JP2013190751A - レンズ交換式カメラの絞り制御装置 - Google Patents

レンズ交換式カメラの絞り制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】イニシャライズ処理において、絞り制御杆が第1の端部に到達したときのバウンド量を抑制して、絞り制御杆の原点位置を短時間で精密に決定する。
【解決手段】制御手段45は、イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を第1の端部に向けて高速ステップ駆動していき、絞り制御杆57が第1の端部に到達してバウンドしたときの位置を位置検出手段64、65により検出して暫定原点位置として記憶し、このバウンド後に、位置検出手段64、65により検出した現在の絞り制御杆57の位置と上記暫定原点位置とを比較しながら、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を第1の端部に向けて低速ステップ駆動していき、位置検出手段64、65により検出した絞り制御杆57の位置が上記暫定原点位置の所定範囲内となったときの位置を原点位置として決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ交換式カメラの絞り制御装置に関する。
最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、この撮影レンズを着脱自在で、撮影レンズの装着状態で絞り装置を開閉駆動するステッピングモータを有するカメラボディと、を備えたレンズ交換式カメラの絞り制御装置が知られている。カメラボディには、ステッピングモータによって撮影レンズ側の絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間でステップ駆動される絞り制御杆が設けられている。
この種のレンズ交換式カメラの絞り制御装置では、カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力したときに、ステッピングモータを介して絞り制御杆を、絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部またはその近傍である原点位置に移動させるイニシャライズ処理を実行することがある。
特開2011−28241号公報
しかしながら、従来のイニシャライズ処理では、絞り制御杆が第1の端部に到達したときのバウンドの影響に考慮が払われていない。このため、イニシャライズ処理指示信号が入力した時点において絞り制御杆が第1の端部から遠い位置(例えば第2の端部またはその近傍)に位置しているときには、(絞り制御杆の移動速度が最高移動速度に達して)第1の端部における絞り制御杆のバウンド量が大きくなり、絞り制御杆の原点位置を短時間で精密に決定することができなかった。
本発明は以上の問題意識に基づいてなされたものであり、イニシャライズ処理において、絞り制御杆が第1の端部に到達したときのバウンド量を抑制して、絞り制御杆の原点位置を短時間で精密に決定することができるレンズ交換式カメラの絞り制御装置を得ることを目的とする。
本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、その一態様では、最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動するステッピングモータを有するカメラボディと、前記カメラボディに設けられた、前記ステッピングモータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間でステップ駆動される絞り制御杆と、前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆の位置を検出する位置検出手段と、前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段と、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて高速ステップ駆動していき、前記絞り制御杆が前記第1の端部に到達してバウンドしたときの位置を前記位置検出手段により検出して暫定原点位置として記憶し、このバウンド後に、前記位置検出手段により検出した現在の前記絞り制御杆の位置と前記暫定原点位置とを比較しながら、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて低速ステップ駆動していき、前記位置検出手段により検出した前記絞り制御杆の位置が前記暫定原点位置の所定範囲内となったときの位置を前記原点位置として決定する制御手段と、を備えることを特徴としている。
前記カメラボディに、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねを設けることが好ましい。
前記撮影レンズに、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆と、この絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばねとを設けることが好ましい。
前記絞り制御杆付勢ばねによる前記絞り制御杆の付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねによる前記絞り連動杆の付勢力よりも小さくなるように設定することが好ましい。
前記カメラボディに、前記ステッピングモータに対する通電を可能とする電源オン状態と通電を不能とする電源オフ状態とを切り替えるための入力操作が行われる電源スイッチを設けて、この電源スイッチにより前記ステッピングモータを電源オフ状態から電源オン状態に切り替えるための入力操作が行われたときに、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号を入力させることができる。
あるいは、前記カメラボディに、該カメラボディへの前記撮影レンズの装着状態を判定する装着判定手段を設けて、前記カメラボディから前記撮影レンズが外されており且つ前記ステッピングモータに対する通電がなされた電源オン状態において、前記装着判定手段が前記カメラボディに前記撮影レンズが装着されたと判定したときに、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号を入力させることができる。
前記位置検出手段を、前記絞り制御杆に設けられて該絞り制御杆と一体に移動する永久磁石と、前記第1の端部と前記第2の端部の中間位置に固定して設けられたホールセンサーとから構成し、前記制御手段は、前記絞り制御杆を前記第2の端部から前記第1の端部に向けてステップ駆動する際に、前記永久磁石とホールセンサーが最大接近位置となるまでは前記絞り制御杆のステップ駆動速度を段階的に速くしていき、前記永久磁石とホールセンサーが最大接近位置となった後に前記絞り制御杆のステップ駆動速度を段階的に遅くすることが好ましい。
前記制御手段は、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けてステップ駆動する途中において、前記絞り制御杆を前記第2の端部に向けて所定量だけステップ駆動し、このステップ駆動を完了した時点における前記絞り制御杆の位置が前記永久磁石とホールセンサーの最大接近位置よりも前記第2の端部側寄りであるか又は前記第1の端部側寄りであるかを判定し、前記第2の端部側寄りであるときは、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて、前記段階的なステップ駆動速度のうち最も速い速度から段階に遅くしながらステップ駆動し、前記第1の端部側寄りであるときは、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて、前記段階的なステップ駆動速度のうち最も遅い速度でステップ駆動することが好ましい。
前記制御手段は、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力した時点において、前記絞り制御杆が前記第2の端部に位置していないとき、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第2の端部に向けて所定回数だけステップ駆動することが好ましい。
前記カメラボディは、前記カメラの処理エラーを報知する報知手段を備えており、前記制御手段は、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力した時点から所定時間経過しても前記原点位置を検出することができなかったとき、前記報知手段を介してイニシャライズ処理エラーを報知することが好ましい。
本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、別の態様では、最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディと、前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆と、前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねと、前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段と、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記駆動モータを介して前記絞り制御杆を、前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部に移動させる制御部と、を備えることを特徴としている。
