JP2013186251A - 現像装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールロール上に堆積した現像剤を除去する。
【解決手段】感光体ドラム22との対向部分で感光体ドラム22と同じになる第1の回転方向に回転する下段の現像ロール43aと、第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転する上段の現像ロール43bと、現像ロール43a,43bの間に回転自在に設けられて第1の回転方向に回転するシールロールSRとを備え、シールロールSRと現像ロール43aとのギャップを0.45±0.15mm、シールロールSRと現像ロール43bとのギャップを0.55±0.15mmとし、シールロールSRの回転速度を54rpm以上にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置およびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤や磁性を有するトナーを主成分とする磁性一成分現像剤が多く使用されている。この現像剤は、現像装置の現像剤収容部から搬送部材により現像ロール(現像手段の一例)に搬送され、現像ロールの周面上に磁気的に吸着された状態で感光体ドラム(像保持体の一例)と対向する位置(現像ロールの現像極が位置する現像ニップ部)に搬送されて感光体ドラムに転移され、これによって当該感光体ドラムに形成された静電潜像が現像されるようになっている。
ここで、現像装置には、画像形成装置の高速化に対応するために、2段の現像ロールを上下に設けることで現像を確実に行う2段式の現像装置がある。この2段式の現像装置の場合、2つの現像ロールの間には、2つの現像ロールの間から現像剤が外部に漏出するのを防止するためのシールロール(封止手段の一例)が設けられているものがある。
さて、現像装置においては、現像に使用されずに現像ロールに残留した現像剤は、現像ロールの回転に伴って現像剤収容部に回収される。また、現像ロールの上方にはサクションダクトが設けられており、飛散している現像剤を負圧吸引している。
このような現像装置にあっては、シールロール上の現像剤は、現像ロールにより回収されず、サクションダクトからの負圧吸引力も及びにくい。そのため、シールロール上には現像剤が堆積しやすくなる。そして、現像剤が当該シールロール上に堆積し続けて崩壊すると、上段の現像ロールに付着して当該現像ロールの現像ニップ部に到達したり、あるいは自重で落下して下段の現像ロールの現像ニップ部に到達したりする。
そして、画像形成時に感光体ドラムに付着すると、良好な現像を行えずに画像不良が生じる。
なお、現像に使用されなかった現像剤を除去する技術としては、例えば特開平4−355481号公報に記載のものが知られている。
特開平4−355481号公報
本発明は、封止手段上に堆積した現像剤を除去することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の現像装置は、静電潜像が保持される像保持体に対向して設けられるとともに当該像保持体に対向する部分において前記像保持体の回転方向と同じになる第1の回転方向に回転し、前記静電潜像に現像剤を供給してトナー像を現像する第1の現像手段と、前記第1の現像手段の上段に配置され、前記像保持体に対向して設けられるとともに当該像保持体に対向する部分において前記像保持体の回転方向と反対の第2の回転方向に回転し、前記静電潜像に前記現像剤を供給してトナー像を現像する第2の現像手段と、前記第1の現像手段と前記第2の現像手段との間に回転自在に設けられ、前記第1の現像手段と前記第2の現像手段との間から前記現像剤が外部に漏出しないよう封止する封止手段と、堆積した前記現像剤を除去するときに、前記第1の現像手段、前記第2の現像手段および前記封止手段が回転するように制御する制御手段とを有し、前記封止手段が第1の回転方向に回転する場合には、前記封止手段と前記第1の現像手段との間隔は0.45±0.15mm、前記封止手段と前記第2の現像手段との間隔は0.55±0.15mmであり、前記封止手段が第2の回転方向に回転する場合には、前記封止手段と前記第1の現像手段との間隔は0.55±0.15mm、前記封止手段と前記第2の現像手段との間隔は0.45±0.15mmであり、前記制御手段は、前記封止手段の回転速度が54rpm以上となるよう制御する、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記封止手段の駆動時間を1秒以上に制御し、前記封止手段の駆動間隔を、A3判の記録媒体に換算して1,800枚以下の画像形成枚数に制御する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記第1の現像手段および第2の現像手段は、外周において回転自在に設けられた回転部材と、前記回転部材の内側に設けられ、前記封止手段とで前記現像剤が外部に漏出しないよう封止する封止極、および前記現像剤を前記像保持体に供給してトナー像を現像する現像極が形成された磁極形成体とを有し、前記回転部材上の前記現像剤量は、前記第1の現像手段では170〜300g/m、前記第2の現像手段では190〜320g/mであり、前記像保持体の中心点と前記現像手段の中心点とを結んだ線と前記封止極とでなす角度は、前記第1の現像手段では43±3°、前記第2の現像手段では44±3°であり、前記封止極の半値幅は、前記第1の現像手段および前記第2の現像手段でともに30°以上であり、前記封止極の磁束密度は、前記第1の現像手段および前記第2の現像手段でともに92〜110mTである、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の本発明の画像形成装置は、静電潜像が保持される像保持体と、前記像保持体に対向するように設けられ、当該像保持体の静電潜像に現像剤を供給して前記トナー像を現像する請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置と、前記像保持体に対向するように設けられ、当該像保持体に現像されたトナー像を被転写媒体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、封止手段上に堆積した現像剤が除去される。
