JP2013188332A - 洗濯機 - Google Patents

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Yasuhiro Matsui
康博 松井
Hirotoshi Ishimaru
博敏 石丸
Shunsuke Nakamura
俊介 中村
Daisuke Takeda
大輔 武田
Shinji Ueno
真司 上野
Yoshihiro Suzuki
好博 鈴木
Yuzuru Miyano
譲 宮野
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Abstract

【課題】最高脱水回転速度の高い設定を使用者が選んだ場合、振動を検知したため最高脱水回転速度にまで上昇させずに脱水を行っても、最高脱水回転速度の低い設定を使用者が選んだ場合より脱水率が高まる洗濯機を提供する。
【解決手段】使用者が2段階以上の最高脱水回転速度から設定できる機能を有した洗濯機において、第1の脱水回転速度よりも高い第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、脱水開始から前記第1の脱水回転速度に達するまでの時間を、前記第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、短くした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、洗濯機の脱水運転方法に関する。
洗濯機は、洗濯兼脱水槽内に衣類を投入して洗い、すすぎ、脱水等を行う。洗い、すすぎ時には洗濯兼脱水槽を低速で回転させながら、衣類の洗浄等を行う一方、脱水時には洗濯兼脱水槽を高速で回転させることで遠心力により衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。より高速で脱水させると衣類から水分を搾り出すことができ脱水率が高くなる。しかし、高速で脱水させると騒音が大きくなったり、脱水後の衣類にきついしわが付いたりすることもある。そこで、脱水の回転速度を使用者の好みに合わせて設定できる洗濯機が提案されている(下記特許文献1)。
また、同じ脱水回転速度でも振動や騒音が異なることがある。これは洗濯兼脱水槽の内壁に均等に衣類が分散されずに、衣類が洗濯兼脱水槽内で片寄りを持った状態で脱水され、その衣類の片寄りの量に起因している。衣類の片寄りが多いと、遠心力が大きく作用し、洗濯機を振動させ、騒音の増大を引き起こす。この騒音を抑制するために、振動が大きい場合には脱水回転速度を低下させる制御などが提案されている(下記特許文献2)。
特開2000−14962号公報 特開2006−141566号公報
しかしながら、上記特許文献1のように使用者の好みで脱水回転速度を設定できる洗濯機において、上記特許文献2のような洗濯機が自動で脱水回転速度を調整する機能を搭載した場合、使用者がしっかり脱水したいと思って脱水回転速度をより高い回転速度側に設定しても、しっかり脱水できない場合がある。洗濯機の大きな振動を検知して、回転速度を抑制して低速で脱水するからである。
本発明の目的は、最高脱水回転速度の高い設定を使用者が選んだ場合、振動を検知したため最高脱水回転速度にまで上昇させずに脱水を行っても、最高脱水回転速度の低い設定を使用者が選んだ場合より脱水率が高まる洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、外郭を構成する筐体と、前記筐体の中で衣類を収容する内槽と、前記内槽を内包する外槽と、前記内槽を回転駆動する駆動機構と、前記外槽又は前記筐体の振動を検知する振動センサと、前記振動センサの出力に応じて前記駆動機構を制御する制御装置と、使用者が2段階以上の最高脱水回転速度から設定できる機能を有した洗濯機において、第1の脱水回転速度よりも高い第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、脱水開始から前記第1の脱水回転速度に達するまでの時間を、前記第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、短くした。
本発明によれば、最高脱水回転速度の高い設定を使用者が選んだ場合、振動を検知したため最高脱水回転速度にまで上昇させずに脱水を行っても、最高脱水回転速度の低い設定を使用者が選んだ場合より脱水率が高まる洗濯機を提供できる。
