JP2013186392A - 光ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】美観を高めることが可能な光ケーブル接続用クロージャを提供する。
【解決手段】光ケーブル接続用クロージャ1は、幹線用光ケーブル5A〜5Dに収容される。光ケーブル接続用クロージャ1は、メッセンジャーワイヤ3に吊り下げられ、幹線用光ケーブル5A〜5D、分岐線用光ケーブル7A〜7D及び光接続器8A〜8Dを支持可能な剛性を有するクロージャ本体10を備える。クロージャ本体10は、幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する第1のレイヤ14と、第2の光ケーブル5sを収容する第2のレイヤ15と、光接続器8A〜8Dを収容する第3のレイヤ28とを有する。第1〜第3のレイヤ14,15,28は、吊り下げ方向(Z方向)及び直交方向(Y方向)において、この順で積層されていると共に、直交方向(Y方向)から見て少なくともそれぞれの一部が互いに重なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ケーブル接続用クロージャに関する。
従来、FHHT(Fiber To The Home)網の構築において、架空配線系のケーブルから光ケーブルを分岐し、該光ケーブルを家屋等に引き込む場合がある。この架空配線系のケーブルから光ケーブルを分岐する箇所には、光ケーブル接続用クロージャが広く用いられている。この種の技術としては、例えば特許文献1に記載されているように、架空配設された光ドロップケーブル(幹線用光ケーブル)から光ファイバ(分岐線用光ケーブル)を分岐して家屋等に引き込むことが図られた光ファイバ配線箱が知られている。
特許文献1に記載された光ファイバ配線箱は、光ファイバ等を収容する収容空間を有するハウジング(クロージャ本体)と、該ハウジングを光ドロップケーブルの支持線に吊り下げるための板状体とを備えている。ハウジングには、ハウジングの中央に配置された光ファイバ収容空間と、吊り下げ方向に沿って該光ファイバ収容空間を挟むように配置された光接続部を保持する保持部とが設けられている。
特開2006―53261号公報
ところで、一般的に、架空配線系のケーブル群は、光ケーブル及びメッセンジャーワイヤ等が螺旋状のスパイラルハンガーにより束ねられた構成を有している。よって通常、光ケーブル接続用クロージャ(以下、単に「クロージャ」とも言う)は、このメッセンジャーワイヤに吊り下げられ、光ケーブルが導入される家屋の近くに設置される。このように家屋の近傍に光ケーブル接続用クロージャが設置される場合、小型化してクロージャを目立たなくしてクロージャの美観を担保することが望まれている。
しかしながら、上述した従来の光ファイバ配線箱では、例えばハウジングにおける吊り下げ方向の寸法が大きく、メッセンジャーワイヤに吊り下げられたハウジングが目立ちやすい。従って、光ケーブル接続用クロージャの美観が損なわれるおそれがある。そこで、近年、メッセンジャーワイヤに吊り下げられたときに目立ちにくくし、美観を高めることができる光ケーブル接続用クロージャが求められている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、美観を高めることが可能な光ケーブル接続用クロージャを提供することを課題とする。
本発明は、互いに分離可能な第1及び第2の光ケーブルを少なくとも有し、且つ、所定方向に延在する幹線用光ケーブルを収容し、光接続器を介して第2の光ケーブルに分岐線用光ケーブルを光学的に接続する光ケーブル接続用クロージャである。光ケーブル接続用クロージャは、幹線用光ケーブルを支持するワイヤに吊り下げられ、幹線用光ケーブル、分岐線用光ケーブル及び光接続器を支持可能な剛性を有するクロージャ本体を備える。クロージャ本体は、幹線用光ケーブルを収容する第1のレイヤと、分離させた第2の光ケーブルを収容する第2のレイヤと、光接続器を収容する第3のレイヤと、を有し、第1〜第3のレイヤは、クロージャ本体の吊り下げ方向及び所定方向に直交する直交方向において、この順で積層されていると共に、直交方向から見て少なくともそれぞれの一部が互いに重なるように配置されている。
この光ケーブル接続用クロージャでは、幹線用光ケーブルを収容する第1のレイヤと、第2の光ケーブルを収容する第2のレイヤと、光接続器を収容する第3のレイヤとが、直交方向に積層されている。そして、第1〜第3のレイヤは、直交方向から見て少なくともそれぞれの一部が互いに重なるように配置されている。このような構成によれば、クロージャ本体の吊り下げ方向の寸法を小さくし、クロージャ本体をコンパクト化できる。よって、ワイヤに吊り下げられたクロージャ本体を目立たなくすることができ、ワイヤに吊り下げられた光ケーブル接続用クロージャの美観を高めることが可能となる。
また、クロージャ本体は、分岐線用光ケーブルを収容する第4のレイヤを更に有し、第4のレイヤは、第2又は第3のレイヤの何れか一方に含まれていることが好ましい。この場合、分岐線用光ケーブルを好適に収容して、クロージャ本体をコンパクト化することが可能となる。
