JP2013188616A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めること。
【解決手段】表示制御用CPUは、大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出を特定可能な変動パターンP5を指定する変動パターン指定コマンドを入力すると、主制御用CPUから特別予告演出指示コマンドを入力したことを契機として特別予告値が設定されているか否かを判定する。表示制御用CPUは、特別予告値が設定されている場合には内容選択テーブルTN4に対応付けられたプレミアム演出の演出内容を選択し、該選択した演出内容によるプレミアム演出を4回目の変動サイクル中に表示させるように演出表示装置(画像表示部)の表示内容を制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、大当り確定の確定演出を図柄変動ゲーム中に実行可能な遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機では、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを演出表示装置(ディスプレイ)に表示し、該図柄変動ゲームにおいて大当りを認識可能な図柄組み合わせ(例えば、[777]など)が表示された後に、遊技者が多数の遊技球を獲得し得る大当り遊技を付与するようになっている。そして、パチンコ遊技機における図柄変動ゲーム中には、該図柄変動ゲームが最終的に大当りとなる可能性のあることを予め遊技者に告げる予告演出を実行し、図柄変動ゲームに対する遊技者の興味を向上させるようになっている。このような予告演出の1つとして、今回の図柄変動ゲームが最終的に大当りとなることを確定的に告げる大当り確定の確定演出を行う遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。このような特許文献1のパチンコ遊技機では、大当り確定の確定演出を図柄変動ゲーム中に行うことで、今回の図柄変動ゲームが最終的に大当りとなることを予め遊技者に把握させることができる。このため、特許文献1のパチンコ遊技機では、大当りを確約されたという安心感を遊技者に与え、興趣を高めることが可能となっている。
特開平10−244048号公報
しかしながら、特許文献1のパチンコ遊技機では、大当り確定の確定演出が実行された時点で今回の図柄変動ゲームが最終的に大当りとなることを予め把握できてしまうことから、確定演出が実行される図柄変動ゲーム中の遊技演出(例えば、リーチ形成後のリーチ演出など)に対する遊技者の興味を失わせてしまう虞があった。すなわち、図柄変動ゲームにおいて大当り確定の確定演出が行われることで、その他の遊技演出が遊技者にとって単なる消化演出に過ぎなくなってしまう可能性があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、入賞検知を契機として大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段の抽選結果に基づき複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを実行するゲーム実行手段と、を備え、前記大当り抽選で大当りに当選した場合には大当りを認識可能な図柄が導出され、該図柄変動ゲームの終了後に価値の異なる複数種類の大当りの中から何れかの大当りが付与され、前記複数種類の図柄には大当りの種類を確定的に認識不能な図柄が含まれており、前記図柄変動ゲーム中に大当り確定の確定演出を所定の演出実行手段で実行可能な遊技機において、前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として、前記確定演出の実行を制御可能であり、大当りの図柄変動ゲームを実行させるように前記ゲーム実行手段を制御可能な演出制御手段と、前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として実行される大当りの図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を判定する大当り種判定手段と、
前記確定演出を実行する大当りの図柄変動ゲームが実行される場合に、当該図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を遊技者に認識させる報知演出を、前記大当り種判定手段の判定結果に応じた実行態様で実行させるように所定の報知実行手段を制御可能な報知演出制御手段と、を備え、前記報知演出の実行時期を、前記確定演出を実行する大当りの図柄変動ゲームにおいて前記確定演出が実行された後としたことを要旨とする。
本発明によれば、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
第1の実施形態におけるパチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 第1の実施形態におけるパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 第1の実施形態における変動パターンの種類を説明するための説明図。 第1の実施形態における予告テーブルを選択するための予告テーブル選択用テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における内容選択テーブルを選択するための予告テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における内容選択テーブルを選択するための予告テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における内容選択テーブルを選択するための予告テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における内容選択テーブルを選択するための予告テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における内容選択テーブルを選択するための予告テーブルを示す説明図。 (a)〜(c)は、第1の実施形態における予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを示す説明図。 第1の実施形態における予告演出の演出内容を選択する個数を決定するための選択個数決定テーブルを示す説明図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した第1の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されており、パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が組み付けられているとともに、中枠12の前面側には前枠14が組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠12に重なるように組み付けられている。前枠14は、遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)15を一体成形した構成とされているとともに、裏面側には機内部に配置された遊技盤YBを保護する図示しないガラス支持枠が組み付けられている。また、中枠12の前面側であって前枠14の下部には上皿15から溢れ出た遊技球を貯留する下皿(貯留皿)18が装着されているとともに、下皿18の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル19が装着されている。また、パチンコ遊技機10には、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出(遊技演出)を行うランプ部16が配置されている。また、パチンコ遊技機10には、各種音声を出力して音声演出(遊技演出)を行うスピーカ17が配置されている。
遊技盤YBのほぼ中央には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)21が装着されているとともに、該表示枠体21には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置22が装着されている。本実施形態では、演出表示装置22がゲーム実行手段、演出実行手段、及び報知実行手段として機能する。演出表示装置22には、複数種類の図柄を複数列(本実施形態では3列)で変動させて行うとともに、図柄の変動開始から確定停止表示までを1回とする図柄変動ゲームを含み、該図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示される。なお、演出表示装置22の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(以下、単に「飾図」と示す場合がある)を用いて行われる。
また、表示枠体21には、7セグメント型の特図表示器23が設けられている。特図表示器23では、複数種類の特別図柄(以下、単に「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて行う図柄変動ゲームが表示される。特図表示器23で表示可能な特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。
演出表示装置22及び特図表示器23に表示される図柄変動ゲームは、大当りか否かの大当り抽選の抽選結果を導出するための演出であり、大当り抽選で大当りに当選した場合には大当りを認識可能な図柄が表示される一方、大当り抽選で大当りに当選しなかった場合にははずれを認識可能な図柄が導出されるようになっている。本実施形態において、演出表示装置22及び特図表示器23では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に図柄が確定停止表示される。なお、演出表示装置22では、図柄変動ゲームの終了前に飾図による図柄組み合わせがゆれ変動状態で導出されて一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。ここで、「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置22において各図柄列で変動させる複数種類の飾図を[1]〜[9]の9種類の数字図柄としており、同一の数字図柄から構成される図柄組み合わせを飾図による大当り図柄としている。例えば、飾図による大当り図柄は、[777]などである。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り図柄を構成する飾図の種類から図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を確定的に認識不能となっている。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10では、同一の数字図柄から構成されない図柄組み合わせを飾図によるはずれ図柄としている。例えば、飾図によるはずれ図柄は、[123]などである。なお、演出表示装置22には、特図表示器23に表示される特図と対応した飾図による図柄組み合わせが導出されるようになっている。
また、本実施形態の演出表示装置22における図柄変動ゲームでは、各図柄列の変動が開始してから所定時間の経過後に、予め定めた変動停止順にしたがって図柄列の変動が停止することにより、図柄列毎に飾図が導出されるようになっている。本実施形態において変動停止順は、左列→右列→中列の順とされている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームにおいて左列と右列の変動が停止した際に、両列に導出された飾図が同一図柄である場合をリーチ状態とし、該リーチ状態の形成後に中列の図柄を導出するためのリーチ演出が行われる。本実施形態では、リーチ状態を形成した際に導出された飾図がリーチ形成図柄となり、左右2列がリーチ形成図柄を導出可能なリーチ形成図柄列となる。なお、リーチ演出は、演出表示装置22に表示される図柄変動ゲームにおいて、リーチ状態を形成した後、様々な演出内容(所定のキャラクタや背景を表示するなど)により行われる遊技演出である。また、演出表示装置22に表示される図柄変動ゲームでは、リーチ演出の他にキャラクタや文字(セリフ)などの所定の画像を表示し、その画像の種類から大当りとなるか否かの可能性を示唆する予告演出が行われるようになっている。
