JP2013188883A - 成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面への指紋写りが殆ど目立つことなく良好な光沢感が得られるとともに、コスト増を伴うことなく光沢面および非光沢面にバリエーションが容易に得られる成形品を提供する。
【解決手段】成形品10Aの基材表面111は、所定間隔で塗膜部21が印刷されている。各塗膜部21間の離間寸法D1を、各塗膜表面211における各塗膜部21の配列方向に沿った幅寸法W1よりも小さく設定したので、基材表面111に直接指が触れず、指紋が基材表面111への指紋写りを防止できる。塗膜部21が印刷により形成されているため、樹脂成型した場合に比較して基材表面111および塗膜部21のバリエーションに制約が少ない。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂、金属、ガラス等からなる成形品に関するものである。
近年、携帯電話等の電子機器において、成形品である筐体の表面に光沢感を持たせるために、筐体の表面を平滑にしたり、あるいは筐体の表面に光沢塗装が施されたりしている。
このような電子機器は、使用者の指紋が筐体の表面に残る、いわゆる指紋写りが目立ち、外観性が損なわれるという不都合がある。
このような不都合に対して、光沢面と、当該光沢面より突出し、当該光沢面に単位面積あたり所定の割合で均等に点在する非光沢面とが樹脂成形によって凹凸パターンに形成されている樹脂成形品が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の樹脂成型品によれば、光沢面より突出する非光沢面により使用者の指の腹が光沢面に達しないため、光沢面に指紋写りが生じず、光沢面の光沢感すなわち良好な外観性が維持される。また、特許文献1の樹脂成型品によれば、使用者の指の腹が光沢面に達しても押圧力が緩和されるため、光沢面に対する指紋写りが軽微となるという効果も得られる。
特開2009−134271号公報
しかしながら、特許文献1に開示された樹脂成形品は、表面に光沢面および非光沢面が樹脂成形によって凹凸に形成されているため、光沢面および非光沢面の割合、表面形態、光沢面の光沢度、非光沢面の非光沢度等を変更する場合、新たに金型を作製する必要があり、コストの点で不利となる。
また、特許文献1に開示された樹脂成形品は、表面に微細な光沢面および非光沢面を形成することが難しいという問題がある。
一般に、表面を光沢面とする樹脂成形品に用いられる金型は、光沢面を形成する部位に対して事前に磨き加工が施されるが、特許文献1に開示された樹脂成形品を形成するための金型では、光沢面を形成する部位および非光沢面を形成する部位が混在し、かつ、極めて微細で近接しているため、光沢面を形成する部位にのみ磨き加工を施すことが現実には不可能に近い。
このような金型に磨き加工を施すと、非光沢面を形成する部位にも磨き加工が施されてしまい、結果的に樹脂成型品の凹部表面および凸部表面が同等の光沢となる。
また、このような金型に磨き加工を施さないと、樹脂成形品の表面に光沢面が得られず、凹凸は形成できるものの、樹脂成型品の表面が光沢感の低い一様なマットな印象を与える。
従って、特許文献1に開示された樹脂成形品は、光沢面および非光沢面の最小面積や最小離間寸法等に限界があり、光沢面および非光沢面のバリエーションに制約がある。
このような金型に磨き加工を施す事は、成型品上の凸部は金型上では微細な凹部となり実際には磨きが出来ない。その為、凹凸は形成できるものの、樹脂成型品の表面凸部に光沢面が得られず、光沢感の低い一様なマットな印象を与える。
従って、特許文献1に開示された樹脂成形品は、光沢面および非光沢面の最小面積や最小離間寸法等に限界があり、光沢面および非光沢面のバリエーションに制約がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、光沢面および非光沢面を凹凸に形成することにより指紋写りが目立つことなく良好な光沢感が得られるとともに、コスト増を伴うことなく光沢面および非光沢面にバリエーションが容易に得られる成形品を提供することを目的とする。
本発明の成形品は、基材と、前記基材の基材表面に所定間隔で印刷され、前記基材表面と略同一方向を向く塗膜表面を備える複数の塗膜部と、を備え、前記各塗膜部間の離間寸法が前記各塗膜表面における前記各塗膜部の配列方向に沿った幅寸法よりも小さく、かつ、前記基材表面の平滑度よりも前記塗膜表面の平滑度が小さいものである。
