JP2013194551A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャバレルがポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動可能に構成された燃料噴射ポンプの小型化を図ること。
【解決手段】側面に燃料吸入口が設けられたポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内に収容されて、前記ポンプハウジング内を軸方向に沿って往復移動するプランジャバレルと、前記プランジャバレルの内部に軸方向に沿って設けられたシリンダ内に収容される軸部を備えるとともに、前記ポンプハウジングの上端に位置する開口を塞ぐデリベリバルブシートと、カムの回転にあわせて前記シリンダ内を軸方向に沿って往復移動するプランジャと、を備えた燃料噴射ポンプであって、前記プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングと、前記プランジャバレルの移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものを燃料噴射タイミングとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、ディーゼル機関等の内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射ポンプに関するものである。
ディーゼル機関等の内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射ポンプとしては、プランジャバレルがポンプハウジングに対して固定され、プランジャをプランジャバレルに対して回動させることによって燃料噴射量を増減させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−301760号公報
また、近年では、ポンプハウジング、およびデリベリバルブを備えたデリベリバルブシートに対してプランジャバレルが相対移動可能に構成され、プランジャバレルをポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動させることにより、燃料噴射タイミングを変更(調整)することができるものが提案されている。
しかしながら、このような燃料噴射ポンプでは、プランジャバレルがポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動する分、プランジャバレルがポンプハウジングに対して固定された従来の燃料噴射ポンプよりも大型化してしまう。そのため、プランジャバレルがポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動可能に構成された燃料噴射ポンプの、可能な限りの小型化が求められていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、プランジャバレルがポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動可能に構成された燃料噴射ポンプの小型化を図ることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る燃料噴射ポンプは、側面に燃料吸入口が設けられたポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内に収容されて、前記ポンプハウジング内を軸方向に沿って往復移動するプランジャバレルと、前記プランジャバレルの内部に軸方向に沿って設けられたシリンダ内に収容される軸部を備えるとともに、前記ポンプハウジングの上端に位置する開口を塞ぐデリベリバルブシートと、カムの回転にあわせて前記シリンダ内を軸方向に沿って往復移動するプランジャと、を備えた燃料噴射ポンプであって、前記プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングと、前記プランジャバレルの移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものを燃料噴射タイミングとした。
本発明に係る燃料噴射ポンプによれば、プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングと、プランジャバレルの移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものが、燃料噴射タイミングとされている。すなわち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関において要求される合計タイミングからリードタイミングを差し引いたものがVITタイミングとされ、このVITタイミングからプランジャバレルの軸方向への移動量が算出されることになる。言い換えれば、プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングの分だけ、プランジャバレルの軸方向への移動量が少なくてすむ。
これにより、当該燃料噴射ポンプの小型化を図ることができる。
上記燃料噴射ポンプにおいて、前記リードタイミングは、過去に運転実績のある従来のリードタイミングのうち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関に適合するリードタイミングが採用されているとさらに好適である。
