JP2013195371A - センサ装置 - Google Patents

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亮 友井田
Hiroshi Yamanaka
山中  浩
Yoshiharu Sanagawa
佳治 佐名川
Masao Kirihara
昌男 桐原
Takanori Akeda
孝典 明田
Takeshi Nakamura
雄志 中村
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Abstract

【課題】パッケージの小型化を図りながらも、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子のセンサ特性の低下を抑制することが可能なセンサ装置を提供する。
【解決手段】センサ装置は、センサ素子1と、センサ素子1が収納されたパッケージ3とを備えている。パッケージ3は、センサ素子1が一表面側に実装されたパッケージ本体31と、パッケージ本体31の上記一表面側に接合されたパッケージ蓋32とを備えている。パッケージ蓋32は、センサ素子1を覆いパッケージ本体31の上記一表面側に接合された第1カバー部32と、第1カバー部32を覆い第1カバー部32に接合された第2カバー部32とを備えている。さらに、パッケージ蓋32は、第1カバー部32と第2カバー部32との間に介在する断熱部32を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ装置に関するものである。
従来から、センサ装置として、図5に示す構成の赤外線センサモジュールが知られている(特許文献1)。この赤外線センサモジュールは、赤外線センサ100と、赤外線センサ100の出力信号を信号処理するIC素子200と、赤外線センサ100およびIC素子200が収納されたパッケージ300とを備えている。パッケージ300は、赤外線センサ100およびIC素子200が実装されるパッケージ本体304と、パッケージ本体304との間に赤外線センサ100およびIC素子200を囲む形でパッケージ本体304に接合されるパッケージ蓋305とで構成されている。パッケージ本体304は、赤外線センサ100とIC素子200とが横並びで実装されている。
パッケージ本体304は、赤外線センサ100およびIC素子200が一表面側に実装される平板状のセラミック基板により構成してある。
パッケージ蓋305は、赤外線センサ100へ赤外線を収束するレンズ353を備えパッケージ本体304の上記一表面側に覆着されたメタルキャップ352により構成してある。
赤外線センサ100は、複数の画素部がベース基板の一表面側において2次元アレイ状に配列されている。各画素部の各々は、熱型赤外線検出部と、画素選択用スイッチング素子であるMOSトランジスタとを有している。
特許文献1には、パッケージ本体304とパッケージ蓋305とで囲まれた気密空間(パッケージ300の内部空間)をドライ窒素雰囲気としてあるが、これに限らず、真空雰囲気や空気雰囲気としてもよい旨が記載されている。
また、従来から、センサ装置として、図6に示す構成の温度検知装置415が知られている(特許文献2)。この温度検知装置415は、サーモパイルチップ401と、サーモパイルチップ401が載置されるSTEM402と、STEM402上でサーモパイルチップ401に隣接して取り付けられるサーミスタ403とを備えている。また、この温度検知装置415は、サーモパイルチップ401およびサーミスタ403を外気から遮断するCAN404と、CAN404の上壁面に取り付けられるシリコンレンズ405とを備えている。また、温度検知装置415は、CAN404の外側に配置された外側CAN407bと、シリコンフィルタ407cと、CAN404と外側CAN407bとの間に設けられた断熱層408とを備えている。なお、特許文献2には、CAN404の内部には窒素ガスやArガスなどの不活性ガスが封入される旨が記載されている。
特開2011−174762号公報 特開2003−35601号公報
図5に示した構成の赤外線センサモジュールでは、外部熱源からの熱に起因してパッケージ蓋305のメタルキャップ352が発熱した場合、パッケージ蓋305の熱がパッケージ300内の雰囲気を介して赤外線センサ100まで到達し、熱ノイズが発生してしまうことがあった。すなわち、この赤外線センサモジュールでは、外部熱源からの熱に起因して赤外線センサ100の温度が上昇し、赤外線センサのセンサ特性が低下してしまうことがあった。例えば、赤外線センサモジュールでは、赤外線センサ100の各熱型赤外線検出部それぞれの出力信号(出力電圧)に、パッケージ蓋305の発熱に起因したオフセット電圧を含んでしまい、S/N比が低下したり、感度が低下してしまうことがあった。
一方、特許文献2には、図6に示した構成の温度検知装置415によれば、外部の定着ロールから放出された熱によりCAN404が直接加熱されるのを防止することができ、CAN404内壁からの赤外線輻射量を少なくすることができる旨が記載されている。