本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機を示す外観図である。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す左側面図である。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す右側面図である。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の制御回路ブロック図である。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の脱水工程のフローチャートである。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の脱水工程の高速域におけるフローチャートである。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の脱水工程の回転速度の変化パターンを示すグラフである。 操作・表示パネルを示す図である。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機における1000rpm設定時の脱水抑制制御を示すフローチャートである。 本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機における1200rpm設定時の脱水抑制制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態例について、図を用いて説明する。本実施例はドラム式洗濯乾燥機を例に挙げて説明するが、乾燥機能を有していないドラム式洗濯機でも、さらには槽が縦向きに配されている縦型の洗濯乾燥機および洗濯機にも適用可能である。
図1は本発明の一実施の形態例に関わるドラム式洗濯乾燥機の外観図である。図2、図3は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した側面図である。
外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a、1b、前面カバー1c、背面カバー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a、1bは、コの字型の上補強材(図示せず)、前補強材(図示せず)、後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
ドア2は前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐためのもので、前補強材に設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア開放ボタン2aを押すことでロック機構(図示せず)が外れてドアが開き、ドアを前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材は、後述する外槽の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部中央に設けた操作・表示パネル3は、電源スイッチ4、操作スイッチ5、表示器6を備える。操作・表示パネル3は筐体1下部に設けた制御装置7に電気的に接続している。
図2、図3に示すドラム8は回転可能に支持されており、その外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部8aを設けてある。開口部8aの外側にはドラム8と一体の流体バランサ8cを備えている。外周壁の内側には軸方向に延びるリフタ8bが複数個設けてあり、洗濯、乾燥時にドラム8を回転すると、衣類はリフタ8bと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。ドラム8の回転中心軸は、水平または開口部8a側が高くなるように傾斜している。
円筒状の外槽10は、内槽(洗濯兼脱水槽)たるドラム8を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ9を取り付ける。モータ9の回転軸は、外槽10を貫通し、ドラム8と結合している。前面の開口部には外槽カバー10aを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー10aの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部10bを有している。
開口部10bと前補強材(図示せず)に設けた開口部は、ゴム製のベローズ11で接続しており、ドア2を閉じることで外槽10を水封する。外槽10の底面最下部には、排水口10dが設けてあり、排水ホース12が接続している。排水ホース12の途中には排水弁12a(図示せず)が設けてあり、排水弁12aを閉じて給水することで外槽10に水を溜め、排水弁12aを開いて外槽10内の水を機外へ排出する。
外槽10は、下側をベース1hに固定されたサスペンション13(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽10の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽10の前後方向へ倒れを防ぐ。外槽10の下部には振動センサ14が設置してあり、振動センサの出力からドラムの回転速度の制御を行う。この振動センサ14は上下、前後、左右の三方向の加速度を検知できる3軸加速度センサである。
