JP2013191366A - 蓄電装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電流遮断構造を有する蓄電装置の電気抵抗を小さくする技術を提供する。
【解決手段】 蓄電装置は、負極端子と、負極電極と、導電板54を備えている。導電板54は、負極端子と負極電極の双方に電気的に接続している。導電板54の材料は銅又は銅合金である。導電板54を平面視したときに、負極端子に電気的に接続されている第1領域と、負極電極に電気的に接続されている第2領域との間に、導電板54の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金が堆積している堆積部55が設けられている。堆積部55は、蓄電装置の内圧が上昇したときに、破断起点となる。また、堆積部55は、第1領域を囲っている。
【選択図】図2

Description

本明細書は、蓄電装置およびその蓄電装置を搭載した車両に関する技術を開示する。
蓄電装置の技術分野では、蓄電装置が過充電されたり、内部で短絡が発生したときに、端子間(正極端子と負極端子)に流れる電流を遮断する電流遮断構造の開発が進められている。特許文献1には、蓄電装置内の圧力が上昇したときに、端子と電極に電気的に接続されている導電板を破断することにより、端子間に流れる電流を遮断する技術が開示されている。特許文献1の技術では、導電板にスリット(切り込み)を形成し、導電板の一部に脆弱部を設けている。特許文献1の技術では、蓄電装置内の圧力が上昇したときに、導電板のスリット部分が破断し、電流が遮断される。
特開2010−113929号公報
蓄電装置の動作中(充放電中)は、導電板に電流が流れる。しかしながら、導電板のスリットが形成されている部分は、スリットが形成されていない部分と比較して導電板の厚みが薄い。そのため、特許文献1の技術では、スリットが形成されている部分で電流通路が狭くなり、蓄電装置の電気抵抗が大きくなる。本明細書では、電流遮断構造を有する蓄電装置において、蓄電装置の電気抵抗を小さくする技術を提供する。
導電板の一部を溶融・凝固させて導電板の一部に引張応力を残存させることにより、蓄電装置の電気抵抗を大きく(導電板の厚みを薄く)することなく、導電板の一部に脆弱部を設けることができる。しかしながら、電流遮断構造(導電板)は、正極端子と正極電極の間に配置する場合と、負極端子と負極電極の間に配置する場合とがある。負極電極の材料として、一般的に銅又は銅合金(以下、銅合金等と称することがある)が用いられる。銅合金等を溶融させると、凝固する際に不純物が混入することが多い。銅合金等に不純物が混入すると、電気抵抗が増大しやすい。本明細書で開示する技術は、導電板を溶融させることなく、導電板の一部に引張応力を残存させることを特徴とする。
本明細書が開示する蓄電装置は、負極端子と負極電極の双方に、導電板を有する電流遮断構造が電気的に接続されている。その蓄電装置の製造方法は、堆積工程と接続工程を備えている。堆積工程では、銅又は銅合金からなる導電板の表層の一部に、導電板の金属粒子(銅又は銅合金からなる粒子)よりも小径の銅又は銅合金を、銅又は銅合金の融点よりも低温で堆積させて破断起点となる堆積部を形成する。接続工程では、負極端子と導電板の第1領域とを電気的に接続し、負極電極と導電板の第2領域とを電気的に接続する。堆積工程では、堆積部を、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲うか、又は第1領域と第2領域を結ぶ線と交差するとともに両端が導電板の端部に達する線を形成する状態に形成する。なお、「破断起点」とは、蓄電装置内の内圧が上昇したときに、導電板が破断するときの起点のことをいう。また、「再溶融凝固部が、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲う」とは、導電板が溶融・凝固した部分が線状に連続している形態のみならず、導電板が溶融・凝固した部分が間隔をおいて第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲うように並んでいる形態も含む。
上記の製造方法において、堆積工程と接続工程は、どちらが先に実行されてもよい。例えば、堆積部が第1領域を囲む形態の蓄電装置の製造方法において堆積工程を接続工程よりも先に実行する場合、接続工程で負極端子と電気的に接続する範囲(第1領域)を囲うように堆積部を形成する。あるいは、リング状の堆積部を形成し、堆積部で囲まれた範囲(第1領域)内を負極端子に電気的に接続する。
導電板の金属粒子よりも小径の銅合金等を導電板の表面に堆積すると、その堆積部に引張応力が残存する。このため、堆積部が導電板の脆弱部となり、蓄電装置内の圧力が上昇したときに、導電板が堆積部を起点として破断する。堆積部を起点として導電板が破断されると、負極端子に電気的に接続されている第1領域と、負極電極に電気的に接続されている第2領域との導通が遮断される。それにより、負極端子と負極電極が非導通となり、端子間(正極端子と負極端子)に流れる電流が遮断される。導電板に銅合金等を堆積させることにより、脆弱部(堆積部)において導電板の厚みが薄くなることを抑制することができる。上記したように、堆積部は、銅合金等の融点よりも低温で導電板に堆積させることにより設けられる。融点よりも低温であれば、堆積部に不純物が混入することが抑制される。上記の製造方法によると、導電板の電気抵抗の増大を抑制しながら、導電板の一部に引張応力を残存させることができる。
