JP2013195177A - 記録材判別センサ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受光素子の光検出信号が低下した場合であっても適切な校正を実行できる記録材判別センサを提供する。
【解決手段】記録材判別センサ31は、発光素子3、受光素子5、駆動部33及び判別部35を備えている。発光素子3の発光量は供給される直流電流の増加に応じて増加する。判別部35は発光素子3の発光量が変化される校正時に受光素子5の光検出信号が所定の大きさになったか否かを判定する校正部53を備えている。駆動部33は、校正時に、所定の直流電流許容値の範囲内で直流電流値を変化させて直流駆動で発光素子3の発光量を変化させても校正部53は受光素子5の光検出信号が所定の大きさの信号になったと判定しないときは、直流電流許容値よりも大きい値のパルス電流値で構成された所定のパルス電流許容値の範囲内でパルス電流値、周波数もしくはデューティ比又はこれらの組み合わせを変化させてパルス駆動で発光素子3の発光量を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録材判別センサ及び画像形成装置に関し、特に、記録材に光を照射するための発光素子と、上記発光素子の発光量を制御するための駆動部と、上記記録材からの反射光又は透過光を受光するための受光素子と、上記受光素子の光検出信号に基づいて上記記録材の種類を判別する判別部と、を備えた記録材判別センサと、その記録材判別センサを備えた画像形成装置に関するものである。
例えばMPF(Multi Function Printers)などの画像形成装置において、記録材の種類に応じて定着ヒータの温度が制御されることにより、印刷画像の品質が向上することが知られている。そして、記録材の種類を判別できる記録材判別センサを備えた画像形成装置がある(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1には、LED素子(Light Emitting Diode)素子などの発光素子から光を記録材に照射し、記録紙からの反射光及び透過光をフォトトランジスタなどの受光素子によって受光し、記録材の種類に起因する受光量の差異を検出することで記録材を判別する構成が開示されている。特許文献1には、記録材に対応した最適な定着条件で定着を行なうことにより、色々な記録材を使用したときの最適な定着画像を得ることができる旨が開示されている。
ところで、発光素子の発光特性や受光素子の受光特性は部品ごとにバラツキがあることが知られている。したがって、記録材判別センサにおいて校正(キャリブレーション)が行なわれる。例えば、特許文献2には、普通紙、OHP(Over Head Projector)シート及びフォト用紙からなる3種類の所定寸法の用紙片を連結させて形成した1枚の基準用紙を用いることが開示されている。そして、その基準用紙を用紙センサに対向する位置へ紙送り機構によって搬送させ、普通紙、OHPシート、フォト用紙について順次校正を行なう構成が開示されている。これにより、特許文献2には、記録材判別センサの校正の迅速化及び容易化が実現されることが開示されている。
従来の記録材判別センサは、基準記録材などを使用して校正を行なうことで発光素子や受光素子の部品バラツキ等を吸収及び調整している。例えば、発光素子がLED素子である場合、LEDに供給される直流電流の大きさが調整されることによって校正が実行される。この校正は記録材判別センサを備えた画像形成装置の出荷時に行なわれるのが一般的である。
しかし、発光素子の発光特性や受光素子の受光特性は経時的に変化する。また、紙粉などの汚れによって、記録材に照射される光の強度や受光素子に入射する光の強度が低下することもある。これらの現象などによって受光素子の光検出信号が低下した場合、従来の記録材判別センサは校正を適切に行なうことができないという問題があった。
本発明は、受光素子の光検出信号が低下した場合であっても適切な校正を実行できる記録材判別センサを提供することを目的とするものである。
本発明にかかる記録材判別センサは、記録材に光を照射するための発光素子と、上記発光素子の発光量を制御するための駆動部と、上記記録材からの反射光又は透過光を受光するための受光素子と、上記受光素子の光検出信号に基づいて上記記録材の種類を判別する判別部と、を備えた記録材判別センサであって、上記発光素子は供給される直流電流の増加に応じて発光量が増加するものであり、上記駆動部は上記発光素子を直流駆動とパルス駆動とで切り替えて発光させることが可能なものであり、上記判別部は、上記発光素子の光照射位置に校正用の基準記録材が配置された状態又は何も配置されない状態で上記発光素子の発光量が変化される校正時に、上記受光素子の上記光検出信号が所定の大きさになったか否かを判定する校正部を備え、上記駆動部は、上記校正時に、所定の直流電流許容値の範囲内で直流電流値を変化させて直流駆動で上記発光素子の発光量を変化させても上記校正部は上記受光素子の上記光検出信号が上記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、上記直流電流許容値よりも大きい値のパルス電流値で構成された所定のパルス電流許容値の範囲内でパルス電流値、周波数もしくはデューティ比又はこれらの組み合わせを変化させてパルス駆動で上記発光素子の発光量を変化させることを特徴とするものである。
本発明の記録材判別センサは、校正時に、所定の直流電流許容値の範囲内での直流駆動で発光素子を発光させても所定の大きさの受光素子の光検出信号が得られないときには、直流電流許容値よりも大きい値のパルス電流で構成された所定のパルス電流許容値の範囲内でのパルス駆動で発光素子を発光させて発光素子の発光量を大きくするようにした。これにより、本発明の記録材判別センサは、受光素子の光検出信号が低下した場合であっても適切な校正を実行できる。