請求項2記載の発明によれば、封止手段上に堆積した現像剤の除去効率が向上する。
請求項3記載の発明によれば、封止手段上に堆積した現像剤がより確実に除去される。
請求項4記載の発明によれば、封止手段上に堆積した現像剤が崩壊して画像形成時に像保持体に付着することがなくなる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の一例の概念図である。 図1の画像形成装置の現像装置とその周辺部分を示す断面図である。 図1の画像形成装置の上段および下段の現像ロール、シールロールおよび感光体ドラムを示す説明図である。 図1の画像形成装置の要部の回路ブロック図である。 シールロール上に堆積される現像剤を説明する図である。 シールロール上に堆積される現像剤の量が増加する状態を説明する図である。 シールロール上に堆積された現像剤が崩壊した状態を説明する図である。 シールロールの回転数とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 シールロールの駆動時間とシールロール上の汚れ量との関係を示すグラフである。 A3判の用紙に換算した場合のPrint Volume(画像記録枚数)とシールロール上の汚れ量との関係を示すグラフである。 下段に位置する現像ロールにおけるパッキング密度とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 シールロールの下段の現像ロールとのギャップと当該現像ロールのスリーブ上の単位面積当たりの現像剤量との関係を示すグラフである。 シールロールと下段の現像ロールとの間でジャミングが発生する様子を説明するための図である。 上段に位置する現像ロールにおけるパッキング密度とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 シールロールの上段の現像ロールとのギャップと当該現像ロールのスリーブ上の単位面積当たりの現像剤量との関係を示すグラフである。 シールロールと上段の現像ロールと感光体ドラムとの間隔を説明するための図である。 下段の現像ロールの封止極の磁束密度とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 下段の現像ロールの封止極の半値幅が20°と30°との場合における当該封止極の位置とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 上段の現像ロールの封止極の半値幅が20°と30°との場合における当該封止極の位置とシールロールのクリーニング性との関係を示すグラフである。 上段の現像ロールの磁力線を示す説明図である。 上段の現像ロールの封止極の磁力線を拡大して示す説明図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の一例の概念図である。
この画像形成装置1は、転写材である連続用紙(記録媒体の一例)Pに画像を高速で形成する大型機であり、連続用紙Pを搬送供給する用紙搬送部10と、画像を形成し連続用紙Pに転写する画像形成部20と、転写された画像を定着する定着部30とを備えている。
用紙搬送部10には、連続用紙Pを巻き回して搬送する複数の巻き回しロール11が備えられており、連続用紙Pに張力を付与しながら画像形成部20に搬送するようになっている。
画像形成部20には、上流側から順にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のトナーを転移させてトナー像を形成する4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yが連続用紙Pの搬送路に沿って備えられている。
各画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yは、導電性材料からなる円筒状部材の外周面に光導電性層が形成された感光体ドラム(像保持体の一例)22を備えており、この感光体ドラム22の周囲に、感光体ドラム22の表面を帯電させる帯電装置23と、帯電された感光体ドラム22に像光を照射して表面に静電潜像を形成する露光装置24と、感光体ドラム22上の静電潜像にトナーを転移させてトナー像を形成する現像装置40と、感光体ドラム22と対向し、感光体ドラム22上に形成されたトナー像を連続用紙P上に転写する転写ロール(転写手段の一例)25と、転写工程後の感光体ドラム22に残留するトナーを除去するクリーニング装置26とを備えている。
なお、4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yのそれぞれは、現像装置40が収容するトナーの色が異なっている以外の構成は同じである。そして、各現像装置40の上方には、当該現像装置40が収容するトナーと対応する色のトナーを現像装置40に補給するトナー補給容器41K,41C,41M,41Yが備えられており、現像により消費されるトナーが補充されるようになっている。
画像形成部20の下流に設けられた上記定着部30には、画像形成部20で連続用紙P上に転写された未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置31が設けられており、トナー像が転写された連続用紙Pを搬送ロール32に巻き回してフラッシュ定着装置31に誘導するようになっている。フラッシュ定着装置31は、加熱源からの放射熱によってトナーを加熱し、トナー像を連続用紙P上に定着するものである。トナー像が定着された連続用紙Pは排出ロール33に巻き回されて装置外に排出される。
図2は図1の画像形成装置1の現像装置40とその周辺部分の断面図である。
現像装置40は、支持枠体として機能するハウジング42を備えている。このハウジング42には、例えばトナーと磁性キャリアとを有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容部42aと、感光体ドラム22に対向する位置に形成された開口部42bとが形成されている。