また、本発明の成形品は、互いに隣り合う前記各塗膜表面の形態が異なるものである。
また、本発明の成形品は、前記各塗膜部が、平面略円形であるとともに密集配置され、互いに隣り合う前記各塗膜表面の形態が異なるものである。
また、本発明の成形品は、前記各塗膜部が、前記基材表面に沿って連続するものである。
さらに、本発明の成形品は、基材と、前記基材の基材表面に所定間隔で形成される塗膜部と、を備え、前記塗膜部が、互いに隣接する第1塗膜部および第2塗膜部を有するものである。
また、本発明の成形品は、前記基材表面、前記第1塗膜部、前記第2塗膜部が互いに異なる色であるものである。
また、本発明の成形品は、前記塗膜部の高さ寸法が5μm〜40μmであるものである。
また、本発明の成形品は、前記各塗膜部間の離間寸法が0.1mm〜0.8mmであるものである。
本発明は、光沢面および非光沢面を凹凸に形成することにより指紋写りが殆ど目立つことなく良好な光沢感が得られるとともに、コスト増を伴うことなく光沢面および非光沢面にバリエーションが容易に得られる成形品を提供できる。
本発明に係る第1実施形態の筐体の斜視図 (A)は筐体表面を幅方向に切断した断面図であり、(B)は(A)中B方向から見た平面図であり、(C)は塗膜部の断面図 各塗膜部の高さ寸法と、各塗膜部間の離間寸法との関係を示すグラフ 本発明に係る第2実施形態の筐体の斜視図 (A)は筐体表面を幅方向に切断した断面図であり、(B)は(A)中B方向から見た平面図 本発明に係る第3実施形態の筐体の斜視図 (A)は筐体表面を幅方向に切断した断面図であり、(B)は(A)中B方向から見た平面図 (A)は異なる形態の塗膜表面形状を示す平面図であり、(B)は(A)に示した形状の塗膜表面における光の屈折を示す説明図 (A)は本発明に係る第4実施形態の筐体の斜視図であり、(B)は塗膜部の平面図であり、(C)は塗膜部の斜視図 本発明に係る第5実施形態の筐体の斜視図 (A)は塗膜部の拡大断面図であり、(B)は筐体を正面から見た場合の見え方を示す説明図 (A)は筐体を右斜め方向から見た場合の見え方を示す説明図であり、(B)は筐体を左斜めから見た場合の見え方を示す説明図 本発明に係る第6実施形態における塗膜部の拡大断面図 本発明に係る第7実施形態における塗膜部の拡大断面図 本発明に係る第8実施形態における塗膜部の拡大断面図 (A)ないし(D)は従来の成形品の塗装方法を示す工程図
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態の成形品について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の成形品として、例えば、携帯端末の筐体10Aを採用することができる。
筐体10Aは、射出成型により扁平な略台形の断面を有するとともに平面略長方形状を呈する樹脂成型品であり、使用される金型の所定領域には事前に磨き加工が施されている。
従って、筐体10Aの基材11としての基材表面111は、光沢面となっている。
基材表面111には、基材11の幅方向(短手方向)に沿って所定間隔、かつ、基材11の長手方向に沿って印刷により塗膜部21が形成されており、隣接する塗膜部21の間には基材表面111が露出する。
基材表面111は、筐体10Aを形成する材料である樹脂色および平滑度(後述する)を有する。
なお、基材表面111は、反射効果の高い色(ミラー、メタリック等)を含む所望色に印刷あるいは塗装や蒸着等により着色してもよく、あるいは基材11が透明であってもよく、これらの選択は任意である。
図2(B)に示すように、各塗膜部21は、基材11の長手方向に対して約45度で交差する方向の筋状の模様として、基材11の全長にわたって印刷されている。さらに、各塗膜部21の筋間からも基材表面111が露出している。各塗膜部21の各塗膜表面211の色および平滑度は等しい。
なお、本発明において、各塗膜表面211の色および平滑度が互いに異なる形態も含まれる。
ここで、「色」とは、例えば色相(色合い)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)等を意味し、透光性を有する場合には、必ずしも表面の色に限定せず、内部の色(見え方)や反射率、屈折率、吸収率等も含むものとする。
すなわち、ここで指す「色」とは、観者にとって同じに見える、あるいは異なって見えることを指標とする。
また、図2(A)に示すように、各塗膜部21間の離間寸法D1は、基材11における各塗膜部21の配列方向(すなわち、筐体10Aの幅方向)に沿った幅寸法W1よりも小さい。すなわち、D1<W1である。