本発明の記録材判別センサの一実施例を説明するためのブロック図である。 図1の記録材判別センサの光学ユニットの一例を説明するための概略的な構成図である。 図1の記録材判別センサの光学ユニットの他の例を説明するための概略的な側面図である。 図3に示された光学ユニットの概略的な斜視図である。 図1に示された記録材判別センサの校正時の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 あるLED素子における最大許容順電流と周囲温度との関係を説明するための図である。 校正時における発光素子への電流印加方法と印加電流との関係を説明するための図である。 発光素子の発光タイミングと受光素子の光検出信号の読取りタイミングの一例を説明するための図である。 記録材判別センサに用いられる光学ユニットのさらに他の例を説明するための概略的な構成図である。 記録材判別センサに用いられる光学ユニットのさらに他の例を説明するための概略的な構成図である。 画像形成装置の一実施例を説明するための概略的な構成図である。
図1は、本発明の記録材判別センサの一実施例を説明するためのブロック図である。図2はこの実施例の光学ユニットの一例を説明するための概略的な構成図である。図3は同実施例の光学ユニットの他の例を説明するための概略的な側面図である。図4は図3に示された光学ユニットの概略的な斜視図である。
まず、図2を参照して光学ユニットの一例について説明する。光学ユニット1は、発光素子3、受光素子5、アパーチャー7,9を備えている。
発光素子3は直流電流で駆動されるものであり、供給される直流電流の増加に応じて発光量が増加するものである。発光素子3は、例えばLED素子や半導体レーザー素子、有機EL(Electro Luminescence)素子によって構成される。この実施例では、発光素子3はLED素子によって構成されている。
受光素子5は受光量に応じた光電流を検出信号として出力するものである。受光素子5は例えばフォトトランジスタやフォトダイオードによって構成される。この実施例では、受光素子5はPチャネルトランジスタによって構成されている。
アパーチャー7には光軸矯正用の穴が1個設けられている。アパーチャー7は発光素子3から出射された光の光路を光路L1,L1’に規制する。
光路L1’の光路上に反射部材11が配置されている。反射部材11は例えば白板によって構成される。反射部材11は、校正時に基準記録材に替えて用いられるものである。なお、反射部材11は、発光素子3からの光を反射できるものであればどのような材料及び形状であってもよい。また、校正時に基準記録材が用いられるのであれば、反射部材11は備えられていなくてもよい。
光路L1上に記録材搬送系(図示せず)によって記録材13が搬送される。光路L1は記録材13の表面と光軸交点15で交差する。記録材13の表面に対する垂線17と光路L1がなす角度は例えば80度である。
アパーチャー9には光軸矯正用の穴が1個設けられている。アパーチャー9は受光素子5に受光される光の光路を光路L2,L2’に規制する。光軸交点15で反射した光は、光路L2を通って受光素子5によって受光される。垂線17と光路L2がなす角度は例えば80度である。したがって、光路L1と光路L2がなす角度は例えば160度である。また、反射部材11で反射した光は、光路L2’を通って受光素子5によって受光される。
図3及び図4を参照して光学ユニットの他の例について説明する。図3及び図4において図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付与されている。なお、図3及び図4では反射部材11及び光路L1’,L2’の図示は省略されている。
この光学ユニット1において、受光素子5は、砲弾型(図2を参照。)とは異なり、平面型のものである。ただし、外形が砲弾型であっても平面型であっても受光素子5の機能は同じである。
例えば樹脂からなる光学ユニット本体1aの両側に固定用ビス穴19,21が設けられている。固定用ビス穴19,21が設けられていることによって、光学ユニット1と記録材13(図4では図示せず)との間隙の調節が可能になっている。発光素子3からの出射光は光路L1を通って光軸交点15で記録材13に当たる。記録材13上の光軸交点15で反射した光は光路L2を通って受光素子5に入射する。
発光素子3は発光素子ホルダ23によって保持されて光学ユニット本体1aに固定されている。アパーチャー7は、発光素子3の出射光の光路を規制するように光学ユニット本体1aに形成された溝に保持され、ガイドピン25によって固定されている。アパーチャー9は、受光素子5が受光する光の光路を規制するように光学ユニット本体1aに形成された溝に保持され、ガイドピン27によって固定されている。受光素子5は受光素子ホルダ29によって保持されて光学ユニット本体1aに固定されている。
図1を参照して記録材判別センサの一実施例について説明する。
記録材判別センサ31は、光学ユニット1、反射部材11、駆動部33及び判別部35を備えている。
駆動部33は発光素子3の発光量を制御するためのものである。また、駆動部33は、発光素子3を直流駆動とパルス駆動とで切り替えて発光させることが可能なものである。駆動部33は、電流設定回路37、定電流回路39、判定切替回路41、周波数変更回路43、デューティ変更回路45及び発光素子駆動回路47を備えている。
制御部33は、発光素子3を、所定の直流電流許容値の範囲内の直流電流値を用いた直流駆動によって、又は所定のパルス電流許容値の範囲内の周波数、デューティ比及びパルス電流値を用いたパルス駆動によって、発光素子3を発光させる。この実施例では、パルス電流許容値の範囲は、周波数及びデューティ比が固定され、パルス電流値のみが変化されて設定される。すなわち、パルス電流許容値の範囲に含まれる複数のパルス電流は、パルス電流値のみが互いに異なっている。