本明細書で開示する蓄電装置は、負極端子と、負極電極と、負極端子と負極電極の双方に電気的に接続されている導電板を備えている。導電板の材料は、銅又は銅合金である。この蓄電装置では、導電板を平面視したときに、負極端子に電気的に接続されている第1領域と、負極電極に電気的に接続されている第2領域との間に、導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金が堆積している、破断起点となる堆積部が設けられている。このような堆積部が設けられている蓄電装置は、本明細書で開示される技術を用いて製造されたことを反映している。
本明細書で開示される技術によると、銅又は銅合金からなる導電板を有する蓄電装置を備えた蓄電装置において、導電板の電気抵抗が増大することを抑制しながら、導電板の一部に引張応力を残存させることができる。
第1実施形態の蓄電装置の断面図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、負極端子と負極電極が導通しているときの電流遮断構造の拡大図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、負極端子と負極電極が非導通のときの電流遮断構造の拡大図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、堆積部の形状を説明するための図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(1)の形状を説明するための図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(2)の形状を説明するための図を示す。 第1実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(3)の形状を説明するための図を示す。 第2実施形態の蓄電装置の断面図を示す。 第2実施形態の蓄電装置について、電流遮断構造の拡大図を示す。 第2実施形態の蓄電装置について、堆積部の形状を説明するための図を示す。 第2実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(1)の形状を説明するための図を示す。 第2実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(2)の形状を説明するための図を示す。 第2実施形態の蓄電装置について、堆積部の変形例(3)の形状を説明するための図を示す。 堆積部の製造方法を説明する概略図(1)を示す。 堆積部の製造方法を説明する概略図(2)を示す。 堆積部の断面形状の変形例(1)について説明するための図を示す。 堆積部の断面形状の変形例(2)について説明するための図を示す。 堆積部の製造方法を説明する概略図(3)を示す。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)
実施例で開示する技術は、負極端子と負極電極の双方に、電流遮断構造が電気的に接続されている蓄電装置に適用することができる。この蓄電装置の製造方法は、銅又は銅合金からなる導電板の表層の一部に、導電板の金属粒子(銅又は銅合金からなる粒子)よりも小径の銅又は銅合金を、銅又は銅合金の融点よりも低温で堆積させて破断起点となる堆積部を形成する堆積工程を備えていてもよい。また、負極端子と導電板の第1領域とを電気的に接続し、負極電極と導電板の第2領域とを電気的に接続する接続工程を備えていてもよい。堆積工程では、堆積部を、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲うように形成してもよい。あるいは、堆積部を、第1領域と第2領域を結ぶ線と交差するとともに、両端が導電板の端部に達する線を形成する状態に形成してもよい。
(特徴2)
堆積工程では、導電板の表層の一部に、融点よりも低温で導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金を吹き付けてもよい。銅合金等を吹き付ける方法の一例として、パウダージェットデポジション法、コールドスプレー法等が挙げられる。これらの方法では、融点よりも低温の銅合金等の粒子(以下、単に、銅粒子と称することがある)を、不活性ガスとともに導電板に高速で吹き付ける。吹き付けられる銅粒子は、圧縮力が加えられた状態で導電板上に堆積する。銅粒子が堆積していない部分では、導電板の金属粒子の形状は変化しない。そのため、堆積した銅粒子には引張応力が残存する。銅粒子が堆積した部分(堆積部)は、蓄電装置内の圧力が上昇したときに破断の起点となり得る。
(特徴3)
