JP2013186977A - スイッチ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、自動的にオンからオフへの切り換えが可能なスイッチ構造を提供する。
【解決手段】電流が流れることで発熱する駆動部(電球2)に対する電流のオン/オフを切り替えるためのスイッチ構造1であって、駆動部の発熱により膨張する第1膨張部材3と、第1膨張部材よりは駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材4と、第1スイッチ5と、を備え、第1膨張部材と第2膨張部材との熱膨張率は同じ又は近似しており、第1膨張部材と第2膨張部材とは、互いに係合可能とされ、第1スイッチがオンされた状態では、第1膨張部材と第2膨張部材とは係合状態とされ、周囲の環境温度が変化したときでも係合状態は維持され、第1膨張部材が駆動部の発熱により膨張して係合状態が解除されたときに、第1膨張部材又は第2膨張部材の第1スイッチに対する作用が変化して、第1スイッチがオフされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スイッチ構造に関する。更に詳しくは、簡易な構成により、自動的にオンからオフへの切り換えが可能なスイッチ構造に関する。
従来より、自動的にオン/オフの切り換えが可能なスイッチ構造が知られている。このようなスイッチ構造は、例えば、乗用車等の車両において、切り忘れたときのバッテリ上がりを防止する目的で、ルームランプ、マップランプ等の車室内照明に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−143203号
上記特許文献1では、オン/オフの切り換えを行うために、バッテリ電圧を測定し、この測定したバッテリ電圧に応じてスイッチング回路を制御するようにしている。すなわち、特許文献1の自動消灯機能は、電圧を測定するセンサや制御回路などを用いている。このため、構成が複雑であるとともに、制御回路の部品としてCPU等の高価な部品が必要となり、コスト高となってしまう。
本発明は、上記のような実情に鑑み、簡易な構成により、自動的にオンからオフへの切り換えが可能なスイッチ構造を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電流が流れることで発熱する駆動部に対する前記電流のオン/オフを切り替えるためのスイッチ構造であって、前記駆動部の発熱により膨張する第1膨張部材と、前記第1膨張部材よりは前記駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材と、第1スイッチと、を備え、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材との熱膨張率は同じ又は近似しており、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とは、互いに係合可能とされ、前記第1スイッチがオンされた状態では、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とは係合状態とされ、周囲の環境温度が変化したときでも、前記係合状態は維持され、前記第1膨張部材が前記駆動部の発熱により膨張して前記係合状態が解除されたときに、前記第1膨張部材又は前記第2膨張部材の前記第1スイッチに対する作用が変化して、前記第1スイッチがオフされることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記駆動部及び前記第1スイッチと直列に接続された第2スイッチを更に備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、押圧操作することにより、前記第2スイッチのオン/オフを切替え可能であるとともに、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とを前記係合状態にすることができる操作部材を更に備えることを要旨とする。
本発明のスイッチ構造によると、駆動部の発熱により膨張する第1膨張部材と、第1膨張部材より駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材と、第1スイッチと、を備えている。第1膨張部材と第2膨張部材との熱膨張率は同じ又は近似しており、第1膨張部材と第2膨張部材とは、互いに係合可能とされている。また、第1スイッチがオンされた状態では、第1膨張部材と第2膨張部材とは係合状態とされるが、周囲の環境温度が変化したときでも、係合状態は維持される。そして、第1膨張部材が駆動部の発熱により膨張して第2膨張部材との係合状態が解除されたときに、第1膨張部材又は第2膨張部材の第1スイッチに対する作用が変化して、第1スイッチがオフされるようになっている。このように、本発明のスイッチ構造では、簡易な構成により、自動的にオンからオフへの切り換えを行うことができる。