しかし、図6に示した構成の温度検知装置415では、CAN404と外側CAN407bとでSTEM402を共用化しているが、CAN404と外側CAN407bとをSTEM402に接合する必要があり、STEM402の平面サイズが大きくなる。要するに、図6に示した構成の温度検知装置415では、外側CAN407bを備えていない構成に比べて、温度検知装置415の平面サイズが大きくなって、温度検知装置415が大型化してしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、パッケージの小型化を図りながらも、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子のセンサ特性の低下を抑制することが可能なセンサ装置を提供することにある。
本発明のセンサ装置は、センサ素子と、前記センサ素子が収納されたパッケージとを備え、前記パッケージは、前記センサ素子が一表面側に実装されたパッケージ本体と、前記パッケージ本体の前記一表面側に接合されたパッケージ蓋とを備え、前記パッケージ蓋は、前記センサ素子を覆い前記パッケージ本体の前記一表面側に接合された第1カバー部と、前記第1カバー部を覆い前記第1カバー部に接合された第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間に介在する断熱部とを備えることを特徴とする。
このセンサ装置において、前記断熱部は、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の密閉された空間からなることが好ましい。
このセンサ装置において、前記空間が真空雰囲気であることが好ましい。
このセンサ装置において、前記断熱部は、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間に介在する断熱材からなることが好ましい。
このセンサ装置において、前記パッケージ本体の前記一表面側において前記センサ素子に並設されたIC素子を備え、前記パッケージ蓋は、前記センサ素子と前記IC素子とを覆っていることが好ましい。
このセンサ装置において、前記パッケージ蓋は、前記第1カバー部が前記センサ素子と前記IC素子とを覆い、前記第2カバー部が前記センサ素子と前記IC素子との並設方向の両側のうち前記センサ素子に近い側で前記第1カバー部の一部を覆っていることが好ましい。
このセンサ装置において、前記センサ素子は、複数の熱型赤外線検出部が支持基板の一表面側においてアレイ状に配置された赤外線センサチップであることが好ましい。
本発明のセンサ装置においては、パッケージの小型化を図りながらも、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子のセンサ特性の低下を抑制することが可能となる。
実施形態1のセンサ装置の概略断面図である。 同上のセンサ装置の動作説明図である。 実施形態2のセンサ装置の概略断面図である。 実施形態3のセンサ装置の概略断面図である。 従来例を示す赤外線センサモジュールの概略断面図である。 他の従来例を示す温度検知装置の断面図である。
(実施形態1)
以下では、本実施形態のセンサ装置について図1に基づいて説明する。
センサ装置は、センサ素子1と、センサ素子1が収納されたパッケージ3とを備えている。
パッケージ3は、センサ素子1が一表面側に実装されたパッケージ本体31と、パッケージ本体31の上記一表面側に接合されたパッケージ蓋32とを備えている。
パッケージ蓋32は、センサ素子1を覆いパッケージ本体31の上記一表面側に接合された第1カバー部32と、第1カバー部32を覆い第1カバー部32に接合された第2カバー部32とを備えている。さらに、パッケージ蓋32は、第1カバー部32と第2カバー部32との間に介在する断熱部32を備えている。
また、センサ装置は、パッケージ本体31の上記一表面側においてセンサ素子1に並設されたIC素子2を備えている。つまり、センサ装置は、センサ素子1とIC素子2とがパッケージ本体31の上記一表面側において横並びで配置されている。そして、上述のパッケージ蓋32は、センサ素子1とIC素子2とを覆っている。要するに、センサ装置は、パッケージ3内に、センサ素子1とIC素子2とが収納された構成とすることもできる。
次に、センサ装置の各構成要素それぞれについて更に説明する。
センサ素子1としては、赤外線検出素子を採用することができる。赤外線検出素子としては、例えば、マイクロマシニング技術を利用して形成された赤外線センサチップを用いることができる。赤外線センサチップとしては、例えば、熱型赤外線検出部と画素選択用のスイッチング素子であるMOSトランジスタとを有する複数の画素部が、半導体基板からなる支持基板の一表面側においてアレイ状(例えば、2次元アレイ状)に配列されたものを用いることができる。このような赤外線センサチップとしては、例えば、特許文献1に開示された赤外線センサを用いることができる。この赤外線センサでは、熱型赤外線検出部の感温部が、サーモパイルにより構成されており、温接点および冷接点を有している。
赤外線検出素子を構成する赤外線センサチップは、特許文献1に開示された構成のものに限らず、複数の熱型赤外線検出部が支持基板の一表面側においてアレイ状に配列されたものを用いることができる。熱型赤外線検出部の感温部は、サーモパイルにより構成してあるが、これに限らず、例えば、抵抗ボロメータ、焦電体薄膜などにより構成してもよい。赤外線センサは、赤外線検出素子である赤外線センサチップの感温部がサーモパイルにより構成されている場合、絶対温度を測定するサーミスタもパッケージ3内に収納されていることが好ましい。
