JP6709984B2 - 赤外線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に赤外線検出装置に関し、より詳細には、所定検知エリアからの赤外線を受光する受光系を備える赤外線検出装置に関する。
従来、赤外線検出装置としては、例えば、人体から放射される熱線(赤外線)を検出することにより、所定の検知エリア内の人の存否を検出する熱線式人感センサが知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載された熱線式人感センサは、センサ素子と、受光レンズ(以下、「マルチレンズ」という)と、を備える。センサ素子は、人体から放射される熱線を検出するとともに入射する熱線量の時間変化に応じた出力を発生する。マルチレンズは、検知エリア内の各領域ごとの熱線をセンサ素子に収束させる多数個のレンズ小体(以下、「レンズ」という)の集合体からなる。
マルチレンズは、センサ素子の受光面を囲む半球状に形成されている。マルチレンズにおける多数個のレンズは、3重円状に配列され、最も内側の円上には4個のレンズ、次に大きい円上には8個のレンズ、最も外側の円上には12個のレンズが形成されている。
特開2000−131136号公報
上述の熱線式人感センサでは、最も外側の円上に配列されたレンズを通ってセンサ素子に入射する熱線量が、その内側の円上に配列されたレンズを通ってセンサ素子に入射する熱線量よりも少なくなる。そのため、上述の熱線式人感センサでは、最も外側の円上に配列されたレンズに対応する領域での感度が低下してしまうことがある。
本発明の目的は、検知エリア内の感度のばらつきを抑制することが可能な赤外線検出装置を提供することにある。
本発明に係る一態様の赤外線検出装置は、所定検知エリアからの赤外線を受光する受光系を備える。前記受光系は、複数の受光ユニットを備える。前記複数の受光ユニットの各々は、赤外線受光素子と、マルチレンズと、を含む。前記マルチレンズは、前記赤外線受光素子に赤外線を集光する複数のレンズを有する。前記所定検知エリアは、複数の検知エリアの合成検知エリアである。前記複数の検知エリアの各々は、複数の小検知エリアの合成小検知エリアである。前記複数の受光ユニットそれぞれの前記複数のレンズの各々について、前記複数の小検知エリアのうちの1つの小検知エリアが一対一に対応している。前記複数の検知エリアのうち少なくとも2つの検知エリアには、前記複数の受光ユニットのうち隣り合う2つの受光ユニットそれぞれの小検知エリアが混在している。前記複数の受光ユニットのうち隣り合う2つの受光ユニットの各々における前記複数のレンズが前記複数の検知エリアのうち少なくとも2つの検知エリアに分けて対応している。
本発明の赤外線検出装置は、検知エリア内の感度のばらつきを抑制することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る赤外線検出装置の分解斜視図である。 図2Aは、同上の赤外線検出装置の上側から見た斜視図である。図2Bは、同上の赤外線検出装置の下側から見た斜視図である。 図3Aは、同上の赤外線検出装置における受光系の下面図である。図3Bは、同上の赤外線検出装置における受光系に関し、左半分を透視した下面図である。 図4は、同上の赤外線検出装置の断面図である。 図5は、同上の赤外線検出装置における赤外線受光素子を含む赤外線センサの斜視図である。 図6Aは、同上の赤外線検出装置における受光系の平面図である。図6Bは、同上の赤外線検出装置の検知エリアの説明図である。 図7Aは、同上の赤外線検出装置における受光系のレンズの説明図である。図7Bは、同上の赤外線検出装置の検知エリアの説明図である。 図8は、同上の赤外線検出装置の検知エリアにおける小検知エリアの説明図である。 図9は、同上の赤外線検出装置におけるレンズの配置を説明するための平面図である。 図10Aは、同上の赤外線検出装置における受光系のレンズの説明図である。図10Bは、同上の赤外線検出装置の検知エリアにおける小検知エリアと受光系のレンズとの対応関係の説明図である。
以下に説明する実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。下記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態)
以下では、本実施形態の赤外線検出装置100について、図1〜9に基づいて説明する。
本実施形態の赤外線検出装置100は、一例として、所定検知エリア11(図4及び6B参照)内の人(検知対象)の存否を検知する人体検知に用いられる。つまり、赤外線検出装置100は、所定検知エリア11内の人体検知を行う赤外線式人体検知装置である。
赤外線検出装置100は、所定検知エリア11からの赤外線を受光する受光系1を備える。受光系1は、複数(5個)の受光ユニット2を備える。複数の受光ユニット2は、1個の第1受光ユニット2a及び複数(4個)の第2受光ユニット2bである。受光ユニット2は、赤外線受光素子30(図4及び6A参照)を有する赤外線センサ3と、マルチレンズ5を有する光学部材6と、を含む。マルチレンズ5は、赤外線受光素子30に赤外線を集光する複数のレンズ50を有する。所定検知エリア11は、複数(5個)の受光ユニット2と同数の複数(5個)の検知エリア12(図4及び6B参照)の合成検知エリアである。ここにおいて、複数の検知エリア12の各々は、複数の小検知エリア13(図6B、7B及び8参照)の合成小検知エリアである。本実施形態の赤外線検出装置100では、中心線110に直交する面内において、複数のマルチレンズ5それぞれの形状に対応する複数の検知エリア12がある。