ただし、本発明の記録材判別センサにおいて、パルス電流許容値の範囲に含まれる複数のパルス電流は、周波数が互いに異なっていてもよいし、デューティ比が互いに異なっていてもよい。
なお、パルス電流許容値の範囲に含まれるパルス電流は、上記直流電流許容値の範囲に含まれる最大の直流電流値(以下の説明では、単に直流電流許容値とも言われる。)よりも大きい値のパルス電流値をもっている。
電流設定回路37は発光素子3へ印加する直流電流又はパルス電流の電流値を設定する。定電流回路39は、電流設定回路37で設定された電流値に応じた直流電流を定電流で作る。
判定切替回路41は、定電流回路39で作られた直流電流が所定の直流電流許容値の範囲内又は所定のパルス電流許容値の範囲内であるか否かを判定する。また、判定切替回路41は、直流駆動とパルス駆動とを切り替える。
周波数変更回路43は、電流設定回路37でパルス電流値が設定されると、パルス駆動のおける周波数を例えば50Hz(ヘルツ)以上のある周波数に設定する。デューティ変更回路45はパルス駆動のおけるデューティ比を例えば5%に設定する。
発光素子駆動回路47は、電流設定回路37で設定された電流値、及び判定切替回路41で選択された直流駆動又はパルス駆動に基づいて、発光素子3直流定電流又はパルス電流を印加する。
発光素子3から出射された光が反射部材11に照射される。反射部材11での反射光が受光素子5によって受光される。受光素子5において受光量に対応した光電流(光検出信号)が発生する。
判定部35は、受光素子5の光検出信号に基づいて記録材13の種類を判別するためのものである。また、判別部35は、電流電圧変換回路(増幅部)49、記録材判別回路51及び校正部53を備えている。
電流電圧変換回路49は受光素子5で発生した光電流を電圧に変換する。電流電圧変換回路49は、オペアンプ55、帰還抵抗57、フィルター用コンデンサ59及び基準電圧61を備えている。帰還抵抗57の値により電流−電圧の変換率が決定される。また、フィルター用コンデンサ59及び帰還抵抗57はローパスフィルターを構成している。電流電圧変換回路49は、帰還抵抗57の値を大きくすることでオペアンプ55の増幅率を変更できる構成でもある。
電流電圧変換回路49の出力であるオペアンプ55の出力は、記録材判別回路51及び校正部53に入力される。
記録材判別回路51は、オペアンプ55の出力電圧の大きさに基づいて、記録材の種類を判別する。
校正部53は、校正時に、オペアンプ55の出力電圧の大きさに基づいて、受光素子3の光電流が所定の大きさになったか否かを判定する。校正時には、駆動部33によって供給される直流電流の大きさが変化されて発光素子3の発光量が変化されつつ反射部材11に光が照射される。
校正部53は、受光量比較回路63と基準電圧65を備えている。オペアンプ55の出力は受光量比較回路63に入力される。基準電圧65は、校正時の基準となる反射部材11を使用した時の反射光量を電流電圧変換回路49で光電流を電圧に変換して得られた電圧値が設定されている。
受光量比較回路63はオペアンプ55の出力電圧の大きさと基準電圧65が一致しているか否かを判定する。受光量比較回路63の判定結果は駆動部33の電流設定回路37に入力される。なお、受光量比較回路63は、オペアンプ55の出力電圧の大きさが所定の電圧範囲内であるか否かを判定するものであってもよい。
校正時において、まず、駆動部33によって発光素子3は直流駆動で発光される。オペアンプ55の出力電圧と基準電圧65が受光量比較回路63で比較される。オペアンプ55の出力電圧が基準電圧65に達していない場合、電流設定回路37により印加電流をあるステップにて増加させる。これにより、発光素子3への印加電流が増加される。発光素子3の発光量が増加し、受光素子5の受光量が増加する。オペアンプ55の出力電圧が基準電圧65と同値になれば校正が終了する。
発光素子3への印加直流電流値を許容直流電流値まで増加させても、受光量比較回路63の比較結果が「一致」にならない場合、電流設定回路37は、許容直流電流値よりも大きいパルス電流値を設定する。LED素子等の発光素子3は許容直流電流値以上の直流電流を流すことができない。しかし、パルス駆動であれば、発光素子3に供給する電流を大きくすることができる。発光素子3に供給する電流が大きくなれば、発光素子3の発光量は増加する。
周波数変更回路43は所定の周波数を設定する。デューティ変更回路45は所定のデューティ比を設定する。判定切替回路41は印加電流を直流電流からパルス電流へ切り替える。設定された周波数及びデューティ比で構成されたパルス波形が発光素子駆動回路47で電流増幅されて発光素子3に印加される。
パルス駆動された発光素子3の出射光が反射部材11に照射される。反射部材11での反射光は受光素子5によって受光される。受光素子5で発生した光電流を電流電圧変換回路49によって電圧に変換する。その電圧は受光量比較回路63によって基準電圧65と比較される。
受光量比較回路63の比較結果が「不一致」であれば、電流設定回路37は、印加するパルス電流値を増加させて設定する。周波数変換回路43で設定された周波数をまずは固定周波数とし、デューティ変換回路45によりパルス電流のデューティ比を増加させる。これにより、印加パルス電流が増加される。パルス電流値が増加することにより、発光素子3の発光量が増加し、受光素子5での受光量及び電流電圧変換回路49の出力電圧も増加する。電流電圧変換回路49の出力電圧と基準電圧65が受光量比較回路63で比較される。
例えば、受光量比較回路63の比較結果が「不一致」である限り、デューティ比が大きくされ、パルス印加電流が増加される。デューティ比がある設定値まで広がってもまだ受光量比較回路63の比較結果が「不一致」である場合には、周波数変更回路43により周波数が変更されると共に、デューティ変更回路45によって初期値のデューティ比が設定される。
