JP2016170041A - 人体検知器 - Google Patents

人体検知器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016170041A
JP2016170041A JP2015049824A JP2015049824A JP2016170041A JP 2016170041 A JP2016170041 A JP 2016170041A JP 2015049824 A JP2015049824 A JP 2015049824A JP 2015049824 A JP2015049824 A JP 2015049824A JP 2016170041 A JP2016170041 A JP 2016170041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human body
lens
infrared
body detector
infrared sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015049824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6471966B2 (ja
Inventor
西川 尚之
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
孝浩 園
Takahiro Sono
孝浩 園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015049824A priority Critical patent/JP6471966B2/ja
Publication of JP2016170041A publication Critical patent/JP2016170041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6471966B2 publication Critical patent/JP6471966B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】誤動作の発生を抑制することが可能な人体検知器を提供する。【解決手段】人体検知器1aは、赤外線センサモジュールと、レンズアレイ70と、断熱カバー38と、を備える。赤外線センサモジュールは、熱型赤外線検出素子31を有する赤外線センサ3と、赤外線センサ3が実装される回路基板4と、を備え、熱型赤外線検出素子31の出力信号に基づいて人体検知信号を出力するように構成されている。レンズアレイ70は、赤外線センサ3の前方に配置され、熱型赤外線検出素子31に赤外線を集光する複数の第1レンズ71を有する。断熱カバー38は、赤外線センサ3を覆うように配置され、レンズアレイ70側から入射する赤外線を熱型赤外線検出素子31に集光する第2レンズ382が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、人体検知器に関し、より詳細には、人体から放射される赤外線を検出する熱型赤外線検出素子を備える赤外線式人体検知器に関する。
従来、この種の人体検知器としては、例えば、天井に取り付けられる熱線センサ付き自動スイッチが知られている(特許文献1)。
熱線センサ付き自動スイッチは、人体から発せられる熱線を検知する熱線センサと、電源から負荷への給電路に挿入され熱線センサの出力に応じてオンオフされるスイッチと、を備えている。また、熱線センサ付き自動スイッチは、検知範囲からの熱線を熱線センサの受光部に集光する集光レンズを有するレンズブロックを備える。また、熱線センサ付き自動スイッチは、内部にスイッチと熱線センサとが収納されたハウジングを備えている。ハウジングは、集光レンズを露出させる窓穴を有する。ハウジングは、レンズブロックを回転自在に保持する。
レンズブロックは、ハウジングに保持される保持枠を有する。保持枠は、筒状に形成され、一端が集光レンズで閉塞されている。
特開2009−129693号公報
熱線センサ付き自動スイッチでは、熱線センサ付き自動スイッチが配置されている部屋のドアを開けるときや閉めるときに、誤動作が発生することがあった。
本発明の目的は、誤動作の発生を抑制することが可能な人体検知器を提供することにある。
本発明の人体検知器は、赤外線センサモジュールと、レンズアレイと、断熱カバーと、を備える。前記赤外線センサモジュールは、熱型赤外線検出素子を有する赤外線センサと、前記赤外線センサが実装される回路基板と、を備え、前記熱型赤外線検出素子の出力信号に基づいて人体検知信号を出力するように構成されている。前記レンズアレイは、前記赤外線センサの前方に配置され、前記熱型赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第1レンズを有する。前記断熱カバーは、前記赤外線センサを覆うように配置され、前記レンズアレイ側から入射する赤外線を前記熱型赤外線検出素子に集光する第2レンズが形成されている。
本発明の人体検知器においては、誤動作の発生を抑制することが可能となる。
図1は、実施形態1の人体検知器の概略構成図である。 図2は、実施形態1における不遊メニスカスレンズの原理説明図である。 図3Aは、実施形態1の人体検知器の概略縦断面図である。図3Bは、図3Aの要部拡大図である。 図4は、実施形態1の人体検知器の概略分解斜視図である。 図5Aは、実施形態1における熱型赤外線検出素子の概略平面図である。図5Bは、図5AのX1−X1概略断面図である。 図6は、実施形態1における熱型赤外線検出素子の受光面の模式的な説明図である。 図7は、実施形態1における赤外線センサモジュールの回路ブロック図である。 図8は、実施形態1における保護カバーの概略斜視図である。 図9は、実施形態1における板ばねの概略斜視図である。 図10は、比較例の人体検知器の概略構成図である。 図11は、実施形態2の人体検知器の概略構成図である。 図12は、実施形態2における不遊メニスカスレンズの原理説明図である。
下記の実施形態1〜2において説明する各図は、模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
以下では、本実施形態の人体検知器1aについて、図1、2、3A、3B、4、5A、5B及び6〜9に基づいて説明する。