第1受光ユニット2aにおけるマルチレンズ5は、複数(30個)のレンズ50(図6A、7A及び9参照)を有する。また、複数の第2受光ユニット2bの各々は、複数(15個)のレンズ50を有する。以下、第1受光ユニット2aにおけるマルチレンズ5を第1マルチレンズ5aと称し、第1受光ユニット2aにおけるレンズ50を第1レンズ50aと称することもある。また、第2受光ユニット2bにおけるマルチレンズ5を第2マルチレンズ5bと称し、第2受光ユニット2bにおけるレンズ50を第2レンズ50bと称することもある。また、第1マルチレンズ5aを含む光学部材6を第1光学部材6aと称し、第2マルチレンズ5bを含む光学部材6を第2光学部材6bと称することもある。また、第1受光ユニット2aの赤外線受光素子30及び赤外線センサ3を、それぞれ、第1赤外線受光素子30a及び第1赤外線センサ3aと称することもある。また、第2受光ユニット2bの赤外線受光素子30及び赤外線センサ3を、それぞれ、第2赤外線受光素子30b及び第2赤外線センサ3bと称することもある。
また、赤外線検出装置100は、回路基板7を更に備える。赤外線検出装置100では、回路基板7に、第1赤外線センサ3a及び複数の第2赤外線センサ3bが実装されている。ここにおいて、第1赤外線センサ3aは、第1赤外線受光素子30aの光軸39a(図4参照)が回路基板7の厚さ方向と略平行となるように、回路基板7に実装されている。また、複数(4個)の第2赤外線センサ3bの各々は、第2赤外線受光素子30bの光軸39b(図4参照)が回路基板7の厚さ方向に対して傾くように、回路基板7に実装されている。複数の第2赤外線センサ3bは、互いに異なる向きに傾いている。
また、赤外線検出装置100は、ベース8を更に備える。ベース8は、第1受光ユニット2aと複数の第2受光ユニット2bと回路基板7とを保持する。これにより、赤外線検出装置100では、回路基板7に実装されている第1赤外線センサ3aの第1赤外線受光素子30aと第1マルチレンズ5aとの相対的な位置が決まる。また、赤外線検出装置100では、回路基板7に実装されている複数の第2赤外線センサ3bそれぞれの第2赤外線受光素子30bと複数の第2マルチレンズ5bのうち一対一に対応する第2マルチレンズ5bとの相対的な位置が決まる。
また、赤外線検出装置100は、信号処理部9を更に備える。信号処理部9は、複数の赤外線受光素子30の出力信号に基づいて所定検知エリア11に人が存在するか否かを判定する。信号処理部9は、所定検知エリア11に人が存在するか否かの判定結果を外部装置(外部回路)へ出力するように構成されている。
赤外線検出装置100の各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
赤外線検出装置100は、上述のように、第1赤外線センサ3aと、複数の第2赤外線センサ3bと、第1マルチレンズ5aと、複数の第2マルチレンズ5bと、回路基板7と、ベース8と、信号処理部9と、を備える。以下では、説明の便宜上、第1赤外線受光素子30aの光軸39aと第2赤外線受光素子30bの光軸39bとを区別しないで説明する場合には、単に赤外線受光素子30の光軸39と称する。
赤外線センサ3は、赤外線受光素子30を有する。赤外線受光素子30は、熱型赤外線検出素子である。より詳細には、赤外線受光素子30は、クワッドタイプの焦電素子であり、1枚の焦電体基板において4個の検出部が2×2のアレイ状(マトリクス状)に配列されている。4個の検出部の各々は、焦電体基板の第1面上に配置された第1電極と、第1面とは反対側の第2面上に配置された第2電極と、焦電体基板のうち第1電極と第2電極との間の部分と、を含むコンデンサである。第1電極は、赤外線を吸収する導電膜(例えば、NiCr膜)により構成されている。赤外線受光素子30の光軸39は、赤外線受光素子30を厚さ方向の一方向から見て4個の検出部それぞれの受光面を包含する多角形(例えば、正方形)の中心に立てた法線である。
赤外線受光素子30は、赤外線を受光し、受光した赤外線量の変化に応じて電流信号を出力する。ここで、赤外線センサ3は、赤外線受光素子30から出力される電流信号を電圧信号に変換する変換回路を含むIC(Integrated Circuit)素子を備える。変換回路は、例えば、電流電圧変換回路と、電圧増幅回路と、を有する。電流電圧変換回路は、赤外線受光素子30から出力される出力信号である電流信号を電圧信号に変換して出力する回路である。電圧増幅回路は、電流電圧変換回路により変換された電圧信号のうち所定の周波数帯域(例えば、0.1Hz〜10Hz)の電圧信号を増幅して出力する回路である。電圧増幅回路は、バンドパスフィルタとしての機能を有する。バンドパスフィルタとしての機能は、電流電圧変換回路から出力された電圧信号のうち上記所定の周波数帯域の成分を通過させ、かつ雑音となる不要な周波数成分を除去する機能である。
赤外線センサ3は、赤外線受光素子30とIC素子とが実装される実装基板を備えている。実装基板は、例えば、成形基板である。
また、赤外線センサ3は、赤外線受光素子30とIC素子と実装基板とを含む回路モジュールを収納するパッケージ33(図5参照)を備えている。パッケージ33は、所謂キャンパッケージ(can package)である。キャンパッケージは、メタルパッケージ(metal package)とも呼ばれている。パッケージ33は、図5に示すように、台座331と、キャップ332と、窓材333と、3つのリード端子334と、を備える。
台座331は、導電性を有する。ここにおいて、台座331は、金属製である。台座331は、円盤状であり、厚さ方向の一面側において実装基板を支持する。
キャップ332は、導電性を有する。ここにおいて、キャップ332は、金属製である。キャップ332は、有底円筒状であり、回路モジュールを覆うように台座331に固着される。
