JP2020056767A - 光透過測定装置 - Google Patents

光透過測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020056767A
JP2020056767A JP2019003923A JP2019003923A JP2020056767A JP 2020056767 A JP2020056767 A JP 2020056767A JP 2019003923 A JP2019003923 A JP 2019003923A JP 2019003923 A JP2019003923 A JP 2019003923A JP 2020056767 A JP2020056767 A JP 2020056767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement sample
light
camera
measurement
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019003923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7248281B2 (ja
Inventor
和晃 黒田
Kazuaki Kuroda
和晃 黒田
満 水坂
Mitsuru Mizusaka
満 水坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINDENSHI CORP
Original Assignee
SHINDENSHI CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINDENSHI CORP filed Critical SHINDENSHI CORP
Publication of JP2020056767A publication Critical patent/JP2020056767A/ja
Priority to JP2023019689A priority Critical patent/JP2023058641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248281B2 publication Critical patent/JP7248281B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 本発明は光透過物質の厚み、濃度、密度等の測定を行う光透過測定装置に関し、特に本発明は測定中に自動的に入力感度設定(発光光量)を段階的に変更することによって光透過物質の厚さや、濃度、密度等の測定を高い分解能で行うことができる光透過測定装置を提供するものである。【解決手段】 測定試料を一定速度で移動させる可動部と、測定試料の下方に配設され、所定の時間間隔で段階的に光量の異なる発光を測定試料の下方より照射する発光部と、測定試料の上方に配設され、測定試料を透過した透過光の光量を検出するカメラとを備え、測定試料が存在しない状態で、所定の間隔で段階的に光量の異なる発光を発光部よりカメラに照射し、各段階でのエネルギー比を計算し、該計算結果とカメラが各段階で受光する透過光の輝度値を使用して各段階での遮蔽量A(n)を計算し、更に総遮蔽量Mを計算し、該計算結果に基づいて測定試料の厚さ、又は濃度、又は密度を測定することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は光透過物質の厚み、濃度、密度、重量の測定を行う光透過測定装置に関する。
今日、光透過物質として、例えばガラス繊維シート等が広く使用されている。このような光透過物質は用途によって厚さや、濃度、密度等が厳格の規定されている。従来このような光透過物質の厚さや、濃度、密度等の測定は、当該物質に光を照射し、その透過光を測定する手法が用いられている。例えば、測定試料であるガラス繊維シートの下方より光を照射し、当該シートの上方に取り付けたカメラで透過光を撮影し、光の減衰量を計測し、測定値としている。
図13は従来の光透過物質の測定方法を説明するフローチャートである。先ず、測定試料を一定の速度で移動させ、照明設定を行った発光装置から光を照射し(ステップ(以下、Sで示す)1)、例えば測定試料がL(mm)移動すると(S2)、当該測定試料を透過した光をカメラで撮影し(S3)、この透過光の減衰量を測定する(S4)。
その後、測定試料の全長であるLmaxの撮影処理が完了したか判断し(S5)、測定試料の全長Lmaxの測定が完了するまで、上記照明装置の発光光量を変えることなく測定処理を繰り返す(S5がNO、S2〜S5)。そして、全ての処理が完了すると(S5がYES)、処理を終了する。
一方、特許文献1は透過光強度を平均化して半透明物体のシートの厚さを測定する方法を開示する。この発明は、レーザ光を搬送中のシートに照射し、その透過光をレンズで集光して光検出器を使用してその強度を測定する方法であり、周期的に多数回測定し、その多数回のデータの平均値を演算してシートの厚さを測定する。
具体的には、シートの幅方向に複数の受光器を配設し、搬送方向に位置をズラして所定のサンプリング周期で多数回測定し、その測定データを平均化してシートの厚さの偏りを検出する。