また、上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、クロージャ本体は、第1及び第2のシェルが直交方向に互いに突き合わせられて成る箱状に形成され、第1のレイヤは、第1のシェル内に設けられ、第3のレイヤは、第2のシェル内に設けられている構成が挙げられる。
また、上記作用効果を好適に奏する別の構成として、具体的には、クロージャ本体は、直交方向に沿って第1及び第2の収容部が画設されるように所定方向に延在するフレームを含んで形成され、第1のレイヤは、第1の収容部内に設けられ、第3のレイヤは、第2の収容部内に設けられている構成が挙げられる。
また、第2のレイヤ内には、直交方向に沿う軸回りの周方向に沿って第2の光ケーブルを巻き回した状態で保持するための複数の掛止部が設けられ、複数の掛止部のうちの一部は、第2の光ケーブルを周方向に沿って移動可能に掛け止めることが好ましい。この場合、分離させた第2の光ケーブルの長さによらず、第2のレイヤ内に第2の光ケーブルを効率よく収容することができる。
本発明によれば、美観を高めることが可能な光ケーブル接続用クロージャを提供することが可能となる。
第1実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャが吊り下げられた架空配線系の構成を示す斜視図である。 幹線用光ケーブルの構造を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャのカバーを開いた状態を示す正面図である。 第1実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャを示す右側面図である。 ケース及びカバーを示す斜視図である。 ケース及びカバーの一部を拡大した斜視図である。 ハンガーを示す斜視図である。 ハンガーの第1取付形態を示す左側面図である。 ハンガーの第2取付形態を示す左側面図である。 第1実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャを用いた光ケーブルの分岐作業を説明するための図である。 一の幹線用光ケーブルから第2の光ケーブルを分岐する工程を説明するための図である。 第2の光ケーブルと分岐線用光ケーブルとを光接続器で接続する工程を説明するための図である。 第2の光ケーブル、光接続器、及び分岐線用光ケーブルをクロージャ本体に収容する工程を説明するための図である。 他の幹線用光ケーブルを分岐させた状態を示す図である。 第2実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャを説明するための斜視図である。 第2実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャを説明するための他の斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の光ケーブル接続用クロージャに係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、「内」、「外」の語は、光ケーブル接続用クロージャの内側、外側にそれぞれ対応するものである。また、X,Y,Z方向は、図示する状態に基づいており便宜的なものである。
<第1実施形態>
本実施形態の光ケーブル接続用クロージャは、例えば、FHHT網を構築する架空配線系のケーブルから光ケーブルを分岐する箇所に用いられる。そこで、まず、架空配線系について説明する。図1に示すように、所定方向(X方向)に延びる架空配線系100は、ケーブル群と、メッセンジャーワイヤ3と、スパイラルハンガー4とを備えている。ケーブル群には、例えば、幹線用光ケーブル5A〜5D及び他の光ファイバケーブル6等が含まれる。メッセンジャーワイヤ3は、スパイラルハンガー4と協働してケーブル群を保持するものである。スパイラルハンガー4は、X方向に沿って螺旋状に延在し、ケーブル群及びメッセンジャーワイヤ3を束ねるものである。
幹線用光ケーブル5A〜5Dについて説明する。本実施形態では、4本の幹線用光ケーブル5A〜5Dがメッセンジャーワイヤ3に沿って延在している。なお、幹線用光ケーブル5A〜5Dは、いずれも同様の構成を有するため、以下においては幹線用光ケーブル5Aを例に説明する。
図2に示すように、幹線用光ケーブル5Aは、テンションワイヤ5tと、第1の光ケーブル5fと、第2の光ケーブル5sとを備えている。テンションワイヤ5t、第1の光ケーブル5f、及び第2の光ケーブル5sは、この順で互いに連結されている。
断面円形状のテンションワイヤ5tは、第1及び第2の光ケーブル5f,5sに作用する張力を受け持つ金属製の部材である。第1の光ケーブル5fは、断面円形状の光ファイバ5pと、該光ファイバ5pを覆う断面矩形状の外被5gとを有している。光ファイバ5pは、外被5gの断面上で略中央の位置に配置されている。また、図示しないが、光ケーブル5fには、光ファイバ5pと平行にFRP又は金属の補強部材が1本以上設けられていてもよい。第1の光ケーブル5fに並設される第2の光ケーブル5sは、第1の光ケーブル5fと同様の構成を有している。