窓材333は、赤外線を透過する赤外線透過部材である。窓材333は、導電性を有するのが好ましい。ここにおいて、窓材333は、例えば、シリコン基板を含む。窓材333は、シリコン基板に加えて、このシリコン基板に積層された赤外線光学フィルタを備えるのが好ましい。赤外線光学フィルタは、赤外線検出装置100の検出対象の波長領域の赤外線を透過させる光学多層膜である。
窓材333は、キャップ332の前壁3321に形成された窓孔3322を塞ぐように配置される。窓材333は、キャップ332に対して導電性材料により接合されており、キャップ332と電気的に接続されている。窓材333は、赤外線受光素子30の受光面の前方に配置される。赤外線センサ3では、赤外線受光素子30の光軸39が窓材333の中心を通るように赤外線受光素子30が配置されているのが好ましい。
3つのリード端子334は、台座331に保持されている。3つのリード端子334の各々は、ピン状である。3つのリード端子334の各々は、台座331の厚さ方向において台座331を貫通している。3つのリード端子334は、給電用リード端子、信号出力用リード端子及びグラウンド用リード端子である。
赤外線検出装置100では、5個の赤外線センサ3は、矩形板状の回路基板7に実装されている。回路基板7は、例えば、プリント基板である。回路基板7は、厚さ方向に交差する第1面71と、第1面71とは反対側の第2面72と、を有する。赤外線検出装置100では、4個の第2赤外線受光素子30bが、回路基板7の第1面71側において、1つの仮想円上に略等間隔で並ぶように配置され、第1赤外線受光素子30aが、上記仮想円の中心に配置されている。見方を変えれば、赤外線検出装置100では、4個の第2赤外線受光素子30bが、回路基板7の第1面71側において、仮想正方形の4つの角に1つずつ配置され、第1赤外線受光素子30aが、上記仮想正方形の中心に配置されている。
第1赤外線受光素子30aの光軸39a(図4参照)は、回路基板7の第1面71に直交する。複数の第2赤外線受光素子30bの各々における光軸39b(図4参照)は、回路基板7の第1面71に斜交する。複数の第2赤外線センサ3bは、上記仮想円の中心に立てた法線と第2赤外線受光素子30bの光軸39bとのなす角度が同じである。また、複数の第2赤外線センサ3bは、上記仮想円の中心に立てた法線に対して第2赤外線受光素子30bそれぞれの光軸39bが傾く方向が異なるように、回路基板7に実装されている。
回路基板7には、複数(5個)の赤外線センサ3の各々における3つのリード端子334を1つずつ通す3つのピン挿通孔74(図1及び4参照)が複数組(5組)設けられている。
回路基板7は、円盤状のベース8において上方に膨らんだ中央部801の上面に配置され、ベース8に保持される。ここにおいて、回路基板7に実装される複数の赤外線センサ3は、ベース8の中央部801の下面側に配置される。ベース8は、電気絶縁性を有する。ベース8の材質は、例えば、合成樹脂である。
ベース8は、第1赤外線センサ3aと回路基板7との間に介在する第1スペーサ部81aと、複数の第2赤外線センサ3bの各々の台座331と回路基板7との間に介在する複数の第2スペーサ部81bと、を備えている。第1スペーサ部81aには、第1赤外線センサ3aの3つのリード端子334の各々を一つずつ通す複数の孔82aが形成されている。また、複数の第2スペーサ部81bそれぞれには、第2赤外線センサ3bの3つのリード端子334の各々を一つずつ通す複数の孔82bが形成されている。第1スペーサ部81aでは、赤外線センサ3の台座331に対向する表面811aが、第1赤外線受光素子30aの光軸39aに直交し、かつ、回路基板7の第1面71に平行になっている。複数の第2スペーサ部81bの各々では、赤外線センサ3の台座331に対向する表面811bが、第2赤外線受光素子30bの光軸39bに直交し、かつ、回路基板7の第1面71に対して傾いている。
また、赤外線検出装置100は、複数(4個)の遮光壁83(図4参照)を更に備えるのが好ましい。複数の遮光壁83の各々は、半円筒状である。複数の遮光壁83の各々は、複数の第2赤外線センサ3bのうち一対一に対応する第2赤外線センサ3bの台座331及びキャップ332の略半周を囲むように第2赤外線センサ3bと第1赤外線センサ3aとの間に配置されている。複数の遮光壁83は、ベース8と一体に形成されていてもよいし、別体に形成されてベース8に固定されていてもよい。
ベース8は、その中央部801の下面側に、第1光学部材6aが配置される4つの第1壁84を備える。4つの第1壁84の各々は、ベース8の下面側から見て、円弧状であり、第1光学部材6aの周方向において略等間隔で配置されている。赤外線検出装置100では、第1光学部材6aは、2つの第1螺子(図示せず)によってベース8の4つの第1壁84のうちの2つの第1壁84に固定されている。
また、ベース8は、その周部802の下面側に、複数の第2光学部材6bの各々が配置される4つの第2壁85を備える。4つの第2壁85の各々は、ベース8の下面側から見て、第1光学部材6a側が開放されたC字状である。赤外線検出装置100では、複数の第2光学部材6bの各々が、2つの第2螺子(図示せず)によってベース8の第2壁85に固定されている。
第1光学部材6aは、図1に示すように、有底円筒状の第1光学部材本体60aと、第1光学部材本体60aの上端から全周に亘って外方へ突出した第1フランジ62aと、を備える。第1光学部材6aでは、第1光学部材本体60aの下端の底壁61aに第1マルチレンズ5aが形成されている。第1光学部材6aは、第1フランジ62aがベース8の4つの第1壁84の下端面に重なるように配置されている。
第2光学部材6bの各々は、図1に示すように、有底箱状の第2光学部材本体60bと、第2光学部材本体60bの上端から外方へ突出した第2フランジ62bと、を備える。第2光学部材本体60bの周壁は、ベース8側から見て、第1光学部材6a側が開放されたC字状である。第2光学部材6bでは、第2光学部材本体60bの下端の底壁61bに第2マルチレンズ5bが形成されている。第2光学部材6bは、第2フランジ62bがベース8の第2壁85の下端面に重なるように配置されている。