人体検知器1aは、赤外線センサモジュール2と、レンズアレイ70と、断熱カバー38と、を備える。赤外線センサモジュール2は、熱型赤外線検出素子31を有する赤外線センサ3と、赤外線センサ3が実装される回路基板4と、を備え、熱型赤外線検出素子31の出力信号に基づいて人体検知信号を出力するように構成されている。レンズアレイ70は、赤外線センサ3の前方に配置され、熱型赤外線検出素子31に赤外線を集光する複数の第1レンズ71を有する。断熱カバー38は、赤外線センサ3を覆うように配置され、レンズアレイ70側から入射する赤外線を熱型赤外線検出素子31に集光する第2レンズ382が形成されている。よって、人体検知器1aは、誤動作の発生を抑制することが可能となる。要するに、人体検知器1aは、断熱カバー38が形成されているので、外部からの気流が赤外線センサ3へ到達するのを抑制することが可能となり、赤外線センサ3の周囲の気圧変動による誤動作の発生を抑制することが可能となる。また、人体検知器1aは、断熱カバー38に第2レンズ382が形成されているので、図10に示す比較例の人体検知器1rのように断熱カバー38に第2レンズ382が形成されていない場合に比べて、検知エリアをより広くすることが可能となる。図10では、比較例1の人体検知器1rにおいて人体検知器1aと同様の構成要素に、同一の符号を付してある。「赤外線センサ3の前方」とは、熱型赤外線検出素子31の受光面31aの中心31bを通る法線H1に沿った方向における赤外線センサ3の前方を意味する。熱型赤外線検出素子31の受光面31aの中心31bを通る法線H1は、熱型赤外線検出素子31の光軸とみなすことができる。第2レンズ382は、第2レンズ382の中心線OX(図2参照)が熱型赤外線検出素子31の受光面31aの中心31bを通るように配置されるのが好ましい。言い換えれば、第2レンズ382の中心線OXが法線H1に揃うように配置されているのが好ましい。なお、図1では、人体検知器1aの検知エリア内の人体から放射され人体検知器1aに入射する赤外線の進行経路の例を一点鎖線で模式的に示してある。
断熱カバー38は、ポリエチレンにより形成されている。これにより、人体検知器1aでは、第2レンズ382を含む断熱カバー38の全部をポリエチレンにより形成することが可能となる。よって、人体検知器1aでは、断熱カバー38の低コスト化を図ることが可能となる。
赤外線センサ3は、パッケージ32を備える。パッケージ32は、熱型赤外線検出素子31が収納されるパッケージ本体33と、パッケージ本体33において熱型赤外線検出素子31の前方の窓孔37dに設けられ赤外線を透過する赤外線透過部材34と、端子35と、を備える。第2レンズ382は、不遊メニスカスレンズ(aplanatic meniscus lens)であるのが好ましい。不遊メニスカスレンズは、メニスカスレンズの一種である。「不遊メニスカスレンズ」とは、互いに共役な一組の不遊点(aplanatic point)を有するメニスカスレンズを意味する。「不遊点」とは、回転対称な光学結像系において、理論的に光軸上の物点が収差のない像をつくるときの共役点を意味する。なお、不遊メニスカスレンズについては、例えば、参考文献(「光の鉛筆 不遊点(aplanatic point)」、O Plus E、Vol.35、No.8、2013年8月号、P906-913)に記載されている。
第2レンズ382は、図2に示すような不遊メニスカスレンズにより構成されている。第2レンズ382は、第1面3821と、第2面3822と、を有する。第2レンズ382の第1面3821は、不遊メニスカスレンズにおける凸曲面により構成されている。第2レンズ382の第2面3822は、不遊メニスカスレンズにおける凹曲面により構成されている。第2レンズ382の第1面3821は、図2において、点A1を曲率中心とした第1球面の一部により構成されている。第2レンズ382の第2面3822は、図2において、点A2を曲率中心とした第2球面の一部により構成されている。不遊メニスカスレンズは、点A1と点A2とが共役な一組の不遊点となるように第1面3821及び第2面3822それぞれの曲率を設定してある。本実施形態では、第1球面の曲率が第2球面の曲率よりも小さい。点A1(以下、「不遊点A1」という)及び点A2(以下、「不遊点A2」という)は、不遊メニスカスレンズの中心線OX上にある。不遊メニスカスレンズの外部から第1面3821へ不遊点A2に向かって入射する赤外線(赤外光)は、不遊メニスカスレンズで屈折されて不遊点A1に集光される。図2では、第2レンズ382に入射する赤外線の進行経路の例を一点鎖線で模式的に示してある。要するに、図2では、点Pから不遊点A2に向かって第1面3821の点Qに入射する赤外線の進行経路と、点Rから不遊点A2に向かって第1面3821の点Sに入射する赤外線の進行経路と、を模式的に示してある。図2では、点Pと点Qと不遊点A2とが一直線上にある。また、図2では、点Rと点Sと不遊点A2とが一直線上にある。第2レンズ382は、一例として、中心線OXと第1面3821との交点Mと、中心線OXと第2面3822との交点Fと、の距離を、0.3mmに設定してある。第2レンズ382は、第1面3821が第1球面の一部からなるので、第1球面の曲率中心を通るすべての直線が光軸となりえる。人体検知器1aでは、第2レンズ382として不遊メニスカスレンズを備えることにより、人体検知器1rに比べて、赤外線の集光点が移動する。
人体検知器1aでは、レンズアレイ70から断熱カバー38に入射する赤外線に関して、赤外線センサ3に対する入射角(赤外線透過部材34に対する入射角)を小さくすることが可能となる。これにより、人体検知器1aでは、赤外線透過部材34の平面サイズを大きくすることなく、熱型赤外線検出素子31へ入射する赤外線量を多くすることが可能となる。比較例の人体検知器1rでは、レンズアレイ70の大きさが赤外線透過部材34の平面サイズで制限されるので、赤外線透過部材34の平面サイズを大きくすることによって、熱型赤外線検出素子31へ入射する赤外線量を多くすることが考えられる。しかしながら、赤外線センサ3の小型化の観点及び低コスト化の観点から、赤外線透過部材34は、平面サイズが小さいほうが好ましい。人体検知器1aでは、第2レンズ382を備え、第2レンズ382が不遊メニスカスレンズであるので、人体検知器1rに比べて赤外線透過部材34の平面サイズを大きくすることなく感度の低下を抑制でき、かつ、誤動作の発生を抑制することが可能となる。
複数の第1レンズ71それぞれの熱型赤外線検出素子31側の焦点と、不遊メニスカスレンズの互いに共役な一組の不遊点A1、A2のうちの一方の不遊点A2と、が同じ位置にあるのが好ましい。これにより、人体検知器1aは、熱型赤外線検出素子31の受光面31a上の収差を抑制することが可能となり、高感度化を図ることが可能となる。
人体検知器1aは、図3Aに示すように、赤外線センサモジュール2を収納するハウジング5を備える。ハウジング5は、赤外線センサ3を露出させる開口部51が形成されている。人体検知器1aは、パッケージ32を覆うように配置されて開口部51を塞ぐ保護カバー6を備える。保護カバー6は、レンズアレイ70を有するドーム状のレンズ部材7と、開口部51内でハウジング5とレンズ部材7との間に配置されレンズ部材7を保持する保持部材8と、を備える。断熱カバー38は、パッケージ32よりも熱伝導率の低い材料により形成されている。これにより、人体検知器1aでは、誤動作の発生を、より抑制することが可能となる。