特開平7−128023号公報
しかしながら、先ず前述の図13に示す方法では、カメラから得られる光量の分解能は8bit〜16bit程度であり、入力光に対するダイナミックレンジが狭い。この為、従来の方法によって光透過物質の厚さや、濃度、密度を測定する場合、例えば照明の出力を変える、又はカメラの利得を変える、又はカメラの露光時間を変える、又はレンズの絞りを変える、更には減光フィルターを切り替える等の煩雑な作業を行う必要があった。
また、上記作業によって測定は可能であるが、例えば厚さが厚い、濃度が濃い、密度が高い光透過物質の測定に撮影条件を合わせると分解能が粗くなる。一方、厚さが薄い、濃度が薄い、密度が低い光透過物質の測定に撮影条件を合わせると厚い物質や、密度が高い物質の測定が困難になる。
一方、特許文献1に開示された半透明物体のシートの厚さ測定方法では、シートへのレーザ光の入射強度がシート全長に渡って一定であり、レーザ光の発光強度を調整することはない。したがって、入力光に対するダイナミックレンジは狭く、図13に示す方法と同様の問題が発生する。
そこで、本発明は光透過物質の厚さや、濃度、密度を計測する際、光透過物質を設置する毎に入力感度の設定作業を行う必要がなく、測定中に自動的に入力感度設定(発光光量)を段階的に変更することによって光透過物質の厚さや、濃度、密度の測定を高い分解能で行うことができる光透過測定装置を提供するものである。
上記課題は本発明によれば、測定試料を一定速度で移動させる可動部と、上記測定試料の下方に配設され、所定の間隔で段階的に光量の異なる発光を測定試料の下方より照射する発光部と、測定試料の上方に配設され、測定試料を透過した透過光の光量を検出するカメラとを備え、測定試料が存在しない状態で、上記所定の間隔で段階的に光量の異なる発光を発光部よりカメラに照射し、上記各段階でのエネルギー比を計算し、該計算結果とカメラが各段階で受光する透過光の輝度値を使用して各段階での遮蔽量A(n)を計算し、更に総遮蔽量Mを計算し、この計算結果に基づいて測定試料の厚さ、又は濃度、又は密度を測定する光透過測定装置を提供することによって達成できる。
また、上記遮蔽量A(n)及び総遮蔽量Mを求める計算は、
であり、上記Cmaxはカメラの最大輝度値、Bはカメラ輝度値データビット数、E(n)は入力感度設定nでのエネルギー比、C(n)は入力感度設定nで測定試料を撮影したカメラの輝度値、Tは入力感度設定が1の場合において、測定物がない状態(完全透過状態)で撮影したカメラの輝度値である。
本実施形態の光透過測定装置の外観図である。 本実施形態の光透過測定装置の右側面図である。 LED発光部によって照射された光の透過光を測定試料の上方に取り付けられたカメラによって撮影する状態を示す図である。 光透過測定装置を使用した検査ユニットのシステム図である。 本実施形態の光透過測定装置を用いた測定試料の密度を計測する同期モードの設定例を示す図である。 本実施形態の光透過測定装置を用いた測定試料の異物検査を行う連続モードの設定例を示す図である。 本実施形態の光透過測定装置の測定処理を説明するフローチャートである。 撮影データを使用して測定試料の対応するエリアの光透過度を測定する処理を段階的に説明する図である。 入力感度設定を段階的に変えた場合のカメラによる透過光の統合画像を示す図である。 LED発光部の出力設定を、例えば24ずつ変化させた時の光エネルギー換算値を説明する図である。 本実施形態の光透過測定装置による測定画面を示す図である。 本実施形態の光透過測定装置によって測定した測定試料の密度と重さとの相関関係を示す図である。 従来の光透過物質の測定方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態の光透過測定装置の外観図である。同図において、光透過測定装置1はフレーム本体2、LED発光部3、エンコーダ4、及びカメラ5で構成されている。また、ローラ6は測定試料を一定速度で巻き取るローラであり、端部に設けられたモータ6aによって回転駆動する。エンコーダ4は上記ローラ6の周面に当接して取り付けられ、測定試料の移動量を計測する。
図2は上記光透過測定装置1の右側面図である。LED発光部3はフレーム本体2の下方に取り付けられ、フレーム本体2の下方から上方(矢印方向)に向けて光照射を行う。カメラ5はフレーム本体2の上部に複数並列に取り付けられ、測定試料を透過した透過光を受光する。すなわち、測定試料(例えば、ガラス繊維シート)の下方よりLED発光部3によって照射された光の透過光(同図に点線矢印で示す)を上方のカメラ5によって撮影する。尚、照明9は測定試料の表面に付着する異物検査に使用される。
図3はLED発光部3によって照射された光の透過光を測定試料の上方に取り付けられたカメラ5によって撮影する状態を示す図である。上記のようにカメラ5はフレーム本体2の上部に複数並列に取り付けられ、夫々のカメラ5は測定試料の所定幅のエリアをカバーし、当該エリアの透過光8を受光する。
尚、同図において、7は測定試料(例えば、ガラス繊維シート)であり、ローラ6の回転駆動によって同図の紙面手前方向に一定速度で移動し、LED発光部3からの光照射による透過光8がカメラ5によって撮影される。