堆積工程で銅粒子を吹き付ける方法を採用する場合、導電板の表層の一部に溝を形成し、その溝に向けて銅粒子を吹き付けてもよい。これによって、引張応力が残存している堆積部を、導電板の内部に設けることができる。このようにして製造された蓄電装置は、蓄電装置内の圧力が上昇したときに、導電板が破断しやすい。蓄電装置内の圧力が上昇したときに、端子間(正極端子と負極端子)に流れる電流をより確実に遮断することができる。
(特徴4)
堆積工程では、導電板の表層の一部分を、圧力を加えながら融点よりも低温で軟化させてもよい。すなわち、導電板を構成していた金属粒子が、軟化した後に硬化することにより微粒化され、堆積部が配置されてもよい。このようにして形成された堆積部の銅粒子は、導電板を構成していた金属粒子よりも小径となる。なお、導電板を軟化させる方法の一例として、摩擦圧接(FW:Friction Welding)、摩擦攪拌接合(FSW:Friction Stir Welding)等が挙げられる。これらの方法で銅を軟化させると、軟化した銅は、圧縮力が加えられた状態で導電板上に堆積する。その結果、堆積した銅粒子に引張応力が残存し、蓄電装置内の圧力が上昇したときに破断の起点となり得る。
(特徴5)
蓄電装置は、負極端子と、負極電極と、負極端子と負極電極の双方に電気的に接続されている導電板を備えていてもよい。導電板の材料は、銅又は銅合金であってもよい。また、導電板を平面視したときに、負極端子に電気的に接続されている第1領域と、負極電極に電気的に接続されている第2領域との間に、導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金が堆積している堆積部が設けられていてもよい。堆積部は、蓄電装置内の圧力が上昇したときの破断起点になり得る。この堆積部は、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲う形態であってもよい。あるいは、第1領域と第2領域を結ぶ線と交差するとともに、両端が導電板の端部に達する線を形成する形態であってもよい。
(特徴6)
導電板を平面視したときに、堆積部が、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲っていてもよい。堆積部が破断したときに、第1領域と第2領域が分断されやすい。蓄電装置内の圧力が上昇したときに、負極端子に接続されている第1リードと負極電極に接続されている第2リードとが非導通になりやすい。
(特徴7)
導電板を平面視したときに、堆積部が、第1領域と第2領域の少なくとも一方を、連続した線の形状を有して囲っていてもよい。すなわち、導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金が堆積している堆積部が、線状に連続して、第1領域と第2領域の少なくとも一方を囲っていてもよい。堆積部が破断したときに、第1領域、及び/又は、第2領域が導電板から確実に分断される。そのため、第1リードと第2リードがより非導通になりやすい。
(特徴8)
堆積部が、導電板の表面から突出していてもよい。すなわち、堆積部が設けられた部分の導電板の厚みが、堆積部が形成されていない部分の導電板の厚みより厚くてもよい。堆積部が設けられた部分の電流経路が、堆積部以外の導電板の電流経路より狭くなることを確実に防止することができる。
(特徴9)
一端が導電板の第1領域に接続されているとともに他端が負極端子に接続される第1リードと、一端が導電板の第2領域に接続されているとともに他端が負極電極に接続される第2リードを備えていてもよい。この場合、第1リードが導電板の表面に接触しており、第2リードが導電板の裏面に接触していてもよい。すなわち、第1リードが、第2リードが接触している面とは反対側の面で導電板に接触していてもよい。この形態によると、第1リードは負極端子に接続され、第2リードは電池構造体の負極電極に接続される。また、電流遮断構造(導電板)は、負極端子と電池構造体の間に配置される。導電板に対して第1リードと第2リードが異なる面で接触することにより、第1リードと第2リードが分断されたときに、第1リードと第2リードが接触することを抑制することができる。
(特徴10)
第1リードが中央に突出部が形成された反転板有していてもよい。この場合、反転板の突出部の先端部が、導電板の第1領域に固定されていてもよい。「反転板」とは、反転板の表裏面の差圧により、突出部が突出する向きが変化するものであり、一例としてダイアフラムが挙げられる。この形態によると、突出部の周囲の導電板が破断することにより、突出部が導電板から離れる方向に移動する。その結果、第1リードと第2リードが接触することを抑制することができる。
本明細書で開示する蓄電装置は、例えば車両に搭載され、モータに電力を供給することができる。以下、本明細書に開示する実施形態について詳細に説明する。
(蓄電装置)
蓄電装置の一例として、二次電池、キャパシタ等が挙げられる。二次電池の一例として、セパレータを介して対向する電極対(正極電極及び負極電極)を有するセルが複数積層された積層タイプの二次電池、セパレータを介して対向する電極対を有するシート状のセルが渦巻状に加工された捲回型の二次電池、1枚の電極集電体の片面に正極活物質が塗布されており他方の面に負極活物質が塗布されているバイポーラ電池等が挙げられる。
(第1実施形態)