第1マルチレンズ5aにおいて外部(所定検知エリア11)からの赤外線が入射する第1面501a(図4参照)は、複数の第1レンズ50aそれぞれの入射面の一群により構成されている。第1マルチレンズ5aにおいて赤外線が出射する第2面502a(図4参照)は、複数の第1レンズ50aそれぞれの出射面の一群により構成されている。
第1マルチレンズ5aにおける複数の第1レンズ50aの各々は、集光レンズであり、凸レンズにより構成されている。ここで、複数の第1レンズ50aの各々を構成する凸レンズは、収差をより小さくする観点から、非球面レンズであるのが好ましい。
第1マルチレンズ5aでは、複数(30個)の第1レンズ50aが、第1赤外線受光素子30aの光軸39aからの距離が互いに異なる複数(3つ)の列に分けて配置されている。ここにおいて、第1マルチレンズ5aでは、図9に示すように、複数(30個)の第1レンズ50aが互いに半径の異なる第1仮想円C1、第2仮想円C2及び第3仮想円C3上に分けて配置されている。第1仮想円C1、第2仮想円C2及び第3仮想円C3は、この順に半径が大きくなる。第1マルチレンズ5aでは、第1仮想円C1上に4個の第1レンズ50aが配列され、第2仮想円C2上に10個の第1レンズ50aが配列され、第3仮想円C3上に16個の第1レンズ50aが配列されている。
第1マルチレンズ5aは、複数の第1レンズ50aそれぞれの第1赤外線受光素子30a側での焦点が同じ位置となるように設計されているのが好ましい。第1マルチレンズ5aは、複数の第1レンズ50aの各々を透過した赤外線が第1赤外線センサ3aの窓材333に直接入射するように構成されているのが好ましい。
第1マルチレンズ5aにおける複数の第1レンズ50aの各々で制御する制御対象の赤外線は、例えば、5μm〜25μmの波長域の赤外線である。
第2マルチレンズ5bにおいて外部(所定検知エリア11)からの赤外線が入射する第1面501b(図4参照)は、複数の第2レンズ50bそれぞれの入射面の一群により構成されている。第2マルチレンズ5bにおいて赤外線が出射する第2面502b(図4参照)は、複数の第2レンズ50bそれぞれの出射面の一群により構成されている。
第2マルチレンズ5bにおける複数の第2レンズ50bの各々は、集光レンズであり、凸レンズにより構成されている。ここで、複数の第2レンズ50bの各々を構成する凸レンズは、非球面レンズである。複数の第2レンズ50bの各々は、肉厚を薄くする観点から、フレネルレンズであるのが好ましい。
第2マルチレンズ5bでは、複数(15個)の第2レンズ50bが、第1赤外線受光素子30aの光軸39aからの距離が互いに異なる複数(3つ)の列に分けて配置されている。ここにおいて、第2マルチレンズ5bでは、図9に示すように、複数(15個)の第2レンズ50bが互いに半径の異なる第4仮想円C4、第5仮想円C5及び第6仮想円C6上に分けて配置されている。第4仮想円C4、第5仮想円C5及び第6仮想円C6は、この順に半径が大きくなる。第4仮想円C4の半径は、第3仮想円C3の半径よりも大きい。第1仮想円C1〜第6仮想円C6の中心は同じである。第2マルチレンズ5bでは、第4仮想円C4上に5個の第2レンズ50bが配列され、第5仮想円C5上に7個の第2レンズ50bが配列され、第6仮想円C6上に3個の第2レンズ50bが配列されている。第2マルチレンズ5bでは、第1仮想円C1〜第6仮想円C6に共通する一径方向において並んでいる2乃至3個の第2レンズ50bについて見れば、第1仮想円C1〜第6仮想円C6に共通の中心から離れた第2レンズ50bほどレンズ面積が大きい。
第2マルチレンズ5bは、複数の第2レンズ50bそれぞれの第2赤外線受光素子30b側での焦点が同じ位置となるように設計されているのが好ましい。第2マルチレンズ5bは、複数の第2レンズ50bの各々を透過した赤外線が第2赤外線センサ3bの窓材333に直接入射するように構成されているのが好ましい。
第2マルチレンズ5bにおける複数の第2レンズ50bの各々で制御する制御対象の赤外線は、例えば、5μm〜25μmの波長域の赤外線である。
第1マルチレンズ5a及び第2マルチレンズ5bの材料は、例えば、ポリエチレンである。より詳細には、第1マルチレンズ5aの材料は、白色顔料又は黒色顔料が添加されたポリエチレンである。白色顔料としては、例えば、酸化チタン等の無機顔料を採用するのが好ましい。黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック等の微粒子を採用するのが好ましい。第1マルチレンズ5a及び第2マルチレンズ5bは、例えば、成形法により形成することができる。成形法としては、例えば、射出成形法、圧縮成形法等を採用することができる。
赤外線検出装置100は、例えば、所定検知エリア11の中心線110(図4参照)が鉛直下方に向くように天井等に配置して使用されることを想定している。所定検知エリア11は、四角錐状の3次元エリアである。所定検知エリア11は、中心線110に直交する水平面内では正方形状である。