洗剤容器は筐体1内の上部左側に設けており、前部開口から引き出し式の洗剤トレイ15を装着する。洗剤類を入れる場合は、洗剤トレイ15を図1の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器は、筐体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器の後ろ側には、給水弁16(図示せず)や風呂水給水ポンプ、水位センサなど給水に関連する部品を設けてある。洗剤容器は、外槽10に接続されている。給水弁16は多連弁で、洗剤容器、水冷除湿機構(図示せず)へ給水する。カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口17が設けてある。
乾燥ダクト18は筐体1の背面内側に縦方向に設置され、ダクト下部は外槽10の背面下方に設けた吸気口10cにゴム製の蛇腹管B18aで接続される。乾燥ダクト18内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水弁16から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト18の壁面を伝わって流下し吸気口10cから外槽10に入り排水口10dから排出される。
乾燥ダクト18の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト19に接続している。フィルタダクト19の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ20を挿入してある。乾燥ダクト18からフィルタダクト19へ入った空気は、乾燥フィルタ20のメッシュフィルタ(図示せず)に流入し糸くずが除去される。乾燥フィルタ20の掃除は、乾燥フィルタ20を引き出してメッシュ式のフィルタを取り出して行う。また、フィルタダクト19の乾燥フィルタ20挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部は吸気ダクト21が接続しており、吸気ダクト21の他端は送風ユニット22の吸気口と接続している。
送風ユニット22は、駆動用のモータ22a、ファン羽根車(図示せず)、ファンケース22bで構成されている。ファンケース22bにはヒータ23が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。送風ユニット22の吐出口は温風ダクト24に接続する。温風ダクト24は、ゴム製の蛇腹管A24a、蛇腹管継ぎ手を介して外槽カバー10aに設けた温風吹き出し口25に接続している。本実施例では、送風ユニット22が筐体1内の上部右側に設けてあるので、温風吹き出し口25は外槽カバー10aの右斜め上の位置に設け、温風吹き出し口25までの距離を極力短くするようにしてある。
脱水運転時および乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット22を運転し、ヒータ23に通電すると、温風吹き出し口25からドラム8内に高速の温風が吹き込み(矢印31)、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。高温高湿となった空気は、ドラム8に設けた貫通孔から外槽10に流れ、吸気口10cから乾燥ダクト18に吸い込まれ、乾燥ダクト18を下から上へ流れる(矢印32)。乾燥ダクト18の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温高湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となりフィルタダクト19へ入る(矢印33)。フィルタダクト19に設けたメッシュフィルタを通り糸屑が取り除かれ、吸気ダクト21に入り、送風ユニット22に吸い込まれる(矢印31)。そして、ヒータ23で再度加熱され、ドラム8内に吹き込むように循環する。
図4にこの洗濯乾燥機の各工程を制御する制御部を示す。図に示すように制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)41を中心に構成される。これに予め記録されたプログラムにより、操作・表示パネル3、振動センサ14、回転速度検出装置42からの入力に基づき、給水弁16、排水弁12a、モータ9などを制御し、洗い、すすぎ、乾燥工程の動作を行う。モータ9はモータ駆動回路43を介して駆動される。
また、マイコン41は運転パターンデータベース45を保存しており、回転速度算出部46、振動量演算部47、運転時間記録部48、ヒータ制御部49、メモリ50を持つ。
回転速度算出部46は回転速度検出装置42からの信号を基に回転速度を算出する。ヒータ制御部49は回転速度算出部46からの回転速度情報や、運転時間記録部48からの情報などを基にヒータの制御を行う。また、振動センサ14は上下(14a)、前後((14b)、左右(14c)の加速度を検出しており、それらを振動量演算部47において振動変位もしくは振動変位に近い値に換算している。