図1を参照し、第1実施形態の蓄電装置100の構造を説明する。蓄電装置100は、ケース4と、電極構造体2と、負極端子30と、正極端子10と、電流遮断構造50を備えている。ケース4は、金属製であり、略直方体形状である。ケース4の内部には、電極構造体2と電流遮断構造50が収容されている。電流遮断構造50は、負極端子30と、電極構造体2の負極電極の間に接続されている。
ケース4の内部は、電解液で満たされている。ケース4の端面4aにおいて、負極端子30と正極端子10が、ケース4の外部に露出している。換言すると、負極端子30と正極端子10が、同一方向に配置されている。ケース4の端面4aには、貫通孔4b,4cが形成されている。負極端子30が貫通孔4bを通過しており、正極端子10が貫通孔4cを通過している。貫通孔4bには、絶縁性の第1シール部材42が取り付けられている。貫通孔4cには、絶縁性の第2シール部材22が取り付けられている。なお、ケース4の形状に制限はなく、例えば、円筒状、直方体状、あるいは、フィルムで形成されているシート状であってもよい。
負極端子30は、外部ナット36と、内部ナット32と、ボルト34を備えている。外部ナット36は、負極端子30と負極配線(図示省略)との結線に用いられる。内部ナット32は、第1シール部材42に取り付けられている。内部ナット32の一部は、貫通孔4bを通過している。ボルト34は、内部ナット32に締結されている。ボルト34とケース4の間には、第3シール部材40が介在している。負極端子30は、シール部材40,42によってケース4から絶縁されている。内部ナット32には、第1負極リード44が固定されている。内部ナット32と第1負極リード44は、電気的に接続している。第1負極リード44は、第1シール部材42によってケース4から絶縁されている。負極端子30は、第1負極リード44、電流遮断構造50及び第2負極リード45を介して、電極構造体2の負極電極と導通している。
正極端子10は、外部ナット16と、内部ナット12と、ボルト14を備えている。外部ナット16は、正極端子10と正極配線(図示省略)との結線に用いられる。内部ナット12は、第2シール部材22に取り付けられている。内部ナット12の一部は、貫通孔4cを通過している。ボルト14は、内部ナット12に締結されている。ボルト14とケース4の間には、第4シール部材20が介在している。正極端子10は、シール部材20,22によってケース4から絶縁されている。内部ナット12には、正極リード24が固定されている。内部ナット12と正極リード24は、電気的に接続している。正極リード24は、第2シール部材22によってケース4から絶縁されている。正極端子10は、正極リード24を介して、電極構造体2の正極電極と導通している。
(電極構造体)
電極構造体2は、正極電極と、負極電極と、正極電極と負極電極の間に介在しているセパレータを備えている。正極電極、負極電極及びセパレータの図示は省略する。正極電極は、正極集電体と、正極集電体上に形成されている正極活物質層を有する。正極電極には、正極集電タブ26が固定されている。正極集電タブ26は、正極活物質層が塗布されていない正極集電体に相当する。負極電極は、負極集電体と、負極集電体上に形成されている負極活物質層を有する。負極電極には、負極集電タブ46が固定されている。負極集電タブ46は、負極活物質層が塗布されていない負極集電体に相当する。なお、活物質層に含まれる材料(活物質、バインダ、導電助剤等)には特に制限がなく、公知の蓄電装置等の電極に用いられる材料を用いることができる。
(電流遮断構造)
図1及び図2に示すように、電流遮断構造50は、第1負極リード44と、導電板54と、第2負極リード45と、絶縁性を有する支持部材52を備えている。第1負極リード44、導電板54及び第2負極リード45の材料は、銅である。第1負極リード44は、ダイアフラム56を備えている。ダイアフラム56は、反転板の一例である。なお、ダイアフラム56の材料も銅である。電流遮断構造50は、負極端子30と負極集電タブ(負極電極)46の間に接続されている。支持部材52が、ダイアフラム56と導電板54を支持している。ダイアフラム56の導電板54側(以下、ダイアフラム56の下側と称す)の端部は、支持部材52によって、導電板54から絶縁されている。第1負極リード44、導電板54、第2負極リード45及びダイアフラム56に用いられている銅は無酸素銅であり、導電率は100〜103%IACSである。なお、無酸素銅に代えて、タフピッチ銅(96〜101%IACS)、リン脱酸銅(83〜88%IACS)、銀入り銅(98%IACS)、錫入り銅(65%IACS)、クロム入り銅(80%IACS)及びジルコニウム銅(85%IACS)等を用いることもできる。