保持部材8は、図3A、4及び8に示すように、レンズ部材7を保持しハウジング5に保持される枠状の保持枠81と、保持枠81の外周面から突出する2つの軸部85と、を備える。人体検知器1aは、ハウジング5に対して保護カバー6を2つの軸部85の軸回りで回転させることができるように構成されている。人体検知器1aは、ハウジング5との間に保護カバー6を保持する板ばね10を備える。人体検知器1aでは、保持枠81の外周面が球面の一部により構成され、2つの軸部85を結ぶ直線上に、一組の不遊点A1、A2のうちの一方の不遊点A2があるのが好ましい。これにより、人体検知器1aでは、保護カバー6を回転させることによって検知エリアを変えることができ、かつ、保護カバー6を回転させてもレンズアレイ70と第2レンズ382とで構成される光学系の集光性能が変化するのを抑制することが可能となる。したがって、人体検知器1aでは、施工後に検知エリアを変化させたときに収差が変化するのを抑制することが可能となり、感度が変化してしまうのを抑制することが可能となる。
人体検知器1aの各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
人体検知器1aは、従来例の熱線センサ付き自動スイッチと同様、例えば、天井に取り付けて使用することができる。
熱型赤外線検出素子31は、例えば、図5A、5B及び6に示すように、1枚の焦電体基板310に4個の検出部314が形成されたクワッドタイプの焦電素子により構成することができる。
熱型赤外線検出素子31は、1枚の焦電体基板310に、4個の検出部314が2×2のアレイ状に配列されている。熱型赤外線検出素子31は、各検出部314の平面視形状を正方形状とすることができる。熱型赤外線検出素子31は、焦電体基板310の中央部において仮想正方形VR1(図6参照)の4つの角それぞれに検出部314の中心が位置するように4つの検出部314が配置されている。仮想正方形VR1は、焦電体基板310の外周線310dよりも内側にある。
焦電体基板310は、焦電性を有する基板である。焦電体基板310は、例えば単結晶のLiTaO基板により構成されている。
検出部314は、焦電体基板310の表面311に形成された表面電極315と、焦電体基板310の裏面312に形成された裏面電極316と、焦電体基板310において表面電極315と裏面電極316とで挟まれた部分313と、を含むコンデンサである。図5Aでは、各検出部314において赤外線透過部材34側に位置する表面電極315の極性を、“+”、“−”の符号で示してある。検出部314の受光面324は、表面電極315の表面である。熱型赤外線検出素子31は、4個の検出部314のうち、仮想正方形VR1の一方の対角線上にある同極性の2個の検出部314同士が並列接続され、他方の対角線上にある同極性の2個の検出部314同士が並列接続されている。要するに、熱型赤外線検出素子31は、図5Aの左右方向に沿って並んで形成されている2個の検出部314同士が逆並列に接続され、かつ、図5Aの上下方向に沿って並んで形成されている2個の検出部314同士が逆並列に接続されている。
熱型赤外線検出素子31が複数個の検出部314を備えている場合、熱型赤外線検出素子31の受光面31aは、複数個の受光面324を内包する最小の凸多角形VR2(図6参照)の外周線で囲まれた領域の表面を意味する。したがって、図6の例では、最小の凸多角形VR2は、上述の仮想正方形VR1よりも大きな正方形となる。
赤外線センサ3におけるパッケージ本体33は、図3Bに示すように、台座36と、台座36に固着されるキャップ37と、を備える。パッケージ本体33は、キャップ37において熱型赤外線検出素子31の受光面31aに対向する部位に窓孔37dが形成されている。パッケージ32は、パッケージ本体33の窓孔37dが、赤外線透過部材34により塞がれている。
台座36は、金属製であるのが好ましい。台座36は、円板状に形成されている。台座36の周部には、台座36の中央部に比べて薄いフランジ36bが形成されている。
キャップ37は、金属製であるのが好ましい。キャップ37は、筒体37aと、第1フランジ37bと、第2フランジ37cと、を備えているのが好ましい。筒体37aは、円筒状に形成されている。第1フランジ37bは、筒体37aにおける台座36に近い側の第1端部37aaから外方へ突出している。第2フランジ37cは、筒体37aにおける第1端部37aaとは反対の第2端部37abから内方へ突出している。キャップ37は、第2フランジ37cの内周面が窓孔37dの内周面を構成している。キャップ37は、全体として、有底円筒状の形状である。
端子35は、台座36の厚さ方向に貫通して設けられている。端子35は、ピン状に形成されている。パッケージ32は、3つの端子35を備えている。要するに、パッケージ32は、台座36に保持された3つの端子35を備えている。パッケージ32は、3つの端子35のうちの1つの端子35が人体検知信号の取り出し用の端子を構成し、別の1つの端子35が給電用の端子を構成し、残りの1つの端子35がグラウンド用の端子を構成している。
パッケージ32は、台座36のフランジ36bと、キャップ37の第1フランジ37bとを、溶接により、気密性が確保できるように接合してある。
赤外線透過部材34としては、例えば、シリコン基板やゲルマニウム基板等を用いることができる。赤外線透過部材34は、適宜の光学フィルタ膜、反射防止膜等を備えているのが好ましい。
赤外線センサモジュール2は、図7に示すように、熱型赤外線検出素子31の他に、信号処理回路305を備えているのが好ましい。信号処理回路305は、増幅回路301と、帯域フィルタ302と、比較回路303と、出力回路304と、を備えている。
信号処理回路305は、増幅回路301と、帯域フィルタ302と、比較回路303と、出力回路304と、が1つのIC素子に集積化されているのが好ましい。赤外線センサ3は、熱型赤外線検出素子31と信号処理回路305の構成部品(例えば、上述のIC素子)とが実装された基板307(図3B参照)が、パッケージ本体33内に収納されているのが好ましい。基板307は、例えば、MID(Molded Interconnect Devices)基板により構成することができる。基板307は、MID基板に限らず、例えば、部品内蔵基板、セラミック基板、プリント基板等により構成することができる。
増幅回路301は、熱型赤外線検出素子31の出力信号を増幅する回路である。増幅回路301は、例えば、電流電圧変換回路と、電圧増幅回路と、で構成することができる。電流電圧変換回路は、熱型赤外線検出素子31から出力される出力信号である電流信号を電圧信号に変換して出力する回路である。電圧増幅回路は、電流電圧変換回路により変換された電圧信号のうち所定の周波数帯域の電圧信号を増幅して出力する回路である。
