JP2007044196A - 物品陳列棚用滑走板 - Google Patents
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Abstract
【課題】
7度より小さな傾斜角度で設置して物品(商品)が円滑に滑走することができ、かつ良好な生産性で低コストに生産可能な、新規な滑走板を提供する。
【解決手段】
上記の課題は、平坦で平滑な表面を有する基板の表面にフッ素樹脂を含むインクにより模様印刷を施した滑走板であって、該滑走板表面における前記インクによる印刷面積が該滑走板表面の有効面積の15%以上80%以下となるように図柄印刷したことを特徴とする物品陳列棚用滑走板により達成される。
【選択図】 図1
7度より小さな傾斜角度で設置して物品(商品)が円滑に滑走することができ、かつ良好な生産性で低コストに生産可能な、新規な滑走板を提供する。
【解決手段】
上記の課題は、平坦で平滑な表面を有する基板の表面にフッ素樹脂を含むインクにより模様印刷を施した滑走板であって、該滑走板表面における前記インクによる印刷面積が該滑走板表面の有効面積の15%以上80%以下となるように図柄印刷したことを特徴とする物品陳列棚用滑走板により達成される。
【選択図】 図1
Description
本発明はコンビニエンスストア等に設置されている飲料等の物品(商品)を陳列する棚に設置する滑走板に関する。さらに具体的には、物品陳列棚等における棚に載せた飲料の缶やボトル等の物品(商品)を持ち上げて移動させることなく、手で滑らせるか若しくは棚を傾斜させて対象の物品を滑らせることによって該陳列棚に載置した物品(商品)を容易に移動させることが可能で、特に飲料等商品陳列棚板として好適な、物品陳列棚用滑走板に関するものである。
従来のコンビニエンスストア等に設置されている飲料等の商品陳列棚の滑走板は、コールドドリンク用については、ローラーコンベヤ式のものが用いられている。かかる滑走板としては、例えば、特開2001−29186号公報(特許文献1)に記載のごとき多数のローラーを回転自在に並列設置した棚板が知られている。しかしながら、このようなローラーを並列設置したローラーコンベヤ式のものは、ローラー径が商品の大きさや、形状に適合していないと、ローラー間に商品の引っ掛かり等が生じたり、移動がスムーズに行かない等の問題があるため、冷蔵する商品陳列棚に適用した場合、ローラー間に結露による氷や、ホコリが固着しやすく、ローラーの回転に支障をきたすことがしばしば生じるという問題があった。また、このようなローラーコンベヤ式のものは、缶やボトルを下から暖めることができないため、ホットドリンク用としては不適当であった。
一方、ホットドリンク用としては、ヒーターを設置し、フッ素樹脂系塗料を塗装した塗装鋼鈑の上にドリンク類を充填した缶やボトル等を載せるシステムが採用されているが、塗装鋼鈑の滑走性が不十分で、傾斜角度を7度を超える角度にしなければ、ボトルが滑走しない。このため棚板は7度を超える傾斜角度で設置されるが、傾斜角度が急なため、その上に載置したボトルが僅かな衝撃で転倒するとか、滑走時に転倒する等のトラブルを起こすという問題があった。また、前記塗装鋼鈑の表面が飲料の缶やボトル等の容器の底面と広く面に接触して滑るため、抵抗が大きくなり、その結果、塗膜が摩耗しやすく、塗装鋼鈑の滑り性を長期間維持することが困難である等の問題があった。
最近、商品陳列棚用滑走板として、エンボス加工した凹凸のある金属板表面に、フッ素樹脂粉末を含有する塗膜を施した滑走板が特開2004−96442号公報(特許文献2)に提案されている。
しかし、この滑走板のように、基材である金属板に予めエンボス加工を施しその上にフッ素塗料を塗布して接触面積を低減させる手段では、(i)金属板に予めエンボス加工を施す必要があり、金属板の前処理工程が煩雑になること、(ii)フッ素塗料は粘度が低いため、エンボス板の凹部に集中し、必要な凸部に十分に被覆されず、長期に安定的に滑走性を確保できないこと、の2大欠点があり、実用性に問題がある。また、上記(ii)の欠点を改善するためにフッ素塗料の塗装の前に非フッ素の粉体塗料を粉体塗装する方法も提案されているが、この方法では、ますます工程が煩雑・多工程になり生産性・コスト面からも問題がある。
そのため、製造が簡単で、かつ棚等に適用した場合に、物品の大きさや、形状、質量にかかわらず、比較的小さな傾斜角度で良好な滑走性を示し、かつ優れた滑性を長期間にわたって維持する金属板が望まれている。
特開2001−29186号公報
特開2004−96442号公報