ダイアフラム56の中央に、導電板54に向けて突出している突出部57が形成されている。ダイアフラム56の下側の中央部56a(すなわち、突出部57の導電板54側)は、導電板54に固定されている。ダイアフラム56と導電板54は、電気的に接続している。その結果、導電板54は、負極端子30と負極集電タブ(負極電極)46の双方に電気的に接続している。より詳細には、第1負極リード44の一端が負極端子30に接続され、第1負極リード44の他端(ダイアフラム56)が導電板54の第1領域(中央部56a)に接続され、第2負極リード45の一端が導電板54の第2領域45a(図4も参照)に接続され、第2負極リード45の他端が負極集電タブ(負極電極)46に接続されている。なお、ダイアフラム56の下側の中央部56aは、第1領域に相当する。導電板54には、導電板54の銅粒子よりも小径の銅粒子が堆積した堆積部55が設けられている。堆積部55には引張応力が残存しており、ケース4内の内圧が上昇したときに導電板54が破断する起点となる。堆積部55の製造方法については後述する。
図2に示す状態では、正極端子10と正極集電タブ26(正極電極)が導通しており、負極端子30と負極集電タブ46(負極電極)が導通している(図1も参照)。そのため、正極端子10と負極端子30の間が通電可能である。なお、堆積部55が設けられている導電板54の厚みは、堆積部55が設けられていない部分の導電板54の厚みよりも厚い。すなわち、堆積部55は、導電板54の表面から突出している。そのため、堆積部55の通電経路が、導電板54の他の部分よりも狭くなることはない。なお、詳細は後述するが、堆積部55には、銅以外の不純物(例えば、酸素)がほとんど含まれていない。より正確にいうと、堆積部55に含まれる不純物の量は、堆積部55以外の導電板54に含まれる不純物の量と同程度であるか、堆積部55以外の導電板54に含まれる不純物の量よりも少ない。
図2に示すように、第1負極リード44とダイアフラム56と第1シール部材42により囲まれた空間43は、密閉されている。ケース4内の内圧が上昇すると、空間43とケース4内の空間43以外の空間との間に差圧が生じる。その結果、図3に示すように、堆積部55を起点として導電板54が破断し、ダイアフラム56の突出部57が上側に反転する。ダイアフラム56(第1負極リード44)と第2負極リード45が非導通となる。それにより、負極端子30と負極集電タブ46が非導通となり、負極端子30と正極端子10の間で電流が遮断される。
図4に示すように、導電板54は、略円形の破断部54aと、破断部54aの端部から伸びている延長部54bを含んでいる。第2負極リード45が、導電板54の延長部54bに固定されている。中央部(第1領域)56aと、第2負極リード45が導電板54に接触している第2領域45aとの間には隙間が設けられている。堆積部55が、中央部(第1領域)56aの周りを、連続した線の形状を有して囲っている。換言すると、堆積部55によって、中央部(第1領域)aと第2領域45aが完全に分断されている。ケース4内の内圧が上昇すると、堆積部55で導電板54が破断し、中央部(第1領域)56aと第2領域45aが非導通となる。すなわち、負極端子30と正極端子10の間の電流が遮断される。なお、導電板54と第2負極リード45は、一体であってもよい。すなわち、導電板54から伸びている延長部54bが、負極集電タブ(負極電極)46に接続されていてもよい。この場合、延長部54bが第2負極リードに相当する。
図5〜図7に示すように、堆積部55は、中央部(第1領域)56aと第2領域45aの隙間に形成されていればよく、様々な形状を取り得る。図5及び図6は、導電板54の銅粒子よりも小径の銅粒子が堆積した部分堆積部55a,55bが、導電板54内に複数設けられている。複数の部分堆積部55a,55bは、間隔をおいて中央部(第1領域)56aを囲っている。複数の部分堆積部55a(55b)によって、1つの堆積部55が形成されている。中央部(第1領域)56aは、複数の部分堆積部55a(55b)によって囲われている。図5及び図6に示す形態も、「堆積部55が、中央部(第1領域)56aを囲っている」といえる。図5及び図6に示す形態のように、部分堆積部55a(55b)が中央部(第1領域)56aの周りに間隔をおいて並んでいても、ケース4内の内圧が上昇すると、堆積部55で導電板54が破断する。その結果、中央部(第1領域)56aと第2領域45aが非導通となり、負極端子30と正極端子10の間の電流が遮断される。
堆積部55は、中央部(第1領域)56aを囲っていてもよいし、第2領域45aを囲っていてもよい。また、堆積部55が、中央部(第1領域)56aと第2領域45aの各々を囲っていてもよい。重要なことは、堆積部55が、中央部(第1領域)56aと第2領域45aとを結ぶ線と交差することである。
図7に示す堆積部55は、中央部(第1領域)56aと第2領域45aの間を直線的に伸びている。この堆積部55は、中央部(第1領域)56aと第2領域45aとを結ぶ線と交差するとともに、両端が導電板54の端部に達している。このような形態であっても、ケース4内の内圧が上昇すると、堆積部55で導電板54が破断し、中央部(第1領域)56aと第2領域45aが非導通となる。このように、堆積部55は、中央部(第1領域)56aと第2領域45aを分断するように設けられていれば、中央部(第1領域)56aを囲っていなくてもよい。なお、図7では、連続した1つの堆積部55が、中央部(第1領域)56aと第2領域45aを完全に分断している。しかしながら、図5及び図6のように、複数の部分堆積部が直線的に並び、1つの堆積部が形成されていてもよい。また、図2において、堆積部55は導電板54の上面に形成していたが、下面に形成しても良い。