帯域フィルタ302は、増幅回路301で増幅された電圧信号から、雑音となる不要な周波数成分を除去するフィルタである。
比較回路303は、増幅回路301で増幅された電圧信号と予め設定された閾値とを比較し電圧信号が閾値を超えたか否かを判断する回路である。比較回路303は、例えば、コンパレータ等を用いて構成することができる。
出力回路304は、比較回路303において電圧信号が閾値を超えたと判断されたときに人体検知信号を出力信号として出す回路である。
赤外線センサモジュール2は、信号処理回路305の構成部品がパッケージ32内に収納された例に限らず、信号処理回路305の構成部品の一部もしくは全部が赤外線センサ3とは別に回路基板4に実装された構成としてもよい。
回路基板4(以下、「第1回路基板4」ともいう)は、例えば、プリント基板により構成することができる。
人体検知器1aは、図3A及び4に示すように、赤外線センサモジュール2とは別に回路モジュール9を備えているのが好ましい。回路モジュール9は、スイッチ要素91と、制御回路の構成部品と、外部接続端子と、スイッチ要素91と制御回路の構成部品と外部接続端子とが実装される回路基板94(以下、「第2回路基板94」ともいう)と、を備えるのが好ましい。第2回路基板94は、第1回路基板4において赤外線センサ3が配置された表面とは反対の裏面側に配置されている。第2回路基板94は、第1回路基板4の厚さ方向において第1回路基板4から離れて配置されている。第2回路基板94は、リード線等により第1回路基板4と電気的に接続されている。
スイッチ要素91としては、例えば、半導体スイッチ素子を採用することができる。半導体スイッチ素子としては、例えば、双方向サイリスタ等を挙げることができる。スイッチ要素91としては、半導体スイッチ素子に限らず、例えば、リレーの接点等を採用してもよい。
制御回路は、赤外線センサモジュール2の出力回路304から出力される人体検知信号に基づいてスイッチ要素91を制御するように構成されている。
外部接続端子は、ハウジング5の上壁に形成された電線挿通孔を通してハウジング5内に挿入された電線が電気的かつ機械的に接続される速結端子により構成することができる。
速結端子は、第2回路基板94に実装される金属製の端子板と、端子板との間に電線を保持する板ばねと、を備える。速結端子における板ばねは、例えば、帯状の金属板等からなる導電板を折曲して形成することができる。人体検知器1aは、電線挿通孔等を覆う端子カバー56が着脱自在に取り付けられるのが好ましい。これにより、人体検知器1aは、例えば、配線器具用の埋込ボックスを用いずに天井に取り付けて使用する場合に、電線挿通孔等に埃や水滴等が入って外部接続端子に付着するのを抑制することが可能となる。端子カバー56は、例えば、合成樹脂により形成されているのが好ましい。
回路モジュール9は、外部接続端子として、一対の電源端子と、一対の負荷端子と、一対の子器端子と、を備えている。要するに、回路モジュール9は、6つの外部接続端子を備えている。スイッチ要素91は、第2回路基板94において電源端子に電気的に接続された第1導体部と負荷端子に電気的に接続された第2導体部との間に接続されている。一対の子器端子には、人体検知器1aを親器として、人体検知器1aと略同じ構成の子器を接続することができる。子器は、赤外線センサモジュール2を備えているが、スイッチ要素91を備えていない。子器は、赤外線センサモジュール2において人体検知信号が出力されたときに、子器と一対の子器端子とを接続している信号線間の電圧を変化させることにより親器の制御回路へ人体検知信号を伝送することができる。第2回路基板94は、プリント基板により構成することができる。
人体検知器1aは、例えば、電源端子と負荷端子との間に、電源と制御対象の負荷との直列回路を接続して使用することができる。これにより、人体検知器1aは、赤外線センサモジュール2の出力信号に基づいてスイッチ要素91をオン、オフ制御することで、負荷のオン、オフを制御することが可能となる。要するに、人体検知器1aは、制御対象の負荷を制御する負荷制御装置として利用することができる。制御対象の負荷としては、例えば、照明負荷、空調機、換気扇等が挙げられる。
人体検知器1aは、例えば、制御対象の負荷が照明負荷であるとすれば、照明負荷を設置している室内に赤外線センサ3の検知エリアを設定しておくことによって、室内に人が存在するか存在しないかに応じて照明負荷を点灯、消灯させることが可能になる。したがって、人体検知器1aは、例えば、室内に人が入ったときに照明負荷を点灯させ、室内から人が退出したときに照明負荷を消灯させることが可能となる。
ハウジング5は、図3A及び4に示すように、ボディ52とカバー53とを結合して構成されている。ボディ52は、合成樹脂製であり、上面が開放された箱状に形成されている。カバー53は、下面が開放された箱状に形成されている。ボディ52は、上縁から上方に向かって複数の組立片52bが突出して設けられている。各組立片52bには、組立孔52cが形成されている。カバー53は、下端部の外周面に、組立孔52cに嵌り込む組立突起53cが突出して設けられている。
ハウジング5は、ボディ52の下端部から側方へ延設されたフランジ54を備えている。フランジ54は、外周形状が円形状に形成されているのが好ましい。
ハウジング5は、ボディ52の下端部の中央部に、上述の開口部51が形成されている。開口部51の開口形状は、円形状であるのが好ましい。
人体検知器1aは、例えば、フランジ54と、フランジ54の螺子挿通孔54bに挿通された引締め螺子560と、引締め螺子560の軸部562に嵌め合された挟み金具570と、を利用して天井材100に取り付けることができる。カバー53には、引締め螺子560の軸部562を収納する収納部55が形成されており、収納部55は、一側面と下面とが開放された直方体状の形状に形成されている。収納部55の上端部には、上下方向に直交する面内で挟み金具570を出入り可能とするスリット551が形成されている。
人体検知器1aは、例えば、既設の熱線センサ付き自動スイッチとの取り替え等で施工するときに、図3Aに二点鎖線で示すように天井材100に形成されている円形状の埋込孔101の内径がフランジ54の外径よりも大きい場合がある。この場合、人体検知器1aは、フランジ54よりも外径の大きなプレート枠59を備えた構成とすることができる。プレート枠59は、例えば、合成樹脂により形成されているのが好ましい。プレート枠59は、ハウジング5を挿入することが可能な開口部591を備えており、下面における開口部591の周部にハウジング5のフランジ54を収納する凹部592が形成されている。図3Aには、埋込孔101の内径がフランジ54の外径よりも小さい場合の天井材100を一点鎖線で示してある。