また、このハウジング42の内部には、2本の現像ロール(第1の現像手段の一例)43aおよび現像ロール(第2の現像手段の一例)43bと、2本の搬送部材(搬送手段の一例)44a,44bと、層厚規制部材45と、回転搬送体46と、搬送ガイド47とが支持された状態で設けられている。
現像ロール43a,43bは、現像剤を用いて感光体ドラム22の表面に像を現像する部材であり、その各々の外周面の一部が開口部42bを通じて露出される状態で上下方向に沿って並んで配置されており、現像ロール43aが下段に、現像ロール43bが上段に位置している。各現像ロール43a,43bは、その各々の回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)が感光体ドラム22の回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)に沿うように並んで配置されている。
各現像ロール43a,43bの外周面は、感光体ドラム22の外周面に対して隙間を隔てて対向しており、その対向部分(現像ニップ部N、現像極Z5a,Z3bの部分)を通じて各現像ロール43a,43bから感光体ドラム22にトナーが供給されるようになっている。
また、上下の現像ロール43a,43bの各々の外周面は、互いに隙間を隔てて対向しており、その対向部分を通じて下段の現像ロール43aから上段の現像ロール43bに現像剤が受け渡されるようになっている。
各現像ロール43a,43bは、マグネットロール(磁極形成体の一例)43aa,43baと、このマグネットロール43aa,43baの外周に配置された筒状のスリーブ43ab,43bb(回転部材の一例)とを備えている。マグネットロール43aa,43baはハウジング42に固定支持され、スリーブ43ab、43bbはマグネットロール43aa,43baの外周面に沿って回転自在に支持されている。
各マグネットロール43aa,43baには、周方向に沿って着磁された複数の磁極部で構成されており、これにより、スリーブ43ab、43bbの外周面に現像剤が磁気的に吸着されるようになっている。
図3において、マグネットロール43aaを構成する複数の磁極部Z1a〜Z7aは、搬送部材44bから搬送された現像剤を吸着する吸着極Z1a、回転方向下流側の隣接する極に現像剤を搬送する搬送極Z2a、マグネットロール43baに現像剤を受け渡す受渡極Z3a、後述するシールロールSRとで現像装置40内のトナーが現像ロール43a,43b間から外部に漏れないように封止する封止極Z4a、感光体ドラム22の表面にトナーを供給して現像を行う現像極Z5a、搬送極Z6a、現像剤を剥離する剥離極Z7aが着磁されている。
また、マグネットロール43baを構成する複数の磁極部Z1b〜Z7bは、マグネットロール43aaから現像剤が受け渡される受渡極Z1b、後述するシールロールSRとで現像装置40内のトナーが現像ロール43a,43b間から外部に漏れないように封止する封止極Z2b、感光体ドラム22の表面にトナーを供給して現像を行う現像極Z3b、隣接する極に現像剤を搬送する搬送極Z4b、搬送極Z5b、現像剤を剥離する剥離極Z6b、搬送極Z7bが着磁されている。
これにより、2本の現像ロール43a,43b間での現像剤の受け渡しと、感光体ドラム22に対するトナーの供給とが行われるようになっている。なお、各磁極部はマグネットロール43aa,43baの回転軸方向に着磁されており、その回転軸方向のいずれの位置でも周辺に磁界が形成されるようになっている。
図2において、スリーブ43ab,43bbは、例えばアルミニウム、真鍮、ステンレスあるいは導電性樹脂等のような非磁性体により形成されている。下段の現像ロール43aのスリーブ43abは、感光体ドラム22に対向する部分において感光体ドラム22の回転方向と同方向になる第1の回転方向に回転し、上段の現像ロール43bのスリーブ43bbは、感光体ドラム22に対向する部分において感光体ドラム22の回転方向と反対方向(第2の回転方向)に回転するようになっている。
また、下段の現像ロール43aは、トナーを感光体ドラム22に供給する最後の現像ロールになるので、良好な画像が形成されるように感光体ドラム22に供給されるトナーの量が調整されるようになっている。
なお、本実施の形態において、下段に位置する現像ロール43aの回転速度は484rpm、上段に位置する現像ロール43bの回転速度は726rpmとなっている。但し、本発明は当該回転速度に限定されるものではない。
ハウジング42の開口部42bにおいて上下二段の現像ロール43a,43bの間には、円柱形をした非磁性のシールロール(封止手段の一例)SRが設けられている。シールロールSRは、その回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)が現像ロール43a,43bに沿うように配置されている。このシールロールSRは、前述した封止極Z4a,Z2bと協働して、現像装置40内のトナーが現像ロール43a,43b間を通じて外部に漏れないように封止する。
現像ロール43a,43bには同極性の現像バイアス電圧が印加され、シールロールSRには上段に位置する現像ロール43bと同電圧の現像バイアス電圧が印加されている。
このシールロールSRは、後述する間隔をもって、第1の回転方向に、後述する回転速度と後述する時間とにわたって回転するようになっている。但し、シールロールSRは第2の回転方向に回転するようになっていてもよい。
なお、図4に示すように、現像ロール43a、現像ロール43bおよびシールロールSRは、CPU(制御手段の一例)51によって図示しない駆動源を介して駆動(現像ロール43a,43bおよびシールロールSRの回転速度、シールロールSRの駆動時間および駆動間隔)が制御されている。
上記した搬送部材44a,44bは、二成分の現像剤を攪拌および混合しながら現像ロール43a,43bに搬送する部材であり、下段の現像ロール43aの下方の現像剤収容部42a内において隔壁42cを挟んで左右両側の領域にそれぞれ回転自在の状態で配置されている。各搬送部材44a,44bは、その回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)が現像ロール43a,43bの回転軸方向に沿うように並んで配置されている。