(第2実施形態)
図8及び図9に示すように、蓄電装置200では、電流遮断構造250の形態が、蓄電装置100と相違する。電流遮断構造250は、第1負極リード244と、導電板254と、第2負極リード245と、絶縁性を有する支持部材252を備えている。第1負極リード244は、導電板254の表面に接触している。第1負極リード244は、ダイアフラムを有していない(図2及び図9を参照)。第2負極リード245は、導電板254の裏面に接触している。第1負極リード244が導電板254に接触する第1領域244aと、第2負極リード245が導電板254に接触する第2領域245aの間には隙間が設けられている。なお、第1負極リード244、導電板254及び第2負極リード245の材料は、銅である。
図10に示すように、導電板254は、略円形の形状を有している。第1負極リード244が導電板254の中央に固定されており、第2負極リード245が導電板254の端部に固定されている。第1領域244aの周囲を、堆積部255が連続した線の形状を有して囲っている。第1負極リード244は、可撓性を有している。また、導電板254と支持部材252と絶縁部材242により囲まれた空間243は、密閉されている。そのため、ケース4内の内圧が上昇すると、空間243とケース4内の空間243以外の空間との間に差圧が生じ、導電板254が堆積部255で破断し、第1領域244aが上側に移動する。これにより、第1領域256aと第2領域245aが非導通となる。なお、図11〜図13に示すように、堆積部255、部分堆積部255a、255bの形状は、様々な形状を取り得る。図11〜図13に示す堆積部255、部分堆積部255a、255bの形状は、実質的に図4〜図7に示す堆積部55の形状と同一なので、説明を省略する。
蓄電装置100,200の製造方法を説明する。ここでは、電流遮断構造50,250の製造方法についてのみ説明する。なお、以下の説明では、電流遮断構造50,250に共通する事項については、電流遮断構造50の製造方法についてのみ説明する。まず、図14に示すように、導電板54の表面の一部に円弧状の溝62を形成する。溝62を形成する位置は、堆積部(部分堆積部)を形成する位置と同一である(図4〜7,11〜13を参照)。次に、コンプレッサ(図示省略)で圧縮したガス(空気、不活性ガス等)を加速ガスとして用いて、融点(およそ1060℃)よりも低温で銅粒子64を溝62に吹き付ける(堆積工程)。ノズル60から銅粒子64を噴射する圧力は、例えば0.5〜1.0MPaである。
図15に示すように、銅粒子64(図14を参照)は、溝62内を充填して、さらに導電板54の表面から突出するまで供給される。これにより、堆積部55が形成される。なお、図14に示す溝62は、導電板54を平面視したときにリング状となるように(あるいはリング状に並ぶように)形成する。これにより、堆積部55で囲まれた範囲(第1領域)に、ダイアフラム56の突出部57(第1負極リード44)を接続することができる。堆積部55を形成した後、導電板54の表面に第1負極リード44を接続し、導電板54の裏面に第2負極リード45を接続する(接続工程:図2及び図9を参照)。なお、接続工程では、堆積部55が、第1負極リード44が接続される中央部(第1領域)56aと第2負極リード45が接続される第2領域45aの間に位置するように、第1負極リード44と第2負極リード45を導電板54に接続する。
溝62内に供給された銅粒子64は、導電板54に衝突することにより、扁平形状になる。導電板54の銅粒子と、吹き付けられた銅粒子64は、新生面で接合する。そのため、結晶粒界に非晶質層等は存在しない。なお、電子顕微鏡等で観察することにより、堆積部55と堆積部55以外の導電板54とを区別することができる。また、融点よりも低温で銅粒子64が吹き付けられたか否かは、結晶粒界の元素分析を行うことによって判別することができる。例えば、溶融した銅粒子が吹き付けられた場合、溶融した銅に不純物(酸素)が混入し、結晶粒界をEPMAで分析すると酸化物が検出される。なお、堆積部55の銅粒子64のサイズは、20nm〜30μmであることが好ましい。
銅粒子64のサイズが20nm未満の場合、銅粒子64同士が凝集し、凝集粒子がノズル60内に詰まりやすくなる。そのため、良好な堆積部55を形成することが困難になる。また、銅粒子64のサイズが30μmを超えると、銅粒子64の重量が増し、導電板54との密着性が低下することがある。なお、堆積部55の銅粒子64のサイズは、100nm〜10μmであることが特に好ましい。
導電板54の表面に形成する溝は、円弧状以外の形状であってもよい。図16に示すように略三角形の溝62aを形成してもよいし、図17に示すように略矩形の溝62bを形成してもよい。導電板54の表面に形成した溝の形状に応じて、堆積部の形状を調整することができる。