一方、本実施形態の特図表示器23には、複数種類の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が図柄変動ゲームの終了によって確定停止表示される。複数種類の特図は、大当りを認識可能な図柄となる大当り図柄と、はずれを認識可能な図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、特図表示器23において大当り図柄が表示された場合には、該図柄変動ゲームの終了後、遊技者に大当り(大当り遊技)が付与される。本実施形態の大当り遊技については後で詳細に説明する。
また、遊技盤YBにおいて表示枠体21の下方には、遊技球の入球口25を有する始動入賞口26が配置されている。始動入賞口26は、図示しないソレノイドの作動により開閉動作を行う開閉羽根27を備えている。始動入賞口26は開閉羽根27が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根27が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球が入球し難い状態とされる。始動入賞口26の奥方には、入球した遊技球を検知(入賞検知)する始動口センサSE1(図2に示す)が配設されている。始動入賞口26は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態では、始動入賞口26及び始動口センサSE1が入賞検知手段を構成している。
また、表示枠体21において画像表示部GHの右上方には、機内部(図2に示す主制御用RAM30c)で記憶される図柄変動ゲームの始動保留球の記憶数(以下、単に「保留記憶数」と示す場合がある)に基づく保留中の図柄変動ゲームの回数を報知する保留表示器Raが設けられている。保留記憶数は、保留中(待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。そして、保留記憶数は、始動入賞口26に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
また、表示枠体21には、普図表示器24が配設されている。普図表示器24では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根27を開動作させるか否か)の当り抽選の抽選結果を導出するための普通図柄変動ゲーム(以下、単に「普図ゲーム」と示す)が表示されるようになっている。本実施形態の普図表示器24では、当り抽選で当りを決定している場合には普図ゲームで普図からなる当り図柄が確定停止表示される。一方、本実施形態の普図表示器24では、当り抽選ではずれを決定している場合には普図ゲームで普図からなるはずれ図柄が確定停止表示される。普図表示器24に当り図柄が確定停止表示されると、該普図ゲームの終了後に普図当り遊技が付与される。この普図当り遊技が付与されると、開閉羽根27が開放されることにより始動入賞口26が開状態となり、遊技球を入賞させ易くなる。即ち、普図当り遊技が付与されると、始動入賞口26に遊技球を入賞させ易くなるため、遊技者は、図柄変動ゲームの始動条件と賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態において当り抽選は、遊技盤YBに配設された作動ゲート13を遊技球が入賞(通過)したことを契機として行われるようになっている。
また、始動入賞口26の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口装置29が配設されている。そして、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて大当りが生起されると、大入賞口扉28の開動作によって大入賞口装置29が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
本実施形態では大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置29(大入賞口扉28)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では7ラウンド又は15ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開閉が1回行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置29は、予め定めた入球上限個数(例えば、9球)の遊技球が入賞するまでの間、又は予め定めた規定時間(例えば、25秒)が経過するまでの間、開放して行われる。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す場合がある)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率状態を低確率抽選状態である通常確率(例えば、1/300)から高確率抽選状態(例えば、1/30)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。この確変状態は、次回の大当りが生起される迄の間、付与される。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「変短」と示す)状態を付与する変短機能を備えている。変短状態が付与されると、前述した普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与されるようなっている。通常状態時では、普図ゲームに当選する場合、開閉羽根27が1回開放し、開放してから0.3秒経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方で、入球率向上状態では、普図ゲームに当選する場合、開閉羽根27が3回開放するとともに、1回の開放において開放してから1.5秒が経過するまで開放状態を維持するようになっている。このように、入球率向上状態が付与されると、始動入賞口26へ遊技球を入球させ易くなるため、入球率向上状態は遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、入球率向上状態は、予め定めた回数の図柄変動ゲームが実行される迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選で大当りに当選した場合、3種類の大当りの中から1つの大当りが決定され、その決定された大当りの種類に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。そして、大当りの種類は、大当り抽選に当選した際に決定する特図(大当り図柄)の種類に応じて決定される。本実施形態において特図の大当り図柄は、図柄A、図柄B、及び図柄Cの3つのグループに分類される。
図柄Aに分類される特図の大当り図柄に基づき付与される大当りは、規定ラウンド数として「15回」が設定された大当り遊技を付与するとともに、該大当り遊技の終了後に確変状態を付与する15ラウンド確変大当り(以下、「15R確変大当り」と示す)である。また、図柄Cに分類される特図の大当り図柄に基づき付与される大当りは、規定ラウンド数として「7回」が設定された大当り遊技を付与するとともに、該大当り遊技の終了後に確変状態を付与する7ラウンド確変大当り(以下、「7R確変大当り」と示す)である。15R確変大当り及び7R確変大当りでは、大当り遊技終了後に確変状態に加えて、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与される(即ち、リミットなし)。
図柄Bに分類される特図の大当り図柄に基づき付与される大当りは、規定ラウンド数として「15回」が設定された大当り遊技を付与するとともに、該大当り遊技の終了後に入球率向上状態を付与する15ラウンド非確変大当り(以下、「15R非確変大当り」と示す)である。また、15R非確変大当りでは、大当り遊技終了後に確変状態が付与されず、予め定めた回数(例えば、100回)を上限回数として入球率向上状態が付与される。
以上のように、本実施形態では、遊技者に付与される大当りの種類毎に、価値が異なっている。即ち、15R確変大当り及び15R非確変大当り(以下、単に「15R大当り」と示す)は、7R確変大当りと比較してより多い回数のラウンド遊技が実行されるため、1回の大当り遊技中により多い遊技球を獲得できる可能性がある。このため、15R大当りと7R確変大当りとは、大当り遊技中に遊技球を獲得し得るラウンド遊技の実行回数が異なる点で遊技者に付与する価値が異なっている。また、15R確変大当り及び7R確変大当り(以下、単に「確変大当り」と示す)は、大当り遊技の終了後に確変状態及び入球率向上状態が付与されるため、入球率向上状態のみが付与される15R非確変大当りと比較して遊技者に有利な遊技状態が付与される。このため、確変大当りと15R非確変大当りとは、確変状態が付与されるか否かという点で遊技者に付与する価値が異なっている。このため、遊技者は、大当り抽選で大当りに当選することだけでなく、何れの種類の大当りが付与されるか否かという点にも興味を持って遊技を行っている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止(一旦停止表示)までを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行可能とされた特殊変動演出としての擬似連続演出(以下、単に「擬似連」と示す場合がある)を実行可能に構成されている。擬似連続演出は、演出表示装置22と特図表示器23とで行われる1回の図柄変動ゲームにおいて、演出表示装置22のみで演出として表現される。1回の図柄変動ゲームは、図柄(飾図と特図)の変動開始によって開始し、図柄の変動が停止した後に図柄が確定停止表示されることによって終了する。この1回の図柄変動ゲームは、1球の始動保留球(始動保留記憶)に対応して実行されるものである。即ち、擬似連続演出を伴う1回の図柄変動ゲームは、内部制御において1回の図柄変動ゲームを、恰も複数回の図柄変動ゲームが連続して行われているかのように擬似的に演出表現してなされるものである。
本実施形態のパチンコ遊技機10で実行可能な擬似連続演出では、1回の図柄変動ゲーム中に2回、3回、及び4回の変動サイクルが実行される3種類の擬似連続演出を実行可能となっている。そして、本実施形態の擬似連続演出を伴う1回の図柄変動ゲームは、当該ゲームを構成する変動サイクルの実行回数によって大当り図柄(図柄組み合わせ)が表示されるか否かの可能性となる大当り信頼度(大当り期待度)が変化するように構成されている。即ち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り抽選で大当りに当選した場合には大当り抽選で大当りに当選していない場合と比較して変動サイクルの実行回数が多い擬似連続演出を伴って図柄変動ゲームが行われやすくなっている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置22(画像表示部GH)で行われる飾図による1回の図柄変動ゲームにおいて、変動サイクルの回数が増加するのに伴って、当該図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出される可能性が段階的に高くなる。特に、本実施形態において予め定めた規定回数(本実施形態では3回)を超えて4回目の変動サイクルが実行される擬似連続演出は、大当り抽選で当選した場合にのみ行われ、図柄変動ゲーム中に出現した時点で大当りが確定する大当り確定の確定演出とされている。なお、本実施形態では、図柄変動ゲーム中に擬似連続演出が実行される場合、変動サイクル毎に、前述した予告演出(例えば、キャラクタを登場させたり、セリフを表示させたりするなど)が行われ得るようになっている。