この設定された周波数及びデューティ比を基本とし、変更後の周波数を固定し、受光量比較回路63の比較結果が「一致」になるまでデューティ比が逐次変更される。受光量比較回路63の比較結果が「一致」になると、校正が終了される。
周波数変更回路43及びデューティ変更回路45の変更幅は限度値が設定される。これにより、発光素子3の破壊を防止している構成となっている。
校正動作の終了後、発光素子3の光照射位置に搬送されてくる記録材13の種類が判別される際、駆動部33は、受光量比較回路63の比較結果が「一致」となったときの発光素子3の駆動条件を用いて発光素子3を発光させる。
図5は、図1に示された記録材判別センサの校正時の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図1と図5を参照してこの校正動作を説明する。
電流設定回路37によって、初期値の直流電流が設定される(ステップS1)。設定された直流電流値が所定の直流電流許容値以下であるかを判断する(ステップS2)。直流電流許容値以下である場合(YES)、定電流回路39、判定切替回路41及び発光素子駆動回路47により発光素子3に初期値の直流電流が印加される。発光素子3が発光して反射部材11に光が照射される。受光素子5は反射部材11からの反射光を受光する。
電流電圧変換回路49は、受光素子5で発生した光電流を電圧に変換する。受光量比較回路63は変換された光電流電圧を基準電圧65と比較する(ステップS4)。受光量比較回路63の比較結果が「一致」である場合(YES)、校正は終了となる。
ステップS4で、受光量比較回路63の比較結果が「不一致」である場合(NO)、電流設定回路37は発光素子3に印加された電流が直流電流であるかパルス電流であるかを判断する(ステップS5)。直流電流である場合(YES)、電流設定回路37は発光素子3に印加する直流電流をある電流ステップで増加させて設定する(ステップS6)。
ステップS2に戻り、ステップS6で設定された直流電流値が所定の直流電流許容値以下であるかを判断する。電流許容値以下の場合(YES)、ステップS3,S4へ進む。ステップS4において受光量比較回路63の比較結果が「一致」であると判断されるか、ステップS2において、設定された直流電流値が所定の直流電流許容値を超えたと判断されるまで、ステップS2からステップS6の動作が繰り返される。
ステップS2において、設定された直流電流値が所定の直流電流許容値を超えたと判断された場合(NO)、電流設定回路37は発光素子3に印加する電流としてパルス電流を設定する(ステップS7)。電流設定回路37は初期値のパルス電流値を設定し、周波数変更回路43は初期値の周波数を設定し、デューティ変更回路45は初期値のデューティ比を設定する(ステップS8)。なお、設定されるパルス電流値は直流電流許容値よりも大きい。
設定されたパルス電流(パルス電流値、周波数、デューティ比)が所定のパルス電流許容値以下であるかを判断する(ステップS9)。この実施例では周波数及びデューティ比は固定されているので、パルス電流値が所定の値以下であるかが判定される。設定されたパルス電流がパルス電流許容値を超えている場合(NO)、キャリブレーションエラーが表示され(ステップS10)、校正は終了する。通常、初期値のパルス電流はパルス電流許容値以下に設定されているので、この段階で校正が終了することはない。
ステップS9において、設定されたパルス電流が所定のパルス電流許容値以下である場合(YES)、発光素子駆動回路47により発光素子3に初期値のパルス電流が印加される(ステップS3)。印加されるパルス電流値は直流電流許容値よりも大きいので、発光素子3の発光量は増大する。発光素子3から出射され、反射部材11で反射された光が受光部5に受光される。
ステップS4において、電流電圧変換回路49は、受光量比較回路63の出力電圧と基準電圧65を比較する。受光量比較回路63の比較結果が「一致」である場合(YES)、校正は終了となる。
ステップS4における受光量比較回路63の比較結果が「不一致」である場合(NO)、ステップS5において、印加された電流が直流電流であるかパルス電流であるかが判断される。パルス電流である場合(NO)、電流設定回路37は発光素子3に印加するパルス電流値をある電流ステップで増加させて設定する(ステップS11)。
ステップS9に戻り、ステップS11で設定されたパルス電流値が所定のパルス電流許容値以下であるかを判断する。電流許容値以下の場合(YES)、ステップS3,S4へ進む。ステップS4において受光量比較回路63の比較結果が「一致」であると判断されるか、ステップS10において、設定されたパルス電流値が所定のパルス電流許容値を超えたと判断されるまで、ステップS9、S3,S4,S5,S10の動作がその順に繰り返される。
ステップS9において、設定されたパルス電流値が所定のパルス電流許容値を超えたと判断された場合(NO)、キャリブレーションエラーが表示され(ステップS10)、校正は終了する。
この校正時の動作では、発光素子3に印加されるパルス電流の周波数及びデューティ比は固定され、パルス電流値が変化される。ただし、本発明の記録材判別センサにおいて、パルス電流を変化させる方法はこれに限定されない。本発明の記録材判別センサは、発光素子に印加するパルス電流について、パルス電流値、周波数もしくはデューティ比、又はこれらの組み合わせを変化させることにより、発光素子の発光量を変化させてもよい。
発光素子3の最大許容順電流は製品の種類ごとに異なる。また、発光素子3の最大許容順電流は、印加される電流が直流電流であるかパルス電流であるかでも異なる。さらに、印加される電流がパルス電流である場合、最大許容順電流(パルス電流値)は周波数やデューティ比によっても異なる。