本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、さらに別の態様では、最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズ;前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディ;前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆;前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばね;前記撮影レンズに設けられた、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆;前記撮影レンズに設けられた、絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばね;前記絞り制御杆付勢ばねが前記絞り制御杆を前記絞り装置の最大開口径に対応する前記第1の端部に向けて付勢する付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねが前記絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する付勢力よりも小さいこと;前記撮影レンズを前記カメラボディに装着した状態では、前記絞り連動杆付勢ばねの付勢力の一部が前記絞り制御杆付勢ばねの付勢力によって打ち消されて、前記絞り装置が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置すること;前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段;及び前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記駆動モータを介して前記絞り制御杆を、前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部に移動させる制御部;を備えることを特徴としている。
本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、さらに別の態様では、最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディと、前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆と、前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねと、前記撮影レンズに設けられた、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆と、前記撮影レンズに設けられた、絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばねと、を備えるレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、前記絞り制御杆付勢ばねが前記絞り制御杆を前記絞り装置の最大開口径に対応する前記第1の端部に向けて付勢する付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねが前記絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する付勢力よりも小さいこと、及び前記撮影レンズを前記カメラボディに装着した状態では、前記絞り連動杆付勢ばねの付勢力の一部が前記絞り制御杆付勢ばねの付勢力によって打ち消されて、前記絞り装置が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置すること、を特徴としている。
本発明によれば、イニシャライズ処理において、絞り制御杆が第1の端部に到達したときのバウンド量を抑制して、絞り制御杆の原点位置を短時間で精密に決定することができるレンズ交換式カメラの絞り制御装置が得られる。
本発明を適用した一眼レフカメラのカメラボディの正面図である。 図2(A)は本発明を適用した一眼レフカメラの撮影レンズの背面図であり、図2(B)は同側面図である。 撮影レンズをカメラボディに装着した状態の主要構成要素を示すブロック図である。 カメラボディ側の絞り制御装置及び撮影レンズ側の絞り装置の要部を開放状態で示す背面図である。 同絞り制御装置及び絞り装置の要部の絞り込み状態の背面図である。 図6(A)、(B)は、同絞り制御装置の要部の開放状態を正面左側から見た斜視図、正面右側から見た斜視図である。 図7(A)、(B)は、図6(A)、(B)の絞り制御装置から絞り制御杆を取り外した状態を示す正面左側から見た斜視図、正面右側から見た斜視図である。 同絞り制御装置に搭載されたホールセンサー及び永久磁石を示す側面図である。 電源レバーに対して電源オン状態から電源オフ状態に切り替えるための入力操作が行われた場合における絞り制御装置の制御内容(ファイナライズ処理)を示すフローチャートである。 本発明によるイニシャライズ処理(第1イニシャライズ処理)を示すフローチャートである。 本発明によるイニシャライズ処理(第1イニシャライズ処理)に伴うホールセンサーの検出信号を示すタイミングチャートである。 カメラボディに撮影レンズが装着され且つステッピングモータに対する通電がなされた電源オン状態において、装着判定手段がカメラボディから撮影レンズが外されたと判定したときの絞り制御装置の制御内容(ファイナライズ処理)を示すフローチャートである。 図12のファイナライズ処理に続くイニシャライズ処理(第1イニシャライズ処理)を示すフローチャートである。
以下本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
『カメラボディ10及び撮影レンズ100の構成』
図1は、本発明を適用した一眼レフカメラのカメラボディ10の正面図である。図2(A)、図2(B)は、カメラボディ10に着脱可能な撮影レンズ100の背面図、側面図である。
図1に示すように、カメラボディ10の正面ほぼ中央にはボディ側マウント13が装着されている。ボディ側マウント13の表面には、AFカプラー14、情報接点群15、ロックピン(ロック手段)16、及びマウント指標17が設けられ、ボディ側マウント13の内周部にはバヨネットマウント18が設けられている。カメラボディ10内のミラーボックス内にはメインミラー20が配置され、メインミラー20の左側、バヨネットマウント18近傍には、撮影レンズ100の絞り連動杆109(図2)の運動を制御する絞り制御突起(絞り駆動突起)19が配置されている。カメラボディ10のボディ側マウント13の周辺部にはレンズロック解除ボタン22が設けられている。このレンズロック解除ボタン22が押圧されているか否かは図示しない検出スイッチによって検出され、その検出信号が、後述するカメラボディ10内のCPU45(装着判定手段)に出力される。
カメラボディ10の上面には、左側に、シャッターボタン21が配置され、シャッターボタン21を囲むように、回動式の電源レバー(電源スイッチ)23が配置されている。カメラボディ10の上面右側にはモードスイッチ25が配置されている。
電源レバー23は、後述するステッピングモータ(駆動モータ)53に対する通電を可能とする電源オン状態と、通電を不能とする電源オフ状態とを切り替えるための入力操作が行われるものである。電源レバー23は、回動操作可能に構成され、OFF位置及びON位置でクリックストップされ、さらにON位置から、OFF位置方向とは逆方向にライブビュー位置があり、ON位置からライブビュー位置まで、ばね付勢に力に抗して回動可能に形成されている。電源レバー23がON位置からさらにライブビュー位置方向に回動操作されると、メインスイッチはON状態を維持して、ライブビュースイッチがONする。
モードスイッチ25は、複数位置にクリックストップされる回転スイッチであって、クリックストップ位置に応じて、スチル撮影モード、動画撮影モードなどの撮影モードを選択できる。
図2(A)、図2(B)に示すように、撮影レンズ100は、撮影レンズ鏡筒の後端部にレンズ側マウント環103を備え、このレンズ側マウント環103の表面には、ボディ側マウント13表面の、AFカプラー14に対応するAFカプラー104、情報接点群15に対応する情報接点群105、ロックピン16に対応するロック穴(ロック手段)106などが設けられている。レンズ側マウント環103の内周にはバヨネットマウント108が設けられ、さらにバヨネットマウント108の内周部には、カメラボディ10の絞り制御突起19(図1)に連動する絞り連動杆109が設けられている。撮影レンズ100のレンズ鏡筒後端部表面には、カメラボディ10のマウント指標17に対応するマウント指標107が付されている。
この撮影レンズ100をカメラボディ10に装着するときは、マウント指標17、107を合致させた状態でバヨネットマウント18、108を嵌合させ、撮影レンズ100をカメラボディ10の正面側から見て、時計方向(図2(A)中のα方向)に回転させる。すると撮影レンズ100は、ロックピン16がロック穴106に嵌合したロック位置で止まる。後述するように、カメラの電源オフ状態では、絞り制御突起19が形成された絞り制御杆57が絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって上昇端(第2の端部)よりもやや下方に位置しており、このロック位置では、絞り連動杆109が絞り制御突起19に当接しておらず、絞り連動杆109と絞り制御突起19の間にクリアランスが存在している。なお、撮影レンズ100がこのロック位置にロックされた状態では、AFカプラー104はAFカプラー14に係合し、情報接点群105は情報接点群15に電気的に接触している。
図3は、この撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態の主要構成要素をブロックで示す図である。カメラボディ10には、撮影レンズ100で結像される被写体像を視認するための光学ファインダーとして、メインミラー20の上方にピント板27、ペンタプリズム28及び接眼レンズ29が設けられている。接眼レンズ29の近傍には被写体輝度を測定するための測光素子30が設けられている。
メインミラー20の後方には、メインミラー20がアップ(ミラーアップ)したときに被写体光を受光して被写体を撮像するCCD等の撮像素子31が配置され、撮像素子31の直前にシャッター機構33が設けられている。メインミラー20の背面には、メインミラー20の中央領域を透過した被写体光を下方に向けて反射するサブミラー35が設けられている。メインミラー20の下方であって、ミラーボックスの底部には、サブミラー35で反射した被写体光を受光して焦点状態を検出するAFユニット37が設けられている。AFユニット37は、いわゆるTTL位相差検出方式であって、瞳分割された一対の被写体像信号をAFデータとして出力する。CPU(入力手段、制御手段)45は、この一対の被写体像のAFデータからデフォーカス量を演算し、さらに装着された撮影レンズ100のフォーカシングレンズLFを合焦位置まで移動させるために必要なデータを演算する。
