JP2005041084A - 偽造防止印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、印刷物に適用される偽造防止印刷物に関するものである。
【解決手段】基材にn(nは3以上の整数)個の領域から成る特定画像を形成し、前記n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・、第n−1の領域及び第nの領域に区分けされ、前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、・・・、前記n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記n個の領域が形成され、前記n個の領域は光沢インキから成る盛り上がりのある万線画線で構成され、前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、・・・、前記n−1の領域及び前記第nの領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、パスポート、有価証券、通行券、カード、商品タグ等の偽造、変造を防止する必要性のある印刷物に適用される偽造防止印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀行券、株券、パスポート、有価証券、通行券、カード、商品タグ等の偽造、変造を防止する必要性のある印刷物において、印刷物に対して垂直方向から傾けて観察することにより潜像画像の出現又は色彩の変化をさせて真偽判別を行う技術は公知であり、凹版印刷物の画線構成を利用して潜像画像を出現させるもの、光学的変化インキを利用して色彩を変化させるもの等が挙げられる。また、基材に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると画像が連続的に変化する代表的な技術としてホログラムが挙げられる。
【0003】
前記凹版印刷物の画線構成を利用し、潜像画像を出現させるもの、例えば、凹版印刷された万線に潜像画像となる画線部を高い画線で構成し、その他の凹版印刷画線の画線部を潜像画像となる画線部より低い画線で構成している。このことにより、印刷物の角度を変えて観察すると潜像画像が発現するものが開示されている。更に、画線の幅が均一で向きが異なることにより潜像画像を発現させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公昭56−19273号公報(第1頁、第1−15図)
【0005】
特定パターンをパール光沢インキを用いて印刷した多色印刷物であって、見る角度によって色が変わる干渉光を示す特定パターンを示し、更に、カラーコピー機による複写により前記パール光沢インキの色が目視でも識別可能な異なる色に再現されることを特徴とする印刷物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開平9−240133号公報(第1−3頁、第1図)
【0007】
しかしながら、特公昭56−19273号公報は凹版画線で構成した潜像を有する画像の下地に印刷絵柄を設けて印刷物を作成した場合に、前記印刷物を斜めから観察した場合に、潜像画像が確認しにくくなる問題があった。また、偽造防止技術としては乏しく改良の余地があった。また、特開平9−240133号公報のように特定パターンをパール光沢インキで印刷しただけでは、偽造防止技術としては乏しく容易に複製される恐れがあり改良の余地があった。また、ある特定画像の色彩又は明暗が徐々に変化することがなかった。また、基材に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると画像が連続的に変化する代表的な技術としてホログラムが挙げられるが、ホログラムは高価であり、少量生産には不向きであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題を解決することを目的としたもので、本発明は、特定画像を分割して各分割された領域を盛り上がりのある万線画線で構成し、更に各分割された領域を形成する万線画線の配列方向を徐々に異ならせ、光沢インキを用いて印刷することによって、基材に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると特定画像の色彩又は明暗が連続的に変化する偽造防止印刷物を見出した。
【0009】
本発明は、基材にn(nは3以上の整数)個の領域からなる特定画像を形成し、n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域に区分けされ、第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第2の領域が形成され、第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第3の領域が形成され、第n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第nの領域が形成され、n個の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、万線画線の配列方向は第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域ごとに異なる方向に配列することによって、印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第nの領域又は第nの領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。