JP2013190083A - クリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のクリップにおいて、雌部材は、透孔周縁を覆うフランジ部と、前記フランジ部から垂下し、被取付部材に形成された透孔に挿入される断面略長円状の中空脚部とを備え、前記雄部材は、前記雌部材に挿入した際、前記フランジ部と当接する雄フランジ部と、前記雄フランジ部から垂下し、前記雌部材の前記中空脚部に収納される脚部とを備え、前記中空脚部内周の長辺部には、長辺に沿って複数の突条が立設されると共に、前記突条より奥端には係合段部が形成され、前記雄部材の脚部外周には前記突条と係合可能な突起と、前記突起より先端近傍には係合凹部が形成され、前記中空脚部へ前記脚部を挿入した際、前記複数の突条の中から選択した突条と前記突起が係合すると共に、前記係合段部と係合凹部が係合して前記雌部材に前記雌部材を固定するので、仮止めで軽く位置決めした後、本止めで強固に固定することができる。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2に示す例では、モール部材の幅方向にラチェット手段で位置調整可能なモールクリップが開示されている(特許文献2)。
また、特許文献2に示すものでは、鋸歯状のラチェット機構で位置調整が可能であるが、逆止爪であったり、形状的に反対方向には戻すことが出来ない構成であった。また、部品点数が多いものであった。
(1)上記目的を達成するため、本発明は透孔の形成された被取付部材に対して、取付部材を取り付ける為の雌雄2部材から成るクリップであって、前記雌部材は、透孔周縁を覆うフランジ部と、前記フランジ部から垂下し、被取付部材に形成された透孔に挿入される断面略長円状の中空脚部とを備え、前記雄部材は、前記雌部材に挿入した際、前記フランジ部と当接する雄フランジ部と、前記雄フランジ部から垂下し、前記雌部材の前記中空脚部に収納される脚部とを備え、前記中空脚部内周の長辺部には、長辺に沿って複数の突条が立設されると共に、前記突条より奥端には係合段部が形成され、前記雄部材の脚部外周には前記突条と係合可能な突起と、前記突起より先端近傍には係合凹部が形成され、前記中空脚部へ前記脚部を挿入した際、前記複数の突条の中から選択した突条と前記突起が係合すると共に、前記係合段部と係合凹部が係合して前記雌部材に前記雌部材を固定することを特徴とする。
(2)また、前記中空脚部に設けられた突条と、前記脚部に設けられた突起は、少なくとも何れか一方が前記脚部挿入方向に複数段設けられており、前記中空脚部に前記脚部を仮係合し、前記係合段部と係合凹部が未係合の状態において、前記突条と突起は一部が係合した状態にあることを特徴とする。
(3)前記中空脚部と前記脚部とが仮係合状態において、前記複数段の突起、或いは突条の先端部は、係合時より弱い係合状態であることを特徴とする。
(4)前記雄部材は、前記雄フランジ部の上部に取付部材を保持する為の頭部フランジを備えたことを特徴とする。
(5)前記雌部材は底部を備えると共に、上端開口部が前記雄部材の雄フランジ部によって密閉されることを特徴とする。
(6)前記中空脚部内周に形成された突条は、中空脚部の軸線方向に延設されると共に、前記雄部材の脚部に形成された突起は、脚部の軸線方向に沿って2段形成されたことを特徴とする。
また、断面略長円状の中空脚部であっても、剪断方向の保持力を大きくすることができる。更に、長辺に沿って複数の突条を設けたので広い範囲での位置調整が可能である。
また、前記中空脚部に設けられた突条と、前記脚部に設けられた突起は、少なくとも何れか一方が前記脚部挿入方向に複数段設けられており、前記中空脚部に前記脚部を仮係合し、前記係合段部と係合凹部が未係合の状態において、前記突条と突起は一部が係合した状態にあるので、仮止め状態で位置調整が可能である。また、仮止め状態から本止め状態への移行できるので、位置ズレした状態で取り付けてしまう虞がない。
また、前記中空脚部と前記脚部とが仮係合状態において、前記複数段の突起、或いは突条の先端部は、係合時より弱い係合状態であるので、弱い係止力で仮止めを行えると共に、本止め状態では強力に固定することができる。
また、前記雄部材は、前記雄フランジ部の上部に取付部材を保持する為の頭部フランジを備えたので、頭部フランジに取付部材を容易に係止できる。
前記雌部材は底部を備えると共に、上端開口部が前記雄部材の雄フランジ部によって密閉されるので、クリップの水密性及びシール性を向上することができる。
また、前記中空脚部内周に形成された突条は、中空脚部の軸線方向に延設されると共に、前記雄部材の脚部に形成された突起は、脚部の軸線方向に沿って2段形成されたので、仮止め状態では、雄部材を中空脚部の長辺に沿って移動調整できると共に、本止め状態では、突条、突起、係合段部、係合凹部によって強固に固定できる。
11 透孔
12 被取付部材
13 雌部材
14 フランジ部
15 中空脚部
15a 開口部
15b 大径部
15c 小径部
16 雄部材
17 雄フランジ部
18 脚部
19 長辺
19a 半円
20 突条
21 係合段部
22 突起
23 係合凹部
24 頭部フランジ
24a 突条
25 係合突起
Claims (6)
- 透孔の形成された被取付部材に対して、取付部材を取り付ける為の雌雄2部材から成るクリップであって、
前記雌部材は、透孔周縁を覆うフランジ部と、前記フランジ部から垂下し、被取付部材に形成された透孔に挿入される断面略長円状の中空脚部とを備え、
前記雄部材は、前記雌部材に挿入した際、前記フランジ部と当接する雄フランジ部と、前記雄フランジ部から垂下し、前記雌部材の前記中空脚部に収納される脚部とを備え、
前記中空脚部内周の長辺部には、長辺に沿って複数の突条が立設されると共に、前記突条より奥端には係合段部が形成され、前記雄部材の脚部外周には前記突条と係合可能な突起と、前記突起より先端近傍には係合凹部が形成され、前記中空脚部へ前記脚部を挿入した際、前記複数の突条の中から選択した突条と前記突起が係合すると共に、前記係合段部と係合凹部が係合して前記雌部材に前記雌部材を固定することを特徴とするクリップ。 - 前記中空脚部に設けられた突条と、前記脚部に設けられた突起は、少なくとも何れか一方が前記脚部挿入方向に複数段設けられており、前記中空脚部に前記脚部を仮係合し、前記係合段部と係合凹部が未係合の状態において、前記突条と突起は一部が係合した状態にあることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
- 前記中空脚部と前記脚部とが仮係合状態において、前記複数段の突起、或いは突条の先端部は、係合時より弱い係合状態であることを特徴とする請求項1または2に記載のクリップ。
- 前記雄部材は、前記雄フランジ部の上部に取付部材を保持する為の頭部フランジを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載のクリップ。
- 前記雌部材は底部を備えると共に、上端開口部が前記雄部材の雄フランジ部によって密閉されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載のクリップ。
- 前記中空脚部内周に形成された突条は、中空脚部の軸線方向に延設されると共に、前記雄部材の脚部に形成された突起は、脚部の軸線方向に沿って2段形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1に記載のクリップ。
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