図6は、あるLED素子における最大許容順電流(IF)と周囲温度(Ta)との関係を説明するための図である。図6において、縦軸は最大許容順電流(単位はmA(ミリアンペア))を示し、横軸は周囲温度(単位は℃)を示す。
LED素子に印加される電流が直流電流(DC)の場合、直流電流許容値は、周囲温度−40℃(a点)から25℃(b点)までは50mAまで許容されている。周囲温度25℃(b点)から高温側では電流許容値は徐々に低下する。周囲温度が85℃(c点)では直流電流許容値は10mAとなる。
LED素子に印加される電流が周波数50Hz、デューティ比5%のパルス電流(Duty=5%)の場合、パルス電流許容値は、周囲温度−40℃(d点)から周囲温度25℃(e点)までは200mAまで許容されている。周囲温度25℃(e点)から高温側では電流許容値は徐々に低下する。周囲温度85℃(f点)でのパルス電流許容値は40mAとなる。
LED素子に印加される電流が周波数50Hz、デューティ比20%のパルス電流(Duty=20%)の場合、パルス電流許容値は、周囲温度−40℃(g点)から周囲温度25℃(h点)までは105mAまで許容されている。周囲温度25℃(h点)から高温側ではパルス電流許容値は徐々に低下する。周囲温度85℃(i点)でのパルス電流許容値は20mAとなる。
例えば、記録材判別センサを搭載した複写機の使用温度範囲が概ね0℃〜50℃の温度範囲である場合、周囲温度Ta=50℃でのディレーティングが必要となる。例えば、周囲温度50℃における電流許容値について、直流電流(DC)は最大直流電流許容値IF_DC50=33mA、パルス電流(Duty=20%)は最大パルス電流許容値IF_P50=133mAとなる。
例えば、LED素子の使用時において最大電流許容値の70%を電流許容値として設定する場合、直流電流許容値IFa_DC50は33mA×0.7=23mA程度となる。パルス電流許容値IFa_P50(Duty=5%)は133mA×0.7=93mA程度となる。
したがって、直流駆動時よりも大きな電流値を用いて、発光素子をパルス駆動で発光させるようにすれば、発光素子の瞬間的な発光量を直流駆動に比べて大きくすることができる。
図7は、校正時における発光素子への電流印加方法と印加電流との関係を説明するための図である。縦軸は発光素子の印加電流IFa、横軸は時間を示す。
直流駆動区間(DC)は時間a1から時間b1点である。校正開始時(時間a1)に初期値の電流値(j点)の直流電流が発光素子に印加される。発光素子に印加される電流値は、あるステップで増加され、時間b1で直流電流許容値(IFa_DC50)に到達する(k点)。
パルス駆動区間(パルス)は時間b1から時間d1までとなっている。時間d1においてパルス電流許容値はIFa_P50である。直流電流許容値のIFa_DC50(k点)からはパルス電流が印加される。初期値として設定された周波数及びデューティ比にてパルス電流値が増加されていく。例えば、時間c1でのパルス電流値(l点)の時に、受光量比較回路63においてオペアンプ55の出力電圧と基準電圧65との比較結果が「一致」となって校正が完了する(図1も参照。)。
上記の実施例では、発光素子3のパルス駆動について、周波数及びデューティ比を固定してパルス電流を変化させることによって受光素子5の光検出信号を変化させているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、周波数及びパルス電流値が固定され、デューティ比が変化されることによって受光素子5の光検出信号が変化されてもよい。この場合、デューティ比を大きい値から小さい値へ変化させてもよいし、逆でもよい。
例えば、あるLED素子で構成された発光素子について、周波数が50Hz、デューティ比が90%のときの最大電流許容値(パルス電流値)が70mAである場合を考える。最大電流許容値の70%程度を電流許容値とすることを考慮して、パルス電流値は50mAに設定される。駆動部は、パルス駆動で発光素子の発光量を変化させる際、周波数(50Hz)及びパルス電流値(50mA)を固定し、デューティ比を例えば5%〜90%の範囲内で変化させて、発光素子を発光させる。なお、ここでのパルス電流値(50mA)は、直流駆動時に供給される最大の直流電流値(例えば20mA)よりも大きい。
また、パルス電流値及びデューティ比が固定され、周波数が変化されせることによって受光素子5の光検出信号が変化されてもよい。この場合、周波数を大きい値から小さい値へ変化させてもよいし、逆でもよい。
例えば、あるLED素子で構成された発光素子について、周波数が100Hz、デューティ比が50%のときの最大電流許容値(パルス電流値)が70mAである場合を考える。最大電流許容値の70%程度を電流許容値とすることを考慮して、パルス電流値は50mAに設定される。駆動部は、パルス駆動で発光素子の発光量を変化させる際、パルス電流値(50mA)及びデューティ比(50%)を固定し、周波数を例えば20〜100Hzの範囲内で変化させて、発光素子を発光させる。なお、ここでのパルス電流値(50mA)は、直流駆動で供給される最大の直流電流値(例えば20mA)よりも大きい。
また、パルス駆動について、周波数、デューティ比及びパルス電流値の要素うち、複数の要素を変化させてパルス駆動を行なうようにしてもよい。
ただし、本発明の記録材判別センサにおいて、パルス駆動に用いられるパルス電流値は、直流駆動時に比べて発光素子の発光量を大きくするために、直流電流許容値(直流駆動で供給される最大の直流電流値)よりも大きい値に設定される。
また、上記実施例では、発光素子3の駆動方法について先に直流駆動を行なってその後パルス駆動を行なっているが、本発明はこれに限定されない。本発明の記録材判別センサは、パルス駆動を先に行なって、その後、直流駆動を行なってもよい。