カメラボディ10には、撮像素子31で撮像して得られた画像信号を処理し、圧縮又は非圧縮変換して画像メモリ41に記録する信号処理部39を備えている。カメラボディ10の背面には、撮像した画像を表示するディスプレイ43が設けられている。このディスプレイ43の画像表示は、信号処理部39によって制御される。
さらにカメラボディ10は、撮影レンズ100のAF機構111を駆動制御するAF装置47と、絞り装置113を駆動制御する絞り制御装置(制御手段)51を備えている。AF装置47は、図示しないAF用モータを内蔵し、このAF用モータの回転を、AFカプラー14、104を介して撮影レンズ100のAF機構111に伝達する。AF用モータはCPU45により駆動制御され、AF機構111によってフォーカシングレンズLFを合焦位置まで移動させる。絞り制御装置51は、CPU45により絞り駆動回路49を介して制御され、絞り制御突起19を駆動する。
また、測光素子30からの測光データや、AFユニット37からのAFデータがCPU45に入力される。CPU45は、これらのデータに基づいて適切な絞り値データ及び合焦させるためのレンズ駆動データを演算し、演算した絞り値データに基づいて絞り駆動回路49を介して絞り制御装置51を駆動し、レンズ駆動データに基づいてAF装置47を駆動する。さらにCPU45には、電源レバー23に対して電源オン状態と電源オフ状態とを切り替えるための入力操作が行われると、その旨の操作指示信号が入力する。例えば電源レバー23に対して後述するステッピングモータ53を電源オフ状態から電源オン状態に切り替えるための入力操作が行われたときは、CPU45にイニシャライズ処理指示信号が入力する。CPU45は、電源レバー23から入力したこの操作指示信号(例えばイニシャライズ処理指示信号)に基づいて、絞り駆動回路49を介して絞り制御装置51を制御する。
カメラボディ10は、カメラの処理エラー(後述するファイナライズ処理エラー及びイニシャライズ処理エラー)を報知する報知手段を備えている。この報知手段は、例えば、ディスプレイ43へのエラー表示、音声発生部(図示せず)からのエラー音発生、撮像素子31を振動させるダストリムーバル機能(撮像素子を使用した手振れ補正機構を介して撮像素子31を振動させることで撮像素子31に付着した粉塵等を振るい落とす機能)によって実現されるが、その態様は問わない。なお、撮像素子を使用した手振れ補正機構では、撮像素子を可動限界端まで駆動させた衝撃によって撮像素子を振動させる。
カメラボディ10と撮影レンズ100には、カメラボディ10への撮影レンズ100の装着状態(カメラボディ10に撮影レンズ100が装着されているか否か)を判定する装着判定手段が設けられている。この装着判定手段は、カメラボディ10への撮影レンズ100の装着状態の判定結果をCPU45に出力する。
より具体的に、カメラボディ10に撮影レンズ100を装着するときは、マウント指標17、107を合致させた状態でバヨネットマウント18、108を嵌合させ、撮影レンズ100をカメラボディ10の正面側から見て、時計方向(図2(A)中のα方向)に回転させて、ロックピン16をロック穴106に嵌合させる。これに対し、カメラボディ10から撮影レンズ100を外すときは、カメラボディ10に設けられたレンズロック解除ボタン22(図1)を押圧して、撮影レンズ100をカメラボディ10の正面側から見て、反時計方向(図2(A)中のα方向と反対方向)に回転させて、ロックピン16とロック穴106の嵌合を解除させ、さらにバヨネットマウント18、108の嵌合を解除させる。そして本実施形態の装着判定手段は、バヨネットマウント18、108の嵌合が解除されてカメラボディ10が撮影レンズ100から外されており(レンズ通信不能であり)、かつレンズロック解除ボタン22の押圧が解除されているときに、カメラボディ10から撮影レンズ100が外されていると判定する。このため、バヨネットマウント18、108の嵌合が解除されてカメラボディ10が撮影レンズ100から外されていたとしても、レンズロック解除ボタン22が押圧されているときは、装着判定手段は、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着されていると判定する。これにより、後述するファイナライズ処理が不用意に実行される誤動作を防止することができる。なお、装着判定手段の構成及び判断手法はここで述べたものに限定されず種々の変更が可能である。
ここで、カメラボディ10から撮影レンズ100が外されており且つ後述するステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態において、装着判定手段がカメラボディ10に撮影レンズ100が装着されたと判定したときは、CPU45にイニシャライズ処理指示信号が入力する。CPU45は、入力したイニシャライズ処理指示信号に基づいて、絞り駆動回路49を介して絞り制御装置51を制御する。
『撮影レンズ100の絞り装置113及びカメラボディ10の絞り制御装置51の構成』
図4ないし図8を参照して、撮影レンズ100の絞り装置113及びカメラボディ10の絞り制御装置51の構成についてより詳細に説明する。図4は絞り制御装置51及び絞り装置113の要部をカメラボディ背面側から見た開放状態の背面図、図5は同絞り込み状態の背面図である。図6(A)、図6(B)は、同絞り制御装置51の要部の開放状態を示す図である。図7(A)、図7(B)は、図6(A)、図6(B)の絞り制御装置51から絞り制御杆57を外した状態を示す図である。図8は絞り制御装置51に搭載されたホールセンサー及び永久磁石の概要を説明する図である。
図4ないし図7に示すように、絞り制御装置51は、ステッピングモータ(駆動モータ)53と、このステッピングモータ53によって回転駆動されるリードスクリュー55とを備えている。つまりリードスクリュー55は、ステッピングモータ53のローターと一体に回転する。ステッピングモータ53はフレーム59に固定され、リードスクリュー55の先端部はフレーム59に形成された軸受板に回動自在に軸支されている。
リードスクリュー55には、絞り制御杆(絞り駆動杆)57の本体部57aから延びたアーム部57bの先端部に形成されたスクリューナット57cが螺合されている。絞り制御杆57の本体部57aに形成されたスライド軸穴が、スライド軸61にスライド自在に嵌合されている。スライド軸61は、リードスクリュー55と平行に配置され、両端部がフレーム59に対向形成された軸受板に支持されている。絞り制御突起19は、この絞り制御杆57の本体部57aに一体に突出形成されていて、絞り制御杆57と一体として移動する。
この絞り制御装置51は、ステッピングモータ53をステップ回転駆動してリードスクリュー55をステップ回転させることができる。つまり、スクリューナット57c、絞り制御杆57及び絞り制御突起19を一体として、ステッピングモータ53の1ステップ回転角とリードスクリュー55のリードにより決まる微少長単位でステップ移動させることができる。本実施形態における絞り制御杆57の移動範囲は、絞り制御杆57の一方の端部がフレーム59の一方(開放側)の規制部に当接する開放側可動端位置(あるいは絞り制御杆57の一方の端部がフレーム59の一方(開放側)の規制部に当接しない開放側可動端近傍位置)である下降端(第1の端部)と、絞り制御杆57の他方の端部がフレーム59の他方(絞り込み側)の規制部に当接する絞り込み側可動端位置(あるいは絞り制御杆57の他方の端部がフレーム59の他方(絞り込み側)の規制部に当接しない絞り込み側可動端近傍位置)である上昇端(第2の端部)との間である。すなわち「下降端(第1の端部)」と「上昇端(第2の端部)」は、絞り制御杆57の端部がフレーム59の規制部に当接する機械的端点と、絞り制御杆57の端部がフレーム59の規制部に当接しない機械的端点の近傍位置との双方を含む概念で使用する。本実施形態では、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部)に位置しているとき、絞り制御杆57の端部はフレーム59の絞り込み側の規制部に当接していない(図5)。図4は、撮影レンズ100の絞り環117が絞り装置113の開放位置に位置している状態を示しており、図5は、撮影レンズ100の絞り環117が絞り装置113の絞り込み位置に位置している状態を示している。なお、絞り制御杆57は、その開放位置または絞り込み位置から若干量だけさらに下降端(第1の端部)または上昇端(第2の端部)まで下降または上昇移動可能となっている。
本実施形態のステッピングモータ53は、2相のコイルX、X-、及びコイルY、Y-を備え、4種類の励磁パターンによる励磁によりステップ回転する2相のステッピングモータとする。表1にコイルX、X-、及びコイルY、Y-の励磁パターン(NO.)を示した。この実施例では、2相駆動の励磁パターン(0)、(1)、(2)、(3)による通電を繰り返す(通電を切り替える)ことで、ステッピングモータ53を一方向(絞り込み方向)にステップ回転させることができる。また、逆方向に励磁パターン(3)、(2)、(1)、(0)を繰り返すことで逆方向(開放方向)にステップ回転させることができる。なお、表1において、1は通電、0は非通電である。
Figure 2013190751
また、いずれかの励磁パターン(NO.)で励磁(保持)して通電遮断保持したときは、次にステッピングモータ53を駆動するときの最初の励磁パターン(NO.)は駆動方向に応じて、通電遮断したときの励磁パターン(NO.)の前又は後(次)の励磁パターン(NO.)になる。例えば、通電遮断したとき(自由状態)の励磁パターン(NO.)が(0)の場合(ディテント位置が(0)の場合)は、絞り込み方向駆動の場合は励磁パターン(1)から通電し、開放方向駆動の場合は励磁パターン(3)から通電する。なおこの通電は、CPU45の制御下で、絞り駆動回路49により実行される。また、この実施形態では、設定したパルスレート(通電時間)で励磁パターンを切り替えている。つまり、各励磁パターン(NO.)による通電を設定した時間t1(数ms)継続してから切り替えて、時間t1周期でステップ駆動している。ステッピングモータ53は、時間t1が、短いほど高速でステップ回転し、長いほど低速でステップ回転する。