上記の製造方法では、導電板54の溝62内に銅粒子64を吹き付ける例について説明した。しかしながら、導電板54に溝を形成することなく、導電板54に銅粒子64を吹き付けてもよい。但し、この場合も、銅粒子64は、融点よりも低温で導電板54に吹き付ける。図18は、表面が平坦な導電板54に銅粒子64を吹き付けたときの堆積部55を示す。導電板54の表面に銅粒子64を吹きつけると、銅粒子64が衝突したエネルギーによって、導電板54の表層が軟化する。吹き付けた銅粒子64と軟化した導電板54の表層によって、堆積部55が形成される。銅粒子64及び軟化した導電板54の表層は溶融しないので、堆積部55は、不純物の混入が抑制されている。軟化した導電板54の銅粒子の形状は、導電板54の他の部分の銅粒子の形状とは異なる。そのため、軟化した後に硬化した部分の導電板54も、堆積部55と評価することができる。
上記したように、軟化して硬化した銅粒子の形状は、他の部分の銅粒子の形状とは異なる。そのため、堆積部55を形成する際に、導電板54に銅粒子を吹き付けることなく、導電板54の一部を軟化させることにより、堆積部55を形成することができる。そのような方法の一例として、摩擦圧接(FW)、摩擦攪拌接合(FSW)が挙げられる。これらに方法により、導電板54の表面が軟化し、堆積部55を形成することができる。以下、摩擦圧接方法及び摩擦攪拌接合方法について簡単に説明する。
摩擦圧接方法は、典型的には、2つの部材を接合する際に用いられる。接合する部材同士を高速で擦り合わせ、その際に生じる摩擦熱によって部材を軟化させるとともに部材同士に圧力を加える。これにより、部材同士を接合することができる。本製造方法では、摩擦圧接方法が有する「摩擦熱によって部材を軟化させる」という特徴を利用する。すなわち、摩擦熱によって、導電板54の表層部を融点よりも低温で軟化させることにより、堆積部55を配置する。摩擦圧接方法を使用することにより、堆積部55に不純物が混入することが抑制され、導電板54の電気抵抗が増大することが抑制される。
摩擦攪拌接合方法について説明する。摩擦攪拌接合方法も、典型的には、2つの部材を接合する際に用いられる。接合する部材の接合部に突起物を回転させながら押し付け(圧力を加え)、摩擦熱によって軟化した部材の材料を攪拌することにより、2部品を接合する。すなわち、摩擦熱によって、2部品の材料を塑性流動させて混ぜ合わせ、両者を接合する。本製造方法では、摩擦攪拌接合方法が有する「摩擦熱によって部材を軟化させる」という特徴を利用する。摩擦攪拌接合方法を使用しても、堆積部55に不純物が混入することが抑制され、導電板54の電気抵抗が増大することが抑制される。
上記したように、典型的には2つの部品を接合する際に用いる方法を利用することにより、導電板54の表層の一部に、導電板54の銅粒子の形状とは異なる形状の堆積部55を配置することができる。
上記した蓄電装置100,200では、電流遮断構造50,250の導電板54,254に堆積部55,255が形成されていればよく、蓄電装置100,200を構成する部品の材料は様々なものを使用することができる。以下に、蓄電装置100,200の一例であるリチウムイオン二次電池について、電極構造体2を構成する部品の材料を例示する。なお、第1負極リード44,第2負極リード45及び導電板54,254の材料は、以下に例示する負極集電体の材料と同じ材料であることが好ましい。また、正極リード24の材料は、以下に例示する負極集電体の材料と同じ材料であることが好ましい。
(正極集電体)
正極集電体として、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、ステンレス鋼又はそれらの複合材料を用いることができる。特に、アルミニウム又はアルミニウムを含む複合材料であることが好ましい。
(正極活物質)
正極活物質は、リチウムイオンが侵入及び脱離可能な材料であればよく、LiMnO、Li(NiCoMn)0.33、Li(NiMn)0.5、LiMn、LiMnO、LiNiO、LiCoO、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiMnO、LiMn等を使用することができる。また、正極活物質としてリチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、あるいは、硫黄などを用いることもできる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。正極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに正極集電体に塗布される。
(負極集電体)
負極集電体として、銅(Cu)又は銅を含む複合材料(銅合金)を使用することが好ましい。銅は高い導電性を有しており、負極集電体の電気抵抗を低減することができる。
(負極活物質)
負極活物質として、リチウムイオンが侵入及び脱離可能な材料を用いる。リチウム(Li)、ナトリウム(Na)等のアルカリ金属、アルカリ金属を含む遷移金属酸化物、天然黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、高配向性グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料、シリコン単体又はシリコン含有合金又はシリコン含有酸化物を使用することができる。なお、負極活物質は、電池容量を向上させるため、リチウム(Li)を含まない材料であることが特に好ましい。負極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに負極集電体に塗布される。