第1の光ケーブル5fと第2の光ケーブル5sとは、連結部5jを介して互いに分離可能に繋がっており、必要に応じてこの連結部5jを起点に第1の光ケーブル5fと第2の光ケーブル5sとが切り離される。
次に、光ケーブル接続用クロージャ1について説明する。図3に示すように、光ケーブル接続用クロージャ1は、幹線用光ケーブル5A〜5Dの少なくとも一部を収容し、これらの単芯分離された第2の光ケーブル5sに光接続器8A〜8Dを介して分岐線用光ケーブル7A〜7Dを光学的に接続するものである。
分岐線用光ケーブル7A〜7Dは、第2の光ケーブル(ケーブル余長)5sに接続されるものであり、家屋への引込みに用いられる。また、光接続器8A〜8Dは、長尺状の長方体外形を呈している。これら光接続器8A〜8Dは、幹線用光ケーブル5A〜5Dのそれぞれの第2の光ケーブル5sと分岐線用光ケーブル7A〜7Dとを、その長手方向に互いに突き合わせるようにして光学的に接続する。
この光ケーブル接続用クロージャ1は、幹線用光ケーブル5A〜5D等を収容するクロージャ本体10と、クロージャ本体10をメッセンジャーワイヤ3に吊り下げるハンガー50とを備えている。光ケーブル接続用クロージャ1は、クロージャ本体10がハンガー50を介してメッセンジャーワイヤ3に鉛直下向きの吊下げ方向(Z方向)に吊り下げられている。
図3〜図6に示すように、クロージャ本体10は、幹線用光ケーブル5A〜5D、分岐線用光ケーブル7A〜7D、及び光接続器8A〜8Dを支持可能な剛性を有しており、例えば光ケーブル接続用クロージャ1の骨格を形成する。ここでのクロージャ本体10は、樹脂製とされている。クロージャ本体10の剛性は、例えばクロージャ本体10の樹脂強度や形状(寸法)等により設定することができる。
クロージャ本体10は、第1のシェルであるベース11と、第2のシェルであるカバー12と有している。ベース11とカバー12とは、蝶番部13を介して、X方向に沿う回転軸回りに互いに回動可能に連結されており、これにより、カバー12は、ベース11に対して開閉される。このようなクロージャ本体10は、X方向及びZ方向に直交する方向である直交方向(Y方向)に沿って突き合わされるようにベース11及びカバー12が閉じられた状態(以下、単に「閉状態」という)において、X方向に長尺状の箱状を成している(図4参照)。
ベース11は、幹線用光ケーブル5A〜5Dと、第1の光ケーブル5fから分離された第2の光ケーブル5sとを収容する。すなわち、ベース11は、幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する第1のレイヤ14と、第2の光ケーブル5sを収容する第2のレイヤ15とを有している(図4参照)。第1及び第2のレイヤ14,15は、それぞれX方向に延在している。
図5に示すように、シェル形状を有するベース11は、平板状のベース底部16と、ベース底部16の周縁から立設した側壁部17a〜17dと、を含んでいる。Z方向に対して直交する側壁部17cには、両端部の近傍及び略中央の位置に蝶番部13が設けられている。また、側壁部17cの反対側にある側壁部17aには、ベース11とカバー12とが閉じられた状態でカバー12に係合して、ベース11にカバー12を固定するための突起部18が設けられている。
第1のレイヤ14(図4参照)は、ベース11内においてベース底部16側に設定され、X方向を長手方向とする領域である。第1のレイヤ14は、ベース11の両端近傍に配置された一対のラバーシール19を含んでいる。各ラバーシール19には、X方向に沿って延びた4つの溝が設けられ、これらの溝は幹線用光ケーブル5A〜5Dをそれぞれ保持する。一対のラバーシール19のそれぞれは、X方向に対して直交する側壁部17b,17dから所定の距離だけ内側に離間した位置に配置されている。
このように、第1のレイヤ14は、ベース11に設けられたラバーシール19を含んでいる。すなわち、本実施形態のクロージャ本体10は、ベース11と別体の部品を必要とすることなく、ベース11自身が幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する機能を有している。
第2のレイヤ15(図4参照)は、ベース11において第1のレイヤ14のY方向内側(ベース底部16と反対側)に設定され、X方向を長手方向とする領域である。すなわち、第1のレイヤ14と第2のレイヤ15とは、Z方向に同位置となるようにY方向に積層されている。図6に示すように、第2のレイヤ15は、複数の掛止部を構成する第1の掛止部22,23及び第2の掛止部24,25を含んでいる。これら掛止部22〜25は、Y方向に沿う軸回りの周方向に沿って第2の光ケーブル5sを巻き回した状態で保持するものである。