図4は本例の光透過測定装置1を使用した検査ユニット10のシステム図である。検査ユニット10はパーソナルコンピュータ(以下、PCで示す)11、照明制御部12、及び前述のLED発光部3、エンコーダ4、カメラ5で構成されている。また、照明9は上記のように測定試料7の表面に付着する異物の検査に使用される。
尚、同図に示す例では、長さ1600mmのLED発光部3を使用し、夫々のカメラ5が測定試料7の幅600mmをカバーし、この間の透過光を受光する。
PC11はCPU13、ROM14、RAM15、記憶部16等で構成され、CPU13はROM14に登録されたプログラムに従って処理を行い、例えば上記カメラ5よって撮影された撮影データを使用して後述する完全透過閾値の計算処理や、測定試料の計測制御、遮蔽量や総遮蔽量の計算処理を行う。
また、記憶部16は所定長のロール毎の測定試料の測定データ等を記憶する。また、PC11は後述するディスプレイへの検査設定画面や、検査画面、統合画像の表示制御も行う。
尚、本システムでは上記ROM14に記憶したプログラムに従って本例の処理を行うが、PC11のメディアドライバにCD−ROM等の記録媒体を装着し、当該記録媒体から上記プログラムを読み出して処理を行う構成としてもよい。
一方、前述のカメラ5はカメラケーブル(同軸ケーブル)によってPC11に接続され、カメラ5によって撮影したデータはPC11に送信される。また、PC11はエンコーダ4からも情報を入力し、エンコーダ4から測定試料7の移動情報を受信する。
照明制御部12は照明制御基板18を備え、LED発光部3の発光制御を行う。また、照明制御部12には電源19が接続され、照明制御部12は電源19から供給される電力をLED発光部3に供給し、発光制御を行う。
この発光制御は、本例においてはLED発光部3に流す電流を電圧で制御して行うが、PWM(pulse width modulation)制御を行い、パルス波のデューティ比を変えて発光制御を行ってもよい。
次に、上記構成の光透過測定装置1を用いた測定試料7の測定処理を説明する。
図5及び図6は、本例の光透過測定装置1を用いて測定を行う際の設定画面であり、特に図5は測定試料7の密度を測定する同期モードの設定画面であり、図6は測定試料7の表面の異物検査を行う連続モードの設定画面である。
図5の設定画面は、同図に示す同期モードを選択することによって表示され、測定試料7の密度測定用のパラメータの設定を行う。例えば、密度検査の良品範囲として、30目付〜200目付の設定が行われる。この目付範囲は、密度検査データから単位面積当たりの重さを計算し、目付換算した良品範囲である。また、検査サイズや、検査範囲の設定も行われる。
尚、同図に示す「範囲 左、右」の表示は検査範囲を示し、例えば測定試料7の幅がロットによって異なる為、カメラ5の視野に対してシートの幅が狭い場合に検査範囲を限定する為の設定である。また、同図に示す「A11」は画像表示エリアにカメラ視野全体を表示させる設定であり、「x1」はカメラピクセルと画面ピクセルを1:1に表示させる設定であり、「x2」はカメラピクセルと画面ピクセルを1:2に表示させる設定である。
一方、図6の検査設定画面は、同図に示す連続モードを選択することによって表示され、測定試料7の異物検査用のパラメータの設定画面である。例えば、異物検査を行う為に最適な照明輝度を設定し、検出する異物サイズの閾値等を設定する。
図7は上記設定に基づいて行われる本例の処理を説明するフローチャートである。
先ず、測定試料(例えば、ガラス繊維シート)7を本例の光透過測定装置1にセットし、例えばディスプレイに表示されたスタートボタンをクリックすると、測定が開始され、前述のローラ6を回転駆動して測定試料7の移動を開始し、エンコーダ4によって測定試料の移動量を計測する。
この間、先ず測定試料7の表面の異物検査を行う(ステップ(以下、STで示す)1)。この異物検査は前述の図6の設定画面で設定した異物サイズの閾値に従って行われ、設定した閾値を超える異物の検出を行う。例えば、測定試料7の表面に2mm以上のサイズの物が検出された場合、異物とされる。
その後、測定試料が10mm移動すると(ST2)、LED発光部3に対する最初の入力感度設定を行い(照明設定「1」)、LED発光部3から対応する光量の発光を行う(ST3)。この測定試料の10mmの移動は、前述のエンコーダ4からの情報によって計測し、入力感度設定は前述の照明制御部12によって行われる。
カメラ5は測定試料7からの透過光を撮影し(撮影「1」、ST4)、撮影したデータをPC11に送信する。尚、この撮影処理は並列に配設された複数のカメラ5で行われ、各カメラ5が担当するエリアの測定試料7の撮影データがPC11に入力する。
次に、PC11はエンコーダ4からの情報に基づいて測定試料が更に10mm移動したことを検知すると(ST5)、前述の照明制御部12の制御によって次の入力感度設定を行い(照明設定「2」)、LED発光部3から対応する光量の発光を行う(ST6)。そして、前述と同様、カメラ5によって測定試料の裏面に照射された光の透過光を撮影し(撮影「2」、ST7)、データをPC11に送信する。
以後、上記処理を繰り返し、測定試料が10mm移動する毎にLED発光部3の照明設定を「3」→「4」→・・と切換え、夫々の照明設定毎にカメラ5によって測定試料7の透過光を順次撮影し(撮影「3」→「4」→・・)、データをPC11に送信する(ST2〜ST7)。