また、本発明のスイッチ構造では、第1膨張部材の熱による膨張を利用して第1スイッチをオフする構成となっている。しかしながら、第1スイッチがオフされるのは、駆動部の発熱により第1膨張部材が膨張したときであり、気温の上昇など、周囲の環境温度が変化したときにはオフされないようになっている。これにより、確実な自動オン/オフ切替えを実現することができる。
また、駆動部及び第1スイッチと直列に接続された第2スイッチを更に備える場合は、自動的にオン/オフを切り換えることができることに加えて、手動で切り替えることもできる。
更に、押圧操作することにより、第2スイッチのオン/オフを切替え可能であるとともに、第1膨張部材と第2膨張部材とを係合状態にすることができる操作部材を更に備える場合は、1回の操作で2つのスイッチを操作することができるので、操作の容易なスイッチ構造とすることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
スイッチ構造の設置例を示す斜視図である。 実施例に係るスイッチ構造の構成を模式的に示す図である。 実施例に係るスイッチ構造の模式回路図である。 実施例に係るスイッチ構造の作用を説明するための図である。 実施例に係る第1膨張部材と第2膨張部材を説明するための図である。 実施例に係るスイッチ構造の作用を説明するための図である。 実施例に係るスイッチ構造の作用を説明するための図である。 実施例に係るスイッチ構造の作用を説明するための図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るスイッチ構造(1)は、電流が流れることで発熱する駆動部に対する電流のオン/オフを切り替えるためのスイッチ構造である。スイッチ構造は、例えば、ルームランプ、マップランプ等の車両用室内灯(例えば、図1等参照)等に適用することができる。
本実施形態に係るスイッチ構造は、駆動部(2)の発熱により膨張する第1膨張部材(3)と、第1膨張部材よりは駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材(4)と、第1スイッチ(5)と、を備えている(例えば、図2、図3等参照)。
第1膨張部材と第2膨張部材との熱膨張率は同じ又は近似している。すなわち、これらの部材は、熱膨張率が同じ又は近似した材質からなる。
また、第1膨張部材と第2膨張部材とは、互いに係合可能とされている。第1スイッチがオンされた状態では、第1膨張部材と第2膨張部材とは係合状態とされており、この係合状態は、周囲の環境温度が変化したときでも維持される。そして、第1膨張部材が駆動部の発熱により膨張して係合状態が解除されたときに、第1膨張部材又は第2膨張部材の第1スイッチに対する作用が変化して、第1スイッチがオフされる。
上記「駆動部」は、電流が流れることで発熱する限り、その構成、形態等は特に問わない。この駆動部としては、例えば、電球等であることができる。
上記「第1膨張部材」及び上記「第2膨張部材」の形状、大きさ等は特に問わない。第1膨張部材及び第2膨張部材の材質としては、例えば、塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂や、金属、合金等であることができる。第1膨張部材と第2膨張部材は、同じ材質であってもよいし、熱膨張率が近似した異なる材質であってもよい。
第2膨張部材が、第1膨張部材よりは駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される形態としては、例えば、駆動部に対して、第1膨張部材よりも離れた位置に配置される形態や、第1膨張部材が駆動部と同じ空間に設けられている場合に、基板等の壁状の部材(10)により仕切られた複数の空間のうち、駆動部が設けられる空間とは別の空間に配置されている形態(例えば、図2等参照)等を挙げることができる。
第1膨張部材と第2膨張部材の係合形態は特に問わない。例えば、第1膨張部材と第2膨張部材の形成形態として、第1膨張部材が断面略J字状に形成されており、第2膨張部材が断面略直線状に形成されている形態が挙げられる。この場合の係合形態としては、例えば、第2膨張部材が第1膨張部材の断面略J字の形状の開口側から進入するような形態で、第1膨張部材の一方の端部と、第2膨張部材の一方の端部と、が係合する形態であることができる(例えば、図2等参照)。またこの場合、例えば、第1膨張部材と第2膨張部材の係合部位となる各端部の先端(3A、4A)がテーパ状に形成されていることができる(例えば、図2等参照)。