そして、第1実施形態の筐体10Aでは、
塗膜表面211の幅寸法W1は印刷可能な任意寸法とし、
各塗膜部21間の離間寸法D1は0.1mm〜0.8mmとし、
各塗膜部21の高さ寸法(印刷厚み寸法)T1は5μm〜40μmとし、
塗膜表面211の平滑度は、基材表面111の平滑度よりも低く設定する。
なお、基材表面111の平滑度は、金型に対して事前に行う磨き加工により任意に設定できる。そして、基材表面111は、平滑度が均一である必要はなく、金型に対する磨き加工を適宜調整することにより、平滑度が徐々に、あるいは段階的に変化するグラデーション状の光沢面とすることもできる。
なお、塗膜部21の幅寸法とは、塗膜部21と隣の他の塗膜部21との配列方向に沿った塗膜部21の一方の縁部から他方の縁部までの寸法を指す。
従って、塗膜部21の幅寸法とは、例えば塗膜部21が平面円形状であるとともに、多数の塗膜部21がマトリクス状等の規則的配列、あるいはランダムに配列されている場合、塗膜部21と隣の他の塗膜部21との配列方向に沿った塗膜部21の直径寸法、あるいは直径方向と平行な寸法を含む。
次に、図3を用いて前述した数値の理由を説明する。
各塗膜部21の高さ寸法T1と、各塗膜部21間の離間寸法D1と間には一定の法則性があり、これらは1:1に対応し、一方が規定されれば、それに伴い他方を規定してもよい。この場合、T1が低い場合にはD1は狭く、T1が高い場合にはD1は広くしてもよい。これらのT1、D1の設定可能範囲内において、指の腹が基材表面111に接することを防ぐことが可能となる。
各塗膜部21の高さ寸法T1の上限値は、微細印刷パターンの外観の仕上がりとして、最も美しく加工できる範囲として設定している。
これらのような理由により、各塗膜部21の高さ寸法T1の上限値は40μmと規定され、各塗膜部21間の離間寸法D1の上限値は0.8mmと規定される。
各塗膜部21の高さ寸法T1の下限値は、指紋写り防止効果として有効な範囲が5μm以上であり、5μm未満となると指の腹が基材表面111に接してしまう事、微細パターンが視覚的に認識されにくく、効果が低くなることにより規定される。
これらのような理由により、各塗膜部21の高さ寸法T1の下限値は5μmと規定され、各塗膜部21間の離間寸法D1の下限値は0.1mmと規定される。
なお、本発明において、各塗膜部21の高さ寸法T1と、各塗膜部21間の離間寸法D1とはそれぞれ独立しており、T1およびD1を互いの関係性を考慮することなく個別に規定してもよい。
なお、図2(C)に示すように、塗膜部21は、所望の厚さT1を出すために、複数回印刷を重ねる場合がある。
そして、塗膜部21の塗膜表面211の平滑度は、基材表面111の平滑度よりも小さく設定されており、基材表面111の方が光沢を有する。
すなわち、基材表面111が光沢面となり、塗膜表面211が非光沢面となっている。
ここで、平滑度とは、凹凸の無い、表面の滑らかさの程度を表し、例えば一定の面積当たりの凹凸が占める平面積、凹凸の高低寸法の度合い等の大小等を例示できる。
なお、上述した塗膜表面211の斜線模様は一例であり、塗膜表面211の模様の形態は任意である。
また、塗膜部21は、基材11の長手方向に沿って印刷する以外にも、基材11の幅方向(短手方向)に沿って印刷してもよく、方向性は任意である。
また、塗膜部21を形成する印刷方法としては、インクをノズルから被印刷物上に噴射するインクジェット印刷や、シルクスクリーンからインクを通して非印刷物状に印刷するシルクスクリーン印刷等を例示できるが、他の印刷方法を用いてもよい。
以上、説明した第1実施形態の筐体10Aでは、筐体10Aの基材表面111には、所定間隔で印刷により塗膜部21が施されており、露出した基材表面111と塗膜部21とが交互に配置される。
そして、各塗膜部21間の離間寸法D1を、各塗膜表面211における各塗膜部21の幅寸法W1よりも小さく設定した。これにより、筐体10Aを使用者が指で触れた際に、基材表面111に直接指の腹が触れ難くなるため、指紋写りが基材表面111に生じ難い。
このため、第1実施形態の筐体10Aによれば、光沢面である基材表面111および非光沢面である塗膜表面211を凹凸に形成することにより指紋写りが目立つことなく良好な光沢感が得られる。
なお、指紋写りが目立たない程度とは、光沢面である基材表面111に指紋写りが一切生じない状態のみを示すものではなく、基材表面111に指紋写りが生じていても、指紋写りの濃度等が非光沢面である塗膜表面211の凹凸以下であれば、観者にとって指紋写りが塗膜表面211の凹凸と識別困難となって、結果的に指紋写りと認識しない程度も含む。