その後、測定試料7が最後の10mm移動すると(ST8)、照明制御部12の制御によって最後の入力感度設定が行われ(照明設定「8」)、LED発光部3から対応する光量の発光を行う(ST9)。そして、カメラ5によって測定試料7の透過光を撮影し(撮影「8」、ST10)、データをPC11に送信し、PC11による測定試料の測定処理が行われる(ST11)。
この時点でPC11には8回入力した撮影データ(照明設定「1」〜「8」のカメラ5からの夫々の撮影データ)が蓄積されており、このデータを使用して該当エリアの光透過度を測定する。
図8及び図9はこの処理を説明する図である。尚、図8に示す入力感度設定1〜8は上記照明設定「1」〜「8」に対応し、測定試料が10mm進む毎に入力感度を変え、カメラ5によって対象エリアを撮影した結果である。
例えば、最初の入力感度設定1(照明設定「1」)の場合、透過光は小さく、カメラ5による透過光を撮影した画像は、例えば図9に示す20−1の通りである。次の入力感度設定2(照明設定「2」)の場合、透過光の光量は少し増すが、カメラ5による透過光を撮影した画像は図9に示す20−2であり、以下入力感度設定3、4、・・8(照明設定「3」→「4」→・・「8」)を徐々に大きくした場合、カメラ5による透過光を撮影した画像は図9に示す20−3〜20−8のように変化する。
このようにLED発光部3とカメラ5の間に測定試料7を挟み、入力感度を段階的に切り替え、カメラ5によって測定試料7を透過した透過光を撮影することによって、上記撮影データがPC11の記憶部16に蓄積される。図9に示す統合画像21−1、21−2、21−3、・・は各段階での上記透過光を対応エリアで統合した画像であり、後述する測定中の検査画面に表示される。
PC11では上記データを使用して、測定試料7の該当エリアの光の遮蔽量を計算する(前述の図7のST11)。具体的には上記入力感度設定に対する各段階nでの撮影データの遮蔽量A(n)、及び該当エリアの総遮蔽量Mを以下の計算式に従って計算する。
ここで、上記Cmaxはカメラの最大輝度値である。例えば、8bitデータの時は255、16bitデータの時は65535となる。また、上記C(n)は入力感度設定nで測定物を撮影したカメラ輝度値である。例えば、前述の図8及び図9において、入力感度設定を1〜8の段階的に設定した際にカメラ5が撮影した透過光の輝度値である。
一方、E(n)は入力感度設定nにおけるエネルギー比を示す。図10はこの入力感度設定nにおける入力感度設定1とのエネルギー比を説明する図である。例えば、入力感度設定1(照明設定「1」)の数値“22”をエネルギー比1とした時、入力感度設定2(照明設定「2」)の数値“46”で撮影した場合には、エネルギー比3.131となり、エネルギー比が3.131倍の厚み及び密度の評価となる。同様に、入力感度設定3(照明設定「3」)の数値“70”で撮影した場合には、エネルギー比5.277となり、エネルギー比が5.277倍の厚み及び密度の評価となる。以下、入力感度設定4(照明設定「4」)、入力感度設定5(照明設定「5」)、・・の場合も同図に示す通りであり、最後の入力感度設定8(照明設定「8」)の数値“190”で撮影した場合には、エネルギー比15.682となり、エネルギー比が15.682倍の厚み及び密度の評価となる。
尚、上記計算式において、Tは入力感度設定が1の場合において、測定物がない状態(完全透過状態)で撮影したカメラの輝度値である。
ここで、カメラ輝度値データのビット数Bを8bitとして、上記条件に従って搬送方向に移動する測定試料7のあるエリアの遮蔽量A(n)を計算すると、入力感度設定1におけるカメラ5が検出した輝度値が、例えば“5”であった場合、A (n)=(255−C(n))×E(n)の計算式から遮蔽量A (1)は(255−5)×1.00=250.00となる。また、同じエリアの入力感度設定2におけるカメラ輝度値が、例えば“15”であった場合、A (n)=(255−C(n))×E(n)の計算式から遮蔽量A (2)は(255−15)×3.131=751.44となる。さらに、同じエリアの入力感度設定3、4、・・における遮蔽量A (3)、A (4)、・・を同様に計算し、最後の入力感度設定8におけるカメラ輝度値が、例えば“175”であった場合、A (n)=(255−C(n))×E(n)の計算式から遮蔽量A (8)は(255−175)×15.682=1254.56となる。
したがって、測定試料7の搬送方向10mm間隔での総遮蔽量Mは、上記各段階でのA(n)を加算したものであり、例えば上記例では250.00+751.44+・・+1254.56となる。このようにして測定試料7の該当エリアの測定値(総遮蔽量M)が計算でき、順次記憶部16に記憶される。
その後、上記処理を繰り返し、測定試料7の全長である、例えばLmax移動して撮影処理が完了したか判断し(図7のST12)、測定試料7の全長の測定が完了するまで、上記測定処理を繰り返す(ST12がNO、ST1〜ST12)。また、この間処理(ST1)の測定試料7の異物検査も継続して行われる。
図11は上記測定中の検査画面を示す図であり、上記異物検査及び密度検査中、この検査画面が表示される。例えば、カメラ画像の表示エリア24には前述のカメラ5によって撮影した輝度値のデータが表示され、異物画像の表示エリア25にはカメラ5によって撮影した測定試料7の表面の画像が表示され、密度画像の表示エリア26には前述の統合画像が表示される。