図1に示された上記実施例では、受光素子5の光検出信号は常時取得されている。判別部35は、発光素子3がパルス駆動で発光しているときは、受光素子5の光検出信号を読み取るタイミングをパルス駆動タイミングと同期させるようにしてもよい。
例えば、受光素子5とオペアンプ55との間に、受光素子5の光検出信号の読取りタイミングを制御するためのスイッチング回路が配置されていてもよい。
図8は、発光素子のパルス電流印加波形(発光タイミング)と受光素子の光検出信号の読取りタイミングの一例を説明するための図である。
発光素子3に印加されるパルス電流は、電流印加区間Tonと電流ゼロ(印加無し)区間Toffで構成される周期T(周波数=1/T)をもつ。デューティ比はTon/Tで定義される。
パルス電流は、t1点で印加が開始され、Ton後のt2で電流遮断される。その後、パルス電流は、Toff区間後のt3点で再度印加が開始され、Ton区間後に電流遮断される。このとき、発光素子3への印加平均電流値はIF_AVE1となる。
周波数固定とはTon+Toff=Tが一定であることを意味する。周波数固定でデューティ比が変化される場合について説明する。デューティ比が初期値のときは、t1で電流が印加され、Ton後のt2で電流が遮断される。デューティ比が大きくされると、電流遮断タイミングがt2からt2aに延びる。t2aで電流が遮断されても、周波数一定である場合には、t3で電流が再度印加される。このとき、発光素子3への印加平均電流値はIF_AVE2となる。
受光素子5の光出力信号の読取りタイミングは、発光素子3への印加電流タイミング、すなわち発光素子3の発光タイミングよりも時間Tdだけ遅延したタイミングで行なわれる。ここでは、発光素子3への電流印加開始時t1からTdだけ遅延したt1’時点で受光素子5の光出力信号の読取りを開始する。また、発光素子3への電流遮断時t2から遅延時間Td経過後、すなわちt1’時点から時間Ton後のt2’時点で読取りを遮断する。そして、受光素子5の光出力信号に基づいて、反射部材11からの反射光の受光量が計測される。
この読取りタイミングを設定することにより、発光素子3の出射光が反射部材11で反射された光を確実に受光することができる。さらに、外乱ノイズの影響も最小限にすることができる。なお、デューティ比が変更された場合は、読取り遮断タイミングを調整することで対応できる。例えば、発光素子3への電流遮断時期がT2aである場合、受光素子5の光検出信号の読取り遮断時期は、時点T2aから遅延タイミングTd経過後のT2a’に設定される。
図9は、記録材判別センサに用いられる光学ユニットのさらに他の例を説明するための概略的な構成図である。図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付与されている。
この光学ユニットは、発光素子3から出射される光の一部を光路L1上でモニタ光として取り出す光学部品67と、モニタ光を受光する第2受光素子69と、をさらに備えている。
光学部品67は例えばプリズムによって構成される。ただし、モニタ光として取り出す光学部品67はプリズムに限定されない。
第2受光素子69は受光量に応じた光電流を検出信号として出力するものである。第2受光素子69は例えばフォトトランジスタやフォトダイオードによって構成される。
この光学ユニットを用いた記録材判別センサの校正動作について、図1も参照して説明する。校正時において、第2受光素子69の光検出信号は、電流電圧変換回路49によって電圧に変換及び増幅されて校正部53に入力される。校正部53は、電流電圧変換回路49の出力電圧と基準電圧65とを比較することによって、第2受光素子69の光検出信号が所定の大きさの信号になったか否かを判定する。校正時における駆動部33の動作は上記に説明した実施例と同様である。
この光学ユニットを用いるようにすれば、反射部材11(図1を参照。)や基準記録材を用いなくても、記録材判別センサの校正を行なうことができる。
図10は、記録材判別センサに用いられる光学ユニットのさらに他の例を説明するための概略的な構成図である。図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付与されている。
この光学ユニットにおいて、発光素子3から射出された光はアパーチャー7によって光路Lに規制される。アパーチャー7を通過した光は、記録紙13を透過し、アパーチャー9を介して受光素子5に入射する。アパーチャー9は受光素子5に入射する光を光路Lに規制する。
この光学ユニットを用いた記録材判別センサの構成は図1に示された構成と同様である。記録材判別センサは、記録紙13の透過光を受光した受光素子5の光検出信号に基づいて記録紙13の種類を判別する。
記録紙13の透過光に基づいて記録紙13の種類を判別する記録材判別センサにおいて、校正は、基準となる基準記録紙を用いて、又は光路L(図10を参照。)に記録材を配置しない状態で行なわれる。また、その校正動作は、反射光に基づいて校正が行なわれる場合と同様である。
なお、図10に示された光学ユニットにおいて、図9に示された光学ユニットと同様に、光路Lに、発光素子3から出射される光の一部をモニタ光として取り出す光学部品と、モニタ光を受光する第2受光素子と、をさらに備えているようにしてもよい。
図11は、画像形成装置の一実施例を説明するための概略的な構成図である。
記録紙13を搬送するための複数のローラ71aを備えた記録材搬送手段71が設けられている。記録紙13は記録材搬送手段71によって白抜き矢印方向に搬送される。記録材搬送手段71によって搬送される記録紙13の搬送経路の途中に、記録紙13に画像を形成するための画像形成手段73が設けられている。