このような燃料噴射ポンプによれば、プランジャバレルが作動しなくなった場合(プランジャバレルをポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動させることができなくなった場合)でも、ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができる。
本発明に係るディーゼル機関は、上記燃料噴射ポンプのいずれかを具備している。
本発明に係るディーゼル機関によれば、従来の燃料噴射ポンプと同寸法の、あるいは従来の燃料噴射ポンプよりも小型化された燃料噴射ポンプが搭載されることになる。
これにより、ディーゼル機関の大型化を回避することができる。
本発明に係る燃料噴射ポンプの設計手法は、側面に燃料吸入口が設けられたポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内に収容されて、前記ポンプハウジング内を軸方向に沿って往復移動するプランジャバレルと、前記プランジャバレルの内部に軸方向に沿って設けられたシリンダ内に収容される軸部を備えるとともに、前記ポンプハウジングの上端に位置する開口を塞ぐデリベリバルブシートと、カムの回転にあわせて前記シリンダ内を軸方向に沿って往復移動するプランジャと、を備えた燃料噴射ポンプの設計手法であって、前記プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングとして、過去に運転実績のある従来のリードタイミングのうち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関に適合し、かつ、前記プランジャバレルが作動しなくなった場合でも、前記ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができるものを選択し、前記ディーゼル機関において要求される合計タイミングを算出して、この合計タイミングから前記リードタイミングを減算して、前記プランジャバレルの移動量によるVITタイミングを算出し、前記VITタイミングから前記プランジャバレルの軸方向への移動量を算出して、この移動量に余裕代の移動量を加算して、前記プランジャバレルの実際の移動量を算出し、前記プランジャが最も下方に位置しているときに、所定量の燃料が前記プランジャバレルに設けられた吸入ポートを介して前記シリンダ内に流入し、かつ、前記プランジャが最も上方に位置しているときに、噴射後の高圧となった燃料が前記吸入ポートを介して所定量、前記シリンダ内から流出していくように設定された設計制約条件を満たすか否かを確認して、これら二つの条件をいずれか一つでも満たさないときには、これら二つの条件を二つとも満たすよう、前記カムのリフト量を見直し、前記プランジャバレルの実際の移動量を考慮して当該燃料噴射ポンプを設計して、当該燃料噴射ポンプの軸方向における寸法が所定の寸法内に収まっているか否かを確認して、当該燃料噴射ポンプの寸法が所定の寸法内に収まっていないときには、最初に選択した前記リードタイミングを見直し、上述の手順を繰り返すようにした。
本発明に係る燃料噴射ポンプの設計手法によれば、プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングと、プランジャバレルの移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものが、燃料噴射タイミングとされている。すなわち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関において要求される合計タイミングからリードタイミングを差し引いたものがVITタイミングとされ、このVITタイミングからプランジャバレルの軸方向への移動量が算出されることになる。言い換えれば、プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングの分だけ、プランジャバレルの軸方向への移動量が少なくてすむ。
これにより、当該燃料噴射ポンプの小型化を図ることができる。
また、本発明に係る燃料噴射ポンプの設計手法によれば、プランジャバレルが作動しなくなった場合(プランジャバレルをポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動させることができなくなった場合)でも、ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができる。
本発明に係るプランジャバレルがポンプハウジングおよびデリベリバルブシートに対して相対移動可能に構成された燃料噴射ポンプによれば、当該燃料ポンプの小型化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射ポンプの縦断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1および図2に示すリード部を拡大し、かつ、展開して示す図である。 本発明の一実施形態に係る燃料噴射ポンプの噴射タイミングを説明するための図であり、(a)はリードタイミングとエンジン負荷との関係を示す図表、(b)はVITリードタイミングとエンジン負荷との関係を示す図表、(c)は合計リードタイミングとエンジン負荷との関係を示す図表である。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料噴射ポンプについて、図1から図4を参照しながら説明する。