図6に示すように、第1の掛止部22は、ベース底部16に立設された起立片であり、Z方向に直交する主面を有する矩形板状とされている。第1の掛止部22の内側端部(先端側端部)には、フック部22hが設けられている。フック部22hは、第2の光ケーブル5sを掛け止めるための空間22jを画成している。フック部22hでは、空間22jを外部に連通させる隙間22cを通じて、当該空間22j内に第2の光ケーブル5sが導かれる。フック部22hは、ラバーシール19で保持された幹線用光ケーブル5A〜5DよりもY方向内側に位置するように形成されている。第1の掛止部22は、第2のレイヤ15の四隅のそれぞれに配置されている。
第1の掛止部23は、ベース底部16に立設された起立片であり、Z方向に直交する主面を有する矩形板状とされている。第1の掛止部23の内側端部には、2つのフック部23hがX方向に沿って並設されている。これらフック部23hは、第1の掛止部22の上記フック部22hと同様の構成を有する。ここでの第1の掛止部23は、ベース11に2つ設けられている。具体的には、第1の掛止部23は、X方向におけるベース11の略中央であって、側壁部17aに近接した位置と、側壁部17cに近接した位置とにそれぞれ配置されている。
第2の掛止部24は、ベース底部16に立設された起立片であり、Z方向に直交する主面を有する矩形板状とされている。第2の掛止部24は、側壁部17a及び側壁部17cに近接し且つ第1の掛止部22,23間の位置に配置されている。第2の掛止部25は、ベース底部16に立設された起立片であり、X方向に直交する主面を有する矩形板状とされている。これらの第2の掛止部25は、X方向における複数の第2の掛止部24間に配置されている。
ここで、第2の掛止部24,25は、X方向から見て互いに重ならないように配置されることが好ましい。これにより、第2の光ケーブル5sを掛止部22〜25に巻き回す際、第2の光ケーブル5sを第2の掛止部24,25間に縫うように容易に配置でき、且つ、許容曲げ半径以上の一定の半径を確保して第2の光ケーブル5sを保持できる。第2の掛止部24,25は第2の光ケーブル5sにストレスを与えることなく確実に保持できる。
このように、第2のレイヤ15は、ベース11に設けられた第1の掛止部22,23及び第2の掛止部24,25を含んでいる。すなわち、クロージャ本体10は、ベース11と別体の部品を必要とすることなく、ベース11自身が第2の光ケーブル5sを収容する機能を有している。
図3に示すように、カバー12は、光接続器8A〜8Dと分岐線用光ケーブル7A〜7Dとを収容する。すなわち、図4に示すように、カバー12は、光接続器8A〜8Dを収容する第3のレイヤ28と、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを収容する第4のレイヤ29とを有している。
図5に示すように、シェル形状を有するカバー12は、平板状のカバー底部31と、カバー底部31の周縁から立設された側壁部32a〜32dと、を含んでいる。ベース11及びカバー12が開かれた状態(以下、単に「開状態」という)にてZ方向に直交する側壁部32aには、蝶番部13が設けられている。また、側壁部32aに対向する側壁部32cには、ベース11の突起部18に対応する位置に係止部33が設けられている。係止部33は、閉状態において、ベース11の突起部18に係止してベース11にカバー12を固定させる。このようなカバー12の構成により、第1〜第4のレイヤ14,15,28,29を収容するための閉鎖空間が開閉可能に画成される。
第3のレイヤ28(図4参照)は、カバー12内に設定される領域である。この第3のレイヤ28は、X方向に並設された挟持部34を含んでいる。挟持部34のそれぞれは、カバー底部31に立設された起立片36a,36bを有している。起立片36a,36bのX方向に沿った間隔は、光接続器8A〜8Dの長手方向の長さと略同じ長さに設定されている。これにより、起立片36a,36bの間に光接続器8A〜8Dを挟持可能とされ、その結果、当該光接続器8A〜8Dがカバー12に取付可能とされる。
このように、第3のレイヤ28は、カバー12に設けられた挟持部34を含んでいる。すなわち、クロージャ本体10は、カバー12と別体の部品を必要とすることなく、カバー12自身が光接続器8A〜8Dを収容する機能を有している。また、閉状態において、第3のレイヤ28は、Y方向から見て第1及び第2のレイヤ14,15に重なるように設定され、第1〜第3のレイヤ14,15,28のそれぞれはY方向に積層されている。
第4のレイヤ29(図4参照)は、上記第3のレイヤ28に含まれる領域である。第4のレイヤ29は、カバー12内において光接続器8A〜8Dが配置された領域以外の領域により構成されている。すなわち、クロージャ本体10は、カバー12と別体の部品を必要とすることなく、カバー12自身が分岐線用光ケーブル7A〜7Dを収容する機能を有している。
カバー12の側壁部32b,32dには、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを保持すると共に、クロージャ本体10の外部に導出する保持部38が設けられている(図3参照)。保持部38は、カバー12の一端12e側の側壁部32bに配置された4つのラバーシール39と、カバー12の他端12f側の側壁部32dに配置された4つのラバーシール39と、を備えている。この構成よれば、カバー12には、分岐線用光ケーブル7A〜7Dをクロージャ本体10の外側へ導出する8つの導出口が設けられていることになる。
