JP2006216296A - Led灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 LEDの放熱性がよく、コストが安く、組立が容易なLED灯具を提供する。
【解決手段】 長手方向に所定の間隔をおいて複数のLED17を実装したフラット回路体11と、このLED17を実装したフラット回路体11を支持する支持体13と、フラット回路体11に設けられた係止凹部19及び支持体13に設けられた係止凸部21からなり、その係止凹部19に係止凸部21を係合することにより、フラット回路体11を支持体13に固定する固定部15とを備える。フラット回路体11は可撓性を有し、平行配置された2条のフラット導体23を備えたフラットケーブル(FFC)で構成される。前記フラット導体23の一部に切断部29を設けることで接続回路が構成され、前記切断部29は前記固定部15の係止凹部19で形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源として複数のLED(発光ダイオード)を配置したLED灯具に関するものである。
自動車のフロント部やリア部のランプには複数のLEDを配置したLED灯具が使用されている。このLED灯具としては、複数のLEDを立体階段状に形成されたベースに配列状態に支持させ、LEDに給電する給電用配線材としては、通常の電線(丸電線)を使用し、これをLEDに接続して給電するものが知られている(特許文献1参照)。
また、車両用LED灯具としては、車体デザインや視認性の点から、複数のLEDを環状に配置したものが知られている。このLED灯具は、環状固定枠の外周面に前記給電用配線材として複数のバスバーを周方向に間隔をあけて固定し、隣り合うバスバーに跨るようにLEDを接続することによりLEDの接続回路が構成されるようになっている(特許文献2参照)。
特開2002−245812号公報 特開平11−329022号公報
一般に灯具としてのLEDは発熱体であり、安定した発光を維持するためには、ある程度の放熱が必要である。LEDの放熱手段としては、LEDで発生した熱をLEDの給電導体に逃して放熱するのが効果的である。しかし丸電線は導体断面積の割りに表面積が小さいため放熱性がよくない。
一方、バスバーは、丸電線よりも放熱性はよいが、金属板を環状固定枠の形状に合わせて複雑な形状に加工しなければならないため、灯具のコストが高くなるほか、灯具の組立に多くの手間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、LEDの放熱性がよく、コストが安く、組立が容易なLED灯具を提供することにある。
本発明に係るLED灯具は、長手方向に所定の間隔をおいて複数のLEDを実装したフラット回路体と、このLEDを実装したフラット回路体を支持する支持体と、フラット回路体に設けられた係止凹部及び支持体に設けられた係止凸部からなり、その係止凹部に係止凸部を係合することにより、フラット回路体を支持体に固定する固定部とを備えていることを特徴とするものである。
本発明に係るLED灯具は、フラット回路体が平行配置された複数条のフラット導体を備え、前記フラット導体の一部に切断部を設けることで接続回路が構成され、前記切断部が前記固定部の係止凹部で形成されていることが好ましい。
本発明に係るLED灯具は、前記固定部の係止凸部の外側面に、これを前記係止凹部に挿入する方向に沿って前記係止凹部の内端縁を受け入れる係止溝が設けられていることが好ましい。
本発明に係るLED灯具は、複数のLEDを実装したフラット回路体を支持体に組み付けることで組み立てることができるので、組立が簡単である。また、フラット回路体を係止凹部及び係止凸部からなる固定部で支持体に固定するので、フラット回路体を支持体に確実、容易に支持固定することができ、灯具が堅牢になる。また、フラット回路体は柔軟性があり、折り曲げもできるので、支持体へ組み付けるために複雑な加工をする必要がなく、灯具のコストが安くなる。更に、フラット回路体を使用しているので、丸電線に比べ放熱性がよく、LEDの発生熱を効率よく放熱し、温度上昇を抑制することができる。
また、本発明に係るLED灯具において、前記接続回路の切断部が前記固定部の係止凹部で形成されていると、切断部に固定部の係止凸部が係合するので、切断部に水滴が付着し難くなり、切断部における短絡の沿面距離を長く取ることが可能になる。従って、切断部における電気的短絡の発生を極力抑えることができるので好ましい。