そして、異物画像の表示エリア25に表示される画像に、例えば設定された閾値以上の大きさの物を検出すると、異物であると判断し、異物結果MAP27に記録する。また、密度画像の表示エリア26に表示される統合画像に設定した前述の良品範囲から外れた密度の画像を検出すると、不良個所と判断し、密度結果MAP28に記録する。
その後上記処理を繰り返し、閾値以上の異物を検出する度に、異物の検出位置を異物結果MAP27に記録し、良品範囲から外れた密度の画像を検出する度にその位置を密度結果MAP28に記録する。尚、異物結果MAP27の下部には異物エラーの数が表示され、密度結果MAP28の下部には密度エラーの数が表示される。
その後、全ての処理が完了すると(S12がYES)、処理を終了する。検査処理が終了すると、異物結果MAP27には測定試料7全長の異物の情報が記録され、異物の検出位置及びその数を容易に知ることができる。同様に、密度結果MAP28には測定試料7全長の密度の情報が記録され、密度不良の検出位置及びその数も容易に知ることができる。
以上のように、本例によればLED発光部3の発光光量を段階的に切り替えて撮影するので、カメラ5によって各段階での発光光量に対する透過光のデータを取得でき、高い分解能の撮影データに基づいて測定試料7の厚さや、濃度、密度の測定を行うことができる。例えば、本例の場合、入力感度設定を1〜8の段階に設定して測定試料7の測定を行うことによって、従来に比べて16倍のエネルギー比間隔で測定することができ、従来の16倍の解像度で測定試料7の厚さや、濃度、密度を計測することができる。
尚、本例の説明では測定資料7の搬送方向に対して一定範囲の画像を8段階の発光光量で切り替えて撮影したが、本発明は8段階に限らず、10段階、12段階、・・等、発光光量を任意に切り替えて各段階での透過光のデータを取得するようにしてもよく、この場合更に高い分解能の撮影データに基づく測定試料7の厚さや、濃度、密度の測定結果を得ることができる。
したがって、本発明によれば入力光に対するダイナミックレンジが実質的に広くなり、例えば厚さが厚い、濃度が濃い、密度が高い光透過物質の測定に撮影条件を合わせ、又は厚さが薄い、濃度が薄い、密度が低い光透過物質の測定に撮影条件を合わせる等の煩雑な作業を行う必要がない。また、光透過物質である測定試料7を非破壊、非接触で測定でき、更に全数測定が可能となる。また、測定試料7の表面の異物も同時に検出することができる。
尚、本実施形態の説明では、測定試料の例としてガラス繊維シートの密度の計測を行ったが、更に測定した密度と測定試料7の重さとの関係を確認し、上記測定結果(評価値)が測定試料7の重さにも対応するか確認した。
図12は上記評価値と重さとの相関性の確認を行った結果であり、同図に示す4つの表は、100目付、300目付、380目付、450目付の繊維密度について、評価値と重さとの相関を示したものである。同図に示すように、結果は重さと評価値の相関係数値が0.999458となり、相関関係にあることが確認できた。単純な線形変換を行っても平均重量誤差1.43% 最大重量誤差5.13%に納まる結果となった。
なお、性能評価方法として、ガラス繊維シート100mm角にカットし、各カット片の重さを0.1mgが計測できる重量計で量り、面積を固定することにより重さを密度の参考値にした。また、同図の各表の横軸はガラス繊維シート100mm角の重さを示し、単位はg(グラム)であり、縦軸は前述のカメラ5から得られた輝度値のデータから計算した測定値である。
1・・・光透過測定装置
2・・・フレーム本体
3・・・LED照明
4・・・エンコーダ
5・・・カメラ
6・・・ローラ
6a・・モータ
7・・・測定試料
8・・・透過光
9・・・照明
10・・検査ユニット
11・・パーソナルコンピュータ(PC)
12・・照明制御部
13・・CPU
14・・ROM
15・・RAM
16・・記憶部
18・・照明制御基板
19・・電源
20−1、20−2、20−3、・・撮影画像
21−1、21−2、21−3、・・統合画像
24・・カメラ画像の表示エリア
25・・異物画像の表示エリア
26・・密度画像の表示エリア
27・・異物結果MAP
28・・密度結果MAP

Claims (5)

  1. 測定試料を一定速度で移動させる可動部と、
    前記測定試料の下方に配設され、所定の間隔で段階的に光量の異なる発光を前記測定試料の下方より照射する発光部と、
    前記測定試料の上方に配設され、前記測定試料を透過した透過光の光量を検出するカメラと、を備え、
    前記測定試料が存在しない状態で、前記所定の間隔で段階的に光量の異なる発光を前記発光部より前記カメラに照射し、前記各段階でのエネルギー比を計算し、
    該計算結果と前記カメラが各段階で受光する前記透過光の輝度値を使用して前記各段階での遮蔽量A(n)を計算し、更に総遮蔽量Mを計算し、該計算結果に基づいて前記測定試料の厚さ、又は濃度、又は密度を測定することを特徴とする光透過測定装置。
  2. 前記遮蔽量A(n)及び総遮蔽量Mを求める計算は、