そこで、本発明の主たる目的は、上記の如き従来の物品陳列棚用滑走板の問題を解決し、7度より小さな傾斜角度で設置したとき物品(商品)が自ら円滑に滑走することができ、かつ良好な生産性で低コストに生産可能な、新規な滑走板を提供することにある。
本発明者は、印刷技術を応用して従来の滑走板に見られる上述の問題を解消すべく鋭意研究の結果、本発明を完成したものである。かくして、本発明によれば、平坦で表面が平滑な基板の表面にフッ素樹脂を含むインクにより模様印刷を施した滑走板であって、該滑走板表面における前記インクによる印刷面積が該滑走板表面の有効面積の15%以上80%以下となるように図柄印刷したことを特徴とする物品陳列棚用滑走板が提供される。
ここで言う滑走板表面の有効面積とは、該基板が棚板の滑走板として機能する部分の合計面積、すなわち該滑走板上で商品の滑走が想定される領域(滑走面)の総面積を指称し、通常は、陳列棚で商品等が載置されるべき部分の合計面積を意味する。一方、印刷面積とは、該基板上にフッ素樹脂含有インクが実際に印刷・積層されている部分の合計面積を意味する。
この物品陳列棚用滑走板では、フッ素樹脂を含むインクにより一方向(滑走方向)に平行に並んだ縞模様、いわゆるストライブ模様、に印刷したもの、あるいは、多数の小円又は点がほぼ均一に点在するドット模様に印刷したものが好適である。また、該滑走板は片方の表面のみにフッ素樹脂を含むインクによる図柄印刷を施したものでもよく、表面と裏面の両面に印刷したものでもよい。両面に印刷する場合は、上記の条件を満たす限り、面ごとに印刷の図柄や面積が異なってもよい。
また、本発明では、印刷面のインク厚みが5〜30μmの範囲にあるものが好適である。また、本発明では、ホットドリンク用の滑走板として使用する場合、基板にヒーターを内設又は外設することも可能である。これらのヒーターを着脱自在に設置すれば、ホットドリンク用に使用するとき以外は該ヒーターを取り外して使用することができる。
以上のごとき本発明に係る物品陳列棚用滑走板は、7度以下の傾斜角度でもその上に載置した物品が円滑に滑走するので、コンビニエンスストア等に設置されるコールド・ホット共用(兼用)の飲料陳列棚の滑走板として効果的である。したがって、これを、コンビニエンスストア等に設置するコールドドリンク、ホットドリンクの商品陳列棚の棚板として、7度以下の傾斜角度、好適には3〜7度の傾斜角度で、手前方向に向けて下方へ僅かに傾斜するよう設置すれば、商品陳列棚上で手前にある商品を取り出したときに、その後方にあった商品が自動的に滑走してきて、商品は常に消費者等が取り出しやすい手前の場所を占めるようになる。
しかも、本発明によれば、平坦で平滑な基板上に特定の条件でフッ素樹脂含有インクを印刷するだけでよく、エンボス加工等の前処理は不要であり、しかも通常のスクリーン印刷等で円滑に印刷を行うことができるので、生産性、コスト面でも有利である。加えて、印刷の面積や図柄を調整選択することによって表面の滑り性をコントロールすることが出来るので、多様な商品に適した滑走板とすることが出来る。
本発明の滑走板は、平坦で表面が平滑な基板の少なくとも片面に、印刷面積が基板表面の有効面積の15%以上80%以下となるように、フッ素樹脂を含むインクにより模様印刷した商品陳列棚用積層滑走板であり、平坦でかつ表面が平滑な基板とその少なくとも片面にフッ素樹脂を含むインクにより適当な図柄に印刷した印刷層とを有する積層板である。
前記基板の材質は特に制限されないが、ガルバリウム鋼鈑、ステンレス鋼鈑、塗装鋼鈑等の金属板がコスト、強度、防錆性等の観点から好ましい。これらの金属基板には、必要に応じヒーターが設置されていてもよく、また、冷媒の通路が設けられていてもよい。
しかし、本発明では、金属以外の材質からなる平坦で表面が平滑な板も使用可能であり、例えば、平滑な木質の板や合成樹脂板等も使用可能である。
基板の厚みは、商品の棚のサイズやその上に載せる商品の重量などによって適宜選定されるが、金属板の場合は、一般に0.4〜0.7mm程度が好適である。
本発明で印刷に用いるインクを構成するフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(略称PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体(略称PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(略称FEP)、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体(略称ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(略称PCTFE)クロロトリフルオロエチレンとエチレンとの共重合体(略称ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(略称PVdF)、ポリフッ化ビニル(略称PVF)等の分子中にフッ素原子を含む炭化水素ポリマーを指す。これらは単独で使用してもよく2種以上のポリマーを混合して使用してもよい。本発明では、特に、PTFE、PFA、FEPの単独使用又はこれら同士の若しくはこれらと他の樹脂との混合使用が好ましい。