図1または図2に示すように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1は、ポンプハウジング2と、プランジャ3と、デリベリバルブシート4と、プランジャバレル5と、を備えている。
ポンプハウジング2は、その内部にプランジャバレル5を収容するケーシングであり、その一端(上端)に位置する開口は、デリベリバルブシート4により塞がれている。
プランジャ3は、プランジャバレル5の内部に、軸方向(図において上下方向)に沿って設けられたシリンダ11内を軸方向に沿って摺動する丸棒状の部材であり、その頂部外周面には、リード(図示せず)が設けられている。また、プランジャ3の底面3aは、カム(図示せず)により上下に動く燃料ポンプ駆動装置(図示せず)と接続されており、プランジャ3は、カムの回転にあわせてプランジャバレル5に設けられたシリンダ11内を軸方向に往復移動する。
デリベリバルブシート4は、その内部に、軸方向(図において上下方向)に沿って一本の流路12が設けられたものであり、流路12の出口部に設けられた凹所13内には、デリベリバルブ14が収容されている。
なお、図中の符号15は、デリベリバルブ14を流路12の入口側、すなわち、プランジャ3の側に付勢するデリベリバルブスプリングである。
プランジャバレル5は、その内部に、軸方向(図において上下方向)に沿って一本のシリンダ11が設けられたものであり、プランジャ3の側に位置するシリンダ11内には、プランジャ3が収容され、デリベリバルブシート4の側に位置するシリンダ11内には、デリベリバルブシート4の軸部4aが収容されている。また、プランジャバレル5の一半部(上半部)における外周面と、それに対向するポンプハウジング2の内周面との間には、油溜まりを形成する凹所(空間)21が周方向に沿って設けられており、プランジャバレル5の中央部には、シリンダ11内と凹所21内と連通する吸入ポート22が180度の間隔をあけて設けられている。
プランジャバレル5の一端部(上端部)における外周面には、ポンプハウジング2の外周面に取り付けられたセットスクリュー23の軸部先端部を受け入れる縦溝24が180度の間隔をあけて設けられている。また、縦溝24の底面には、縦溝24内とシリンダ11内(より詳しくは、デリベリバルブシート4の軸部4a外周面と、プランジャバレル5の内周面との間に形成される(僅かな)隙間とを連通する横穴25が設けられている。
なお、図中の符号31は、デリベリバルブシート4の軸部4a外周面に周方向に沿って設けられた周溝(リング溝)、符号32は、周溝31内に収容されたシールリング(オーリング)、符号33は、プランジャ3を軸線まわりに回動させるコントロールスリーブ、符号34は、プランジャバレル5を軸方向に沿って移動させるタイミングスリーブである。
また、ポンプハウジング2の一端部(上端部)における両側面に180度の間隔をあけて設けられた燃料吸入口41からポンプハウジング2内に流入した燃料は、凹所21を通って吸入ポート22から、プランジャ3の頂面3bとデリベリバルブシート4の軸部下端面4bとの間に位置するシリンダ11内に流入し、プランジャ3の頂面3bによって突き上げられる(圧縮される)。つぎに、プランジャ3の頂面3bによって突き上げられた高圧の燃料は、流路12を通ってデリベリバルブ14を押し上げた後、デリベリバルブホルダ42に設けられた流路43を通って、一端(上流端)が流路43の出口部に接続され、他端(下流端)が燃料噴射弁(図示せず)に接続された燃料高圧管(図示せず)を介して燃料噴射弁に供給される。
さて、プランジャバレル5がポンプハウジング2およびデリベリバルブシート4に対して相対移動可能に構成された本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1では、プランジャ3の頂部に、例えば、図1から図3に示すようなリード部51が設けられている。
図3に示すように、リード部51は、周方向に沿って二つ、180度毎に一つずつ設けられている。
リード部51は、縦溝(縦方向燃料通路)52と、上部リード(切り欠き)53と、下部リード(切り欠き)54と、それぞれ備えている。
縦溝52は、プランジャ3の軸方向(図1から図3において上下方向)に沿って掘り下げられ、上部リード53と下部リード54とを連通するとともに、プランジャ3の回転角度が所定の範囲内にあるときに、吸入ポート22と、プランジャ3の頂面3bとデリベリバルブシート4の軸部下端面4bとの間に位置するシリンダ11内とを連通する、軸方向に延びる溝である。
上部リード53は、第1の上部リード61と、第2の上部リード62と、を備えている。
第1の上部リード61は、第1のリード面63と、プランジャ3の外周面3cとにより形成され、第2の上部リード62は、第2のリード面64と、プランジャ3の外周面3cとにより形成されている。
また、下部リード54は、第3のリード面65と、プランジャ3の外周面3cとにより形成されている。
そして、第1のリード面63と、第2のリード面64と、第3のリード面65と、縦溝52と連続するようにして半径方向外側に延びる第1の端面71および第2の端面72とにより、吸入ポート22と、プランジャ3の頂面3bとデリベリバルブシート4の軸部下端面4bとの間に位置するシリンダ11内との連通を遮断する突出部(肉厚部)73が形成されている。