赤外線検出装置100の所定検知エリア11の立体角は、第1受光ユニット2aと複数の第2受光ユニット2bとにより規定される。赤外線検出装置100では、所定検知エリア11を区分した複数(90個)の小検知エリア13(図6B、7B及び8参照)の各々が第1受光ユニット2aと複数(4個)の第2受光ユニット2bとのいずれかに対応付けられている。図6Bは、赤外線検出装置100の所定検知エリア11を、所定検知エリア11の中心線110に直交する仮想平面120(例えば、床面)において模式的に表した図である。また、図8は、赤外線検出装置100の複数の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13を仮想平面120(例えば、床面)において模式的に表した図である。所定検知エリア11は、90個の小検知エリア13を含んでいる。複数(90個)の小検知エリア13の各々は、赤外線受光素子30の複数(4つ)の検出部に一対一に対応する複数(4つ)の微小検知エリア14(図8参照)を含んでいる。複数の微小検知エリア14は、赤外線受光素子30から見てそれぞれ異なる方向にある。複数の微小検知エリア14の各々は、斜四角錐状である。複数の微小検知エリア14の各々の立体角は、小検知エリア13の立体角よりも小さい。言い換えれば、微小検知エリア14は、小検知エリア13よりも狭い。微小検知エリア14は、第1レンズ50aを通して第1赤外線受光素子30aの検出部に入射する赤外線束を赤外線の進む方向と反対の方向に延長したときに形成される3次元領域、又は第2レンズ50bを通して第2赤外線受光素子30bの検出部に入射する赤外線束を赤外線の進む方向と反対の方向に延長したときに形成される3次元領域である。言い換えれば、微小検知エリア14は、赤外線受光素子30の検出部の受光面上に像をつくるために使われる赤外線束が通ることができる3次元領域である。微小検知エリア14は、例えば、光線追跡解析ソフトを用いたシミュレーションの結果により推定することが可能である。複数の微小検知エリア14のそれぞれには、検出部の第1電極に一対一で対応した極性があるとみなすことができる。所定検知エリア11、各小検知エリア13及び各微小検知エリア14は、光学的に規定される3次元領域であり、実際に目に見える3次元領域ではない。小検知エリア13は、赤外線センサ3(図5参照)の窓材333の大きさ及び形状、窓孔3322の開口形状等にも依存することがある。
赤外線検出装置100では、第1受光ユニット2aの複数(30個)の第1レンズ50aの各々について、複数(90個)の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13が対応づけられている。言い換えれば、第1受光ユニット2aには、90個の小検知エリア13のうち30個の小検知エリア13が対応付けられている。また、赤外線検出装置100では、複数(4個)の第2受光ユニット2bそれぞれの複数(15個)の第2レンズ50bの各々について、複数(90個)の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13が対応付けられている。言い換えれば、4個の第2受光ユニット2bの各々には、90個の小検知エリア13のうち15個の小検知エリア13が対応付けられている。つまり、赤外線検出装置100では、第1受光ユニット2aに対応付けられている小検知エリア13の数(30個)が、複数の第2受光ユニット2bの各々に対応付けられている小検知エリア13の数(15個)よりも多い。
赤外線検出装置100は、複数の赤外線受光素子30それぞれの出力信号に基づいて所定検知エリア11に人が存在するか否かを判定する信号処理部9を備える。信号処理部9は、例えば、複数の赤外線受光素子30それぞれの出力信号の同期成分を抽出する同期検波を行い、同期検波の結果に基づいて、所定検知エリア11に人が存在するか否かを判定する。信号処理部9は、例えば、同期検波を行うための乗算器、コンパレータ等を用いて構成することができる。ここにおいて、信号処理部9の構成部品は、回路基板7に実装されている。信号処理部9の構成部品は、回路基板7の第2面72側に配置されている。信号処理部9は、上述の複数の赤外線センサ3の各々におけるIC素子を含んでいてもよい。
ところで、マルチレンズにおける複数のレンズの入射面の面積が一定の場合には、複数のレンズのうち受光素子の光軸とのなす角度の大きな光軸のレンズほど、入射した赤外線の損失が大きくなる傾向にある。そのため、特許文献1に記載された熱線式人感センサのように1つのマルチレンズのみで検知エリアを形成する赤外線検出装置では、検知エリアの最外周側での感度が低下してしまう傾向にある。
これに対して、本実施形態の赤外線検出装置100では、図4及び6Bに示すように、所定検知エリア11が、中央エリア11aと、周辺エリア11bと、に区分されている。中央エリア11aは、第1受光ユニット2aに対応しており、90個の小検知エリア13のうち30個の小検知エリア13を含んでいる。周辺エリア11bは、複数の第2受光ユニット2bに対応しており、90個の小検知エリア13のうち60個の小検知エリア13を含んでいる。中央エリア11aは、図6Bに示すように仮想平面120上において円形状のエリアとなる。周辺エリア11bは、図6Bに示すように、仮想平面120上において中央エリア11aを内包する正方形のエリアから中央エリア11aを除いたエリア(外周が正方形で内周が円形である枠状のエリア)となる。赤外線検出装置100では、中央エリア11aに含まれる各小検知エリア13に対応する第1レンズ50aのレンズ面積よりも、周辺エリア11bに含まれる各小検知エリア13に対応する第2レンズ50bのレンズ面積が大きい。
4つの第2受光ユニット2bは、所定検知エリア11の中心線110を中心として4回回転対称性を有するように配置されている(図3A及び3B参照)。
所定検知エリア11は、複数(5個)の検知エリア12(図6B及び7B参照)の合成検知エリアである。複数(5個)の検知エリア12の各々は、複数の小検知エリア13の合成小検知エリアである。ここにおいて、複数(5個)の検知エリア12としては、1個の第1検知エリア12aと、複数(4個)の第2検知エリア12bと、がある。第1検知エリア12aは、中央エリア11aと同じエリアである。複数の第2検知エリア12bの各々は、中央エリア11aの外周方向において周辺エリア11bを第2受光ユニット2bの数で略等分した複数のエリアの1つである。つまり、4個の第2検知エリア12bの各々は、周辺エリア11bを略4等分した複数のエリアの1つである。複数の第2検知エリア12bの形状は、略同じである。