図6、図7に示すように、絞り制御装置51はさらに、絞り制御杆57を下降端(第1の端部)に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばね67を備えている。絞り制御杆付勢ばね67は、中間部にコイル部67aを有するねじりばねである。絞り制御杆付勢ばね67のコイル部67aが、スライド台座68に突設されたスライド台座ピン70に嵌合されている。スライド台座68は、フレーム59に対してスライド台座板69を介して固定されている。また、絞り制御杆付勢ばね67は、コイル部67aから延びる一方の端部67bが絞り制御杆57に突設された係合部57dに係合され、他方の端部67cがスライド台座68に係合されて、絞り制御杆57を常時、下降端(第1の端部)に向けて付勢している。絞り制御杆付勢ばね67の付勢力は、ステッピングモータ53によって絞り制御杆57を上昇端(第2の端部)に向けてステップ駆動するのを許容する範囲に設定されている。
図4、図5に示すように、撮影レンズ100の絞り装置113は、複数枚(本実施形態では6枚)の絞り羽根115を開閉駆動して光量調整する瞳絞りであり、図4に示す最大開口径と、図5に示す最小開口径との間で開閉可能である。絞り装置113は、光軸O回りに回転する絞り環117と、この絞り環117の外周縁部からカメラボディ10側に突設された、絞り制御杆57の絞り制御突起19と連動する絞り連動杆109と、絞り環117の内周縁部から被写体側に突設された、光軸Oと平行に延びる連係杆118とを備えている。絞り連動杆109が絞り制御杆57の絞り制御突起19と連動して回動することで、絞り装置113(絞り羽根115)が最大開口径と最小開口径との間で開閉制御される。また絞り装置113は絞り連動杆付勢ばね121を備えていて、この絞り連動杆付勢ばね121によって絞り環117(絞り連動杆109)が、絞り装置113(絞り羽根115)の最小開口径側(図4、図5中の反時計方向)に付勢されている。ここで、絞り制御杆付勢ばね67による絞り制御杆57の付勢力は、絞り連動杆付勢ばね121による絞り連動杆109の付勢力よりも小さくなるように設定されている。
これにより、撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態では、絞り連動杆付勢ばね121の付勢力の一部が絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって打ち消されて、絞り装置113が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置する。このため、絞り装置113が最大開口径(開放状態)である場合と比較して、絞り装置113の開口からカメラボディ10内に入射する太陽光を少なくして、カメラボディ10内の部品が損傷する(撮像素子31が焼き付く、樹脂製部品が溶ける)のを防止することができる。この作用効果は、光学ファインダー用分岐ミラーを省略したいわゆるミラーレスのレンズ交換式カメラに本実施形態を適用することで顕著に得ることができる。一般的にミラーレスのレンズ交換式カメラでは、光学ファインダー用分岐ミラーが存在しないため、撮影レンズの絞り装置の開口からカメラボディに入射した光がカメラボディの暗箱やカメラボディ内の部品(撮像素子やシャッタ)を照らしてこれらを焼き付かせる(溶かす)おそれが高くなるからである。
以上の構成により、図5に示すように、撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態において、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部またはその近傍)に位置しているときには、絞り連動杆109が絞り制御杆57の絞り制御突起19に連動(当接)しておらず、絞り装置113が最小開口径から開かない程度のクリアランスが存在している。この図5の状態から、ステッピングモータ53のステップ駆動によって絞り制御杆57が下降していくと、絞り制御杆57が絞り連動杆109と連動(当接)して、絞り制御杆57の絞り制御突起19が絞り連動杆109(絞り環117)を時計方向に回動させて、絞り装置113の開口径を大きくすることができる。やがて、図4に示すように、ステッピングモータ53のステップ駆動によって絞り制御杆57が下降端(第1の端部またはその近傍)まで下降すると、絞り連動杆109(絞り環117)がそれ以上時計方向に回動しなくなり、絞り装置113が最大開口径となる。また、この図4の状態から、ステッピングモータ53のステップ駆動によって絞り制御杆57が上昇していくと、絞り連動杆109(絞り環117)が絞り連動杆付勢ばね121の付勢力によって反時計方向に回動して、絞り装置113の開口径を小さくすることができる。
絞り制御装置51には、絞り制御杆57の位置を検出する原点検出センサー(位置検出手段)63として、永久磁石64(64a、64b)及びホールセンサー65が設けられている。永久磁石64(64a、64b)は、絞り制御杆57のアーム部57bに固定されていて、ステッピングモータ53のステップ駆動によって絞り制御杆57と一体に昇降する。一方、ホールセンサー65はセンサー基板66上に実装された状態でフレーム59に固定されている。なお、自己補償機能を有するホールセンサーを使用すれば、環境、経年による影響、誤差が小さくて済む。
ホールセンサー65は、永久磁石64(64a、64b)から受ける磁力を検出して、磁力に応じた電圧を出力する。CPU45は、ホールセンサー65が出力した電圧をアンプによってA/D変換することで、永久磁石64(64a、64b)の位置、つまり絞り制御杆57の位置に応じた検出信号(AD値)を得る。以下では、「ホールセンサー65からの検出信号」とは「ホールセンサー65が検出した電圧をA/D変換して得たAD値」を意味するものとする。ホールセンサー65は、永久磁石64(64a、64b)との相対距離に応じた検出信号を出力するので、所定範囲内において、その相対距離を検出できる。より具体的に、ホールセンサー65は、絞り制御杆57の永久磁石64(64a、64b)に最も接近しているときに最も大きい検出信号を出力し、絞り制御杆57が下降端に位置しているときに最も小さい検出信号を出力し、絞り制御杆57が上昇端またはその近傍に位置しているときには検出信号を出力しなくてもよい位置に設けられている。
絞り制御装置51の原点検出センサー63の構成を、図8に模式的に示した。図において、左右方向が磁石64a、64bの移動方向である。
この実施例では、2個の磁石64a、64bを、ホールセンサー65に対して反対磁極が対向するように、移動方向に沿って配置してある。この実施例では、磁石64aの磁力が、ホールセンサー65と対向する面のN極の中心から出てS極の中心に入るので、磁力の変化が相対移動方向で急峻に、つまり大きくなり、感度が鋭くなる。なお、1個の強磁性材を、相対移動方向に二分割して、各部分を、相対移動方向と直交する方向に磁化させてもよい。
[第1の特徴]
本実施形態のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着された状態において、電源レバー23に対して電源オン状態から電源オフ状態に切り替えるための入力操作が行われたときの絞り装置113の開閉制御(ファイナライズ処理)に第1の特徴を有している。以下、図9のフローチャートを参照して、この第1の特徴の制御について説明する。
電源レバー23に対して電源オン状態から電源オフ状態に切り替えるための入力操作が行われると、その旨の指示信号がCPU(制御手段)45に入力する(ステップS1)。指示信号が入力すると、まずCPU45は、絞り駆動回路49を介して、絞り制御装置51のステッピングモータ53をステップ駆動させて絞り制御杆57を上昇端(第2の端部)に移動させる。これにより、絞り連動杆109が絞り連動杆付勢ばね121の付勢力によって反時計方向に回動して絞り装置113の開口径が小さくなっていき、やがて絞り装置113の開口径が図5に示す最小開口径になる(ステップS2)。絞り装置113の開口径が最小開口径になると、CPU45は、絞り駆動回路49を介して、絞り制御装置51のステッピングモータ53を電源オン状態から電源オフ状態(通電状態から非通電状態)に切り替える(ステップS3)。この電源オフ状態では、絞り制御杆57が絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって上昇端(第2の端部)よりもやや下方に位置している(ステップS4)。この上昇端よりもやや下方の位置において、絞り制御突起19が絞り連動杆109に接触(連動)していなければ絞り装置113は最小開口径に維持され、絞り制御突起19が絞り連動杆109に接触(連動)していれば絞り装置113は最小開口径よりもやや開いた状態で維持される。
なお、CPU45は、電源レバー23による入力操作が行われた時点から所定時間経過しても絞り装置113を最小開口径に移行させることができなかったときは、電源レバー23による入力操作を受け付けずに、上記報知手段を介してファイナライズ処理エラーを報知する。
このようにCPU(制御手段)45が、電源レバー(電源スイッチ)23によりステッピングモータ53を電源オン状態から電源オフ状態(通電状態から非通電状態)に切り替えるための入力操作が行われたとき、ステッピングモータ53を介して絞り装置113を最小開口径に移行させた後に、ステッピングモータ53を電源オン状態から電源オフ状態(通電状態から非通電状態)に切り替えるので、絞り装置113の開口からカメラボディ10内に入射する太陽光を極限まで少なくして、カメラボディ10内の部品が損傷する(撮像素子31が焼き付く、樹脂製部品が溶ける)のを防止することができる。
[第2の特徴]