(セパレータ)
セパレータは、絶縁性を有する多孔質を用いる。セパレータとして、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、あるいは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布を使用することができる。
(電解液)
電解液は、非水系の溶媒に支持塩(電解質)を溶解させた非水電解液であることが好ましい。非水系の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状エステルを含んでいる溶媒、酢酸エチル、プロピロン酸メチルなどの溶媒、又はこれらの混合液を使用することができる。また、支持塩(電解質)として、例えば、LiPF、LiBF、LiAsF等を使用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電極構造体
30:負極端子
44:第1負極リード
45:第2負極リード
46:負極集電タブ(負極電極)
54:導電板
55:堆積部
100:蓄電装置

Claims (12)

  1. 負極端子と負極電極の双方に、導電板を有する電流遮断構造が電気的に接続されている蓄電装置の製造方法であり、
    銅又は銅合金からなる前記導電板の表層の一部に、前記導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金を、前記銅又は銅合金の融点よりも低温で堆積させて破断起点となる堆積部を形成する堆積工程と、
    前記負極端子と前記導電板の第1領域とを電気的に接続し、前記負極電極と前記導電板の第2領域とを電気的に接続する接続工程と、を備えており、
    前記堆積工程では、前記堆積部を、前記第1領域と前記第2領域の少なくとも一方を囲うか、又は前記第1領域と前記第2領域を結ぶ線と交差するとともに両端が前記導電板の端部に達する線を形成する状態に形成する、蓄電装置の製造方法。
  2. 前記堆積工程では、前記導電板の表層の前記一部に、融点よりも低温で前記小径の銅又は銅合金を吹き付ける請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
  3. 前記堆積工程では、前記導電板の表層の前記一部に溝を形成し、その溝に向けて前記小径の銅又は銅合金を吹き付ける請求項2に記載の蓄電装置の製造方法。
  4. 前記堆積工程では、前記導電板の表層の一部分を、圧力を加えながら融点よりも低温で軟化させて微粒化することで、前記導電板の表層の前記一部に前記小径の銅又は銅合金を配置する請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
  5. 負極端子と、
    負極電極と、
    前記負極端子と前記負極電極の双方に電気的に接続されている導電板と、を備えており、
    前記導電板の材料は、銅又は銅合金であり、
    前記導電板を平面視したときに、前記負極端子に電気的に接続されている第1領域と、前記負極電極に電気的に接続されている第2領域との間に、前記導電板の金属粒子よりも小径の銅又は銅合金が堆積している、破断起点となる堆積部が設けられており、
    前記堆積部は、前記第1領域と前記第2領域の少なくとも一方を囲うか、又は前記第1領域と前記第2領域を結ぶ線と交差するとともに両端が前記導電板の端部に達する線を形成する状態に配置されている蓄電装置。
  6. 前記導電板を平面視したときに、前記堆積部が、前記第1領域と前記第2領域の少なくとも一方を囲っている請求項5に記載の蓄電装置。
  7. 前記導電板を平面視したときに、前記堆積部が、前記第1領域と前記第2領域の少なくとも一方を、連続した線の形状を有して囲っている請求項6に記載の蓄電装置。
  8. 前記堆積部が、前記導電板の表面から突出している請求項5〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  9. 一端が前記導電板の前記第1領域に接続され、他端が前記負極端子に接続される第1リードと、
    一端が前記導電板の前記第2領域に接続され、他端が前記負極電極に接続される第2リードと、を備え、
    前記第1リードが前記導電板の表面に接触しており、
    前記第2リードが前記導電板の裏面に接触している請求項5〜8のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  10. 前記第1リードが中央に突出部が形成された反転板を有しており、
    前記反転板の前記突出部の先端部が、前記導電板の前記第1領域に固定されている請求項5〜9のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  11. 請求項5〜10のいずれか一項に記載の蓄電装置の構造を備えた二次電池。
  12. 請求項5〜10のいずれか一項に記載の蓄電装置を搭載した車両。
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