赤外線検出素子を構成する赤外線センサチップは、各画素部にMOSトランジスタを設けてあるが、必ずしも設ける必要はない。また、赤外線検出素子は、必ずしも画素部をアレイ状に備えた赤外線センサチップである必要はなく、少なくとも1つの感温部を備えたものであればよい。また、赤外線検出素子は、焦電体基板を用いて形成した焦電素子でもよい。この場合には、センサ装置を、プリント配線板のような回路基板などに2次実装する際に、接合材料として鉛フリー半田(例えば、SnCuAg半田など)を用いることを考慮して、焦電素子の材料を選ぶことが好ましい。ここで、焦電素子の材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)よりもキュリー温度の高いリチウムタンタレート(LiTaO3)やリチウムナイオベート(LiNbO3)を用いることが好ましい。また、集電素子としては、例えば、同一の焦電体基板に4つの素子エレメント(受光部)が2×2もしくは1×4のアレイ状に形成されたクワッドタイプ素子や、2つの素子エレメントが1×2のアレイ状に形成されたデュアルタイプ素子などを用いることができる。これにより、センサ装置は、外部からの熱に起因した焦電素子の出力のゆらぎを低減することが可能となる。また、焦電素子は、上述のクワッドタイプ素子やデュアルタイプ素子に限らず、例えば、シングルタイプ素子でもよい。
センサ素子1は、赤外線検出素子に限らず、例えば、フォトダイオードなどの受光素子や、フォトニック結晶を利用したセンサ素子や、ピエゾ抵抗型の加速度センサ素子、ジャイロセンサ素子などを採用することができる。
IC素子2は、ASIC(Application SpecificIntegrated Circuit)であり、シリコン基板を用いて形成されている。IC素子2は、ASICに限らず、所望の信号処理回路が集積化されたものであればよい。また、IC素子2としては、ベアチップを用いている。しかして、センサ装置は、IC素子2がベアチップをパッケージングしたものである場合に比べて、パッケージ3の小型化を図れる。なお、IC素子2は、シリコン基板を用いて形成されたものに限らず、例えば、化合物半導体基板(例えば、GaAs基板、InP基板など)を用いて形成されたものでもよい。
IC素子2は、センサ素子1と協働するものである。IC素子2の回路構成は、センサ素子1の種類などに応じて適宜設計すればよく、例えば、センサ素子1を制御する制御回路や、センサ素子1の出力信号を信号処理する信号処理回路などを採用することができる。センサ素子1が赤外線センサチップの場合、IC素子2は、センサ素子1を制御する制御回路、センサ素子1の出力電圧を増幅する増幅回路、センサ素子1の各画素部の出力電圧を択一的に上記増幅回路に入力させるマルチプレクサ、上記増幅回路の後段のA/D変換回路などを備えた回路構成とすることができる。これにより、センサ装置は、赤外線画像を得る用途などに用いることが可能となる。また、センサ装置が人体検知用のものであり、センサ素子1が上述の焦電素子の場合、IC素子2は、例えば、電流電圧変換回路、バンドパスアンプからなる電圧増幅回路、検知回路および出力回路を備えた回路構成とすることができる。電流電圧変換回路は、センサ素子1から出力される出力信号である焦電電流を電圧信号に変換する機能を有するものある。電圧増幅回路は、電流電圧変換回路により変換された電圧信号のうち所定の周波数帯域の電圧信号を増幅する機能を有するものある。検知回路は、電圧増幅回路で増幅された電圧信号を適宜設定したしきい値と比較し電圧信号がしきい値を超えた場合に検知信号を出力する機能を有するものである。出力回路は、検知回路の検知信号を所定の人体検出信号として出力する機能を有するものである。
センサ素子1およびIC素子2は、パッケージ本体31の上記一表面側において横並びで配置されている。要するに、センサ素子1およびIC素子2は、パッケージ本体31に実装されている。
パッケージ本体31は、平板状に形成されている。パッケージ本体31は、平面視の外周形状を矩形状としてある。
パッケージ本体31の基材の材料としては、例えば、セラミックや樹脂などの電気絶縁性材料を採用することが好ましい。センサ装置は、パッケージ本体31の電気絶縁性材料としてセラミックを採用すれば、エポキシ樹脂などの有機材料を採用する場合に比べて、パッケージ本体31の耐湿性および耐熱性を向上させることが可能となる。また、センサ装置は、電気絶縁性材料のセラミックとして、アルミナを採用すれば、窒化アルミニウムや炭化珪素などを採用する場合に比べて、電気絶縁性材料の熱伝導率が小さくなる。これにより、センサ装置は、IC素子2やパッケージ3の外部からの熱がセンサ素子1に与える影響を低減することが可能となる。
パッケージ本体31には、センサ素子1、IC素子2などが電気的に接続される配線パターン(図示せず)が形成されている。また、パッケージ本体31は、上述の配線パターンに適宜接続された複数の外部接続用電極(図示せず)が形成されている。上述したパッケージ本体31は、例えば、セラミック基板やプリント配線板などにより構成することができる。