なお、リード部51の一端部(下端部)は、下部リード54を形成するプランジャ3の外周面3cよりも少し低くなるように周方向に沿ってさらに掘り下げられている。
ここで、リード部51は、例えば、図4(a)に示すような度(°)で表されるリードタイミング(進角・遅角)、すなわち、燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関(例えば、舶用の大型ディーゼル機関)の負荷が0%のときにリードタイミングが0°、負荷が25%のときにリードタイミングが0.5°、負荷が50%のときにリードタイミングが1°、負荷が75%のときにリードタイミングが1°、負荷が85%のときにリードタイミングが1°、負荷が100%のときにリードタイミングが0°となるようにして切り欠かれている。
なお、リードタイミングの正(+)、負(−)はそれぞれ、進角、遅角を表している。
一方、プランジャバレル5は、例えば、図4(b)に示すような度(°)で表されるVITタイミング(プランジャバレル5をポンプハウジング2およびデリベリバルブシート4に対して相対移動させることにより変更する燃料噴射タイミング)、すなわち、燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関の負荷が0%のときにVITタイミングが0°、負荷が25%のときにVITタイミングが−2.6°、負荷が50%のときにVITタイミングが1.5°、負荷が75%のときにVITタイミングが0.65°、負荷が85%のときにVITタイミングが0.1°、負荷が100%のときにVITタイミングが−2.6°となるように、ポンプハウジング2およびデリベリバルブシート4に対して相対移動させられる。
なお、リードタイミングの正(+)、負(−)はそれぞれ、進角、遅角を表している。
また、VITとは、Variable Injection Timingのことである。
そして、リード部51(の形状)によるリードタイミングと、プランジャバレル5(の移動量)によるVITタイミングとが加算されて、結果的に、燃料噴射ポンプ1からは、図4(c)に示すような度(°)で表される合計タイミング(燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関において要求される燃料噴射タイミング)、すなわち、燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関の負荷が0%のときにVITタイミングが0°、負荷が25%のときにVITタイミングが−2.1°、負荷が50%のときにVITタイミングが2.5°、負荷が75%のときにVITタイミングが1.65°、負荷が85%のときにVITタイミングが1.1°、負荷が100%のときにVITタイミングが−2.6°となるような燃料噴射タイミングで燃料油が噴射(吐出)されることになる。
つぎに、リード部51によるリードタイミング、およびプランジャバレル5によるVITタイミングの決め方(設計手法)を説明する。
まず、リード部51によるリードタイミングとして、過去に運転実績のある従来のリードタイミングのうち、燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関に適合し、かつ、プランジャバレル5が作動しなくなった場合(プランジャバレル5をポンプハウジング2およびデリベリバルブシート4に対して相対移動させることができなくなった場合)でも、当該ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができるものを選択する。
つづいて、燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関において要求される合計タイミングを算出し、この合計タイミングからリード部51によるリードタイミングを減算して、プランジャバレル5によるVITタイミングを算出する。
そして、プランジャバレル5によるVITタイミングからプランジャバレル5の軸方向への移動量を算出し、この移動量に余裕代の移動量を加算して、プランジャバレル5の実際の移動量を算出する。
つぎに、プランジャ3が最も下方に位置しているとき、すなわち、プランジャ3の頂面3bとデリベリバルブシート4の軸部下端面4bとの距離が最大のときに、所定(所望)量の燃料が吸入ポート22を介してシリンダ11内に流入し、かつ、プランジャ3が最も上方に位置しているとき、すなわち、プランジャ3の頂面3bとデリベリバルブシート4の軸部下端面4bとの距離が最小のときに、噴射後の高圧となった燃料が吸入ポート22を介して所定量、シリンダ11内から流出していくように設定された設計制約条件を満たすか否かを確認する。
これら二つの条件をいずれか一つでも満たさないときには、これら二つの条件を二つとも満たすよう、カムのリフト量(カムプロファイル)を見直す。
つづいて、プランジャバレル5の実際の移動量を考慮して燃料噴射ポンプ1を設計して、燃料噴射ポンプ1の寸法(軸方向:上下方向における寸法)が所定(所望)の寸法内に収まっているか否かを確認する。
燃料噴射ポンプ1の寸法が所定の寸法内に収まっていないときには、最初に選択したリード部51によるリードタイミング(すなわち、リード部51の形状)を見直し、上述の手順を繰り返す。