次に、ハンガー50について説明する。図7に示すように、ハンガー50は、メッセンジャーワイヤ3にクロージャ本体10を吊り下げるためのものである。このハンガー50は、基体板51と、把持板52とを備えている。基体板51は、Y方向に延びた基部53と、基部53の端部52aから下方側(Z方向一方側)に延在する固定部54とを有する。この基体板51は、一枚の板材が折り曲げられて一体に形成されている。
基部53は、メッセンジャーワイヤ3を配置するためのものとして、上方側(Z方向他方側)に開口し且つX方向に沿って延在する凹部56を備えている。基部53の端部52aと反対側にある端部52bは、Z方向に延在するように基部53に対して上方側に折り曲げられて形成されている。この端部52bには、把持板52が挿通される貫通孔53cが設けられている。貫通孔53cは、Y方向に貫通する矩形状の孔である。
固定部54は、Z方向に延在する第1の部分54aと、第1の部分54aよりも基部53の他端52b側に配置されZ方向に延在する第2の部分54bと、第1の部分54aと第2の部分54bとを繋ぐ第3の部分54cとを含んでいる。第2の部分54bは、Z方向からみて、端部52aと凹部56との間に配置されている。すなわち、図示するように、第2の部分54bは、メッセンジャーワイヤ3の直下ではなく、メッセンジャーワイヤ3に対してY方向にオフセットされた位置に配置されている。この第2の部分54bには、ハンガー50をベース11に固定するための固定部54dが設けられている。この固定部54dは、ベース11に設けられた爪部(不図示)と係合して、ベース11にハンガー50を連結する。
把持板52は、Y方向に延在する板状の部材である。把持板52は、一端が基体板51に設けられた貫通孔53cに内挿され、他端がボルト57により基部53に対して固定されている。把持板52は、凹部56の一部を閉じるように配置され、これにより、基部53と協働して凹部56内に配置されたメッセンジャーワイヤ3を把持する。
このハンガー50は、その向き(基体板51の端部52a,52bの位置関係)を変えて、ベース11に固定することができる。例えば、図8に示すように、端部52aがカバー12側に位置するように(端部52bがベース11側に位置するように)、ハンガー50をベース11に固定することができる。この構成によれば、クロージャ本体10とメッセンジャーワイヤ3とのY方向に沿った距離が短くなる。このため、スパイラルハンガー4が構成する螺旋内にクロージャ本体10が設置されることになる。従って、光ケーブル接続用クロージャ1を目立たなくすることができ、光ケーブル接続用クロージャ1の美観を高めることができる。
一方、図9に示すように、端部52aがベース11側に位置するように(端部52bがカバー12側に位置するように)、ハンガー50をベース11に固定することができる。この構成によれば、クロージャ本体10とメッセンジャーワイヤ3とのY方向に沿った距離が長くなる。このため、図8に示す構成に対し、クロージャ本体10とスパイラルハンガー4との間に形成される空間Sを拡大することができ、空間Sに多くのケーブルを挿通(収容)させることができる。
次に、光ケーブル接続用クロージャ1を用いて、幹線用光ケーブル5A〜5Dの各第2の光ケーブル5sに分岐線用光ケーブル7A〜7Dを接続する方法について説明する。
(第1の工程)
はじめに、図10に示すように、クロージャ本体10のカバー12を開いた状態において、幹線用光ケーブル5A〜5Dを第1のレイヤ14(図4参照)に収容する。具体的には、幹線用光ケーブル5A〜5Dのそれぞれを、X方向に沿って延びる状態でベース11内に配置すると共に、Z方向に略等間隔に並設されるようにラバーシール19の溝に挿入する。
(第2の工程)
続いて、図11に示すように、幹線用光ケーブル5Aに含まれる第2の光ケーブル5sのみを切断し、連結部5j(図2参照)に沿って第2の光ケーブル5sを第1の光ケーブル5fから分離する。
(第3の工程)
続いて、図12に示すように、光接続器8Aを用いて、第2の光ケーブル5sと分岐線用光ケーブル7Aとを光学的に接続する。この光接続器8Aとしては、公知の光接続器を用いることができる。
(第4の工程)
続いて、図13に示すように、第2の光ケーブル5sを第2のレイヤ15(図4参照)に収容すると共に、第2の光ケーブル5sを巻き回した状態で保持する。すなわち、第2の光ケーブル5sをY方向に沿う軸回りの周方向に沿って巻き回しながら、当該第2の光ケーブル5sを第1〜第4の掛止部22〜25に引っ掛ける。
このとき、第1の掛止部22,23の空間22j,23j(図6参照)に第2の光ケーブル5sを隙間22cを通じて内挿させると共に、第2の掛止部24,25間に第2の光ケーブル5sを縫うように挿通させる。これにより、第2の光ケーブル5sは、Y方向に沿う軸回りの周方向に沿って移動可能に掛け止められる。