上記構成における脱水工程を図5〜図7を用いて説明する。図5、図6は脱水工程のフローチャートを示し、図7はドラム8の回転速度の変化をグラフで示す。なお、この脱水工程のフローはすすぎ時に行われる脱水にも適用可能である。
脱水工程は洗い工程、すすぎ工程が終了した後に行われる(S1)。まず、排水弁12aを開き、外槽内に貯められた洗濯水を排水する。その後、衣類がドラム内壁に均等に分散しやすくなるように、脱水回転とは反対方向に50rpmの低速でドラム8を5秒間回転させ、ほぐし運転をする(S2)。その後、反転させて脱水回転させる。衣類がドラム内壁に張り付かない速度である50rpmで5秒程度回転させ、衣類を適度に分散させた状態にする(S3)。その状態から回転速度を上昇させ、徐々にドラム内壁に衣類を張り付かせ、共振手前の100rpmで5秒程度回転させる(S4)。このときに衣類の片寄り具合を把握し、高速回転に移行するかどうか判定する。衣類の片寄り具合は外槽に取り付けた振動センサ14の出力、回転速度の変動量、モータの電流値の変動量などから判定する。衣類の片寄りが大きいときには外槽の振動が大きくなり、その振動を振動センサ14が検知できる。また衣類の片寄りが大きいときには、その片寄りがドラム8の回転に合わせて上に向かう場合と下に向かう場合があり、それが大きな負荷変動となり、回転速度の変動やモータ9の電流値の変動も大きくなる。衣類の片寄り具合が大きいと判定した場合は、回転速度を低下させて再度衣類を分散させる。衣類の片寄り具合が小さいと判断したら、回転速度を170rpmまで上昇させ、外槽が左右に振動する共振を通過させる(S5)。この共振通過のときにも振動センサ14の出力を監視しており、外槽10の振動が大きく、筐体1に衝突するような場合には回転を停止させて、再度ほぐしからやり直す。このときの振動の検知は3軸以上の加速度センサであることが望ましく、外槽10の左右方向を検知しやすい軸の出力を主に判定基準に用いることが望ましい。左右共振を通過させ、一旦170rpmの一定速で回転させ、衣類から搾り出された水が外槽10から排出されるのを待ち、その後250rpmまで上昇させ、外槽が上下に振動する共振を通過させる(S6)。この共振通過のときにも振動センサ14の出力を監視しており、外槽10の振動が大きく、筐体が動き出すような場合には回転を停止させて、再度ほぐしからやり直す。このときの振動の検知は、振動センサ14における外槽10の上下方向を検知しやすい軸の出力を主に判定基準に用いることが望ましい。上下共振を通過させ、一旦250rpmの一定速で回転させ、その後450rpmまで上昇させ、外槽が前後に振動する共振を通過させる(S7)。この共振通過のときにも振動センサの出力を監視しており、外槽の振動が大きく、筐体に衝突するような場合には回転を停止させて、再度ほぐしからやり直す。このときの振動の検知は、振動センサ14における外槽10の前後方向を検知しやすい軸の出力を主に判定基準に用いることが望ましい。前後共振を通過させ、一旦450rpmの一定速で回転させ、その後使用者があらかじめ設定した脱水回転速度に向けて加速する(S8〜S10)。あらかじめ設定した脱水時間が経過した後、回転を停止し(S11)、脱水工程を終了させる(S12)。
使用者は図8に示すようなドラム式洗濯乾燥機本体に設けた操作・表示パネル3から脱水回転速度を設定する。操作・表示パネル3にはスタートボタン5aとコース選択ボタンとして、洗濯ボタン5b、乾燥ボタン5c、洗・乾ボタン5dとコース内容の詳細を設定する洗いボタン5e、すすぎボタン5f、脱水時間ボタン5g、脱水速度ボタン5h、乾燥ボタン5iと残時間を表示する表示器6で構成されている。コース内容の詳細な設定は、各工程それぞれ複数の選択項目から選ぶようになっており、選択項目の左に設けたLEDが点灯する。脱水回転速度は脱水速度ボタン5hを押すことで設定する。標準的な1000rpmと、しわつきならびに騒音を抑えたい800rpmの低速設定と、脱水率を高める1200rpmの高速設定が選べるようになっている。この回転速度の選択は洗濯開始時および洗濯中のどちらでも設定できる。
脱水時間を5分に設定した場合の高速域の脱水パターンを図6に示す。脱水回転速度を低速の800rpmに設定した場合(S21)、450rpmから1秒間に10rpmの割合(加速率)で加速させて800rpmまで35秒で上昇させ(S22)、800rpmで4分25秒間脱水させ(S23)、5分間の脱水を終了させる(S24)。
これに対して図7の破線で示した標準の1000rpmに設定した場合は(S25)、450rpmから1秒間に15rpmの加速率で加速させて800rpmまで23秒で上昇させ(S26)、800rpmで2分37秒間回転させる(S27)。その後、1秒間に15rpmの加速率で1000rpmまで13秒で上昇させ(S28)、1分47秒間脱水させ(S29)、5分間の脱水を終了させる(S30)。