センサ素子1は、上述の赤外線センサチップなどのようにパッドを備えたチップの場合、パッケージ本体31に対して、例えば、フェースアップで実装することができる。ここで、センサ素子1は、パッケージ本体31に対して、第1のダイボンド剤(例えば、シリコーン樹脂など)からなる第1の接合部(図示せず)を介して接合されている。この場合、センサ素子1とIC素子2やパッケージ本体31の配線パターンとは、ワイヤ(図示せず)などを介して電気的に接続することができる。ワイヤとしては、例えば、AuワイヤやAlワイヤなどを採用することができる。
また、IC素子2は、パッケージ本体31に対して、例えば、フェースアップで実装してある。ここで、IC素子2は、パッケージ本体31に対して、第2のダイボンド剤(例えば、シリコーン樹脂など)からなる第2の接合部(図示せず)を介して接合されている。この場合、IC素子2とセンサ素子1やパッケージ本体31の配線パターンとは、ワイヤ(図示せず)などを介して電気的に接続することができる。ワイヤとしては、例えば、AuワイヤやAlワイヤなどを採用することができる。
第1および第2のダイボンド剤としては、低融点ガラスやエポキシ系樹脂やシリコーン系樹脂などの絶縁性接着剤、半田(鉛フリー半田、金−錫半田など)や銀ペーストなどの導電性接着剤を用いることができる。また、センサ素子1およびIC素子2は、第1および第2のダイボンド剤を用いずに、例えば、常温接合法や、金−錫共晶もしくは金−錫共晶を利用した共晶接合法などによって、パッケージ本体31と接合してもよい。
センサ素子1およびIC素子2それぞれは、パッケージ本体31に対して、フェースダウンで実装してもよい。すなわち、センサ素子1およびIC素子2それぞれは、バンプを介してパッケージ本体31に実装するようにしてもよい。この場合、ワイヤを不要とすることが可能となる。
パッケージ本体31には、電磁シールド層などの電磁シールド構造を設けることが好ましい。この場合、パッケージ本体31は、上述の配線パターンのうちセンサ素子1およびIC素子2それぞれのグランド用のパッド(図示せず)が接続される部位を、電磁シールド層に電気的に接続してあることが好ましい。これにより、センサ装置は、センサ素子1とIC素子2とを含むセンサ回路への外来の電磁ノイズの影響を低減でき、外来の電磁ノイズに起因したS/N比の低下を抑制することが可能となる。
パッケージ蓋32は、パッケージ本体31側の一面が開放された箱状に形成されている。このパッケージ蓋32は、上記一面がパッケージ本体31により塞がれるようにパッケージ本体31に接合されている。ここで、パッケージ蓋32は、パッケージ本体31に気密的に接合されている。
パッケージ蓋32は、上述の第1カバー部32と第2カバー部32と断熱部32とを備えている。このパッケージ蓋32は、第1カバー部32の熱伝導性に比べて、第2カバー部32の熱伝導性が低いことが好ましい。
第1カバー部32の材料としては、例えば、金属、合金、樹脂などを採用することができる。また、第1カバー部32の材料は、上述の外来の電磁ノイズの影響を低減するためには金属や合金が好ましい。この場合、第1カバー部32は、パッケージ本体31の電磁シールド層と電気的に接続されていることが好ましい。第1カバー部32の材料が金属や合金の場合、第1カバー部32は、成形加工やプレス加工などによって作製することができる。また、第1カバー部32の材料が樹脂の場合、第1カバー部32は、樹脂の成形品とすることができる。第1カバー部32の材料は、第1カバー部32の熱伝導性を高くする観点から、金属や合金が好ましい。
第2カバー部32の材料としては、例えば、樹脂などを採用することができるが、第1カバー部32の材料よりも熱伝導率の低い材料が好ましい。
パッケージ蓋32は、第1カバー部32が、パッケージ本体31側の端縁から全周に亘って外方に延設された第1鍔部32bを備えており、第1鍔部32bが全周に亘ってパッケージ本体31と接合されている。ここで、第1カバー部32の材料が金属や合金の場合、パッケージ本体31としては、上記一表面の周部の全周に亘って、接合用パターン31dが形成されていることが好ましい。つまり、パッケージ本体31は、上記一表面上に枠状の接合用パターン31dを備えていることが好ましい。第1カバー部32とパッケージ本体31の接合用パターン31dとは、例えば、シーム溶接(抵抗溶接法)により金属接合することできる。これにより、パッケージ3は、気密性および電磁シールド効果を高めることが可能となる。なお、第1カバー部32としては、例えば、コバールにより形成され、ニッケルのめっきが施された構成を採用することができる。また、パッケージ本体31の接合用パターン31dとしては、例えば、コバールにより形成され、ニッケルのめっきが施され、さらに金のめっきが施された構成を採用することができる。
パッケージ蓋32の第1カバー部32とパッケージ本体31の接合用パターン31dとの接合方法は、シーム溶接に限らず、他の溶接(例えば、スポット溶接)や、導電性樹脂により接合する方法でもよい。ここで、導電性樹脂として異方導電性接着剤を採用した場合には、樹脂(バインダー)中に分散された導電粒子の含有量が少なく、接合時に加熱・加圧を行うことで第1カバー部32とパッケージ本体31との接合部の厚みを薄くできる。これにより、センサ装置は、外部からパッケージ3内へ水分やガス(例えば、水蒸気、酸素など)が侵入するのを抑制することが可能となる。導電性樹脂としては、酸化バリウム、酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入させたものを用いてもよい。