次に、パチンコ遊技機10の制御構成について図2に基づき説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、表示制御基板31、及び音声・ランプ制御基板32が装着されている。表示制御基板31、及び音声・ランプ制御基板32は、主制御基板30に接続されている。表示制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置22の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板32は主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、ランプ部16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声・ランプ制御基板32は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
まず、主制御基板30について詳しく説明する。
主制御基板30には、制御処理を所定の手順で実行することができる主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aのメイン制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cが備えられている。また、主制御用CPU30aには、始動口センサSE1が接続されている。また、主制御用CPU30aには、作動ゲート13に入賞した遊技球を検知する図示しないゲートセンサが接続されている。また、主制御用CPU30aには、特図表示器23、普図表示器24、及び保留表示器Raが接続されている。
また、主制御用CPU30aは、大当り判定用乱数、変動パターン振分用乱数、及び特図振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。大当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを選択するために用いる乱数である。また、特図振分用乱数は、特図の大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。
主制御用ROM30bには、メイン制御プログラムに加えて、大当り判定値などの各種判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。そして、大当り判定値として定める数値の個数により、大当り抽選で大当りに当選する確率(大当り確率)が定められている。例えば、大当り判定用乱数の値を「0〜599」までの全600通りの整数に定め、通常状態における大当り判定値を「2個」に設定した場合には、大当り確率は600分の2(=300分の1)となり、確変状態における大当り判定値を「20個」に設定した場合には、大当り確率は600分の20(=30分の1)となる。
また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が確定停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出の演出内容、及び変動時間(演出時間)が定められている。変動パターンは、大当り抽選で大当りに当選した場合に選択される大当り演出用、及び大当り抽選で大当りに当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用(はずれリーチ演出用を含む)に分類可能とされている。
大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的に大当り図柄(図柄組み合わせ)を確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的にはずれ図柄(図柄組み合わせ)を確定停止表示させるように展開される演出である。リーチなしのはずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10に用意されている変動パターンについて図3に基づき説明する。なお、図3には、一部の変動パターンのみを示している。また、図3において「擬似連X回」は、「X回(「X」は整数値)」の変動サイクルからなる擬似連続演出を示している。
図3に示すように、変動パターンP1は、リーチなしのはずれ演出用の変動パターンとされている。また、変動パターンP2A、変動パターンP3A、及び変動パターンP4Aは、はずれリーチ演出用の変動パターンとされている。変動パターンP2B、変動パターンP3B、変動パターンP4B、及び変動パターンP5は、大当り演出用の変動パターンとされている。
変動パターンP1は、リーチ状態を形成することなく図柄変動ゲームが終了する通常変動の変動パターンとされている。また、変動パターンP2A及び変動パターンP2B(以下、まとめて「変動パターンP2」と示す場合がある)は、図柄変動ゲームの開始後にリーチ状態が形成され、所定の演出内容(例えば、所定のキャラクタが登場する)によるリーチ演出が行われる変動パターンとされている。変動パターンP3A及び変動パターンP3B(以下、まとめて「変動パターンP3」と示す場合がある)は、2回の変動サイクルからなる擬似連続演出が行われ、2回目の変動サイクル中にリーチ状態が形成されて所定のリーチ演出が行われる変動パターンとされている。また、変動パターンP4A及び変動パターンP4B(以下、まとめて「変動パターンP4」と示す場合がある)は、3回の変動サイクルからなる擬似連続演出が行われ、3回目の変動サイクル中にリーチ状態が形成されて所定のリーチ演出が行われる変動パターンとされている。そして、変動パターンP5は、4回の変動サイクルからなる擬似連続演出が行われ、4回目の変動サイクル中に所定のリーチ状態が形成されてリーチ演出が行われる変動パターンとされている。
本実施形態では、大当り抽選で大当りに当選した場合(即ち、大当りの場合)、変動パターンP1は選択されないように構成されている。また、変動パターンP2〜P4では、大当り抽選で大当りに当選した場合、変動パターンP2が最も選択され難く、変動パターンP2<変動パターンP3<変動パターンP4の順で選択され易く構成されている。なお、変動パターンP5は、大当り抽選で大当りに当選した場合であっても、変動パターンP2〜P4の何れよりも選択され難くなっている。一方、本実施形態では、大当り抽選で大当りに当選しなかった場合(即ち、はずれの場合)、変動パターンP4が最も選択され難く、変動パターンP4<変動パターンP3<変動パターンP2の順で選択され易く構成されている。なお、変動パターンP5は、大当り抽選で大当りに当選しなかった場合、選択されないように構成されている。このため、本実施形態において各変動パターンに対する大当り信頼度は、変動パターンP1(はずれ)が最も低く(即ち、信頼度「ゼロ」)、変動パターンP2(リーチ演出)、変動パターンP3(擬似連2回)、変動パターンP4(擬似連3回)、変動パターンP5(擬似連4回)の順に高くなるようになっている。特に変動パターンP5は、大当り抽選で大当りに当選した場合(即ち、大当りの場合)にのみ選択可能であり、変動パターンP5に対応付けられた「擬似連4回」の演出内容は、大当り信頼度が100%となる大当り確定の確定演出の演出内容として位置付けられることになる。
次に、主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。
主制御基板30の主制御用CPU30aは、始動入賞口26へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口センサSE1が出力する検知信号を入力すると主制御用RAM30cに記憶されている保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。この保留判定の判定結果が肯定(保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、保留記憶数を1加算(+1)し、保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値、変動パターン振分用乱数の値、及び特図振分乱数の値を主制御用RAM30cから取得し(読み出し)、該値を保留記憶数に対応付けて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU30aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値、変動パターン振分用乱数の値、及び特図振分乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの開始直前に、保留記憶数に対応付けて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値と主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。この大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU30aは、大当りを決定する。また、主制御用CPU30aは、特図振分乱数の値をもとに、図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特図)を決定する。また、大当りを決定した主制御用CPU30aは、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
一方、大当り判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う。主制御用CPU30aは、リーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、図柄変動ゲームで確定停止表示させるはずれ図柄(特図)を決定するとともに、はずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。また、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームで確定停止表示させるはずれ図柄(特図)を決定するとともに、はずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
そして、特図及び変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングで表示制御基板31(表示制御用CPU31a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。また、同時に、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。次に、主制御用CPU30aは、特図を指示する特別図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU30aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する全図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの開始時に保留記憶数を1減算(−1)し、保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの開始により特図の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、決定した特図(大当り図柄、又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