また、第1実施形態の筐体10Aによれば、塗膜部21が印刷により形成されているため、印刷パターン、インクの種類、印刷回数等を適宜選択することにより光沢面および非光沢面のバリエーションを容易に得られるとともに、手触り感のバリエーションを容易に得られるという効果が得られる。
特に、第1実施形態の筐体10Aによれば、塗膜部21が印刷により形成されているため、基材11を成形するために用いられる金型に対して事前に制約なく磨き加工を施せる。このため、塗膜表面211の平滑度に対して基材表面111の平滑度を極めて大きくでき、これにより良好な光沢感が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図4に示すように、第2実施形態の筐体10Bにおいては、互いに隣り合う塗膜部22の各塗膜表面221、222の形態が異なる。
すなわち、例えば、図5(B)に示すように、塗膜表面221は図中右上がりの斜線であり、塗膜表面221に隣接する塗膜表面222は、図中右下がりの斜線である。
なお、塗膜表面221の平滑度と、塗膜表面222の平滑度は、それぞれ任意であるが、基材表面111の平滑度よりは小さい。
図5(A)に示すように、各塗膜表面221、222における各塗膜部22の配列方向(すなわち、筐体10Bの幅方向)に沿った幅寸法をW2、各塗膜部22間の離間寸法をD2、塗膜部22の高さをT2とする。
なお、第1実施形態の筐体10Aと同様に、D2<W2である。
そして、第2実施形態の筐体10Bでは、
塗膜表面221、222の幅寸法W2は印刷可能な任意寸法とし、
各塗膜部22間の離間寸法D2は0.1mm〜0.8mmとし、
各塗膜部22の高さ寸法(印刷厚み寸法)T2は5μm〜40μmとし、
塗膜表面221、222の平滑度は、基材表面111の平滑度よりも低く設定する。
以上、説明した第2実施形態の筐体10Bによれば、塗膜部22が印刷により形成されているため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。
そして、第2実施形態の筐体10Bによれば、互いに隣り合う各塗膜表面221、222の形態が異なるようにしたので、形態を同じにした場合とは違った見え方にすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図6に示すように、第3実施形態の筐体10Cにおいては、各塗膜部23が平面略円形に見えるように複数の筋が形成されているとともに、これらの塗膜部23が密集配置され、互いに隣り合う各塗膜部23の筋方向が異なる。
すなわち、図7(A)および(B)に示すように、塗膜表面231を有するある塗膜部23は、異なる形態の塗膜表面232、233、234、235によって取り囲まれている。なお、以下の説明において、塗膜表面を総称する場合には、「塗膜表面231等」で表示することとする。
また、略円形の各塗膜部23の間には、隙間237が設けられており、基材表面111が露出している。さらに、各塗膜部23の筋間からも基材表面111が露出している。
図7(B)に示すように、塗膜表面231は図中上下方向に向かう筋が平行に設けられており、周囲の塗膜表面232、233、234、235は、塗膜表面231の筋に対して交差する方向の筋を有する。
例えば、上に隣接する塗膜部23の塗膜表面235は、図中左右に向かう筋が形成されていて、下に隣接する塗膜部23の塗膜表面234は、図中右上に向かう筋が形成されており、中心の塗膜部23の塗膜表面231とは異なる形態となっている。
なお、左に隣接する塗膜部23の塗膜表面232および右に隣接する塗膜部23の塗膜表面233は、同じ図中右下に向かう筋が形成されているが、中心の塗膜部23の塗膜表面231とは筋方向が異なる形態となっており、このような場合も適用範囲に含まれる。
図8(A)および(B)に示すように、方向が異なる筋状の形態を有する塗膜表面231等においては、入ってくる光が様々な方向に反射されて、乱反射する(図8(B)中矢印参照)。
このため、各塗膜部23において、異なる奥行きや光沢感を得ることができる。
なお、以上の説明においては、略円形の塗膜部23について説明したが、塗膜部23の平面形状は楕円形状、長円形状、多角形でもよい。この場合、各塗膜部23の筋間からのみ基材表面111が露出する。