周囲の環境温度が変化したときでも、第1膨張部材と第2膨張部材との係合状態が維持される形態としては、例えば、2つの部材が、係合状態における膨張による伸長の方向が同じ方向となるように設けられており、環境温度が変化した場合には、第1膨張部材と第2膨張部材の各係合部の相対的な位置関係が変化しない形態(例えば、図7等参照)等であることができる。
上記「第1スイッチ」の構成、形状等は特に問わない。第1スイッチは、例えば、プッシュスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、タッチスイッチ等であることができる。また、第1スイッチは、例えば、操作されている間だけ動作状態を維持するモーメンタリ動作方式のスイッチであることができる。
本実施形態に係るスイッチ構造は、例えば、上記駆動部及び上記第1スイッチと直列に接続された第2スイッチ(6)を更に備えることができる(例えば、図2、図3等参照)。この第2スイッチの構成、形状等は特に問わない。第2スイッチは、例えば、プッシュスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、タッチスイッチ等であることができる。また、第2スイッチは、例えば、1回の操作でオン(又はオフ)になり、もう1回の操作でオフ(又はオン)となり、これらを繰り返すオルタネイト動作方式のスイッチであることができる。
本実施形態に係るスイッチ構造は、例えば、押圧操作することにより、上記第2スイッチのオン/オフを切替え可能であるとともに、この押圧操作により、上記第1膨張部材と上記第2膨張部材とを係合状態にすることができる操作部材(7)を更に備えることができる(例えば、図2等参照)。この操作部材の形状、大きさ等は特に問わない。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、車両室内の天井に設置されるルームランプに設けられるスイッチ構造を例示する。
(1)スイッチ構造の構成
本実施例に係るスイッチ構造1は、図1に示すように、ルームランプ100に設けられており、駆動部としての電球2に対する電流のオン/オフを切り替えるためのスイッチ構造である。スイッチ構造1は、図2に示すように、電球2が発熱することにより膨張する第1膨張部材3と、第1膨張部材3よりも電球2の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材4と、電球2と電気的に接続され、電球2に対する電流のオン/オフを切替え可能な第1スイッチ5と、を備えている。また、本実施例に係るスイッチ構造1は、電球2及び第1スイッチ5と直列に接続された第2スイッチ6と、押圧することにより、第2スイッチ6のオン/オフを切替え可能であるとともに、第1膨張部材3と第2膨張部材4を係合状態にすることができる操作部材7を更に備えている。これらのうち、第1膨張部材3、第2膨張部材4、第1スイッチ5及び第2スイッチ6は、電球2とともに基板10に取り付けられている。
本実施例において、第1スイッチ5は、操作部5Aが押圧操作されている間だけオンの状態を維持するモーメンタリ動作方式のプッシュスイッチとしている。また、第2スイッチ6は、操作部6Aの1回の押圧操作毎にオン/オフの状態が切り替わるオルタネイト動作方式のプッシュスイッチとしている。これらスイッチは、図3に示すように電球2に直列に接続されている。
操作部材7は、基板10の電球2が設けられている面を覆うように設けられている。この操作部材7は透明な樹脂からなり、電球2から発せられる照明光を透過可能となっている。
第1膨張部材3と第2膨張部材4とは、互いに係合可能とされている。図2に示すように、第1膨張部材3は断面略J字形状に形成されており、基板10の電球2が設けられている面と同じ面側に配置されている。また、第1膨張部材3は、その一端側が支持部材11により回動可能に支持されている。第1膨張部材3は、第2膨張部材4と係合状態にある場合に熱膨張したときに、支持部材11に支持された部分を基点として基板面と略平行な方向(図2の矢印Aの方向)に伸長するようになっている。また、支持部材11にはばね11Aが設けられている。第1膨張部材3と第2膨張部材4との係合が解除されたときには、このばね11Aにより、係合状態から解放された第1膨張部材3は、第1膨張部材3と第2膨張部材4とが離隔する方向(図2の矢印Bの方向)に回動するように付勢される。