そして、主制御用CPU30aは、大当りを決定した場合(大当り判定の判定結果が肯定判定の場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、大当り図柄(特図)から特定される大当りの種類に応じて大当り遊技の制御を開始し、表示制御基板31(表示制御用CPU31a)及び音声・ランプ制御基板32に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
具体的に説明すると、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの終了を契機として、最初にオープニング演出を指示するオープニングコマンドを出力する。次に、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技を開始させる毎にラウンド演出を指示するラウンドコマンドを出力する。そして、主制御用CPU30aは、規定ラウンド数分のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出を指示するエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング演出の演出時間として設定されたエンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。そして、主制御用CPU30aは、大当り遊技終了後の遊技状態を、大当りの種類に応じて、確変状態及び入球率向上状態を付与するように制御を実行する。すなわち、主制御用CPU30aは、7R確変大当り及び15R確変大当りの場合には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態及び入球率向上状態を付与する。また、主制御用CPU30aは、15R非確変大当りの場合には、大当り遊技終了後の遊技状態として、確変状態を付与しないで入球率向上状態のみを付与する。
次に、表示制御基板31について説明する。
図2に示すように、表示制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU31aと、表示制御用CPU31aの表示制御プログラムを格納する表示制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM31cが設けられている。表示制御用ROM31bには、表示制御プログラムに加えて各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字(メッセージ)、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、表示制御用CPU31aは、予告実行判定用乱数、及び選択個数決定用乱数、及び予告選択用乱数、グループ選択用乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を表示制御用RAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
予告実行判定用乱数は、「0〜100」迄の全101通りの整数と定められており、予告演出を実行するか否かを判定する際に用いる乱数である。また、選択個数決定用乱数は、「0〜101」迄の全102通りの整数と定められており、予告演出を選択する個数を決定する際に用いる乱数である。また、予告選択用乱数は、予告演出の演出内容を選択する際に用いる乱数である。また、グループ選択用乱数は、予告演出の演出内容を選択するためのテーブルを選択する際に用いる乱数である。
次に、表示制御用CPU31aが表示制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
表示制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、それに応じて各種処理を実行する。例えば、表示制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに基づいて図柄変動ゲームの具体的な演出内容を選択(決定)し、該決定した演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GH(演出表示装置22)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU31aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM31bに記憶された画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU31aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎に切り替える。
また、表示制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された特図に基づき、演出表示装置22に確定停止表示させる飾図による図柄組み合わせを決定するようになっている。そして、表示制御用CPU31aは、決定した飾図による図柄組み合わせを図柄変動ゲームにおいて導出するとともに、全図柄停止コマンドの入力によって飾図による図柄組み合わせ(大当り図柄及びはずれ図柄の何れか)を確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
さらに、表示制御用CPU31aは、最終停止図柄として大当り図柄が指定されると、当該大当り図柄に対応する大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の具体的な演出内容を決定する。そして、表示制御用CPU31aは、決定した大当り遊技の具体的な演出内容、及び主制御用CPU30aから入力した大当り遊技に関する各種コマンド(オープニングコマンド、ラウンドコマンド、及びエンディングコマンド)に基づき、オープニング演出、各ラウンド演出及びエンディング演出が映し出されるように画像表示部GHの表示内容を制御する。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り確定となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出が実行される場合であって、保留中の図柄変動ゲーム中に大当りとなる図柄変動ゲームが含まれている場合に、4回目の変動サイクル中に報知演出としての特別予告演出を実行可能に構成されている。この特別予告演出は、保留中の図柄変動ゲーム中に大当りとなる図柄変動ゲームが含まれていること、及び該大当りとなる保留中の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を報知(予告)するための遊技演出とされている。以下、特別予告演出を含む予告演出を実行するための具体的構成について説明する。
まず、主制御基板30の主制御用CPU30aが実行する制御について説明する。主制御用CPU30aは、始動入賞口26に遊技球が入賞するとともに前述した保留判定を肯定判定したことを契機として主制御用RAM30cから取得した大当り判定用乱数の値と、特別予告演出の実行可否を判定するための特別予告判定値とが一致するか否かの特別予告演出実行判定を行う。換言すれば、本実施形態の主制御用CPU30aは、入賞検知時に、当該入賞検知を契機として読み出された大当り判定用乱数の値と特別予告実行判定値とを比較して特別予告演出実行判定を行うといえる。
本実施形態の特別予告判定値は、主制御用ROM30bに記憶されている。特別予告判定値は、大当り判定用乱数の取り得る数値(本実施形態では「0〜599」迄の全600通りの整数)の中から、大当り判定値として設定された値と同一の値が設定されているとともに、特別予告判定値の数も大当り判定値の数と一致するように設定されている。具体的に説明すると、例えば、通常状態における大当り判定値として「3」及び「77」の「2個」の値が設定されている場合、特別予告判定値にも「3」及び「77」の「2個」の値が設定される。同様に、例えば、確変状態における大当り判定値として「20個」の値が設定されている場合、特別予告判定値にも確変状態における大当り判定値と同一の値が、「20個」設定される。
したがって、主制御用CPU30aは、入賞検知を契機として読み出した大当り判定用乱数の値が図柄変動ゲームの開始直前に行う大当り判定で肯定判定される値である場合、特別予告演出実行判定でも必ず肯定判定するようになっている。このような構成から、本実施形態の主制御用CPU30aは、大当り判定(大当り抽選)の実行前であっても、始動入賞口26に入賞した遊技球が入賞検知されるタイミングで、当該入賞検知を契機として読み出された大当り判定用乱数の値(始動保留球)に基づく図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを事前判定することができるようになっている。
特別予告演出実行判定を肯定判定した主制御用CPU30aは、特別予告演出実行判定で肯定判定した大当り判定用乱数の値が主制御用RAM30cに記憶される際に対応付けられる保留記憶数を判定する保留記憶判定を行う。なお、本実施形態において特別予告演出実行判定及び保留記憶判定は、入賞検知を契機として保留記憶数を1加算した後であって、図柄変動ゲームの開始に伴って保留記憶数を1減算する前に行うようになっている。したがって、主制御用CPU30aが行う保留記憶判定では、特別予告演出実行判定を肯定判定した時点における保留記憶数(即ち保留中の図柄変動ゲームの回数)を判定するようになっている。
また、特別予告演出実行判定を肯定判定した主制御用CPU30aは、特別予告演出実行判定で肯定判定した大当り判定用乱数の値と同時に取得した特図振分乱数の値を参照し、当該特図振分乱数の値に基づき大当り判定後に決定される大当り図柄(特図)を特定する。そして、主制御用CPU30aは、特定した大当り図柄が特図表示器23に表示されたときに付与される大当りの種類(15R確変大当り、15R非確変大当り、及び7R確変大当りのうち何れか)を事前に特定するようになっている。
その後、主制御用CPU30aは、特別予告演出の実行を指示するとともに、特別予告演出実行判定を肯定判定した時点における保留記憶数の値を示す特別予告演出指示コマンドを表示制御基板31(表示制御用CPU31a)に出力する。また、主制御用CPU30aは、特定した大当りの種類を指定する大当り種指定コマンドを表示制御基板31(表示制御用CPU31a)に出力する。以上のように、本実施形態では、主制御用CPU30aが大当り抽選手段、事前大当り判定手段、大当り種事前判定手段、及び大当り種判定手段として機能する。また、主制御用RAM30cが保留記憶手段として機能する。
次に、特別予告演出を含む予告演出を実行するために、表示制御基板31(表示制御用CPU31a)が実行する処理について、図4〜図12にしたがって説明する。表示制御基板31の表示制御用ROM31bには、表示制御用CPU31aが予告演出の具体的な演出内容を選択する際に参照する内容選択テーブルTN1〜TN4が記憶されている(図10及び図11に示す)。また、表示制御用ROM31bには、表示制御用CPU31aが内容選択テーブルTN1〜TN4を選択する際に参照する予告テーブルTA〜TEが記憶されている(図5〜図9に示す)。また、表示制御用ROM31bには、表示制御用CPU31aが予告テーブルTA〜TEを選択する際に参照する予告テーブル選択用テーブルTSが記憶されている(図4に示す)。
図4に示すように、予告テーブル選択用テーブルTSには、変動パターンP1〜P5に対し、予告テーブルTA〜TEがそれぞれ対応付けられている。具体的に説明すると、予告テーブル選択用テーブルTSでは、変動パターンP1及び変動パターンP2に対して予告テーブルTAが、変動パターンP3に対して予告テーブルTBが、変動パターンP4に対して予告テーブルTCが、変動パターンP5に対して予告テーブルTD及び予告テーブルTEが対応付けられている。