    であり、Cmaxはカメラの最大輝度値、Bはカメラ輝度値データビット数、E(n)は入力感度設定nのエネルギー比、C(n)は入力感度設定nで測定試料を撮影したカメラの輝度値、Tは入力感度設定が1の場合において測定物がない状態(完全透過状態)で撮影したカメラの輝度値、
    であることを特徴とする請求項1に記載の光透過測定装置。
  3. 前記発光部はLEDであることを特徴とする請求項1、又は2に記載の光透過測定装置。
  4. 前記カメラはCCDカメラ、又はCMOSカメラであることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の光透過測定装置。
  5. 前記測定試料の表面の異物検出も同時に行うことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の光透過測定装置。
JP2019003923A 2018-10-02 2019-01-13 光透過測定装置 Active JP7248281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023019689A JP2023058641A (ja) 2018-10-02 2023-02-13 光透過測定装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018187015 2018-10-02
JP2018187015 2018-10-02

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023019689A Division JP2023058641A (ja) 2018-10-02 2023-02-13 光透過測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020056767A true JP2020056767A (ja) 2020-04-09
JP7248281B2 JP7248281B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=70107091

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019003923A Active JP7248281B2 (ja) 2018-10-02 2019-01-13 光透過測定装置
JP2023019689A Pending JP2023058641A (ja) 2018-10-02 2023-02-13 光透過測定装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023019689A Pending JP2023058641A (ja) 2018-10-02 2023-02-13 光透過測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7248281B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116482117A (zh) * 2023-06-20 2023-07-25 盐城市荣创自动化设备有限公司 一种造纸质量缺陷在线检测装置及检测方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57142548A (en) * 1981-02-27 1982-09-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd Photographic density detector for film
JPS62254090A (ja) * 1986-04-26 1987-11-05 Toyo Commun Equip Co Ltd センサのレベル合せ方法
JPH03188305A (ja) * 1989-12-19 1991-08-16 Nisca Corp シート厚さ検出方法および装置
JP2007076797A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011043362A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Katsuyoshi Sasaki シート検査装置。
JP2011133403A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Gunze Ltd シート検査システムおよびシート検査方法
JP2012215519A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Ckd Corp 錠剤検査装置及びptp包装機
JP2013195177A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 記録材判別センサ及び画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57142548A (en) * 1981-02-27 1982-09-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd Photographic density detector for film
