材料が隣接する液晶表示パネルの端子部150に流出することを防止することが出来る。図13において長辺側及び端子部側の辺は、図3と同様である。図13においては、少なくとも、長辺側においては、堰10の端部において、配向膜が厚く形成される現象は防止することが出来る。
図14は、本実施例における他の例を示す平面図である。端子部150と対向する側の短辺における堰10は、連続しているが、直線状ではなく、屈曲している。すなわち、堰10の一部は、スクライブライン400から見て表示領域500側に突出しており、他の部分では、隣接する液晶表示パネルの端子部150側に突出している。図14では、隣接する液晶表示パネルの端子部150側に配向膜材料が流れ出るが、この範囲は端子を覆わないように、堰10によって制限することが出来る。
すなわち、図14の構成では、隣接する液晶表示パネルの端子部150側に無制限に配向膜材料が流れ出ることはないので、図12における縦方向にも隙間なく、液晶表示パネル40を配置することが出来る。一方、シール部側では、堰10は、部分的に、表示領域500側に突出しているので、堰10において配向膜106が厚く形成されて、表示領域500に影響を及ぼすことを防止することが出来る。また、表示領域500側に突出した堰10によって、シール材20と配向膜106が直接接触することを防止し、この部分において、シール材20の接着力向上させることが出来る。
図14における他の構成は、図3等と同様である。なお、図3、図12、図14等において、端子側の辺は連続して直線状に形成されているが、レイアウト上可能であれば、図14における端子部と対向する辺の側と同様な形状としてもよい。
10…堰、 20…シール材、 30…走査信号線、 31…映像信号線、 32…画素、 40…液晶表示パネル、 100…TFT基板、 101…第1の絶縁膜、 102…第2の絶縁膜、 103…走査線引き出し線、 104…有機パッシベーション膜、 105…層間絶縁膜、 106…配向膜、 150…端子部、 160…ICドライバ、 200…対向基板、 201…ブラックマトリクス、 202…カラーフィルタ、 203…オーバーコート膜、 210…第1柱状スペーサ、 220…第2柱状スペーサ、 230…土手状スペーサ、 300…液晶、 400…スクライブライン、 500…表示領域、 1000…マザー基板、 1041…溝状スルーホール、 2011…ブラックマトリクス溝

Claims (16)

  1. 画素電極およびTFTを有する画素がマトリクス状に形成された表示領域と、前記表示領域外に設けられる周辺領域と端子部と、を有し、第1配向膜が形成されたTFT基板と、
    第2の配向膜を有する対向基板と、を有し
    前記TFT基板と前記対向基板とがシールを介して接着し、内部に液晶が封入された液晶表示装置であって、
    前記シールと前記TFT基板との間には、配向膜形成領域と、複数の配向膜非形成領域とが形成されており、
    前記TFT基板から前記配向膜形成領域までの高さよりも、前記TFT基板から前記配向膜非形成領域までの高さの方が高いことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記表示領域と前記端子部との間においては、前記配向膜非形成領域が連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記表示領域と前記端子部との間においては、前記配向膜非形成領域が連続して直線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記表示領域に対して、前記端子部側と対向する前記周辺領域においては、前記配向膜非形成領域は連続して形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記表示領域に対して、前記端子部側と対向する前記周辺領域においては、前記配向膜非形成領域は連続して直線状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記周辺領域のコーナー部においては、前記配向膜非形成領域は枠状に形成され、前記配向膜非形成領域では、前記シール材と前記TFT基板の間には前記第1の配向膜が存在しないことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記配向膜非形成領域は、前記第1の配向膜よりも乾燥の早い有機材料で形成された層が前記シールと接していることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記配向膜非形成領域はITOで形成された層が前記シールと接していることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記配向膜非形成領域の幅方向の中心は、前記シールの幅方向の中心よりも、表示領域側に存在していることを特徴とする請求項1乃至8の何れに記載の液晶表示装置。
  10. 前記配向膜非形成領域の枠と前記TFT基板の辺とでなす形状は矩形であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の液晶表示装置。
  11. 前記配向膜非形成領域の枠と前記TFT基板の辺とでなす形状は3角形であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の液晶表示装置。
  12. 前記配向膜非形成領域の枠と前記TFT基板の辺とでなす形状は半円であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の液晶表示装置。
  13. 前記配向膜非形成領域の枠と前記TFT基板の辺とでなす形状は楕円を軸で切った場合の、楕円の片側の形状であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の液晶表示装置。
  14. 前記対向基板の前記シール部においては、辺に沿って堰が枠状にかつ島状に形成され、
    前記枠状の堰の内部では、前記シール材と前記TFT基板の間には前記第2の配向膜が存在しないことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の液晶表示装置。
  15. 前記対向基板に形成された前記堰の形状は前記TFT基板に形成された前記配向膜非形成領域と同じ形状であることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
  16. 前記TFT基板と前記対向基板の間隔は柱状スペーサによって規定され、前記対向基板に形成された前記配向膜非形成領域は前記柱状スペーサと同じ材料によって形成されていることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
JP2015189679A 2015-09-28 2015-09-28 液晶表示装置 Pending JP2017067829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189679A JP2017067829A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189679A JP2017067829A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017067829A true JP2017067829A (ja) 2017-04-06
JP2017067829A5 JP2017067829A5 (ja) 2018-08-02

Family

ID=58492325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189679A Pending JP2017067829A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017067829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221315A1 (ja) * 2017-05-29 2018-12-06 シャープ株式会社 表示パネル及び連成表示パネル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080129946A1 (en) * 2006-12-01 2008-06-05 Innolux Display Corp. Liquid crystal panel having protrusions embedded in sealant and method for manufacturing same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080129946A1 (en) * 2006-12-01 2008-06-05 Innolux Display Corp. Liquid crystal panel having protrusions embedded in sealant and method for manufacturing same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221315A1 (ja) * 2017-05-29 2018-12-06 シャープ株式会社 表示パネル及び連成表示パネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220187641A1 (en) Liquid crystal display device
JP6542986B2 (ja) Va型coa液晶表示パネル
JP6347937B2 (ja) 液晶表示装置
JP4945551B2 (ja) 液晶表示装置
US9897861B2 (en) Liquid crystal display device and liquid crystal display panel thereof
US10054823B2 (en) Liquid crystal display device
US9146430B2 (en) Pixel structure and liquid crystal display panel having the same
JP6132503B2 (ja) 液晶表示装置
JP2015114374A (ja) 液晶表示装置
US10613395B2 (en) Liquid crystal display device
KR20130129008A (ko) 표시 장치 및 이의 제조 방법
JP2011186130A (ja) 液晶表示装置
JP2016109807A (ja) 液晶表示装置
TW201812408A (zh) 顯示裝置及其製造方法
KR20150026586A (ko) 컬럼스페이서를 구비한 액정표시소자
JP5078176B2 (ja) 液晶表示装置
JP2017122790A (ja) 液晶表示装置
JP2016015404A (ja) 液晶表示装置
US11022846B2 (en) Substrate for display device and display device
JP2017067829A (ja) 液晶表示装置
JP2010266711A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US20150042912A1 (en) Liquid crystal display apparatus
JP6739564B2 (ja) 液晶表示装置
KR102271231B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JP5197873B2 (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180622

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190820