各搬送部材44a,44bの回転軸の外周には、例えば螺旋状の回転翼が形成されており、現像剤収容部42aの各々の領域の二成分の現像剤が、搬送部材44a,44bの回転軸方向であって互いに反対方向に搬送されるようになっている。そして、隔壁42cにおいて搬送部材44a,44bの回転軸方向の両端側には開口部(図示せず)が設けられており、その開口部を通じて、隔壁42cで仕切られた領域の現像剤が受け渡され循環移動するようになっている。
この2本の搬送部材44a,44bのうち、図2において、左側の搬送下流の搬送部材44bは、下段の現像ロール43aに対して隙間を隔てて対向した状態で配置されており、その対向部分を通じて搬送部材44bから下段の現像ロール43aに二成分の現像剤が受け渡されるようになっている。なお、二成分の現像剤は、現像剤収容部42aの端部に形成された現像剤供給口(図示せず)を通じて現像剤収容部42a内に供給されるようになっている。
上記した層厚規制部材45は、搬送部材44a,44bから現像ロール43a,43bに搬送される二成分の現像剤の層厚を規制する板状部材であり、搬送下流の搬送部材44bから下段の現像ロール43aに受け渡された二成分の現像剤は、層厚規制部材45によって層厚(現像剤の量)が規制された後に各々の現像ロール43a,43bの感光体ドラム22との対向部分(現像ニップ部N、現像極Z5a,Z3bの部分)に搬送されるようになっている。
この層厚規制部材45は、断面長方形の先端部45aと、その先端部45aに連続した状態で形成され断面長方形の後端部45bとを持つ板状の部材からなり、搬送下流の搬送部材44bの直上であって下段の現像ロール43aの斜め上方にボルト48によって着脱自在の状態で固定されている。また、層厚規制部材45は、その長手方向(図2の紙面に垂直な方向)が下段の現像ロール43bの回転軸方向に沿うように並んで配置されている。
層厚規制部材45の先端部45aは、下段の現像ロール43aの外周に対して現像剤の層厚規定値に応じた隙間を隔てて対向した状態で配置されている。二成分の現像剤は、層厚規制部材45の先端部45aと下段の現像ロール43aのマグネットロール43aaとの磁気的な相互作用により摩擦帯電されつつ、薄層化されて下段の現像ロール43aのスリーブ43abの表面に保持されるようになっている。
一方、層厚規制部材45の後端部45bは、先端部45aに対して交差する方向に折れ曲がるように形成されており、熱伝導性を持つ接合部材49を通じて層厚規制部材45の直上の上記搬送ガイド47の一部に接続されている。この後端部45bは、ハウジング42内における層厚規制部材45の位置合わせを容易にするとともに、接合部材49との接触面積を増やし放熱性を向上させる機能を備えている。
上記した回転搬送体46は、上段の現像ロール43bに残留した現像剤を現像剤収容部42a内に戻すための部材であり、搬送部材44a,44b間の直上であって層厚規制部材45の隣(図2の右隣)に時計回りの方向に回転自在の状態で設置されている。この回転搬送体46は、その回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)が現像ロール43a.43bおよび搬送部材44a,44bの回転軸方向に沿うように配置されている。
この回転搬送体46の回転軸46aの外周には4枚の回転翼46bが形成されている。各回転翼46bは、搬送された現像剤が保持されるように断面L字状に折り曲げられている。これは、回転搬送体46を低速回転させて現像剤を回転搬送体46に溜めるようにすることにより、現像装置40の大型化を招くことなく現像剤の収容容量を増やせるようにするためである。
上記した搬送ガイド47は、上段の現像ロール43bに残留した現像剤を回転搬送体46に搬送して現像剤収容部42a内に戻す経路を形成するための部材である。この搬送ガイド47は、例えばステンレス、アルミニウムまたは銅のような熱伝導性を持つ材料を主材料として形成されている。
搬送ガイド47は、上段の現像ロール43bと回転搬送体46との間であって層厚規制部材45の直上に上段の現像ロール43bから回転搬送体46に向かって下がるように傾斜した状態で設置されている。この搬送ガイド47は、その長手方向(図2の紙面に垂直な方向)が現像ロール43bおよび回転搬送体46の回転軸方向に沿うように配置されている。そして、現像後に上段の現像ロール43bに残留した現像剤は、マグネットロール43baの剥離極Z6bでの反発力と現像ロール43bの回転遠心力により搬送ガイド47に移り、そのまま傾斜面を滑って回転搬送体46に送られるようになっている。
搬送ガイド47の直下には層厚規制部材45が隣接して配置されており、上記したように接合部材49を通じて層厚規制部材45の後端部45bが接続されている。これにより、現像装置40の内側のほぼ中央にあり最も放熱性が低く、一番高温になる層厚規制部材45の熱は接合部材49を通じて搬送ガイド47に流れるようになっている。
また、本実施の形態においては、図2に示すように、現像ロール43bの上方に開口して、現像に供されることなく飛散している現像剤であるクラウドトナーを吸引するためのサクションダクト50が設けられている。
このサクションダクト50は、ハウジング42の開口部42bにおいて現像ロール43a,43bから生じたクラウドトナーを吸引ファン(図示せず)により負圧吸引するアッパーダクトである。サクションダクト50での空気流は、矢印で示すように開口部42bから画像形成装置1の上方に向かって流れる。開口部42bで吸引されたクラウドトナーは、途中でフィルタ(図示せず)により捕獲され、清浄な空気だけが画像形成装置1の外部に放出される。
このような現像装置40は、例えば、次のように動作する。
ハウジング42の現像剤収容部42a内に収容されている二成分の現像剤が搬送部材44a,44bによって撹拌および混合され、下段の現像ロール43aの表面に供給される。下段の現像ロール43aのマグネットロール43aaに設けられた磁極部である吸着極Z1aによって下段の現像ロール43aのスリーブ43abの表面に吸着された二成分の現像剤は、スリーブ43abの回転により層厚規制部材45に送られ、層厚規制部材45と現像ロール43aのマグネットロール43aaとの磁気的な相互作用により摩擦帯電されつつ、層厚(現像剤量)が規制されスリーブ43abの表面に保持される。