人体検知器1aは、挟み金具570がスリット551に入っている状態で引締め螺子560の頭部561を回すと、挟み金具570がスリット551から出て、下方へ移動するようになっている。したがって、人体検知器1aは、フランジ54の上面若しくはプレート枠59の上面を天井材100の下面に当接させた状態で引締め螺子560を回転させると、挟み金具570がスリット551から出てフランジ54に近付く方向に移動する。よって、人体検知器1aは、挟み金具570とフランジ54若しくはプレート枠59との間に天井材100を挟持することができる。
人体検知器1aのフランジ54には、天井材100の上側に配置された埋込ボックスの螺子孔に嵌め合せる螺子や、人体検知器1aを天井材100へ直付けする際に用いるタッピン螺子を挿通するための挿通孔54cが2つ形成されている。人体検知器1aは、ハウジング5の下面を覆う化粧プレート58を備えるのが好ましい。化粧プレート58は、ハウジング5に着脱自在に取り付けられる。化粧プレート58の外周形状は、円形状であるのが好ましい。化粧プレート58の外径は、フランジ54の外径と略同じであるのが好ましい。化粧プレート58は、上面から4本のフックが突出して設けられており、フックをフランジ54の取付孔54dに挿入して取付孔54dの周部に引っ掛けることによりハウジング5に取り付けることができる。化粧プレート58は、人体検知器1aの見栄えを良くするためのプレートである。化粧プレート58は、合成樹脂により形成されているのが好ましい。化粧プレート58の中央部には、保護カバー6を露出させる開口部581が形成されている。開口部581の開口形状は、円形状であるのが好ましい。
レンズ部材7の材料としては、例えば、ポリエチレンを採用するのが好ましい。レンズ部材7は、例えば、成形法により形成することができる。成形法としては、例えば、射出成形法、圧縮成形法等を採用することができる。レンズ部材7は、例えば、人体検知器1aを見た人から赤外線センサ3が視認されるのを抑制するように構成されているのが好ましい。このため、レンズ部材7の材料としては、例えば、白色顔料が添加されたポリエチレンを採用するのが好ましい。白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)等の無機顔料を採用するのが好ましい。
レンズ部材7の各第1レンズ71は、集光レンズであり、凸レンズにより構成されている。レンズ部材7は、各第1レンズ71それぞれの熱型赤外線検出素子31側での焦点が同一位置となるように設計してあるのが好ましい。
レンズ部材7は、上述のように、複数の第1レンズ71により構成されるレンズアレイ70が一体に形成されている。レンズアレイ70は、赤外線が入射する第1面701が、各第1レンズ71の入射面の一群により構成され、赤外線が出射する第2面702が、各第1レンズ71の出射面の一群により構成されている。ここで、レンズアレイ70は、第1面701が球面の一部により構成され、第2面702が凹凸を有している。これにより、レンズアレイ70は、第1面701が凹凸を有している場合に比べて、外観を向上させることが可能となる。
レンズアレイ70は、隣り合う第1レンズ71の出射面同士の境界が線状であるのが好ましい。これにより、レンズアレイ70は、隣り合う第1レンズ71間の隙間を低減することが可能となる。よって、人体検知器1aは、高感度化を図ることが可能となる。
第1レンズ71で制御する制御対象の赤外線は、例えば、5μm〜25μmの波長域の赤外線が挙げられる。第1レンズ71は、第1レンズ71の厚さが大きいほど制御対象の赤外線の透過率が低下する。第1レンズ71は、厚さが0.1mm大きくなると、垂直入射する制御対象の赤外線の透過率が概ね10%程度、低下する。垂直入射するとは、第1レンズ71の入射面の任意の点に、この任意の点の法線に沿って入射することを意味する。
人体検知器1aの検知エリアは、赤外線受光経路により決まる。赤外線受光経路は、第1レンズ71を通して検出部314に入射する赤外線束を赤外線の進む方向と反対の方向に延長したときに形成される3次元領域である。言い換えれば、赤外線受光経路は、熱型赤外線検出素子31の検出部314の受光面324上に像をつくるために使われる赤外線束が通ることができる赤外線通過領域を意味する。更に言えば、赤外線受光経路は、人体からの赤外線を検出する有効領域である。
人体検知器1aの検知エリアは、熱型赤外線検出素子31と第2レンズ382と複数の第1レンズ71とで略決めることが可能である。この場合、人体検知器1aの検知エリアには、各第1レンズ71ごとに、検出部314の数の赤外線受光経路が形成される。
レンズ部材7は、保持部材8に取り付けるための2つのフック73(図3A参照)を一体に備えている。
保持部材8は、合成樹脂により形成されている。保持部材8の材料である合成樹脂としては、例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等を採用することができる。保持部材8は、合成樹脂に黒色顔料や白色顔料を添加した材料の成形品により構成されているのが好ましい。黒色顔料及び白色顔料としては、無機顔料が好ましい。黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック等を採用することができる。白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)等を採用することができる。
保持部材8における保持枠81の内周面には、保持枠81の軸方向の第1端部81aの内径を第2端部81bの内径よりも小さくする段差部81cが設けられている。保護カバー6は、保持枠81の段差部81cにレンズ部材7のフック73が引っ掛けられることによって、保持枠81がレンズ部材7を保持している。
保持部材8における2つの軸部85の各々は、半円柱状の形状に形成されている。軸部85は、保持枠81の軸方向に沿った方向において第1端部81aに近い側が半円柱面となっている。保持部材8は、2つの軸部85を結ぶ直線上に、保持枠81の外周面を構成する球面の中心があるのが好ましい。
人体検知器1aは、ハウジング5との間に保護カバー6を保持する板ばね10(図4及び9参照)を備えている。板ばね10は、保護カバー6に対して軸部85をボディ52の下壁の上面に押し付ける向きの力を与えている。
よって、人体検知器1aは、ハウジング5に対して保護カバー6を一対の軸部85の軸回りで回転させることができる。これにより、人体検知器1aは、レンズ部材7の向きを変えることができるから、検知エリアを変えることができる。
ハウジング5は、ボディ52の下壁の中央部において開口部51の周囲から上方へ突出した円筒状のばね保持部512を備えている。ばね保持部512の内径は、保護カバー6の一対の軸部85の先端間の距離と同程度で若干大きく設定されている。これにより、人体検知器1aは、ボディ52の下壁の上面に沿った方向における保護カバー6の移動が、ばね保持部512により規制される。