また、図7の点線で示した高速の1200rpmに設定した場合(S31)、450rpmから1秒間に15rpmの加速率で加速させて800rpmまで23秒で上昇させ(S32)、800rpmで1分間回転させる(S33)。その後、1秒間に15rpmの加速率で1000rpmまで11秒で上昇させ(S34)、2分11秒間回転させる(S35)。その後、1分間に15rpmの加速率で1200rpmまで13秒間で上昇させ(S36)、1分間脱水させ(S37)、5分間の脱水を終了させる(S37)。
このように使用者が選択した脱水回転速度で脱水させようとマイコン41から指示するが、衣類の片寄りが大きく、振動、騒音が大きくなる恐れがある場合は設定した回転速度よりも低く抑えた回転速度で脱水させ、振動、騒音を低減させる。この判断は外槽10に取り付けた振動センサ14の出力を判定して行っている。ドラム8が回転している間は振動センサ14の出力を常に検出しており、回転速度にあわせて設けた閾値と比較して、その閾値を越えたら振動が大きいと判断し、回転速度を低下させて脱水運転を行う。具体的には回転速度を上昇させるにしたがい閾値が小さくなるように設定されており、図9、図10を用いて説明する。図9は1000rpmに設定した場合の脱水抑制制御のフローチャートを示し、図10は1200rpm設定にした場合の脱水抑制制御のフローチャートを示す。これらフローチャートに示す閾値は振動センサ14である加速度センサの出力を振動量算出部47により振動変位、もしくは振動変位に近い値に換算した値に対して比較判別する値である。また、振動センサ14の三方向の出力それぞれに関して閾値と比較判別している。
1000rpm設定の脱水抑制制御において、脱水回転速度が850rpm未満の場合(S52)、振動値と比較する閾値1は大きく設定されており、外槽が筐体に接触するくらい異常な振動になっているかどうか判断する(S53)。850rpm未満で振動が閾値1以下の場合は異常がなく脱水を継続する(S54)。閾値1より大きい場合には異常な振動と判断して脱水を停止する(S55)。続いて、850rpm以上950rpm未満の場合(S56)、振動を閾値1より小さな閾値2と比較する(S57)。振動が閾値2より大きくなったら、振動、騒音が大きいと判断して、回転速度を850rpmに低下させて脱水を行う(S58)。さらに高速の950rpm以上の場合、振動を閾値2より小さな閾値3と比較する(S60)。振動が閾値3より大きくなったら、振動、騒音が大きいと判断して、回転速度を950rpmに低下させて脱水を行う(S60)。
また1200rpm設定の脱水抑制制御においても、脱水回転速度が1050rpm未満の場合(S72)、1000rpm設定と同様に振動値と比較する閾値1は大きく設定されており、1050rpm未満で振動が閾値1より大きい場合(S73)には異常な振動と判断して脱水を停止する(S75)。続いて、1050rpm以上1150rpm未満の場合(S76)、振動を閾値1より小さな閾値4と比較する(S77)。振動が閾値4より大きくなったら、振動、騒音が大きいと判断して、回転速度を1050rpmに低下させて脱水を行う(S78)。さらに高速の1050rpm以上の場合、振動を閾値4より小さな閾値5と比較する(S80)。振動が閾値5より大きくなったら、振動、騒音が大きいと判断して、回転速度を1050rpmに低下させて脱水を行う(S81)。
このように脱水回転速度を抑えることで振動、騒音を抑えることができるが、脱水率(乾布時の衣類重量/脱水後の衣類重量)が低下してしまう。使用者は脱水率も考慮して脱水回転速度を設定しているのに、低速回転の800rpmに較べて脱水率がほとんど変わらないと問題である。振動が大きく脱水回転速度を低下させた場合でも、できるだけ低速設定である800rpmよりも脱水率を高くする必要がある。
そこで、1000rpm設定の場合は図6に示すステップS26に示すように450rpmからの加速率を高めて低速設定における脱水回転速度である800rpmに到達するまでの時間を早めて、800rpm以上の回転速度による脱水時間を長くする。また、振動が大きく脱水回転速度を低下させた後の回転速度を800rpmより高い850rpm、950rpmとし、低速の回転速度である800rpmより速い速度で回転させる。このようにすることで同じ5分間の脱水運転においても、1000rpm設定の場合にたとえ振動が大きくなって回転速度を低下させる制御が作動しても、800rpm設定の場合より脱水率を高めることができる。
また、1200rpm設定のときには図6に示すステップS33に示すように標準設定である1000rpmに到達させる前の段階である800rpmにおける脱水時間を短くすることで、標準設定である1000rpmより速い回転速度による脱水時間を長くすることができ、振動が大きく、脱水回転速度を低下させた場合でも脱水率を高めることができる。また、振動が大きく脱水回転速度を低下させた後の回転速度を1000rpmより高い1050rpm、1150rpmとし、標準設定である1000rpmより速い速度で回転させる。このようにすることで同じ5分間の脱水運転においても、1200rpm設定の場合にたとえ振動が大きくなって回転速度を低下させる制御が作動しても、1000rpm設定の場合より脱水率を高めることができる。