本発明で印刷に用いられるインクとは、前記の如きフッ素樹脂を含むビヒクル成分(固形分)と有機溶剤等のソルベント成分(揮発分)とから実質的になる粘度200〜7,500CPS(液温25℃における粘度)の組成物をいう。
フッ素樹脂以外のビヒクル成分としては、アクリルポリマー、ポリエステルポリマー、エポキシポリマー、メラミンポリマー、ポリエーテルサルホン(略称PES)、ポリイミド(略称PI)、ポリアミドイミド(略称PAI)、ポリフェニルサルファイド(略称PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(略称PEEK)等のポリマーが挙げられる。フッ素樹脂は一般に硬度が小さく耐摩耗性が低いので、耐久性のある印刷層を形成する上で、ビヒクル成分としてフッ素樹脂と上記のポリマーの少なくとも1種とを併用して、印刷層の表面硬度を高めるようにするのが好ましい。
また、各種顔料をビヒクル成分として含有することもできる。顔料を含むビヒクル成分の一つとして含有するインクを使用すると、棚板に商品を引き立たせる模様、色彩や、商品を示すマーク・文字等を印刷できるという効果も奏することができる。
一方、ソルベント部の構成成分としては、通常、前記ビヒクル成分を溶解し得る有機溶剤が使用される。好適なソルベント成分としては、ブチルセルソルブ系溶剤、グリコール系溶媒、ケトン系溶媒、芳香族系溶媒、極性溶媒等を例示することができる。
印刷用のインク組成物には、前記の如きビヒクル成分、ソルベント成分以外に、必要に応じて、界面活性剤、各種添加剤(例えば、シリコーンポリマー等)、顔料、各種フィラー等を配合することも出来る。この際、フィラーとして、硝子ビーズ微粉、セラミック粉、マイカ等の硬度の高いフィラーを配合すれば印刷層の硬度を高めることが可能である。
この商品陳列棚用滑走板では、フッ素樹脂を含むインクにより一方向(滑走方向)に平行な縞模様に印刷したもの、あるいは、多数のドットが点在する模様に印刷したものが好適である。個々のドットの形状は円形に限定されず、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形でもよく、さらには他の形状でもよい。
また、印刷面のインク厚み(印刷膜厚)が5〜30μmの範囲にあるものが好適である。
図1は、平坦で表面が平滑な金属製基板1の表面に、商品棚で物品(商品等)を滑降させるべき方向と平行に、多数の直線状の筋2を等間隔で印刷し縞模様(ストライプ状)の図柄を形成した例であり、図2は、同様の金属製基板1の表面に小円3をほぼ均一に点在させたドット模様の図柄を形成した例である。これらの滑走板では、印刷面が滑走部となるので、この上に商品等を載置する。
図1の縞模様の図柄の例では、印刷部分のインク膜厚(t)が23〜26μmであり、縦方向に並列する筋の幅(n)を0.5〜3mm、その間隔(m)を0.17〜12mmとすると、特に良好な滑走状態を実現できるので好適である。
また、図2の多数の小円(ドット)からなる図柄を印刷した例では、印刷膜厚(t)が23〜26μmであり、個々の小円(ドット)の径(d)を0.5〜2mmで、かつ隣接する小円の最短距離すなわちドットの間隔(e)を0.02mm〜2mmにすると、特に好ましい滑走性能が得られるので好適である。
なお、図1の例では、等間隔で直線帯状の筋からなる縞模様に印刷しているが、それぞれの筋が波形であってもよく、また、図2の例で、円形のドットの代わりに、前記の如き形状のドットを点在させてもよい。いずれの場合も、マクロに見て、基板の表面にほぼ均一に印刷部分が散在するのが適当であり、滑走板の一部分のみに印刷部分が偏在しているのは好ましくない。
印刷面積は、滑走板の有効面積の15%〜80%、好ましくは20〜75%、とする。印刷面積が有効面積の15%未満では7度以下の傾斜角度で滑走が起り難く、80%を超えると接触面積が大きくなり、伴う摩擦抵抗値の増加で7度以下の傾斜角度での滑走が起り難くなる。
印刷方法は、所望の図柄の版下フィルムを作成し、それを使用してスクリーン印刷する方法が好適であるが、これに限定されるものではない。