赤外線検出装置100では、複数の受光ユニット2それぞれの複数のレンズ50の各々について、複数の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13が一対一に対応している。5つの検知エリア12のうち4つの検知エリア12(第2検知エリア12b)には、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの受光ユニット2(第2受光ユニット2b)それぞれの小検知エリア13が混在している。この点について図7を用いて補足説明する。図7では、隣り合う2つ第2受光ユニット2bの各々における第2マルチレンズ5bの15個の第2レンズ50bと、隣り合う2つの第2検知エリア12bの各々における15個の小検知エリア13と、の対応関係を説明するために、2つの第2マルチレンズ5bの各第2レンズ50bについてのみ、一対一に対応する第2レンズ50bと小検知エリア13とに同一の記号(A11〜A15、A21〜A27、A31〜A33、B11〜B15、B21〜B25、B31〜B33)を表記してある。ただし、A11〜A15、A21〜A27、A31〜A33、B11〜B15、B21〜B25、B31〜B33の表記は、符号ではない。図7Bに示すように、右上の第2検知エリア12bには、A11〜A14、A22〜A26、A31〜A33と、B15、B27と、がある。また、図7Bに示すように、右下の第2検知エリア12bには、B11〜B14、B22〜B26、B31〜B33と、A21と、がある。赤外線検出装置100では、所定検知エリア11の周方向において2つの受光ユニット2それぞれの小検知エリア13が交互に並んでいる。例えば、図7Bでは、所定検知エリア11の周方向においてA31,B27、A22、B26、A21及びB25が、この順に並んでいる。
赤外線検出装置100では、5つの検知エリア12のうち4つの第2検知エリア12bには、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの第2受光ユニット2bそれぞれの小検知エリア13が混在している。言い換えれば、赤外線検出装置100では、4つの第2受光ユニット2bの各々における15個の第2レンズ50bの全部が、1つの第2検知エリア12bのみに対応しているのではなく、少なくとも2つの第2検知エリア12bに分けて対応している。赤外線検出装置100の設計においては、マルチレンズ5のレンズ50の数、形状、配置等を適宜設計することにより、検知エリア12における小検知エリア13の数及び配置を変えることができる。したがって、赤外線検出装置100では、複数の第2検知エリア12bの各々において1つの第2受光ユニット2bに対応する小検知エリア13の数を低減できる。これにより、赤外線検出装置100では、第2受光ユニット2bの第2レンズ50bのレンズ面積を大きくしながらも、隣り合う小検知エリア13間の間隔が大きくなるのを抑制することが可能となる。よって、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11内の感度のばらつきを抑制することが可能となる。
赤外線検出装置100では、4個の第2検知エリア12bの各々には、単独検知エリア121がある。単独検知エリア121は、所定検知エリア11の中心線110に直交する面内において検知エリア12よりも小さい。ここにおいて、単独検知エリア121は、第2検知エリア12bにおける15個の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13よりも大きく、15個未満の小検知エリア13を含んでいる。単独検知エリア121は、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの受光ユニット2における一方の受光ユニット2の小検知エリア13のみを含み他方の受光ユニット2の小検知エリア13を含まない。赤外線検出装置100では、所定検知エリア11が四角錐状のエリアである。ここで、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11の中心線110に直交する面内において所定検知エリア11の四隅それぞれに単独検知エリア121がある。例えば、図7Bにおける右上の第2検知エリア12bの単独検知エリア121は、A12〜A14、A23〜A25及びA31〜A33に対応する9個の小検知エリア13を含んでいる。例えば、図7Bにおける右下の第2検知エリア12bの単独検知エリア121は、B12、B13、B23〜B25及びB31〜B33に対応する8個の小検知エリア13を含んでいる。
隣り合う2つの受光ユニット2それぞれの小検知エリア13が混在する検知エリア12の数は、4つに限らず、少なくとも2つであればよい。また、隣り合う第1受光ユニット2aと第2受光ユニット2bそれぞれの小検知エリア13が、第1検知エリア12a及び第2検知エリア12bの各々において混在してもよい。
また、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11の中心線110のまわりに第1受光ユニット2aを囲むように4つの第2受光ユニット2bが配置されているが、これに限らず、少なくとも3つの第2受光ユニット2bが第1受光ユニット2aを囲むように配置されているのが好ましい。また、赤外線検出装置100では、第1受光ユニット2aを備えていることは必須ではなく、例えば、第1受光ユニット2aを設けずに複数の第2受光ユニット2bの各々の第2検知エリア12bを所定検知エリア11の中心線110側へ広くしてもよい。