よって、本発明は真偽判別、複写防止に優れる偽造防止印刷物を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材に第1の領域、第2の領域及び第3の領域からなる特定画像を形成し、前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物であって、前記偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第3の領域又は第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。
【0011】
また、本発明は、前記隣接又は近接する状態が、前記第1の領域の周囲を囲むように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の周囲を囲むように前記第3の領域が形成されたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0012】
また、本発明は、前記万線画線の配列方向は、前記第1の領域の万線画線の配列方向の角度をα1、前記第2の領域の万線画線の配列方向の角度をα2、前記第3の領域の万線画線の配列方向の角度をα3とした場合に、α1<α2<α3又はα1>α2>α3>の条件を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止印刷物である。
【0013】
また、本発明は、基材に第1の領域、第2の領域及び第3の領域からなる特定画像を形成し、前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物であって、前記偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第3の領域又は第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。
【0014】
本発明は、基材にn(nは3以上の整数)個の領域からなる特定画像を形成し、前記n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域に区分けされ、前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、前記第n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第nの領域が形成され、前記n個の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、・・・前記第n−1の領域及び前記第nの領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物であって、前記偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第nの領域又は第nの領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。
【0015】
また、本発明は、前記隣接又は近接する状態が、前記第1の領域の周囲を囲むように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の周囲を囲むように前記第3の領域が形成され、・・・前記第n−1の領域の周囲を囲むように前記第nの領域が形成されたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0016】
また、本発明は、前記万線画線の配列方向は、前記第1の領域の万線画線の配列方向の角度をα1、前記第2の領域の万線画線の配列方向の角度をα2、前記第3の領域の万線画線の配列方向の角度をα3、・・・前記第n−1の領域の万線画線の配列方向の角度をαn−1、前記第nの領域の万線画線の配列方向の角度をαnとした場合に、α1<α2<α3<・・・<αn−1<αn又はα1>α2>α3>・・・>αn−1>αnの条件を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止印刷物である。
【0017】
また、本発明は、前記各領域の外郭形状が、円形、楕円、多角形又はロゴマークであることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0018】
また、本発明は、前記領域において、前記各領域の外郭形状が、前記第1の領域から前記第nの領域に向かうに従い外郭形状が徐々に変化することを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0019】
また、本発明は、前記万線画線のピッチ幅が、60μmから2000μmの範囲で、万線画線の画線幅が、30μmから1000μmの範囲であることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0020】
また、本発明は、前記盛り上がりのある万線画線の高さが、5μmから150μmの範囲であることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0021】