図5に示すように、予告テーブルTAには、擬似連続演出を伴わない図柄変動ゲームにおいて実行させる予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを選択するためのテーブルグループとして、内容選択テーブルTN1〜TN3のうち1つの内容選択テーブルを選択してグループ化した3種類のテーブルグループが対応付けられている。
図6に示すように、予告テーブルTBには、2回の変動サイクルの各変動サイクルにおいて実行させる予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを選択するためのテーブルグループとして、内容選択テーブルTN1〜TN3のうちそれぞれ延べ2つの内容選択テーブルを選択してグループ化した3種類のテーブルグループが対応付けられている。図7に示すように、予告テーブルTCには、3回の変動サイクルの各変動サイクルにおいて実行させる予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを選択するためのテーブルグループとして、内容選択テーブルTN1〜TN3のうちそれぞれ延べ3つの内容選択テーブルを選択してグループ化した3種類のテーブルグループが対応付けられている。
図8に示す予告テーブルTD、及び図9に示す予告テーブルTEには、4回の変動サイクルの各変動サイクルにおいて実行させる予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルを選択するためのテーブルグループとして、内容選択テーブルTN1〜TN4のうちそれぞれ延べ4つの内容選択テーブルを選択してグループ化した3種類のテーブルグループが対応付けられている。そして、各予告テーブルTA〜TEに対応付けられた各テーブルグループG1〜G3では、変動サイクル毎に選択する内容選択テーブルを特定可能となっている。例えば、予告テーブルTDにおいてテーブルグループG2には、1回目の変動サイクルにおける予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルとして内容選択テーブルTN1を選択し、2回目及び3回目の変動サイクルにおける予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルとして内容選択テーブルTN2を選択し、4回目の変動サイクルにおける予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルとして内容選択テーブルTN3を選択することが示されている。なお、各予告テーブルTA〜TEには、テーブルグループG1〜G3毎に、グループ選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。
図10(a)に示すように、内容選択テーブルTN1には、予告演出の具体的な演出内容として複数種類(本実施形態では3種類)のセリフ予告が設定されている。本実施形態におけるセリフ予告は、演出表示装置22(画像表示部GH)に所定のセリフ(「どうしたの?」、「期待できるよ!」など)を模した文字画像を表示する態様で行われる予告演出である。内容選択テーブルTN1では、各セリフ予告の演出内容毎に予告選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。また、内容選択テーブルTN1では、各セリフ予告の演出内容毎に予告実行判定用乱数の値が所定個数ずつ振分けられており、予告実行判定用乱数の値の振分態様から、はずれ決定時と比較して大当り決定時の方がセリフ予告の実行可を決定し易くなっている。
図10(b)に示すように、内容選択テーブルTN2には、予告演出の具体的な演出内容として複数種類(本実施形態では4種類)のキャラクタ予告が設定されている。本実施形態におけるキャラクタ予告は、演出表示装置22(画像表示部GH)に所定のキャラクタ(「キャラクタK1」、「キャラクタK2」など)が登場するようにキャラクタ画像を表示する態様で行われる予告演出である。内容選択テーブルTN2では、各キャラクタ予告の演出内容毎に予告選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。また、内容選択テーブルTN2では、各キャラクタ予告の演出内容毎に予告実行判定用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。内容選択テーブルTN2における予告実行判定用乱数の値の振分け態様から、大当り決定時には、「キャラクタK1が登場」、「キャラクタK2が登場」、及び「キャラクタK1及びキャラクタK2が登場」する何れの演出内容によるキャラクタ予告も同一の確率で実行され得る一方で、はずれ決定時には、「キャラクタK1が登場」が最も実行され易く、「キャラクタK2が登場」、「キャラクタK1及びキャラクタK2が登場」の順に実行され難くなっている。また、「キャラクタK3が登場」する演出内容によるキャラクタ予告は、はずれ決定時には常に実行されないとともに、大当り決定時であっても、実行され難くなっている(本実施形態では101分の1で実行される)。したがって、本実施形態において「キャラクタK3が登場」する演出内容によるキャラクタ予告は、大当り確定の確定演出(以下、単に「プレミアム演出」と示す場合がある)とされている。
また、図10(c)に示すように、内容選択テーブルTN3には、予告演出の具体的な演出内容として複数種類(本実施形態では4種類)の背景画像予告が設定されている。本実施形態における背景画像予告は、図柄変動ゲームの実行中に演出表示装置22(画像表示部GH)に所定の背景画像(「鳥が飛ぶ様子を表示」、「チラシ「大当り」を表示」など)を表示する態様で行われる予告演出である。
また、内容選択テーブルTN3では、各背景画像予告の演出内容毎に予告選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。内容選択テーブルTN3では、各背景画像予告の演出内容毎に予告実行判定用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。内容選択テーブルTN3における予告実行判定用乱数の値の振分け態様から、大当り決定時には、「チラシ「大安売り」を表示」、「鳥が飛ぶ様子を表示」、及び「飛行機が飛ぶ様子を表示」の何れの演出内容による背景画像予告も同一の確率で実行され得る一方で、はずれ決定時には、「チラシ「大安売り」を表示」が最も実行され易く、「鳥が飛ぶ様子を表示」、「飛行機が飛ぶ様子を表示」の順に実行され難くなっている。また、「チラシ「大当り」を表示」する演出内容による背景画像予告は、はずれ決定時には常に実行されないとともに、大当り決定時であっても、他の背景画像予告よりも実行され難くなっている(本実施形態では101分の1で実行される)。このように、本実施形態において「チラシ「大当り」を表示」する演出内容による背景画像予告は、大当り確定となるプレミアム演出とされている。
図11に示すように、内容選択テーブルTN4には、予告演出の具体的な演出内容として複数種類(本実施形態では7種類)の演出内容(「チラシ「大当り」を表示」、「キャラクタK3が登場」など)が設定されている。本実施形態において、内容選択テーブルTN4に対応付けられた全ての予告演出の演出内容は、前述した「チラシ「大当り」を表示」する背景画像予告、及び「キャラクタK3が登場」するキャラクタ予告を含め、大当り確定となるプレミアム演出とされている。なお、本実施形態では、「チラシ「大当り」を表示」する背景画像予告、及び「キャラクタK3が登場」するキャラクタ予告をプレミアム演出とする構成について説明したが、内容選択テーブルTN4に設定された他の予告演出の演出内容についても、同様の構成によりプレミアム演出となるように構成してもよく、その他の構成によってプレミアム演出となるように構成してもよい。即ち、特定の予告演出をプレミアム演出として構成するには、図柄変動ゲームにおける特定の予告演出の出現率全体に占める大当り決定時(大当り抽選で大当りに当選した場合)の出現率の割合を100%となるように構成すればよい。このように構成したプレミアム演出が図柄変動ゲーム中に行われる場合には、このプレミアム演出が出現した時点で今回の図柄変動ゲームが大当りとなることを確定的に遊技者に把握させることができる。このため、本実施形態では、プレミアム演出の実行によって大当りを確約されたという安心感を遊技者に与え、遊技者の興趣を高めるようになっている。そして内容選択テーブルTN4では、予告演出の演出内容毎に予告選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。
また、図12に示すように、表示制御用ROM31bには、表示制御用CPU31aが内容選択テーブルTN4からプレミアム演出(演出内容)を選択する選択個数(プレミアム演出の実行数)を決定するための選択個数決定テーブルTKが記憶されている。選択個数決定テーブルTKでは、主制御用CPU30aが出力する大当り種指定コマンドで指定される大当りの種類(即ち、主制御用CPU30aが判定した大当りの種類)と、プレミアム演出の選択個数との組み合わせ毎に、選択個数決定用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。選択個数決定テーブルTKにおける選択個数決定用乱数の値の振分け態様から、大当り種指定コマンドで15R確変大当りが指定された場合には、選択個数として「3個」、「5個」、及び「7個」の中から何れかの個数が決定されるようになっている。また、大当り種指定コマンドで15R非確変大当りが指定された場合には、選択個数として「3個」が決定されるようになっている。また、大当り種指定コマンドで7R確変大当りが指定された場合には、選択個数として「5個」が決定されるようになっている。
次に、表示制御用CPU31aが変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに基づき、図柄変動ゲーム中に実行させる予告演出の演出内容を決定するための制御について説明する。
表示制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから特別予告演出指示コマンドを入力すると、特別予告演出指示コマンドで指示された保留記憶数分の図柄変動ゲームにおいて、特定の演出内容(例えば、図柄変動ゲームの開始直後にフラッシュさせるなど)による予告演出を実行するか否かを判定する。この判定結果が肯定判定の場合、表示制御用CPU31aは、特別予告演出指示コマンドで指示された保留記憶数を予告実行回数として表示制御用RAM31cの所定領域に格納する一方で、否定判定の場合には予告実行回数を格納しない。また、表示制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると予告実行回数が設定されているか否か(即ち、予告実行回数が「1」以上であるか否か)を判定し、この判定結果が肯定判定の場合には予告演出の演出内容として特定の演出内容を選択し、選択した特定の演出内容による予告演出が図柄変動ゲーム中に実行されるように画像表示部GHの表示内容を制御するようになっている。一方、予告実行回数が設定されていない場合(即ち、予告実行回数が「0(零)」の場合)には、特定の演出内容による予告演出を実行させないようになっている。このため、本実施形態では、特別予告演出指示コマンドで指示される保留記憶数が複数(「2」以上)であることを条件に、特定の演出内容による予告演出が予告実行回数に示される回数分の図柄変動ゲームを跨いで連続的に実行されるようになっている(所謂、連続演出)。そして、表示制御用CPU31aは、予告実行回数が設定されていることに基づいて特定の演出内容による予告演出を実行させる毎に、予告実行回数が「0(零)」になる迄の間、「1」ずつ減算して更新するようになっている。