記録紙13の搬送経路において、画像形成手段73の画像形成位置よりも上流側に、記録材判別センサ31が設けられている。記録材判別センサ31は、記録紙13からの反射光に基づいて記録紙13の種類を判別する。記録材判別センサ31の判別情報は画像形成手段73に送られる。画像形成手段73は、記録材判別センサ31からの判別情報に基づいて、適切な画像形成条件で記録紙13に画像を形成する。
この画像形成装置の実施例では、記録材判別センサ31は記録紙13からの反射光に基づいて記録紙13の種類を判別しているが、記録材判別センサは記録紙13からの透過光に基づいて記録紙13の種類を判別するものであってもよい。また、記録材判別センサは、記録紙13からの反射光及び透過光に基づいて記録紙13の種類を判別するものであってもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、上記実施例での数値、材料、配置、個数等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明にかかる記録材判別センサは、記録材に光を照射するための発光素子と、上記発光素子の発光量を制御するための駆動部と、上記記録材からの反射光又は透過光を受光するための受光素子と、上記受光素子の光検出信号に基づいて上記記録材の種類を判別する判別部と、を備えた記録材判別センサである。本発明の記録材判別センサにおいて、上記発光素子は供給される直流電流の増加に応じて発光量が増加するものである。上記駆動部は上記発光素子を直流駆動とパルス駆動とで切り替えて発光させることが可能なものである。上記判別部は、上記発光素子の光照射位置に校正用の基準記録材が配置された状態又は何も配置されない状態で上記発光素子の発光量が変化される校正時に、上記受光素子の上記光検出信号が所定の大きさになったか否かを判定する校正部を備えている。上記駆動部は、上記校正時に、所定の直流電流許容値の範囲内で直流電流値を変化させて直流駆動で上記発光素子の発光量を変化させても上記校正部は上記受光素子の上記光検出信号が上記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、上記直流電流許容値よりも大きい値のパルス電流値で構成された所定のパルス電流許容値の範囲内でパルス電流値、周波数もしくはデューティ比又はこれらの組み合わせを変化させてパルス駆動で上記発光素子の発光量を変化させる。
本発明の記録材判別センサにおいて、上記駆動部は、上記校正時に上記パルス駆動で上記発光素子の発光量を変化させる際、周波数及びデューティ比を固定してパルス電流値を変化させる、周波数及びパルス電流値を固定してデューティ比を変化させる、もしくはパルス電流値及びデューティ比を固定して周波数を変化させる、又はこれらの組み合わせによって、上記発光素子の発光量を変化させる例を挙げることができる。
このように、パルス駆動について、周波数、デューティ比及びパルス電流値の3つの要素のうち、2つの要素が固定され残りの1要素が変化されるようにすれば、パルス電流許容値の範囲の設計が容易になる。
また、周波数及びパルス電流値を固定してデューティ比を変化させる構成は、確保キャリブレーション時間の短縮化が可能になる。
また、パルス電流値及びデューティ比を固定して周波数を変化させる構成は、キャリブレーション時間の短縮化が可能になる。
本発明の記録材判別センサにおいて、上記駆動部は、上記校正時に、最初に上記パルス駆動で上記発光素子を発光させ、上記パルス電流許容値の範囲内で上記発光素子を発光させても上記校正部は上記受光素子の上記光検出信号が上記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、上記直流駆動で上記発光素子を発光させるようにしてもよい。
この構成は、例えば先の校正動作においてパルス駆動が設定されている場合に、先にパルス駆動を行なうことにより直流駆動には移行せずに校正が完了するので、校正時間が短縮される。
なお、発光素子の発光能力の劣化などに起因する受光素子の受光量の低下は継続的なものである。これに対し、例えば発光素子や受光素子の光路にゴミ等が侵入して一時的に受光素子の受光量が低下し、その後、ゴミ等が自然に又は人為的に除去された場合、受光素子の受光量は回復する。この場合、先にパルス駆動によって校正動作が行なわれたとしても、パルス駆動時には校正部は受光素子の光検出信号が所定の大きさになったとは判定しない。その後、直流駆動に切り替えられることにより、適切な校正が行なわれる。
なお、本発明の記録材判別センサにおいて、校正時に発光素子を発光させる際に、直流駆動とパルス駆動との順序は問われない。
また、本発明の記録材判別センサにおいて、上記受光素子は上記記録材からの反射光を受光するものであり、上記発光素子によって光の照射が可能な位置で、かつ上記受光素子によって反射光の受光が可能な位置に、上記校正時に上記基準記録材に替えて用いられる反射部材が予め配置されているようにしてもよい。
これにより、基準記録材を用いる必要がなくなる。
また、本発明の記録材判別センサにおいて、上記発光素子から出射される光の一部をモニタ光として取り出す光学部品と、上記モニタ光を受光する第2受光素子と、をさらに備え、上記校正部は、上記校正時に、上記第2受光素子の光検出信号が所定の大きさの信号になったか否かを判定するようにしてもよい。
これにより、基準記録材、反射部材を用いることなく、第2受光素子の光検出信号に基づいて校正を行なうことができる。
また、本発明の記録材判別センサにおいて、上記判別部は、少なくとも上記発光素子がパルス駆動で発光しているときは、上記受光素子の前記光検出信号を読み取るタイミングをパルス駆動タイミングと同期させるようにしてもよい。
発光素子の発光タイミングと受光素子の光検出信号の読取りタイミングとが同期化されることにより、ノイズ耐力が向上する。