また、人体検知器1aは、開口部51の周部においてばね保持部512の内側で、軸部85がばね保持部512の内周面に沿った方向に回転できるようになっている。要するに、人体検知器1aは、軸部85の半円柱面がボディ52の下壁の上面における開口部51の周部に当たった状態で、ハウジング5の上下方向に直交する面内において保護カバー6を回転させることができる。
板ばね10は、図9に示すように、第1板片111と、第2板片112と、4つの第3板片113と、を備える。第1板片111は、円環状に形成されており、ハウジング5に固定される。第2板片112は、第1板片111の内側で第1板片111から離れている。第2板片112は、保護カバー6の2つの軸部85をボディ52の下壁との間に挟持する。板ばね10は、第1板片111と第2板片112とが同心的に配置されているのが好ましい。第3板片113は、第1板片111と第2板片112との間にあり、第1板片111と第2板片112とを連結している。第3板片113は、円弧状に形成されており、第1板片111の内周面及び第2板片112の外周面から離れて配置されている。第3板片113は、長さ方向の第1端部が第1板片111側へ曲がっていて第1板片111の内周面と連結されている。また、第3板片113は、長さ方向の第2端部が第2板片112側へ曲がっていて第2板片112の外周面と連結されている。また、各第3板片113は、同じ形状であり、第1板片111の内周方向に沿った方向において略等間隔で離れて配置されているのが好ましい。第1板片111には、厚さ方向に折り曲げられた4つの突片114が設けられている。
ばね保持部512の上面には、ばね保持部512の他の部位よりボディ52の下壁からの高さを大きくした2つの円弧状の突出部が設けられており、突出部の両端に、スリットが形成されている。板ばね10は、第1板片111の突片114をスリットに挿入してスリットの内面に弾接させることができる。
第2板片112の内径は、保持枠81の軸方向において軸部85よりも第2端部81b側の所定位置の外径と同程度に設定してある。これにより、人体検知器1aは、第2板片112の内周面と保持枠81の外周面とが当たっている。したがって、人体検知器1aは、保護カバー6の向きを変えるときに、板ばね10の第2板片112の内周面と保持枠81の外周面との間に生じる摩擦力に抗して保護カバー6を回転させることになる。よって、人体検知器1aは、保護カバー6を回転させた後に、保護カバー6が回転するのを抑制することが可能となる。
板ばね10は、例えば、金属板に打ち抜き加工や曲げ加工等を施すことにより形成することができる。
ところで、本願発明者らは、従来例の熱線センサ付き自動スイッチにおいて、熱線センサ付き自動スイッチが配置されている部屋のドアを開けるときや閉めるときに、誤動作が発生するメカニズムについて検討した。そして、本願発明者らは、発熱部品の発熱により熱線センサのパッケージの温度が上昇している状態で、集光レンズと保持枠との隙間を通して気体が熱線センサの周囲の空間に流入してパッケージが冷やされて、温度変化が生じるので、誤動作が発生すると考えた。
そこで、本実施形態の人体検知器1aでは、赤外線センサ3を覆う断熱カバー38を設けた構成としてある。これにより、本実施形態の人体検知器1aでは、部屋のドアを開けるときや閉めるときに誤動作が発生するのを抑制する可能となる。より詳細には、本実施形態の人体検知器1aでは、外部から流入する気体が赤外線センサ3のパッケージ本体33に到達しにくくなることで、気流によるパッケージ本体33の温度変化が生じにくくなり、誤動作の発生を抑制することが可能となる、と推考される。人体検知器1aは、断熱カバー38とパッケージ本体33の側面との間に空隙380があるのが好ましい。これにより、人体検知器1aは、空隙380の空気層が断熱層として機能することが可能となって、パッケージ本体33の温度変化を抑制することが可能となる。よって、人体検知器1aは、気流による誤動作の発生を、より抑制することが可能となる。
人体検知器1aは、熱型赤外線検出素子31が、焦電素子であるのが好ましい。これにより、人体検知器1aは、熱型赤外線検出素子31として温度変化に敏感な焦電素子を用いることで高感度化を図りながらも、気流に起因した誤動作の発生を抑制することが可能となる。
(実施形態2)
以下では、本実施形態の人体検知器1bについて、図11及び12に基づいて説明する。
本実施形態の人体検知器1bは、実施形態1の人体検知器1aと基本構成が同じである。本実施形態の人体検知器1bは、各第1レンズ71それぞれの形状及び第2レンズ382の形状が相違する。なお、人体検知器1bに関し、実施形態1の人体検知器1aと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1の人体検知器1aでは、検知エリアの広角化を図ることができるように構成されているのに対し、本実施形態の人体検知器1bは、検知エリアの挟角化を図ることができるように構成されている。
第2レンズ382は、図12に示すような不遊メニスカスレンズにより構成されている。第2レンズ382は、第1面3821と、第2面3822と、を有する。第2レンズ382の第1面3821は、不遊メニスカスレンズにおける凸曲面により構成されている。第2レンズ382の第2面3822は、不遊メニスカスレンズにおける凹曲面により構成されている。第2レンズ382の第1面3821は、図12において、点A1を曲率中心とした第1球面の一部により構成されている。第2レンズ382の第2面3822は、図12において、点A2を曲率中心とした第2球面の一部により構成されている。
本実施形態では、第1球面の曲率が第2球面の曲率よりも大きい。したがって、本実施形態の人体検知器1bにおける第2レンズ382では、実施形態1の人体検知器1aに対して、第2レンズ382の中心線OX上において第1不遊点A1と第2不遊点A2との相対的な位置関係が逆になっている。
本実施形態の人体検知器1bにおいても、赤外線センサ3を覆うように配置される断熱カバー38に、レンズアレイ70側から入射する赤外線を熱型赤外線検出素子31に集光する第2レンズ382が形成されている。よって、人体検知器1bは、誤動作の発生を抑制することが可能となる。
実施形態1〜2に記載した材料、数値等は、好ましい例を示しているだけであり、それに限定する主旨ではない。また、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。
例えば、第2レンズ382は、屈折力を上げようとするほど、第2レンズ382の肉厚差が大きくなる。これに対し、人体検知器1a、1bでは、第2レンズ382をフレネルレンズ化することにより、第2レンズ382の薄型化を図れ、感度の低下を抑制することが可能となる。