また、本発明は、前記光沢インキが、光学的変化顔料を含有したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0022】
また、本発明は、前記光学的変化顔料が平面配向性を向上させるために撥水、撥油性を持たせる表面処理を施していることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0023】
また、本発明は、前記特定画像が、光吸収層を設けた領域上に重ねて印刷されたことを特徴とする偽造防止印刷物である。また、光反射性の低い領域が赤外線吸収材料又は磁性材料を含有したインキで印刷することを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0024】
また、本発明は、前記光学的変化顔料が、パール顔料、金属粉顔料、ガラスフレーク又はコレステリック液晶顔料であることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0025】
また、本発明は、前記光沢インキが、UV硬化型インキ又は電子線硬化型インキであることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明に係る偽造防止印刷物の実施形態について説明する。本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の係る特許請求の範囲に記載した技術事項の範囲内であれば、各種の態様を採用することができる。
【0027】
基材1上に第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4からなる特定画像Cを図1に示す。特定画像Cは光沢インキで印刷している。第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4のそれぞれの領域内は、万線画線で形成され、第1の領域2を形成する万線画線2aの配列方向、第2の領域3を形成する万線画線3aの配列方向、第3の領域4を形成する万線画線4aの配列方向は、徐々に異ならせる必要がある。例えば、第1の領域2を形成する万線画線2aの配列方向を0度とした場合、第2の領域3を形成する万線画線3aの配列方向は45度、第3の領域4を形成する万線画線4aの配列方向は90°にする必要がある。図1では、万線画線2aから万線画線4aの配列方向を左回りに形成しているが、万線画線2aから万線画線4aの配列方向を右回りに形成しても良い。また、万線画線2a、万線画線3a、万線画線4aの配列方向を0°、45°、90°としているが本発明はこれに限定されることなく、万線画線2aの角度<万線画線3aの角度<万線画線4aの角度、又は、万線画線4aの角度<万線画線3aの角度<万線画線2aの角度の条件を満足すればよい。更に、万線画線2a、万線画線3a、万線画線4aは盛り上がりのある微細な画線から構成される。図1では、特定画像Cを第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4の3領域から形成しているが、本発明の領域の個数は、3個以上であれば特に限定されることなく、n(nは3以上の整数)個の領域から特定画像Cを形成することができる。好ましくはn個の領域のnは3以上、100以下の整数である。また、図1での外郭形状Pは円で形成されているが本発明は円形状に限定されることなく、楕円、多角形又はロゴマーク等の任意の形状を選択できる。また、外郭形状Pは画線で形成してもよく、各領域(2、3、4)内のみを万線画線で形成し、外郭形状Pは画線を形成しなくともよい。図2は、図1におけるA−B断面図である。図2に示すように万線画線2a、万線画線3a、万線画線4aの画線は盛り上がりWを有していることがわかる。
【0028】
図3は、図1の印刷物を垂直方向から観察した場合の図を示す。印刷物を垂直方向から観察した場合に、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4は微細な万線画線2a、万線画線3a、万線画線4aで構成されているため識別しにくく、同時に、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4は光沢インキで印刷されており、拡散光のため光の影響を受けにくく確認しづらいため、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4は区分けし難い状態で視認され、ベタに近い領域と認識される。
【0029】
本発明の印刷物を垂直方向から観察すると、ベタな印刷物のように認識されるためには、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4の万線画線の各画線のピッチ幅が、60μmから2000μmの範囲で、万線画線の各画線幅が、30μmから1000μmの範囲があることが好ましく、更に好ましくは万線画線の各画線のピッチ幅が、120μmから400μmの範囲で、万線画線の各画線幅が、60μmから800μmの範囲があることが好ましい。画線幅が30μmより小さいと作成上困難となり、1000μmより大きいと本発明の効果が得られ難くなる。また、それぞれの万線画線の各画線幅と各非画線幅の割合は1:1が好ましい。
【0030】