また、振動が大きくて回転速度を低下させた回転速度を1000rpm設定の場合は850rpmと950rpmの2段階、1200rpmの場合は1050rpm、1150rpmの2段階のように複数段設けることで、たとえ設定回転速度までは上げられなくても、振動の大きさに合わせてできるだけ速い回転速度で脱水することができ、脱水率が低下する割合を最小限にすることができる。
また、本実施例では振動による脱水抑制制御が働いた場合も、脱水時間は同一の5分間としているが、表示パネルの残時間表示が1分単位であり、残時間表示に影響を与えない範囲で脱水時間を多少延長させる制御と本発明の制御を組み合わせてもかまわない。
また、本実施例では外槽の振動を検知する加速度センサを振動センサとしたが、駆動装置に流れる電流を検出する装置を振動センサとしてもよく、また、外槽の振動ではなく、筐体に取り付けて筐体の振動を検知する加速度センサでも構わない。
なお、本実施例では脱水時間を5分間設定にした場合について説明したが、他の時間でも同様な運転パターン、制御が組まれている。
以上のように、本実施例では、脱水回転速度を振動等に合わせて制御する機能と、使用者が任意に脱水回転速度を設定できる機能を有した洗濯機において、第1の脱水回転速度よりも高い第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、脱水開始から第1の脱水回転速度に達するまでの時間を、第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、短くした。このため、振動センサが異常振動を検知し、制御装置が自動で脱水回転速度を低下させる状況になっても、第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比較して、脱水率を高くできる。しかも、脱水開始から最高脱水回転速度による回転が終了するまでの時間、あるいは全体の脱水時間、を第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、延長しなくても、高い脱水率が得られるので、あらかじめ表示した脱水終了時間との相違をなくすことが可能である。
本実施例では、使用者が変更できる脱水回転速度として、低速設定が800rpm、標準設定が1000rpm、高速設定が1200rpmとしたが、これに限らない。例えば、低速設定を600rpm〜850rpmの範囲内における所定の値とし、標準設定を850rpm〜1050rpmの範囲内における所定の値とし、高速設定を1050rpm〜1400rpmの範囲内における所定の値としても良い。また、表示・操作パネル3に脱水回転速度が直接表示されているものに限らず、「しっかり(部屋干し)」「ふつう」「弱め」等の選択に応じて、最高回転速度の設定を自動的に制御するものであっても構わない。更には、低速設定を設けず、標準設定と高速設定の2種類の運転を選択できるような構成にしても良い。
1 筐体
2 ドア
3 操作・表示パネル
5 操作スイッチ
6 表示器
7 制御装置
8 ドラム
10 外槽
14 振動センサ

Claims (3)

  1. 外郭を構成する筐体と、前記筐体の中で衣類を収容する内槽と、前記内槽を内包する外槽と、前記内槽を回転駆動する駆動機構と、前記外槽又は前記筐体の振動を検知する振動センサと、前記振動センサの出力に応じて前記駆動機構を制御する制御装置と、使用者が2段階以上の最高脱水回転速度から設定できる機能を有した洗濯機において、
    第1の脱水回転速度よりも高い第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、脱水開始から前記第1の脱水回転速度に達するまでの時間を、前記第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、短くしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1において、
    前記制御装置は、前記脱水回転速度が段階的に上昇するよう制御し、
    前記第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、前記第1の脱水回転速度に達する前の段階における一定脱水回転速度による回転を、前記第1の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合と比べて、短い時間で終了させたことを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1において、
    前記第2の脱水回転速度が最高脱水回転速度として設定された場合、前記振動センサの出力に応じて前記制御装置が前記駆動機構を制御し、前記第1の脱水回転速度よりも高速であって、前記第2の脱水回転速度よりも低速の、所定の脱水回転速度で、一定時間前記内槽を回転させたことを特徴とする洗濯機。
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