更に、本発明に係るLED灯具において、前記固定部の係止凸部の外側面に、これを前記係止凹部に挿入する方向に沿って前記係止凹部の内端縁を受け入れる係止溝が設けられていると、フラット回路体がその長手方向だけでなく、その面に垂直な方向に移動しようとするのを拘束することができる。従って、フラット回路体を支持体により確実、容易に支持固定することができるので好ましい。
〔実施形態1〕
図1〜図6は本発明に係るLED灯具の一実施形態を示す。このLED灯具は、図1に示すように、フラット回路体11と、支持体13と、固定部15とを備えている。
フラット回路体11は長手方向に所定の間隔をおいて複数のLED17を実装した可撓性を有するフラットケーブル(FFC)で構成されている。支持体13は平板状に形成され、このLED17を実装したフラット回路体11を外側に向けて支持するようになっている。固定部15は、フラット回路体11の両側部に、長手方向に沿って所定間隔をおいて、交互(千鳥状)に設けられたコ字型スリットからなる複数の係止凹部19と、支持体13の上面に係止凹部19に対応するように交互に設けられた直方体からなる複数の係止凸部21で構成され、その係止凹部19に係止凸部21を係合することにより、フラット回路体11を支持体13に固定するようになっている。
フラット回路体11を構成するフラットケーブルは、図2及び図3に示すように、平行配置された、例えば、2条のフラット導体23に一括して絶縁被覆25を施したもので、平滑状態又は緩くわん曲した状態で使用される。フラット導体23は、例えば、厚さ0.15mm、幅5.2mmの銅テープよりなり、絶縁被覆25はポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる。各LED17は2条のフラット導体23に跨るように実装されている。この実施形態では、3個のLED17が並列接続された回路が直列接続されて、LED17の接続回路27が構成されるように、2条のフラット導体23の一部に交互に切断部29が設けられている。これにより接続回路27は図3のような構成となる。なお、28は接続回路27に接続されたLEDのオンオフ、電流の大きさ等を制御する制御回路である。なお、フラット回路体11は前記フラットケーブルに代えて可撓性印刷回路基板(FPC)等の可撓性フラット配線材を使用することができる。
この実施形態では、切断部29が前記固定部15の係止凹部19で形成されている。このように、接続回路27の切断部29が前記固定部15の係止凹部19で形成されていると、切断部29に固定部15の係止凸部21が係合するので、切断部29に水滴が付着し難くなり、切断部29における短絡の沿面距離を長く取ることが可能になる。従って、切断部29における電気的短絡の発生を極力抑えることができるので好ましい。
フラット回路体11とLED17は図4及び図5のように接続されている。即ち、LED17の板状リード31をフラット回路体11のフラット導体23上に絶縁被覆25を剥離することなく重ね合わせ、板状リード31に、図6に示すような突き刺し型の接続子33を跨らせて、その突き刺し片35をフラット導体23に突き刺して貫通させ、フラット回路体11の裏側で突き刺し片35を内側に曲成してかしめることにより接続されている。このようにすると、板状リード31とフラット導体23が接続子33により強固に接続されるため、良好な電気的接続状態が得られる。板状リード31と接続子33は、予め接合しておいてもよいし、突き刺し片35をフラット回路体11の突き刺すと同時に、又は突き刺してかしめた後に、せん断接合してもよい。
フラット回路体11とLED17を上記のように接続すると、板状リード31からフラット導体26への熱伝導性がよく、フラット回路体11も放熱性がよく、接続子33がヒートシンクとして作用することから、同じ通電許容電流をもつ従来の丸電線やバスバーを使用した場合に比べ、約20〜30%温度上昇を抑える効果があることが実験で確かめられた。
この実施形態のLED灯具は、図1に示すように、支持体13の上方にLED17を実装したフラット回路体11を対向するように配置して、これを支持体13に押し付け、フラット回路体11の切断部29である係止凹部19に支持体13に設けられた係止凸部21を挿入して係合することにより、フラット回路体11を固定部15で支持体13に支持固定し、更に、必要に応じてリフレクタ(図示せず)等を組み付けることにより得られる。
〔実施形態2〕