以上説明した赤外線検出装置100は、所定検知エリア11からの赤外線を受光する受光系1を備える。受光系1は、複数の受光ユニット2を備える。複数の受光ユニット2の各々は、赤外線受光素子30と、マルチレンズ5と、を含む。マルチレンズ5は、赤外線受光素子30に赤外線を集光する複数のレンズ50を有する。所定検知エリア11は、複数の検知エリア12の合成検知エリアである。複数の検知エリア12の各々は、複数の小検知エリア13の合成小検知エリアである。複数の受光ユニット2それぞれの複数のレンズ50の各々について、複数の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13が一対一に対応している。複数の検知エリア12のうち少なくとも2つの検知エリア12には、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの受光ユニット2それぞれの小検知エリア13が混在している。
以上の構成により、赤外線検出装置100は、所定検知エリア11内の感度のばらつきを抑制することが可能となる。ここにおいて、赤外線検出装置100では、複数の検知エリア12のうち少なくとも2つの検知エリア12には、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの受光ユニット2それぞれの小検知エリア13が混在しているので、当該隣り合う2つの受光ユニット2それぞれの複数のレンズ50のうち所定検知エリア11の中心線110から相対的に遠いレンズ50のレンズ面積をより大きくすることができ、所定検知エリア11内において隣り合う小検知エリア13間の距離をより短くすることが可能となる。これにより、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11内の感度のばらつきを抑制することが可能となる。要するに、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11内の感度の均一化を図ることが可能となる。
また、赤外線検出装置100は、上記の熱線式人感センサにおいて半球状のマルチレンズの直径を大きくしてレンズを配列する列数を増やすことで所定検知エリアを広げた場合と比べて、所定検知エリア11の最外周側での感度の低下を抑制することが可能となる。言い換えれば、赤外線検出装置100は、視野角を大きくしながらも所定検知エリア11の最外周側での感度の低下を抑制することが可能となり、視野角を大きくしながらも所定検知エリア11内の感度のばらつきを抑制することが可能となる。「視野角」とは、赤外線検出装置100の所定検知エリア11の広がり角を意味する。
赤外線検出装置100では、所定検知エリア11の周方向において2つの受光ユニット2それぞれの小検知エリア13が交互に並んでいるのが好ましい。これにより、赤外線検出装置100では、所定検知エリア11の中心線110から相対的に遠いレンズ50の、所定検知エリア11の周方向に沿った方向の幅を広げてレンズ面積を大きくすることが可能となり、赤外線検出装置100の小型化を図ることが可能となる。ここにおいて、所定検知エリア11の中心線110から相対的に遠いレンズ50は、例えば、上述の図9を参照して説明した第5仮想円C5上に配列される複数のレンズ50、第6仮想円C6上に配列される複数のレンズ50等である。第5仮想円C5上に配列される複数のレンズ50は、第5仮想円C5の周方向における幅を広くすることが可能となる。また、第6仮想円C6上に配列される複数のレンズ50は、第6仮想円C6の周方向における幅を広くすることが可能となる。
赤外線検出装置100では、複数の受光ユニット2は、所定検知エリア11の中心線110のまわりに配置された少なくとも3つの受光ユニット2を含むのが好ましい。ここで、少なくとも3つの受光ユニット2が、2以上の整数nを用いた場合に所定検知エリア11の中心線110を中心としてn回回転対称性を有するように配置されているのが好ましい。これにより、赤外線検出装置100は、赤外線検出装置100は、所定検知エリア11をより広くすることが可能となる。
赤外線検出装置100では、検知エリア12には、所定検知エリア11の中心線110に直交する面内において検知エリア12よりも小さくかつ複数の小検知エリア13のうちの1つの小検知エリア13よりも大きい単独検知エリア121があるのが好ましい。ここにおいて、単独検知エリア121は、複数の受光ユニット2のうち隣り合う2つの受光ユニット2における一方の受光ユニット2の小検知エリア13のみを含み他方の受光ユニット2の小検知エリア13を含まない。これにより、赤外線検出装置100では、例えば、ユーザの希望で所定検知エリア11を狭くしたい場合、所定検知エリア11の形状を変更したい場合等に、単独検知エリア121に含まれる一群の小検知エリア13に一対一に対応する一群のレンズ50を赤外線遮光部材等によって隠すことで対応することが可能となる。赤外線遮光部材は、例えば、赤外線を遮光するシール、赤外線を遮光する樹脂成形部材等である。
赤外線検出装置100では、所定検知エリア11が四角錐状のエリアであり、所定検知エリア11の中心線110に直交する面内において所定検知エリア11の四隅の各々に単独検知エリア121があるのが好ましい。これにより、赤外線検出装置100では、例えば、赤外線検出装置100の所定検知エリア11の形状を容易に変更することが可能となる。一例として、ユーザが、所定検知エリア11の中心線110に直交する面内において所定検知エリア11の四隅に1つずつ4つの単独検知エリア121のうち隣り合う2つの単独検知エリア121と、当該隣り合う2つの単独検知エリア121の間にある複数の小検知エリア13の全部と、を含む帯状のエリアを非検知エリアとしたい場合について説明する。この例では、上記非検知エリアに沿った方向を長手方向とする帯状の赤外線遮光部材によって、隣り合う2つの第2受光ユニット2bの各々の外周側の複数の第2レンズ50bを隠すことで所定検知エリア11の形状を変更することが可能となる。図10Aでは、マルチレンズ5を含む光学部材6において赤外線遮光部材によって隠される領域に、ドットのハッチングを付してあり、図10Bでは、この赤外線遮光部材が設けられたことにより所定検知エリア11のうち非検知エリアとなる領域に、ドットのハッチングを付してある。これらのハッチングは、断面を表すものではなく、説明を簡単にするために付してあるにすぎない。