通常は、滑走板の商品を載せる面のみを印刷するが、該滑走板をひっくり返して別の商品を陳列し使用する場合には、両面を印刷するのが適当である。後者の場合は、それぞれの面で印刷の面積や図柄を変えて、それぞれの面上に載置する商品に適した滑走特性に仕上げることが望ましい。
以下、実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、例中に示す粘度(cps)は液温25℃で測定した値である。また、実施例及び比較例に示す印刷部分占有率は、滑走板表面の有効面積に対するフッ素樹脂含有インクにより印刷した図柄の合計面積の比率を示す。
[実施例1]
印刷用のインクとして、エポキシポリマーインク(セイコーアドバンス社製#1300タイプNo.800:固形分55%(溶剤分45%)PTFE粉末(喜多村社製ルブリカントKTL500)、シリコーンポリマー(東レダウコーニングシリコーン社製SF8413)及びブチルセルソルブ系溶剤(セイコーアドバンス社製標準溶剤#T−1000)を、重量比率66:22:2:10で配合したインク(粘度2450cps)を調製した。
1mm幅の帯状の図柄を1mmの間隔をおいて規則的に配置した面積比率50%の印刷面積を有する版下フィルムを起こし、200メッシュのスクリーン上に膜厚30μmで製版を施した刷版を用いて、平坦で表面が平滑なタテ300mm×ヨコ200mm×厚さ0.6mmの塗装鋼板上に前記インクにより印刷を行い、180℃×20分で乾燥・焼成し、印刷面積占有率50%の印刷積層板を得た。
印刷用のインクとして、エポキシポリマーインク(セイコーアドバンス社製#1300タイプNo.800:固形分55%(溶剤分45%)PTFE粉末(喜多村社製ルブリカントKTL500)、シリコーンポリマー(東レダウコーニングシリコーン社製SF8413)及びブチルセルソルブ系溶剤(セイコーアドバンス社製標準溶剤#T−1000)を、重量比率66:22:2:10で配合したインク(粘度2450cps)を調製した。
1mm幅の帯状の図柄を1mmの間隔をおいて規則的に配置した面積比率50%の印刷面積を有する版下フィルムを起こし、200メッシュのスクリーン上に膜厚30μmで製版を施した刷版を用いて、平坦で表面が平滑なタテ300mm×ヨコ200mm×厚さ0.6mmの塗装鋼板上に前記インクにより印刷を行い、180℃×20分で乾燥・焼成し、印刷面積占有率50%の印刷積層板を得た。
この印刷積層板は、図1に示すように、1mmの間隔をおいて1mm幅の直線状の帯が並列する縞模様(ストライプ図柄)に印刷されたものであり、印刷部分のインク膜厚(t)は23〜26μmで、鉛筆硬度は2Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に一方向に傾けていったところ、傾斜角度6度で傾斜方向にPETボトルが滑走し始め、スムーズな滑走が続いた。
[実施例2]
実施例1と同成分を重量比率57.2:30.8:2:10で配合したインク(粘度7500cps)を用い、実施例1と同一の版下フィルムを起し、実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率50%の印刷積層板を作成した。
実施例1と同成分を重量比率57.2:30.8:2:10で配合したインク(粘度7500cps)を用い、実施例1と同一の版下フィルムを起し、実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率50%の印刷積層板を作成した。
この板の印刷部分のインク膜厚は23〜26μmで、鉛筆硬度はFであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に一方向に傾けていったところ、傾斜角度5度で傾斜方向にPETボトルが滑走し始め、スムーズな滑走が続いた。
[実施例3]
実施例1と同様のインクを用い、1mm幅の帯状の図柄を2mmの間隔をおいて規則的に配置し面積比率約33%の印刷面積を有する版下フィルムを起こし、実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率33%の印刷積層板を作成した。
実施例1と同様のインクを用い、1mm幅の帯状の図柄を2mmの間隔をおいて規則的に配置し面積比率約33%の印刷面積を有する版下フィルムを起こし、実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率33%の印刷積層板を作成した。
この板の印刷部分のインク膜厚は23〜26μmで、鉛筆硬度は2Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に一方向に傾けていったところ、傾斜角度6度で傾斜方向にPETボトルが滑走し始め、スムーズな滑走が続いた。