図7は本発明に係るLED灯具の他の実施形態を示す。この実施形態が実施形態1と異なる点は、LEDを実装したフラット回路体11が環状に形成されており、支持体13が筒状に形成され、周方向に所定間隔をおいて、支持体13の内側にフラット回路体11を挿入したとき、LEDを支持体の外周面の外に突出させる複数の窓37が設けられていることである。また、固定部15の係止凹部19がフラット回路体11の一方(下方)の側部に1個(図示例)又は長手方向に所定間隔をおいて複数個設けられており、係止凸部21が支持体13の筒状内壁の前記係止凹部19に対応する位置に設けられ、係止凸部21の両外側面に、図8に示すように、係止凸部21を前記係止凹部19に挿入する方向に沿って前記係止凹部19の内端縁19aを受け入れる、例えば、コ字型の係止溝39が設けられていることである。なお、係止溝39は、図8に示すように、係止凸部21の両外側面に設けてあるが、いずれか一方の外側面に設けるようにしてもよい。それ以外の構成は実施形態1と実質上同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
この実施形態のLED灯具は、図7に示すように、支持体13の上方にLED17を実装したフラット回路体11を対向するように配置して、これを支持体13の内側に挿入し、支持体13の窓からフラット回路体のLEDを外方に突出させると共に、フラット回路体11の切断部29である係止凹部19に支持体13に設けられた係止凸部21を挿入して、その係止溝39に係止凹部19の内端縁19aを係合することにより、フラット回路体11を固定部15で支持固定し、更に、必要に応じてリフレクタ(図示せず)等を組み付けることにより得られる。
このように、前記固定部15の係止凸部21の外側面に、これを前記係止凹部19に挿入する方向に沿って前記係止凹部19の内端縁19aを受け入れる係止溝39が設けられていると、フラット回路体11がその長手方向だけでなく、その面に垂直な方向に移動しようとするのを拘束することができる。従って、フラット回路体11を支持体13により確実、容易に支持固定することができるので好ましい。
本発明に係るLED灯具は、自動車、鉄道その他の車両の照明灯具だけでなく、車両、踏切遮断機、道路工事等の警告灯具にも適用することができる。
本発明に係るLED灯具は、上記2実施形態に示すように、複数のLED17を実装したフラット回路体11を支持体13に組み付けることで組み立てることができるので、組立が簡単である。また、フラット回路体11を係止凹部19及び係止凸部21からなる固定部15で支持体13に固定するので、フラット回路体11を支持体13に確実、容易に支持固定することができ、灯具が堅牢になる。また、フラット回路体11は柔軟性があり、折り曲げもできるので、支持体13へ組み付けるために複雑な加工をする必要がなく、灯具のコストが安くなる。更に、フラット回路体11を使用しているので、丸電線に比べ放熱性がよく、LED17の発生熱を効率よく放熱し、温度上昇を抑制することができる。
本発明に係るLED灯具の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1のLED灯具に用いたLEDを実装したフラット回路体の平面展開図である。 図2のLEDを実装したフラット回路体の接続回路図である。 図1のLED灯具におけるLEDとフラット回路体の接続構造を示す平面図である。 図4のX−X線断面図である。 図4、5の接続構造に用いた突き刺し型接続子を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 本発明に係るLED灯具の他の実施形態を示す分解斜視図である。 図7のLED灯具における固定部を示す分解斜視図である。
符号の説明
11 フラット回路体
13 支持体
15 固定部
17 LED
19 係止凹部
19a 内端縁
21 係止凸部
23 フラット導体
25 絶縁被覆
28 制御回路
29 切断部
31 板状リード
33 接続子
35 突き刺し片
37 窓
39 係止溝

Claims (3)

  1. 長手方向に所定の間隔をおいて複数のLEDを実装したフラット回路体と、このLEDを実装したフラット回路体を支持する支持体と、フラット回路体に設けられた係止凹部及び支持体に設けられた係止凸部からなり、その係止凹部に係止凸部を係合することにより、フラット回路体を支持体に固定する固定部とを備えていることを特徴とするLED灯具。
  2. 請求項1記載のLED灯具であって、フラット回路体は平行配置された複数条のフラット導体を備え、前記フラット導体の一部に切断部を設けることで接続回路が構成され、前記切断部は前記固定部の係止凹部で形成されていることを特徴とするLED灯具。
  3. 請求項1又は2記載のLED灯具であって、前記固定部の係止凸部の外側面には、これを前記係止凹部に挿入する方向に沿って前記係止凹部の内端縁を受け入れる係止溝が設けられていることを特徴とするLED灯具。
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