本発明の印刷物を、垂直方向から徐々に水平方向に徐々に傾けて観察した場合、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4を構成する万線画線2a、万線画線3a、万線画線4aの配列方向が異なるため、それぞれの領域(2、3、4)を形成する万線画線(2a、3a、4a)における正反射光量及び拡散光量に差が生じる。図4に示すように特定の観察角度においては、第3の領域4の反射光量が第1の領域2及び第2の領域3の反射光量を上回るため第3の領域4が顕在化し、更に、深い観察角度においては図5に示すように第2の領域3の反射光量が第1の領域2及び第3の領域4の反射光量を上回るために第2の領域3が顕在化し、観察角度を更に深くすると図6に示すように第1の領域2の反射光量が第2の領域3及び第3の領域4の反射光量を上回るため第1の領域2が顕在化する。このように垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、各領域の万線画線の配列方向が異なっているため各領域を形成する万線画線の反射光量に差が生じ、第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。図面では、第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化しているが、観察の仕方によっては第1の領域から第3の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化して視認される。更に、印刷物を傾けなくとも、スポット光等の入射光の角度を連続的に変化させることによって本発明の効果を奏することができる。また、本発明の印刷物は、複写機、画像入力装置等の複写防止効果を有する。これは、光沢インキで印刷されていること、及び、万線画線の配列方向と複写機等の走査線との関係によって複写防止効果が生じる。
【0031】
本発明の原理を図7を使用して説明すると、光沢インキを使用した盛り上がりのある画線を有する印刷物に、例えばDの方向から光を照射すると、dの部分からの光の反射量に対しe、fの部分の光の反射量が少ないため、明度差が生じることによりdの部分が顕在化し、光の照射角度を変化させるとfの部分からの光の反射量がdの部分の光の反射量を上回りfの部分が顕在化する。このように、鏡面のある光沢インキを使用して盛り上がりのある画線を作製し、その画線の角度を変化させることで視認できるタイミングを変化させることができるようになる。本発明の盛り上がりのある万線画線の高さが、5μmから150μmの範囲であれば、図4乃至図6の効果が向上するため、万線画線の高さを5μmから150μmの範囲に設定することが好ましい。
【0032】
以上のことをまとめると、本発明は、基材に第1の領域、第2の領域及び第3の領域からなる特定画像を形成し、第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第2の領域が形成され、第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第3の領域が形成され、第1の領域、第2の領域及び第3の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、万線画線の配列方向は第1の領域、第2の領域及び第3の領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物であって、偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第3の領域又は第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。更に、印刷物は、光沢インキで領域ごとに配列方向の異なる万線画線を形成しているため、よって、ある領域の万線画線の配列方向と複写機等の走査線との違いが生じ、複写機等で複写した場合に本発明の印刷物とは異なる複写物となるため複写防止効果が得られる。
【0033】
また、本発明は、基材にn(nは3以上の整数)個の領域からなる特定画像を形成し、n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域に区分けされ、第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第2の領域が形成され、第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第3の領域が形成され、第n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第nの領域が形成され、n個の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、万線画線の配列方向は第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域ごとに異なる方向に配列することによって、印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第nの領域又は第nの領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が連続的に徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。更に、印刷物は、光沢インキで領域ごとに配列方向の異なる万線画線を形成しているため、よって、ある領域の万線画線の配列方向と複写機等の走査線との違いが生じ、複写機等で複写した場合に本発明の印刷物とは異なる複写物となるため複写防止効果が得られる。