また、以上の説明においては、平面略同一形状、同一面積の各塗膜部23が基材11の長手方向および幅方向に沿って配列されていたが、本発明はこれに限定せず、各塗膜部23個々の平面略形状や配列方向は任意である。
以上、説明した第3実施形態の筐体10Cによれば、塗膜部22が印刷により形成されているため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。
また、第3実施形態の筐体10Cによれば、各塗膜部23が平面略円形に見えるように複数の筋が形成されているとともに、これらの塗膜部23が密集配置され、互いに隣り合う各塗膜部23の筋方向が異なるため、見る角度により、奥行きや光沢等の見え方を変えることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図9(A)ないし(C)に示すように、第4実施形態の筐体10Dにおいては、第1実施形態の筐体10Aにおける塗膜表面211に形成した斜線の代わりに、塗膜部24に、例えば略平行四辺形の塗膜表面241を、長手方向に所定間隔で配置した。
なお、各塗膜部24の間には隙間が設けられており、基材表面111が露出している。
以上、説明した本発明に係る第4実施形態の筐体10Dによれば、第1実施形態の筐体10Aと同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図10および図11(A)に示すように、第5実施形態の筐体10Eにおいては、塗膜部25が、互いに隣接する第1塗膜部251および第2塗膜部252を有するとともに、基材表面111、第1塗膜部251、第2塗膜部252が互いに異なる色である。
基材表面111は、筐体10Eを形成する材料である樹脂または全面に施された印刷の色および平滑度を有するが、反射効果の高い色(ミラー、メタリック等)でもよい。また、基材11は、透明であってもよい。
ここで、第1塗膜部251の幅をWA1、第2塗膜部252の幅をWA2、隣接する塗膜部25間の離間寸法をD5、塗膜部の高さをT5とする。
このような筐体10Eを正面から見ると、図11(B)に示すように、第1塗膜部251および第2塗膜部252の2色(例えば、白と黒)の混合色(グレー)に見える。
また、図12(A)に示すように、図中右斜め(第2塗膜部252側)から見ると、手前側である第2塗膜部252の色が見える。
これは、第2塗膜部252を通った光が反射して基材表面111の部分も第2塗膜部252の色が見えるためである。
また、同様の原理から、図12(B)に示すように、左斜め(第1塗膜部251側)から見ると、手前側である第1塗膜部251の色が見える。
このように、見る角度によって、見える色が変化する偏光効果が得られる。
そして、第5実施形態の筐体10Eでは、
第1塗膜部251、第2塗膜部252の幅寸法WA1、WA2は印刷可能な任意寸法とし、
第1塗膜部251、第2塗膜部252間の離間寸法D5は0.1mm〜0.8mmとし、
第1塗膜部251、第2塗膜部252の高さ寸法(印刷厚み寸法)T5は5μm〜40μmとし、
第1塗膜部251、第2塗膜部252の平滑度は、基材表面111の平滑度よりも低く設定する。
以上、説明した本発明に係る第5実施形態の筐体10Eによれば、塗膜部25が、互いに隣接する第1塗膜部251および第2塗膜部252を有するとともに、基材表面111、第1塗膜部251、第2塗膜部252を互いに異なる色に設定した。
このため、見る角度により種々の見え方に変化するので、外観を向上させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aおよび第5実施形態に係る筐体10Eと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図13に示すように、第6実施形態の筐体10Fにおいては、塗膜部26が、互いに隣接する第1塗膜部261および第2塗膜部262を有するとともに、第1塗膜部261と第2塗膜部262の間に隙間263を設けた。
また、基材表面111、第1塗膜部261、第2塗膜部262が互いに異なる色である。
ここで、第1塗膜部261の幅をWA1、第2塗膜部262の幅をWA2、隣接する塗膜部26間の離間寸法をD6、塗膜部の高さをT6とする。
そして、第6実施形態の筐体10Fでは、
第1塗膜部261、第2塗膜部262の幅寸法WA1、WA2は印刷可能な任意寸法とし、
第1塗膜部261、第2塗膜部262間の離間寸法D6は0.8mm以下とし、
第1塗膜部261、第2塗膜部262の高さ寸法(印刷厚み寸法)T6は5μm〜40μmとし、