上述したように、第2のレイヤ15の内部には、Y方向回りの周方向に沿って第2の光ケーブル5sを巻き回した状態で保持するための第1の掛止部22,23及び第2の掛止部24,25が設けられている。そして、これら掛止部22〜25によれば、第2の光ケーブル5sを周方向に沿って移動可能に掛け止めることができる。従って、第2の光ケーブル5sの長さによらず、第2のレイヤ15の内部に第2の光ケーブル5sを収容することが可能となる。この場合、幹線用光ケーブル5A〜5Dから分離する第2の光ケーブル5sの長さを精密に設定する必要性を低減でき、例えば当該第2の光ケーブル5sの長さがばらついても、光接続器8A〜8Dを外さずに且つストレスを与えずに第2の光ケーブル5sを保持できる。その結果、光ケーブル接続用クロージャ1に幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する作業性を一層向上させることが可能となる。
続いて、光接続器8Aをカバー12の挟持部34により保持させ、これにより、カバー12に設定された第3のレイヤ28(図4参照)に光接続器8Aを収容する。これと共に、光接続器8Aから延在する分岐線用光ケーブル7Aをカバー12第4のレイヤ29(図4参照)に収容する。具体的には、挟持部34と側壁部32aとの間の隙間を通じて、カバー12の一端12e側に分岐線用光ケーブル7Aを導く。そして、一端12e側のラバーシール39を介して、分岐線用光ケーブル7Aをカバー12の外部へX方向に沿って導出する。
以上の第1〜第4の工程により、幹線用光ケーブル5Aは、メッセンジャーワイヤ3に沿って延在する第1の光ケーブル5fと、家屋等に引き込まれる分岐線用光ケーブル7Aとに分岐されることになる。次に、図14に示すように、他の幹線用光ケーブル5B〜5Dに上記第1〜第4の工程を実施することにより、これら幹線用光ケーブル5B〜5Dについても、第1の光ケーブル5fと分岐線用光ケーブル7B〜7Dとに分岐する。そして、幹線用光ケーブル5B〜5Dの分岐作業が完了した後、カバー12を閉じて作業を完了する。
なお、本実施形態では、ハンガー50は、ベース11に予め取り付けていてもよいし、ベース11とカバー12とを閉じた後にベース11に取り付けてもよい。また、本実施形態では、幹線用光ケーブル5A〜5Dの全てを対象としているが、これらのうち必要に応じて少なくとも1つを対象としてもよい。また、本実施形態においては、幹線用光ケーブル5Aを分岐した後に幹線用光ケーブル5Bを分岐する例を説明したが、当該分岐させる順番は任意に選択してもよい。
また、上述したように、クロージャ本体10から導出される分岐線用光ケーブル7A〜7Dは、光接続器8A〜8Dの配置を変える(移設する)ことなくカバー12の一端12e側の保持部38から取り出すこともできるし、他端12f側の保持部38から取り出すこともできる。
以上、本実施形態の光ケーブル接続用クロージャ1では、第1のレイヤ14と、第2のレイヤ15と、第3のレイヤ28とがY方向に積層されている。そして、第1〜第3のレイヤ14,15,28は、Y方向から見てそれぞれが互いに重なるように配置されている。このような構成によれば、クロージャ本体10のZ方向の寸法を小さくし、クロージャ本体10をコンパクト化(小型化)できる。よって、メッセンジャーワイヤ3に吊り下げられたクロージャ本体10を目立たなくすることができ、メッセンジャーワイヤ3に吊り下げられた光ケーブル接続用クロージャ1の美観を高めることが可能となる。
また、上述したように、クロージャ本体10は、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを収容する第4のレイヤ29を更に有し、この第4のレイヤ29は、第3のレイヤ28に含まれている。この場合、Y方向或いはZ方向にカバー12の寸法を拡大することなく、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを収容することができ、クロージャ本体10を一層コンパクト化することが可能となる。
また、上述したように、ベース11とカバー12とは蝶番部13により開閉可能に連結されている。このような構成によれば、ベース11に対してカバー12を開くことにより、第1〜第4のレイヤ14,15,28,29に容易にアクセスすることができる。これにより、この場合、幹線用光ケーブル5A〜5D等を配置するためのトレイ等をベース11やカバー12に設ける必要性を低減でき、クロージャ本体10を一層コンパクト化できる。
また、上述したように、クロージャ本体10をメッセンジャーワイヤ3に吊り下げる際、ベース11に対するハンガー50の向きを変更することができる。その結果、クロージャ本体10の美観を高める効果、又は、ケーブル類を収容する空間Sを確保する効果の何れか一方を選択して奏することができる。
