JP2013191527A - 絶縁電線 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導体の周囲がフッ素樹脂を含む絶縁層により被覆されている絶縁電線であって、フッ素樹脂と、フィラーとして酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛のいずれか1種以上の金属酸化物の粉末を含有する組成物を導体の周囲に押出して絶縁層を形成して絶縁電線を構成した。
【選択図】なし
Description
導体の周囲がフッ素樹脂を含む絶縁層により被覆されている絶縁電線であって、前記絶縁層が、フィラーとして酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛からなる群より選択される1種以上の金属酸化物の粉末を含有することを要旨とするものである。
〔実施例1−1〜1−7〕
表1の絶縁層の成分組成に示すフッ素樹脂1〜4のフッ素樹脂ペレットと、酸化マグネシウム粉末1〜2又は表面処理酸化マグネシウム粉末1をドライブレンドさせて押出機のホッパーに投入し、その後押出し成形機により、軟銅線を7本撚り合わせた軟銅より線の導体(断面積0.5mm2)の外周に0.2mm厚で押出被覆して絶縁層を形成して実施例1−1〜1−7の絶縁電線を得た。
表2に示す絶縁層の成分組成のフッ素樹脂1〜4のフッ素樹脂ペレットと、酸化アルミニウム粉末1〜2又は表面処理酸化アルミニウム粉末1を用いた以外は、実施例1−1〜1−7と同様にして絶縁層を形成して実施例2−1〜2−7の絶縁電線を得た。
表3に示す絶縁層の成分組成のフッ素樹脂1〜4のフッ素樹脂ペレットと、酸化チタン粉末1〜2又は表面処理酸化チタン粉末1を用いた以外は、実施例1−1〜1−7と同様にして絶縁層を形成して実施例3−1〜3−7の絶縁電線を得た。
表4に示す絶縁層の成分組成のフッ素樹脂1〜4のフッ素樹脂ペレットと、酸化亜鉛粉末1〜2又は表面処理酸化亜鉛粉末1を用いた以外は、実施例1−1〜1−7と同様にして絶縁層を形成して実施例4−1〜4−7の絶縁電線を得た。
表5に示す絶縁層の成分組成のフッ素樹脂1〜4のフッ素樹脂ペレットのみを用いてフィラーを添加しなかった以外は、実施例1−1〜1−7と同様にして絶縁層を形成して比較例1〜4の絶縁電線を得た。
・フッ素樹脂1:ダイキン社製、商品名NP20
・フッ素樹脂2:ダイキン社製、商品名AP−201
・フッ素樹脂3:旭硝子社製、商品名C−55AP
・フッ素樹脂4:旭硝子社製、商品名P−66PT
・酸化マグネシウム粉末2: タテホ化学社製、商品名U−10(平均粒径200μm)
・表面処理酸化マグネシウム粉末1:酸化マグネシウムをシランカップリング剤5%で表面処理したもの。酸化マグネシウムは宇部マテリアルズ社製、商品名UCM−150(平均粒径1.9μm)を用いた。シランカップリング剤は、信越化学社製、商品名KBM7103(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン)を用いた。尚、シランカップリング剤の使用量は酸化マグネシウムとシランカップリング剤の合計量に対する5質量%である。
・酸化アルミニウム粉末2:昭和電工社製、商品名A−12C(平均粒径85μm)
・表面処理酸化アルミニウム粉末1:酸化アルミニウムをシランカップリング剤5%で表面処理したもの。酸化アルミニウムは昭和電工社製、商品名AS−50(平均粒径9μm)を用いた。シランカップリング剤は、信越化学社製、商品名KBM7103(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン)を用いた。尚、シランカップリング剤の使用量は酸化アルミニウムとシランカップリング剤の合計量に対する5質量%である。
・酸化チタン粉末2:富士チタン工業社製、商品名TA−100(平均粒径0.6μm)
・表面処理酸化チタン粉末1:酸化チタンをシランカップリング剤5%で表面処理したもの。酸化チタンは堺化学社製、商品名GTR−100(平均粒径0.3μm)を用いた。シランカップリング剤は、信越化学社製、商品名KBM7103(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン)を用いた。尚、シランカップリング剤の使用量は酸化チタンとシランカップリング剤の合計量に対する5質量%である。
・酸化亜鉛粉末2:堺化学社製、商品名酸化亜鉛1種(平均粒径0.6μm)
・表面処理酸化亜鉛粉末1:酸化亜鉛をシランカップリング剤5%で表面処理したもの。酸化亜鉛は宇部マテリアルズ社製、商品名Z015(平均粒径0.32μm)を用いた。シランカップリング剤は、信越化学社製、商品名KBM7103(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン)を用いた。尚、シランカップリング剤の使用量は酸化亜鉛とシランカップリング剤の合計量に対する5質量%である。
JIS C3055に準拠して行った。すなわち実施例、比較例の絶縁電線を38mmの長さに切り出して試験片とした。この試験片を耐寒性試験機に装着し、所定の温度まで冷却し、打撃具で打撃して、試験片の打撃後の状態を観察した。5本の試験片を用いて、5本の試験片が全て割れた温度を耐寒温度とした。
摩耗性試験は、社団法人自動車技術会規格「JASO D618」に準拠し、ブレード往復法により試験を行った。すなわち実施例及び比較例の絶縁電線を750mmの長さに切り出して試験片とした。そして23±5℃の室温下で絶縁層表面を軸方向に10mm以上の長さでブレードを毎分50回の速さで往復させ、導体に接するまでの往復回数を測定して、耐摩耗性を評価した。この際ブレードにかかる加重は7Nとした。回数については、200回以上のものを○(合格)とし、300回以上のものを◎(良好)とし、200回未満のものを×(不合格)とした。
Claims (6)
- 導体の周囲がフッ素樹脂を含む絶縁層により被覆されている絶縁電線であって、前記絶縁層が、フィラーとして酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛からなる群より選択される1種以上の金属酸化物の粉末を含有することを特徴とする絶縁電線。
- 前記フィラーの含有量が前記フッ素樹脂100質量部に対し0.1〜110質量部の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の絶縁電線。
- 前記フィラーが、フッ素含有シランカップリング剤からなる表面処理剤により表面処理されていることを特徴とする請求項1記載の絶縁電線。
- 前記表面処理剤の処理量が前記フィラー100質量部に対し0.1〜10質量部の範囲内であることを特徴とする請求項3記載の絶縁電線。
- 前記フィラーの平均粒径が50μm以下であることを特徴とする請求項1記載の絶縁電線。
- 前記フッ素樹脂が、フッ化エチレン−ポリプロピレン共重合体、もしくはエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体の少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1記載の絶縁電線。
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