第1塗膜部261、第2塗膜部262の平滑度は、基材表面111の平滑度よりも低く設定する。
以上、説明した本発明に係る第6実施形態の筐体10Fによれば、前述した第5実施形態にかかる筐体10Eと同様の作用、効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aおよび第5実施形態に係る筐体10Eと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図14に示すように、第7実施形態の筐体10Gにおいては、塗膜部27が、互いに隣接する第1塗膜部271および第2塗膜部272を有する。
塗膜部27は、まず、第1塗膜部271を印刷した後に、第2塗膜部272を印刷して、第1塗膜部271の一部に第2塗膜部272が重なっている。
以上、説明した本発明に係る第7実施形態の筐体10Gによれば、前述した第5実施形態の筐体10Eと同様の作用、効果を得ることができる。
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態の筐体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る筐体10Aおよび第5実施形態に係る筐体10Eと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図15に示すように、第8実施形態の筐体10Hにおいては、塗膜部28が、互いに隣接する第1塗膜部281および第2塗膜部282を有する。
塗膜部28は、第1塗膜部281の一部と第2塗膜部282の一部とが、重複するように印刷されている。
以上、説明した本発明に係る第8実施形態の筐体10Hによれば、前述した第5実施形態の筐体10Eと同様の作用、効果を得ることができる。
なお、本発明の成形品は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
以上のように、本発明の成形品は、光沢面に対して非光沢面が印刷により形成されているため、指紋写りが基材表面111に生じ難く、かつ、印刷パターン、インクの種類、印刷回数等を適宜選択することにより光沢面および非光沢面のバリエーションを容易に得られるとともに、手触り感のバリエーションを容易に得られるという効果が得られる。
10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H 筐体(成形品)
11 基材
111 基材表面
21、22、23、24、25、26、27、28 塗膜部
211、221、231、232、233、234、235、236 塗膜表面
251、261、271、281 第1塗膜部
252、262、272、282 第2塗膜部
D1、D2、D5、D6 離間寸法
W1、W2、WA1、WA2 幅寸法

Claims (8)

  1. 基材と、
    前記基材の基材表面に所定間隔で印刷され、前記基材表面と略同一方向を向く塗膜表面を備える複数の塗膜部と、を備え、
    前記各塗膜部間の離間寸法が前記各塗膜表面における前記各塗膜部の配列方向に沿った幅寸法よりも小さく、かつ、前記基材表面の平滑度よりも前記塗膜表面の平滑度が小さい成形品。
  2. 請求項1に記載の成形品において、
    互いに隣り合う前記各塗膜表面の形態が異なる成形品。
  3. 請求項1に記載の成形品において、
    前記各塗膜部が、平面略円形であるとともに密集配置され、互いに隣り合う前記各塗膜表面の形態が異なる成形品。
  4. 請求項1に記載の成形品において、
    前記各塗膜部が、前記基材表面に沿って連続する成形品。
  5. 基材と、
    前記基材の基材表面に所定間隔で形成される塗膜部と、を備え、
    前記塗膜部が、互いに隣接する第1塗膜部および第2塗膜部を有する成形品。
  6. 請求項5に記載の成形品において、
    前記基材表面、前記第1塗膜部、前記第2塗膜部が互いに異なる色である成形品。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載の成形品において、
    前記塗膜部の高さ寸法が5μm〜40μmである成形品。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の成形品において、
    前記各塗膜部間の離間寸法が0.1mm〜0.8mmである成形品。
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