[実施例4]
実施例1と同様のインクを用い、1mm幅の帯状の図柄を0.5mmの間隔をおいて規則的に配置し印刷面積比率67%を有する網状の版下フィルムを起こし、これを用いて実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率67%の印刷積層板を作成した。
実施例1と同様のインクを用い、1mm幅の帯状の図柄を0.5mmの間隔をおいて規則的に配置し印刷面積比率67%を有する網状の版下フィルムを起こし、これを用いて実施例1と同様にスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率67%の印刷積層板を作成した。
この板の印刷部分インク膜厚は23〜26μmで、鉛筆硬度は2Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に一方向に傾けていったところ、傾斜角度6度で傾斜方向にPETボトルが滑走し始め、スムーズな滑走が続いた。
[比較例1]
実施例1と同様のインクを用い、線数40線で面積比率約90%を有する版下フィルムを起こし、実施例1と同様のスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率90%の印刷積層板を作成した。
実施例1と同様のインクを用い、線数40線で面積比率約90%を有する版下フィルムを起こし、実施例1と同様のスクリーン印刷を施し、印刷部分占有率90%の印刷積層板を作成した。
この板の印刷部分のインク膜厚は23〜26μmで、鉛筆硬度は2Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に一方向に傾けていったところ、傾斜角度8度で傾斜方向にPETボトルが滑走し始めたが、途中でボトルが転倒した。
[比較例2]
実施例1で用いたエポキシポリマーインクとシリコーンポリマーとを、重量比率100:2で配合したインク(粘度200cps)を用い、実施例1と同一の版下フィルムを起こし同様のスクリーン印刷を施して、印刷部分占有率50%の印刷積層板を作成した。この板の印刷部分のインク膜厚は8〜12μmで、鉛筆硬度は3Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に傾けていったところ、傾斜角度10度になってもボトルは滑走を始めなかった。
実施例1で用いたエポキシポリマーインクとシリコーンポリマーとを、重量比率100:2で配合したインク(粘度200cps)を用い、実施例1と同一の版下フィルムを起こし同様のスクリーン印刷を施して、印刷部分占有率50%の印刷積層板を作成した。この板の印刷部分のインク膜厚は8〜12μmで、鉛筆硬度は3Hであった。この積層板上に500mlの飲料が入ったPETボトルを置いて徐々に傾けていったところ、傾斜角度10度になってもボトルは滑走を始めなかった。
本発明はコンビニエンスストア等の飲料陳列棚のみならず、自動的なボトル等容器の供給が必要な工場の製造ラインや、病院・給食センター等の各種ラインについても応用が可能である。
1 金属製基板
2 印刷された各筋
3 印刷された小円
n 印刷された各縞の幅
m 印刷された各縞の間隔
d 印刷された各小円の径
e 印刷された各小円の間隔
t 印刷部分のインク膜厚
2 印刷された各筋
3 印刷された小円
n 印刷された各縞の幅
m 印刷された各縞の間隔
d 印刷された各小円の径
e 印刷された各小円の間隔
t 印刷部分のインク膜厚
Claims (5)
- 平坦で表面が平滑な基板の表面にフッ素樹脂を含むインクにより模様印刷を施した滑走板であって、該滑走板表面における前記インクによる印刷面積が該滑走板表面の有効面積の15%以上80%以下となるように図柄印刷したことを特徴とする物品陳列棚用滑走板。
- フッ素樹脂を含むインクにより平行な縞模様に印刷したことを特徴とする請求項1記載の物品陳列棚用滑走板。
- フッ素樹脂を含むインクにより全面にドットがほぼ均一に点在する模様に印刷したことを特徴とする請求項1記載の物品陳列棚用滑走板。
- 印刷面のインク層膜厚が5〜30μmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の物品陳列棚用滑走板。
- 基板にヒーターが設置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の物品陳列棚用滑走板。
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