なお、パッケージ本体31および第1カバー部32の外周形状は、矩形状であるが、矩形状に限らず、例えば、矩形状以外の多角形状、円形状、楕円形状などでもよい。
また、パッケージ蓋32は、第2カバー部32が、パッケージ本体31側の端縁から全周に亘って外方に延設された第2鍔部32cを備えており、第2鍔部32cが全周に亘って第1カバー部32の第1鍔部32bと接合されている。ここで、パッケージ蓋32は、第1鍔部32bの厚み方向において第1鍔部32bと第2鍔部32cとの間に介在する第3の接合部32eにより接合されている。第3の接合部32eの材料は、第1カバー部32、第2カバー部32それぞれの材料などを考慮して適宜の接合材料を採用すればよい。
パッケージ蓋32は、平面視において、第2鍔部32cの外周線が第1鍔部32bの外周線よりも内側に収まるように第2鍔部32cの寸法を設定してある。
第1カバー部32と第2カバー部32との間に介在する断熱部32は、第1カバー部32と第2カバー部32との間の空間により構成することができる。この場合、この空間は、例えば、気体層(例えば、空気層)とすることができる。これにより、パッケージ蓋32は、簡単な構成で、第1カバー部32と第2カバー部32との間の断熱性を高めることが可能となる。断熱部32は、気体層に限らず、例えば、第1カバー部32と第2カバー部32との間に介在する断熱材により構成してもよい。これにより、パッケージ蓋32は、断熱部32の断熱性を断熱材の材料の熱伝導率などに基づいて設計することが可能となり、また、パッケージ蓋32の形状安定性が向上する。
センサ装置は、センサ素子1が、赤外線検出素子、受光素子、フォトニック結晶を利用したセンサ素子などの場合、第1カバー部32が、平面視においてセンサ素子1に重なる領域に第1開口部33が貫設されたパッケージ蓋本体32aと、第1開口部33を塞ぐ窓材4とで構成されていることが好ましい。また、この場合、第2カバー部32は、平面視においてセンサ素子1に重なる領域に第2開口部34が貫設されていることが、より好ましい。
センサ装置は、窓材4の周部とパッケージ蓋本体32aにおける第1開口部33の周部とが全周に亘って接合されていることが好ましい。第1開口部33の平面視での開口形状は、矩形状としてあるが、これに限らず、例えば、円形状などでもよい。また、第1開口部33の平面視での開口サイズは、センサ素子1の平面視での外形サイズと略同じとしてあるが、特に限定するものではない。また、第2開口部34は、平面視での開口形状を矩形状としてあるが、これに限らず、例えば、円形状などでもよい。また、第2開口部34は、第1開口部33と同じ開口サイズとしてあるが、異なる開口サイズでもよい。また、第2開口部34と第1開口部33とは、互いに異なる開口形状としてもよい。この場合、センサ装置は、窓材4と第2開口部34とでセンサ素子1の検知エリアを設定することも可能となる。
パッケージ3の内部空間の雰囲気は、例えば、ドライ窒素雰囲気や、アルゴン雰囲気や、真空雰囲気とすることができる。センサ装置は、センサ素子1が赤外線検出素子の場合、パッケージ3の内部空間の雰囲気がドライ窒素雰囲気や真空雰囲気であることが好ましい。また、センサ装置は、センサ素子1がピエゾ抵抗型の加速度センサ素子の場合、パッケージ3の内部空間の雰囲気がドライ窒素雰囲気であることが好ましい。また、センサ装置は、センサ素子1がジャイロセンサ素子の場合、パッケージ3の内部空間の雰囲気が真空雰囲気であることが好ましい。また、センサ装置は、パッケージ3の内部空間を真空雰囲気とする場合、パッケージ3内の残留ガスなどを吸着するゲッタをパッケージ3内に設けることが好ましい。ここで、ゲッタの材料としては、例えば、活性化温度が300〜350℃程度の非蒸発ゲッタを用いることが好ましく、例えば、ジルコニウムの合金やチタンの合金などからなる非蒸発ゲッタを採用すればよい。
窓材4の材料は、センサ素子1の種類に基づいて適宜の材料を採用することができる。センサ素子1が赤外線検出素子の場合、窓材4の材料としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムなどの半導体やポリエチレンなどを採用することができる。ここで、センサ装置は、窓材4の材料として半導体を採用した場合、窓材4とパッケージ蓋本体32aとを接合する第4の接合部の材料として導電性材料を採用し、且つ、パッケージ蓋本体32aが導電性を有していることが好ましい。これにより、センサ装置は、窓材4とパッケージ蓋本体32aとパッケージ本体31の電磁シールド層とを同電位とすることが可能となる。よって、センサ装置は、センサ素子1、IC素子2、上記配線パターンなどを含んで構成されるセンサ回路への外来の電磁ノイズを防止する機能を有することとなる。