また、図2に示すように、第2膨張部材4は断面略直線状に形成されており、基板10の電球2が設けられている面とは反対側の面側に配置されている。第2膨張部材4は、一端側が基板面に固定されているとともに、他端側は自由端とされている。これにより、第2膨張部材4が熱膨張した場合、固定端を基点として、基板面と略平行な方向であって、第1膨張部材3の伸長方向と略同方向に伸長するようになっている。
なお、本実施例では、図2に示すように、第1膨張部材3と第2膨張部材4の係合部位となる端部の先端3A,4Aは、容易に係合できるようにテーパ状に形成されている。また、第1膨張部材3と第2膨張部材4の材質は、ともに塩化ビニル(PVC)とされている。
図2は、第1膨張部材3と第2膨張部材4とが係合した状態を示しており、図4は、係合状態が解除された状態を示している。図2に示すように、第1膨張部材3の他端側は、基板10に形成された開口10Aを貫通して第2膨張部材4と係合するようになっている。
第1膨張部材3と第2膨張部材4とが係合状態にあるときには、第1スイッチ5がオンされた状態となる。図2の場合、第1膨張部材3と第2膨張部材4とが係合状態となることで第1膨張部材3が第1スイッチ5の操作部5Aを押圧しており、第1スイッチ5がオンされた状態となっている。
また、第1膨張部材3と第2膨張部材4との係合状態が解除されているときには、第1スイッチ5がオフされた状態となる。図4の場合、第1膨張部材3と第2膨張部材4との係合状態が解除されていることで、第1膨張部材3による操作部5Aの押圧も解除されており、第1スイッチ5がオフされた状態となっている。これは、支持部材11のばね11Aの作用により、係合状態から解放された第1膨張部材3が係合方向とは反対の方向に回動するように付勢され、第1スイッチ5の操作部5Aが押圧状態から解放されるようになっているためである。
(2)スイッチ構造の作用
次に、上記構成のスイッチ構造1の作用について説明する。
なお、本実施例では、図5に示す第1膨張部材3の長さL1と、第2膨張部材4の長さL2は、ともに約100mmとしている。また、第1膨張部材3と第2膨張部材4に電球2の発熱の影響による温度差が生じていないときの係合部の長さL3は約0.7mmとしている。
最初に、ルームランプ100が消灯している状態で操作部材7を押圧操作して点灯状態にする。このとき、図2に示すように、第1膨張部材3と第2膨張部材4とが係合状態となって第1スイッチ5がオンされるとともに、第2スイッチ6もオンされた状態となり、電球2に電流が流れる。
電球2は、電流が流れることにより点灯するとともに発熱する。すると、図6に示すように、第1膨張部材3は電球2の発熱の影響を受けて次第に膨張し、矢印Aの方向に伸長してゆく。このとき、第2膨張部材4は、第1膨張部材3が電球2と同じ基板面に設けられているのに対して基板の反対面、すなわち、第1膨張部材3よりも電球2の発熱の影響を受けにくい位置に配置されているので、第1膨張部材3よりも熱膨張による伸長量が小さくなる。このように、電球2の発熱の影響を受けて第1膨張部材3が膨張することにより、第1膨張部材3と第2膨張部材4との係合状態が解除される。具体的には、第1膨張部材3と第2膨張部材4の伸長量の差がL3以上となった場合に、係合状態が解除される。
係合状態が解除されると、図4に示すように、支持部材11に設けられたばね11Aの力により第1膨張部材3が回動する。すると、第1スイッチ5の操作部5Aに作用していた押圧力が取り除かれて第1スイッチ5がオフされ、電球2は消灯状態となる。
一方、周囲の環境温度の変化により第1膨張部材3が膨張した場合には、図7に示すように、第2膨張部材4も同様に膨張して伸長するので、係合状態が解除されることはない。
上述のようにして自動消灯機能が働いたのち、第1膨張部材3と第2膨張部材4を再び係合状態にするには、操作部材7を押圧操作する。この押圧操作は、図8に示すように、時間経過により第1膨張部材3が膨張状態から復帰した状態で行う。具体的には、第1膨張部材3と第2膨張部材4の伸長量の差がL3以下となった状態で行う。この押圧操作により、第1膨張部材3と第2膨張部材4が再び係合状態となり、第1スイッチ5が再びオンされた状態となる。また、この押圧操作により、オンされた状態の第2スイッチ6も押圧操作され、オフされた状態となる。したがって、このときの電球2は消灯状態である。
そして、この状態でもう一度操作部材7を押圧操作すると、第2スイッチ6がオンされ、電球2が点灯する。