【0034】
更に、第1の領域の周囲を囲むように第2の領域が形成され、第2の領域の周囲を囲むように第3の領域が形成され、・・・第n−1の領域の周囲を囲むように第nの領域が形成することによって図4乃至図6の効果が向上する。この場合、各領域の位置関係は隣接又は近接する状態であればよい。
【0035】
更に、万線画線の配列方向は、第1の領域の万線画線の配列方向の角度をα1、第2の領域の万線画線の配列方向の角度をα2、第3の領域の万線画線の配列方向の角度をα3、・・・第n−1の領域の万線画線の配列方向の角度をαn−1、第nの領域の万線画線の配列方向の角度をαnとした場合に、α1<α2<α3<・・・<αn−1<αn又はα1>α2>α3>・・・>αn−1>αnの条件を満たすことによって図4乃至図6の効果が向上する。
【0036】
図1に示した本発明の特定画像は、光沢インキで印刷する必要がある。ここで言う、光沢インキは表面に鏡面光沢があればよく、画線自体に盛り上がりがあれば透明、半透明のインキでも良い。本発明の図4乃至6の効果を向上させるためには光沢インキに光学的変化顔料を含有する必要があり、パール顔料、鱗片状顔料、金属粉顔料、ガラスフレーク又はコレステリック液晶顔料等をインキに配合する必要がある。本発明はパール顔料を配合したインキが最も本発明の効果を奏することができる。
【0037】
更に、上記記載の光学的変化顔料は平面配向性を有することが好ましい。図8に平面配向性を有することのない顔料を含有したインキで印刷したインキ皮膜の拡大図を示し、図9に平面配向性を有する光学的変化顔料を含有したインキで印刷したインキ皮膜の拡大図を示す。平面配向性を有することのない顔料を含有したインキで印刷した場合は、画線のインキ皮膜中の顔料の配向状態は、図8に示すようにインキ皮膜中の全体にランダムに配向していることがわかる。平面配向性を有する光学的変化顔料を含有したインキで印刷した場合は、画線のインキ皮膜中の顔料の配向状態は、図9に示すようにインキ皮膜中の表面にきれいに配向していることがわかる。ここでの平面配向性(リーフィング効果)とは撥水、撥油性処理を行った顔料のことであり、顔料に撥水、撥油性を持たせているため、顔料がインキ皮膜の下部に沈降しにくいためインキ皮膜中の表面にきれいに配向する。しかしながら、撥水、撥油性処理を行っていない顔料、つまり、平面配向性を有することのない顔料は、顔料が配向する前にインキが乾燥するため顔料がインキ皮膜中の表面にきれいに配向しないため、撥水、撥油性を持たせた顔料に比べ本発明の効果が劣ることになる。
【0038】
次に、光学的変化顔料を含有したインキの効果について説明する。光学的変化顔料はパール顔料、鱗片状顔料、金属粉顔料、ガラスフレーク顔料又はコレステリック液晶顔料等が挙げられる。しかしながら、光学的変化顔料の屈折率、形状、厚さ、大きさ、インキ皮膜中の粒子分布等によって干渉光が異なることとなる。図10に光学的変化顔料を含有したインキで印刷した印刷物を斜めから観察した場合の図を示す。図10に示すように入射光Xからの光がインキ皮膜上で反射され、反射された反射光Yの光は、光学的変化顔料の影響を受け、光学的変化顔料の垂直方向から観察した場合と異なった光の色が生じて干渉光となり視認される。
【0039】
ここで使用されるパール顔料は虹彩色パール顔料でも2色性パール顔料でもその他の鱗片状顔料でも構わない。また、パール顔料の粒子径の大きさは1μm〜150μmのものを用い、好ましくは5μm〜50μmで、平均粒径が10μm〜25μm程度が好ましい。
【0040】
本発明の偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、色彩又は明暗が連続的に徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。
【0041】
本発明の偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、色彩又は明暗が連続的に徐々に変化するためには、盛り上がりのある画線にする必要があり、画線の高さが、5μmから150μmの範囲であることが好ましい。インキの盛りが5μm未満であると、本発明の効果が確認しにくい状況となり、150μmを超えると作製上困難となる。
【0042】
本発明の万線画線の形状は、直万線パターン、曲万線パターン等で形成することができ、特に限定されるものではない。更に、万線画線の各画線は、実線を用いることが好ましいが、点線、破線等を用いても良い。更に、実線、破線、点線等を微小文字によって形成しても良い。また、万線画線の各画線の画線幅を段階的又は連続的に変化させることで、本発明の偽造防止印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、色彩又は明暗が明瞭に徐々に変化し、特定画像が階調表現を有して視認できる。
【0043】