また、本発明の記録材判別センサにおいて、上記判別部は、上記受光素子の上記光検出信号に起因する信号を増幅する増幅部を備え、上記校正時に、上記駆動部が上記直流電流許容値の範囲内での上記直流駆動及び上記パルス電流許容値の範囲内での上記パルス駆動で上記発光素子を発光させても上記校正部は上記受光素子の上記光検出信号が上記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、上記増幅部の増幅率を増大させるようにしてもよい。
これにより、発光素子をパルス駆動により発光させても受光素子の光検出信号が所定の大きさにならない場合であっても、より大きく増幅された光検出信号に基づいて校正動作及び記録材の判別動作を行なうことができる。
なお、増幅部の構成は、図1に示された電流電圧変換回路49の構成に限定されず、受光素子の光検出信号に起因する信号を増幅できる構成であればどのような構成であってもよい。
本発明にかかる画像形成装置は、本発明の記録材判別センサを備えたものである。本発明の記録材判別センサは、受光素子の光検出信号が低下した場合であっても適切な校正を実行できるので、校正後の記録材の判別についても適切に実行できる。これにより、本発明の画像形成装置は記録材の種類に応じた適切な画像形成を実現できる。
なお、本発明の画像形成装置は、例えば複写機、プリンタ、複合機、ファクシミリなど、記録紙を搬送するための記録材搬送手段と、記録紙に画像を形成するための画像形成手段と、画像形成手段による画像形成よりも前段で記録紙の種類を判別する本発明の記録材判別センサとを少なくとも備えた構成であれば、どのような構成であってもよい。
3 発光素子
5 受光素子
11 反射部材
31記録材判別センサ
33 駆動部
35 判別部
49 電流電圧変換回路(増幅部)
53 校正部
67 光学部品
69 第2受光素子
特開2006−023288号公報 特開2004−338339号公報

Claims (8)

  1. 記録材に光を照射するための発光素子と、前記発光素子の発光量を制御するための駆動部と、前記記録材からの反射光又は透過光を受光するための受光素子と、前記受光素子の光検出信号に基づいて前記記録材の種類を判別する判別部と、を備えた記録材判別センサにおいて、
    前記発光素子は供給される直流電流の増加に応じて発光量が増加するものであり、
    前記駆動部は前記発光素子を直流駆動とパルス駆動とで切り替えて発光させることが可能なものであり、
    前記判別部は、前記発光素子の光照射位置に校正用の基準記録材が配置された状態又は何も配置されない状態で前記発光素子の発光量が変化される校正時に、前記受光素子の前記光検出信号が所定の大きさになったか否かを判定する校正部を備え、
    前記駆動部は、前記校正時に、所定の直流電流許容値の範囲内で直流電流値を変化させて直流駆動で前記発光素子の発光量を変化させても前記校正部は前記受光素子の前記光検出信号が前記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、前記直流電流許容値よりも大きい値のパルス電流値で構成された所定のパルス電流許容値の範囲内でパルス電流値、周波数もしくはデューティ比又はこれらの組み合わせを変化させてパルス駆動で前記発光素子の発光量を変化させることを特徴とする記録材判別センサ。
  2. 前記駆動部は、前記校正時に前記パルス駆動で前記発光素子の発光量を変化させる際、周波数及びデューティ比を固定してパルス電流値を変化させる、周波数及びパルス電流値を固定してデューティ比を変化させる、もしくはパルス電流値及びデューティ比を固定して周波数を変化させる、又はこれらの組み合わせによって、前記発光素子の発光量を変化させる請求項1に記載の記録材判別センサ。
  3. 前記駆動部は、前記校正時に、最初に前記パルス駆動で前記発光素子を発光させ、前記パルス電流許容値の範囲内で前記発光素子を発光させても前記校正部は前記受光素子の前記光検出信号が前記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、前記直流駆動で前記発光素子を発光させる請求項1又は2に記載の記録材判別センサ。
  4. 前記受光素子は前記記録材からの反射光を受光するものであり、
    前記発光素子によって光の照射が可能な位置で、かつ前記受光素子によって反射光の受光が可能な位置に、前記校正時に前記基準記録材に替えて用いられる反射部材が予め配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の記録材判別センサ。
  5. 前記発光素子から出射される光の一部をモニタ光として取り出す光学部品と、
    前記モニタ光を受光する第2受光素子と、をさらに備え、
    前記校正部は、前記校正時に、前記第2受光素子の光検出信号が所定の大きさの信号になったか否かを判定する請求項1から3のいずれか一項に記載の記録材判別センサ。
  6. 前記判別部は、前記発光素子がパルス駆動で発光しているときは、前記受光素子の前記光検出信号を読み取るタイミングをパルス駆動タイミングと同期させる請求項1から5のいずれか一項に記載の記録材判別センサ。
  7. 前記判別部は、前記受光素子の前記光検出信号に起因する信号を増幅する増幅部を備え、前記校正時に、前記駆動部が前記直流電流許容値の範囲内での前記直流駆動及び前記パルス電流許容値の範囲内での前記パルス駆動で前記発光素子を発光させても前記校正部は前記受光素子の前記光検出信号が前記所定の大きさの信号になったと判定しないときは、前記増幅部の増幅率を増大させる請求項1から6のいずれか一項に記載の記録材判別センサ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の記録材判別センサを備えた画像形成装置。
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