層厚規制部材45を通過した現像剤は、薄層化されて下段の現像ロール43aのスリーブ43ab上に保持されて搬送され、上段の現像ロール43bと対向する位置でほぼ2分割され、一方は、現像ロール43aの受渡極Z3aと現像ロール43bの受渡極Z1bとの作用によって上段の現像ロール43b上へと受け渡され、他方は、下段の現像ロール43aのスリーブ43ab上に保持され搬送される。
下段の現像ロール43aのスリーブ43ab上に保持された現像剤は、感光体ドラム22との対向部分(現像ニップ部N、現像極Z5aの部分)に搬送され、下段の現像ロール43aと感光体ドラム22との間に印加された現像バイアス電圧により現像剤のトナーが感光体ドラム22の静電潜像に転移される。
一方、上段の現像ロール43bのスリーブ43bbに保持された現像剤は、スリーブ43bbの回転により感光体ドラム22との対向部分(現像ニップ部N、現像極Z3bの部分)に搬送され、上段の現像ロール43bと感光体ドラム22との間に印加された現像バイアス電圧により現像剤のトナーが感光体ドラム22の静電潜像に転移される。
下段の現像ロール43aのスリーブ43ab上において感光体ドラム22との対向部分を通過し残留した現像剤は、下段の現像ロール43aのマグネットロール43aaの剥離極Z7aの作用と自重とにより剥離され、現像剤収容部42aに戻される。
また、上段の現像ロール43bのスリーブ43bb上において感光体ドラム22との対向部分を通過し残留した現像剤は、上段の現像ロール43bのマグネットロール43baの剥離極Z6bの作用と現像ロール43bのスリーブ43bbの遠心力とにより剥離され、搬送ガイド47に受け渡される。
搬送ガイド47に受け渡された現像処理後の現像剤は、当該搬送ガイド47の傾斜面を滑って回転搬送体46へ搬送される。搬送ガイド47に渡された現像剤は、直接、現像剤収容部42aに戻されるのではなく、回転搬送体46で一時的に保持されながら回転により搬送部材44a,44bの撹拌および混合作用が及ぶ現像剤収容部42aに戻される。その後、上記と同様の動作が繰り返される。
ここで、前述のように、シールロールSR上の現像剤は、現像ロール43bにより回収されず、またサクションダクト50からの負圧吸引力も及びにくいため、シールロールSR上には現像剤Tが堆積しやすくなる(図5参照)。そして、現像剤TがシールロールSR上に堆積し続け(図6参照)、堆積した現像剤Tが最終的に崩壊すると(図7参照)、上段に位置する現像ロール43bに付着して現像ロール43bの現像ニップ部Nに到達して感光体ドラム22の静電潜像に転移したり、あるいは自重で落下して下段に位置する現像ロール43aの現像ニップ部Nに到達して感光体ドラム22の静電潜像に転移する。
このようにしてシールロールSR上に堆積した現像剤が画像形成時に感光体ドラム22に付着すると、良好な現像を行えずに画像不良(画質ディフェクト)が発生することになる。
そこで本発明者は、かかる画像不良を防止するために、現像装置40に新たな機構を追加することなく、シールロールSR上に堆積した現像剤を除去(クリーニング)することを検討した。
最初に、シールロールSRの回転速度について、図8を用いて説明する。ここで、図8はシールロールSRの回転数とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフである。
図8に示すように、シールロールSRの回転速度は、54rpm以上であれば、そのクリーニング性が良好であることが分かる。したがって、前述のCPU51により、シールロールSRの回転速度は54rpm以上となるように制御される。
次に、シールロールSRの駆動時間について、図9を用いて説明する。ここで、図9はシールロールSRの駆動時間とシールロールSR上の汚れ量との関係を示すグラフである。
図9に示すように、シールロールSRの駆動時間は、1秒以上であれば汚れ量が少なくなるのが分かる。したがって、CPU51により、シールロールSRの駆動時間は1秒以上となるように制御される。なお、1秒で汚れ量が少なくなるが、回転開始から目的の回転速度(ここでは、54rpm以上)に達するまでの立ち上がり時間を考慮すると、4秒程度の駆動時間が望ましいものと思われる。
シールロールSRの駆動間隔について、図10を用いて説明する。ここで、図10はA3判の用紙に換算した場合のPrint Volume(画像記録枚数)とシールロールSR上の汚れ量との関係を示すグラフである。
図10に示すように、シールロールSRの駆動間隔が、A3判の用紙(記録媒体の一例)に換算して2,000枚(A3判の用紙の半分のサイズであるA4判の用紙に換算すれば4,000枚になる)の画像形成枚数で現像剤が崩壊して画質ディフェクトが発生している。ここで、本実施の形態では、現像剤の汚れ量のバラツキを考慮して、A3判の用紙に換算して1,800枚の画像形成枚数で画質ディフェクトが発生すると想定し、CPU51により、シールロールSRの駆動間隔は、A3判の用紙に換算して1,800枚以下の画像形成枚数となるように制御される。
シールロールSRの現像ロール43a,43bとのギャップ(間隔)、および現像ロール43a,43bのスリーブ43ab,43bb上の単位面積当たりの現像剤量について、図11〜図16を用いて説明する。
ここで、シールロールSRのクリーニングはシールロールSRの回転方向に対して同じ回転方向の現像ロールの封止極のマグブラシ(穂立)との擦れ合いで行われる。本実施の形態のようにシールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合には、下段に位置する現像ロール43aの封止極Z4aのマグブラシ(穂立)との擦れ合いで行われる。したがって、穂立をシールロールSRに当ててクリーニングするため、現像ロールとのギャップは狭いほうが望ましいことになる。