本実施形態のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、上記第1の特徴の制御によって、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部)よりもやや下方に位置している場合において、電源レバー(電源スイッチ)23によりステッピングモータ53を電源オフ状態から電源オン状態(非通電状態から通電状態)に切り替えるための入力操作が行われたとき、ステッピングモータ53を介して、絞り制御杆57を絞り装置113の最大開口径に対応する下降端(第1の端部)に向けてステップ駆動させて原点位置を検出する制御(第1イニシャライズ処理)に第2の特徴を有している。特許請求の範囲における「イニシャライズ処理」とはこの第1イニシャライズ処理を意味している。以下、図10のフローチャート及び図11のタイミングチャートを参照して、この第2の特徴の制御について説明する。
まず、電源レバー23に対して電源オフ状態から電源オン状態に切り替えるための入力操作が行われると、イニシャライズ処理指示信号がCPU(入力手段、制御手段)45に入力する(ステップS1)。この状態では、絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって絞り制御杆57が上昇端(第2の端部)よりもやや下方に位置しており、図11に示すようにホールセンサー65は検出信号を出力していない(出力ゼロ)。
電源レバー23からの指示信号が入力すると、CPU45は、絞り制御杆57の位置を把握するため、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を、3msec周期で8ステップ(3ミリ秒の通電を8回)だけ繰り返して上昇方向にステップ駆動する(ステップS2)。これにより、絞り制御杆付勢ばね67の付勢力に抗して、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部)までステップ駆動される。
次いでCPU45は、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を、2msec周期で2ステップ(2ミリ秒の通電を2回)だけ繰り返して下降方向にステップ駆動し(ステップS3)、1.2msec周期で2ステップ(1.2ミリ秒の通電を2回)だけ繰り返して下降方向にステップ駆動し(ステップS4)、さらに0.9msec周期(0.9ミリ秒の通電)で下降方向に繰り返しステップ駆動する(ステップS5)。このようにしてCPU45は、絞り制御杆57を下降方向にステップ駆動する速度を段階的に速くしていく。図11に示すように、絞り制御杆57が下降していくと、ホールセンサー65と永久磁石64(64a、64b)の距離が所定範囲内になるため、CPU45にホールセンサー65からの検出信号が入力し始める。さらに絞り制御杆57が下降していくと、ホールセンサー65と永久磁石64(64a、64b)が最も接近した状態になり、CPU45に入力するホールセンサー65からの検出信号が最大値(ピーク値)となる。
CPU45は、絞り制御杆57を0.9msec周期(0.9ミリ秒の通電)で下降方向にステップ駆動する度に、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)と前回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)とを比較する。CPU45は、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)が前回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)よりも所定値(例えば11AD)以上小さくなることが3回累積されたときに、ホールセンサー65からの検出信号が最大値(ピーク値)を超えて下がり始めたと判定する(ステップS6:YES)。するとCPU45は、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を、1.2msec周期で2ステップ(1.2ミリ秒の通電を2回)だけ下降方向にステップ駆動し(ステップS7)、2msec周期で2ステップ(2ミリ秒の通電を2回)だけ下降方向にステップ駆動し(ステップS8)、さらに3msec周期(3ミリ秒の通電)で下降方向に繰り返しステップ駆動する(ステップS9)。このようにしてCPU45は、絞り制御杆57を下降方向にステップ駆動する速度を段階的に遅くしていく。これにより、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がった(バウンド)したときの衝撃を緩めることができる。
絞り制御杆57が下降端(第1の端部)まで下降して、一方の端部がフレーム59の一方の規制部に衝突すると、図11に示すように、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がって(バウンドして)、上昇方向に移動する。CPU45は、絞り制御杆57を3msec周期(3ミリ秒の通電)で下降方向にステップ駆動する度に、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)と前回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)とを比較しており、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)が前回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)よりも所定値(例えば4AD)以上大きくなったときに、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がった(バウンドした)と判定する(ステップS10:YES)。CPU45は、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がった(バウンドした)と判定すると、その跳ね上がったときの(バウンドしたときの)前回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)を「暫定最小AD値」として記憶する(ステップS11)。この「暫定最小AD値」に対応する絞り制御杆57の位置が、絞り制御杆57の「暫定原点位置」となる。
CPU45は、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がった(バウンドした)と判定した後に、絞り制御杆57を5msec周期(5ミリ秒の通電)で下降方向に繰り返しステップ駆動する(ステップS12)。その際CPU45は、絞り制御杆57を5msec周期(5ミリ秒の通電)で下降方向にステップ駆動する度に、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)と上記「暫定最小AD値」とを比較する(ステップS13)。そしてCPU45は、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)が「暫定最小AD値」の所定範囲内(例えば−3AD〜+10AD)になったときに(ステップS13:YES)、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)を「最小AD値」として決定する(ステップS14)。この「最小AD値」に対応する絞り制御杆57の位置が、絞り制御杆57の「原点位置」となる。CPU45は、絞り制御杆57の「原点位置」を決定した後に、ステッピングモータ53による絞り制御杆57のステップ駆動を停止して(ステップS15)、イニシャライズ処理を終了する。
ここで、下降端で跳ね上がった(バウンドした)絞り制御杆57を再び下降方向にステップ駆動させるとき、絞り制御杆57が「暫定原点位置」と全く同じ位置に戻ってこないことが多い(検出したAD値に公差が生じる)。しかし、今回のホールセンサー65からの検出信号(AD値)が「暫定最小AD値」の所定範囲内になったときの「最小AD値」を利用することで、たとえ絞り制御杆57が「暫定原点位置」と全く同じ位置に戻ってこなかったとしても(検出したAD値に公差が生じたとしても)、絞り制御杆57の「原点位置」を決定することができる。また本実施形態における所定範囲内の値(−3AD〜+10AD)は一例にすぎず、CPU45の回路やA/D変換用のアンプの種類等によって適宜変更することができる。
なお、CPU45は、イニシャライズ処理指示信号が入力した時点から所定時間経過してもイニシャライズ処理によって原点位置を検出することができなかったときは、上記報知手段を介してイニシャライズ処理エラーを報知する。
以上のようにしてCPU(入力手段、制御手段)45が、イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を下降端(第1の端部)に向けて3msec周期(3ミリ秒の通電)で高速ステップ駆動していき、絞り制御杆57が下降端(第1の端部)に到達してバウンドしたときの位置をホールセンサー(位置検出手段)65により検出して「暫定原点位置」として記憶し、このバウンド後に、ホールセンサー(位置検出手段)65により検出した現在の絞り制御杆57の位置と「暫定原点位置」とを比較しながら、ステッピングモータ53を介して絞り制御杆57を下降端(第1の端部)に向けて5msec周期(5ミリ秒の通電)で低速ステップ駆動していき、ホールセンサー(位置検出手段)65により検出した絞り制御杆57の位置が「暫定原点位置」の所定範囲内となったときの位置を「原点位置」として決定する。このように、下降端で跳ね上がった絞り制御杆57を3msec周期(3ミリ秒の通電)の高速ステップ駆動から5msec周期(5ミリ秒の通電)の低速ステップ駆動に切り替えて再度ゆっくりと下降端に向けて移動させるので、主として図11中の跳ね上がり後の頂点より右側の部分において、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がることによる衝撃の影響を低減して、絞り制御杆57の原点位置を短時間で精密に検出することができる。
また撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態では、絞り連動杆付勢ばね121の付勢力の一部が絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって打ち消されて、絞り装置113が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置するので、絞り制御杆付勢ばね67による付勢力と相まって、絞り制御杆57のバウンド量そのものを低減することができる。これにより、主として図11中の跳ね上がり後の頂点より左側の部分(跳ね上がり後に頂点に向かう部分)において、絞り制御杆57が下降端で跳ね上がることによる衝撃の影響を低減して、絞り制御杆57の原点位置を短時間で精密に検出することができる。