本発明の各領域の外郭形状Pは図11に示すように円形、多角形又はロゴマーク等のどのような形でも構わない。図12に示すように本発明の複数の領域は、特定画像の外郭と特定画像内の任意の点とを垂直方向に複数個を分割し、複数個に分割したそれぞれの点が複数の領域のそれぞれの境界域の基準となり、それぞれの境界域の形状は、特定画像の外郭形状と、同一又は近似した形状によって、複数の領域を形成することで形成される。図12は、任意の点を特定画像内の外郭20の中心21aに設けた場合の図であり、垂直方向に2個分割22し、領域を3個設けた場合の図である。更に、図13は、任意の点を特定画像内の外郭20の中心からずらした点21bに設けた場合の図であり、垂直方向に2個分割22し、領域を3個設けた場合の図である。図12及び図13は第1の領域の周囲を囲むように第2の領域が形成され、第2の領域の周囲を囲むように前記第3の領域が形成されている。本発明はこれに限定されることなく図14(a)のように第1の領域2の少なくとも一部が隣接するように第2の領域3が形成され、第2の領域3の少なくとも一部が隣接するように第3の領域4が形成され、第3の領域4の少なくとも一部が隣接するように第4の領域5を形成しても良い。また、図14(b)のように第1の領域2の少なくとも一部が近接するように第2の領域3が形成され、第2の領域3の少なくとも一部が近接するように第3の領域4が形成され、第3の領域4の少なくとも一部が近接するように第4の領域5を形成しても良い。ここで言う、隣接とは領域の少なくとも一部が接していること,又は領域の少なくとも一部が重なり合って接していることであり、近接とは、各領域が接してはいないが近くにあることを言う。本発明の近接の距離、つまり、各領域間の距離Qは5mm以下が好ましい。
【0044】
本発明は、上記図11乃至図13の形状に限定されることなく図17に示すような形状にしてもよい。その他の例を図17に示す。図17(a)は文字によって形成されたもので各文字領域の万線画線の配列角度が異なっている。第1の領域から第nの領域に向かって、外郭形状が徐々に変化している例として、図17(b)では四角から徐々に三角に変化した状態を示している。また、各図形領域の万線画線の配列角度が異なっている。図17(c)は花びらによって形成されたもので各花びら領域の万線画線の配列角度が異なっている。図17(d)はロゴマークによって形成されたものでロゴマークの一部の領域の万線画線の配列角度が異なっている。
【0045】
本発明の画線の配列方向の角度は、隣り合う領域の画線の成す角度が1度以上179度以下であればよいが、好ましくは5度以上45度以下の範囲であることが望ましい。
【0046】
本発明の特定画像は、酸化重合型インキ、UV硬化型インキ、電子線硬化型インキ、紫外線硬化及び酸化重合機能を併せ持つインキ(特許2113880号参照)、又は2液混合型インキが好ましい。印刷方式は特に限定されることはないが、凹版印刷方式又はスクリーン印刷方式が好ましい。
【0047】
ここで使用されるパール顔料は虹彩色パール顔料でも2色性パール顔料でもその他の鱗片状顔料でも構わない。ただし、盛り上がっている画線の表面で顔料が配向するように顔料の表面処理(例として特開2001−106937号公報参照に示されるような撥水、撥油性処理)を行った物を使用することで鱗片状顔料の配向性(リーフィング効果)を向上させることができ、図9に示すように印刷物表面で顔料が配向して本発明の効果を向上することができる。この場合、盛り上がりのある画線は速硬化性を有する必要があるため、UV硬化型インキ、電子線硬化型インキ、紫外線硬化及び酸化重合機能を併せ持つインキ(特許2113880号参照)、又は2液混合型インキに上記記載のような表面処理(撥水、撥油性処理)を行った顔料を配合させたインキにより印刷し、印刷後に紫外線照射装置等の活性エネルギー線を照射する必要がある。よって盛り上がりのある画線を用いても顔料が沈降せず、図9に示すように印刷物表面で顔料が配向して本発明の効果を向上することができる。撥水、撥油性処理を施していない場合は鱗片状顔料が配向する前にインキが硬化するために、パール効果が発生しないか、あるいはパール効果が発生したとしても撥水、撥油性処理を施した顔料と比較して効果が劣るものとなる。
【0048】
また、本発明は、特定画像が、光吸収層を設けた領域上に重ねて印刷することによって、図4乃至図6の効果が向上する。ここで言う、光吸収層とは光反射率の低い、つまり、濃度の高い印刷の色彩又は基材の色彩によって形成され、最も黒色系が効果がある。また、光吸収層を設けた領域が赤外線吸収材料又は磁性材料を含有したインキで印刷することによって偽造防止効果が向上する。特定画像の下塗りする印刷方式は、特に限定されるものではないが、オフセット印刷技法が好ましい。特定画像の印刷方式は、特に限定されるものではないが、凹版印刷技法、スクリーン印刷技法を用いることが好ましい。特定画像の印刷に用いるインキ粘度は、5ポイズ〜200ポイズ程度で、印刷後、乾燥までの間に、表面に平面配向性を有する光学的変化顔料、表面に配向された光学的変化顔料の下部に平面配向性を有することのない顔料に分離できる程度の粘度が好ましい。また、印刷機の調整においては特別な調整は不要であり、一般的な設定で印刷することが可能である。
【0049】
本発明の基材は紙葉類、プラスチックフィルム、金属、布等を用いることができる。
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
【0050】
(実施例1)
図15に示すように第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4から構成される特定画像Cを作成し、各領域は、ピッチ幅200μm、画線幅100μmの万線画線から構成し、第1の領域2の万線画線の配列方向の角度を0度としたときに、第2の領域2の万線画線を45度、第3の領域2の万線画線を90度とし、特定画像Cを得た。各領域は特定画像の外郭の中心から順に形成した。各領域の外郭形状は正方形の形状で形成した。
【0051】
得られた特定画像Cをもとに、スクリーン版面を作製し、下記の配合割合でインキを作製した。
Figure 2005041084