一方、クリーニングに寄与しない現像ロール(本実施の形態のようにシールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合、上段に位置する現像ロール43b)は、対現像ロールのギャップを狭くすると現像装置40から発生するクラウドを当該ギャップから逃がすことができずにシールロールSRを汚してしまうため、対現像ロールギャップは広いほうが望ましいことになる。
まず、シールロールSRと下段に位置する現像ロール43aとの関係について説明する。
ここで、図11はパッキング密度とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフ、図12は対現像ロール43aのギャップ(シールロールSRの現像ロール43aとのギャップ)とスリーブ43ab上の単位面積当たりの現像剤量との関係を示すグラフ、図13はシールロールSRと現像ロール43aとの間でジャミングが発生する様子を説明するための図である。
図11に示すように、パッキング密度(スリーブ上の単位面積当りの現像剤量÷対現像ロールギャップ:ここでは、スリーブ43ab上の単位面積当りの現像剤量÷シールロールSRの現像ロール43aとのギャップ)が300よりも低いとシールロールSRのクリーニング性能が低下し、クリーニング不良が発生する。そこで、図12において、パッキング密度が300となる線を引いた。当該線よりも右側の領域は、クリーニング不良が発生する領域である。
また、図13に示すように、シールロールSRと現像ロール43aとのギャップを小さくすると、狭い隙間に現像剤を通そうとすることになって、現像剤が隙間を通過できずに現像装置40の内側に溢れ出してしまう(ジャミングが発生する)。このジャミングは、シールロールSRと現像ロール43aとのギャップと、スリーブ43ab上の単位面積当たりの現像剤量とで一義的に決まるものであり、図12において、ジャミング発生の境界となる線を引いた。当該線よりも左側の領域は、ジャミングが発生する領域である。
以上のことから、図12において、パッキング密度が300となる線とジャミング発生の境界となる線とに挟まれた部分で得られる四角形の領域が、対現像ロール43aのギャップとスリーブ43ab上の単位面積当たりの現像剤量との関係が良好となる領域になる。そして、四角形の形状が正方形に近くなる領域(図12のハッチングで示す領域)が対現像ロール43aのギャップとスリーブ43ab上の単位面積当たりの現像剤量との双方の要素がバランスしたクリーニング可能な領域となる。
そこで、当該領域で規定すると、シールロールSRの対現像ロール43aとのギャップ(図3において示す下ギャップ)は0.45±0.15mm(0.3〜0.6mm)とし、スリーブ43ab上の現像剤量は170〜300g/mとするのがよい。
次に、シールロールSRと上段に位置する現像ロール43bとの関係について説明する。
ここで、図14はパッキング密度とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフ、図15は対現像ロール43bのギャップ(シールロールSRの現像ロール43bとのギャップ)とスリーブ43bb上の単位面積当たりの現像剤量との関係を示すグラフ、図16はシールロールSRと現像ロール43bと感光体ドラム22との間隔を説明するための図である。
図14に示すように、パッキング密度(スリーブ上の単位面積当りの現像剤量÷対現像ロールギャップ:ここでは、スリーブ43bb上の単位面積当りの現像剤量÷シールロールSRの現像ロール43bとのギャップ)が800を超えるとシールロールSRのクリーニング性能が低下し、逆にシールロールSRを汚してしまう。そこで、図15において、パッキング密度が800となる線を引いた。当該線よりも左側の領域は、クリーニングを行ってもシールロールSRが汚れてしまう領域である。
また、図16に示すように、シールロールSRの対現像ロール43bとのギャップを大きくすると、感光体ドラム22との距離が小さくなる。そのため、感光体ドラム22と接触するのを回避するために、シールロールSRと感光体ドラム22との隙間を0.5mm以上確保することとした。そこで、図15において、感光体ドラム22との隙間が0.5mmとなる線を引いた。当該線よりも右側の領域は、感光体ドラム22との隙間が0.5mm以下となる領域である。
以上のことから、図15において、パッキング密度が800となる線と感光体ドラム22との隙間が0.5mmとなる線とに挟まれた部分で得られる四角形の領域が、対現像ロール43bのギャップとスリーブ43bb上の単位面積当たりの現像剤量との関係が良好となる領域になる。そして、四角形の形状が正方形に近くなる領域(図15のハッチングで示す領域)が対現像ロール43bのギャップとスリーブ43bb上の単位面積当たりの現像剤量との双方の要素がバランスしたクリーニング可能な領域となる。
そこで、当該領域で規定すると、シールロールSRの対現像ロール43bとのギャップ(図3において示す上ギャップ)は0.55±0.15mm(0.4〜0.7mm)とし、スリーブ43bb上の現像剤量は190〜320g/mとするのがよい。
なお、前述のように、本実施の形態ではシールロールSRの回転方向は、下段の現像ロール43aのスリーブ43abと同じ第1の回転方向となっており、この第1の回転方向の場合に、シールロールSRの対現像ロール43aとのギャップが0.45±0.15mm(0.3〜0.6mm)となり、シールロールSRの対現像ロール43bとのギャップが0.55±0.15mm(0.4〜0.7mm)となる。
そして、シールロールSRの回転方向が第2の回転方向の場合には、当該数値は逆になる。つまり、シールロールSRの対現像ロール43aとのギャップが0.55±0.15mm(0.4〜0.7mm)となり、シールロールSRの対現像ロール43bとのギャップが0.45±0.15mm(0.3〜0.6mm)となる。
現像ロール43a,43bの封止極Z4a,Z2bにおける磁束密度について、図17を用いて説明する。ここで、図17は下段の現像ロール43aの封止極Z4aの磁束密度とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフである。
図17に示すように、シールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合、クリーニングを行う現像ロールである下段の現像ロール43aの封止極Z4aの磁束密度は、高いほうがより穂立が立ちクリーニング性は上がるが、クリーニングに寄与しない現像ロールである上段の現像ロール43bの封止極Z2bの磁束密度を高くするとシールロールSRが汚染されてしまう。