第4の接合部の材料としては、例えば、半田などを採用することができる。第4の接合部の材料として半田を採用する場合には、窓材4において接合部に対応する領域に、半田に対する濡れ性の良い金属材料からなるメタライズ膜(金属膜)を設けることが好ましい。また、第4の接合部は、例えば、低融点ガラスから形成された第1部位と、導電性ペーストから形成された第2部位とで構成するようにしてもよい。低融点ガラスとしては、鉛フリーの低融点ガラスを用いることが好ましい。また、導電性ペーストとしては、銀ペーストを用いているが、これに限定するものではない。ここにおいて、導電性ペーストは、導電フィラーとバインダーとからなる。導電フィラーとしては、銀、金、銅、ニッケル、アルミニウム、カーボン、グラファイトなどを用いることができる。バインダーとしては、エポキシ樹脂、ウレタン、シリコーン、アクリル、ポリイミドなどを用いることができる。センサ装置は、第4の接合部を第1部位と第2部位とで構成する場合、第2部位よりも内側となる第1部位の材料を低融点ガラスとすることで、第4の接合部からパッケージ3内へのアウトガスが少なく、アウトガスに起因した製造歩留まりの低下や特性の劣化を防止することが可能となる。
センサ装置は、センサ素子1として赤外線検出素子を採用し、赤外線検出素子が検知対象の赤外線として人体から放射される10μm付近の波長帯(8μm〜13μm)の赤外線を想定している場合、窓材4の材料として、シリコンを採用することが好ましい。窓材4の材料は、シリコンに限らず、例えば、ゲルマニウム、硫化亜鉛や砒化ガリウムなどを採用することもできる。ただし、窓材4の材料は、硫化亜鉛や砒化ガリウムなどに比べて環境負荷が少なく且つ、ゲルマニウムに比べて低コスト化が可能であり、しかも、硫化亜鉛に比べて波長分散が小さなシリコンを採用することが好ましい。また、検出対象の赤外線の波長帯や波長は、上述の波長帯に限定するものではなく、赤外線センサの用途(例えば、人体検知の用途、ガス検知、炎検知の用途など)に応じて適宜設定すればよい。
また、センサ素子1が赤外線検出素子や受光素子の場合、窓材4は、入射面側と出射面側との少なくとも一方に、光学フィルタ膜を設けることが好ましい。光学フィルタ膜の光学特性(フィルタ特性)は、例えば、赤外線検出素子での検出対象の赤外線の波長帯や波長に基づいて適宜設計すればよい。また、光学フィルタ膜の光学特性は、例えば、受光素子での検出対象の可視光の波長帯や波長に基づいて適宜設計すればよい。
本実施形態のセンサ装置では、検出対象の赤外線の波長帯を8〜13μmと想定した場合、光学フィルタ膜の光学特性を、例えば、5μm〜15μmの波長域の赤外線を透過するように光学設計すればよい。光学フィルタ膜については、センサ装置の用途に応じた検出対象の赤外線の波長や波長域に応じて適宜の光学設計を行えばよい。
光学フィルタ膜は、例えば、屈折率の異なる複数種類の薄膜を交互に積層することにより形成することができる。この種の薄膜の材料としては、例えば、ゲルマニウム、硫化亜鉛、硫化セレン、アルミナ、酸化シリコン、窒化シリコン、フッ化マグネシウムなどを採用することができる。
センサ装置は、窓材4に適宜の光学フィルタ膜を備えていることにより、所望の波長域以外の不要な波長域の赤外線や可視光を光学フィルタ膜によりカットすることが可能となる。これにより、センサ装置は、太陽光などによるノイズの発生を抑制することが可能となり、高感度化を図ることが可能となる。
窓材4は、入射面側と出射面側との両方に光学フィルタ膜を設ける場合、これら2つの光学フィルタ膜の光学特性を同じとしてもよいし異ならせてもよい。また、窓材4は、入射面側と出射面側との一方に光学フィルタ膜を設け、他方に赤外線の反射を防止する反射防止膜を設けた構成としてもよい。反射防止膜については、光学フィルタ膜と同様の材料を採用し、積層構造を適宜設計すればよい。
上述の光学フィルタ膜や反射防止膜などの光学膜は、蒸着法やスパッタ法などの薄膜形成技術を利用して成膜した後で、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してパターニングするようにしてもよい。また、光学膜は、薄膜形成技術を利用して成膜した後で、レーザ光によるパターニングやダイシングソーを利用したパターニングを行うようにしてもよい。また、上述の光学膜を蒸着法やスパッタ法などの薄膜形成技術を利用して成膜する際には、適宜のシャドーマスクを配置して所定領域のみに光学膜を形成するようにすれば、光学膜の成膜後に光学膜をパターニングする工程が不要となる。
センサ装置は、センサ素子1として赤外線検出素子や受光素子を備えている場合、窓材4をレンズにより構成することが好ましい。
レンズとしては、例えば、平凸型の非球面レンズを用いることが好ましい。レンズは、例えば、平面状の第1面を入射面とし、凸曲面状の第2面を出射面として配置すればよい。これにより、センサ装置は、センサ素子1が例えば赤外線検出素子の場合、赤外線検出素子の検知エリアをレンズで設定することが可能となる。
レンズは、所望のレンズ形状に応じて半導体基板(例えば、シリコン基板など)との接触パターンを設計した陽極を半導体基板の一表面側に半導体基板との接触がオーミック接触となるように形成した後に半導体基板の構成元素の酸化物をエッチング除去する溶液からなる電解液中で半導体基板の他表面側を陽極酸化することで除去部位となる多孔質部を形成してから当該多孔質部を除去することにより形成された半導体レンズ(例えば、シリコンレンズなど)により構成されている。この種の陽極酸化技術を応用した半導体レンズの製造方法については、例えば、特許第3897055号公報、特許第3897056号公報などに開示されている半導体レンズの製造方法などを適用できる。なお、上述の半導体レンズからなるレンズは、例えば、半導体基板として半導体ウェハ(例えば、シリコンウェハ)を用い、多数のレンズを形成した後に、ダイシングなどによって個々のレンズに分離すればよい。