本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1および燃料噴射ポンプ1の設計手法によれば、プランジャ3の頂部に設けられたリード部51の形状によって決まるリードタイミングと、プランジャバレル5の移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものが、燃料噴射タイミングとされている。すなわち、当該燃料噴射ポンプ1が搭載されるディーゼル機関において要求される合計タイミングからリードタイミングを差し引いたものがVITタイミングとされ、このVITタイミングからプランジャバレル5の軸方向への移動量が算出されることになる。言い換えれば、プランジャ3の頂部に設けられたリード部51の形状によって決まるリードタイミングの分だけ、プランジャバレル5の軸方向への移動量が少なくてすむ。
これにより、当該燃料噴射ポンプ1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1および燃料噴射ポンプ1の設計手法によれば、プランジャバレル5が作動しなくなった場合(プランジャバレル5をポンプハウジング2およびデリベリバルブシート4に対して相対移動させることができなくなった場合)でも、ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更・変形が可能である。
1 燃料噴射ポンプ
2 ポンプハウジング
3 プランジャ
4 デリベリバルブシート
4a 軸部
5 プランジャバレル
11 シリンダ
22 吸入ポート
41 燃料吸入口
51 リード部

Claims (4)

  1. 側面に燃料吸入口が設けられたポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジング内に収容されて、前記ポンプハウジング内を軸方向に沿って往復移動するプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルの内部に軸方向に沿って設けられたシリンダ内に収容される軸部を備えるとともに、前記ポンプハウジングの上端に位置する開口を塞ぐデリベリバルブシートと、
    カムの回転にあわせて前記シリンダ内を軸方向に沿って往復移動するプランジャと、を備えた燃料噴射ポンプであって、
    前記プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングと、前記プランジャバレルの移動量によって決まるVITタイミングとを足し合わせたものを燃料噴射タイミングとしたことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記リードタイミングは、過去に運転実績のある従来のリードタイミングのうち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関に適合するリードタイミングが採用されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の燃料噴射ポンプを具備してなることを特徴とするディーゼル機関。
  4. 側面に燃料吸入口が設けられたポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジング内に収容されて、前記ポンプハウジング内を軸方向に沿って往復移動するプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルの内部に軸方向に沿って設けられたシリンダ内に収容される軸部を備えるとともに、前記ポンプハウジングの上端に位置する開口を塞ぐデリベリバルブシートと、
    カムの回転にあわせて前記シリンダ内を軸方向に沿って往復移動するプランジャと、を備えた燃料噴射ポンプの設計手法であって、
    前記プランジャの頂部に設けられたリード部の形状によって決まるリードタイミングとして、過去に運転実績のある従来のリードタイミングのうち、当該燃料噴射ポンプが搭載されるディーゼル機関に適合し、かつ、前記プランジャバレルが作動しなくなった場合でも、前記ディーゼル機関を支障なく継続して運転させることができるものを選択し、
    前記ディーゼル機関において要求される合計タイミングを算出して、この合計タイミングから前記リードタイミングを減算して、前記プランジャバレルの移動量によるVITタイミングを算出し、
    前記VITタイミングから前記プランジャバレルの軸方向への移動量を算出して、この移動量に余裕代の移動量を加算して、前記プランジャバレルの実際の移動量を算出し、
    前記プランジャが最も下方に位置しているときに、所定量の燃料が前記プランジャバレルに設けられた吸入ポートを介して前記シリンダ内に流入し、かつ、前記プランジャが最も上方に位置しているときに、噴射後の高圧となった燃料が前記吸入ポートを介して所定量、前記シリンダ内から流出していくように設定された設計制約条件を満たすか否かを確認して、
    これら二つの条件をいずれか一つでも満たさないときには、これら二つの条件を二つとも満たすよう、前記カムのリフト量を見直し、
    前記プランジャバレルの実際の移動量を考慮して当該燃料噴射ポンプを設計して、当該燃料噴射ポンプの軸方向における寸法が所定の寸法内に収まっているか否かを確認して、
    当該燃料噴射ポンプの寸法が所定の寸法内に収まっていないときには、最初に選択した前記リードタイミングを見直し、上述の手順を繰り返すようにしたことを特徴とする燃料噴射ポンプの設計手法。
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