そして、下段の現像ロール43aの封止極Z4aの磁束密度および上段の現像ロール43bの封止極Z2bの磁束密度が何れも92〜110mTの範囲であれば、シールロールSRのクリーニング性が良好になる。
なお、図17はシールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合を示している。そして、シールロールSRの回転方向が第2の回転方向の場合には、クリーニングを行う現像ロールは上段の現像ロール43bとなり、クリーニングに寄与しない現像ロールは下段の現像ロール43aとなって、図17の現像ロール43aの曲線と現像ロール43bの曲線とが逆になる。
よって、この場合にも、下段の現像ロール43aの封止極Z4aの磁束密度および上段の現像ロール43bの封止極Z2bの磁束密度が何れも92〜110mTの範囲であれば、シールロールSRのクリーニング性が良好になる。
したがって、現像ロール43aの封止極Z4aの磁束密度および現像ロール43bの封止極Z2bの磁束密度は、シールロールSRが第1の回転方向であっても第2の回転方向であっても、何れも92〜110mTに設定するのがよい。
現像ロール43a,43bの封止極Z4a,Z2bの位置および半値幅について、図18〜図21を用いて説明する。ここで、図18は下段の現像ロール43aの封止極Z4aの半値幅が20°と30°との場合における当該封止極Z4aの位置とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフ、図19は上段の現像ロール43bの封止極Z2bの半値幅が20°と30°との場合における当該封止極Z2bの位置とシールロールSRのクリーニング性との関係を示すグラフ、図20は上段の現像ロール43bの磁力線を示す説明図、図21は上段の現像ロール43bの封止極Z2bの磁力線を拡大して示す説明図である。
図18に示すように、シールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合、クリーニングを行う現像ロールである下段の現像ロール43aの封止極Z4aの磁極位置は、より穂立を強く当てるため、現像ロール43aとシールロールSRとが最も近接した位置(近接部)に配置することが望ましい。一方、図19に示すように、クリーニングに寄与しない現像ロールである上段の現像ロール43bの封止極Z2bの磁極位置は、穂立をシールロールSRから逃がすことでシールロールSRの表面の汚れ量が少なくなるため、現像ロール43bとシールロールSRとの近接部から逃がすほうが望ましいことが分かる。
そして、感光体ドラム22の中心点と下段に位置する現像ロール43aの中心点とを結んだ線L1(図3)と現像ロール43aの封止極Z4aとでなす角度(図3において、角度θ1)を43±3°、感光体ドラム22の中心点と上段に位置する現像ロール43bの中心点とを結んだ線L2(図3)と現像ロール43bの封止極Z2bとでなす角度(図3において、角度θ2)を44±3°とした場合に、シールロールSRのクリーニング性が良好になる。
ここで、半値幅について説明する。上段の現像ロール43bの磁力線が、例えば図20に示すようなものである場合、封止極Z2bの磁力線を拡大して示すと図21のようになる。そして、図21において半値幅とは、封止極Z2bの磁力線の磁力ピーク位置から半分の位置での磁力幅θZである。
図18および図19に示すように、半値幅を大きくすることで、現像ロール43a,43bの回転方向の磁気パターンのズレ量に対してクリーニング性の感度が鈍くなる。そのため、半値幅は広いほうが望ましく、図示する場合には、封止極Z4a,Z2bの半値幅は、下段に位置する現像ロール43aおよび上段に位置する現像ロール43bでともに30°以上であるのがよい。
なお、図18および図19はシールロールSRの回転方向が第1の回転方向の場合を示している。そして、シールロールSRの回転方向が第2の回転方向の場合には、クリーニングを行う現像ロールは上段の現像ロール43bとなり、クリーニングに寄与しない現像ロールは下段の現像ロール43aとなって、これらの図面における現像ロール43aの曲線と現像ロール43bの曲線とが逆になる。
よって、この場合にも、感光体ドラム22の中心点と下段に位置する現像ロール43aの中心点とを結んだ線L1(図3)と現像ロール43aの封止極Z4aとでなす角度(図3において、角度θ1)を43±3°、感光体ドラム22の中心点と上段に位置する現像ロール43bの中心点とを結んだ線L2(図3)と現像ロール43bの封止極Z2bとでなす角度(図3において、角度θ2)を44±3°とした場合に、シールロールSRのクリーニング性が良好になる。
したがって、シールロールSRが第1の回転方向であっても第2の回転方向であっても、感光体ドラム22の中心点と下段に位置する現像ロール43aの中心点とを結んだ線L1(図3)と現像ロール43aの封止極Z4aとでなす角度(図3において、角度θ1)を43±3°、感光体ドラム22の中心点と上段に位置する現像ロール43bの中心点とを結んだ線L2(図3)と現像ロール43bの封止極Z2bとでなす角度(図3において、角度θ2)を44±3°とした場合に、シールロールSRのクリーニング性が良好になる。
ここで、本発明の現像装置では、図8〜図21において説明した数値的条件を全て備えている必要はない。
すなわち、本発明の現像装置は、少なくとも、シールロールSRが第1の回転方向に回転する場合には、シールロールSRと下段に位置する現像ロール43aとのギャップが0.45±0.15mm、シールロールSRと上段に位置する現像ロール43bとのギャップが0.55±0.15mmであり、シールロールSRが第2の回転方向に回転する場合には、シールロールSRと現像ロール43aとのギャップが0.55±0.15mm、シールロールSRと現像ロール43bとのギャップが0.45±0.15mmであり、CPU51が、シールロールSRの回転速度が54rpm以上となるよう制御するようになっていればよい(第1の条件)。