センサ装置では、レンズとして、半導体レンズからなる非球面レンズを採用すれば、短焦点で且つ開口径が大きいレンズにおいても、切削加工により形成される球面レンズよりも収差を小さくできる。これにより、センサ装置は、レンズの短焦点化により、パッケージ3の薄型化を図れる。
レンズは、レンズ部とレンズ部を全周に亘って囲むフランジ部とが連続一体に形成されている半導体レンズが好ましい。この場合のレンズは、レンズ部の形状を、平凸型の非球面レンズの形状とし、フランジ部の形状を、厚みが略一定で厚み方向の両面それぞれが平面状とすることが好ましい。これにより、センサ装置は、レンズ部の凸曲面状の第2面をパッケージ蓋本体32aの第1開口部33側とする場合、第1開口部33内にレンズ部の一部を収納することができるので、パッケージ3のより一層の薄型化を図れる。また、センサ装置は、レンズの平行度を高めることが可能となり、レンズと赤外線検出素子や受光素子などのセンサ素子1との互いの光軸の合わせ精度を向上させることが可能となる。また、センサは、レンズがフランジ部を備えることにより、レンズの光軸方向におけるレンズと赤外線検出素子や受光素子などのセンサ素子1との距離の精度を高めることが可能となる。
レンズは、パッケージ蓋本体32aにおける第1開口部33の内周面および周部に位置決めされる段差部を、フランジ部の全周に亘って形成してもよい。この場合、レンズは、段差部を、第4の接合部を介してパッケージ蓋本体32aにおける第1開口部33の周部の全周に亘って接合すればよい。このような段差部を設ければ、レンズとセンサ素子1との平行度を高めることができ、レンズの光軸方向におけるレンズとセンサ素子1との距離の精度を高めることができる。段差部は、例えば、分割前のシリコンウェハの段階でダイシングブレードなどを利用して形成してもよいし、ダイシング工程よりも前にフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して形成するようにしてもよい。
なお、窓材4は、パッケージ蓋本体32aの内側に配置してあるが、これに限らず、パッケージ蓋本体32aの外側に配置してもよい。
ところで、パッケージ蓋32は、上述のように、パッケージ本体31の上記一表面側に接合された第1カバー部32と、第1カバー部32を覆い第1カバー部32に接合された第2カバー部32とを備えている。さらに、パッケージ蓋32は、第1カバー部32と第2カバー部32との間に介在する断熱部32を備えている。
これにより、センサ装置は、パッケージ3の小型化を図りながらも、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子1のセンサ特性の低下を抑制することが可能となる。ここにおいて、センサ装置は、第1カバー部32の平面サイズによりパッケージ蓋32の平面サイズを規定することができるので、パッケージ3の平面サイズが大型化するのを防止することが可能となる。また、センサ装置は、外部の熱源からの熱がパッケージ蓋32を通してパッケージ3内のセンサ素子1に伝わるのを抑制することが可能となり、熱ノイズの絶対量を小さくすることが可能となる。
また、本実施形態のセンサ装置は、上述の第1カバー部32と第2カバー部32と断熱部32とを備えており、第1カバー部32の熱伝導性を第2カバー部32の熱伝導性よりも高くしてある。これにより、センサ装置は、パッケージ3内にセンサ素子1とIC素子2とが収納された構成において、IC素子2で発生する熱が第1カバー部32に伝わって第1カバー部32中を伝熱しやすくなる。よって、センサ装置は、センサ素子1直上の雰囲気の温度を均一化することが可能となる。これにより、図2中の矢印は、IC素子2からパッケージ3の内部空間の雰囲気へ伝熱された熱が第1カバー部32へ伝熱され、第1カバー部32中を伝熱する方向を模式的に示している。
したがって、センサ装置は、センサ素子1が赤外線センサチップの場合、IC素子2の発熱に起因した赤外線センサチップの面内でのオフセット電圧のばらつきやオフセット電圧の絶対量を抑制できて、S/N比のばらつきを抑制することが可能となる。また、センサ装置は、赤外線センサチップのうちIC素子2に最も近い画素部における感温部のオフセット電圧とIC素子2から最も遠い画素部における感温部のオフセット電圧との差を低減することが可能となる。すなわち、センサ装置は、IC素子2で発生する熱がセンサ素子1に与える悪影響を低減することが可能となる。
(実施形態2)
以下では、本実施形態のセンサ装置について図3に基づいて説明する。
本実施形態のセンサ装置は、パッケージ蓋32の断熱部32が、第1カバー部32と第2カバー部32との間の密閉された空間からなる点などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。