また、表示制御用CPU31aは、特別予告演出指示コマンドを入力すると、該コマンドに示された保留記憶数の値から「1」減算した値を、特別予告演出を実行可能な期間(図柄変動ゲームの実行回数)を示す特別予告値として表示制御用RAM31cの所定領域に格納(設定)する。そして、表示制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力して図柄変動ゲームを実行させる毎に、各図柄変動ゲームが終了するタイミングで特別予告値を「1」ずつ減算して更新するようになっており、この特別予告値を減算する処理を特別予告値が「0(零)」になる迄の間、継続して実行するようになっている。したがって、表示制御用RAM31cに特別予告値が設定されている場合(即ち、特別予告値が「1」以上の場合)には、保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球(保留中の図柄変動ゲーム)中に大当りとなる始動保留球(図柄変動ゲーム)が含まれていることを示すようになっている。その一方で、特別予告値が設定されていない場合(即ち、特別予告値が「0(零)」の場合)には、保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球(保留中の図柄変動ゲーム)中に大当りとなる始動保留球(図柄変動ゲーム)が含まれていないことを示すようになっている。また、表示制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから大当り種指定コマンドを入力すると、該コマンドで指定された大当りの種類を示す情報(制御フラグなど)を表示制御用RAM31cの所定領域に設定し、大当りの種類を記憶させる。
また、表示制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから変動パターン指定コマンドを入力すると、該変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが、変動パターンP1〜P4であるか否かの変動パターン判定を実行する。この変動パターン判定で肯定判定した場合、表示制御用CPU31aは、予告テーブル選択用テーブルTSを参照し、予告テーブルTA〜TCの中から指定された変動パターンに対応する1つの予告テーブルを選択する。
変動パターン判定で否定判定した場合(即ち、変動パターンP5を指定された場合)、表示制御用CPU31aは、表示制御用RAM31cに特別予告値が設定されているか否かを判定するようになっている。表示制御用CPU31aは、特別予告値が設定されていない場合、予告テーブルTDを選択する。また、特別予告値が設定されている場合、表示制御用CPU31aは、特別予告演出を実行するか否かを抽選などにより判定する。そして、表示制御用CPU31aは、特別予告演出の実行不可を判定した場合、予告テーブルTDを選択する一方で、特別予告演出の実行可を判定した場合、予告テーブルTEを選択するようになっている。換言すれば、表示制御用CPU31aは、保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球が含まれていない場合、予告テーブルTDを選択する一方で、保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球が含まれている場合、予告テーブルTEを選択可能に構成されている。即ち、予告テーブルTEは、大当り判定の判定結果が肯定判定の場合であって、且つその時点において保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球が含まれている場合にのみ選択され得る予告テーブルとなる。そして、予告テーブルTEにのみ対応付けられた内容選択テーブルTN4は、大当り判定の判定結果が肯定判定の場合であって、且つその時点において保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球が含まれている場合にのみ選択され得る内容選択テーブルとなる。
予告テーブルTA〜TEの何れかを選択した表示制御用CPU31aは、選択した予告テーブルに対応付けられたテーブルグループG1〜G3の中から、グループ選択用乱数の値に基づき何れか1つのテーブルグループを選択する。そして、表示制御用CPU31aは、選択したテーブルグループに対応付けられた内容選択テーブルを、指定された変動パターンから特定可能な図柄変動ゲーム(各変動サイクル)中に実行させる予告演出の演出内容を選択するための内容選択テーブルとしてそれぞれ設定する。
そして、予告テーブルTA〜TDを選択している場合、表示制御用CPU31aは、予告選択用乱数の値、及び設定した内容選択テーブルに基づき各変動サイクル中に実行させる予告演出の演出内容をそれぞれ抽選により選択する。そして、表示制御用CPU31aは、選択した予告演出の演出内容毎に予告演出の実行可否判定を予告実行判定用乱数の値に基づき行なう。そして、表示制御用CPU31aは、選択した予告演出の演出内容(前述した特定の演出内容を含む)、及び予告演出の実行可否判定の判定結果に応じて演出表示装置22(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このため、画像表示部GHでは、飾図の変動開始により図柄変動ゲームが開始されるとともに、選択された演出内容による予告演出が変動サイクル中にそれぞれ実行され得るようになっている。
一方、予告テーブルTEを選択している場合、表示制御用CPU31aは、予告選択用乱数の値、及び設定した内容選択テーブルに基づき、1回目〜3回目の変動サイクル中に実行させる予告演出の演出内容をそれぞれ抽選により選択するとともに、選択した予告演出の演出内容毎に予告演出の実行可否判定を予告実行判定用乱数の値に基づき行なう。続けて表示制御用CPU31aは、内容選択テーブルTN4に対応付けられたプレミアム演出の演出内容から選択する演出内容の選択個数を決定する。具体的に説明すると、まず、表示制御用CPU31aは、表示制御用RAM31cに設定した情報に基づき、主制御用CPU30aから入力した大当り種指定コマンドで指定された大当りの種類を把握する。そして、表示制御用CPU31aは、把握した大当りの種類と、選択個数決定用乱数の値とに基づき、選択個数決定テーブルTKを参照して演出内容の選択個数を決定する。選択個数を決定した表示制御用CPU31aは、予告選択用乱数の値、及び内容選択テーブルTN4に基づき、決定した選択個数分のプレミアム演出の演出内容を抽選により選択する。
そして、表示制御用CPU31aは、決定した予告演出の演出内容(前述した特定の演出内容を含む)、及び実行可否判定結果に応じて画像表示部GHの表示内容を制御する。このため、画像表示部GHでは、図柄変動ゲームの開始後、1回目〜3回目の変動サイクルにおいて、選択された演出内容による予告演出が実行され得る。そして、大当り確定の確定演出となる4回目の変動サイクルが開始された後、大当り種指定コマンドで指定された大当りの種類に応じて決定された選択個数分の演出内容によるプレミアム演出が実行される。本実施形態では、4回目の変動サイクル中に実行される各プレミアム演出が、特定予告演出となる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、4回目の変動サイクル中にプレミアム演出が実行された状況から、遊技者に対し保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球が含まれている旨を報知し、把握させることができる。さらに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、4回目の変動サイクルにおいて実行されるプレミアム演出の出現個数(実行数)から、保留中の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を報知し、把握させることができる。
具体的に説明すると、本実施形態のパチンコ遊技機10では、4回目の変動サイクル中に3個のプレミアム演出が実行された場合、保留中の図柄変動ゲームの終了後に15R大当り(15R確変大当り又は15R非確変大当り)が付与されることを認識し得る。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、4回目の変動サイクル中に5個のプレミアム演出が実行された場合、保留中の図柄変動ゲームの終了後に確変大当り(7R確変大当り又は15R確変大当り)が付与されることを認識し得る。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、4回目の変動サイクル中に7個のプレミアム演出が実行された場合、保留中の図柄変動ゲームの終了後に15R確変大当りが付与されることを認識し得る。このため、本実施形態では、大当り確定となる4回目の変動サイクルの開始後にプレミアム演出からなる特別予告演出を実行することで、今回の図柄変動ゲームが大当りとなることを把握した遊技者に対し、確定演出の実行後に行われるその他の遊技演出に対する興趣を高めることができる。
以上のように、本実施形態では、表示制御用CPU31aが演出制御手段、及び報知演出制御手段として機能する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出が実行される図柄変動ゲーム中に、特別予告演出を実行し、該特別予告演出によって保留中の図柄変動ゲームに対応する始動保留球中に大当りとなる始動保留球(図柄変動ゲーム)が含まれていることを報知するようにした。このため、本実施形態では、大当り確定の確定演出を実行しても、更に特別予告演出に注目させることが可能となり、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(2)特別予告演出では、保留中の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類に応じた個数のプレミアム演出を実行するようにした。このため、特別予告演出として実行されるプレミアム演出の個数から、保留中の図柄変動ゲームが大当りとなることに加えて、この大当りとなる保留中の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を把握させることが可能となる。したがって、大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行したとしても、その後に行われる他の遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(3)特別予告演出を大当り信頼度が100%(大当り確定の確定演出)のプレミアム演出で構成した。一般に、プレミアム演出は、大当り確定の確定演出として構成するため必然的に出現率が低くなり、遊技者がなかなか見ることができない希少性の高い特別な演出となっている。本実施形態では、4回目の変動サイクルが開始された後に複数個数のプレミアム演出による特別予告演出が行われる。したがって、遊技者に対し「大当り確定」となった満足感に加え、更にプレミアム演出を複数見ることができたという満足感を与えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態について説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
本実施形態では、表示制御用CPU31aが主制御用CPU30aから入力した特別図柄指定コマンドで指示された特図から今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を把握し、該把握した大当りの種類に応じて特別予告演出として実行するプレミアム演出の選択個数を決定するように構成されている点で第1の実施形態と相違している。以下、詳細に説明する。
表示制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドにより変動パターンP5を指定されると、特別予告演出を実行するか否かを抽選などにより判定する。そして、表示制御用CPU31aは、特別予告演出の実行不可を判定した場合、予告テーブルTDを選択する一方で、特別予告演出の実行可を判定した場合、予告テーブルTEを選択する。予告テーブルTEを選択した表示制御用CPU31aは、選択した予告テーブルTEに対応付けられたテーブルグループG1〜G3の中から、グループ選択用乱数の値に基づき抽選により何れか1つのテーブルグループを選択する。