このように本実施形態では、下降端で跳ね上がった絞り制御杆57を3msec周期(3ミリ秒の通電)の高速ステップ駆動から5msec周期(5ミリ秒の通電)の低速ステップ駆動に切り替えて再度ゆっくりと下降端に向けて移動させること(図11中の跳ね上がり後の頂点より右側の部分)と、絞り制御杆付勢ばね67が絞り連動杆付勢ばね121よりも弱い付勢力で絞り制御杆57を下降端(第1の端部)に向けて付勢していること(図11中の跳ね上がり後の頂点より左側の部分)との二重の作用効果を以って、制御杆57が下降端で跳ね上がることによる衝撃の影響を飛躍的に低減して、絞り制御杆57の原点位置を極めて短時間で精密に検出することに成功している。
さらには、絞り制御杆付勢ばね67による絞り制御杆57の付勢力を、絞り連動杆付勢ばね121による絞り連動杆109の付勢力よりも小さくなるように設定しているので、ステッピングモータ53による絞り制御杆57のステップ駆動を円滑かつ迅速に実行することができる。
本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置では、上述した第1イニシャライズ処理が終了してから所定時間(例えば10ミリ秒)が経過した後に、ステッピングモータ53の停止位置における励磁パターン及び最初に励磁すべき初期励磁パターンを検出する第2イニシャライズ処理(原点位置初期化処理)を実行する。図11に示すように、第2イニシャライズ処理では、絞り制御杆57が所定ステップ分往復移動するようにステッピングモータ53を駆動し、絞り制御杆57が原点位置近くまで戻ったときにステッピングモータ53をフリー状態にしてステッピングモータ53が絞り制御杆57の移動により回転させられて停止した位置を検出して原点位置として設定し、原点位置における励磁パターンを初期励磁パターンとして設定する。第2イニシャライズ処理は、上記特許文献1に開示されているように周知であり、本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明を省略する。
[第3の特徴]
本実施形態のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着され且つステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態において、装着判定手段がカメラボディ10から撮影レンズ100が外されたと判定したときの絞り装置113の開閉制御(ファイナライズ処理)に第3の特徴を有している。以下、図12のフローチャートを参照して、この第3の特徴の制御について説明する。
装着判定手段がカメラボディ10から撮影レンズ100が外されたと判定すると、その旨の信号がCPU(制御手段45)に入力する(ステップS1)。具体的に装着判定手段は、バヨネットマウント18、108の嵌合が解除されてカメラボディ10が撮影レンズ100から外され(レンズ通信不能となり)、かつ図示しない検出スイッチによりレンズロック解除ボタン22(図1)の押圧解除が検出されたときに、カメラボディ10から撮影レンズ100が外されたと判定する。装着判定手段からの信号が入力するとCPU45は、絞り駆動回路49を介して、絞り制御装置51のステッピングモータ53によって絞り制御杆57を上昇端(第2の端部)に向けてステップ駆動する(ステップS2)。そして、絞り制御杆57が絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって上昇端(第2の端部)よりもやや下方で保持(通電保持)される(ステップS3)。また、絞り制御杆57の端部はフレーム59の絞り込み側の規制部に当接していない(図5)。なお、カメラボディ10から外された撮影レンズ100の絞り装置113は、絞り連動杆付勢ばね121の付勢力によって絞り羽根115が最小開口径に絞り込まれた絞り込み状態になる。以上の動作により、その後に新たな撮影レンズ100が装着されたときに、後述する第4の特徴に係るイニシャライズ処理に備えることができる。すなわちレンズ交換に伴うファイナライズ処理とイニシャライズ処理を一連の流れの中で迅速かつ正確に実行するための一助(とっかかり)とすることができる。
[第4の特徴]
本実施形態のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、上記第3の特徴の制御によって、カメラボディ10から撮影レンズ100が外されており且つステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態において、装着判定手段がカメラボディ10に撮影レンズ100が装着されたと判定したとき、ステッピングモータ53を介して、絞り制御杆付勢ばね67の付勢力によって上昇端(第2の端部)よりもやや下方で保持(通電保持)された絞り制御杆57を下降端(第1の端部)に向けてステップ駆動させて原点位置を検出する制御(第1イニシャライズ処理)に第4の特徴を有している。特許請求の範囲における「イニシャライズ処理」とはこの第1イニシャライズ処理を意味している。以下、図13のフローチャート及び図11のタイミングチャートを参照して、この第4の特徴の制御について説明する。
装着判定手段がカメラボディ10に撮影レンズ100が装着されたと判定すると、イニシャライズ処理指示信号がCPU(制御手段45)に入力する(ステップS1)。その後のステップS2−S15の処理は、上記第2の特徴のイニシャライズ処理で説明した図10のフローチャートのステップS2−S15の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、この第4の特徴に係る第1イニシャライズ処理が終了してから所定時間(例えば10ミリ秒)が経過した後に、ステッピングモータ53の停止位置における励磁パターン及び最初に励磁すべき初期励磁パターンを検出する第2イニシャライズ処理(原点位置初期化処理)を実行する。
なお、CPU45は、装着判定手段がカメラボディ10から撮影レンズ100が外されていると判定したときは、たとえ電源オン状態にしてもイニシャライズ処理(第1イニシャライズ処理)を禁止させる。これにより、カメラの省電効果と誤動作防止効果が得られる。
[第5の特徴]
本実施形態のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、上記[第2の特徴]及び[第4の特徴]における第1イニシャライズ処理中(絞り制御杆57を上昇端から下降端に移動させる途中)に撮影レンズ100に衝撃が加わるなどしたとき、あるいはカメラボディ10から撮影レンズ100が外されており且つステッピングモータ53に対する通電が解除された電源オフ状態においてユーザの操作によって絞り制御杆57の位置が中途半端な位置(例えば上昇端と下降端の中間位置)に移動され、さらにその状態でカメラボディ10に撮影レンズ100が装着され且つステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態に切り替えられたときに、CPU45が第1イニシャライズ復帰処理を実行する制御に第5の特徴を有している。
CPU45は、第1イニシャライズ復帰処理において、絞り制御杆57を上昇端に向けて所定量だけステップ駆動する。CPU45は、このステップ駆動を完了した時点における絞り制御杆57の位置が永久磁石64(64a、64b)とホールセンサー65の最大接近位置(ピーク位置)よりも上昇端寄り(図11中のピーク位置よりも左側)であるか又は下降端寄り(図11中のピーク位置よりも右側)であるかを判定する。より具体的にCPU45は、ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が8ステップ連続して高くなったか否かを検出し、8ステップ連続して高くならなかったときは絞り制御杆57の位置が上昇端寄りであると判定し、8ステップ連続して高くなったときは絞り制御杆57の位置が下降端寄りであると判定する。
ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が8ステップ連続して高くならなかったときとは、絞り制御杆57を8ステップ分だけ上昇駆動させている最中に、永久磁石64(64a、64b)とホールセンサー65の最大接近位置(ピーク位置)を迎えてこれを超えて上昇していくとき(例えば6ステップ目の上昇駆動でピーク位置に到達して残りの2ステップ駆動でピーク位置より若干量だけ上昇端寄りに位置しているとき)である。図11の例で言うと、ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が、ピーク位置の右側からピーク位置を乗り越えてピーク位置の左側に移動するとき(ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が上がった後に下がるとき)である。
逆に、ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が8ステップ連続して高くなったときとは、絞り制御杆57を8ステップ分だけ上昇駆動させたときに、永久磁石64(64a、64b)とホールセンサー65の最大接近位置(ピーク位置)に近付きはするものの到達はしないときである。図11の例で言うと、ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が、ピーク位置の右側からピーク位置に近付き続くように移動するとき(ホールセンサー65からの検出信号(AD値)が上がり続けるとき)である。
CPU45は、絞り制御杆57の位置が上昇端寄りであるときは、絞り制御杆57を下降端に向けて、上記段階的なステップ駆動速度のうち最も速い速度(つまり0.9msec周期)から段階に遅くしながらステップ駆動する(図10及び図13のステップS5)。これにより、ピーク位置近傍に位置している絞り制御杆57を通常の下降制御(図10及び図13のステップS5−S15)で下降させて、[第5の特徴]の前提条件であるイレギュラーな状況においても、第1イニシャライズ処理への復帰処理及び第1イニシャライズ処理を迅速に実行することができる。