これにより、シールロールSR上に堆積した現像剤が除去されるようになる。
また、本発明の現像装置は、このような第1の条件に加えて、CPU51が、シールロールSRの駆動時間を1秒以上に制御し、シールロールSRの駆動間隔を、A3判の用紙に換算して1,800枚以下の画像形成枚数に制御するようになっていればよい(第2の条件)。
これにより、シールロールSR上に堆積した現像剤の除去時間および除去間隔が適正化され、除去効率が向上する。
さらに、本発明の現像装置は、このような第1または第2の条件に加えて、下段に位置する現像ロール43aのスリーブ43ab上の現像剤量が170〜300g/m、上段に位置する現像ロール43bのスリーブ43bb上の現像剤量が190〜320g/mであり、感光体ドラム22の中心点と現像ロール43aの中心点とを結んだ線L1と現像ロール43aの封止極Z4aとでなす角度が43±3°、感光体ドラム22の中心点と現像ロール43bの中心点とを結んだ線L2と現像ロール43bの封止極Z2bとでなす角度が44±3°であり、封止極Z4a,Z2bの半値幅が30°以上であり、封止極Z4a,Z2bの磁束密度が92〜110mTであればよい(第3の条件)。
これにより、シールロールSR上に堆積した現像剤がより確実に除去される。
そして、このような現像装置を用いた画像形成装置によれば、シールロールSR上に堆積した現像剤が崩壊して画像形成時に感光体ドラム22に付着するようなことがなくなり、良好な現像が行われる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、前記実施の形態においては、感光体ドラムのトナー像を用紙に直接転写する直接転写方式の画像形成装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、中間転写ベルトに転写されたトナー像を用紙に転写する二次転写方式の画像形成装置に適用してもよい。
以上の説明では、本発明の画像形成装置としてカラー画像を記録する画像形成装置に適用した場合が示されているが、モノクロ画像で記録する画像形成装置に適用しても良い。
また、記録媒体としては、用紙やフィルム、はがき、現金など、画像が形成される様々なものが適用される。
1 画像形成装置
22 感光体ドラム
25 転写ロール
40 現像装置
43a 現像ロール
43aa マグネットロール
43ab スリーブ
43b 現像ロール
43ba マグネットロール
43bb スリーブ
51 CPU
SR シールロール
T 現像剤
Z3a 受渡極(磁極部)
Z4a 封止極(磁極部)
Z5a 現像極(磁極部)
Z1b 受渡極(磁極部)
Z2b 封止極(磁極部)
Z3b 現像極(磁極部)

Claims (4)

  1. 静電潜像が保持される像保持体に対向して設けられるとともに当該像保持体に対向する部分において前記像保持体の回転方向と同じになる第1の回転方向に回転し、前記静電潜像に現像剤を供給してトナー像を現像する第1の現像手段と、
    前記第1の現像手段の上段に配置され、前記像保持体に対向して設けられるとともに当該像保持体に対向する部分において前記像保持体の回転方向と反対の第2の回転方向に回転し、前記静電潜像に前記現像剤を供給してトナー像を現像する第2の現像手段と、
    前記第1の現像手段と前記第2の現像手段との間に回転自在に設けられ、前記第1の現像手段と前記第2の現像手段との間から前記現像剤が外部に漏出しないよう封止する封止手段と、
    堆積した前記現像剤を除去するときに、前記第1の現像手段、前記第2の現像手段および前記封止手段が回転するように制御する制御手段とを有し、
    前記封止手段が第1の回転方向に回転する場合には、前記封止手段と前記第1の現像手段との間隔は0.45±0.15mm、前記封止手段と前記第2の現像手段との間隔は0.55±0.15mmであり、
    前記封止手段が第2の回転方向に回転する場合には、前記封止手段と前記第1の現像手段との間隔は0.55±0.15mm、前記封止手段と前記第2の現像手段との間隔は0.45±0.15mmであり、
    前記制御手段は、前記封止手段の回転速度が54rpm以上となるよう制御する、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記封止手段の駆動時間を1秒以上に制御し、
    前記封止手段の駆動間隔を、A3判の記録媒体に換算して1,800枚以下の画像形成枚数に制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記第1の現像手段および第2の現像手段は、
    外周において回転自在に設けられた回転部材と、
    前記回転部材の内側に設けられ、前記封止手段とで前記現像剤が外部に漏出しないよう封止する封止極、および前記現像剤を前記像保持体に供給してトナー像を現像する現像極が形成された磁極形成体とを有し、
    前記回転部材上の前記現像剤量は、前記第1の現像手段では170〜300g/m、前記第2の現像手段では190〜320g/mであり、
    前記像保持体の中心点と前記現像手段の中心点とを結んだ線と前記封止極とでなす角度は、前記第1の現像手段では43±3°、前記第2の現像手段では44±3°であり、
    前記封止極の半値幅は、前記第1の現像手段および前記第2の現像手段でともに30°以上であり、
    前記封止極の磁束密度は、前記第1の現像手段および前記第2の現像手段でともに92〜110mTである、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 静電潜像が保持される像保持体と、
    前記像保持体に対向するように設けられ、当該像保持体の静電潜像に現像剤を供給して前記トナー像を現像する請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記像保持体に対向するように設けられ、当該像保持体に現像されたトナー像を被転写媒体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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