そして、1回目〜3回目の変動サイクル中に実行させる予告演出の演出内容及び実行可否を決定した表示制御用CPU31aは、内容選択テーブルTN4に対応付けられたプレミアム演出の演出内容から選択する演出内容の選択個数を決定する。具体的に説明すると、まず表示制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドで指定された特図に基づき、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を特定する。即ち、表示制御用CPU31aは、特図Aが指定された場合には15R確変大当りを、特図Bが指定された場合には15R非確変大当りを、特図Cが指定された場合には7R確変大当りを今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類として把握する。そして、表示制御用CPU31aは、把握した大当りの種類と、選択個数決定用乱数の値とに基づき、選択個数決定テーブルTKを参照して演出内容の選択個数を決定する。そして、選択個数を決定した表示制御用CPU31aは、予告選択用乱数の値、及び内容選択テーブルTN4に基づき、決定した選択個数分のプレミアム演出の演出内容を抽選により選択する。そして、表示制御用CPU31aは、決定した予告演出の演出内容、及び実行可否判定結果に応じて画像表示部GHの表示内容を制御する。このため、本実施形態では、大当り確定の確定演出となる4回目の変動サイクルが開始された後、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類に応じて決定された選択個数分の演出内容によるプレミアム演出が実行される。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態において記載した(3)の作用効果に加えて以下の作用効果を奏することができる。
(4)大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出が実行される図柄変動ゲーム中に、特別予告演出を実行し、該特別予告演出によって今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を報知するようにした。このため、本実施形態では、大当り確定の確定演出を実行しても、更に特別予告演出に注目させることが可能となり、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(5)特別予告演出では、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類に応じた個数のプレミアム演出を実行するようにした。このため、特別予告演出として実行されるプレミアム演出の個数から、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を把握させることが可能となる。したがって、大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行したとしても、その後に行われる他の遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、1回〜4回の変動サイクルからなる擬似連続演出に加えて5回、及び6回の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行可能に構成されている。そして、本実施形態では、規定回数となる3回の変動サイクルを超える4回〜6回の変動サイクルからなる擬似連続演出は、第1,第2の実施形態と同様に大当り確定の確定演出として位置付けられている。なお、第3の実施形態では、規定回数(本実施形態では3回)分の変動サイクルの実行後に該規定回数分の変動サイクルを超える分の変動サイクルとして実行される遊技演出が、報知演出としての特別予告演出として実行されるようになっている。以下、詳しく説明する。
主制御基板30の主制御用ROM30bには、前述した変動パターンP1〜P5に加えて、大当り決定時(大当り抽選で大当りに当選した場合)にのみ選択可能な大当り演出用の変動パターンとして更に変動パターンP6及び変動パターンP7が用意されている。変動パターンP6は、5回の変動サイクルからなる擬似連続演出が行われ、5回目の変動サイクル中に所定のリーチ状態が形成されてリーチ演出が行われる変動パターンとされている。変動パターンP7は、6回の変動サイクルからなる擬似連続演出が行われ、6回目の変動サイクル中に所定のリーチ状態が形成されてリーチ演出が行われる変動パターンとされている。
主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの開始直前に行う大当り判定で肯定判定すると、特図振分乱数の値をもとに、図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特図)を決定する。また、主制御用CPU30aは、決定した大当り図柄(特図)から、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与する大当りの種類を判定(特定)する。
そして、大当り図柄(特図)から判定した大当りの種類が15R確変大当りの場合、主制御用CPU30aは、大当り演出用の変動パターンのうち、変動パターンP2B、変動パターンP3B、変動パターンP4B、及び変動パターンP5〜P7の中から1つの変動パターンを決定する。また、大当り図柄(特図)から判定した大当りの種類が15R非確変大当りの場合、主制御用CPU30aは、大当り演出用の変動パターンのうち、変動パターンP2B、変動パターンP3B、変動パターンP4B、及び変動パターンP5の中から1つの変動パターンを決定する。また、大当り図柄(特図)から判定した大当りの種類が7R確変大当りの場合、主制御用CPU30aは、大当り演出用の変動パターンのうち、変動パターンP2B、変動パターンP3B、変動パターンP4B、及び変動パターンP6の中から1つの変動パターンを決定する。
このような構成から、主制御用CPU30aは、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与する大当りが15R確変大当りである場合、大当り確定の確定演出となる擬似連続演出を特定する変動パターンP5〜P7の何れをも選択し得る。また、主制御用CPU30aは、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与する大当りが15R非確変大当りである場合、変動パターンP5を選択し得る一方で変動パターンP6及び変動パターンP7を選択しない。また、主制御用CPU30aは、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与する大当りが7R確変大当りである場合、変動パターンP6を選択し得る一方で、変動パターンP5及び変動パターンP7を選択しないようになっている。
主制御用CPU30aから変動パターン指定コマンドを入力した表示制御用CPU31a(表示制御基板31)は、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに基づき具体的な演出内容(前述した予告演出の演出内容や実行可否など)を決定し、該決定した演出内容で表示演出が実行されるように画像表示部GHの表示内容を制御する。例えば、表示制御用CPU31aは、変動パターンP7を指定された場合、6回の各変動サイクルで実行させる予告演出の演出内容の選択、及び予告演出の実行可否判定を実行するとともに、選択した予告演出の演出内容及び実行可否判定の判定結果に応じて演出表示装置22(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このため、画像表示部GHでは、飾図の変動開始により図柄変動ゲームが開始されるとともに、選択された演出内容による予告演出が変動サイクル中にそれぞれ実行され得るようになっている。
以上のように構成した本実施形態のパチンコ遊技機10では、規定回数(本実施形態では3回)分の変動サイクルの実行後に実行される変動サイクルの回数から、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を遊技者に報知し、把握させることができるようになっている。即ち、変動パターンP5に基づく4回の変動サイクルからなる擬似連続演出では、規定回数分の変動サイクルの実行後、1回の変動サイクル(4回目の変動サイクル)のみが実行されることで、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類が、15R大当り(15R確変大当り及び15R非確変大当りの何れか)であることを把握させることができる。また、変動パターンP6に基づく5回の変動サイクルからなる擬似連続演出では、規定回数分の変動サイクルの実行後、2回の変動サイクル(4回目及び5回目の変動サイクル)のみが実行されることで、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類が、確変大当り(15R確変大当り及び7R確変大当りの何れか)であることを把握させることができる。また、変動パターンP7に基づく6回の変動サイクルからなる擬似連続演出では、規定回数分の変動サイクルの実行後、3回の変動サイクル(4回目〜6回目迄の変動サイクル)が実行されることで、今回の図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類が、15R確変大当りであることを把握させることができるようになっている。このため、本実施形態では、大当り確定となる4回以上の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行した場合であっても、図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類に応じて規定回数を超える分の変動サイクルの実行回数を変化させて大当りの種類を報知し、今回の図柄変動ゲームが大当りとなることを把握した遊技者に対しその他の遊技演出に対する興趣を高めることができる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(6)1回の変動サイクル〜6回の変動サイクルからなる複数種類の擬似連続演出の中で、規定回数(本実施形態では3回)を超える回数の変動サイクルからなる擬似連続演出が、大当り確定の確定演出として実行されるとともに、規定回数の変動サイクルの実行後、大当りの種類に応じた回数の変動サイクルが実行される。このため、本実施形態では、規定回数分の変動サイクルの実行後、更に連続して実行される変動サイクルの回数から、図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を遊技者に把握させることができる。このため、本実施形態では、大当り確定となる4回以上の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行したとしても、他の遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。即ち、本実施形態では、大当り確定の確定演出を実行しても、更に擬似連続演出の一部をなす特別予告演出に注目させることが可能となり、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(7)そして、本実施形態では、擬似連続演出において変動サイクルが実行される毎に大当り信頼度が上昇するとともに、変動サイクルの回数が規定回数を超えることで大当りが確定し、更に連続して変動サイクルが実行される毎に「15R大当り」→「確変大当り」→「15R確変大当り」というように、より有利な大当りが付与されることを報知するようになっている。したがって、本実施形態では、擬似連続演出の中で大当りの種類まで報知することが可能となり、遊技者により分かり易い遊技演出を提供することができる。
なお、上記実施形態は、以下の様に変形してもよい。