CPU45は、絞り制御杆57の位置が下降端寄りであるときは、絞り制御杆57を下降端に向けて、上記段階的なステップ駆動速度のうち最も遅い速度(つまり3msec周期)でステップ駆動する(図10及び図13のステップS9)。これにより、暫定原点位置あるいは原点位置の近傍に位置している絞り制御杆57が下降端で跳ね上がった(バウンド)したときの衝撃を緩めることができる。
以上の実施形態では、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着された状態において、電源レバー23に対して電源オン状態から電源オフ状態に切り替えるための入力操作が行われたときにファイナライズ処理を実行する場合(第1の特徴)、及びカメラボディ10に撮影レンズ100が装着され且つステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態において、装着判定手段がカメラボディ10から撮影レンズ100が外されたと判定したときにファイナライズ処理を実行する場合(第3の特徴)を例示して説明した。しかし、ファイナライズ処理を実行するタイミングはこれに限定されない。
例えば、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着された電源スイッチのオン状態において、所定時間継続して何らの操作もされないことでオートパワーオフ状態(スリープ状態を含む)となることにより、電源スイッチ(例えば電源回路中のリレースイッチ)が自動的にオン状態からオフ状態に切り替わったときに、ファイナライズ処理を実行することができる。
あるいは、カメラボディ10に撮影レンズ100が装着された電源スイッチのオン状態において、SDカードスロットの蓋を開けることで電源スイッチが自動的にオン状態からオフ状態に切り替わったときに、ファイナライズ処理を実行することもできる。SDカードスロットの蓋には、データ書き込み安全のために蓋開閉検知スイッチが設けられており、この蓋開閉検知スイッチがSDカードスロットの蓋が開いたことを検知すると、電源スイッチが自動的にオン状態からオフ状態に切り替わるようになっている。
以上の実施形態では、電源レバー(電源スイッチ)23によりステッピングモータ53を電源オフ状態から電源オン状態(非通電状態から通電状態)に切り替えるための入力操作が行われたときにイニシャライズ処理を実行する場合(第2の特徴)、及びカメラボディ10から撮影レンズ100が外されており且つステッピングモータ53に対する通電がなされた電源オン状態において装着判定手段がカメラボディ10に撮影レンズ100が装着されたと判定したときにイニシャライズ処理を実行する場合(第4の特徴)を例示して説明した。しかし、イニシャライズ処理を実行するタイミングはこれに限定されない。
例えば、カメラのスリープ状態においてレリーズボタンを半押ししたとき、またはSDカードスロットの蓋を閉じてレリーズボタンを半押ししたときに、イニシャライズ処理を実行するようにしてもよい。
以上の実施形態では、本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置を、光学ファインダー用分岐ミラーを備えた一眼レフデジタルカメラ(図3)に適用した場合を例示して説明した。しかし本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、絞り装置を有する撮影レンズと、この絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディと、を備えるあらゆる種類のレンズ交換式カメラに適用可能である。とりわけ本発明のレンズ交換式カメラの絞り制御装置は、光学ファインダー用分岐ミラーを省略したいわゆるミラーレスのレンズ交換式カメラに適用することで極めて有用な作用効果を奏することができる。
一般的にミラーレスのレンズ交換式カメラでは、光学ファインダー用分岐ミラーが存在しないため、撮影レンズの絞り装置の開口からカメラボディに入射した光がカメラボディの暗箱やカメラボディ内の部品(撮像素子やシャッタ)を照らしてこれらを焼き付かせる(溶かす)おそれが高くなる。これに対し本実施形態によれば、絞り装置113を最小開口径に絞り込んで撮影レンズ100の絞り装置113の開口からカメラボディ10内に太陽光が入射するのを防止するので、カメラボディ10の暗箱やカメラボディ10内の部品(撮像素子やシャッタ)が焼き付く(溶ける)おそれがない。ちなみに、光学ファインダー用分岐ミラーを備えた一眼レフデジタルカメラでは、たとえ撮影レンズの絞り装置の開口からカメラボディに光が入射しても、その入射光の多くがミラーを介してファインダーに抜けるため、カメラボディの暗箱やカメラボディ内の部品(撮像素子やシャッタ)が焼き付く(溶ける)おそれは低い。
以上の実施形態では、絞り制御杆57が下降端に位置しているときに絞り装置113が最大開口径になり、絞り制御杆57が上昇端に位置しているときに絞り装置113が最小開口径になる場合を例示して説明している。しかし本発明はこれに限定されず、絞り制御杆57が上昇端に位置しているときに絞り装置113が最大開口径になり、絞り制御杆57が下降端に位置しているときに絞り装置113が最小開口径になる態様も可能である。この態様では、絞り制御杆57の上昇端が「第1の端部」に対応し、絞り制御杆57の下降端が「第2の端部」に対応する。
以上の実施形態では、絞り制御杆57が昇降方向に移動する場合を例示して説明している。しかし本発明はこれに限定されず、絞り制御杆57が横方向にスライドする態様も可能である。この態様では、絞り制御杆57の横方向の2つのスライド端部の一方と他方が「第1の端部」と「第2の端部」に対応する。
以上の実施形態では、撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態において、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部またはその近傍)に位置しているときには、絞り連動杆109が絞り制御杆57の絞り制御突起19に連動(当接)していない(図5)。しかし本発明はこれに限定されず、撮影レンズ100をカメラボディ10に装着した状態において、絞り制御杆57が上昇端(第2の端部またはその近傍)に位置しているときに、絞り装置113が最小開口径に維持する限度(最小開口径から開かない限度)において、絞り連動杆109を絞り制御杆57の絞り制御突起19に連動(当接)させてもよい。
以上の実施形態では、ホールセンサー65が検出した電圧をA/D変換して得たAD値をホールセンサー65の検出信号としてイニシャライズ処理を実行している。しかし、ホールセンサー65が検出した電圧を直接的に読み取ってイニシャライズ処理を実行することも可能である。
10 カメラボディ
13 ボディ側マウント
14 AFカプラー
15 情報接点群
16 ロックピン(ロック手段)
17 マウント指標
18 バヨネットマウント
19 絞り制御突起(絞り駆動突起)
20 メインミラー
21 シャッターボタン
22 レンズロック解除ボタン
23 電源レバー(電源スイッチ)
25 モードスイッチ
27 ピント板
28 ペンタプリズム
29 接眼レンズ
30 測光素子
31 撮像素子
33 シャッター機構
35 サブミラー
37 AFユニット
39 信号処理部
41 画像メモリ
43 ディスプレイ
45 CPU(入力手段、制御手段)
47 AF装置
49 絞り駆動回路(制御手段)
51 絞り制御装置(制御手段)
53 ステッピングモータ(駆動モータ)
55 リードスクリュー
57 絞り制御杆(絞り駆動杆)
57a 本体部
57b アーム部
57c スクリューナット
57d 係合部
59 フレーム
61 スライド軸
63 原点検出センサー(位置検出手段)
64 64a 64b 永久磁石
65 ホールセンサー
66 センサー基板
67 絞り制御杆付勢ばね
67a コイル部
67b 端部
67c 端部
68 スライド台座
69 スライド台座板
70 スライド台座ピン
100 撮影レンズ
103 レンズ側マウント環
104 AFカプラー
105 情報接点群
106 ロック穴(ロック手段)
107 マウント指標
108 バヨネットマウント
109 絞り連動杆
111 AF機構
113 絞り装置
115 絞り羽根
117 絞り環
118 連係杆
121 絞り連動杆付勢ばね
LF フォーカシングレンズ

Claims (13)

  1. 最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、
    前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動するステッピングモータを有するカメラボディと、
    前記カメラボディに設けられた、前記ステッピングモータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間でステップ駆動される絞り制御杆と、
    前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆の位置を検出する位置検出手段と、
    前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段と、