パッケージ蓋32は、第1カバー部32の第2カバー部32側の表面における第1開口部33の周部と、第2カバー部32の第1カバー部32側の表面における第2開口部34の周部との間にも、第1カバー部32と第2カバー部32とを接合する第5の接合部32dを介在させてある。ここで、第5の接合部32dは、平面視において第1開口部33を全周に亘って囲む枠状に形成されている。したがって、センサ装置は、パッケージ蓋32の断熱部32が、第1カバー部32と第2カバー部32との間の密閉された空間により構成される。これにより、センサ装置は、パッケージ蓋32を中空の構造体とすることができ、断熱部32の断熱性を向上させることが可能となり、また、断熱性の安定性を向上させることが可能となる。よって、センサ装置は、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子1のセンサ特性の低下を、より抑制することが可能となる。
また、本実施形態のセンサ装置は、実施形態1のセンサ装置に比べてIC素子2で発生する熱が第1カバー部32中を、より伝わりやすくなり、センサ素子1直上の雰囲気の温度を、より均一化することが可能となる。これにより、本実施形態のセンサ装置は、IC素子2で発生する熱がセンサ素子1に与える悪影響を、さらに低減することが可能となる。
第5の接合部32dの材料は、第3の接合部32eの材料と異なる材料でもよいが、同じ材料のほうが、より好ましい。第3の接合部32eの材料および第5の接合部32dの材料は、第1カバー部32の材料よりも熱伝導率の低い材料が好ましく、第2カバー部32の材料よりも熱伝導率の低い材料が、より好ましい。
また、本実施形態のセンサ装置では、第1カバー部32と第2カバー部32との間の密閉された空間を真空雰囲気としてもよい。これにより、センサ装置は、この空間を不活性ガスや空気などの気体雰囲気とした場合に比べて、断熱部32の断熱性を向上させることが可能となり、また、断熱性の安定性を向上させることが可能となる。よって、センサ装置は、外部の熱源からの熱に起因したセンサ素子1のセンサ特性の低下を、より一層、抑制することが可能となる。
(実施形態3)
以下では、本実施形態のセンサ装置について図4に基づいて説明する。
本実施形態のセンサ装置は、パッケージ蓋32第2カバー部32がセンサ素子1とIC素子2との並設方向の両側のうちセンサ素子1に近い側で第1カバー部32の一部を覆っている点などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のセンサ装置では、実施形態1のセンサ装置に比べてパッケージ蓋32の構造が簡単になり、また、第2カバー部32の材料コストの低減を図ることが可能となる。
本実施形態のセンサ装置では、第1カバー部32と第2カバー部32との間の断熱部32を断熱材より構成してもよい。また、本実施形態のセンサ装置では、第1カバー部32と第2カバー部32との間の断熱部32を密閉された空間としてもよい。
1 センサ素子
3 パッケージ
31 パッケージ本体
32 パッケージ蓋
32 第1カバー部
32 第2カバー部
32 断熱部

Claims (7)

  1. センサ素子と、前記センサ素子が収納されたパッケージとを備え、前記パッケージは、前記センサ素子が一表面側に実装されたパッケージ本体と、前記パッケージ本体の前記一表面側に接合されたパッケージ蓋とを備え、前記パッケージ蓋は、前記センサ素子を覆い前記パッケージ本体の前記一表面側に接合された第1カバー部と、前記第1カバー部を覆い前記第1カバー部に接合された第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間に介在する断熱部とを備えることを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記断熱部は、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の密閉された空間からなることを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
  3. 前記空間が真空雰囲気であることを特徴とする請求項2記載のセンサ装置。
  4. 前記断熱部は、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間に介在する断熱材からなることを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
  5. 前記パッケージ本体の前記一表面側において前記センサ素子に並設されたIC素子を備え、前記パッケージ蓋は、前記センサ素子と前記IC素子とを覆っていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  6. 前記パッケージ蓋は、前記第1カバー部が前記センサ素子と前記IC素子とを覆い、前記第2カバー部が前記センサ素子と前記IC素子との並設方向の両側のうち前記センサ素子に近い側で前記第1カバー部の一部を覆っていることを特徴とする請求項5記載のセンサ装置。
  7. 前記センサ素子は、複数の熱型赤外線検出部が支持基板の一表面側においてアレイ状に配置された赤外線センサチップであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のセンサ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016170041A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 人体検知器

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