・ 第1の実施形態において、入賞検知時に、当該入賞検知を契機として読み出された大当り判定用乱数の値と特別予告判定値とを比較して特別予告演出実行判定を行ったが、特別予告判定値に代えて大当り判定値を用いて判定するようにしてもよい。
・ 第1の実施形態において、入賞検知時に、当該入賞検知を契機として読み出された大当り判定用乱数の値と特別予告判定値とを比較して特別予告演出実行判定を行ったが、異なる制御によって特別予告演出実行判定を行うようにしてもよい。例えば、主制御用CPU30aが大当りを決定するとともに変動パターンP5を決定した時点において、主制御用RAM30cにおいて保留記憶数に対応付けて記憶された全ての大当り判定用乱数の値と特別予告判定値とを比較して保留中の図柄変動ゲームに大当りの図柄変動ゲームが含まれているか否かを判定するようにする。そして、保留中の図柄変動ゲームに大当りの図柄変動ゲームが含まれる場合には、特別予告演出の実行可を示す制御コマンドを表示制御用CPU31aに出力し、表示制御用CPU31aが変動パターンP5を示す変動パターン指定コマンドとともに特別予告演出の実行可を示す制御コマンドを入力したことを条件(契機)として特別予告演出を実行するように構成すればよい。このように構成しても、大当り確定の確定演出となる4回の変動サイクルからなる擬似連続演出を実行したとしても、更に特別予告演出に注目させることが可能となり、大当り確定の確定演出が行われる図柄変動ゲームにおいて遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
・ 第1,第2の実施形態において、特別予告演出を構成するプレミアム演出を演出表示装置22(画像表示部GH)に表示するキャラクタ予告などにより実行するようにしたが、ランプ部16による発光演出や、スピーカ17による音声演出により実行するようにしてもよい。
・ 第1,第2の実施形態において、プレミアム演出は、はずれ決定時でも稀に選択され得るようにすることで大当り信頼度が極めて高い(例えば、99.99%など)演出内容としてもよい。
・ 第1,第2の実施形態において、表示制御用CPU31aは、選択個数決定テーブルTKに基づき決定した選択個数分のプレミアム演出の演出内容を選択する際に、重複する演出内容を選択しないように構成してもよい。
・ 第1,第2の実施形態において、予告テーブルTA〜TEの数は任意に変更してもよい。
・ 第1,第2の実施形態において、内容選択テーブルTN1〜TN4に対応付けた予告演出の演出内容を異なる演出内容としてもよい。
・ 第1,第2の実施形態において、規定回数を超える回数の変動サイクルからなる擬似連続演出を大当り確定の確定演出としたが、確定演出として異なる遊技演出を設定してもよい。例えば、特定のキャラクタが登場するリーチ演出や予告演出を大当り確定の確定演出としてもよい。このように構成しても、当該確定演出の開始後に特別予告演出を実行することで、図柄変動ゲーム中に大当り確定の確定演出を実行したとしても、その他の遊技演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
・ 第3の実施形態において、擬似連続演出において規定回数を超える変動サイクル中に、第1,第2の実施形態と同様の構成によりプレミアム演出による特別予告演出を更に実行するように構成してもよい。
・ 各実施形態において、大当りの種類を任意に変更してもよい。例えば、7R非確変大当りを追加したり、確変大当りのみ、15R大当りのみの構成としたりしてもよい。
・ 各実施形態において、擬似連続演出を構成する変動サイクルの回数を任意に変更してもよい。
・ 各実施形態において、擬似連続演出を構成する変動サイクルの規定回数は、2回でもよく、4回以上であってもよい。
・ 各実施形態において、演出表示装置22に表示可能な飾図は、図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類(例えば、確変大当りなど)を認識可能な図柄を含んで構成されていてもよい。
・ 各実施形態において、演出表示装置22を液晶ディスプレイ型としたが、ドットマトリクス型や7セグメントLED型の演出表示装置としてもよく、ドラム型などの機械式の演出表示装置としてもよい。
・ 各実施形態において、表示制御基板31、及び音声・ランプ制御基板32を統括的に制御する統括制御基板を設けた構成としてもよい。
・ 各実施形態において、特図と飾図を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特図のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。
以下、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を追記する。
(イ)入賞検知手段で入賞検知された遊技球を始動保留球として記憶する保留記憶手段と、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームの開始時に、前記記憶手段に記憶された始動保留球に基づき大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段の抽選結果に基づき前記図柄変動ゲームを実行するゲーム実行手段と、を備え、前記大当り抽選で大当りに当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当りを認識可能な図柄が導出され、該図柄変動ゲームの終了後に大当りが付与されるとともに、前記図柄変動ゲーム中に大当り確定の確定演出を実行可能な遊技機において、前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として前記確定演出の演出内容を選択可能とされ、前記確定演出の演出内容を選択した場合には該選択した演出内容による確定演出を実行させるように所定の演出実行手段を制御可能な演出制御手段と、前記記憶手段に記憶された始動保留球が前記大当り判定手段により大当りと判定される大当りの始動保留球であるか否かを事前に判定する事前大当り判定手段と、前記事前大当り判定手段の判定結果が肯定判定の場合に、前記確定演出を含む遊技演出が実行される図柄変動ゲーム中に、前記記憶手段に大当りの始動保留球が記憶されていることを報知する報知演出を実行させるように所定の報知実行手段を制御可能な報知演出制御手段と、を備えた遊技機。
(ロ)前記大当りには価値の異なる複数種類の大当りが含まれており、前記記憶手段に記憶された前記大当りの始動保留球に基づく図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を事前に判定する大当り種事前判定手段を更に備え、前記報知演出制御手段は、前記大当り種事前判定手段の判定結果に応じた演出内容で前記報知演出を実行させるように前記所定の報知実行手段を制御可能に構成されている前記技術的思想(イ)に記載の遊技機。
(ハ)入賞検知を契機として大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段の抽選結果に基づき複数種類の図柄を変動させて行うとともに前記図柄が変動開始してから確定停止表示される迄を1回とする図柄変動ゲームを実行可能なゲーム実行手段と、を備え、前記大当り抽選で大当りに当選した場合には大当りを認識可能な図柄が導出され、該図柄変動ゲームの終了後に価値の異なる複数種類の大当りの中から何れかの大当りが付与され、前記複数種類の図柄には大当りの種類を確定的に認識不能な図柄が含まれており、前記図柄変動ゲーム中に大当り確定の確定演出を実行可能な遊技機において、前記図柄変動ゲームでは、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止までを1回の変動サイクルとして演出を実行し、複数回の変動サイクルを連続して実行することで前記演出が複数回、連続して実行可能な特殊変動演出を実行可能となっており、前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として、予め定めた規定回数を超える回数の変動サイクルからなる特殊変動演出を前記確定演出として実行させるように前記ゲーム実行手段を制御可能な演出制御手段と、前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として実行される大当りの図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を判定する大当り種判定手段と、前記確定演出を含む遊技演出が実行される図柄変動ゲーム中において大当りを認識可能な図柄が導出される迄の間に、前記図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を報知する報知演出を前記大当り種判定手段の判定結果に応じた演出内容で実行させるように所定の報知実行手段を制御可能な報知演出制御手段と、を備えた遊技機。
(ニ)前記報知演出制御手段は、前記大当り種判定手段の判定結果に応じて前記図柄変動ゲーム中に実行させる前記確定演出の実行数を決定し、該決定した実行数分の前記確定演出を前記報知演出として実行させるように前記所定の報知実行手段を制御可能に構成されている前記技術的思想(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)前記報知実行手段は、前記ゲーム実行手段であり、前記報知演出は、前記特殊変動演出において前記規定回数分の変動サイクルの実行後に該規定回数を超える分の変動サイクルとして実行される演出であり、前記報知演出制御手段は、前記規定回数分の変動サイクルの実行後に前記大当り種判定手段の判定結果に応じた回数の変動サイクルを実行させるように前記ゲーム実行手段を制御可能に構成されている前記技術的思想(ハ)に記載の遊技機。
10…パチンコ遊技機、22…演出表示装置(ゲーム実行手段、演出実行手段、報知実行手段)、26…始動入賞口(入賞検知手段)、30…主制御基板、30a…主制御用CPU(大当り抽選手段、事前大当り判定手段、大当り種事前判定手段、大当り種判定手段)、30c…主制御用RAM(保留記憶手段)、31…表示制御基板、31a…表示制御用CPU(演出制御手段、報知演出制御手段)、SE1…始動口センサ(入賞検知手段)、GH…画像表示部(ゲーム実行手段、演出実行手段、報知実行手段)。

Claims (1)

  1. 入賞検知を契機として大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段の抽選結果に基づき複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを実行するゲーム実行手段と、を備え、前記大当り抽選で大当りに当選した場合には大当りを認識可能な図柄が導出され、該図柄変動ゲームの終了後に価値の異なる複数種類の大当りの中から何れかの大当りが付与され、前記複数種類の図柄には大当りの種類を確定的に認識不能な図柄が含まれており、前記図柄変動ゲーム中に大当り確定の確定演出を所定の演出実行手段で実行可能な遊技機において、
    前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として、前記確定演出の実行を制御可能であり、大当りの図柄変動ゲームを実行させるように前記ゲーム実行手段を制御可能な演出制御手段と、
    前記大当り抽選で大当りに当選したことを契機として実行される大当りの図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を判定する大当り種判定手段と、
    前記確定演出を実行する大当りの図柄変動ゲームが実行される場合に、当該図柄変動ゲームの終了後に付与される大当りの種類を遊技者に認識させる報知演出を、前記大当り種判定手段の判定結果に応じた実行態様で実行させるように所定の報知実行手段を制御可能な報知演出制御手段と、を備え、
    前記報知演出の実行時期を、前記確定演出を実行する大当りの図柄変動ゲームにおいて前記確定演出が実行された後としたことを特徴とする遊技機。
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