得られたスクリーン版面、スクリーンインキを用い、スクリーンインキを用い、スクリーン印刷機で印刷を行い実施例1の印刷物を得た。
【0052】
実施例1の印刷物を垂直方向から観察すると、特定画像は全体的に一様なベタに近い印刷領域として認識され、第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4は肉眼で区分けしにくい状態にある。実施例1の印刷物を浅い角度で斜めから観察した場合、第3の領域4の反射光量が第1の領域2及び第2の領域3の反射光量を上回り第3の領域4が顕在化し、更に、深い観察角度においては第2の領域3の反射光量が第1の領域2及び第3の領域4の反射光量を上回り第2の領域3が顕在化し、観察角度を更に深くすると第1の領域2の反射光量が第2の領域3及び第3の領域4の反射光量を上回り第1の領域2が顕在化できた。つまり、第3の領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像が動画のような躍動感を有して視認できた。
【0053】
(実施例2)
図16に示すように第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4から構成される特定画像Cを作成し、各領域は、ピッチ幅200μm、画線幅100μmの万線画線から構成し、第1の領域2の万線画線の配列方向の角度を0度としたときに、第2の領域3の万線画線を45度、第3の領域4の万線画線を90度とし、特定画像Cを得た。各領域は特定画像の外郭の中心からずらして形成した。各領域の外郭形状は円の形状で形成した。
【0054】
得られた基本画像Cをもとに、スクリーン版面を作製し、下記の配合割合でインキを作製した。
Figure 2005041084
得られたスクリーン版面、スクリーンインキを用い、スクリーンインキを用い、スクリーン印刷機で印刷を行い実施例2の印刷物を得た。
【0055】
実施例2の印刷物は、実施例1の印刷物よりも効果が劣るが近い効果の印刷物が作製できた。
【0056】
以上、本実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施形態が考えられる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は、基材にn(nは3以上の整数)個の領域からなる特定画像を形成し、n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及びnの領域に区分けされ、第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第2の領域が形成され、第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第3の領域が形成され、第n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように第nの領域が形成され、n個の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、万線画線の配列方向は第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域ごとに異なる方向に配列することによって、印刷物に対して垂直方向から徐々に水平方向に観察すると、第1の領域から第nの領域又は第nの領域から第1の領域に向かうに従い色彩又は明暗が徐々に変化するため、特定画像に躍動感を有して視認できる。つまり、特定画像が動的効果を有するため視覚的効果が非常に高い。更に、本発明の印刷物は、光沢インキで領域ごとに配列方向の異なる万線画線を形成しているため、ある領域の万線画線の配列方向と複写機等の走査線との違いが生じ、複写機等で複写した場合に本発明の印刷物とは異なる複写物となるため複写防止効果が得られる。よって、本発明は真偽判別、複写防止に優れているため、銀行券、株券、パスポート、有価証券、通行券、カード、商品タグ等の偽造、変造を防止する必要性のある印刷物に適用できる。また、ホログラムのように高価でなく、少量生産にも向いている。
【0058】
また、本発明の印刷物は下地に印刷絵柄上に設けても効果を奏することができ、また、下地を光を吸収する色彩にすることによって、本発明の印刷物の色彩又は明度の変化量が向上する。特定画像自体にインキの盛りを有するため指感性を有した印刷物となる。また、一度刷りで印刷できるためコストが低く、製品への汎用性が高い。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】基材1上に第1の領域2、第2の領域3、及び第3の領域4からなる特定画像Cを示す図である。
【図2】図1におけるA−B断面図である。
【図3】図1の印刷物を垂直方向から観察した場合の図である。
【図4】図1の印刷物を傾けて観察した場合の図である。
【図5】図1の印刷物を傾けて観察した場合の図である。
【図6】図1の印刷物を傾けて観察した場合の図である。
【図7】盛り上がりのある光沢インキを使用した印刷物の説明図を示す。
【図8】平面配向性を有することのない顔料を含有したインキで印刷したインキ皮膜の拡大図である。
【図9】平面配向性を有する光学的変化顔料を含有したインキで印刷したインキ皮膜の拡大図である。
【図10】光学的変化顔料を含有したインキで印刷した印刷物を斜めから観察した場合の図である。
【図11】本発明の各領域の外郭形状Pを示す図である。