また、断熱カバー38は、第2レンズ382以外の部分の材料として、例えば、ABS樹脂、ゴム等を採用してもよい。
1a、1b 人体検知器
2 赤外線センサモジュール
3 赤外線センサ
4 回路基板
5 ハウジング
6 保護カバー
7 レンズ部材
8 保持部材
10 板ばね
31 熱型赤外線検出素子
31a 受光面
32 パッケージ
33 パッケージ本体
34 赤外線透過部材
35 端子
37d 窓孔
38 断熱カバー
70 レンズアレイ
71 第1レンズ
51 開口部
81 保持枠
382 第2レンズ(不遊メニスカスレンズ)
A1 不遊点
A2 不遊点

Claims (6)

  1. 赤外線センサモジュールと、レンズアレイと、断熱カバーと、を備え、
    前記赤外線センサモジュールは、熱型赤外線検出素子を有する赤外線センサと、前記赤外線センサが実装される回路基板と、を備え、前記熱型赤外線検出素子の出力信号に基づいて人体検知信号を出力するように構成され、
    前記レンズアレイは、前記赤外線センサの前方に配置され、前記熱型赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第1レンズを有し、
    前記断熱カバーは、前記赤外線センサを覆うように配置され、前記レンズアレイ側から入射する赤外線を前記熱型赤外線検出素子に集光する第2レンズが形成されている、
    ことを特徴とする人体検知器。
  2. 前記赤外線センサは、パッケージを備え、
    前記パッケージは、前記熱型赤外線検出素子が収納されるパッケージ本体と、前記パッケージ本体において前記熱型赤外線検出素子の前方の窓孔に設けられ赤外線を透過する赤外線透過部材と、端子と、を備え、
    前記第2レンズは、不遊メニスカスレンズである、
    ことを特徴とする請求項1記載の人体検知器。
  3. 前記複数の第1レンズそれぞれの前記熱型赤外線検出素子側の焦点と、前記不遊メニスカスレンズの互いに共役な一組の不遊点のうちの一方の不遊点と、が同じ位置にある、
    ことを特徴とする請求項2記載の人体検知器。
  4. 前記赤外線センサモジュールを収納するハウジングを備え、
    前記ハウジングは、前記赤外線センサを露出させる開口部が形成されており、
    前記パッケージを覆うように配置されて前記開口部を塞ぐ保護カバーを備え、
    前記保護カバーは、前記レンズアレイを有するドーム状のレンズ部材と、前記開口部内で前記ハウジングと前記レンズ部材との間に配置され前記レンズ部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記断熱カバーは、前記パッケージよりも熱伝導率の低い材料により形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の人体検知器。
  5. 前記保持部材は、前記レンズ部材を保持し前記ハウジングに保持される枠状の保持枠と、前記保持枠の外周面から突出する2つの軸部と、を備え、
    前記ハウジングに対して前記保護カバーを前記2つの軸部の軸回りで回転させることができるように構成され、
    前記ハウジングとの間に前記保護カバーを保持する板ばねを備え、
    前記保持枠の外周面が球面の一部により構成され、前記2つの軸部を結ぶ直線上に、前記一組の不遊点のうちの一方の不遊点がある、
    ことを特徴とする請求項4記載の人体検知器。
  6. 前記断熱カバーは、ポリエチレンにより形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の人体検知器。
JP2015049824A 2015-03-12 2015-03-12 人体検知器 Active JP6471966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049824A JP6471966B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 人体検知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049824A JP6471966B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 人体検知器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016170041A true JP2016170041A (ja) 2016-09-23
JP6471966B2 JP6471966B2 (ja) 2019-02-20

Family

ID=56983584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015049824A Active JP6471966B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 人体検知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6471966B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108279070A (zh) * 2018-02-09 2018-07-13 德清兰德电子有限公司 一种红外感应设备和方法
WO2019194031A1 (ja) * 2018-04-04 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021196222A (ja) 2020-06-11 2021-12-27 東芝テック株式会社 センサユニットおよび画像処理装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0821764A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Nikon Corp 赤外線検出装置
JP2001272274A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Miyota Kk 焦電型赤外線センサ
JP2008128913A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線検出装置
JP2008304384A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外光検出器
JP2009129693A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 熱線センサ付き自動スイッチ