赤外線検出装置100では、赤外線受光素子30は、焦電素子であるのが好ましい。これにより、赤外線検出装置100は、赤外線受光素子30がサーモパイル、抵抗ボロメータ等である場合に比べて、赤外線を放射する物体(例えば、人体)の動きを検知しやすくなる。
赤外線検出装置100は、信号処理部9を更に備えるのが好ましい。信号処理部9は、複数の赤外線受光素子30それぞれの出力信号に基づいて所定検知エリア11に人が存在するか否かを判定する。これにより、赤外線検出装置100は、人体検知装置として利用することが可能となる。
上述の赤外線受光素子30は、クワッドタイプの焦電素子に限らず、例えば、デュアルタイプの焦電素子、シングルタイプの焦電素子等でもよい。また、焦電素子における検出部の形状、配列等も特に限定されない。例えば、焦電素子は、1枚の焦電体基板に、4個の検出部が1×4のアレイ状に配列された構成でもよい。この場合、4つの検出部の各々の平面視形状は、長方形である。また、隣り合う検出部どうしが逆並列に接続されている。また、焦電素子は、焦電体基板を備えた構成に限らず、例えば、シリコン基板の表面上の電気絶縁膜上に、裏面電極、焦電体薄膜及び表面電極がこの順に並んで構成される検出部が形成されたチップでもよい。このようなチップは、例えば、マイクロマシニング技術及び焦電体薄膜の形成技術等を利用して形成することができる。
赤外線検出装置100は、人体検知に限らず、例えばガス検知等の他の用途で用いられてもよい。
赤外線検出装置100は、例えば、配線器具、機器等に利用することができる。機器としては、例えば、照明器具、照明装置、テレビ、パーソナルコンピュータ、空気調和機、加湿器、冷蔵庫、コピー機、デジタルサイネージ、デジタルフォトフレーム、小便器、自販機、券売機、現金自動預け払い機、ガスセンサ、ガス分析装置等がある。
100 赤外線検出装置
1 受光系
2 受光ユニット
30 赤外線受光素子
5 マルチレンズ
50 レンズ
9 信号処理部
11 所定検知エリア
110 中心線
12 検知エリア
121 単独検知エリア
13 小検知エリア

Claims (7)

  1. 所定検知エリアからの赤外線を受光する受光系を備え、
    前記受光系は、各々が赤外線受光素子と前記赤外線受光素子に赤外線を集光する複数のレンズを有するマルチレンズとを含む複数の受光ユニットを備え、
    前記所定検知エリアは、複数の検知エリアの合成検知エリアであり、
    前記複数の検知エリアの各々は、複数の小検知エリアの合成小検知エリアであり、
    前記複数の受光ユニットそれぞれの前記複数のレンズの各々について、前記複数の小検知エリアのうちの1つの小検知エリアが一対一に対応し、
    前記複数の検知エリアのうち少なくとも2つの検知エリアには、前記複数の受光ユニットのうち隣り合う2つの受光ユニットそれぞれの小検知エリアが混在しており、
    前記複数の受光ユニットのうち隣り合う2つの受光ユニットの各々における前記複数のレンズが前記複数の検知エリアのうち少なくとも2つの検知エリアに分けて対応している、
    ことを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 前記所定検知エリアの周方向において前記2つの受光ユニットそれぞれの小検知エリアが交互に並んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出装置。
  3. 前記複数の受光ユニットは、前記所定検知エリアの中心線のまわりに配置された少なくとも3つの受光ユニットを含み、
    前記少なくとも3つの受光ユニットが、2以上の整数nを用いた場合に前記所定検知エリアの中心線を中心としてn回回転対称性を有するように配置されている
    ことを特徴とする請求項2記載の赤外線検出装置。
  4. 前記検知エリアには、前記所定検知エリアの中心線に直交する面内において前記検知エリアよりも小さくかつ前記複数の小検知エリアのうちの1つの小検知エリアよりも大きい単独検知エリアがあり、
    前記単独検知エリアは、前記複数の受光ユニットのうち隣り合う2つの受光ユニットにおける一方の受光ユニットの小検知エリアのみを含み他方の受光ユニットの小検知エリアを含まない
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の赤外線検出装置。
  5. 前記所定検知エリアが四角錐状のエリアであり、
    前記所定検知エリアの中心線に直交する面内において前記所定検知エリアの四隅の各々に前記単独検知エリアがある
    ことを特徴とする請求項4記載の赤外線検出装置。
  6. 前記赤外線受光素子は、焦電素子である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の赤外線検出装置。
  7. 信号処理部を更に備え、前記信号処理部は、前記複数の赤外線受光素子それぞれの出力信号に基づいて前記所定検知エリアに人が存在するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の赤外線検出装置。
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