また、上述したように、クロージャ本体10は、第1のシェルであるベース11と、第2のシェルであるカバー12とがY方向に互いに突き合わされて成る箱状に形成されている。この場合、第1〜第4のレイヤ14,15,28,29は、閉鎖された箱状の領域が画成されたクロージャ本体10の内部に配置されることになる。従って、クロージャ本体10に収容された幹線用光ケーブル5A〜5D、第2の光ケーブル5s、光接続器8A〜8D、及び、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを風雨、太陽光等から保護することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャについて説明する。なお、本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図15及び図16に示すように、本実施形態に係る光ケーブル接続用クロージャ60が上記光ケーブル接続用クロージャ1と異なる点は、クロージャ本体10(図1参照)に代えて、クロージャ本体61を備えている点である。クロージャ本体61は、フレーム64を含んでいる。
フレーム64は、クロージャ本体61を構成するものである。このフレーム64は、X方向に沿って延在し、Y方向に並ぶ第1の収容部62及び第2の収容部63を画設する。第1の収容部62内には、第1及び第2のレイヤ66a,66bが設けられ、第2の収容部63内には、第3のレイヤ67が設けられている。
このフレーム64は、具体的には、Y方向に直交する板状のリブ68と、リブ68のZ方向両端部に設けられた一対のフランジ69と、X方向に直交する板状の側板72と、を含んでいる。フレーム64は、例えば樹脂製であり、幹線用光ケーブル5A〜5D、分岐線用光ケーブル7A〜7D、及び光接続器8A〜8Dを支持可能な剛性を有している。
Z方向一方側(図示上方側)のフランジ69aは、平板状を成している。このフランジ69aには、ハンガー50の基部53(図7参照)が固定されている。Z方向他方側(図示下方側)のフランジ69bは、その一部が切り欠かれた平板状を成している。詳言すると、図15に示すように、フランジ69bにおいてリブ68よりもY方向一方側(図示手前側)は、X方向両端部にのみ設けられ、その間に開口70が形成されている。側板72は、一対のフランジ69間に架け渡されるようにリブ68のX方向両端部に設けられている。
図15及び図16に示すように、このようなフレーム64では、リブ68とフランジ69と側板72とによってX方向に長尺状の一対の領域が隔てられ、これら一対の領域のうちのY方向一方側が第2の収容部63を構成し、Y方向他方側が第1の収容部62を構成する。なお、リブ68において開口70に対応する部分には、光ケーブル5sを挿通させるためのものとして、X方向に延びるスリット77が複数形成されている。このスリット77により、第2及び第3のレイヤ66b,67間(第1及び第2の収容部62,63間)にて第2の光ケーブル5sの出入が可能となる。
第1のレイヤ66aは、第1の収容部62内に設定され、X方向を長手方向とする領域である。この第1のレイヤ66aは、幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する。第1のレイヤ66aは、側板72に設けられた溝に配置されたラバーマウント73を含んでいる。ラバーマウント73は、幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する。これにより、クロージャ本体61は、フレーム64と別体の部品を必要とすることなく、フレーム64自身が幹線用光ケーブル5A〜5Dを収容する機能を有する。
第2のレイヤ66bは、第1の収容部62内において第1のレイヤ66aよりも内側(リブ68側)に設定され、X方向を長手方向とする領域である。すなわち、第2のレイヤ66bは、第1のレイヤ66aに対して、Z方向に同位置となるようにY方向に積層されている。この第2のレイヤ66bは、分離された第2の光ケーブル5sを収容する。
第3のレイヤ67は、第2の収容部63内に設定され、X方向を長手方向とする領域である。すなわち、第3のレイヤ67は、第1及び第2のレイヤ66a,66bに対して、Z方向に同位置となるようにY方向に積層されている。第3のレイヤ67は、光接続器8A〜8Dを収容する。ちなみに、図15中では、光接続器8A,8Bを収容した状態を示している。
この第3のレイヤ67は、光接続器8A〜8Dを収容するための挟持部74を複数含んでいる。挟持部74は、リブ68に立設された起立片であり、光接続器8A〜8DをX方向及びY方向に挟持して固定する。これにより、クロージャ本体61は、フレーム64と別体の部品を必要とすることなく、フレーム64自身が光接続器8A〜8Dを収容する機能を有する。
第4のレイヤ76は、第3のレイヤ67内に設けられ、側板72に設けられた溝に配置されたラバーマウント78を含んでいる。ラバーマウント78は、分岐線用光ケーブル7A〜7Dを保持する。従って、クロージャ本体61は、フレーム64と別体の部品を必要とすることなく、フレーム64自身が分岐線用光ケーブル7A〜7Dを収容する機能を有する。
以上、本実施形態の光ケーブル接続用クロージャ60においても、クロージャ本体61のZ方向の寸法を小さくし、クロージャ本体61をコンパクト化できる。よって、メッセンジャーワイヤ3に吊り下げられたクロージャ本体61を目立たなくすることができ、メッセンジャーワイヤ3に吊り下げられた光ケーブル接続用クロージャ60の美観を高めることが可能となる。