なお、自動消灯後の操作部材7の押圧操作は、図8に示すように、十分な時間が経過して第1膨張部材3が冷えた状態で行う。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のスイッチ構造1によると、駆動部としての電球2の発熱により膨張する第1膨張部材3と、第1膨張部材3より電球2の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材4と、第1スイッチ5と、を備えている。第1膨張部材3と第2膨張部材4は同じ材質であるPVCからなることから熱膨張率が同じであり、第1膨張部材3と第2膨張部材4とは、互いに係合可能とされている。また、第1スイッチ5がオンされた状態では、第1膨張部材3と第2膨張部材4とは係合状態とされるが、周囲の環境温度が変化したときでも、係合状態は維持される。そして、第1膨張部材3が電球2の発熱により膨張して第2膨張部材4との係合状態が解除されたときに、第1膨張部材3の第1スイッチ5に対する作用が変化して、第1スイッチ5がオフされるようになっている。このように、本実施例のスイッチ構造1では、簡易な構成により、自動的にオンからオフへの切り換えを行うことができる。これにより、バッテリーの上がりや電球の劣化、その他の部品の熱劣化を抑えることができる。
また、本実施例のスイッチ構造1は、第1膨張部材3の熱による膨張を利用して第1スイッチ5をオフする構成となっている。しかしながら、第1スイッチ5がオフされるのは、電球2の発熱により第1膨張部材3が膨張したときであり、気温の上昇など、周囲の環境温度が変化したときにはオフされないようになっている。これにより、確実な自動オフ切替えを実現することができる。
また、上記実施例では、電球2及び第1スイッチ5と直列に接続された第2スイッチ6を更に備えているので、自動的にオフ状態に切り替えることができることに加えて、手動で切り替えることもできる。
更に、上記実施例では、押圧操作することにより、第2スイッチ6のオン/オフを切替え可能であるとともに、第1膨張部材3と第2膨張部材4とを係合状態にすることができる操作部材7を更に備えているので、1回の操作で2つのスイッチを操作することができる。その結果、操作の容易なスイッチ構造とすることができる。
なお、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、第1膨張部材3及び第2膨張部材4の材質をいずれもPVCとしたが、これに限定されず、例えば、熱膨張する他の樹脂材料であってもよいし、金属材料であってもよい。また、第1膨張部材3と第2膨張部材4をそれぞれ異なる材質としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
自動的にオンからオフへの切り換えを行う技術として好適に利用される。
1;スイッチ構造、2;電球、3;第1膨張部材、4;第2膨張部材、5;第1スイッチ、5A;操作部、6;第2スイッチ、7;操作部材、10;基板、11;支持部材、11A;ばね、100;ルームランプ。

Claims (3)

  1. 電流が流れることで発熱する駆動部に対する前記電流のオン/オフを切り替えるためのスイッチ構造であって、
    前記駆動部の発熱により膨張する第1膨張部材と、
    前記第1膨張部材よりは前記駆動部の発熱の影響を受けにくい位置に配置される第2膨張部材と、
    第1スイッチと、を備え、
    前記第1膨張部材と前記第2膨張部材との熱膨張率は同じ又は近似しており、
    前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とは、互いに係合可能とされ、
    前記第1スイッチがオンされた状態では、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とは係合状態とされ、
    周囲の環境温度が変化したときでも、前記係合状態は維持され、
    前記第1膨張部材が前記駆動部の発熱により膨張して前記係合状態が解除されたときに、前記第1膨張部材又は前記第2膨張部材の前記第1スイッチに対する作用が変化して、前記第1スイッチがオフされることを特徴とするスイッチ構造。
  2. 前記駆動部及び前記第1スイッチと直列に接続された第2スイッチを更に備える請求項1記載のスイッチ構造。
  3. 押圧操作することにより、前記第2スイッチのオン/オフを切替え可能であるとともに、前記第1膨張部材と前記第2膨張部材とを前記係合状態にすることができる操作部材を更に備える請求項2記載のスイッチ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018079772A1 (ja) * 2016-10-31 2019-10-03 ライフロボティクス株式会社 ロボットアーム機構

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