JP2012145562A (ja) * 2010-12-21 2012-08-02 Panasonic Corp 光学式検知装置およびそれを用いた機器
CN102928088A (zh) * 2012-11-01 2013-02-13 中国科学院上海技术物理研究所 一种封装在杜瓦内的多透镜深低温红外探测器管壳结构
JP2013044595A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Panasonic Corp 赤外線センサ
JP2013195371A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Panasonic Corp センサ装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0821764A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Nikon Corp 赤外線検出装置
JP2001272274A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Miyota Kk 焦電型赤外線センサ
JP2008128913A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線検出装置
JP2008304384A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外光検出器
JP2009129693A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 熱線センサ付き自動スイッチ
JP2012145562A (ja) * 2010-12-21 2012-08-02 Panasonic Corp 光学式検知装置およびそれを用いた機器
JP2013044595A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Panasonic Corp 赤外線センサ
JP2013195371A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Panasonic Corp センサ装置
CN102928088A (zh) * 2012-11-01 2013-02-13 中国科学院上海技术物理研究所 一种封装在杜瓦内的多透镜深低温红外探测器管壳结构

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108279070A (zh) * 2018-02-09 2018-07-13 德清兰德电子有限公司 一种红外感应设备和方法
WO2019194031A1 (ja) * 2018-04-04 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置
JP2019184325A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置
KR20200124272A (ko) * 2018-04-04 2020-11-02 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 적외선 검출 장치
CN111919095A (zh) * 2018-04-04 2020-11-10 松下知识产权经营株式会社 红外感测装置
TWI729375B (zh) * 2018-04-04 2021-06-01 日商松下知識產權經營股份有限公司 紅外線檢測裝置
US11402259B2 (en) 2018-04-04 2022-08-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Infrared sensing device
JP7129654B2 (ja) 2018-04-04 2022-09-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置
CN111919095B (zh) * 2018-04-04 2022-11-11 松下知识产权经营株式会社 红外感测装置
KR102518601B1 (ko) * 2018-04-04 2023-04-05 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 적외선 검출 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6471966B2 (ja) 2019-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6945161B2 (ja) 赤外線検出装置
JP6471966B2 (ja) 人体検知器
JP2011102781A (ja) 温湿度検出装置
US11960139B2 (en) Camera module
JP6288455B2 (ja) 人体検知器
JP2010151639A (ja) サーモパイル型赤外線検出装置
KR102518601B1 (ko) 적외선 검출 장치
JP6956379B2 (ja) 遮光板の取付構造、赤外線検出装置及びこれが備えている遮光板
US20170205257A1 (en) Detecting apparatus having detachable detecting module
JP5834230B2 (ja) 電子機器
TWI681173B (zh) 紅外線檢測裝置
JP6418517B2 (ja) 赤外線センサ
CN108780005B (zh) 红外线检测装置
JP6601761B2 (ja) 赤外線検出装置
JP7065337B2 (ja) 赤外線検出装置
JP5914894B2 (ja) 光学部材及びそれを備えた機器
JP2014085321A (ja) 赤外線検出装置
JP2008304384A (ja) 赤外光検出器
JP6709984B2 (ja) 赤外線検出装置
JP2017161736A (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP2018004490A (ja) 赤外線検出装置
JP3159693U (ja) 赤外線検出装置
JP6154633B2 (ja) 赤外線検出装置及びそれを備えたディスプレイ並びにパソコン
JP2007116616A (ja) 小型カメラ
JP2010112828A (ja) サーモパイル型赤外線検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6471966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151