    前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて高速ステップ駆動していき、前記絞り制御杆が前記第1の端部に到達してバウンドしたときの位置を前記位置検出手段により検出して暫定原点位置として記憶し、このバウンド後に、前記位置検出手段により検出した現在の前記絞り制御杆の位置と前記暫定原点位置とを比較しながら、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて低速ステップ駆動していき、前記位置検出手段により検出した前記絞り制御杆の位置が前記暫定原点位置の所定範囲内となったときの位置を前記原点位置として決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とするレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  2. 請求項1記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記カメラボディには、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねが設けられているレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  3. 請求項2記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記撮影レンズには、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆と、この絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばねとが設けられているレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  4. 請求項3記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記絞り制御杆付勢ばねによる前記絞り制御杆の付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねによる前記絞り連動杆の付勢力よりも小さくなるように設定されているレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記カメラボディには、前記ステッピングモータに対する通電を可能とする電源オン状態と通電を不能とする電源オフ状態とを切り替えるための入力操作が行われる電源スイッチが設けられており、
    この電源スイッチにより前記ステッピングモータを電源オフ状態から電源オン状態に切り替えるための入力操作が行われたときに、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力するレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記カメラボディには、該カメラボディへの前記撮影レンズの装着状態を判定する装着判定手段が設けられており、
    前記カメラボディから前記撮影レンズが外されており且つ前記ステッピングモータに対する通電がなされた電源オン状態において、前記装着判定手段が前記カメラボディに前記撮影レンズが装着されたと判定したときに、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力するレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記位置検出手段は、前記絞り制御杆に設けられて該絞り制御杆と一体に移動する永久磁石と、前記第1の端部と前記第2の端部の中間位置に固定して設けられたホールセンサーとからなり、
    前記制御手段は、前記絞り制御杆を前記第2の端部から前記第1の端部に向けてステップ駆動する際に、前記永久磁石とホールセンサーが最大接近位置となるまでは前記絞り制御杆のステップ駆動速度を段階的に速くしていき、前記永久磁石とホールセンサーが最大接近位置となった後に前記絞り制御杆のステップ駆動速度を段階的に遅くするレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  8. 請求項7記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記制御手段は、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けてステップ駆動する途中において、前記絞り制御杆を前記第2の端部に向けて所定量だけステップ駆動し、このステップ駆動を完了した時点における前記絞り制御杆の位置が前記永久磁石とホールセンサーの最大接近位置よりも前記第2の端部側寄りであるか又は前記第1の端部側寄りであるかを判定し、前記第2の端部側寄りであるときは、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて、前記段階的なステップ駆動速度のうち最も速い速度から段階に遅くしながらステップ駆動し、前記第1の端部側寄りであるときは、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて、前記段階的なステップ駆動速度のうち最も遅い速度でステップ駆動するレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記制御手段は、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力した時点において、前記絞り制御杆が前記第2の端部に位置していないとき、前記ステッピングモータを介して前記絞り制御杆を前記第2の端部に向けて所定回数だけステップ駆動するレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項記載のレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記カメラボディは、前記カメラの処理エラーを報知する報知手段を備えており、
    前記制御手段は、前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力した時点から所定時間経過しても前記原点位置を検出することができなかったとき、前記報知手段を介してイニシャライズ処理エラーを報知するレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  11. 最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、
    前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディと、
    前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆と、
    前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねと、
    前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段と、
    前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記駆動モータを介して前記絞り制御杆を、前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  12. 最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズ;
    前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディ;
    前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆;
    前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばね;
    前記撮影レンズに設けられた、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆;
    前記撮影レンズに設けられた、絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばね;
    前記絞り制御杆付勢ばねが前記絞り制御杆を前記絞り装置の最大開口径に対応する前記第1の端部に向けて付勢する付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねが前記絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する付勢力よりも小さいこと;
    前記撮影レンズを前記カメラボディに装着した状態では、前記絞り連動杆付勢ばねの付勢力の一部が前記絞り制御杆付勢ばねの付勢力によって打ち消されて、前記絞り装置が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置すること;
    前記カメラボディによるイニシャライズ処理を指示するイニシャライズ処理指示信号が入力する入力手段;及び
    前記入力手段に前記イニシャライズ処理指示信号が入力したとき、前記駆動モータを介して前記絞り制御杆を、前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部に移動させる制御部;
    を備えることを特徴とするレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
  13. 最大開口径と最小開口径との間で開閉可能な絞り装置を有する撮影レンズと、
    前記撮影レンズを着脱自在で、該撮影レンズの装着状態で前記絞り装置を開閉駆動する駆動モータを有するカメラボディと、
    前記カメラボディに設けられた、前記駆動モータによって前記絞り装置の最大開口径に対応する第1の端部と最小開口径に対応する第2の端部との間で移動する絞り制御杆と、
    前記カメラボディに設けられた、前記絞り制御杆を前記第1の端部に向けて付勢する絞り制御杆付勢ばねと、
    前記撮影レンズに設けられた、カメラボディ側の前記絞り制御杆と連動して回動することで、前記絞り装置を最大開口径と最小開口径との間で開閉する絞り連動杆と、
    前記撮影レンズに設けられた、絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する絞り連動杆付勢ばねと、を備えるレンズ交換式カメラの絞り制御装置において、
    前記絞り制御杆付勢ばねが前記絞り制御杆を前記絞り装置の最大開口径に対応する前記第1の端部に向けて付勢する付勢力は、前記絞り連動杆付勢ばねが前記絞り連動杆を前記絞り装置の最小開口径側に向けて付勢する付勢力よりも小さいこと、及び
    前記撮影レンズを前記カメラボディに装着した状態では、前記絞り連動杆付勢ばねの付勢力の一部が前記絞り制御杆付勢ばねの付勢力によって打ち消されて、前記絞り装置が最大開口径と最小開口径との間の中間開度位置に位置すること、を特徴とするレンズ交換式カメラの絞り制御装置。
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