【図12】任意の点を特定画像内の外郭の中心21aに設けた場合の図であり、垂直方向に2個分割し、層状領域を3個設けた場合の図である。
【図13】任意の点を特定画像内の外郭の中心からずらした点21bに設けた場合の図であり、垂直方向に2個分割し、層状領域を3個設けた場合の図である。
【図14】隣接と近接の説明図である。
【図15】実施例1の図である。
【図16】実施例2の図である。
【図17】本発明の各領域の外郭形状のその他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 基材
2 第1の領域
3 第2の領域
4 第3の領域
5 第4の領域
2a、3a、4a 万線画線
20 特定画像の外郭
21a 特定画像内の外郭の中心
21b 特定画像内の外郭の中心からずらした点
C 特定画像
P 外郭形状
Q 距離
W 画線の盛り上がり

Claims (12)

  1. 基材に第1の領域、第2の領域及び第3の領域からなる特定画像を形成し、
    前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、
    前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、
    前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、
    前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物。
  2. 前記隣接又は近接する状態が、前記第1の領域の周囲を囲むように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の周囲を囲むように前記第3の領域が形成されたことを特徴とする請求項1記載の偽造防止印刷物。
  3. 前記万線画線の配列方向は、前記第1の領域の万線画線の配列方向の角度をα1、前記第2の領域の万線画線の配列方向の角度をα2、前記第3の領域の万線画線の配列方向の角度をα3とした場合に、α1<α2<α3又はα1>α2>α3>の条件を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止印刷物。
  4. 基材にn(nは3以上の整数)個の領域からなる特定画像を形成し、
    前記n個の領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、・・・第n−1の領域及び第nの領域に区分けされ、
    前記第1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第2の領域が形成され、
    前記第2の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第3の領域が形成され、・・・前記第n−1の領域の少なくとも一部が隣接又は近接するように前記第nの領域が形成され、
    前記n個の領域は光沢インキからなる盛り上がりのある万線画線で構成され、
    前記万線画線の配列方向は前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、・・・前記第n−1の領域及び前記第nの領域ごとに異なる方向に配列されたことを特徴とする偽造防止印刷物。
  5. 前記隣接又は近接する状態が、前記第1の領域の周囲を囲むように前記第2の領域が形成され、前記第2の領域の周囲を囲むように前記第3の領域が形成され、・・・前記第n−1の領域の周囲を囲むように前記第nの領域が形成されたことを特徴とする請求項4記載の偽造防止印刷物。
  6. 前記万線画線の配列方向は、前記第1の領域の万線画線の配列方向の角度をα1、前記第2の領域の万線画線の配列方向の角度をα2、前記第3の領域の万線画線の配列方向の角度をα3、・・・前記第n−1の領域の万線画線の配列方向の角度をαn−1、前記第nの領域の万線画線の配列方向の角度をαnとした場合に、α1<α2<α3<・・・<αn−1<αn又はα1>α2>α3>・・・>αn−1>αnの条件を満たすことを特徴とする請求項4又は5記載の偽造防止印刷物。
  7. 前記領域において、前記各領域の外郭形状が、円形、楕円、多角形又はロゴマークであることを特徴とする請求項4、5又は6記載の偽造防止印刷物。
  8. 前記万線画線のピッチ幅が、60μmから2000μmの範囲で、万線画線の画線幅が、30μmから1000μmの範囲であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の偽造防止印刷物。
  9. 前記盛り上がりのある万線画線の高さが、5μmから150μmの範囲であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の偽造防止印刷物。
  10. 前記光沢インキが、光学的変化顔料を含有したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の偽造防止印刷物。
  11. 前記光学的変化顔料が平面配向性を向上させるために撥水、撥油性を持たせる表面処理を施していることを特徴とする請求項10記載の偽造防止印刷物。
  12. 前記特定画像が、光吸収層を設けた領域上に重ねて印刷されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の偽造防止印刷物。
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