また、上述したように、第1の収容部62と第2の収容部63とは、フレーム64を挟んでY方向に並置され、外部に露出するように構成されている。このため、第1の収容部63に設けられた第1のレイヤ66aに対して、Y方向に沿った所望の向きから幹線用光ケーブル5A〜5Dの配置作業を行うことが可能である。また、第2の収容部63に設けられた第3のレイヤ67に対しては、幹線用光ケーブル5A〜5Dを配置する当該向きと逆方向から光接続器8A〜8Dの配置作業を行うことが可能である。従って、良好な作業性を確保することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記第1実施形態では、第4のレイヤ29が第3のレイヤ28に含まれていたが、第2のレイヤ15に含まれていてもよい。また、上記第1実施形態では、第1〜第3のレイヤ14,15,28のそれぞれの全体が互いにY方向に重なっていたが、それぞれの一部が重なっていてもよい。この場合においても、光ケーブル接続用クロージャ1の美観を高めるという上記作用効果が奏される。
また、上記第2実施形態において、内部に幹線用光ケーブル5A〜5D等を収容したクロージャ本体61は、図示しない保護カバーにより覆われていてもよい。また、幹線用光ケーブル5A〜5D及び分岐線用光ケーブル7A〜7Dとしては、種々の光ケーブルを適用することができる。
なお、本発明は、幹線用光ケーブルを収容し、光接続器を介して第2の光ケーブルに分岐線用光ケーブルを光学的に接続する光ケーブル分岐方法(光ケーブル接続方法)として捉えることもできる。
1,60…光ケーブル接続用クロージャ、3…メッセンジャーワイヤ、5A〜5D…幹線用光ケーブル、5f…第1の光ケーブル、5s…第2の光ケーブル、7A〜7D…分岐線用光ケーブル、8A〜8D…光接続器、10,61…クロージャ本体、11…ベース、12…カバー、14,66a…第1のレイヤ、15…第2のレイヤ、22,23…第1の掛止部、24,25…第2の掛止部、28,67…第3のレイヤ、29,76…第4のレイヤ、64…フレーム、62…第1の収容部、63…第2の収容部。

Claims (5)

  1. 互いに分離可能な第1及び第2の光ケーブルを少なくとも有し、且つ、所定方向に延在する幹線用光ケーブルを収容し、光接続器を介して前記第2の光ケーブルに分岐線用光ケーブルを光学的に接続する光ケーブル接続用クロージャであって、
    前記幹線用光ケーブルを支持するワイヤに吊り下げられ、前記幹線用光ケーブル、前記分岐線用光ケーブル及び前記光接続器を支持可能な剛性を有するクロージャ本体を備え、
    前記クロージャ本体は、
    前記幹線用光ケーブルを収容する第1のレイヤと、
    分離させた前記第2の光ケーブルを収容する第2のレイヤと、
    前記光接続器を収容する第3のレイヤと、を有し、
    前記第1〜第3のレイヤは、前記クロージャ本体の吊り下げ方向及び前記所定方向に直交する直交方向において、この順で積層されていると共に、前記直交方向から見て少なくともそれぞれの一部が互いに重なるように配置されていること、を特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  2. 前記クロージャ本体は、前記分岐線用光ケーブルを収容する第4のレイヤを更に有し、
    前記第4のレイヤは、前記第2又は第3のレイヤの何れか一方に含まれていること、を特徴とする請求項1に記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  3. 前記クロージャ本体は、第1及び第2のシェルが前記直交方向に互いに突き合わせられて成る箱状に形成され、
    前記第1のレイヤは、前記第1のシェル内に設けられ、
    前記第3のレイヤは、前記第2のシェル内に設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  4. 前記クロージャ本体は、前記直交方向に沿って第1及び第2の収容部が画設されるように前記所定方向に延在するフレームを含んで形成され、
    前記第1のレイヤは、前記第1の収容部内に設けられ、
    前記第3のレイヤは、前記第2の収容部内に設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  5. 前記第2のレイヤ内には、前記直交方向に沿う軸回りの周方向に沿って前記第2の光ケーブルを巻き回した状態で保持するための複数の掛止部が設けられ、
    前記複数の掛止部のうちの一部は、前記第2の光ケーブルを前記周方向に沿って移動可能に掛け止めること、を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ケーブル接続用クロージャ。
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