JPS62254090A (ja) * 1986-04-26 1987-11-05 Toyo Commun Equip Co Ltd センサのレベル合せ方法
JPH03188305A (ja) * 1989-12-19 1991-08-16 Nisca Corp シート厚さ検出方法および装置
JP2007076797A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011043362A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Katsuyoshi Sasaki シート検査装置。
JP2011133403A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Gunze Ltd シート検査システムおよびシート検査方法
JP2012215519A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Ckd Corp 錠剤検査装置及びptp包装機
JP2013195177A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 記録材判別センサ及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116482117A (zh) * 2023-06-20 2023-07-25 盐城市荣创自动化设备有限公司 一种造纸质量缺陷在线检测装置及检测方法
CN116482117B (zh) * 2023-06-20 2023-09-05 盐城市荣创自动化设备有限公司 一种造纸质量缺陷在线检测装置及检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023058641A (ja) 2023-04-25
JP7248281B2 (ja) 2023-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089210B2 (ja) 撮像素子画像処理方法
JP2010008392A (ja) ウエーハ欠陥検査装置
US20110304862A1 (en) Image inspecting apparatus, image inspecting method, and image forming apparatus
US8330948B2 (en) Semiconductor test instrument and the method to test semiconductor
JP2010017376A (ja) 放射線画像撮影装置
JP2016180637A (ja) 欠陥検査装置および方法
JP6609119B2 (ja) 放射線撮影装置、放射線撮影方法、放射線撮影システム、及びプログラム
CN201281691Y (zh) Lcd面板异物检测系统
JP2006284183A (ja) 検査装置及び撮像装置
CN110376207A (zh) 一种超宽厚板表面缺陷在线检测系统图像采集方法
JP6402500B2 (ja) 鮮明度測定装置、及び測定方法
JP2023058641A (ja) 光透過測定装置
JP2016161653A (ja) 撮影装置および方法
CN110402386B (zh) 圆筒体表面检查装置及圆筒体表面检查方法
JP4705277B2 (ja) 塗油量分布測定装置及び塗油量分布測定方法
JP4171308B2 (ja) 照明装置の照度校正方法、照明装置の照度校正制御装置、照明装置の照度校正プログラム、このプログラムを記録した記録媒体および測定機
JP5303911B2 (ja) X線利用の自動検査装置における撮影制御の調整方法、およびx線利用の自動検査装置
JPH01265145A (ja) X線検査装置
JP2004212353A (ja) 光学的検査装置
JP2010233886A (ja) 画像処理方法および放射線画像撮影装置
TWI580927B (zh) Three - dimensional measuring device and three - dimensional measurement method
JP2005274325A (ja) 金属帯の光学式欠陥検査方法
JP2014089156A (ja) 外観検査方法
WO2021241248A1 (ja) 放射線撮影システム及びその制御方法、並びに、プログラム
JP2790283B2 (ja) 透過率測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230213

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230213

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230222

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7248281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150